JPH1124334A - 反転装置 - Google Patents

反転装置

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JPH1124334A
JPH1124334A JP9191964A JP19196497A JPH1124334A JP H1124334 A JPH1124334 A JP H1124334A JP 9191964 A JP9191964 A JP 9191964A JP 19196497 A JP19196497 A JP 19196497A JP H1124334 A JPH1124334 A JP H1124334A
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JP
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reversing
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roller
reverse
transfer
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JP9191964A
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English (en)
Inventor
Masami Okamoto
政己 岡本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写紙と反転ローラとのスリップに起因して
転写紙後端部の離脱が遅れると、転写紙後端部が反転分
岐爪と反転ローラとのニップ部に位置している間に、逆
転従動コロが転写紙上に降下して転写紙に対する逆送が
開始される搬送不良が発生するが、本発明はこのような
搬送不良発生防止のための対策を発生原因(転写紙の紙
厚の大きさ、転写紙の面積が大きいこと、環境温度に起
因した転写紙やローラ表面の摩擦係数の低下等)別に検
討し、いずれの場合も確実に搬送不良発生を防止し得る
様にする。 【解決手段】 転写紙を協働して逆転搬送経路に導く反
転分岐爪24及び反転搬送ローラ7と、逆転搬送経路1
0上に導かれた転写紙上に下降して逆転ローラ9との協
働により転写紙を逆転搬送する逆転従動コロ8と、を備
え、反転分岐爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟ん
だ状態で反転分岐爪に圧をかけて搬送力を得るように構
成した反転装置において、転写紙の厚さ、サイズ(面
積)、環境温度の違いに応じて、逆転従動コロを下降さ
せるタイミングを変更可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ装置、印刷機等の画像形成装置に用いる反
転装置の改良に関し、特に、両面複写、或は排出紙の表
裏反転等の為に、用紙を反転させる反転装置において従
来発生し易かった搬送遅れを有効に解消するようにした
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置に於て用いられる反転
装置は、例えば画像形成部において画像の転写、定着を
受けた転写紙を排紙トレイ上に排出する手前で排紙分岐
爪によって下方に位置する反転装置に導き、反転装置内
で表裏を反転させた上で、画像形成部へ再給紙したり、
表裏を反転させた上で排紙トレイ上に排出する等の機能
を有する。反転装置における反転逆転機構としては、上
記排紙分岐爪によって下方へガイドされてきた用紙を反
転経路内に導く反転分岐爪及び反転ローラと、反転経路
内に位置していて進入してきた用紙を上下からニップし
て逆方向に搬送する逆転ローラ及び逆転従動コロ等を有
したものが知られている。この反転逆転機構にあって
は、反転分岐爪の爪先と反転ローラの外周面との間でニ
ップされる用紙を下流側に位置する反転経路に導いてか
ら、用紙後端部が反転分岐爪を離脱してから逆転ローラ
