JPH11244266A - 生体表層組織の分析方法及び生体表層組織の分析装置 - Google Patents

生体表層組織の分析方法及び生体表層組織の分析装置

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JPH11244266A
JPH11244266A JP4842298A JP4842298A JPH11244266A JP H11244266 A JPH11244266 A JP H11244266A JP 4842298 A JP4842298 A JP 4842298A JP 4842298 A JP4842298 A JP 4842298A JP H11244266 A JPH11244266 A JP H11244266A
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measurement
light
forearm
tissue
elbow
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JP4842298A
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Keisuke Shimizu
敬輔 清水
Jiyakusei Chin
若正 陳
Katsuhiko Maruo
勝彦 丸尾
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体表面近傍の化学成分あるいは物性の定
量、定性分析に際して、外乱要因を最小限に抑えること
で精度よくスペクトル測定を行うことができる生体表層
組織の分析方法を提供する。 【解決手段】 近赤外領域における光の吸収を利用した
生体組織中あるいは体液中の化学成分を分析する分光分
析方法である。被測定者の肘26を固定すると共にその
前腕25内側を支持した状態で前腕25内側の被測定部
位に近赤外光を投光する。この被測定部位の生体組織を
透過し又はこの生体組織で拡散反射した近赤外光を検出
する。メラニン色素の沈着や体毛等の測定誤差を生じる
と思われる外乱要因が比較的少ない部位である前腕内側
で測定して測定精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外領域におけ
る光の吸収を利用した生体組織中又は体液中の化学成分
を分析する分光方法に関するものであり、具体的には皮
膚組織等の化学成分の濃度、例えば水分、グルコース、
果糖、カルシウム、ナトリウム等の定量分析や、皮膚の
弾力、はり、みずみずしさといった物理的性質の定量、
定性分析を行う生体表層組織の分析方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】可視域に隣接する近赤外域の光を用いて
物質の定量、定性分析を行う近赤外分光分析法は、近
年、農業分野をはじめ様々な分野で利用されはじめてお
り、最近では生体分野において非侵襲、無害の分析手法
として注目されている。近赤外分光分析法は0.8μm
から2.5μmの波長の光を物質に照射し、透過あるい
は反射した光のスペクトルより分析を行う手法である。
この近赤外分光分析法は、 ・ エネルギーの低い電磁波を用いるので試料を損傷す
ることがない ・ 固体、粉体、繊維、液体、気体など様々な状態の試
料に適用することができる。 ・ 赤外光にくらべ近赤外光では水の吸収強度が弱くな
るので、水溶液での分析ができる。 などの利点を有する。
【0003】ただし、近赤外光を用いる場合、吸収シグ
ナルは高調波をあつかうために赤外光に比較して非常に
微弱である上、バンドの帰属が明確でないという欠点を
有しており、このために近赤外分光分析にはその定量、
定性のためにいわゆる”ケモメトリクス”と呼ばれる手
法が用いられる。これは、多変量解析手法や統計解析手
法を用いて化学分析を行う手法で、コンピュータの発達
とともに発展し、最近の近赤外分光分析では主成分回帰
分析あるいはPLS回帰分析といった多変量解析手法を
用いて行われることが多い。またニューラルネットワー
ク等の解析への応用も試みられている。
【0004】従来の近赤外分光分析に用いられている光
ファイババンドル4a’は主としてFT−IRのような
汎用の分光分析装置でのスペクトル測定に利用されるも
ので、図10(a)に示すようにバンドル断面が外層の
ステンレスチューブ8と内層のステンレスチューブ8に
より同心円状に仕切られ、中心側(又は外周側)に投光
用光ファイバ23aが配された投光用バンドル23’を
配置し、外周側(又は中心側)に受光用光ファイバ24
aが配された受光用バンドル24’を配置して構成され
たものや、図10(b)に示すようにバンドル断面に投
光用光ファイバ23aと受光用光ファイバ24aがラン
ダムに配置されたもの等のように多様に存在する。
【0005】生体組織を近赤外線を利用して分析する試
みとしては、まだ実用化に至っていないが光CTの開発
がある。光CTは生体表層組織の分析を意図したもので
はないが、現在実用化されているX線によるCTスキャ
ンや核磁気共鳴を利用したNMRのような断層イメ−ジ
を近赤外光を用いて撮影しようというものである。光C
Tの開発では発光プローブより受光プローブへ到達する
光の物質中の透過経路を確定することが非常に重要な項
目で、図11に示すように発光プローブ30と受光プロ
ーブ31とを測定物28に対して平行に配置した場合、
透過光はいわゆる「バナナシェイプ」とよばれる経路2
7を通ることが実験的にも光の拡散方程式やモンテカル
ロ方等の数値解析手法を用いたシミュレーションにおい
ても確認されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、生体表層組織
の化学分析あるいは物性を定量、定性分析する従来の分
光分析装置における光バンドルプローブあるいは測定プ
ローブは、前記プローブの測定端部を単に生体組織に聴
診器のように押し当てるか、あるいは前記プローブの上
に例えば腕を載せて測定するだけである。このような測
