JPH11244194A - ポータブルトイレ - Google Patents

ポータブルトイレ

Info

Publication number
JPH11244194A
JPH11244194A JP5384098A JP5384098A JPH11244194A JP H11244194 A JPH11244194 A JP H11244194A JP 5384098 A JP5384098 A JP 5384098A JP 5384098 A JP5384098 A JP 5384098A JP H11244194 A JPH11244194 A JP H11244194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving container
excrement receiving
shield
hollow body
excrement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5384098A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Ito
富夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5384098A priority Critical patent/JPH11244194A/ja
Publication of JPH11244194A publication Critical patent/JPH11244194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Flushing Toilets (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排泄物の臭気を効率よく除去できるポータブ
ルトイレを提供する。 【解決手段】 ポータブルトイレ10は、室内に配置さ
れる排泄物受け容器11と、この容器11の上部開口の
周縁からこの容器11の内壁と間隔をもつように内側下
向きに延び出した形状の遮蔽体18と、この遮蔽体18
と容器11の内壁とによって囲まれた空間に設置された
中空体20と、この中空体20と室外とを連通し室外に
向かって空気を強制排出する脱気装置24とを備えてい
る。これによれば、脱臭ダクトに相当する中空体20が
内壁側に存在することにより容器11の上部開口の面積
は底面積よりも小さくなること、及び、遮蔽体18が中
空体20の吸気穴21に臭気を誘導する役割を果たすこ
とから、排泄物の臭気は中間体20内に効率よく吸い込
まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内に設置する屋
外排気ダクト付きポータブルトイレに関する。
【0002】
【従来の技術】人が生活を営む中で1日も欠くことので
きないものに排泄行為があり、通常、健常者はトイレに
おいて排泄を行っている。しかし、老人や下肢の不自由
な身障者のように足腰の弱った人にとっては、トイレま
で移動することが困難なため、室内設置型のポータブル
トイレを利用して排泄を行うことがある。
【0003】ところで、ポータブルトイレは室内で使用
するものであることから、臭気対策を講じる必要があ
る。このような臭気対策としては、オゾン脱臭や微生物
による分解などが知られているが、いずれも間接的な化
学的又は生物学的方法であるため即時の脱臭効果という
点では十分とはいえないし、コストが嵩むという問題も
ある。このため、直接的に強制排気を行う方法が望まし
い。
【0004】このような強制排気方法としては、例えば
特開昭51−128827号公報に記載されたポータブ
ルトイレ(図7参照)のように、排泄物受け容器101
の開口部102の外壁側に脱臭ダクト103を設け、フ
ァンと活性炭から構成される脱臭器104をこの脱臭ダ
クト103に接続したものが知られている。そして、脱
臭器104のファンを作動させることにより、排泄物受
け容器101内の排泄物の臭気は吸気口105から脱臭
ダクト103を通って脱臭器104の活性炭によって脱
臭されて排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ポ
ータブルトイレでは、脱臭ダクト103が排泄物受け容
器101の開口部102の外壁側に設けられており、排
泄物受け容器101の底面積と開口面積がほとんど同じ
であるため、排泄物の臭気の一部は吸気口105から吸