と逆転従動コロとの間でこれをニップすることにより逆
転を開始させる。しかし、上記従来の反転装置の反転逆
転機構にあっては、上記反転ローラと、厚紙等の大きい
転写紙との間のスリップに起因した搬送遅れにより、転
写紙後端が反転分岐爪先端を離脱するタイミングが遅れ
ることがあり、この搬送遅れが発生すると、転写紙が反
転分岐爪によりニップされたまま逆転従動コロが転写紙
上に下降して転写紙をニップして逆転を開始することに
よる搬送不良が発生する虞れがあった。また、同様の問
題は、大サイズ転写紙等、面積の比較的大きい転写紙を
搬送する際に搬送コロとの間で発生し易いスリップによ
る搬送遅れによっても発生する。即ち、サイズが比較的
大きい転写紙は転写紙自体の面積が大きいため、搬送経
路を構成するガイド部との接触抵抗が大きくなり、分岐
爪によって搬送力がかかる反転ローラと転写紙とのスリ
ップが起きやすく、結果として搬送遅れが生じやすくな
る。このため、反転動作時に搬送不良を起こす可能性が
ある。更に、同様の不具合は、画像形成装置内の雰囲気
温度が低い状態における反転ローラとのスリップによる
搬送遅れにより、転写紙後端が反転分岐爪先端を抜けな
いまま逆転従動コロが下降することによっても発生す
る。即ち、画像形成装置内および近傍の気温が比較的低
い場合には、転写紙や、反転分岐爪によって搬送力のか
かる反転ローラ表面の摩擦係数が小さくなるため反転ロ
ーラと転写紙とのスリップが起きやすく、結果として搬
送遅れが生じやすくなる。このため、反転動作時に搬送
不良を起こす可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、反転装置に用いられる反転逆転機
構において、反転分岐爪と反転ローラとのニップ部を転
写紙後端部が完全に離脱した後に、転写紙をニップして
逆転を開始すべきところ、転写紙と反転ローラとのスリ
ップに起因して転写紙後端部の離脱が遅れると、転写紙
後端部が反転分岐爪と反転ローラとのニップ部に位置し
ている間に、逆転従動コロが転写紙上に降下して転写紙
に対する逆送が開始される搬送不良が発生するが、本発
明ではこのような搬送不良発生防止のための対策を発生
原因(転写紙の紙厚の大きさ、転写紙の面積が大きいこ
と、環境温度に起因した転写紙やローラ表面の摩擦係数
の低下等)別に検討し、いずれの場合も確実に搬送不良
発生を防止し得る様にしている。即ち、従来、分岐爪反
転方式による反転装置を有する画像形成装置において、
比較的厚い転写紙は分岐爪によって搬送力のかかるロー
ラと転写紙とのスリップが起きやすく、結果として搬送
遅れが生じやすくなり、反転動作時に搬送不良を起こす
可能性がある。請求項1の発明はこのような搬送不良を
回避することを目的とする。次に、分岐爪反転方式によ
る反転装置を有する画像形成装置において、サイズの比
較的大きい転写紙は転写紙自体の面積が大きいため、ガ
イド部との接触抵抗が大きくなり、分岐爪によって搬送
力のかかるローラと転写紙とのスリップが起きやすく、
結果として搬送遅れが生じやすくなり、反転動作時に搬
送不良を起こす可能性がある。請求項2の発明は、この
ような搬送不良を回避することを目的とする。次に、分
岐爪反転方式による反転装置を有する画像形成装置にお
いて、画像形成装置内および近傍の気温が比較的低い場
合に、転写紙と、分岐爪によって搬送力のかかるローラ
表面の摩擦係数が小さくなるため搬送コロと転写紙との
スリップが起きやすく、結果として搬送遅れが生じやす
くなる。このため、反転動作時に搬送不良を起こす可能
性がある。請求項3の本発明は、上記搬送不良を回避す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1の発明は、画像形成装置内に配置され、片面に
画像形成を受けた転写紙の反転を行う機能を有した反転
装置であって、該反転装置は、上記転写紙を協働して逆
転搬送経路に導く反転分岐爪及び反転ローラと、逆転搬
送経路上に導かれた転写紙上に下降して逆転ローラとの
