JPH11243659A - 水中モータ - Google Patents

水中モータ

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JPH11243659A
JPH11243659A JP10058985A JP5898598A JPH11243659A JP H11243659 A JPH11243659 A JP H11243659A JP 10058985 A JP10058985 A JP 10058985A JP 5898598 A JP5898598 A JP 5898598A JP H11243659 A JPH11243659 A JP H11243659A
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cable
connector
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JP10058985A
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Yoshiyuki Yamada
良之 山田
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据え付け、移送、結線等の作業が容易であ
り、しかも、水の浸入が起きにくいような水中モータを
提供する。 【解決手段】 モータ本体36と、このモータ本体36
に電源を供給し、あるいはモータ本体36との間で電気
信号を授受するためのケーブル37とを有し、ケーブル
37とモータ本体36の双方にこれらを着脱自在に接続
するコネクタを設けた水中モータにおいて、コネクタ
は、互いの開口部を合わせて着脱自在かつ液密的に結合
される外被部材40,46と、これらの外被部材40,
46の開口部を覆う絶縁性部材41,49と、これらの
絶縁性部材41,49に取り付けられ、外被部材どうし
の結合に伴って互いに係合して電気的接続を行なうコン
タクト部材42,50とを有し、コンタクト部材42,
50の少なくとも一方が外被部材に対して係合方向に交
差する方向への微動を許容するように取り付けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式水中モータに
関し、特にケーブルの接続をコネクタで行なうようにし
た水中モータ及びそれに用いて好適な防水コネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】水中モータにおいては、動力または制御
用のケーブルのモータへの導入部において浸水を防止す
るための構造に高い信頼性が要求される。従来、この部
分の構造としては、 (1)ケーブル端末部をゴムパッキングや樹脂によって
固定及び密閉する構造 (2)ケーブル端末部をゴム等の弾性体によってモール
ドし、この部分で固定及び密閉する構造 等が挙げられる。
【0003】図10は、上記の(1)の例に関し、特に
ケーブルの接続部構造の詳細を示す。このような構造を
用いてモータに電源等を接続する手順を述べる。まず、
動力用のケーブル1の芯線部2及びモータ側の芯線4を
圧縮スリーブ5を用いてつなぎ、同時に水切り処理す
る。次に、この部分をハウジング6に挿入し、ゴムパッ
キング7を座金8及びグランド9で圧縮し、それによっ
てケーブル1を固定及び密封する。ケーブル芯線4の位
置決めを行った後、樹脂10をグランド9内に流し込ん
で硬化させ、ケーブル導入部が完成する。
【0004】樹脂10が完全に硬化した後、モータカバ
ー3にケーブル導入部を取り付け、モータカバー3を吊
り上げた状態で、芯線4を、端子台12のモータ口出し
線11が接続されている端子の反対側にナット13で固
定する。一方、制御ケーブル1aの芯線14を専用コネ
クタ15により制御側リード線16と接続する。またア
ース用芯線は端子台及びコネクタ用フランジの固定ボル
ト17及び18を利用し接地される。最後にモータカバ
ー3を降ろしボルトでモータ本体に固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
技術においては、ケーブル1のモータ側端末部をモータ
内部で口出し線11と接続するため、以下のような問題
がある。 (1)高出力モータの場合、動力ケーブル1のモータ側
芯線4が太く、ケーブル端末部と口出し線11との接続
を、モータ内部の狭いスペースで行なうため、作業性が
良くない。 (2)水中モータの輸送時、ケーブル1,1aが長い
(通常、10m以上)ため、ロール状にしたケーブルを
ポンプにくくり付けなければならない。 (3)水中モータの据付時にケーブル1,1aが接続さ
れたままであるため、手荒な作業をするとケーブルが損
傷を受ける恐れがある。 (4)現地における水中モータポンプの定期点検時に
は、電源ケーブル1と電源制御盤との接続を外し、図1
1に示すように、長く太いケーブルを付けたまま、点検
場所にポンプ本体を運ばなければならないので、作業性
が悪い。ケーブル1はロール状に束ねられ、ポンプ吐出
部のスライディングガイド19に括り付けて輸送され
る。
【0006】また、陸上と水中モータ内部の間でケーブ
ル1の導体を通して空気的に導通することにより、陸上
側の水分がモータ内に浸入する恐れがある。そのため、
ケーブル1の導体の途中を空気的に遮断し、陸上側の水
分がモータ内に浸入しないように水切り処理を施さなけ
ればならない。
【0007】さらに多芯ケーブルの一芯は、アースとし
てモータ本体に接地されていなければならない。そのた
め、ケーブル1が太い場合、結線の作業性をより悪いも
のにしていた。
【0008】以上のような課題に鑑み、この発明の目的
