JPH11243546A - 画像符号化装置及び方法 - Google Patents

画像符号化装置及び方法

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JPH11243546A
JPH11243546A JP4411198A JP4411198A JPH11243546A JP H11243546 A JPH11243546 A JP H11243546A JP 4411198 A JP4411198 A JP 4411198A JP 4411198 A JP4411198 A JP 4411198A JP H11243546 A JPH11243546 A JP H11243546A
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motion
motion detection
search range
circuit
detecting means
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JP4411198A
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Hidefumi Ogura
英史 小倉
Masatoshi Takashima
昌利 高嶋
Daisuke Hiranaka
大介 平中
Takeshi Miura
猛志 三浦
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Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポーツ番組などのように非常に動きの激し
い画像を扱う場合、従来のフルサーチブロックマッチン
グ法では、非常に回路量が大きくなるという問題があっ
た。 【解決手段】 メモリ1からは、保存された検索フィー
ルド102が簡易動き検出回路2に入力される。簡易動
き検出回路2からは、動き量105が出力され、制御判
断回路4に入力される。動き検出回路3では、現フレー
ム103及び検索フレーム104を入力して実際に動き
補償に使用する最終動きベクトル107を求める。制御
判断回路4からは、簡易動きベクトル105による予測
動き量に応じてサーチ範囲の設定パラメータ106がこ
の動き検出回路3に送られてサーチ範囲が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMPEG(M
oving Picture Image Coding Experts Group)に準拠し
た画像符号化装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG方式は、直交変換(Discrete Co
sine Transform;DCT)と動き補償予測と可変長符号
化とを組み合わせて画像データの圧縮を行う符号化方式
である。
【0003】図7にMPEG方式に準拠した画像符号化
装置の構成を示す。この画像符号化装置には入力端子T
1を介して画像データが供給される。この画像データは
動きベクトル検出回路21と減算回路22とに入力され
る。動きベクトル検出回路21は、入力された画像デー
タを用いて現フレームと参照フレーム(例えば前フレー
ム)との動きベクトルを求め、動き補償回路23へ与え
る。
【0004】参照フレームの画像データはフレームメモ
リ24内にも格納されている。この画像データは動き補
償回路23に供給される。動き補償回路23では、動き
ベクトル検出回路21から送られてくる動きベクトルを
用いて、フレームメモリ24から送られてくる画像デー
タの動き補償を行う。動き補償回路23の出力は減算回
路22と加算回路25へ送られる。
【0005】減算回路22では、入力端子T1から供給
される現フレームの画像データと、動き補償回路23か
ら供給される動き補償された参照フレームの画像データ
とを減算して予測誤差データを求め、DCT回路26へ
供給する。DCT回路26は、この予測誤差データをD
CT処理して量子化器27へ送る。量子化器27はDC
T回路26の出力を量子化し、可変長符号化回路(図示
せず)へ送る。
【0006】量子化器27の出力は逆量子化器29にも
供給される。そして、ここで逆量子化処理を受け、その
出力は逆DCT回路30において逆DCT処理を受け
て、元の予測誤差データに戻され、加算回路25へ与え
られる。
【0007】加算回路25では、この予測誤差データを
動き補償回路23の出力データに加算して現フレームの
画像データを求める。求められた画像データは次の参照
フレームの画像データとしてフレームメモリ24に格納
される。
【0008】この中で、動き補償回路23にて動画像の
動き補償を行うためには、動きベクトル検出回路21に
