JPH11242796A - 車両検知装置 - Google Patents

車両検知装置

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JPH11242796A
JPH11242796A JP10044928A JP4492898A JPH11242796A JP H11242796 A JPH11242796 A JP H11242796A JP 10044928 A JP10044928 A JP 10044928A JP 4492898 A JP4492898 A JP 4492898A JP H11242796 A JPH11242796 A JP H11242796A
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JP
Japan
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vehicle
slit
detection
hood
dust
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JP10044928A
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Inventor
Hiroyuki Nakayama
博之 中山
Masayoshi Konishi
雅義 小西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両検知装置において、検知センサによる検
知視界を十分に確保して車両の検知精度の向上を図る。 【解決手段】 車両16の有無を検出するラインセンサ
21をケース24に収容し、このケース24におけるラ
インセンサ21の検知方向前方にガラス窓25を取付け
ると共に、ガラス窓25の外方を被覆するように検知面
に沿った第1スリット27を有する防塵フード26を設
け、この防塵フード26内に第1スリット27と同方向
に沿った第2スリット28を有するスリット板29を3
つ設け、各スリット27,28によって減衰特性を有す
るフィルタを構成し、車両の排気ガスや車両通過時に巻
き上げられる塵埃などをこのフィルタによって減衰して
窓ガラス25の汚れを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料道路や駐車場
の料金所において、通行車両の自動的に検知する車両検
知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有料道路や駐車場の料金所にて、通行券
や駐車券の発行業務を自動化する場合、進入してくる車
両や通過する車両を自動的に検知する必要がある。この
ように走行する車両を自動的に検知するものとして、例
えば、特開平8−55293号公報に開示されたものが
ある。
【0003】この公報に開示された車両検知装置は、道
路の上方に設けられたガントリに複数のラインセンサに
よってこの道路の路面状況を撮像して走行する車両の有
無を検出する。このラインセンサは屋外の環境に設置さ
れて風雨にさらされることとなるため、ケース内に収納
されている。
【0004】図11に従来の車両検知装置に使用される
ラインセンサの概略を示す。
【0005】図11に示すように、ケース101は箱型を
なし、内部にレンズ102が装着されたラインセンサ103が
下向きに収容されている。そして、このケース101の下
端部にはその視野を妨げないようにガラス窓104が固定
されると共に、防雨フード105が取付けられている。従
って、ラインセンサ103はこのケース101やガラス窓104
によって風雨にさらされることかなくなり、また、防雨
フード105によってガラス窓104への雨滴の付着を防止で
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
車両検知装置において、ラインセンサ103はガラス窓104
を通して道路を撮像することとなるが、車両の排気ガス
や車両通過時に巻き上げられる塵埃などによってこのガ
ラス窓104の外面が汚れてしまい、ラインセンサ103が道
路を適正に撮像することができないことがある。また、
防雨フード105はケース101と同一色であり、この防雨フ
ード105内にヤモリやナメクジなどの小動物が侵入し、
ガラス窓104を通したラインセンサ103の視野を遮られて
しまい、道路を適正に撮像することができないことがあ
る。この場合、ラインセンサ103は道路を通過する車両
を見逃してしまい、車両を自動的に検知できずに通行券