は、据え付け、移送、結線等の作業が容易であり、しか
も、水の浸入が起きにくいような水中モータを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、モータ本体と、このモータ本体に電源を供給し、あ
るいはモータ本体との間で電気信号を授受するためのケ
ーブルとを有し、前記ケーブルと前記モータ本体の双方
にこれらを着脱自在に接続するコネクタを設けた水中モ
ータにおいて、前記コネクタは、互いの開口部を合わせ
て着脱自在かつ液密的に結合される外被部材と、これら
の外被部材の開口部を覆う絶縁性部材と、これらの絶縁
性部材に取り付けられ、互いに係合して電気的接続を行
なうコンタクト部材とを有し、前記コンタクト部材の少
なくとも一方が前記外被部材に対して係合方向に交差す
る方向への微動を許容するように取り付けられているこ
とを特徴とする水中モータである。
【0010】このように構成された水中モータにおいて
は、水中モータのケーブル導入部をコネクタ化して、組
立作業性の向上と輸送時の簡素化が図られ、さらに現地
で水中モータポンプ据付完了直前または定検開始直後
に、ケーブルとモータ本体を簡単に接続または取り外し
できるため、作業性が向上し、ケーブル損傷等の事故が
防止される。また、コンタクト部材が交差方向に微動可
能であるので、製造時の誤差等があってもコンタクト部
材が微動して芯出し作用を行なうので、使い勝手のよい
水中モータを提供することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記コンタクト
部材の先端側部分には、両者を接近させるときに互いの
芯出しを行なうようにガイドする案内部が設けられてい
ることを特徴とする請求項1に記載の水中モータ。これ
により、案内部どうしの接触により発生する力によって
自動的に芯出しを行なうことができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記コンタクト
部材は前記絶縁性部材に形成された取付穴に取り付けら
れ、この取付穴の内径は、上記コンタクト部材の外径よ
りも通常の嵌め合い公差以上に大きく設定されていると
ともに、前記コンタクト部材には前記取付穴の内径より
大きい外径を有する抜け止め部材が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の水中モータである。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記取付穴は、
上記コンタクト部材の先端に向かうに従い狭まるテーパ
を有することを特徴とする請求項3に記載の水中モータ
である。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記絶縁性部材
は前記外被部材に形成された取付穴に取り付けられ、こ
の取付穴の内径は、上記コンタクト部材の外径よりも通
常の嵌め合い公差以上に大きく設定されていることを特
徴とする請求項1に記載の水中モータである。
【0015】請求項6に記載の発明は、モータ本体に、
電源供給用あるいはモータ制御用のケーブルを着脱自在
に接続するためのコネクタを設けた水中モータにおい
て、前記コネクタは、前記ケーブル側のコネクタに設け
たケーブル側外被部材と開口部を合わせて着脱自在かつ
液密的に結合される外被部材と、外被部材の開口部を覆
う絶縁性部材と、この絶縁性部材に液密的に取り付けら
れたコンタクト部材とを有し、前記コンタクト部材は係
合方向に交差する方向への微動を許容するように前記絶
縁性部材に取り付けられていることを特徴とする水中モ
ータである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の水中モータを用
いた立軸型の水中ポンプを示すもので、吸込口30、渦
巻室31、吐出配管32を有するポンプケーシング33
内に羽根車が設けられ、ポンプケーシング33の上方に
は水中モータMが組み込まれて構成されている。水中モ
ータMは、筒状のモータケーシング35の中にモータ本
体36が組み込まれ、モータケーシング35の上面には
動力ケーブル37及び制御ケーブル38を着脱自在に接
続するコネクタ構造が構成されている。
【0017】モータ本体36側には、図2又は図3に示
すようにケーシング35の天板40の開口部に絶縁体か
らなる被覆板41が取り付けられ、これには、頂部の角
部が丸く面取りされた案内面42aとなっているオス側
コンタクト42が外方に突出して設けられている。天板
40と被覆板41、被覆板41とコンタクト42の間に
はそれぞれOリング43,44が装着され、液密性を確
保している。コンタクト42の内端にはモータからの口
出し線45が接続されている。
【0018】オス側コンタクト42は、図4に示すよう
に、被覆板41に形成された取付穴90に段差面91を
取付穴90の下縁に当接させるまで下方から挿入するこ
とによって取り付けられている。オス側コンタクト42
の外周面には取付穴90の上側に突出する位置に周溝9
2が形成されており、これに所定厚さを有する弾性材料
からなる抜け止めリング93を装着することによって抜
け止めされている。
【0019】取付穴90の内径とオス側コンタクト42
の外径の差は、通常芯出し用として用いられる公差より
もかなり大きく設定されており、これによりオス側コン
タクト42が取付穴90の中で横方向に微動可能になっ
ている。そして、取付穴90には上面から下面に向かう
に従い広がるテーパが形成されている。取付穴90とオ
ス側コンタクト42の間の片側当たりの隙間は、上面に
おいて、d1=0.05mm、下面において、d2=0.