い込まれるものの、残りは排泄物受け容器101の開口
部102から室内に立ちこめるという問題があった。ま
た、脱臭器104を通過した後は室内に排気されるた
め、活性炭で完全に脱臭しきれなかった場合に臭気が室
内に残るという問題もあった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、排泄物の臭気を効率よく除去できるポータブルトイ
レを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明のポータブルトイレは、室内に
配置される排泄物受け容器と、前記排泄物受け容器の上
部開口の周縁から前記排泄物受け容器の内壁と間隔をも
つように内側下向きに延び出した形状の遮蔽体と、前記
遮蔽体と前記排泄物受け容器の内壁とによって囲まれた
空間と室外とを連通し、室外に向かって空気を強制排出
する脱気装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明のポータブルトイレでは、遮蔽体と
排泄物受け容器の内壁とによって囲まれた空間内の空気
は脱気装置により室外へ強制排出されることから、前記
空間は特開昭51−128827号公報における脱臭ダ
クトに相当する。本発明のポータブルトイレによれば、
脱臭ダクトに相当する空間が内壁側に存在することによ
り排泄物受け容器の上部開口の面積は底面積よりも小さ
くなること、及び、遮蔽体が脱臭ダクトに相当する空間
内に臭気を誘導する役割を果たすことから、排泄物の臭
気は脱臭ダクトに相当する空間内に効率よく吸い込まれ
る。また、吸い込まれた空気は脱気装置により室外に排
出されるため、脱気装置の消臭性能にかかわらず、室内
に臭気が立ちこめることはない。したがって、排泄物の
臭気を効率よく除去できるという効果が得られる。
【0009】本発明のポータブルトイレにおいて、前記
遮蔽体と前記排泄物受け容器の内壁とによって囲まれた
空間には吸気口を有する中空体が設けられ、前記脱気装
置は前記中空体の内部と室外とを連通するように構成し
てもよい。ここで吸気口としては、吸気穴や吸気溝など
が挙げられる。この場合、脱気装置の強制排気力が同じ
であっても、中空体の吸気口の大きさを適宜調節するこ
とにより、中空体内への吸引力を強くしたり弱くしたり
することができる。特に、室内で使用することを考慮し
て、強制排気力の小さな低騒音の脱気装置(例えばモー
タファンの出力が小さなもの)を用いて中空体の吸気口
を小さくして十分な吸引力を得ることが好ましい。
【0010】また、この中空体は前記遮蔽体と一体に構
成してもよい。この場合、中空体と遮蔽体とが別体のと
きに比べて、洗浄の手間が少なくて済み、介護者の負担
を軽減することができる。更に、前記遮蔽体のうち前記
排泄物受け容器の内側下向きに延び出した先端は前記中
空体の吸気口よりも下方に位置するように構成してもよ
い。この場合、遮蔽体が脱臭ダクトに相当する中間体の
吸気口に臭気をより誘導しやすくなるため、排泄物の臭
気をより効率よく除去できるという効果が得られる。
【0011】更にまた、前記遮蔽体のうち上端から前記
排泄物受け容器の内側下向きに延び出した先端までの長
さは、前記排泄物受け容器の高さの1/4〜1/2とな
るように構成してもよい。この場合、本発明の効果を有
効に得ることができるため、好ましい。即ち、前記長さ
が排泄物受け容器の高さの1/4を下回ると本発明の効
果が十分に得られないおそれがあり、1/2を越えると
遮蔽体が排泄物により汚染されやすくなる。
【0012】ところで、本発明のポータブルトイレは、
前記排泄物受け容器の側壁の下部に該排泄物受け容器の
内容物を廃棄するための開閉可能な廃棄口が設けられて
いてもよい。この場合、排泄物を水洗トイレ等に廃棄す
る際に排泄物受け容器の上部開口から排泄物を廃棄する
必要がないため、上部開口は清潔な状態が保たれるし、
廃棄処理を行う者の手や衣服を汚すおそれも少ない。ま
た、廃棄処理を行うときだけ廃棄口を開き、通常は廃棄
口を閉じておけばよいため、廃棄口から臭気が漏れ出す
こともなく、介護者が臭気によって不快感を覚えること
はほとんどない。
【0013】また、本発明のポータブルトイレは、前記
排泄物受け容器の上部開口を開閉する開閉蓋を備え、該
開閉蓋には前記排泄物受け容器内に注水するための開閉
可能な注水口が設けられていてもよい。この場合、排泄
物を水洗トイレ等に廃棄する際、排泄物受け容器の上部
開口を開閉蓋で閉じ、注水口から注水する。このとき、
排泄物受け容器は脱気装置を介して室外に連通している
