JPH11242618A - 燃焼機器の安全回路 - Google Patents

燃焼機器の安全回路

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JPH11242618A
JPH11242618A JP10043242A JP4324298A JPH11242618A JP H11242618 A JPH11242618 A JP H11242618A JP 10043242 A JP10043242 A JP 10043242A JP 4324298 A JP4324298 A JP 4324298A JP H11242618 A JPH11242618 A JP H11242618A
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JP
Japan
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abnormality
microcomputer
degree
signal
safety circuit
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Application number
JP10043242A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sawahashi
浩 佐和橋
Shinji Hashii
伸治 橋井
Kunihiro Hayashi
訓広 林
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JFE Steel Corp
Toto Ltd
Nihon Yupro Corp
Original Assignee
Toto Ltd
Kawasaki Steel Corp
Nihon Yupro Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼状態をマイコンによって制御する燃焼機
器において、マイコンの異常が検出されたときにマイコ
ンを不必要にリセットするがなく、しかも必要な場合に
はマイコンを永久的にリセットしてマイコンの暴走を回
避する。 【解決手段】 マイコン18からの信号によりマイコン
の異常を検出する異常検出部19と、この異常の度合い
を検出して異常の程度を表す異常度合い信号を出力する
異常度合い検出部20と、この異常の度合いに応じてマ
イコンのリセット動作を制御するリセット信号発生部2
1とを設ける。マイコン18が異常と判断される状態が
第1の所定の時間継続しない場合にはマイコンのリセッ
トを行わず、第1の所定の時間継続する場合にはマイコ
ンのリセットを行い、さらに第1の所定の時間よりも長
い第2の所定の時間異常が継続する場合にはマイコンを
永久的にリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、燃焼機器を制御するマイコンの
異常を検出して、異常を検出した場合に前記マイコンに
対してリセット信号を発生する燃焼機器の安全回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した燃焼機器の安全回路を既知であ
り、例えば特開平5−289779号公報に記載されて
いる。この既知の燃焼機器の安全回路においては、マイ
コンの異常をウォッチドッグ回路と呼ばれる異常検出回
路により検出し、異常が検出された場合には、マイコン
に対してリセット信号を供給してマイコンをリセットす
るように構成されている。すなわち、マイコンが正常に
動作している場合には、マイコンから所定の周期でパル
スが発生されるので、ウォッチドッグ回路はこのパルス
を受け、このパルスが所定の周期で発生されない場合に
マイコンが異常であると判断し、このような異常が検出
された場合には、マイコンをリセットするようにしてい
る。
【0003】また、燃焼機器の燃焼状態の異常を検出す
るために、例えばガスのような燃料漏れを検出するため
に、燃焼部での炎の有無を検出すると共に燃料供給弁の
開閉状態を検出し、炎が検出されていないにも拘らず、
燃料供給弁が開状態となっている状態が所定の時間継続
したときに、燃料が洩れていると判断して燃料供給弁へ
の通電を遮断して弁を閉じるようにしたものも知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の燃焼機
器の安全回路においては、以下のような問題点がある。
ウォッチドッグ回路によりマイコンの動作を監視し、異
常が検出されたときにマイコンをリセットするものにお
いては、マイコンをリセットするだけでは再び同様の異
常が検出され、上述した動作を繰り返し、マイコンが暴
走してしまう恐れがある。このように、異常検出時の動
作が繰り返され、マイコンが暴走すると、非常に危険な
事態が発生する恐れもある。
【0005】このような欠点を解消するために、前記公