1〜0.15mm程度である。これにより、オス側コン
タクト42は取付穴90の上側を中心として傾動しやす
くなり、オス側コンタクト42の先端部の移動しろはよ
り大きくなる。抜け止めリング93がオス側コンタクト
42の外面より突出する距離Dは、最大傾斜の場合にお
いても抜け止めリングが取付穴に噛み込まれないよう
に、D>2d1に設定されている。なお、同様の移動し
ろは、ポンプケーシングの天板40の取付穴94と被覆
板41の外周面の間にも設定されている。
【0020】一方、動力ケーブル37の端部には筒状の
コネクタ本体46が装着され、これにはゴムパッキング
47を介してケーブルグランド48がボルトで締結して
固定されている。コネクタ本体46の先端側には開口部
が形成された板状の絶縁体49が取り付けられている。
一方の開口部には、先端部の内側が面取りされた案内面
50aとなったメス側コンタクト50が設けられ、他方
の開口部にはアース用コンタクト51が装着され、それ
ぞれの内端にはケーブル37の芯線37aが接続されて
いる。アース用コンタクト51の外端にはアースプレー
ト52がボルト53により固定され、このアースプレー
トはさらに金属のような導電性材料で形成されたコネク
タ本体46の内面にボルト54によって固定されてい
る。
【0021】コネクタ本体46と絶縁体49の間にはO
リング55が装着され、コネクタ本体46内の空間46
aとコネクタ接続部空間60との液密性を確保してい
る。また、絶縁体49の内面にはメス側コンタクト50
に沿って延びる壁56が形成され、これとコンタクト5
0の間の隙間には、樹脂57がコンタクト50及び芯線
37aの露出部37bを覆うように充填され、硬化させ
られている。これにより、芯線37aの露出部37bと
空間46aとの気密性、液密性が確保される。コネクタ
本体46の下端部にはフランジ46bが設けられ、ボル
トによってケーシングの天板40に取り付けられるよう
になっている。フランジの下面にはOリング59が装着
され、コネクタ接続部空間60の液密性を確保してい
る。
【0022】モータ本体36の天板40と被覆板41、
コンタクト42によりモータ側コネクタ61が構成さ
れ、コネクタ本体46、絶縁体49、コンタクト50,
51によりケーブル側コネクタ62が構成されている。
【0023】以下に、上記のようなコネクタ構造を構成
する工程を説明する。まず、口出し線45を接続したオ
ス側コンタクト42をモータ側被覆板41に取り付け、
モータ本体36に固定する。一方、動力ケーブル37の
芯線37aを接続したメス側コンタクト50及びアース
コンタクト51をケーブル側絶縁体49に取り付け、絶
縁体の壁56の内側に樹脂57を流し込み、硬化させて
コネクタ本体46に固定する。アース用コンタクト51
にアースプレート52をボルト53により取り付け、コ
ネクタ本体46にボルト54によって接地する。ここま
での工程は、工場など、モータの据え付け現場以外の便
利な場所で行なうことができる。
【0024】次に、例えばモータの据え付け現場におい
て、図5に示すようにボルト58を締結しながら各々の
コンタクトを接近させることにより、コンタクトどうし
が係合して両者を接続する。ここにおいて、種々の製造
誤差や組立誤差等の要因により、オス側とメス側のコン
タクト42,50どうしの芯の位置がずれることがある
が、その場合にはそれぞれのコンタクトの案内面42
a,50aどうしが接触して両者の芯出し作用を行な
う。このときに、オス側コンタクト42が隙間d1,d2
をもって形成されているので、案内面どうしの芯出し作
用によりオス側コンタクト42が移動する余地があり、
これにより芯出しが容易に行われる。
【0025】このようにして動力ケーブル37と口出し
線45が電気的に接続され、制御用ケーブルも同様に接
続される。これらの接続作業は、通常、水中モータポン
プの据付完了後に実施されるので、長いケーブルを付け
たままで作業する場合より据付作業が簡単となり、ケー
ブル等を損なうこともない。
【0026】このように構成された水中モータMでは、
コネクタ構造を採用しているにもかかわらず、充分に液
密性が保たれている。すなわち、モータ本体36の内部
空間と接続部空間60との間はOリング43,44でシ
ールされ、さらにこの接続部空間60と外部空間との間
はOリング55やゴムパッキン47でシールされてい
る。従って、モータ本体36の内部空間は外部空間に対
して二重に液密性が確保され、モータ本体36への液体