ため、排泄物受け容器の内圧が注水によって高くなるこ
とはない。そして、注水完了後、注水口を閉じ、廃棄処
理を行う。このようにすれば注水時に臭気が室内に漏れ
ることがなく、介護者が臭気によって不快感を覚えるこ
とはほとんどない。
【0014】なお、本発明のポータブルトイレにおい
て、脱気装置は、モータによって駆動されるファンと、
臭気を吸着可能な吸着剤とを備えていてもよい。そし
て、ポータブルトイレ利用者が便座に座ったとき、脱気
装置のファンが作動し、便座から立ち上がったとき脱気
装置のファンが停止するように、ファンの駆動制御を行
ってもよい。また、便座から立ち上がってから所定時間
経過後にファンが停止するようにファンを駆動制御して
もよい。また、ファンの駆動スイッチをポータブルトイ
レの周辺に設置して、手動によりスイッチをオンオフし
てもよい。更に、ポータブルトイレの脱気装置は、排泄
物受け容器に着脱自在に接続されていてもよい。この場
合脱気装置を外して軽量化した状態で廃棄処理を行うこ
とができるため、廃棄処理を行う者の負担が軽減され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の概略構
成を表す断面図、図2は本実施形態の中空体の裏面図、
図3はポータブルトイレ用椅子の斜視図、図4は廃棄処
理を説明するための断面図である。
【0016】本実施形態のポータブルトイレ10は、主
として、排泄物受け容器11、遮蔽体18、中空体20
及び脱気装置24から構成されている。排泄物受け容器
11は、通常の便器と同様、上からみた形状(図示せ
ず)が略楕円状の有底容器であり、室内に設置されるも
のである。この排泄物受け容器11のうち、上部開口の
周縁にはフランジ部12が設けられ、側壁の上部には第
1ダクトホースと接続するためのジョイント部13が設
けられ、側壁の下部には斜め上向きの筒状の廃棄口14
が設けられている。廃棄口14には、はめ込み式の蓋1
5が付けられており、この蓋15は紛失防止のために紐
部材16で排泄物受け容器11に繋がれている。
【0017】なお、図4に示す開閉蓋30は、排泄物受
け容器11の上部開口を開閉するためのものであり、排
泄物受け容器11内に注水するための注水口31を備え
ている。この注水口31には、はめ込み式の蓋32が付
けられており、この蓋32は紛失防止のために紐部材3
3で開閉蓋30に繋がれている。
【0018】遮蔽体18は、排泄物受け容器11の上部
開口の周縁から排泄物受け容器11の内壁と間隔をもつ
ように内側下向きに延び出すように略筒形状に形成され
ている。この遮蔽体18は、排泄物受け容器11のフラ
ンジ部12上に載せられている。このため、遮蔽体18
を持ち上げれば、簡単に排泄物受け容器11から遮蔽体
18を取り外すことができる。遮蔽体18のうち上端1
8aから排泄物受け容器の内側下向きに延び出した先端
18bまでの長さLは、前記排泄物受け容器11の高さ
Hの1/4〜1/2であり、本実施形態では長さLが約
10cm、高さHが約25cmである。
【0019】中空体20は、図2に示すように略楕円の
リング状に形成され、遮蔽体18と排泄物受け容器11
の内壁とによって囲まれた空間に配置されている。この
中空体20は、遮蔽体18に脱着可能に支持されてい
る。この中空体20の裏面側即ち図1において下側に
は、複数の吸気穴21が設けられている。遮蔽体18の
先端18bは、この中空体20の吸気穴21よりも下方
に位置している。また、中空体20にはパイプ部22が
設けられており、このパイプ部22は排泄物受け容器1
1のジョイント部13内に配置されている。
【0020】脱気装置24は、臭気吸着槽である活性炭
槽25と、強制排気を行うモータファン26と、第1〜
第3ダクトホース27〜29を備えている。この脱気装
置24の活性炭槽25は、第1ダクトホース27により
排泄物受け容器11のジョイント部13と接続されると
共に、第2ダクトホース28によりモータファン26と
接続されている。また、モータファン26は、第3ダク
トホース29により一般家庭の窓あるいは壁に穿設され
た専用排気口などを介して室外に排気するように構成さ
れている。本実施形態では、モータファン26は、出力
が小さな低騒音のものを用いているが、中空体20の吸
気穴21を小さくしてあるため、十分な吸引力が得られ
る。
【0021】なお、モータファン26は第3ダクトホー
ス29と着脱可能に接続されている。ポータブルトイレ
10を別の場所で利用する場合には、第3ダクトホース
29を取り外して別の場所に移動する。以上のように構