協働により転写紙を逆転搬送する逆転従動コロと、を備
え、反転分岐爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟ん
だ状態で反転分岐爪に圧をかけて搬送力を得るように構
成したものにおいて、転写紙の厚さの違いに応じて、上
記逆転従動コロを下降させるタイミングを変更可能とし
たことを特徴とする。請求項2の発明は、画像形成装置
内に配置され、片面に画像形成を受けた転写紙の反転を
行う機能を有した反転装置であって、該反転装置は、上
記転写紙を協働して逆転搬送経路に導く反転分岐爪及び
反転ローラと、逆転搬送経路上に導かれた転写紙上に下
降して逆転ローラとの協働により転写紙を逆転搬送する
逆転従動コロと、を備え、反転分岐爪先端と反転ローラ
との間に転写紙を挟んだ状態で反転分岐爪に圧をかけて
搬送力を得るように構成したものにおいて、転写紙のサ
イズの違いに応じて、上記逆転従動コロを下降させるタ
イミングを変更可能としたことを特徴とする。請求項3
の発明は、画像形成装置内に配置され、片面に画像形成
を受けた転写紙の反転を行う機能を有した反転装置であ
って、該反転装置は、上記転写紙を協働して逆転搬送経
路に導く反転分岐爪及び反転ローラと、逆転搬送経路上
に導かれた転写紙上に下降して逆転ローラとの協働によ
り転写紙を逆転搬送する逆転従動コロと、を備え、反転
分岐爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟んだ状態で
反転分岐爪に圧をかけて搬送力を得るように構成したも
のにおいて、画像形成装置内の雰囲気温度の違いに応じ
て、上記逆転従動コロを下降させるタイミングを変更可
能としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に従って詳細に説明する。図1に本画像形成装置の一
例の全体略図を示す。この画像形成装置においては、読
取系Aによって読み取られたコンタクトガラスCG上の
原稿の画像をもとに、書込系Bが作像系Dを構成する感
光体100上に潜像を形成し、作像系Dを構成する帯電
部101、露光部102、現像部103の協働によって
感光体上にトナーの可視像が作られる。一方、給紙系C
から供給された転写紙は、作像系Dまで運ばれる。作像
系Dを構成する転写部104にてトナーの転写紙への転
写が行われ、定着系Eにおける定着の終了した転写紙は
反転排出系Fに運ばれる。反転排出系FにおけるI 経路
は画像形成装置外への転写紙のストレート(通常)排出
経路であり、II経路は反転排出系F内で転写紙が反転さ
れて排出される経路であり、III 経路は反転排出系F内
で転写紙が反転され両面トレイへ運ばれる経路であり、
両面トレイにおいて転写紙の再供給後、作像プロセスを
経て I経路にて画像形成装置外へ排出される。
【0006】図2は、反転排出系Fを構成する反転装置
の一例の詳細と動作を示す図である。符号1は定着系E
から排出されてきた転写紙を後述する排紙分岐爪3に導
く排紙上ガイド板、2は同転写紙を下方へ導く排紙下ガ
イド板、3は定着された転写紙を機外へ向かう経路I
と、反転装置へ向かう経路II’へと切り換えて搬送する
排紙分岐爪、4は経路II’と経路II”とを仕切る排紙中
間ガイド板、5は反転装置に転写紙を導く反転入口ガイ
ド板、6は反転装置内に入り込んでくる転写紙の後端を
検知する検知センサ、7は該転写紙を反転装置内に送り
込むために回転する反転搬送ローラ、8は反転装置内の
反転搬送ガイド板10の上方に上下動可能に配置された
逆転従動コロ、9は逆転従動コロ8が下降したときに転
写紙をニップして矢印方向に回転駆動する逆転ローラ、
10は反転入口ガイド板5から送り込まれた転写紙を一
旦保持する反転搬送ガイド板(逆転搬送経路)、11は
反転入口下ガイド板、12は画像形成部に再給紙する為
の両面従動コロ、13は両面従動コロ12とニップして
転写紙を経路II”又はIII へ反転搬送する両面駆動ロー
ラ、14はコロ12及びローラ13のニップ位置を通過