定方法では測定毎に測定位置(測定ポイント)ズレをが
生じ、測定スペクトルのベースライン変動や吸光度の変
動の原因となり、再現性の点から決して適切な測定方法
とはいえなかった。
【0007】またその測定部位に関しても皮膚表面近傍
の性状が均一でメラニン色素の沈着や体毛が比較的少な
い箇所を選択し、上述したような測定位置(測定ポイン
ト)ズレを抑えるために被験者個人毎の定点測定を行う
ことが再現性の良いスペクトル測定に有利に働き、更に
性差や年齢差による皮膚組織の解剖学的なばらつきをが
比較的小さい領域を選択すれば、性差や年齢差にこだわ
らずに同一プローブを使用することができ、測定におけ
る利便性や経済性が向上するものであるが、このような
点を考慮した測定プローブあるいは分光分析装置は、従
来存在しなかった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、生体表面近傍の化学成分あるいは物性の定量、定
性分析に際して、上記のような外乱要因を最小限に抑え
ることで精度よくスペクトル測定を行うことができる生
体表層組織の分析方法及びその装置を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の生体表層組織の分析方法は、近赤外領域における光の
吸収を利用した生体組織中あるいは体液中の化学成分を
分析する分光分析方法であり、被測定者の肘26を固定
すると共にその前腕25内側を支持した状態で前腕25
内側の被測定部位に近赤外光を投光し、この被測定部位
の生体組織を透過し又はこの生体組織で拡散反射した近
赤外光を検出することを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項2に記載の生体表層組
織の分析方法は、請求項1の構成に加えて、被測定者の
肘26が固定される肘固定点と被測定部位との距離Lを
13±6cmとした状態で測定を行うことを特徴とする
ものである。また本発明の請求項3に記載の生体表層組
織の分析方法は、請求項1又は2の構成に加えて、被測
定者の前腕25をその肘26を手よりも下方に配置する
と共に前腕25内側と水平面との成す角の角度θを0°
〜90°の範囲とした状態で測定を行うことを特徴とす
るまた本発明の請求項4に記載の生体表層組織の分析装
置は、近赤外光源と、近赤外光源から発する近赤外光を
被測定者の生体組織に投射する投射部と、生体組織を透
過し又はこの生体組織で拡散反射した近赤外光を受光す
る受光部と、受光部から導かれた近赤外光を検出して信
号化する検出手段と、検出手段から得られた信号を演算
して生体組織あるいは体液中の化学成分の定量、定性分
析を行う演算手段と、投射部と受光部を備え、生体表面
に当接される測定プローブ4とを具備し、測定プローブ
4を被測定者の前腕25内側を支持する支持部13bに
設けたことを特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項5に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4の構成に加えて、被測定者の
肘26を固定する肘固定手段を設けたことを特徴とする
また本発明の請求項6に記載の生体表層組織の分析装置
は、請求項4又は5の構成に加えて、支持部13b又は
測定プローブ4の、被測定者の前腕25内側に当接する
部分に測定開始スイッチ14を設けたことを特徴とする
ものである。
【0012】また本発明の請求項7に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4乃至6のいずれかの構成に加
えて、肘固定手段が、測定時以外は測定プローブ4を保
護する保護カバー15として兼用できるものであること
を特徴とするものである。また本発明の請求項8に記載
の生体表層組織の分析装置は、請求項4乃至7のいずれ
かの構成に加えて、測定時以外に測定プローブ4への光
の入射を防ぐ遮光手段として兼用できる測定プローブ4
を保護する保護カバー15を具備することを特徴とする
ものである。
【0013】また本発明の請求項9に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4乃至8のいずれかの構成に加
えて、内面にリファレンス光測定用の標準板22を設け
た測定プローブ4を保護する保護カバー15を具備する
ことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の測定プローブ4は、生体表面近傍の化学
成分あるいは物性の定量、定性分析を行う生体表層組織
の分析装置に用いるためのものであり、例えば人間の皮
膚組織内、特に真皮領域中のグルコース濃度を分光分析
により定量する生体表層組織の分析装置に用いるための
ものである。この生体表層組織の分析装置の構成を図2
に示す。図2に示すように本発明の生体表層組織の分析
装置は近赤外光源として150Wのハロゲンランプ1を
備え、このハロゲンランプ1から回折格子ユニット2に
近赤外光を送るようにしてある。回折格子ユニット2
は、ハロゲンランプ1からの光の分光を行う回折格子を
収めたものであり、この分光された光を、回折格子ユニ
ット2と測定プローブ4を接続する投光用光ファイババ
ンドル23中の投光用光ファイバ23aを通じて測定プ
ローブ4に送るようにしてある。またこの回折格子ユニ
ット2は前記回折格子の回転角制御を行い分光波長の調
節を行うステッピングモータユニット3を供えている。
測定プローブ4は投光用光ファイババンドル23及び受
光用光ファイババンドル24が接続され、回折格子ユニ
ット2から送られてきた分光後の光を投光用光ファイバ
23aの端部である投射部から被測定物に投射し、その
拡散反射光を受光用光ファイバ24aの端部である受光
部で受光し、受光用光ファイババンドル24中の受光用
光ファイバ24aを通じて受光ユニット5に送るもので
ある。また受光ユニット5は受光用光ファイババンドル
24に接続してあり、受光用光ファイババンドル24中
の受光用光ファイバ24aを通じて測定プローブ4から