の浸入が防止される。
【0027】さらに、芯線37aの端部は樹脂57によ
り密封されており、モータ本体36との接続はコンタク
ト42、50を介して行っているので、芯線37aを通
った水分が接続部空間60やモータ本体36に浸入する
こともない。万一、ケーブルパッキン47の周りから浸
水しても、コネクタ本体46内の空間46aに水が溜ま
るだけで、芯線37a間で短絡することもない。また、
万一水中でコネクタが外れても、モータ本体36内と接
続部空間60の間をOリング43,44でシールしてい
るのでモータ本体36に浸水するような事態は防止され
る。
【0028】この水中モータMを、定期点検などのため
に移送する場合は、図6に示すようにケーブル37の接
続を外し、オス側コンタクト42を保護するために閉止
板Pを取り付ける。これにより、長いケーブル37を付
けたままで移送する場合より作業が簡単となり、ケーブ
ル等を損なうこともない。
【0029】また、この実施の形態では、アース用コン
タクト51にアースプレート52をボルト53により取
り付け、コネクタ本体46にボルト54によって接地す
ることにより、コネクタ本体46をモータケーシングの
天板40に取り付けるだけで接地処理が行われ、モータ
内部でのアースの施工を不要とし、接続作業がさらに簡
便化された。
【0030】図7及び図9は、この発明の第2の実施の
形態を示すもので、この水中モータのコネクタ部には外
方に突出するソケット部材(中間部材)70が取り付け
られ、このソケット部材70を介してケーブル側のコネ
クタ本体がモータ本体36に接続される構成となってい
る。このソケット部材70は、上側の三角形平板状のフ
ランジ部71と、該フランジ部71の下面に突出する筒
状部72とから構成されている。
【0031】フランジ部71には、中央にコネクタ本体
46を受ける受容穴73が形成され、各頂点にはコネク
タ固定用ボルト74を挿通するボルト穴75が形成され
ている。また、フランジ部71の頂点をずれた位置には
ソケット部材70をモータケーシングの天板40に固定
するためのボルト穴76が形成され、ソケット部材70
は、天板40の開口部40aに筒状部72を挿入させて
ボルトにより天板40の上面に固定されている。また、
筒状部72の内側には、所定の数のオス側コンタクト4
2を取り付けた絶縁性のコネクタ基板41がシール用の
Oリング43を介して装着されている。
【0032】ソケット部材70の筒状部72の外周面に
はソケット部材70と開口部40a間の液密性を保つO
リング77が配置されている。また、ソケット部材70
のフランジ部71の内周面と上面には、ソケット部材7
0とコネクタ本体46との間の液密性を保つOリング7
8,79がそれぞれ配置されている。フランジ部70に
は、さらに外周面から内周面に挿通する通気孔80が形
成され、この外端には高圧気体配管を接続する管用ねじ
81が形成され、これは通常はねじ栓82により閉塞さ
れている。また、通気孔80の内端はソケット部材70
の2つのOリング78,79の間に開口している。
【0033】コネクタ本体46は、そのフランジ部83
がソケット部材70に適合するように三角形状をしてお
り、その各頂点に対応する位置にボルト穴84が形成さ
れている。コネクタ本体46の下面には、ソケット部材
70に嵌合する筒状部85が設けられており、その先端
はコネクタ本体46のメス側コンタクト50の先端の位
置より突出するようになっている。
【0034】コネクタ本体46の筒状部85に対するメ
ス側コンタクト50の先端の位置及びフランジ部71の
上面に対するオス側コンタクト42の先端の位置の関係
は、コネクタ本体46をソケット部材70に取り付ける
際に、メス側とオス側のコンタクト50,42が接触す
る前に筒状部73,85が接触して、先にアース端子が
連絡するようになっている。取り外す際は、当然に筒状
部73,85の連絡がコンタクト50,42どうしの接
続より後に切断される。
【0035】この実施の形態においても、オス側コンタ
クト42が通常より大きい隙間をもって被覆板の取付穴
に取り付けられ、コンタクトどうしの芯出しを容易にし
ている。また、この実施の形態では、コネクタ本体46
の内部の空間は樹脂57で充填されて、芯線37aを完
全に被覆している。動力ケーブル37を装着した状態で
樹脂を充填するために、図8に示すように、コネクタ本
体の内周部には樹脂の流路となる溝95が設けられてい
る。