した転写紙の搬送方向を経路II”又はIII のいずれか一
方へ振り分ける両面分岐爪、15及び16は夫々経路II
I を構成する搬送上ガイド板及び搬送下ガイド板、17
及び18は搬送左駆動ローラ及び搬送左従動コロ、19
及び20は搬送右駆動ローラ及び搬送右従動コロ、21
は再給紙ガイド板、22は給紙グリップローラ、23は
給紙グリップローラ従動コロ、24は経路II’から反転
搬送ガイド板10へ向かう経路と反転搬送ガイド板10
から両面駆動ローラ13側へ向かう経路とを切り換える
反転分岐爪、25は排紙中間ガイド板4との間で経路I
I”を形成する再排出ガイド板、26は排出駆動ロー
ラ、27は排出従動コロ、28は転写紙である。
【0007】以上の構成を備えた反転装置及び各部材の
動作を説明する。まず、定着系Eを通過した片面記録済
みの転写紙は、排紙分岐爪3の切り替え動作により、そ
の搬送方向をストレート排出経路 Iと、反転導入II’の
いずれか一方に切り換えられる。すなわち排紙分岐爪3
の実線方向への切り替えによって反転排出系Fに運ば
れ、破線方向への切り替えによってストレート排出が行
われる。今、排紙分岐爪3が実線方向に切り替わると、
排紙下ガイド板2と排紙中間ガイド板44との間の反転
導入経路II’の上流側を経由して、反転入口ガイド板
5、反転入口下ガイド板11との間の経路(反転導入経
路II’の下流側)に進入する。反転入口ガイド板5には
検知センサ6が付いており、転写紙の進行方向後端の通
過を検知する。軸24aを中心として上下動可能な反転
分岐爪24の先端は図示しない付勢手段により常時上方
向に圧力がかけられている。又、反転分岐爪24は軸2
4aの軸方向に所定の間隔で複数個配置されており、反
転ローラ7も同様に複数個配置され、各爪の先端は奥行
き方向(軸方向)に反転ローラ7の間に互い違いに“入
れ子”式に入り込んでおり、転写紙が反転分岐爪24と
反転ローラ7との間に入ると、分岐爪24の圧力により
転写紙が反転ローラ7に押しつけられ搬送力を獲得して
搬送が実施される。
【0008】転写紙後端が反転分岐爪24を抜けると検
知センサ6からの後端検知情報をもとに図示しない制御
部(CPU、ROM、RAM、I/Oポート)が逆転従
動コロ8の駆動手段であるソレノイド等を制御して逆転
従動コロ8を点線で示す下降位置に下降させ、逆転ロー
ラ9との間で転写紙28をはさみ込み、逆転ローラ9の
逆転により転写紙の搬送方向を逆転させる(図面左方へ
搬送する)。転写紙が逆方向に搬送され、両面駆動ロー
ラ13と両面従動コロ12との間にはさまれると、逆転
従動コロ8はもとの実線の位置まで退避し、両面駆動ロ
ーラ13と両面従動コロ12とにより搬送を行う。この
時、両面分岐爪14を実線位置に切り換えることにより
転写紙は反転排出経路II”へ反転排出され、破線位置に
切り換えられることにより両面再給紙経路III へ搬送さ
れ、紙グリップローラ対22、23を経て再給紙、両面
画像形成が行われる。なお、経路II’、検知センサ6、
反転ローラ7、反転分岐爪24、逆転従動ローラ8、逆
転ローラ9等は反転逆転機構を構成している。
【0009】次に、図3に示した反転分岐爪の動作説明
図と、図4、図5、図6の操作手順の説明図に基づいて
本発明の特徴的な構成及び動作を説明する。まず、ここ
では検知センサ6が転写紙後端を検知する位置から反転
分岐爪24の先端までの距離をLとし、反転ローラ7の
回転線速をVとする。上述した如く、従来、転写紙の搬
送遅れに起因して転写紙後端部が反転分岐爪24の先端
と反転ローラ7との間を離脱する前に、逆転従動コロ8
が反転搬送ガイド板10上の転写紙28上に降下して逆
転を開始すると、ジャムその他の搬送不良が発生する。
この搬送遅れは、主として転写紙と反転ローラ7との間
のスリップに起因している。本発明では上記スリップに
起因した搬送遅れが起き易い条件(転写紙の肉厚が厚い
場合、転写紙の面積が大きい場合、環境温度が低い場合
等)下で、反転装置を使用する場合には、転写紙後端部
が検知センサを離脱してから十分な時間が経過した後で