送られてきた光を検出する検出手段として設けたもので
あり、この検出した光を信号化して演算ユニット6に送
るものである。また演算ユニット6は受光ユニット5か
らの信号をもとに数値解析を行い、グルコース濃度の定
量等の生体表面近傍の化学成分あるいは物性の定量、定
性分析を行う演算手段として設けてある。
【0015】ここで受光ユニット5では受光感度域が
0.9〜2.1μmのInGaAs製のフォトダイオー
ドの受光信号を増幅後、AD変換し、マイクロコンピュ
ータからなる演算ユニット6へ信号を伝達する。演算ユ
ニット6で行われる体液成分濃度定量には1.25μm
〜1.8μmの近赤外領域に属する吸光スペクトルを利
用し、多変量解析を実施する。本例において多変量解析
はPLS(Partial Least Squar
e)回帰分析により得られる検量線(検量式)を用い
た。上記検量線は、予め本発明の生体表層組織の分析装
置を用いた実験より得られる。この実験は複数の被験者
の皮膚組織から測定した吸光スペクトルを説明変量と
し、実測した真皮細胞液中のグルコース濃度を目的変量
としてPLS回帰分析することにより得られる。
【0016】以下に測定プローブ4の構成を説明する。
図2に示すように円柱状に形成された測定端部7aを円
筒状に形成した測定端部7b内の略軸芯部に挿通すると
共に測定端部7aの上端が測定端部7bの上端から突出
するように配置し、測定端部7bの側面を貫通するネジ
孔に外側からネジ11をねじ込むと共にネジ11の先端
にて測定端部7aの側面を押圧して測定端部7aを測定
端部7bに固定してある。この測定端部7bは円筒状の
圧受部10a内に配置されると共に圧受部10aの下端
に取着される円筒状の圧受部10bに挿通されているも
のである。また測定端部7bの上部の外周にはつば部2
9が側方に突出させて設けてあり、測定端部7bの外周
面の、つば部29の下面と圧受部10bの上面の間には
圧縮コイルバネ12を配置してこの圧縮コイルバネ12
の弾性力にて圧受部10bに下方に押圧力をかけると共
に測定端部7bに上方に押圧力をかけるようにしてあ
る。一方測定端部7bの上端は圧受部10aの上部の内
周に内方に向けて突設された係止片に当接されて係止さ
れており、上方に押圧力がかけられた測定端部7bがこ
のように圧受部10aの係止片に係止されることによ
り、圧受部10a内に測定端部7bが固定されている。
このように構成される測定プローブ4は、圧受部10a
を測定用プラットホーム13に測定プローブ4の上端が
測定用プラットホーム13の上面において露出するよう
に一体化させて測定用プラットホーム13に固定するも
のである。ここで測定端部7aの上端は測定用プラット
ホーム13の上面から数mm突出するようにするもので
あり、この突出長さは測定端部7aを測定端部7bにね
じ11にて固定する際に調節しておくものである。
【0017】また測定端部7aには、クラッド径が20
0μmの受光用光ファイバ24aおよび投光用光ファイ
バ23aを各50本を束ねた光ファイババンドル4a
を、この光ファイババンドル4aの端部を測定端部7a
の上面に露出させてすることにより、投光用光ファイバ
23aの端部を投射部として形成すると共に、受光用光
ファイバ24aの端部を受光部として形成している。こ
の受光用光ファイバ24aおよび投光用光ファイバ23
aは、それぞれ測定端部7aに接続されている受光用光
ファイババンドル24に配置されている受光用光ファイ
バ24a及び投光用光ファイババンドル23内に配置さ
れている投光用光ファイバ23aを測定端部7a内で合
流させたものである。この光ファイババンドル4a中に
おける光ファイバ23a、24aの配置は、図3
(a)、(b)の測定端部7aの平断面図に示すよう
に、正方形格子の格子点に配置された投光用光ファイバ
23a(白)と最小単位の4本の投光用光ファイバ23
aで形成される正方形(図3(a)で最小単位の正方形
は水平に対して45度傾いている)の対角線の交点位置
に受光用光ファイバ24aがくるように構成されてお
り、このとき図3(a)に示すように隣接する投光用光
ファイバ23a間及び受光用光ファイバ24a間の隙間
をできるだけ埋めて投光用光ファイバ23a及び受光用
光ファイバ24aを光ファイババンドル4内に密に配置
することができ、また図3(b)に示すように投光用光
ファイバ23a間及び受光用光ファイバ24a間に光フ
ァイバ23a、24a一本分の隙間を形成して配置する
こともできる。このように構成される光ファイババンド
ル4aは測定端部7aの外面を形成するステンレス製チ
ューブ8内に配置されると共に、光ファイババンドル4
aとステンレス製チューブ8の内面との間にエポキシ樹
脂等の充填材9を充填して光ファイババンドル4aがス
テンレス製チューブ8の略軸芯部に配置されるようにな
っている。充填材9はカーボンブラックを少量添加する
ことで黒色に着色されており、測定端部7aを被測定部
位である皮膚に当接させた際に皮膚表面と測定端部7a
の境界面で発生する光散乱によるノイズを最小限にとど
めるようにしてある。
【0018】このような生体表層組織の分析装置を用い
て人間の皮膚組織内の化学成分あるいは物性の定量、定
性分析をすることができるものであり、例えば真皮領域
中のグルコース濃度を分光分析により定量することがで
きる。測定を行う際は、まず測定用プラットホーム13
に被測定者の前腕25を掌を下に向けた状態で静かに載
せると共に、測定プローブ4の測定端部7aを前腕25
内側の肘26の位置(肘固定点)から手首方向に向かっ
て約13±6cmの距離Lの前腕25内側の皮膚(被測
定部位)に当接させる。このとき測定端部7aの先端は
前腕25内側から圧力を受け、測定端部7a及び測定端
部7bが圧受け部10a内に矢印方向に移動し、圧受部
10a及び圧受部10b間に配された圧縮コイルバネ1
2の弾性力によって測定端部7aと皮膚との接触圧が制
御される。この状態でハロゲンランプ1から回折格子ユ
ニット2に光を送り、この光から回折格子ユニット2に
て測定に用いる近赤外光を分光する。このとき回折格子
ユニット2の回折格子はステッピングモータユニット3