報には、ウォッチドッグ回路によりマイコンの異常が検
出されたときに、マイコンへの電源を一定の時間遮断
し、この一定時間の経過したときに電源を再投入し、そ
の後マイコンをリセットするようにしてた装置が開示さ
れている。しかしながら、このような解決法でも、マイ
コンへの電源の遮断およびリセットが繰り返されること
になり、マイコンへの電源を遮断しただけではマイコン
の暴走を完全には回避できない欠点がある。また、一般
にマイコンに対する電源を遮断すると、マイコンはそれ
に伴った燃焼機器の動作停止シーケンスを実行するよう
に構成されていることが多いが、一時的なノイズ等によ
る障害によって動作停止シーケンスを実行した場合に
は、正常な状態に復帰する可能性があるにも拘らず、再
び電源を投入して燃焼機器を再度立ち上げることが容易
にできない場合があり、使用者に無用な不動作を起こす
ことがある。
【0006】また、燃焼部での炎の有無と、燃料供給弁
の開閉状態とを検出して燃料洩れを判断するものにおい
ては、正常燃焼時または着火時にも短い時間ではある
が、炎がなしにも拘らず燃料供給弁が開状態となる状態
があり、この状態を異常と区別するために、この状態が
所定の時間継続するのを待って異常と判断するようにし
ている。一般にこの時間は比較的長く設定されており、
本来の燃焼洩れのときにはそれだけ燃料洩れが進行して
しまう欠点がある。勿論、この時間を短く設定すると、
本来異常ではないが、電気的なノイズなどによる一時的
な異常が発生する場合に、不必要に燃料供給弁を閉じて
しまう欠点がある。また、マイコンが正常に動作してい
れば、燃焼機器が具備している別の安全装置が働くが、
マイコンが異常である場合には、燃焼洩れが検出された
ら直ちに燃料供給弁を閉じなければ危険である。
【0007】したがって、本発明の第1の目的は、マイ
コンの暴走と一時的な異常とを判別することにより、マ
イコンの異常を検出してもマイコンをリセットする動作
が繰り返され、マイコンの異常が繰り返し発生し、結果
として危険な状態へ移行するのを確実に回避でき、また
一時的なマイコンの不具合はリセットせずに燃焼機器を
正常に復帰させることにより一時停止等の不用意な動作
をなくす燃焼機器の安全回路を提供しようとするもので
ある。
【0008】本発明の第2の目的は、燃料洩れのような
異常事態が検出されたときに、この異常が短時間で復旧
することがないと判断される場合には、燃料の供給を直
ちに遮断し、炎をない場合の燃料の供給を最少とするこ
とによって安全性を向上した燃焼機器の安全回路を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した第1
の目的を達成するために、燃焼機器を制御するマイコン
の異常を検出して、異常を検出した場合に前記マイコン
に対してリセット信号を発生する燃焼機器の安全回路に
おいて、前記マイコンの異常を検出し、異常を検出した
ときに異常信号を出力する異常検出部と、この異常検出
部が出力される前記異常信号を受けて、マイコンの異常
の度合いを検出する異常度合い検出部と、この異常度合
い検出部で検出されたマイコンの異常の度合いに応じて
マイコンへのリセット信号を発生するリセット信号発生
部と、を具えることを特徴とするものである。
【0010】このような本発明による燃焼機器の安全回
路においては、マイコンの異常を検出したときに直ちに
マイコンをリセットするものではなく、異常の度合いを
検出し、その度合いに応じてマイコンをリセットするよ
うにしたので、ノイズなどによる一時的な異常に感応す
ることなく、マイコンの暴走を回避することができる。
【0011】本発明による燃焼機器の安全回路において
は、上述した異常検出部を、マイコンが正常に動作して
いるときに、一定の周期で発生されるパルスを検出し、
このパルスが検出されないときに異常を表す異常信号を
発生するように構成するか、前記マイコンが出力するパ
ルス信号のオンオフ時間の比であるデューティ比が所定
値を越えるときに、マイコンの異常を表す前記異常信号
を出力するように構成するのが好適である。また、前記
異常度合い検出部は、この異常信号を所定の期間に亘っ
て計数し、その計数値を、マイコンの異常の度合いを表
す信号として出力するように構成するのが好適である。
【0012】また、本発明による燃焼機器の安全回路に
おいては、前記リセット信号発生部を、前記異常度合い
検出部から出力される異常の度合いを表す信号が、予め
決めれた所定の度合いを越えるときにリセット信号を発
生するように構成するのが好適である。
【0013】さらに、本発明による燃焼機器の安全回路
の他の実施例においては、前記リセット信号発生部を、
前記異常度合い検出部から出力される異常の度合いが、
第1の所定の時間継続して前記所定値を越えるときに前
記リセット信号を発生し、前記第1の所定時間よりも長
い第2の所定時間継続して所定値を越えるときに、前記
マイコンを永久的にリセットする信号を発生するように
構成するのが好適である。このように構成することによ