逆転従動コロ8を下降させるようにしたので、転写紙後
端部が反転分岐爪24と反転ローラ7との間で挟持され
た状態で逆送を開始するという不具合をなくすることが
できる。
【0010】以下、各条件別に本発明を詳細に説明す
る。まず、図4は、転写紙の紙厚が一定厚を越えて厚い
場合の反転装置の制御手順の例を示しており、転写紙の
紙厚が一定厚を越えている場合には上記スリップに起因
して反転導入経路II’内に導入されてくる転写紙の搬送
速度が通常の転写紙に比べて遅れる虞れがあるので、こ
のような場合に転写紙後端部が反転分岐爪24の先端部
を完全に離脱するのを待って、逆転従動コロ8を下降さ
せ得るようにしている。つまり、コストアップや構成、
制御方法の複雑化を招くセンサの増設等の手段を採るこ
となく、既存の構成をそのまま流用しつつ安定した逆送
を可能にした点が特徴的である。また、この形態例で
は、予め転写紙の紙厚が一定値以上であるか否かを判定
する必要があるが、その方法としては、オペレータが予
め紙の種類(紙厚)をキー操作等により入力するか、図
示しない透過センサにより通過する転写紙の透過光量等
から紙厚を判定するように構成する。また、この一定厚
さを如何に選定するかは、各機種に応じて決定される。
【0011】まず、両面コピー、反転排出等のモードが
選定されている状態で画像形成が開始された場合には、
まず転写紙の紙厚が一定厚さ以上であるか否かを制御部
は判定する(S1、2)。転写紙が一定厚さ以上である
場合には、ステップ3において、検知センサ6が転写紙
の後端を検知してから逆転従動コロ8を下降させるまで
のタイミングtを、t>L/Vと設定する。即ち、検知
センサ6が転写紙の後端を検知してから逆転従動コロ8
を下降させるまでに要する時間tを、転写紙後端部が検
知センサ6により検知されてから反転分岐爪24の先端
部を通過するのに要する計算上の時間L/Vよりも予め
長く設定しておくことにより、反転ローラ7と転写紙と
の間のスリップによる遅れを考慮した上での逆転従動コ
ロ8の下降動作を実現できる。時間tを、計算上の時間
L/Vよりも長く設定する場合の遅れ時間の値は、転写
紙の材質、反転ローラ7の材質等を考慮して必要十分な
値に設定する。
【0012】即ち、検知センサ6が転写紙の後端を検知
すると、制御部はこの検知信号に基づいて検知後ある一
定のタイミングtにて逆転従動コロ8を下げる。すなわ
ちモード等の操作にて制御部が転写紙の厚さを認識し、
上記厚さが一定値未満の場合には、時間t(t=L/
V)が経過した時点で逆転従動コロを下げる(S2No
S6)。このとき、転写紙は時間L/Vの経過後には、
後端が反転分岐爪先端を抜けているため、逆転従動コロ
8と駆動コロ9との協働により逆方向に搬送され、反転
が終了する(S7、8)。転写紙の厚さが一定値以上の
場合には、時間t(t>L/V)の経過後に逆転従動コ
ロ8を下げる。この場合、転写紙は時間L/V以上の時
間が経過したときにその後端が反転分岐爪24の先端を
抜けているため、逆転従動コロ8と駆動コロに9より逆
方向に搬送され、反転が終了する(S2 Yes,S3
〜5)。
【0013】次に、図5は転写紙の面積が一定値以上で
ある場合に、逆転従動コロ8を下降させるタイミングを
遅らせて逆送の不良発生を防止する様にしている。この
場合、転写紙の面積が一定以上であるか否かは、規格サ
イズの転写紙が選定された時に制御部がこれを認知する
ことができる。規格サイズでない場合には、キー入力等
により面積等を報知する。そして、転写紙の面積が一定
値を越えている場合には、上記スリップに起因して反転
導入経路II’内に導入されてくる転写紙の搬送速度が通
常の転写紙に比べて遅れる虞れがあるので、このような
場合に転写紙後端部が反転分岐爪24の先端部を完全に
離脱するのを待って、逆転従動コロ8を下降させ得るよ
うにしている。つまり、コストアップや構成、制御方法
の複雑化を招くセンサの増設等の手段を採ることなく、
既存の構成をそのまま流用しつつ安定した逆送を可能に
した点が特徴的である。また、この一定面積を如何に選