にて回転角制御が行われて分光波長の調節がされてお
り、この回折格子にて分光を行うものである。回折格子
ユニット2にて分光された近赤外光は、投光用光ファイ
ババンドル23を介して測定プローブ4の測定端部7a
に送られ、測定端部7a内の光ファイババンドル4aの
投光用光ファイバ23aの端部である投射部から、測定
端部7aに当接されている被測定部位に投射される。投
射された光は、被測定部位の真皮組織等の生体組織内を
透過し、あるいは拡散反射し、このうち再び測定端部7
aに到達したものを測定端部7a内の測定プローブ4の
受光用光ファイバ24aの端部である受光部にて受光
し、更に受光用光ファイババンドル24を介して受光ユ
ニット5に送られる。受光ユニット5ではこの送られた
光の波形を信号化してその信号を演算ユニット6に送
り、演算ユニット6にてこの信号をもとに数値解析を行
い、被測定部位の生体表層におけるグルコース濃度の定
量等の、化学成分あるいは物性の定量、定性分析を行
う。
【0019】ここで測定端部7aが当接される被測定部
位を前腕25内側の肘26の位置(肘固定点)から手首
方向に向かって約13±6cmの領域の前腕25内側の
皮膚とした理由を以下に示す。被測定部位については、
皮膚表面近傍の性状が比較的均質で体毛が少ない箇所を
選択することが、再現性の良いスペクトル測定を行うの
に適しており、更に実際の測定における利便性や経済性
から同一のプローブを使用することができるように性差
や年齢差による皮膚組織の解剖学的なバラツキが比較的
小さい領域を選択することが望ましい。このような観点
から、超音波画像診断装置(Derma Scan
C)を持ちいて、真皮組織厚の測定及び測定プローブの
押圧に対する真皮組織厚への影響について検討を行っ
た。
【0020】実験は20〜50代の成人を対象に前腕2
5内側(掌側)及び前腕25外側(手の甲側)について
それぞれ手首、前腕25中央、肘間接付近の3部位を選
択し合計6箇所、所定回数繰り返し測定を行い、平均値
及び標準偏差を算出して部位毎に比較検討を行った。そ
の結果、前腕25内側の中央(特に肘26から手首方向
に向かって約13±6cmの領域)において性差や年齢
差による真皮組織厚のバラツキが比較的小さく、また測
定プローブの押圧により真皮組織厚は約5%程度薄くな
るが、実際の測定にはほとんど影響しないという知見を
得た。更に前腕25内側は体毛やメラニン色素の沈着等
の測定誤差を生じると思われる外乱要因が比較的少ない
ことも考慮し、前腕25内側中央(特に肘26から手首
方向に向かって約13±6cmの領域)での測定を行え
ば投光用光ファイバ24aと受光用光ファイバ23aの
間隔を性差や年齢差によって調節することなく所定の間
隔に形成した測定プローブ4を用いて分光分析を行うこ
とができる。
【0021】図1に示す生体表層組織の分析装置では、
測定用プラットホーム13として、延設部13cと支持
部本体13aとを有するものを用いている。支持部本体
13aは、その上面を水平面に対して0°〜90°の範
囲、好ましくは0°〜60°の角度θに傾斜させると共
に傾斜方向に対する断面形状を上方に開口する凹状に成
形して支持部13bを形成し、この支持部13bに傾斜
方向に沿って前腕25をのせた際に前腕25がしっかり
と保持されるようにしてある。またこの支持部13bの
上面はウレタン等のクッション性の良い素材で形成する
ことにより、支持部13bにて前腕25を支持する際に
不快感を感じることを防ぐことができる。また支持部本
体13aには測定プローブ4が、その上端が支持部13
bの上面から露出するように設けてある。また支持部本
体13aの下部の、支持部13bの傾斜面の下端の下方
の部分からは、側方に向けて延設部13cを延設してあ
り、この延設部13cの端部の上部には肘26の形状に
合わせて上方に開口する凹状に形成した肘固定部13d
を設けることにより延設部13cを肘固定手段として形
成してある。ここで肘固定部13dは支持部13bの傾
斜面の斜め下側の延長上に配置するものであり、従って
測定プローブ4の測定端部7aと肘固定部13dとを結
ぶ線が水平面に対して0°〜90°の範囲、好ましくは
0°〜60°の角度θとなっている。また肘固定部13
dは、測定プローブ4の測定端部7aと肘固定部13d
との距離が13±6cmとなる位置に配置するものであ
る。他の構成は図3に示すものと同様である。なお、図
中では赤外光源、回折格子ユニット2、ステッピングモ
ータユニット3、受光ユニット5及び演算ユニット6は
省略してある。
【0022】このような生体表層組織の分析装置を用い
て生体表層組織の分析を行う際には、測定用プラットホ
ーム13に一体に設けられた肘固定部13dに被測定者
の肘26を載せて固定し、被測定者の前腕25を掌側を
下に向けた状態で支持部13bに静かに載せ、測定端部
7aを前腕25内側の皮膚(被測定部位)に当接させて
行う。すなわち測定端部7aが接触する前腕25内側の
真皮組織中のグルコース濃度の定量等の化学成分あるい
は物性の定量、定性分析を行うものである。このとき前
腕25は支持部13bの上部の傾斜面と肘固定部13d
とを結ぶ線と同一の角度θに配置され、水平面に対して
0°〜90°の範囲、好ましくは0°〜60°の角度θ
となっており、また肘固定部13d上に配置された肘2
6の位置(肘固定点)と測定端部7aに当接した前腕2
5内側の皮膚(被測定部位)との距離Lが13±6cm
となっている。またこのとき支持部13bの上面から露
出する測定端部7aの先端は前腕25内側から圧力を受
け、測定端部7a及び測定端部7bが圧受部10a内に
矢印方向に移動し、圧受部10aの先端面が皮膚に接触
して測定用プラットホーム13にかかる前腕25からの
押し付け圧のほとんどをこの圧受部10aと測定用プラ
ットホーム13の支持部13bとで受ける。このとき測
定端部7b、圧受部10a、及び圧受部10b間に配さ
れた圧縮コイルバネ12によって測定端部7aと皮膚と
の接触圧が制御される。この接触圧は測定端部7bの下
端が圧受部10bから突出した量、すなわち圧縮コイル
バネ12の縮み量として把握できる。そしてこのような