成された本実施形態のポータブルトイレ10の使用方法
について説明する。
【0022】このポータブルトイレ10を使用しない場
合には、廃棄口14に蓋15をはめ込み、排泄物受け容
器11の上部開口に開閉蓋30を載せ、注水口31に蓋
32をはめ込む。また、第1ダクトホース27を介して
排泄物受け容器11のジョイント部13と脱気装置24
を接続した状態とする。この状態では、排泄物受け容器
11の内部は脱気装置24を介して室外に接続されてお
り、室内とは完全に遮断されているため、排泄物の臭気
が室内に立ちこめることはない。
【0023】一方、このポータブルトイレ10を使用す
る場合には、開閉蓋30を外したポータブルトイレ10
を、図3に示すポータブルトイレ用椅子35の便座37
の下方にセットする。尚、ポータブルトイレ用椅子35
は、肘掛け椅子の着座面の中央付近を楕円形にくり抜い
て便座開口部36を形成することにより便座37とした
ものである。この便座開口部36は、図示しないがスラ
イド式のシャッタにより開閉可能であり、使用時にはシ
ャッタを開放する。また、便座37はポータブルトイレ
10の遮蔽体18の上面に軽く接触している。
【0024】そして、トイレ利用者がポータブルトイレ
用椅子35の便座37に着座すると、その体重によって
便座37と遮蔽体18との間の図示しない押し釦スイッ
チが押されることにより脱気装置24のモータファン2
6が作動を開始する。すると、図1に示すように、排泄
物受け容器11の上部開口から内部へと空気が流れ込
み、中空体20の吸気穴21からパイプ部22、ジョイ
ント部13、第1ダクトホース27を経て脱気装置24
の活性炭槽25に入り、ここで脱臭された後、第2ダク
トホース28、モータファン26を経て、第3ダクトホ
ース29から室外へ排気される。このように排泄物の臭
気を含んだ空気は活性炭槽25で脱臭された後に室外へ
排気されるため、室外に臭気が及ぶこともない。
【0025】本実施形態では、脱臭ダクトに相当する中
空体20が排泄物受け容器11の内壁側に存在すること
により、排泄物受け容器11の上部開口の面積は底面積
よりも小さい。また、遮蔽体18はその先端18bが中
空体20の吸気穴21よりも下方に位置しているため、
中空体20の吸気穴21に臭気を効率よく誘導する役割
を果たす。これらのことから、排泄物受け容器11に排
泄された排泄物の臭気は中空体20の吸気穴21から効
率よく吸い込まれ、吸い込まれた空気は脱気装置24に
より室外に排出される。したがって、排泄物の臭気を効
率よく除去できるという効果が得られる。また、遮蔽体
18の上端18aから先端18bまでの長さLは、排泄
物受け容器の高さ11の1/4〜1/2であるため、遮
蔽体18はより効率よく中空体20の吸気穴21に臭気
を誘導することができ、上記効果を有効に得ることがで
きる。
【0026】トイレ利用者は、排泄行為が終わった後、
便座37から立ち上がると、その体重によって押されて
いた図示しない押し釦スイッチが元に戻ることにより脱
気装置24のモータファン26の作動が停止する。その
後、介護者が、排泄物を水洗トイレ等の排泄物廃棄所に
廃棄する。まず、排泄物受け容器11の上部開口を開閉
蓋30で閉じ、注水口31の蓋32を開く。このとき、
廃棄口14の蓋15は閉じたままとし、排泄物受け容器
11のジョイント部13は第1ダクトホース27により
脱気装置24に接続したままとする。
【0027】そして、注水口31に注水ホースを差し込
み、排泄物が流動可能になる程度に水を注ぐ。このと
き、排泄物受け容器11は脱気装置24を介して室外に
連通しているため、排泄物受け容器11の内圧が注水に
よって高くなることはない。注水完了後、注水ホースを
注水口31から外し、注水口31を蓋32で閉鎖し、第
1ダクトホース27をジョイント部13から外す。この
とき、ジョイント部13の先端をキャップで塞いでもよ
い。また、第1ダクトホース27をジョイント部13か
ら外し、ジョイント部13の先端を塞いでから、所定の
場所へ移動して注水してもよい。
【0028】この状態で、排泄物受け容器11を例えば
水洗トイレ等の排泄物廃棄所へ移動し、その後廃棄口1
4の蓋15を取り外し、排泄物受け容器11を傾けて、
水により流動化した排泄物を廃棄口14から廃棄する。
その後、廃棄口14に蓋15をはめ込み、排泄物受け容
器11の上部開口に開閉蓋30を載せ、注水口31に蓋
32をはめ込む。また、第1ダクトホース27を介して
排泄物受け容器11のジョイント部13と脱気装置24