て動きベクトルの検出を行う必要がある。通常、基準フ
レーム内を等しいブロックに分割し、過去又は、未来の
フレーム(検索フレーム)で基準ブロックと同様の大き
さの検索ブロックをサーチ範囲内で移動させ、最もマッ
チングするブロックを探し、その距離を動きベクトルと
する。一般に最もマッチングするブロックを探す際に
は、基準ブロック、検索ブロック内の全ての画素同士の
引き算を行い、その絶対値和、又は二乗和を求め、その
値が最小の位置を動きベクトルとするフルサーチブロッ
クマッチング法が知られている。
【0009】このフルサーチブロックマッチング法にお
ける、ブロックのサイズとしては、横8画素×縦8画素
(以下8×8と略す)、16×16等がある。次に図8
を参照しながら上記ブロックマッチング法について説明
する。
【0010】図8において、基準フレーム41内にM×
Nの基準ブロックRBを設定する。また、検索フレーム
42内に基準ブロックRBと同じサイズの検査ブロック
SBを設定する。検査ブロックSBは、基準ブロックR
Bと同じ位置を中心に±m×±nの所定のサーチ範囲4
3内を巡って移動される。そして、基準ブロックRBと
検査ブロックSBとの一致度を計算し、最も一致度の高
い検査ブロックをマッチングブロックとし、このマッチ
ングブロックから動きベクトルを求める。
【0011】すなわち、基準ブロックRBと同じ位置に
ある検査ブロックSB0から(u,v)シフトした位置
にある検査ブロックSBkの一致度が最も高い場合に
は、その基準ブロックRBの動きベクトルを(u,v)
とする。このとき、基準ブロックRBと検査ブロックS
Bの同じ位置の画素毎の絶対値差分の総和や画素毎の差
分の2乗の総和等が最小になる検査ブロックを最も一致
度の高い検査ブロックとする。
【0012】MPEG方式においては動画像の1シーケ
ンスを複数のフレーム(ピクチャー)からなるGOP(G
roup of Picture)に分割して符号化を行う。GOPはフ
レーム内符号化画像(Iピクチャー)と、既に符号化さ
れた時間的に前のフレームから予測するフレーム間符号
化画像(Pピクチャー)と、既に符号化された時間的に
前後の2フレームから予測するフレーム間符号化画像
(Bピクチャー)とから構成される。
【0013】例えば図9においては、始めにPピクチャ
ーであるP3を基準フレームとし、Iピクチャーである
I0を検索フレームとして動き検出を行う。次にBピク
チャーであるB1を基準フレームとし、I0とP3を検
索フレームとして両方向の動き検出を行う。次にBピク
チャーであるB2を基準フレームとし、I0とP3を検
索フレームとして両方向の動き検出を行う。
【0014】図10に示すように、一般に動き検出に必
要なサーチ範囲は基準フレームと検索フレームとのフレ
ーム間隔に比例して増大することが望ましい。ここで
は、ブロックサイズが16×16の場合について説明を
行う。例えば、1フレーム離れた場合にサーチ範囲が水
平方向、垂直方向に±16とすると、2フレーム離れた
場合には±32,3フレーム離れた場合には±48のサ
ーチ範囲とすることが望ましい。
【0015】ところで、このようにフレーム間隔に比例
してサーチ範囲を広げた場合には、動き検出に必要なハ
ード量もそれぞれ1フレーム離れた場合の4倍、9倍と
増加してしまう。つまり、P3を基準フレームとし、I
0を検索フレームとした動き検出のような3フレーム間
離れた動き検出を行うためには非常に大きなハード量が
必要となる。
【0016】そこで、ハード量を削減するために、過去
の動きベクトルの履歴によりフレーム間の動きを推定し
てサーチ範囲を制御し、サーチ範囲を拡大する他の方法
などがある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スポーツ番
組などのように非常に動きの激しい画像を扱う場合、従
来のフルサーチブロックマッチング法では、非常に回路
量が大きくなるという問題があった。
【0018】また回路量を削減するために従来の、過去
のベクトルの履歴によりサーチ範囲を制御する他の方法
においても、突然大きな動きがあると、その動きに追従
してサーチ範囲を正しく設定することが出来なかった。
例えば、カメラを突然大きくパンし始める場合などがこ
れに相当する。また、動き速度が不規則であったり、加
速、減速がある場合には、同様に予測精度が落ちるとい
う問題があった。
【0019】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、大きな動きがあったときや動きの速度の時間的
変化が不規則であったり、加速、減速があるときでも、
サーチ範囲を適切に設定可能とし、精度の高い動きの予
測を行い、画質を向上させることができる画像符号化装
置及び方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像符号化