状態で図3に示すものの場合と同様に近赤外光による生
体表層組織の分光分析を行うものである。
【0023】このようにすると、前腕25内側の測定位
置(被測定部位)は、肘固定部13dと測定端部7aと
の距離L(13±6cm)によって決まることになるの
で、常に被験者個人毎の定点測定を行うことが可能とな
り、かつ測定端部7aと測定位置(被測定部位)との接
触圧も上記のように常にほぼ一定に保つことができるた
め、ベースライン変動や吸光度変化といった測定値のば
らつきを小さくすることができ、ひいては皮膚組織中の
グルコース定量等の化学成分の定量、定性分析の測定精
度を向上させることができるものである。また上記のよ
うに肘固定部13dと、肘固定部13dの斜め上方に配
置された測定端部7aとを結ぶ線が、水平面に対して0
°〜90°の範囲となっており、肘26を手よりも下方
に配置すると共に前腕25内側と水平面との成す角の角
度θを0°〜90°の範囲として前腕25を支持した状
態で測定を行うことができるので、被測定者の肘26の
固定が容易であり、かつ測定時の被測定者の姿勢保持が
容易となって、体動に起因する外乱要素を小さくするこ
とができると共に被測定者一人での測定も容易になる。
またこの角度θは更に好ましくは5°〜60°の範囲と
するものであり、このようにすると被測定者の肘の固定
及び姿勢保持が更に容易になるものである。
【0024】なお、図1に示すものでは肘固定部13d
と支持部13bとを一体化させて構成してあるが、肘固
定部13dと測定端部7aとの距離が上記の13±6c
mの距離に保たれるものであればよく、例えばセパレー
ト式あるいは着脱式であっても良い。またその場合、例
えば定規のように目盛りを記して肘固定部13dと測定
端部7aとの距離を示すようにすれば、常に測定位置の
再現性を確認でき、測定結果に対する信頼性が向上す
る。
【0025】図4に示す生体表層組織の分析装置では、
支持部13bの上面の斜面において、測定プローブ4
の、被測定者の前腕25の内側に当接する部分に、この
生体表層組織の分析装置を作動させるための測定開始ス
イッチ14を設けたものであり、他の構成は図3のもの
と同様である。なお、図中では赤外光源、回折格子ユニ
ット2、ステッピングモータユニット3、受光ユニット
5及び演算ユニット6は省略してある。このような生体
表層組織の分析装置を用いて生体表層組織の分光分析を
行う際は、被測定者が肘固定部13dに肘26を固定
し、次いで前腕25内側を支持部13b上にのせて測定
準備が整うと同時に前腕25内側が測定開始スイッチ1
4を押して測定が始まるようにして、被測定者一人で容
易に測定を行うことができるものである。
【0026】なお図4では支持部13bの上面に測定開
始スイッチ14を設けたものであるが、肘固定部13d
に測定開始スイッチ14を設けると共に測定開始スイッ
チ14が押された後所定の時間経過後に測定を開始する
ようにして、前腕25内側を支持部13bにのせて測定
準備が整うまでの準備時間を稼ぐようにしてもよい。図
5に示す生体表層組織の分析装置では、支持部本体13
aと延設部13cを、その接合部においてヒンジピン1
6で接合して延設部13cを上方に回動可能に形成する
と共に、延設部13cの支持部本体13a側を接続部1
5a、その反対側の肘固定部13dが形成されている部
分を保護部15bとして形成し、接続部15aと保護部
15bとをヒンジピン16にて接続して、保護部15b
を上方に回動可能に形成することによって、延設部13
cを保護カバー15として形成してある。ここで図5
(a)に示すように保護カバー15は、延設部13cを
上方に回動させると共に保護部15bを同じ方向に回動
させた際に、接続部15aの上端が支持部13bの下端
付近に当接し、保護部15bが支持部13bの上面に隙
間なく当接すると共に、肘固定部13dが測定端部7a
に覆いかぶさるように形成するものである。他の構成は
図1に示すものと同様である。なお、図中では赤外光
源、回折格子ユニット2、ステッピングモータユニット
3、受光ユニット5及び演算ユニット6は省略してあ
る。
【0027】このようにすると、非測定時は上記のよう
に保護部15bを支持部13bの上面に隙間なく当接さ
せると共に肘固定部13dが測定端部7aに覆いかぶさ
るようにして保護カバー15にて測定端部7aを汚れや
損傷から保護することができ、測定時には保護カバー1
5を持ち上げてその内側を上に向けることにより図1の
ものと同様に生体表層組織の分析を行うことができるも
のである。このとき肘固定部13dは肘26が収まりや
すく、かつ肘26に不快を感じないようにウレタン等の
クッション性の良い材料で凹状に、あるいは肘26の形
状に応じた加工がなされている。このとき保護カバー1
5は支持部13bとヒンジピン16で接続されているた
め、肘固定部13dと測定端部7aとの距離は一定距離
に保たれる。
【0028】また保護カバー15は遮光性の良い素材に
て形成するようにしたものであり、上記のように保護カ
バー15の保護部15bを支持部13bの上面に隙間な
く当接させることにより測定端部7aが完全に外光から
遮光されるようになっており、受光ユニット5内に収め
られたInGaAs製フォトダイオード等の受光素子の
暗電流を測定するための外光からの遮光手段としても用
いることができる。
【0029】一般に、フォトダイオードのような受光素
子は光照射がなされなくても表面リーク電流やその他の
要因によって光照射に関係しない電流、いわゆる暗電流
が発生する。従って生体におけるグルコース定量のよう
に極微量な化学成分の分光分析を行うに当たっては、フ
ォトダイオードを冷却して暗電流を抑えることによって
ダイナミックレンジを広くとったり、暗電流出力を予め
把握した後得られた受光信号からこの暗電流出力を減算
してS/N比のよいスペクトルを得る必要がある。
【0030】ここで図5に示すものでは、保護カバー1
5によって測定端部7aを外光から完全に遮光し、かつ
投光用光ファイバ23aからの光が保護カバー15の内
面に反射し、受光用光ファイバ24aを通って受光ユニ