を接続した状態とし、次の利用に備える。なお、廃棄処
理は排泄行為ごとに行ってもよいが、ある程度排泄物が
溜まってから行ってもよい。
【0029】このように、排泄物受け容器11の上部開
口から排泄物を廃棄する必要がないため、上部開口は清
潔な状態が保たれるし、廃棄処理を行う者の手や衣服を
汚すおそれも少ない。また、注水時に介護者が臭気によ
って不快感を覚えることはほとんどない。
【0030】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態では、中空体20に複数の吸
気穴21を設けたが、この吸気穴21に代えて、図5に
示すような吸気溝21’を設けてもよい。
【0031】また、上記実施形態では、中空体20と遮
蔽体18とを別体としたが、例えば図6に示すように、
これらを一体に形成してもよい。即ち、遮蔽体18は、
排泄物受け容器11の内壁側に略S字状に湾曲した湾曲
部18cを備え、この湾曲部により形成される空間部1
8d(中空体に相当)を有している。そして、湾曲部1
8cには、先端18bよりも上方に吸気穴18e(もし
くは吸気溝)が設けられている。なお、空間部18d
は、先端18b近傍では薄肉であり、上端18aにかけ
て膨出するように形成されている。このため、遮蔽体1
8は吸気穴18eへ臭気を効率よく誘導する役割を十分
に果たすことができる。この場合には、上記実施形態の
効果に加えて、上記実施形態のように中空体20と遮蔽
体18とが別体のときに比べて、洗浄の手間が少なくて
済み、介護者の負担を軽減することができるという効果
も得られる。
【0032】更に、上記実施形態では遮蔽体及び中空体
の形状を略楕円状としたが、通常の便座と同様に、先端
が分離した略C字状としてもよい。更にまた、特別養護
施設や病院等のように相部屋で定位置に複数のポータブ
ルトイレを使用する場合には、それぞれの排泄物受け容
器11のジョイント部13からの臭気を1カ所に集めて
1つの脱気装置により排気する集中排気システムとして
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の概略構成を表す断面図である。
【図2】 本実施形態の中空体の裏面図である。
【図3】 ポータブルトイレ用椅子の斜視図である。
【図4】 本実施形態の廃棄処理を説明するための断面
図である。
【図5】 別の中空体の裏面図である。
【図6】 別の実施形態の要部断面図である。
【図7】 従来のポータブルトイレの説明図である。
【符号の説明】
10・・・ポータブルトイレ、11・・・排泄物受け容
器、12・・・フランジ部、13・・・ジョイント部、
14・・・廃棄口、15・・・蓋、18・・・遮蔽体、
18a・・・上端、18b・・・先端、20・・・中空
体、21・・・吸気穴、22・・・パイプ部、24・・
・脱気装置、25・・・活性炭槽、26・・・モータフ
ァン、27〜29・・・第1〜第3ダクトホース、30
・・・開閉蓋、31・・・注水口、32・・・蓋、35
・・・ポータブルトイレ用椅子。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に配置される排泄物受け容器と、 前記排泄物受け容器の上部開口の周縁から前記排泄物受
    け容器の内壁と間隔をもつように内側下向きに延び出し
    た形状の遮蔽体と、 前記遮蔽体と前記排泄物受け容器の内壁とによって囲ま
    れた空間と室外とを連通し、室外に向かって空気を強制
    排出する脱気装置とを備えたことを特徴とするポータブ
    ルトイレ。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽体と前記排泄物受け容器の内壁
    とによって囲まれた空間には吸気口を有する中空体が設
    けられ、前記脱気装置は前記中空体の内部と室外とを連
    通することを特徴とする請求項1記載のポータブルトイ
    レ。
  3. 【請求項3】 前記中空体は前記遮蔽体と一体であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のポータブルトイレ。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽体のうち前記排泄物受け容器の
    内側下向きに延び出した先端は前記中空体の吸気口より
    も下方に位置していることを特徴とする請求項2又は3
    記載のポータブルトイレ。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽体のうち上端から前記排泄物受