【0036】この水中モータには、電源用ケーブル及び
制御用ケーブルが上述したコネクタ構造を用いてそれぞ
れモータケーシング35の天板40に接続されている。
上記のようにコネクタ本体46の取り付け用のフランジ
部83が三角形状をなしているので、その1つの頂点を
中心に向けて配置することにより、図9(a)に示すよ
うに円形のモータケーシングの天板40の狭い面積を有
効に利用してこれらを取り付けることができる。
【0037】コネクタ固定用のボルトは3つであるのに
対して、ケーブル内の心線は通常4本用いられ、それに
対応するコンタクト50,42は、図9(b)に示すよ
うに、正方形をなすように配置される。従って、コネク
タ本体46をソケット部材70に正しく取り付けていな
い場合には、コンタクトどうしが嵌まり合うことがな
く、誤った接続がなされることが防止される。
【0038】そして、各頂点にボルト穴を持つ三角形の
フランジどうしを接続するので、最大3回の位置合わせ
で正しい接続位置が得られ、また、ダボやマークを使わ
ずに位置合わせができるので、接続のための位置合わせ
作業が容易である。
【0039】このようにして位置合わせをし、必要箇所
にOリングを配置してからボルトを締結してコネクタの
接続を行なった後、ねじ栓82を外し、これに高圧気体
源につながるゲージ付き配管(図示略)を接続し、液密
性が保たれているかどうかのテストを行なうことができ
る。もし、漏れがある場合にはゲージの圧力が低いまま
あるいは最高圧力に到達するのに時間を要するなどの現
象が起きる。一方、必要箇所にOリングが全て配置さ
れ、漏れのない締結作業がなされていれば、ゲージの圧
力はすぐに気体源圧力に到達する。このように、この実
施の形態の水中モータMにおいては、現場で行なう場合
のコネクタ接続作業の簡便性、安全性を保ち、かつ誤接
続を回避するための種々の工夫がなされている。
【0040】なお、この発明の防水コネクタは、水中モ
ータに限らず、水中あるいは水際で使用する、又はその
可能性のある電気・電子機器、例えば、水中作業船の電
源供給部、車両用動力・制御ケーブル接続部に用いても
優れた効果を奏するものである。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、従来のケーブル端末
部をゴムパッキングや樹脂によって固定及び密閉する構
造や、ゴム等の弾性体によってモールドしてこの部分で
固定及び密閉する構造に比べ、以下に示す種々の利点が
ある。 1.ケーブル端末部と口出し線の接続をモータ内部の狭
いスペースで施工する必要がなく、作業性が非常に良好
である。 2.モータカバーや端子台が不要になるため、モータ頂
部が簡素化される。 3.水中モータの輸送時に太く長いケーブルが接続され
ていないので、梱包作業が簡便である。 4.水中モータポンプ据付後にケーブル接続が可能なた
め、据付時のケーブル損傷等の事故を未然に防止でき
る。 5.現地における水中モータポンプの定検時、電源制御
盤との接続は切らずに最初にコネクタの接続を外し、定
検場所にポンプ本体のみを運べばよいため現地の作業性
が向上する。
【0042】6.ケーブル損傷時、ケーブルのみ現地調
達してケーブル側コネクタを再組立すればよいため、モ
ータ本体を分解することもなく短時間に復帰できる。さ
らに従来の水中コネクタに比べ、以下に示す利点があ
る。 7.陸上側からケーブルの導体または芯線間を通過して
コネクタ内へ侵入する水分を、ケーブル側コネクタ内で
封止でき信頼性が向上する。 8.万一ケーブル差込部から浸水しても電気的に導通す
ることもなく安全である。 9.ケーブルアース線の接地作業をモータ内部の狭いス
ペースで施工する必要がなく、ケーブル側コネクタ内で
施工できるため作業性が非常に良好である。 10.誤接続を容易に回避することができる。 11.液密性が保たれているかどうかを簡単に確認する
ことができる。 12.種々の製造誤差等の要因により、コンタクトどう
しの芯の位置がずれることがあるが、少なくとも一方の
コンタクトが固定部分に対して微動可能であり、これに
より芯出しが容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中モータを用いたポンプ装置の全体
図である。
【図2】本発明の水中モータの上部のケーブル差込口の
構造を示す断面図である。
【図3】本発明の水中モータの動力ケーブルの差込口の
構造を示す図である。