ット5に入光しないように投光用光ファイババンドル2
3へのハロゲンランプからの入光を遮断できるメカニカ
ルシャッター(図示せず)等を用い受光素子に光が照射
されない状態にして、受光素子の持つ暗電流を測定する
ことができ、生体表層組織の分析を行う際、演算ユニッ
ト6にて近赤外光の受光信号からこの暗電流出力を減算
して測定精度を向上することができる。
【0031】このように図5に示すものでは測定端部7
aの保護カバー15と肘固定手段とを一体に構成するこ
とにより非測定時に測定端部7aを汚れや衝撃による破
損から保護することができ、また肘固定手段を折り畳む
ことにより装置自体のコンパクト化も可能となる。また
測定時には装置を暗室に持ち込んだり特別な治具を用い
たりしなくても保護カバー15にて測定プローブ4を遮
光することにより受光ユニット5の受光素子の持つ暗電
流を容易に測定することができ、測定時に演算ユニット
6にて近赤外光の受光信号からこの暗電流出力を減算し
て測定精度を向上することができるものである。なお、
保護カバー15は上記のようなピン方式だけではなく、
着脱式のものであっても良く、また蓋体状に形成しても
良いものである。
【0032】図6に示す生体表層組織の分析装置では、
近赤外光の光源として例えば中心波長が1600nmで
あり、半値幅が160nmの発光ダイオード18を用
い、この発光ダイオード18を測定用プラットホーム1
3内に配置している。また投光用光ファイババンドル2
3の測定プローブ4に接続していない方の端部を発光ダ
イオード18付近に配置すると共に、発光ダイオード1
8とこの投光用光ファイババンドル23の端部との間に
ボールレンズ17を配置して、発光ダイオード18から
照射される近赤外光をボールレンズ17で集光し、この
集光された近赤外光をボールレンズ17から投光用光フ
ァイババンドル23に入光できるようにしてある。また
発光ダイオード18は測定用プラットホーム13の内面
上にヒートシンク材19を介して配置してあるものであ
り、発光ダイオード18からの発熱をヒートシンク材1
9に逃がすようにして、発光ダイオード18の過熱を防
ぐものである。また回折格子ユニット2及びステッピン
グモータユニットは設けていないものである。他の構成
は図5に示すものと同様である。なお、図中では演算ユ
ニット6は省略してある。
【0033】このように光源として発光ダイオード18
を用いることで光源を小型化し、生体表層組織の分析装
置自体を小型化することができ、また投光用光ファイバ
バンドル23を短く形成できるため材料費が少なくて済
み、低価格化が可能となるものである。なお、発光ダイ
オード18の波長は上記のものに限定するものではな
い。
【0034】図7に示す生体表層組織の分析装置は、検
出手段として3個のフォトダイオード20を測定用プラ
ットホーム13内に配置したものである。この3個のフ
ォトダイオード20はそれぞれ異なった波長特性を有す
る干渉フィルター21で覆うものである。またこのフォ
トダイオード20付近に受光用光ファイババンドル24
の測定プローブ4に接続していない方の端部を、この端
部を3方向に分岐して配置し、3個の発光ダイオード1
8がそれぞれこの3方向に分岐した端部から同時に近赤
外光を受光できるようにしてある。ここで上記の干渉フ
ィルター21としては、例えばこの干渉フィルター21
を通過する光の中心波長が1540、1580、168
5nmのものを用いることができる。ここで光の中心波
長が1540nmの干渉フィルター21は、NH基由来
の吸収を測定するための波長域の近赤外線を、光の中心
波長が1580nmの干渉フィルター21は、OH基由
来の吸収を測定するための波長域の近赤外線を、光の中
心波長が1685nmの干渉フィルター21は、CH基
由来の吸収を測定するための波長域の近赤外線をそれぞ
れ透過させてこの測定結果を元に演算ユニット6にて生
体組織中のグルコースの定量等を行うものである。他の
構成は図6に示すものと同様である。なお、図中では演
算ユニット6は省略してある。
【0035】このように検出手段としてフォトダイオー
ド20を用いることで検出手段を小型化し、生体表層組
織の分析装置自体を更に小型化することができ、また受
光用光ファイババンドル24を短く形成できるため材料
費が少なくて済み、更に低価格化が可能となるものであ
る。なお上記の例では3個のフォトダイオード20を用
いているが、フォトダイオード20の個数はこれに限ら
れるものではない。また上記の干渉フィルター21を通
過する光の中心波長もこれに限定するものではなく、測
定対象となるNH基、OH基、CH基等に由来する吸収
を測定するための波長域の近赤外線を透過できるもので
あれば良い。また回転するフィルタホイールに複数枚の
干渉フィルター21を装着し、このフィルタホイールを
回転することによって受光用光ファイババンドル24の
端部から照射される光を順次分光してフォトダイオード
20に受光させるようにして、一つのフォトダイオード
20にて測定対象となるNH基、OH基、CH基等に由
来する吸収を測定するための波長域の近赤外線を順次受
光するようにすることもできる。
【0036】図8に示すものは、光ファイバ23a、2
4aを用いずに、測定端部7aの先端面に微小な発光ダ
イオード18a及びフォトダイオード20aを配列させ
た基板を装着し、、発光ダイオード18aを近赤外光源
及び生体の表層組織表面に近赤外光を投射する投射部と
して兼用すると共に、フォトダイオード20aを表層組
織表面から近赤外光を受光する受光部及び検出手段とし
て兼用たものである。ここで発光ダイオード18aとフ
ォトダイオード20aは200μmピッチで交互に並べ
ると共に、発光ダイオード18aとフォトダイオード2
0aの間には100μmの間隔をあけて配列することが
できるが、この配列に限られるものではない。また図7
に示すものにおいて、受光部として受光用光ファイバ2
4aの端部を用いずに、図8に示すように測定端部7a
の先端面にフォトダイオード20aを、投光用光ファイ
バ24aの端部と共に配列させることもできる。
【0037】図9に示す生体表層組織の分析装置は、図