を適切に発券することができない虞があった。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、検知センサによる検知視界を十分に確保して車
両の検知精度の向上を図った車両検知装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の車両検知装置は、車両の有無を検
出する検知センサと、該検知センサを収容するケース
と、該ケースにおける前記検知センサの検知方向前方に
設けられたガラス窓と、該ガラス窓の外方を被覆するよ
うに設けられて前記検知センサの検知面に沿った第1ス
リットを有する防塵フードと、該防塵フード内に設けら
れて前記第1スリットと同方向に沿った第2スリットを
有するスリット板とを具えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、請求項2の発明の車両検知装置にお
いて、前記防塵フードが透明部材で形成されたことを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項3の発明の車両検知装置にお
いて、前記スリット板が透明部材で形成されたことを特
徴とするものである。
【0011】また、請求項4の発明の車両検知装置にお
いて、前記スリット板が黒色部材で形成されたことを特
徴とするものである。
【0012】また、請求項5の発明の車両検知装置にお
いて、前記スリット板が前記検知センサの検知方向前方
に傾斜して設けられたことを特徴とするものである。
【0013】更に、請求項6の発明の車両検知装置は、
車両の有無を検出する検知センサと、該検知センサを収
容するケースと、該ケースにおける前記検知センサの検
知方向前方に設けられたガラス窓と、該ガラス窓の外方
を被覆するように設けられて前記検知センサの検知面に
沿った開口部を有する防塵フードと、該防塵フードの開
口部に設けられた電気集塵機とを具えたことを特徴とす
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1に本発明の第1実施形態に係る車両検
知装置の概略、図2に防塵フードの縦断面、図3に本実
施形態の車両検知装置の防塵フードの作用を等価的に表
す電気回路、図4に本実施形態の車両検知装置を道路に
適用した装着状態の概略を示し、(a)に平面視、(b)に
正面視を示す。
【0016】図4に示すように、3つの車線11,1
2,13を有する道路10には、図示しない支柱によっ
てガントリ14が各車線11,12,13に跨がるよう
に固定されている。そして、このガントリ14には7つ
の車両検知装置15(15a,15b,15c,15
d,15e,15f,15g)が取付けられており、各
車両検知装置15の撮像視野は道路10の一車線11,
12,13の幅となっている。従って、各車両検知装置
15a,15b,15c,15d,15e,15f,1
5gは、通常、道路10の路面を撮像している。
【0017】そして、例えば、道路10の車線11を走
行する車両16があり、この車両16がガントリ14の
下方に進入すると、車両検知装置15a,15b,15
cの撮像視野にのみ車線11が入る。すると、この車両
検知装置15a,15b,15cが撮像した画像は車両
16の輝度に対応する分だけ濃度だけが変化し、他の車
両検知装置15d,15e,15f,15gの画像濃度
は変化しない。これによって車線11への車両16の進
入を検知し、車両検知装置15a,15b,15cの画
像濃度(輝度値)が元に戻ることで、車両16の通過を
検知する。
【0018】この本実施形態の車両検知装置15におい
て、図1に示すように、車両16の有無を検出する検知
センサとしてのラインセンサ21は本体22の前部にレ
ンズ23を有している。ケース24は箱型をなし、内部
にはラインセンサ21を下向きで収容している。このケ
ース24の下面部にはラインセンサ21の検知方向前方
に位置するように窓ガラス25が取付けられている。ま
た、ケース24の下部にはこのガラス窓25の外面を被
覆するように防塵フード26が設けられており、この防
塵フード26は先細となり、下面にはラインセンサ21
の視野を妨げないようにその検知方向(道路10の幅方
向)に沿った第1スリット27が形成されている。更
に、この防塵フード26内にはこの第1スリット27と
同方向に沿った第2スリット28が形成された3つのス
リット板29が、窓ガラス25と第1スリット27との
間に位置するように固定されている。
【0019】ここで、この車両検知装置15による作用
を説明する。図2及び図3に示すように、防塵フード2
6は3つのスリット板29に仕切られて3つの空間を形