装置は、上記課題を解決するために、時間的に先に動作
する簡易型の第1の動き検出手段からの検出結果に基づ
いて、通常に基準ブロックの画像データとサーチ範囲内
の検査ブロックの画像データとを演算して動きベクトル
を検出する第2の動き検出手段の、上記サーチ範囲を制
御判定手段が制御する。
【0021】ここで、上記第1の動き検出手段の演算量
は、上記第2の演算量よりも少ない。また、この第1の
動き検出手段は、2次元を1次元に変換する射影により
演算量を減らして簡易型の動き検出を行う。
【0022】また、上記制御判定手段は、上記第1の動
き検出手段からの動き量及び上記第2の動き検出手段に
より既に求められた動きベクトルに基づいて上記第2の
動き検出手段のサーチ範囲を制御する。
【0023】ここで、上記第2の動き検出手段は、独立
したサーチ範囲を設定可能な少なくとも2個の動き検出
ブロックを有してもよい。
【0024】本発明に係る画像符号化方法は、上記課題
を解決するために、時間的に先に動作する簡易型の第1
の動き検出行程からの検出結果に基づいて、通常に基準
ブロックの画像データとサーチ範囲内の検査ブロックの
画像データとを演算して動きベクトルを検出する第2の
動き検出行程の、上記サーチ範囲を制御判定行程が制御
する。
【0025】ここで、上記第1の動き検出行程の演算量
は、上記第2の演算量よりも少ない。また、この第1の
動き検出行程は、2次元を1次元に変換する射影により
演算量を減らして簡易型の動き検出を行う。
【0026】また、上記制御判定行程は、上記第1の動
き検出行程からの動き量及び上記第2の動き検出行程に
より既に求められた動きベクトルに基づいて上記第2の
動き検出行程のサーチ範囲を制御する。
【0027】ここで、上記第2の動き検出行程は、独立
したサーチ範囲を設定可能な少なくとも2個の動き検出
ブロックを有してもよい。
【0028】このように、本発明によれば、画像に大き
な動きがあった場合に、事前にその動きが検出できる為
に最終的に使用する高精度な動き検出回路のサーチ範囲
を適切に設定可能となる。また、画質を向上させること
が可能となる。また動きの速度の時間的変化が不規則で
あったり、加速、減速がある場合でも、精度の高い動き
の予測を行うことが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像符号化装
置及び方法の実施の形態について説明する。この実施の
形態は、MPEG方式に準拠した画像符号化装置であ
り、図1に示すように、時間的に先に動作する簡易動き
検出回路2と、基準ブロックの画像データとサーチ範囲
内の検査ブロックの画像データとを演算して動きベクト
ルを検出する動き検出回路3と、簡易動き検出回路2で
検出された動き量に基づいて動き検出回路3のサーチ範
囲を制御する制御判断回路4とを備えて成る。
【0030】簡易動き検出回路2は、動き検出回路3よ
りも演算量を少なくできる。具体的には、後述するよう
に2次元を1次元に変換する射影処理を用いて演算量を
少なくしている。
【0031】この図1において、入力画像(現フィール
ド)101は、入力端子からメモリ1と簡易動き検出回
路2に入力される。ここではフィールド単位で簡易動き
検出回路2が動作する場合について説明する。実際に
は、フレーム単位で簡易動き検出を行ってもよいが、イ
ンターレース画像の場合には、フィールド単位で行った
方が検出精度が高くなる。
【0032】メモリ1からは、保存された検索フィール
ド102が簡易動き検出回路2に入力される。簡易動き
検出回路2からは、簡易動きベクトルである動き量10
5が出力され、制御判断回路4に入力される。この判断
制御回路4では、動き検出回路3で実際に使用するフレ
ーム間(現フレーム103と検索フレーム104の間)
の動き量を演算により推定する。実際に行う演算は、例
えば、必要なフレーム間に応じて、1フィールド間の動
き量105を積算する。
【0033】動き検出回路3では、現フレーム103及
び検索フレーム104を入力して実際に動き補償に使用
する最終動きベクトル107を求める。このとき、制御
判断回路4からは、簡易動きベクトル105による予測
動き量に応じてサーチ範囲の設定パラメータ106がこ
の動き検出回路3に送られてサーチ範囲が設定される。
【0034】次に、図2を用いて上記画像符号化装置の
動作を従来例と比較しながら説明する。この図2におい
て”I”はイントラフレーム、”B”は両方向予測フレ
ーム、”P”は前方向予測フレームである。続く数字
は、フレーム番号を0から順番に示している。
【0035】先ず、図2の(a)に示すような順番でエ
ンコードを行う場合について説明を行う。すなわち、始
めにPピクチャーであるP3を基準フレームとし、Iピ
クチャーであるI0を検索フレームとして動き検出を行