5に示す生体表層組織の分析装置の構成に加えて、保護
カバー15を閉じて保護部15bを支持部13bの上面
に当接させた際の測定端部7aを覆う部分(図中では肘
固定部13d)に、リファレンス光(参照光)測定用の
標準板22を取着したものである。このリファレンス光
測定用の標準板22としては、近赤外領域に特異的な吸
収がなく、また長期間安定なセラミック板を用いること
ができる。なお、図中では赤外光源、回折格子ユニット
2、ステッピングモータユニット3、受光ユニット5及
び演算ユニット6は省略してある。
【0038】この図9に示す生体表層組織の分析装置で
実際に測定を行う際は、まず保護カバー15で支持部1
3bの上面を覆った状態で上記のように受光素子の暗電
流を測定する。次にこのままの状態で測定端部7aから
近赤外光を投光すると共に、リファレンス光測定用の標
準板22で反射した近赤外光を受光してリファレンス光
の測定を行う。そして保護カバー15を開き、支持部1
3bの上面に前腕25内側をのせて表層組織の反射光を
測定し、演算ユニット6にて両者の受光信号を基にグル
コース濃度の定量等の生体組織中あるいは体液中の化学
成分の分析を行うものである。
【0039】このようにすると暗電流の測定からリファ
レンス光の測定までの一連の作業を容易に行うことが可
能であり、測定時間の短縮化が図れるものである。
【0040】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
生体表層組織の分析方法は、近赤外領域における光の吸
収を利用した生体組織中あるいは体液中の化学成分を分
析する分光分析方法であり、被測定者の肘を固定すると
共にその前腕内側を支持した状態で前腕内側の被測定部
位に近赤外光を投光し、この被測定部位の生体組織を透
過し又はこの生体組織で拡散反射した近赤外光を検出す
るため、メラニン色素の沈着や体毛等の測定誤差を生じ
ると思われる外乱要因が比較的少ない部位である前腕内
側を測定するものであって、測定精度を向上することが
できるものである。また本発明の請求項2に記載の生体
表層組織の分析方法は、請求項1の構成に加えて、被測
定者の肘が固定される肘固定点と被測定部位との距離を
13±6cmとした状態で測定を行うため、性差や年齢
差による真皮組織厚のバラツキが比較的小さく、また押
圧力をかけても測定結果にはほとんど影響しない部位で
ある、前腕内側の肘から手首方向に向かって約13±6
cmの領域を測定するものであって、、被験者個人毎の
定点測定を行うことができるので、再現性の良いスペク
トルが得られ、ひいては測定精度を向上させることがで
きるものであり、また性差や年齢差にこだわらず被測定
部位に当接させて近赤外光を被測定部位に入光する測定
プローブとして同一プローブを使用することができるも
のである。
【0041】また本発明の請求項3に記載の生体表層組
織の分析方法は、請求項1又は2の構成に加えて、被測
定者の前腕をその肘を手よりも下方に配置すると共に前
腕内側と水平面との成す角の角度を0°〜90°の範囲
とした状態で測定を行うため、被測定者の肘の固定が容
易であり、かつ測定時の被測定者の姿勢保持が容易とな
って、体動に起因する外乱要素を小さくすることができ
ると共に被測定者一人での測定も容易になるものであ
る。
【0042】また本発明の請求項4に記載の生体表層組
織の分析装置は、近赤外光源と、近赤外光源から発する
近赤外光を被測定者の生体組織に投射する投射部と、生
体組織を透過し又はこの生体組織で拡散反射した近赤外
光を受光する受光部と、受光部から導かれた近赤外光を
検出して信号化する検出手段と、検出手段から得られた
信号を演算して生体組織あるいは体液中の化学成分の定
量、定性分析を行う演算手段と、投射部及び受光部を備
える測定プローブとを具備し、測定プローブを被測定者
の前腕内側を支持する支持部に設けたため、支持部に前
腕を載置した状態で、測定プローブを前腕内側に当接
し、測定プローブの投射部から前腕内側の皮膚に近赤外
光を投射すると共に、真皮組織内を透過あるいは反射し
た近赤外光を測定プローブの受光部にて受光し、この受
光した近赤外光を検出手段で検出した後演算手段にて解
析を行い測定部位の化学成分あるいは物性の定量、定性
分析を行うことができるものであり、その際メラニン色
素の沈着や体毛等の測定誤差を生じると思われる外乱要
因が比較的少ない部位である前腕内側を測定するもので
あって、測定精度を向上することができるものである。
【0043】本発明の請求項5に記載の生体表層組織の
分析装置は、請求項4の構成に加えて、被測定者の肘を
固定する肘固定手段を設けたため、測定時に支持部に前
腕を載置する際に肘固定手段にて肘を固定して前腕を安
定に保持できるものである。また本発明の請求項6に記
載の生体表層組織の分析装置は、請求項4又は5の構成
に加えて、支持部又は測定プローブの、被測定者の前腕
内側に当接する部分に測定開始スイッチを設けたため、
生体表層組織の分光分析を行う際は、被測定者が前腕内
側を支持部上にのせて測定準備が整うと同時に前腕内側
が測定開始用のスイッチを押して測定が始まるようにし
て、被測定者一人で容易に測定を行うことができるもの
である。
【0044】また本発明の請求項7に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4乃至6のいずれかの構成に加
えて、肘固定手段が、測定時以外は測定プローブを保護
する保護カバーとして兼用できるものであるため、非測
定時に測定プローブを汚れや衝撃による破損から保護す
ることができ、また保護カバーと肘固定部を一体化させ
ることで装置の小型化を図ることができるものであって
利便性や経済性を向上することができるものである。
【0045】また本発明の請求項8に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4乃至7のいずれかの構成に加
えて、測定時以外に測定プローブへの光の入射を防ぐ遮
光手段として兼用できる測定プローブを保護する保護カ