って、マイコンの暴走を一層確実に回避することができ
る。
【0014】このような本発明による燃焼機器の安全回
路の一実施例においては、前記マイコンの異常度合いが
前記所定値よりも小さい状態が所定の時間継続するとき
には、前記マイコンによって燃焼シーケンスを停止させ
るのが好適である。これによって、例えば給湯機器の場
合の湯温が高温になったり、燃料洩れが生じたりするの
を防止することができる。
【0015】本発明の燃焼機器の安全回路は、上述した
第2の目的を達成するために、燃焼機器の炎を検出する
炎検出部と、燃料供給弁の開閉状態を検出する弁開閉検
出部と、前記炎検出部からの炎検出信号と、前記弁開閉
検出部からの弁開閉検出信号とを比較して燃料洩れを判
断する燃料洩れ判断部とを設け、この燃料洩れ検出部
を、炎なしで弁が開放している状態が検出されるとき
に、前記異常検出部においてマイコンが正常であると判
断される場合には、所定の時間経過後に燃料の供給を遮
断し、マイコンが異常であると判断される場合には直ち
に燃料の供給を遮断するように構成するものである。
【0016】このような本発明による燃焼機器の安全回
路によれば、正常な燃焼状態に復帰する可能性が高い場
合には、ある程度の時間をおいて燃料の供給を遮断し、
正常な状態に復帰する可能性が低い場合には、直ちに燃
料の供給を遮断することにより、燃焼機器を効率良く稼
働することができるとともに燃料洩れを最小限に抑える
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による安全回路を
具える燃焼機器の一実施例の全体の構成を示すものであ
る。本例の燃焼機器はガスを燃料とする給湯機である。
給湯機11はガスバーナーを有する燃焼部12を具え、
この燃焼部へは、燃料供給弁13を介して燃料ガスを供
給するようにする。給湯機11は、さらに燃焼部12で
発生される炎によって加熱される熱交換機14を有して
おり、この熱交換機には、パイプ15を経て給水を行
い、加熱された湯を蛇口16から出湯する。燃焼部12
での燃焼状態を検出するために、本例では炎を検出する
フレームロッド17を設け、その炎検出信号をマイコン
18へ供給する。また、上述した燃料ガス供給弁13を
このマイコン18によって制御する。
【0018】このような給湯機器そのものは既知であ
り、種々の構成のものが知られている。したがって、図
1に示したものは、単にその一例に過ぎず、本発明の安
全回路は、マイコンによって燃焼を制御するようにした
種々の給湯機器は勿論、他の燃焼機器にも適用できるも
のである。
【0019】本発明においては、マイコン18が正常に
動作している場合には、マイコンから一定の周期で供給
されるパルスを監視し、このパルスが供給されない場合
にマイコン異常検出信号を発生する異常検出部19を設
ける。この異常検出部19は、上述したウォッチドッグ
回路を以て構成することができる。本発明ではさらに、
この異常検出部19から出力される異常検出信号を異常
度合い検出部20へ供給し、マイコンの異常の度合いを
検出する。この異常度合い検出部20は、種々の構成を
採ることができるが、本例においては、異常判断部19
から出力される異常検出信号を所定の時間に亘って計数
し、この計数値を異常度合い信号として出力するもので
ある。
【0020】上述した異常度合い検出部20において検
出された異常度合い検出信号を、さらにリセット信号発
生部21へ供給する。このリセット信号発生部21にお
いては、異常度合い検出部20から出力される異常度合
い検出信号を、予め決められた所定値と比較し、この所
定値を越える状態が第1の所定時間継続するときにリセ
ット信号を出力し、これによってマイコン18をリセッ
トするようにする。本発明では、このように、マイコン
18の異常が検出されたら直ちにマイコンをリセットす
るのではなく、この異常の度合いを検出し、この異常の
度合いが所定値を越えるときに初めてマイコンをリセッ
トするようにしているので、ノイズなどの一時的な異常
に対してマイコンを不必要にリセットすることがなくな
る。
【0021】また、このリセット信号発生部21は、異
常度合い検出部20から出力される異常度合い検出信号
が上述した所定値を越える状態が第1の所定時間よりも
長い第2の所定時間継続するときには、マイコン18を
永久的にリセットする永久リセット信号をも出力するも
のである。このように異常の度合いが所定値を越える事
態が長い時間継続する場合には、正常な状態に復帰する
可能性が低いので、マイコン18を永久的にリセットす
ることにより、マイコンに対して繰り返しリセットが行
われてマイコンが暴走してしまう恐れを確実に回避する
ことができる。
【0022】さらに、本例のリセット信号発生部21に
おいては、異常度合い検出部20から出力される異常度
合い検出信号が上述した所定値を越えない場合には、そ
れを計数し、所定の時間に亘るこの計数値が所定の値を
越える場合には、燃焼シーケンスを停止させる信号をマ
イコン18へ供給するように構成されている。このよう