う。次にBピクチャーであるB1を基準フレームとし、
I0とP3を検索フレームとして両方向の動き検出を行
う。次にBピクチャーであるB2を基準フレームとし、
I0とP3を検索フレームとして両方向の動き検出を行
ってエンコードを行う。
【0036】各フレームは、図2の(b)に示すように
トップフィールド(Top Field)及びボトムフィールド
(Bottom Field)からなるフィールド構造になってい
る。
【0037】図1の簡易動き検出回路2に、入力端子T1
を介して入力される現フィールド101と、メモリ1か
ら読み出されて入力される検索フィールド102との間
には、以下の表1に示すように、1フィールド間の時間
だけずらしたフィールドのデータという関係がある。そ
して、この簡易動き検出回路2は、例えば画像全体でど
ちらに動いているかを示すような動き量105を求め
る。
【0038】その様子を図2の(c)に示す。動き量1
05は、例としてフレーム全体の動きベクトルと考える
ことにする。実際には、フレーム内を分割し、その単位
で求めてもよい。
【0039】図2の(c)の一番左側のデータは、始め
て求められるI0t(TOP)とI0b(Botto
m)間の動き量であり、時刻1で、求められる。さらに
時刻1から時刻7までの間でI0からP3までの全フィ
ールド間の動き量が求められる。これらを加算していく
ことにより例えばI0からP3間の動き量が時刻7に求
められる。実際に6フィールド間を加算して求めた値を
図2の(d)の白い棒グラフに示す。
【0040】I0からP3間の検出が図1の動き検出回
路3で行われる時刻は、時刻8、9なので、この時に事
前に簡易動き検出回路2と制御判断回路4で予測した動
き量に応じてサーチ範囲を設定することが可能となる。
サーチ範囲の設定例は、後述する。
【0041】実際に図2の(c)の黒色の棒グラフは、
従来の方法により動きベクトル分布から予測として求ま
る値である。例えば、図2の(c)において、一番左の
値は、B1tからI0tへの動き量となり、本来の動き
ベクトル検出のB1からI0への動きベクトルの一部の
ベクトルの分布から求まる。このように従来は、図2の
(c)の一部の動きベクトル分布を事前に求め、これに
より予測を行いその値を6倍して3フレーム間の動きを
予測していた。この予想値を図2の(d)の黒色の棒グ
ラフに示す。P3からP6の間のように動きが一定の場
合には、実際の動き量とほぼ同じになるが、例えばI0
からP3のように動きに大きな変化がある場合や、P6
からP9、P9からP12のように動きが減速する場合
には、本発明による予測値の方が実際に動き量に近い値
となる。従来の方法ではI0からP3間のように、大き
な誤差となる場合があった。
【0042】
【表1】
【0043】次に、動き検出回路3が独立してサーチ範
囲の設定可能な2個の動き検出回路ME1、ME2を持
つ場合について図3を用いて説明する。動き検出回路M
E1及びME2には、サーチ範囲の中心ベクトルSMV
1及びSMV2を記している。
【0044】図3の(a)は、大きな動き量が検出され
ていない場合のサーチ範囲の例を示す。この場合には、
2個の動き検出回路ME1、ME2は並んで配置され
る。図3の(b)は、水平方向に大きな動き量が予測さ
れる場合の例であり、ME1は、座標の中心に配置され
小さな動きベクトルをカバーし、ME2はサーチ範囲の
中心SMV2が予測される水平方向に大きな動き量にな
るように設定されている。このように、予測される動き
量が正確であればあるほど、動き補償の効率が上がり、
エンコードした画質が向上する。必ず残りの1個の動き
検出回路を中心に配置し小さな動きベクトルをカバーす
る理由は、動きの小さい動きベクトルがある場合にそれ
を逃してしまうと大きく画質が劣化してしまうからであ
る。
【0045】また、この例では、独立してサーチ範囲の
設定可能な動き検出回路を2個持つ場合の実施例である
が3個以上ある場合にも、同様に予測される動き量に応
じてそれぞれのサーチ範囲を設定する。特にフレーム内
の動きが複雑で予測される動き量が複数ある場合には、
動き検出回路3個以上あると有効である。予測される動
き量が2種類あり、3個の動き検出回路を持つ例を図3
の(c)に示す。この例の動きは、画面の上半分が右に
動き、下半分が反値の左方向に動いている場合などに相
当する。
【0046】次に、簡易動き検出回路4について説明す
る。簡易動き検出回路4としては、簡単な回路構成でフ
レーム内の大きな領域の動きが求まることが必要であ
り、本来の動き検出回路のように小さな1マクロブロッ
ク毎に動きベクトルは必要ない。ここでは、ほぼフレー
ム全体について水平方向、垂直方向射影を求め、これを
1フレーム全体の動きベクトル検出に利用する具体例を
述べる。得られる動きベクトルは、通常の動き補償に直