定するかは、各機種に応じて決定される。
【0014】まず、両面コピー、反転排出等のモードが
選定されている状態で画像形成が開始された場合には、
まず転写紙の面積が一定以上であるか否かを制御部は判
定する(S10、11)。転写紙が一定面積以上である
場合には、ステップ12において、検知センサ6が転写
紙の後端を検知してから逆転従動コロ8を下降させるま
でのタイミングtを、t>L/Vと設定する。即ち、検
知センサ6が転写紙の後端を検知してから逆転従動コロ
8を下降させるまでに要する時間tを、転写紙後端部が
検知センサ6により検知されてから反転分岐爪24の先
端部を通過するのに要する計算上の時間L/Vよりも予
め長く設定しておくことにより、反転ローラ7と転写紙
との間のスリップによる遅れを考慮した上での逆転従動
コロ8の下降動作を実現できる。時間tを、計算上の時
間L/Vよりも長く設定する場合の遅れ時間の値は、転
写紙の材質、反転ローラ7の材質等を考慮して必要十分
な値に設定する。
【0015】即ち、検知センサ6が転写紙の後端を検知
すると、制御部はこの検知信号に基づいて検知後ある一
定のタイミングtにて逆転従動コロ8を下げる。すなわ
ちモード等の操作にて制御部が転写紙の面積を認識し、
面積が一定値未満の場合には、時間t(t=L/V)が
経過した時点で逆転従動コロを下げる(S11No,S
15)。このとき、転写紙は時間L/Vの経過後には、
後端が反転分岐爪先端を抜けているため、逆転従動コロ
8と駆動コロ9との協働により逆方向に搬送され、反転
が終了する(S16、17)。転写紙の面積が一定値以
上の場合には、時間t(t>L/V)の経過後に逆転従
動コロ8を下げる。この場合、転写紙は時間L/V以上
の時間が経過したときにその後端が反転分岐爪24の先
端を抜けているため、逆転従動コロ8と駆動コロに9よ
り逆方向に搬送され、反転が終了する(S2 Yes,
S12〜14)。
【0016】次に、図6は機器内外の雰囲気温度が一定
値以下である場合に、逆転従動コロ8を下降させるタイ
ミングを遅らせて逆送の不良発生を防止する様にしてい
る。この場合、雰囲気温度が一定値以下であるか否か
は、画像形成装置内に雰囲気の温度を測定する測定手段
を設けて行えばよく、この測定手段からの測定温度情報
を図示しない制御部が受ける。そして、雰囲気温度が一
定値を下回っている場合には、上記スリップに起因して
反転導入経路II’内に導入されてくる転写紙の搬送速度
が通常の転写紙に比べて遅れる虞れがあるので、このよ
うな場合に転写紙後端部が反転分岐爪24の先端部を完
全に離脱するのを待って、逆転従動コロ8を下降させ得
るようにしている。つまり、コストアップや、構成、制
御方法の複雑化を招く通紙センサの増設等の手法を採る
ことなく、既存の構成をそのまま流用しつつ安定した逆
送を可能にした点が特徴的である。
【0017】まず、両面コピー、反転排出等のモードが
選定されている状態で画像形成が開始された場合には、
まず雰囲気温度が一定値以上であるか否かを制御部は判
定する(S20、21)。雰囲気温度が一定値以下であ
る場合には、ステップ25において、検知センサ6が転
写紙の後端を検知してから逆転従動コロ8を下降させる
までのタイミングtを、t>L/Vと設定する。即ち、
検知センサ6が転写紙の後端を検知してから逆転従動コ
ロ8を下降させるまでに要する時間tを、転写紙後端部
が検知センサ6により検知されてから反転分岐爪24の
先端部を通過するのに要する計算上の時間L/Vよりも
予め長く設定しておくことにより、反転ローラ7と転写
紙との間のスリップによる遅れを考慮した上での逆転従
動コロ8の下降動作を実現できる。時間tを、計算上の
時間L/Vよりも長く設定する場合の遅れ時間の値は、
転写紙の材質、反転ローラ7の材質等を考慮して必要十
分な値に設定する。
【0018】即ち、検知センサ6が転写紙の後端を検知
すると、制御部はこの検知信号に基づいて検知後ある一
定のタイミングtにて逆転従動コロ8を下げる。すなわ
ち測定手段からの検知信号に基づいて制御部が雰囲気温