に軽度の異常が継続する場合に、マイコン18をリセッ
トしないと、湯温が異常に高くなったり、燃料洩れが生
じる恐れがあるので、上述したように燃焼シーケンスを
停止させるようにする。この動作は、マイコン18をリ
セットする動作とは相違するものであるから、復帰は容
易に行なうことができるとともにマイコンの暴走を防止
することができる。
【0023】次に、本例の安全回路の動作を図2に示す
フローチャートおよび図3に示す信号波形図をも参照し
て説明する。先ず、ステップS1において、異常検出部
19は、マイコン18から所定の周期で供給されるパル
スを検出し、図3Aに示すように、このパルスが供給さ
れない場合には、図3Bに示すように、異常検出信号を
出力する。マイコン18から供給されるパルスは、例え
ば10mSの周期を有するものとすることができる。
【0024】ステップS2では、この異常検出信号を受
けて異常度合い検出部20において異常の度合いを検出
する。本例では、異常検出部19から出力される異常検
出信号を所定の時間に亘って計数し、その計数値を、異
常の度合いを表す異常度合い信号として出力する。例え
ばマイコン18から供給されるパルスの10周期に相当
する100mSの期間に亘って異常検出信号を計数し、
その計数値を図3Cに示すように、「1」、「4」のよ
うに出力する。すなわち、この異常検出信号を計数する
カウンタは100mSの周期でクリアされる。
【0025】次に、ステップS3 で示すように、リセッ
ト信号発生部21において、上述した異常の度合いを表
す計数値を、予め決めた所定の値、例えば「2」と比較
し、計数値がこの所定値を越えることきは、ステップS
4で示すように、計数値が所定値を越える状態が第1の
所定時間、例えば2秒よりも長いか否かを判断する。こ
こで、計数値が所定値を越える状態が第1の所定時間よ
りも長くないと判断される場合にはステップS3に戻る
が、計数値が所定値を越える状態が第1の所定時間より
も長いと判断される場合には、ステップS5で示すよう
に、リセット信号を出力してマイコン18をリセットす
る。
【0026】さらに、ステップS6において、上述した
異常の度合いを表す計数値が所定の値を越える状態が、
第2の所定の時間、例えば10秒間継続するか否かを判
断する。ここで異常の度合いを表す計数値が所定の値を
越える状態が第2の所定の時間継続しない場合にはステ
ップS3に戻るが、この状態が10秒間継続する場合に
は、ステップS7で示すように、マイコン18を永久的
にリセットする永久リセット信号を発生してマイコン1
8を永久的にリセットする。これによりマイコン18を
リセットしても異常がなくならない事態におけるマイコ
ンの暴走を確実に回避することができ、マイコンの暴走
による危険を阻止することができる。
【0027】上述したステップS3において、異常度合
い検出信号、すなわち異常検出信号を所定の時間に亘っ
て計数するカウンタの計数値が所定値以下の場合には、
その状態を、ステップS8において、所定の時間、例え
ば100mSに亘って計数する。次に、このカウンタの
計数値を、ステップS9において、所定値と比較し、所
定値を越えない場合には、異常がないと判断してステッ
プS1へ戻り、所定値を越える場合には、湯温度が異常
に高温になったり、燃料漏れが生じているなどの何らか
の異常が発生していると判断して、次のステップS10
において燃焼系のプログラムををロックして動作を停止
させる燃焼シーケンスロック信号をマイコン18へ出力
する。これによってマイコン18は燃焼を停止させる。
【0028】上述したようにして、マイコン18に異常
が発生する場合、直ちにマイコンをリセットすることな
く、その異常の度合いを検出し、その程度が大きいと判
断される場合にマイコンのリセットするようにしたの
で、例えばノイズによる一時的な異常の場合にはマイコ
ンをリセットすることがないので、必要以上にマイコン
をリセットするという問題を解決することができる。さ
らに、異常の度合いが大きいときには、マイコンを永久
的にリセットするので、マイコンを繰り返しリセットす
ることによるマイコンの暴走を防止することができる。
【0029】図4は、本発明による燃焼機器の安全回路
の第2の実施例を示すものであり、上述した第1の実施
例と同様の部分には同じ符号を付けて示し、その詳細な
説明は省略する。本例においては、フレームロッド17
から供給される炎有無信号およびガス燃料供給弁13の
開閉状態を示す開閉信号をマイコン18へ供給するとと
もに、これらの炎有無信号および燃料供給弁開閉信号
を、燃料洩れ検出部22へも供給する。この燃料洩れ検
出部22は、燃焼部12での炎がないにも拘らず燃料供
給弁13が開いている状態が検出されたときに燃料洩れ
が発生したと判断して燃料供給弁13を駆動する電磁リ
レー23を不作動として弁を閉じる動作を有するもので
ある。本例では、燃料供給弁駆動リレー23と大地との
間に接続した第1のスイッチ24を開くことによってリ
レーを滅勢するようにしている。また燃料供給弁駆動リ