接使用するのではなく、従来の動き検出回路のサーチ範
囲の設定を行うために、1画素精度のような精度は必要
とならず、簡易的な動きベクトルでよい。実際には、画
面内を分割してその単位で簡易的な動きベクトル(動き
量)を求めても良い。画面全体でどちらに動いているか
を知ることが出来るような簡易的な動きベクトルでよ
い。この具体例では、水平方向、垂直方向の動きベクト
ルをそれぞれ、独立に検出するような簡易的な方法を用
いる。
【0047】図4の(a)には水平方向ベクトル検出の
方法を、図4の(b)には回路図を示す。先ず現フィー
ルドの両側3ラインを除いた部分に対して、各垂直ライ
ンの全画素を加算して垂直方向射影13を求める。この
垂直方向射影13は、現フィールドの2次元画像情報を
1次元画像情報に変換したものである。検索フィールド
では、各垂直ラインの全画素を加算して垂直方向射影1
4を求める。演算としては、現フィールドの垂直方向射
影と最も一致する検索フィールド垂直方向射影の位置を
求める。検索フィールドの垂直方向射影14内に示した
太枠の位置は、動きベクトルゼロのデータを示してい
る。この例では、−3から+3の7箇所のそれぞれの差
分絶対値和を求めて、その値が最小の位置を水平動きベ
クトルとする。この例では、1画素精度の動きベクトル
を用いているが、実際には、4画素精度などかなり大き
な単位の精度で十分な場合が多い。
【0048】回路構成例としては図4の(b)に示すよ
うに、加算回路5に現フィールドを入力して垂直方向射
影13をレジスタ8で求める。同様に検索フィールドの
データを加算回路6に入力してレジスタ9に垂直方向射
影14を保存する。差分、絶対値回路11及び加算回路
7でレジスタ8及びレジスタ9から読み出した垂直方向
射影13及び14を用いた差分絶対値和を演算し、レジ
スタ10に保存する。そして、最小値回路12により差
分絶対値和が最小となる二つの垂直方向射影13及び1
4を求めて、それより水平方向動きベクトル108を求
める。
【0049】垂直方向のベクトル検出は、図5に示すよ
うに、1ラインの全画素値を加算した現フィールドの水
平方向射影15を求め、検索フィールドの水平方向射影
16との間で、差分絶対値和の最小の位置を求め、垂直
動きベクトルを求める。回路図は上記図4の(b)と同
様の構成であるので説明を省略する。
【0050】また、この実施の形態の変形例として、1
フィールド内を低域フィルタをかけ画像を縮小した画像
に対して動きベクトルを求める方法などが考えられる。
【0051】次に、図6を用いて他の実施の形態につい
て説明する。この他の実施の形態もMPEGに準拠した
画像符号化装置であるが、図1に示した画像符号化装置
における動き検出回路3から制御判断回路4に、新たに
動きベクトル110を入力するパスを設けたものであ
る。制御判断回路4では、動き量105及び動きベクト
ル110の両方を用いて判断を行っている。
【0052】動きベクトル110は、図2の(c)の黒
棒で示した従来の方法で用いられる値に相当する。一般
に、MPEGなどでは、16×16と小さなブロックサ
イズ毎に行われる為に、得られる動きベクトルの数が多
く空間的な解像度も高い。また、動きベクトルも1画素
精度と精度が高い。しかし、図2の(c)の黒棒で示し
たように全てのフィールド間の動きベクトルが求められ
る訳ではないので、時間的な解像度は、低くなる。従っ
て、制御判断回路4では、時間的な精度を要求する場合
には、動き量105を使用して動きの予測を行い、逆に
時間的な精度を要求しない場合や空間的な精度を要求す
る場合には、動きベクトル110を用いて動き量の予測
を行う。
【0053】時間的な精度を要求する場合の例は図2の
(d)の”I0toP3”のように動きが大きく変化する
場合であり、この場合には、動き量105が使用され
る。
【0054】時間的な精度を要求しない場合とは、図2
の(d)の”P3toP6”のように動きがほぼ一定の場
合であり、この場合には、ベクトルの精度の高い動きベ
クトル110が判断に使用される。また、画面内に色々
な複雑な動きがあり、動き量105がうまく求まらない
場合などが、空間的な精度を要求する場合に相当し、こ
の場合にも動きベクトル110を用いて動き量の予測を
行う。
【0055】このように性質の異なる2個の値、動き量
105と動きベクトル110の両方を使うことにより、
それぞれ単体で行う場合よりも動き量の予測をさらに高
精度に行うことが可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明により、大きな動きがあった場合
に、事前にその動きが検出できるために、最終的に使用
する高精度な動き検出回路のサーチ範囲を適切に設定可
能となる。その結果、画質を大幅に向上させることが可
能となる。また、従来の過去の動きベクトルの履歴を用