度を認識し、温度が一定値未満の場合には、時間t(t
=L/V)が経過した時点で逆転従動コロを下げる(S
21Yes S22)。このとき、転写紙は時間L/V
の経過後には、後端が反転分岐爪先端を抜けているた
め、逆転従動コロ8と駆動コロ9との協働により逆方向
に搬送され、反転が終了する(S23、24)。雰囲気
温度が一定値以上の場合には、時間t(t>L/V)の
経過後に逆転従動コロ8を下げる。この場合、転写紙は
時間L/V以上の時間が経過したときにその後端が反転
分岐爪24の先端を抜けているため、逆転従動コロ8と
駆動コロに9より逆方向に搬送され、反転が終了する
(S22 No,S25〜27)。
【0019】
【発明の効果】以上の様に本発明は、反転装置に用いら
れる反転逆転機構において、反転分岐爪と反転ローラと
のニップ部を転写紙後端部が完全に離脱した後に、転写
紙をニップして逆転を開始すべきところ、転写紙と反転
ローラとのスリップに起因して転写紙後端部の離脱が遅
れると、転写紙後端部が反転分岐爪と反転ローラとのニ
ップ部に位置している間に、逆転従動コロが転写紙上に
降下して転写紙に対する逆送が開始される搬送不良が発
生するが、本発明ではこのような搬送不良発生防止のた
めの対策を発生原因(転写紙の紙厚の大きさ、転写紙の
面積が大きいこと、環境温度に起因した転写紙やローラ
表面の摩擦係数の低下等)別に検討し、いずれの場合も
確実に搬送不良発生を防止し得る様にしている。
【0020】即ち、従来、分岐爪反転方式による反転装
置を有する画像形成装置において、比較的厚い転写紙は
分岐爪によって搬送力のかかるローラと転写紙とのスリ
ップが起きやすく、結果として搬送遅れが生じやすくな
り、反転動作時に搬送不良を起こす可能性があるが、請
求項1の発明では厚紙を搬送する際に、転写紙後端部が
検知センサにより検知された後で、一定の遅れをもって
逆転従動コロを転写紙上に下降させて逆送を開始するよ
うにしたので、逆送の不良を防止することができる。
【0021】次に、サイズの比較的大きい転写紙は転写
紙自体の面積が大きいため、ガイド部との接触抵抗が大
きくなり、分岐爪によって搬送力のかかるローラと転写
紙とのスリップが起きやすく、結果として搬送遅れが生
じやすくなり、反転動作時に搬送不良を起こす可能性が
あるが、請求項2の発明では、面積の大きい転写紙を搬
送する際に、転写紙後端部が検知センサにより検知され
た後で、一定の十分な遅れをもって逆転従動コロを転写
紙上に下降させて逆送を開始するようにしたので、逆送
の不良を防止することができる。
【0022】次に、画像形成装置内および近傍の気温が
比較的低い場合に、転写紙と、分岐爪によって搬送力の
かかるローラ表面の摩擦係数が小さくなるため搬送コロ
と転写紙とのスリップが起きやすく、結果として搬送遅
れが生じやすくなる。このため、反転動作時に搬送不良
を起こす可能性があるが、請求項3の発明では低温の条
件下で転写紙を搬送する際に、転写紙後端部が検知セン
サにより検知された後で、一定の十分な遅れをもって逆
転従動コロを転写紙上に下降させて逆送を開始するよう
にしたので、逆送の不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の画像形成装置の全体構成を
示す略図。
【図2】図1の装置の要部構成を示す説明図。
【図3】図2の要部構成を示す図。
【図4】本発明の第1の形態例の操作手順を示すフロー
チャート。
【図5】本発明の第2の形態例の操作手順を示すフロー
チャート。
【図6】本発明の第3の形態例の操作手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
A 読取系、B 書込系、C 給紙系、D 作像系、E
定着系、F 反転排出系、1 排紙上ガイド板、2
排紙下ガイド板、3 排紙分岐爪、4 排紙中間ガイ
ド板、5 反転入口ガイド板、6 検知センサ、7 反
転搬送ローラ、8逆転従動コロ、9 逆転ローラ、10
反転搬送ガイド板(逆転搬送経路)、11 両面従動