レー23と直列に第2の電磁リレー25を接続し、この
リレーをマイコン18によって制御するようにしてい
る。
【0030】さらに、マイコン18は、図1に示す異常
検出部19、異常度合い検出部20およびリセット信号
発生部21を含む異常処理回路26にも接続する。この
異常処理回路26はマイコン18が正常に動作している
ときに所定の周期でマイコンから発生されるパルスを受
け、上述したように処理を行ってマイコン18へリセッ
ト信号を供給するものである。
【0031】本例においては、異常処理回路26では、
マイコン18の異常を検出し、マイコンが異常であると
判断された場合には、燃料洩れ検出部22へマイコン異
常信号を供給する。燃料洩れ検出部22においては、マ
イコン異常信号が供給されるときに、炎が検出されず、
しかも燃料供給弁13が開いている状態が検出された場
合には、直ちに第1のスイッチ24を開いてリレー23
を滅勢し、燃料供給弁13を閉じる。
【0032】しかし、異常処理回路26からマイコン異
常信号が供給されていない場合には、所定の時間、例え
ば5秒の期間が経過した後に、第1のリレー24を滅勢
して燃料供給弁13を閉じるようにする。燃料洩れ検出
部22において燃料漏れが検出された場合に、マイコン
18が異常でない場合には、燃焼部12の状態が所定の
状態に戻る可能性が高いかまたはマイコンに設けられて
いる別の異常処理シーケンスで対応可能であるので、所
定の時間経過するまで待ってリレー24を滅勢するよう
にする。一方、マイコン18が異常である場合には、燃
焼部12での燃焼状態が正常な状態に復帰する可能性が
低いので、燃焼洩れが検出されたら直ちに第1のスイッ
チ24を開いて燃料供給弁駆動リレー23を滅勢して燃
料供給弁13を閉じることによって安全性を担保するこ
とができる。なお、マイコン18が異常でない場合に、
燃料洩れが検出された場合には、マイコンに設けられて
いる異常処理シーケンスによって第2のスイッチ25を
開き、燃料供給弁駆動リレー23を滅勢することによ
り、燃料供給弁13を閉じるようにしている。
【0033】なお、本発明は上述した実施例にのみ限定
されるものではなく、幾多の変更や変形が可能である。
例えば、上述した実施例における各種の数値は、単に例
として挙げたものに過ぎず、本発明では任意の数値を用
いることができる。また、上述した実施例では、マイコ
ン18が正常に動作しているときに、マイコンから一定
の周期でパルスが供給されるものとしたが、マイコンが
正常に動作している場合には、所定のデューティ比、例
えば50%のデューティ比を有するパルスを発生し、異
常がある場合には、デューティ比の大きなパルスを出力
することもできる。この場合には、異常の度合いは、パ
ルスを計数するのではなく、デューティ比を検出するこ
とによって検出することができる。
【0034】さらに、上述した実施例では、本発明を燃
焼機器として給湯機に適用したが、燃焼状態をマイコン
によって制御するものであれば給湯機以外の燃焼機器に
も同様に適用することができる。勿論、燃料もガスのみ
に限られるものではなく、他の燃料を使用する燃焼機器
にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】上述したように、本発明による燃焼機器
の安全回路によれば、燃焼を制御するマイコンの異常の
度合いを検出し、この度合いに応じてマイコンのリセッ
トを行なうようにしたので、異常の度合いが小さい段階
の、例えばノイズによるマイコンの一時的な異常の場合
にはマイコンに対して不要なリセットをかけるというこ
とはなくなる。また、所定の度合い以上の異常が所定の
時間異常継続する場合には、マイコンを永久的にリセッ
トするので、マイコンを繰り返しリセットすることによ
るマイコンの暴走を確実に回避することができる。
【0036】さらに、燃料洩れ検出部を有する本発明に
実施例では、燃料洩れが検出されたら直ちに燃料供給弁
を閉じるのではなく、このときにマイコンが正常に動作
している場合には、燃焼が正常な状態に復帰するまでの
所定の時間が経過した後に燃料供給弁を閉じ、マイコン
が異常であると判断される場合には、直ちに燃料供給弁
を閉じるようにしたので、マイコンに異常がなく、燃焼
状態が正常な状態に復帰する可能性が高い場合には、所
定の時間を待って燃料の供給を停止し、燃焼状態が正常
な状態に復帰する可能性が低い場合には直ちに燃料の供
給を停止することによって燃料洩れを早期に遮断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による燃焼機器の安全回路の第
1の実施例の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、同じくその動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】図3A〜3Cは、同じくその動作を説明するた
めの信号波形図である。
【図4】図4は、本発明による燃焼機器の安全回路の第