成し、各スリット27,28の幅はgとなっており、電
気回路に近似している。即ち、車両の排気ガスや車両通
過時に巻き上げられる塵埃などはこの防塵フード26の
外面に作用するため、これを電気回路における電圧Eと
することができる。すると、各スリット27,28が形
成された防塵フード26及びスリット板29は排気ガス
や塵埃などが窓ガラス25に作用する妨げとなるため、
これを電気回路における抵抗Rとすることができる。そ
して、このときの抵抗値はスリット27,28の幅gの
大きさによって変化し、この幅gが小さいほど大きな抵
抗値となる。また、スリット板29に仕切られた各空間
は排気ガスや塵埃を蓄えることができるため、電気回路
におけるコンデンサCとすることができる。そして、こ
のときの静電容量は空間の大きさによって変化し、空間
が大きいほど大きな静電容量となる。
【0020】従って、防塵フード26及び各スリット板
29の各スリット27,28は、電気回路における抵抗
RとコンデンサCによって構成される低域通過フィルタ
となっており、スリット27,28の幅gが小さくなる
と、抵抗Rの抵抗値が大きく、且つ、コンデンサCの静
電容量も大きくなり、減衰特性がきつくなって出力側の
電圧Vが小さくなる。即ち、車両の排気ガスや車両通過
時に巻き上げられる塵埃などは、このスリット27,2
8からなるフィルタによって減衰し、窓ガラス25には
到達しにくくなり、この窓ガラス25の汚れが低減され
る。
【0021】このように本実施形態の車両検知装置15
では、ラインセンサ21を収容するケース24の下面部
には窓ガラス25を取付け、このガラス窓25を被覆す
るように防塵フード26を設けて第1スリット27を形
成すると共に、この防塵フード26内に第1スリット2
7と同方向の第2スリット28が形成された3つのスリ
ット板29を固定している。そのため、複数のスリット
27,28によって減衰特性を有するフィルタを構成す
ることとなり、車両の排気ガスや車両通過時に巻き上げ
られる塵埃などはこのフィルタによって減衰し、窓ガラ
ス25には到達しにくくなり、窓ガラス25の汚れを低
減してラインセンサ21による道路の撮像を適正に行う
ことができ、その結果、ラインセンサ21による車両の
見逃しを無くし、車両を確実に検知して通行券などを適
正に発券することができる。
【0022】図5に本発明の第2実施形態に係る車両検
知装置の概略を示す。なお、前述した実施形態で説明し
たものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0023】図5に示すように、本実施形態の車両検知
装置31において、箱型をなすケース24内にはライン
センサ21が下向きで収容されており、ケース24の下
面部には窓ガラス25が取付けられている。また、この
ケース24の下部にはガラス窓25を被覆するように防
塵フード32が設けられており、この防塵フード32の
下面にはラインセンサ21の視野を妨げないように第1
スリット33が形成されている。更に、この防塵フード
32内にはこの第1スリット33と同方向に沿った第2
スリット34が形成された3つのスリット板35が固定
されている。本実施形態の場合、防塵フード32及び各
スリット板35は透明部材で形成されている。
【0024】このように本実施形態の車両検知装置31
では、ラインセンサ21を収容するケース24の下面部
には窓ガラス25を取付け、このガラス窓25を被覆す
るように防塵フード32を設けて第1スリット33を形
成すると共に、内部に第2スリット34が形成された3
つのスリット板35を固定し、防塵フード32及び各ス
リット板35を透明部材としている。そのため、前述の
車両検知装置15と同様に、複数のスリット33,34
によって減衰特性を有するフィルタを構成することとな
り、車両の排気ガスや車両通過時に巻き上げられる塵埃
などはこのフィルタによって減衰し、窓ガラス25には
到達しにくくなり、窓ガラス25の汚れを低減できる。
また、日中は太陽光が透明な防塵フード32及び各スリ
ット板35を透過して防塵フード32内に入って高照度
で照らされることとなり、ヤモリやナメクジなどの日光
を嫌う小動物は居つかなくなる。また、夜間は照明が透
明な防塵フード32及び各スリット板35を照らすこと
となり、同様に光を嫌う小動物は居つかなくなり、ライ
ンセンサ21の視野が遮られることはない。その結果、
ラインセンサ21による道路の撮像を適正に行うことが
でき、ラインセンサ21による車両の見逃しがなくな
る。
【0025】図6に本発明の第3実施形態に係る車両検
知装置の概略を示す。なお、前述した実施形態で説明し
たものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0026】図6に示すように、本実施形態の車両検知
装置41において、箱型をなすケース24内にはライン
センサ21が下向きで収容されており、ケース24の下
面部には窓ガラス25が取付けられている。また、この
ケース24の下部にはガラス窓25を被覆するように防
塵フード42が設けられており、この防塵フード42の
下面にはラインセンサ21の視野を妨げないように第1
スリット43が形成されている。更に、この防塵フード
42内にはこの第1スリット43と同方向に沿った第2
スリット44が形成された3つのスリット板45が固定
されている。本実施形態の場合、防塵フード42は透明
部材で形成されており、各スリット板45は黒色部材で
形成されている。
【0027】このように本実施形態の車両検知装置41
では、ラインセンサ21を収容するケース24の下面部
には窓ガラス25を取付け、このガラス窓25を被覆す
るように防塵フード42を設けて第1スリット43を形
成すると共に、内部に第2スリット44が形成された3
つのスリット板45を固定し、防塵フード42を透明部
材とする一方、スリット板45を黒色部材としている。
そのため、前述の車両検知装置15,31と同様に、複
数のスリット43,44によって減衰特性を有するフィ
ルタを構成することとなり、車両の排気ガスや車両通過
時に巻き上げられる塵埃などはこのフィルタによって減
衰し、窓ガラス25には到達しにくくなり、窓ガラス2
5の汚れを低減できる。また、日中は太陽光が透明な防
塵フード42を透過し、夜間は照明が透明な防塵フード
42を照らすこととなり、光を嫌う小動物は居つかなく
なり、ラインセンサ21の視野が遮られることはない。
そして、この防塵フード42内に透過した太陽光や照明
は黒色のスリット板45で吸収されて反射量が格段に減
少することとなり、ラインセンサ21への不要な外乱光
の入射がなく、画像信号の飽和やレンズ23の絞り制御
の誤動作を防止できる。その結果、ラインセンサ21に
よる道路の撮像を適正に行うことができ、ラインセンサ
21による車両の見逃しがなくなる。
【0028】図7に本発明の第4実施形態に係る車両検
知装置の概略、図8に防塵フードの縦断面を示す。な
お、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有
する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0029】図7及び図8に示すように、本実施形態の
車両検知装置51において、箱型をなすケース24内に
はラインセンサ21が下向きで収容されており、ケース
24の下面部には窓ガラス25が取付けられている。ま
た、このケース24の下部にはガラス窓25を被覆する
ように防塵フード52が設けられており、この防塵フー
ド52の下面にはラインセンサ21の視野を妨げないよ
うに第1スリット53が形成されている。更に、この防
塵フード52内にはこの第1スリット53と同方向に沿
った第2スリット54が形成された左右一対のスリット
板55が3段にわたって固定されている。本実施形態の
場合、各スリット板55の第2スリット54側は下方、
即ち、ラインセンサ21の検知方向に向いて傾斜してい
ると共に、上下にずれて位置しいる。
【0030】このように本実施形態の車両検知装置51
では、ラインセンサ21を収容するケース24の下面部
には窓ガラス25を取付け、このガラス窓25を被覆す
るように防塵フード52を設けて第1スリット53を形
成すると共に、内部に第2スリット54が形成された複
数のスリット板55を固定し、この各スリット板55を
下方に傾斜させると共に上下にずらしている。そのた
め、前述の車両検知装置15,31,41と同様に、複
数のスリット53,54によって減衰特性を有するフィ
ルタを構成することとなり、車両の排気ガスや車両通過
時に巻き上げられる塵埃などはこのフィルタによって減
衰し、窓ガラス25には到達しにくくなり、窓ガラス2
5の汚れを低減できる。また、ヤモリやナメクジなどが
防塵フード52内に侵入して産卵することがあるが、ス
リット板55が傾斜しているために卵は転がり落ちて各
スリット53,54から排出されることとなり、この卵
によってラインセンサ21の視野が遮られることはな
い。その結果、ラインセンサ21による道路の撮像を適
正に行うことができ、ラインセンサ21による車両の見
逃しがなくなる。
【0031】図9に本発明の第5実施形態に係る車両検
知装置の概略、図10に電気集塵機の作用を表す防塵フ
ードの縦断面を示す。なお、前述した実施形態で説明し
たものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0032】図9及び図10に示すように、本実施形態
の車両検知装置61において、箱型をなすケース24内
にはラインセンサ21が下向きで収容されており、ケー
ス24の下面部には窓ガラス25が取付けられている。
また、このケース24の下部にはガラス窓25を被覆す
るように防塵フード62が設けられており、この防塵フ
ード62の下面にはラインセンサ21の視野を妨げない
ように開口部63が形成されている。そして、この防塵
フード62の一方の内面には針状をなす複数の陰極電極
64が水平に並設され、他方の内面にはこの陰極電極6
4と対向するように平面状の陽極電極65が取付けられ
ており、この陰極電極64と陽極電極65は直流高圧電
源66に接続されている。即ち、本実施形態では、陰極
電極64、陽極電極65、直流高圧電源66によって電
気集塵機が構成されている。
【0033】このように本実施形態の車両検知装置61
では、ラインセンサ21を収容するケース24の下面部
には窓ガラス25を取付け、このガラス窓25を被覆す
るように防塵フード62を設けて内部に陰極電極64、
陽極電極65、直流高圧電源66からなる電気集塵機を
設けている。そのため、直流高圧電源66から印加され
る高電圧によって陰極電極64と陽極電極65との間に
コロナ放電67が発生することとなり、車両の排気ガス
や車両通過時に巻き上げられる塵埃などは開口部63か
ら防塵フード62の内部に侵入したところで、コロナ放
電67によって負に帯電させられ、陽極電極65の正電
荷に引き寄せられて吸着回収され、窓ガラス25には到
達しない。その結果、窓ガラス25の汚れが低減し、ラ
インセンサ21による道路の撮像を適正に行うことがで
き、ラインセンサ21による車両の見逃しがなくなる。
【0034】なお、上述の第1〜第4実施形態におい
て、防塵フードとスリット板によって4つのスリットを
形成したが、このスリットの数は実施形態に限定される
ものではなく、5つ以上あってもよいものである。ま
た、防塵フードに1つのスリットを形成し、各スリット
板にもそれぞれスリットを形成したが、防塵フードを筒
状として4つのスリット板を固定してもよく、防塵フー
ドと各スリット板とを一体に形成してもよいものであ
る。
【0035】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明の車両検知装置によれば、車両の有無を検
出する検知センサをケースに収容し、このケースにおけ
る検知センサの検知方向前方にガラス窓を設けると共
に、ガラス窓の外方を被覆するように検知センサの検知
面に沿った第1スリットを有する防塵フードを設け、こ
の防塵フード内に第1スリットと同方向に沿った第2ス
リットを有するスリット板を設けたので、各スリットに
よって減衰特性を有するフィルタを構成することとな
り、車両の排気ガスや車両通過時に巻き上げられる塵埃
などをこのフィルタによって減衰して窓ガラスに到達し
にくくし、窓ガラスの汚れを低減して検知センサによる
検知視界を十分に確保することで検知センサによる車両
の撮像を適正に行うことができ、車両の検知精度の向上
を図ることができる。
【0036】また、請求項2の発明の車両検知装置によ
れば、防塵フードを透明部材で形成したので、日中は太
陽光が透明な防塵フードを透過して内部を高照度で照ら
し、また、夜間は照明が透明な防塵フード内を照らすこ
ととなり、ヤモリやナメクジなどの光を嫌う小動物は居
つかなくなり、検知センサの視野がこの小動物によって
遮られることはなく、車両の検知精度の向上を図ること
ができる。
【0037】また、請求項3の発明の車両検知装置によ
れば、スリット板を透明部材で形成したので、日中は太
陽光が透明なスリット板を透過して防塵フード内部を照
らし、また、夜間は照明が透明なスリット板を透過して
防塵フード内部を照らすこととなり、ヤモリやナメクジ
などの光を嫌う小動物は居つかなくなり、検知センサの
視野がこの小動物によって遮られることはなく、車両の
検知精度の向上を図ることができる。
【0038】また、請求項4の発明の車両検知装置によ
れば、スリット板を黒色部材で形成したので、防塵フー
ド内に入った光は黒色のスリット板で吸収されて反射量
が格段に減少することとなり、検知センサへの不要な外
乱光の入射がなく、画像信号の飽和や絞り制御の誤動作
を防止することができ、車両の検知精度の向上を図るこ
とができる。
【0039】また、請求項5の発明の車両検知装置によ
れば、スリット板を検知センサの検知方向前方に傾斜し
て設けたので、ヤモリやナメクジなどの小動物が防塵フ