【図4】本発明の水中モータのコンタクトの取付部の構
造を示す図である。
【図5】本発明の水中モータにおいて、動力ケーブルの
コネクタが結合される様子を示す図である。
【図6】本発明の水中モータを用いたポンプの輸送時の
荷姿図である。
【図7】本発明の水中モータを用いたポンプ装置の他の
実施の形態を示す図である。
【図8】図7のA線に沿った断面図である。
【図9】図7の実施の形態の(a)上面図、(b)その
拡大図である。
【図10】従来の水中モータの上部のケーブルの導入部
の構造を示す図である。
【図11】従来の水中モータを用いたポンプの輸送時の
荷姿図である。
【符号の説明】
36 モータ本体 37 動力ケーブル 37a 芯線 40 天板 41 モータ側絶縁体 42 オス側コンタクト 42a 案内面 45 口出し線 46 コネクタ本体 49 ケーブル側絶縁体 50 メス側コンタクト 50a 案内面 51 アースコンタクト 52 アースプレート 61 モータ側コネクタ 70 ソケット部材(中間部材) 71,83 フランジ部 74 ボルト 75,76 ボルト穴 85 筒状部 90 取付穴 93 抜け止めリング d1,d2 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ本体と、 このモータ本体に電源を供給し、あるいはモータ本体と
    の間で電気信号を授受するためのケーブルとを有し、 前記ケーブルと前記モータ本体の双方にこれらを着脱自
    在に接続するコネクタを設けた水中モータにおいて、 前記コネクタは、互いの開口部を合わせて着脱自在かつ
    液密的に結合される外被部材と、これらの外被部材の開
    口部を覆う絶縁性部材と、これらの絶縁性部材に取り付
    けられ、前記外被部材どうしの結合に伴って互いに係合
    して電気的接続を行なうコンタクト部材とを有し、 前記コンタクト部材の少なくとも一方が前記外被部材に
    対して係合方向に交差する方向への微動を許容するよう
    に取り付けられていることを特徴とする水中モータ。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト部材の先端側部分には、
    両者を接近させるときに互いの芯出しを行なうようにガ
    イドする案内部が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の水中モータ。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト部材は前記絶縁性部材に
    形成された取付穴に取り付けられ、この取付穴の内径
    は、上記コンタクト部材の外径よりも通常の嵌め合い公
    差以上に大きく設定されているとともに、前記コンタク
    ト部材には前記取付穴の内径より大きい外径を有する抜
    け止め部材が取り付けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の水中モータ。
  4. 【請求項4】 前記取付穴は、上記コンタクト部材の先
    端に向かうに従い狭まるテーパを有することを特徴とす
    る請求項3に記載の水中モータ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁性部材は前記外被部材に形成さ
    れた取付穴に取り付けられ、この取付穴の内径は、上記
    コンタクト部材の外径よりも通常の嵌め合い公差以上に
    大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載
    の水中モータ。
  6. 【請求項6】 モータ本体に、電源供給用あるいはモー
    タ制御用のケーブルを着脱自在に接続するためのコネク
    タを設けた水中モータにおいて、 前記コネクタは、前記ケーブル側のコネクタに設けたケ
    ーブル側外被部材と開口部を合わせて着脱自在かつ液密
    的に結合される外被部材と、外被部材の開口部を覆う絶
    縁性部材と、この絶縁性部材に液密的に取り付けられた
    コンタクト部材とを有し、前記コンタクト部材は係合方
    向に交差する方向への微動を許容するように前記絶縁性
    部材に取り付けられていることを特徴とする水中モー
    タ。
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