バーを具備するため、非測定時に測定プローブを汚れや
衝撃による破損から保護することができ、また測定時に
は装置を暗室に持ち込んだり特別な治具を用いたりしな
くても検出手段中の受光素子の持つ暗電流を容易に測定
することができるものであって、測定時に演算手段にて
近赤外光の受光信号からこの暗電流出力を減算して測定
精度を向上することができるものであり、また。暗電流
の測定作業を容易に行うことが可能であり、測定時間の
短縮化が図れるものである。
【0046】また本発明の請求項9に記載の生体表層組
織の分析装置は、請求項4乃至8のいずれかの構成に加
えて、内面にリファレンス光測定用の標準板を設けた測
定プローブを保護する保護カバーを具備するため、非測
定時に測定プローブを汚れや衝撃による破損から保護す
ることができ、また保護カバーにて測定プローブを保護
している状態で測定プローブから近赤外光を投光すると
共に、リファレンス光測定用の標準板で反射した近赤外
光を受光してリファレンス光の測定を行うことができ、
演算手段にてこのリファレンス光の受光信号を生体組織
中あるいは体液中の化学成分の分析を行う際に利用でき
るものであって、リファレンス光の測定作業を容易に行
うことが可能であり、測定時間の短縮化が図れるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の実施の形態の一例を示
す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示す概略断面図
である。
【図3】(a)(b)は同上の実施の形態に用いる測定
端部を示す平断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の更に他の例を示す概略断
面図である。
【図5】(a)(b)は本発明の実施の形態の更に他の
例を示す概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の更に他の例を示す概略断
面図である。
【図7】本発明の実施の形態の更に他の例を示す概略断
面図である。
【図8】同上の実施の形態に用いる測定端部の他の例を
示す平面図である。
【図9】本発明の実施の形態の更に他の例を示す概略断
面図である。
【図10】(a)(b)は従来の測定端部の例を示す平
断面図である。
【図11】測定対象へ照射された近赤外光の経路を示す
概念図である。
【符号の説明】
4 測定プローブ 4a 光ファイババンドル 13b 支持部 14 測定開始スイッチ 15 保護カバー 23a 投光用光ファイバ 24a 受光用光ファイバ 25 前腕 26 肘 L 肘固定部と被測定部との距離 θ 前腕内側と水平面との成す角の角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外領域における光の吸収を利用した
    生体組織中あるいは体液中の化学成分を分析する分光分
    析方法であり、被測定者の肘を固定すると共にその前腕
    内側を支持した状態で前腕内側の被測定部位に近赤外光
    を投光し、この被測定部位の生体組織を透過し又はこの
    生体組織で拡散反射した近赤外光を検出することを特徴
    とする生体表層組織の分析方法。
  2. 【請求項2】 被測定者の肘が固定される肘固定点と被
    測定部位との距離を13±6cmとした状態で測定を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の生体表層組織の分
    析方法。
  3. 【請求項3】 被測定者の前腕をその肘を手よりも下方
    に配置すると共に前腕内側と水平面との成す角の角度を
    0°〜90°の範囲とした状態で測定を行うことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の生体表層組織の分析方
    法。
  4. 【請求項4】 近赤外光源と、近赤外光源から発する近
    赤外光を被測定者の生体組織に投射する投射部と、生体
    組織を透過し又はこの生体組織で拡散反射した近赤外光
    を受光する受光部と、受光部から導かれた近赤外光を検
    出して信号化する検出手段と、検出手段から得られた信
    号を演算して生体組織あるいは体液中の化学成分の定
    量、定性分析を行う演算手段と、投射部及び受光部を備
    える測定プローブとを具備し、測定プローブを被測定者
    の前腕内側を支持する支持部に設けたことを特徴とする
    生体表層組織の分析装置。
  5. 【請求項5】 被測定者の肘を固定する肘固定手段を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載の生体表層組織の
    分析装置。
  6. 【請求項6】 支持部又は測定プローブの、被測定者の
    前腕内側に当接する部分に測定開始スイッチを設けたこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載の生体表層組織の
    分析装置。
  7. 【請求項7】 肘固定手段が、測定時以外は測定プロー
    ブを保護する保護カバーとして兼用できるものであるこ
    とを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の生体
    表層組織の分析装置。
  8. 【請求項8】 測定時以外に測定プローブへの光の入射
    を防ぐ遮光手段として兼用できる測定プローブを保護す
    る保護カバーを具備することを特徴とする請求項4乃至
    7のいずれかに記載の生体表層組織の分析装置。
  9. 【請求項9】 内面にリファレンス光測定用の標準板を
    設けた測定プローブを保護する保護カバーを具備するこ
    とを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の生体
    表層組織の分析装置。
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