いる場合に比較して、動きの予測精度が向上し、その結
果エンコードされた画質が向上する。特に、カメラの高
速パン、チルトした画像等で、動きの予測精度向上によ
り大きく画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる画像符号化装置のブ
ロック図である。
【図2】上記実施の形態の動作を説明するための図であ
る。
【図3】上記実施の形態を構成する制御判断回路から送
られる設定パラメータを用いて動き検出回路がサーチ範
囲を設定する動作を説明するための図である。
【図4】上記実施の形態を構成する簡易動き検出回路の
水平方向ベクトル検出動作を説明するための図及び回路
構成ブロック図である。
【図5】上記簡易動き検出回路の垂直方向ベクトル検出
動作を説明するための図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のブロック図である。
【図7】MPEG方式に準拠した一般的な画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】ブロックマッチング法について説明するための
図である。
【図9】MPEGにおける動き検出の例を示す図であ
る。
【図10】フレーム間隔と望ましいサーチ範囲との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 メモリ、2 簡易動き検出回路、3 動き検出回
路、4 制御判断回路
フロントページの続き (72)発明者 三浦 猛志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に先に動作する第1の動き検出手
    段と、 基準ブロックの画像データとサーチ範囲内の検査ブロッ
    クの画像データとを演算して動きベクトルを検出する第
    2の動き検出手段と、 上記第1の動き検出手段の検出結果に基づいて上記第2
    の動き検出手段のサーチ範囲を制御する制御判定手段と
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の動き検出手段は、上記第2の
    動き検出手段よりも演算量が少ない簡易型であることを
    特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の動き検出手段は、2次元を1
    次元に変換する射影により動き検出を行うことを特徴と
    する請求項1記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の動き検出手段は、独立したサ
    ーチ範囲を設定可能な少なくとも2個の動き検出ブロッ
    クを有することを特徴とする請求項1記載の画像符号化
    装置。
  5. 【請求項5】 上記制御判定手段は、上記第1の動き検
    出手段からの動き量及び上記第2の動き検出手段により
    既に求められた動きベクトルに基づいて上記第2の動き
    検出手段のサーチ範囲を制御することを特徴とする請求
    項1記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 時間的に先に動作する第1の動き検出行
    程と、 基準ブロックの画像データとサーチ範囲内の検査ブロッ
    クの画像データとを演算して動きベクトルを検出する第
    2の動き検出行程と、 上記第1の動き検出行程の検出結果に基づいて上記第2
    の動き検出行程のサーチ範囲を制御する制御判定行程と
    を備えることを特徴とする画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の動き検出行程は、上記第2の
    動き検出行程よりも演算量が少ないことを特徴とする請
    求項6記載の画像符号化方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の動き検出行程は、2次元を1
    次元に変換する射影により動き検出を行うことを特徴と
    する請求項6記載の画像符号化方法。
  9. 【請求項9】 上記第2の動き検出行程は、独立したサ
    ーチ範囲を設定可能な少なくとも2個の動き検出ブロッ
    クを用いることを特徴とする請求項6記載の画像符号化
    方法。
  10. 【請求項10】 上記制御判定行程は、上記第1の動き
    検出行程からの動き量及び上記第2の動き検出行程によ
    り既に求められた動きベクトルに基づいて上記第2の動
    き検出行程のサーチ範囲を制御することを特徴とする請
    求項6記載の画像符号化方法。
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