ード内に侵入して産卵しても、卵は傾斜したスリット板
を転がり落ちてスリットから排出されることとなり、こ
の卵によって検知センサの視野が遮られることはなく、
車両の検知精度の向上を図ることができる。
【0040】更に、請求項6の発明の車両検知装置によ
れば、車両の有無を検出する検知センサをケースに収容
し、このケースにおける検知センサの検知方向前方にガ
ラス窓を設けると共に、ガラス窓の外方を被覆するよう
に検知センサの検知面に沿った開口部を有する防塵フー
ドを設け、この開口部に電気集塵機を設けたので、車両
の排気ガスや車両通過時に巻き上げられる塵埃などが開
口部から防塵フードの内部に侵入しても、電気集塵機に
よって回収されることとなり、窓ガラスの汚れを低減し
て検知センサによる検知視界を十分に確保することで検
知センサによる車両の撮像を適正に行うことができ、車
両の検知精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両検知装置の概
略図である。
【図2】防塵フードの縦断面図である。
【図3】本実施形態の車両検知装置の防塵フードの作用
を等価的に表す作用を表す電気回路図である。
【図4】本実施形態の車両検知装置を道路に適用した装
着状態の概略図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る車両検知装置の概
略図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る車両検知装置の概
略図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る車両検知装置の概
略図である。
【図8】防塵フードの縦断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る車両検知装置の概
略図である。
【図10】電気集塵機の作用を表す防塵フードの縦断面
図である。
【図11】従来の車両検知装置に使用されるラインセン
サの概略図である。
【符号の説明】
10 道路 11,12,13 車線 15,31,41,51,61 車両検知装置 16 車両 21 ラインセンサ(検知センサ) 24 ケース 25 窓ガラス 26,32,42,52,62 防塵フード 27,33,43,53 第1スリット 28,34,44,54 第2スリット 29,35,45,55 スリット板 63 開口部 64 陰極電極 65 陽極電極65 66 直流高圧電源 67 コロナ放電

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の有無を検出する検知センサと、該
    検知センサを収容するケースと、該ケースにおける前記
    検知センサの検知方向前方に設けられたガラス窓と、該
    ガラス窓の外方を被覆するように設けられて前記検知セ
    ンサの検知面に沿った第1スリットを有する防塵フード
    と、該防塵フード内に設けられて前記第1スリットと同
    方向に沿った第2スリットを有するスリット板とを具え
    たことを特徴とする車両検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両検知装置において、
    前記防塵フードが透明部材で形成されたことを特徴とす
    る車両検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両検知装置において、
    前記スリット板が透明部材で形成されたことを特徴とす
    る車両検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両検知装置において、
    前記スリット板が黒色部材で形成されたことを特徴とす
    る車両検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車両検知装置において、
    前記スリット板が前記検知センサの検知方向前方に傾斜
    して設けられたことを特徴とする車両検知装置。
  6. 【請求項6】 車両の有無を検出する検知センサと、該
    検知センサを収容するケースと、該ケースにおける前記
    検知センサの検知方向前方に設けられたガラス窓と、該
    ガラス窓の外方を被覆するように設けられて前記検知セ
    ンサの検知面に沿った開口部を有する防塵フードと、該
    防塵フードの開口部に設けられた電気集塵機とを具えた
    ことを特徴とする車両検知装置。
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