2の実施例の全体の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 給湯機器、 12 燃焼部、 13 ガス供給
弁、 14 熱交換部、15 給水パイプ、 16 蛇
口、 17 フレームロッド、 18 マイコン、 1
9 異常検出部、 20 異常度合い検出部、 21
リセット信号発生部、 22 燃料洩れ検出部、 23
燃料供給弁駆動リレー、 24,25第1および第2
のスイッチ、26 異常処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐和橋 浩 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 橋井 伸治 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 林 訓広 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器を制御するマイコンの異常を検
    出し、マイコンの異常を検出した場合に前記マイコンに
    対してリセット信号を発生する燃焼機器の安全回路にお
    いて、 前記マイコンの異常を検出し、異常を検出したときに異
    常信号を出力する異常検出部と、 この異常検出部が出力される前記異常信号を受けて、マ
    イコンの異常の度合いを検出する異常度合い検出部と、 この異常度合い検出部で検出されたマイコンの異常の度
    合いに応じてマイコンへのリセット信号を発生するリセ
    ット信号発生部と、を具えることを特徴とする燃焼機器
    の安全回路。
  2. 【請求項2】 前記異常検出部を、マイコンが正常に動
    作しているときに、一定の周期で発生されるパルスを検
    出し、このパルスが検出されないときにマイコンの異常
    を表す前記異常信号を出力するように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の燃焼機器の安全回路。
  3. 【請求項3】 前記異常判断部を、前記マイコンが出力
    するパルス信号のオンオフ時間の比であるデューティ比
    が所定値を越えるときに、マイコンの異常を表す前記異
    常信号を出力するように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の燃焼機器の安全回路。
  4. 【請求項4】 前記異常度合い検出部を、この異常信号
    の個数を所定の時間に亘って計数し、この計数値をマイ
    コンの異常の度合いを表す異常度合い信号として出力す
    るように構成したことを特徴とする請求項2または3に
    記載の燃焼機器の安全回路。
  5. 【請求項5】 前記リセット信号発生部を、前記異常度
    合い検出部から出力される異常の度合いを表す信号が、
    予め決めれた所定の度合いを越えるときにリセット信号
    を発生するように構成したことを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の燃焼機器の安全回路。
  6. 【請求項6】 前記リセット信号発生部を、前記異常度
    合い検出部から出力される異常の度合いが、第1の所定
    の時間継続して前記所定値を越えるときに前記リセット
    信号を発生し、前記第1の所定時間よりも長い第2の所
    定時間継続して所定値を越えるときに、前記マイコンを
    永久的にリセットする信号を発生するように構成したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の燃焼機器の安全回路。
  7. 【請求項7】 前記リセット信号発生部を、前記マイコ
    ンの異常度合いが前記所定の度合いよりも小さい状態が
    所定の時間継続するときに、前記マイコンによって燃焼
    シーケンスを停止させる信号を出力するように構成した
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の燃焼機器の
    安全回路。
  8. 【請求項8】 燃焼機器の炎を検出する炎検出部と、燃
    料供給弁の開閉状態を検出する弁開閉検出部と、前記炎
    検出部からの炎検出信号と、前記弁開閉検出部からの弁
    開閉検出信号とを比較して燃料洩れを判断する燃料洩れ
    判断部とを設け、この燃料洩れ検出部を、炎なしで弁が
    開放している状態が検出されるときに、前記異常判定部
    においてマイコンが正常であると判断される場合には、
    所定の時間経過後に燃料の供給を遮断し、マイコンが異
    常であると判断される場合には直ちに燃料の供給を遮断
    するように構成したことを特徴とする請求項1〜7の何
    れかに記載の燃焼機器の安全回路。
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