コロ、13 両面駆動ローラ、14 両面分岐爪、15
搬送上ガイド板、16 搬送下ガイド板、17 搬送
左駆動ローラ、18 搬送左従動コロ、19 搬送右駆
動ローラ、20 搬送右従動コロ、21 再給紙ガイド
板、22 給紙グリップローラ、23 給紙グリップロ
ーラ従動コロ、24 反転分岐爪、25 再排出ガイド
板、26 排出駆動ローラ、27 排出従動コロ、28
転写紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置内に配置され、片面に画像
    形成を受けた転写紙の反転を行う機能を有した反転装置
    であって、 上記反転装置は、上記転写紙を協働して逆転搬送経路に
    導く反転分岐爪及び反転ローラと、逆転搬送経路上に導
    かれた転写紙上に下降して逆転ローラとの協働により転
    写紙を逆転搬送する逆転従動コロと、を備え、反転分岐
    爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟んだ状態で反転
    分岐爪に圧力をかけて搬送力を得るように構成したもの
    において、 転写紙の厚さの違いに応じて、上記逆転従動コロを下降
    させるタイミングを変更可能としたことを特徴とする反
    転装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置内に配置され、片面に画像
    形成を受けた転写紙の反転を行う機能を有した反転装置
    であって、 上記反転装置は、上記転写紙を協働して逆転搬送経路に
    導く反転分岐爪及び反転ローラと、逆転搬送経路上に導
    かれた転写紙上に下降して逆転ローラとの協働により転
    写紙を逆転搬送する逆転従動コロと、を備え、反転分岐
    爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟んだ状態で反転
    分岐爪に圧力をかけて搬送力を得るように構成したもの
    において、 転写紙のサイズの違いに応じて、上記逆転従動コロを下
    降させるタイミングを変更可能としたことを特徴とする
    反転装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置内に配置され、片面に画像
    形成を受けた転写紙の反転を行う機能を有した反転装置
    であって、 上記反転装置は、上記転写紙を協働して逆転搬送経路に
    導く反転分岐爪及び反転ローラと、逆転搬送経路上に導
    かれた転写紙上に下降して逆転ローラとの協働により転
    写紙を逆転搬送する逆転従動コロと、を備え、反転分岐
    爪先端と反転ローラとの間に転写紙を挟んだ状態で反転
    分岐爪に圧力をかけて搬送力を得るように構成したもの
    において、 画像形成装置内の雰囲気温度の違いに応じて、上記逆転
    従動コロを下降させるタイミングを変更可能としたこと
    を特徴とする反転装置。
JP9191964A 1997-07-02 1997-07-02 反転装置 Pending JPH1124334A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6394446B1 (en) 1999-03-08 2002-05-28 Ricoh Company, Ltd Reverse feeding device
EP2133754A1 (en) * 2008-06-09 2009-12-16 Konica Minolta Business Technologies, INC. Image forming apparatus with a reversal conveyance section

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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