JPH11242443A - 画像の拡大観察システム及びそのシステム用フィルタ組立体 - Google Patents

画像の拡大観察システム及びそのシステム用フィルタ組立体

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JPH11242443A
JPH11242443A JP10095776A JP9577698A JPH11242443A JP H11242443 A JPH11242443 A JP H11242443A JP 10095776 A JP10095776 A JP 10095776A JP 9577698 A JP9577698 A JP 9577698A JP H11242443 A JPH11242443 A JP H11242443A
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lens
filter
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image display
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Kashichi Hirota
嘉七 廣田
Junji Fukuda
順二 福田
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Kyowa Electric and Chemical Co Ltd
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Kyowa Electric and Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面に薄型レンズを使用して画像の拡大観察を行う
場合に、モアレ干渉縞の発生を抑制する。 【解決手段】 複数の画像拡大光学要素が周期性をもっ
て所定のピッチで2次元的に配列されて画像を拡大透視
観察する薄型の透明レンズ手段3を備える。レンズ手段
は全体としての拡大倍率が1.01〜1.20であり、画像表示
面1に対して観察者側に所定の間隔だけ離れて配置され
る。この所定の間隔は2mm〜40mm、レンズ手段に形成さ
れる複数の光学要素のピッチは0.023 〜0.25mmである。
レンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔を、画像表
示面における画素の配列の周期性とレンズ手段の光学要
素の配列の周期性に起因するモアレ干渉縞の強度が絶対
値で0.15より大きくならないように、レンズ手段の光学
要素のピッチとの関連で定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の拡大観察システ
ムに関する。特に本発明は、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズを
使用して、CRT(陰極線管)ディスプレイや液晶ディ
スプレイのような周期性をもって2次元的に配置された
複数の画素を有する画像表示面に表示された画像を拡大
観察するシステムに関する。また、本発明は、このよう
な画像の拡大観察システムに使用する薄型レンズ装置に
関する。更に、本発明は、ディスプレイの前面にフィル
タを配置するためのフィルタ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像を拡大する機能を備えた薄型のレン
ズとしては、フレネルレンズが知られている。フレネル
レンズは、外面がレンズ曲面の一部をなす形状のリング
状の多数のプリズム要素を同心に配置した構造であり、
通常のレンズより薄型に構成できる。同様に、薄型で画
像拡大機能を持つレンズとしては、多数の小型凸レンズ
要素を一平面内で2次元的に配列したレンズビーズアレ
イがある。更に、多数の直線状の画像拡大光学要素を並
列に配置したレンチキュラーレンズも知られており、2
つのレンチキュラーレンズを、その画像拡大光学要素が
互いに直交するように合わせることにより、縦横均等に
画像拡大ができる薄型レンズを構成することもできる。
【0003】この種の薄型レンズをCRT(陰極線管)
ディスプレイや液晶ディスプレイのような画像表示装置
の画像表示面の前に配置することにより、表示画面を拡
大して観察することが可能になる。しかし、CRTディ
スプレイや液晶ディスプレイのような画像表示装置は、
表示面において、複数の画素が周期性をもって2次元的
に配列されており、上述した薄型レンズにおいても画像
拡大光学要素が周期性をもって2次元的に配列されてい
るため、この種の画像表示装置の画面を上述の薄型レン
ズを通して観察すると、回折現象によりモアレ干渉縞が
生じて鮮明な画像が得られず、画像観察の支障になる。
従来、CRTディスプレイ又は液晶ディスプレイを備え
るディスプレイ装置において、表示面を注視することに
よる目の疲れを軽減するために、ディスプレイ装置の前
面にフィルタを配置することは周知である。
【0004】フィルタの表面は、既存の技術によるハー
ドコートの反射防止加工を施し、更にノングレア処理、
着色処理等を加味することによって目の疲労をやわらげ
一層見やすい画面を実現する。この目的で使用される従
来のフィルタ装置は、金属線またはプラスチック材料に
より形成された枠にフィルタを嵌め込んだ構造を有し、
フィルタが嵌め込まれた枠をディスプレイ装置に掛ける
ことによりフィルタが表示面の前方に配置されるように
構成されている。本願発明の発明者は、先に、この種の
ディスプレイ装置において、表示面の前方にフレネルレ
ンズを配置することを特願平9−3607で提案した。
ここでフレネルレンズを使用する目的は、CRTによる
表示の解像力を高めること、及びフレネルレンズによる
拡散効果により画面を見やすくすることである。この場
合、所要の効果を達成するためには、レンズの光学的性
質上、レンズの光学的中心が表示面のほぼ中心に位置す
ることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスプレイ
装置のために設計された従来のフィルタ組立体では、フ
ィルタの位置決め精度が十分でなく、また、位置調節を
行うことも容易ではなかった。したがって、フィルタ組
立体のフィルタとしてフレネルレンズを使用する場合に
は、フレネルレンズの性能を十分に発揮させることがで
きないという問題があった。また、フレネルレンズを使
用せず、通常のフィルタを使用する場合にも、ディスプ
レイ装置のフレーム設計寸法に対応してフィルタの位置
を調節できることが望ましいが、従来のフィルタ組立体
は、そのような要望に応え得るものではなかった。
【0006】本発明は、このような点に着目して得られ
たもので、CRTディスプレイや液晶ディスプレイのよ
うな、周期性をもって2次元的に配列された複数の画素
を有する画像表示面に対して薄型レンズを使用して画像
の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の発生を抑制し
て、支障なく画像観察ができるようにすることを解決す
べき課題とする。更に、本発明は、平面タイプの画面の
前方に容易に設置することができるフィルタ組立体を提
供することを解決すべき課題とする。また、本発明は、
上述の問題点に着目し、ディスプレイ装置に対して高さ
方向及び横方向にフィルタの位置調節を容易に行うこと
のできるフィルタ組立体を提供することを解決すべき課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、周
期性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する
画像表示面における画像を拡大して観察するための画像
の拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素
が周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて
画像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ
手段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.