    け容器の内側下向きに延び出した先端までの長さは、前
    記排泄物受け容器の高さの1/4〜1/2であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポータブル
    トイレ。
  6. 【請求項6】 前記排泄物受け容器の側壁の下部には該
    排泄物受け容器の内容物を廃棄するための開閉可能な廃
    棄口が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載のポータブルトイレ。
  7. 【請求項7】 前記排泄物受け容器の上部開口を開閉す
    る開閉蓋を備え、該開閉蓋には前記排泄物受け容器内に
    注水するための開閉可能な注水口が設けられたことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポータブルト
    イレ。
JP5384098A 1998-03-05 1998-03-05 ポータブルトイレ Pending JPH11244194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5384098A JPH11244194A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 ポータブルトイレ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5384098A JPH11244194A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 ポータブルトイレ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11244194A true JPH11244194A (ja) 1999-09-14

Family

ID=12953989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5384098A Pending JPH11244194A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 ポータブルトイレ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11244194A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10113364A (ja) 水洗便器付き介護用ベッド
JP2003514620A (ja) とりわけ寝たきりの人用のトイレット装置
KR101947797B1 (ko) 배설물 자동 처리장치
US6779204B1 (en) Portable venting commode
CN112932980B (zh) 一种消化内科患者呕吐用呕吐物处理装置
KR200348639Y1 (ko) 환자용 이동식 배변기
KR0168326B1 (ko) 환자용 침대에 조립된 배설장치
KR20070113855A (ko) 자동 배설물 처리장치
JP2005304694A (ja) 家具調ポータブルトイレ
JP4057772B2 (ja) 簡易トイレ用消臭装置および消臭装置付き簡易トイレ
JPH11244194A (ja) ポータブルトイレ
CN211690624U (zh) 一种具有快速排除臭味功能的卫生洁具
KR200447310Y1 (ko) 악취 제거 기능을 갖는 비데
JP4920488B2 (ja) リザーブタンクに装着された収納袋への汚物吸引装置
JP3014922U (ja) 携帯水洗便器
WO1995004513A1 (fr) Procede et appareil d'elimination des excrements
JP3334043B2 (ja) 脱臭エアーカーテン付きポータブルトイレ
JP4174892B2 (ja) ポータブルトイレ用脱臭装置付き汚物受け
JP2002017798A (ja) 電動採便器
KR20110101681A (ko) 환자 오물 처리용 흡입장치
JP2604183Y2 (ja) 脱臭機構
KR20120033713A (ko) 이동식 비데
JP2009275380A (ja) 排便吸込み機能を付加した便器の構造
KR20040020232A (ko) 좌변기의 냄새 소멸장치
JPH042660Y2 (ja)