01から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者
側に所定の間隔だけ離れて配置され、レンズ手段と画像
表示面との間の所定の間隔は2mmから40mmの範囲であ
り、レンズ手段に形成される複数の光学要素のピッチは
0.023 mmから0.25mmの範囲であり、画像表示面における
画素の配列の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周
期性に起因するモアレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より
大きくならないように、レンズ手段と画像表示面との間
の所定の間隔が、レンズ手段の光学要素のピッチとの関
連で定められた画像の拡大観察システムによって達成さ
れる。
【0008】本発明の上述した課題は、周期性をもって
2次元的に配列された複数の画素を有する画像表示面に
おける画像を拡大して観察するための画像の拡大観察シ
ステムであって、複数の画像拡大光学要素が周期性をも
って所定のピッチで2次元的に配列されて画像を拡大透
視観察できるようにする薄型の透明レンズ手段を備え、
レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.20の
範囲内であり、画像表示面に対して観察者側に所定の間
隔だけ離れて配置され、レンズ手段と画像表示面との間
の所定の間隔は40mmより大きくなく、レンズ手段に形
成される複数の光学要素のピッチは0.065 mmから0.25mm
の範囲であり、画像表示面における画素の配列の周期性
とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因するモア
レ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくならないよう
に、レンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔が、レ
ンズ手段の光学要素のピッチとの関連で定められた、画
像の拡大観察システムによって達成される。
【0009】本発明の画像の拡大観察システムでは、レ
ンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔は35mmから
40mmまでの範囲であるように構成してもよい。また、
本発明の上記課題は、周期性をもって2次元的に配列さ
れた複数の画素を有する画像表示面における画像を拡大
して観察するための画像の拡大観察システムであって、
複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
にする薄型の透明レンズ手段を備え、レンズ手段は、全
体としての拡大倍率が1.01から1.20の範囲内であり、画
像表示面に対して観察者側に所定の間隔で配置され、レ
ンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔は30mmから
40mmの範囲であり、レンズ手段の光学要素のピッチは
0.065 mmから0.20mmの範囲であり、これによって、画像
表示面における画素の配列の周期性とレンズ手段の光学
要素の配列の周期性に起因するモアレ干渉縞の強度が画
像観察に支障のない程度まで減少させられた、画像の拡
大観察システムによって達成される。
【0010】更に、本発明の上記課題は、周期性をもっ
て2次元的に配列された複数の画素を有する画像表示面
における画像を拡大して観察するための画像の拡大観察
システムであって、複数の画像拡大光学要素が周期性を
もって所定のピッチで2次元的に配列されて画像を拡大
透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手段を備
え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側に所定
の間隔で配置され、レンズ手段と画像表示面との間の所
定の間隔は20mmから40mmの範囲であり、レンズ手段
の光学要素のピッチは0.065 mmから0.15mmの範囲であ
り、これによって、画像表示面における画素の配列の周
期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因する
モアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のない程度まで減
少させられた、画像の拡大観察システムによって達成さ
れる。
【0011】本発明の上記課題は、周期性をもって2次
元的に配列された複数の画素を有する画像表示面におけ
る画像を拡大して観察するための画像の拡大観察システ
ムであって、複数の画像拡大光学要素が周期性をもって
所定のピッチで2次元的に配列されて画像を拡大透視観
察できるようにする薄型の透明レンズ手段を備え、レン
ズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.20の範囲
内であり、画像表示面に対して観察者側に所定の間隔で
配置され、レンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔
は15mmから40mmの範囲であり、レンズ手段の光学要
素のピッチは0.065 mmから0.10mmの範囲であり、これに
よって、画像表示面における画素の配列の周期性とレン
ズ手段の光学要素の配列の周期性に起因するモアレ干渉
縞の強度が画像観察に支障のない程度まで減少させられ
た、画像の拡大観察システムによって達成される。
【0012】本発明の上記課題は、周期性をもって2次
元的に配列された複数の画素を有する画像表示面におけ
る画像を拡大して観察するための画像の拡大観察システ
ムであって、複数の画像拡大光学要素が周期性をもって
所定のピッチで2次元的に配列されて画像を拡大透視観
察できるようにする薄型の透明レンズ手段を備え、レン
ズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.20の範囲
内であり、画像表示面に対して観察者側に所定の間隔で
配置され、レンズ手段と画像表示面との間の所定の間隔
は10mmから40mmの範囲であり、レンズ手段の光学要
素のピッチは0.065 mmから0.075 mmの範囲であり、これ
によって、画像表示面における画素の配列の周期性とレ
ンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因するモアレ干
渉縞の強度が画像観察に支障のない程度まで減少させら
れた、画像の拡大観察システムによって達成される。
【0013】本発明の画像の拡大観察システムでは、使
用する透明薄型レンズ装置は、複数の画像拡大光学要素
が周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列され
て、全体としての拡大倍率が1.01から1.20の範囲内で画
像を拡大透視観察できるようにした構造のレンズと、レ
ンズを支持するフレームとを備え、該フレームは、画像
表示面に対して観察者側に所定の間隔でレンズを位置決
めするための位置決め手段が設けられ、レンズと画像表
示面との間の所定の間隔は、10mmから40mmの範囲
で、画像表示面における画素の配列の周期性とレンズ手
段の光学要素の配列の周期性に起因するモアレ干渉縞の
強度が絶対値で0.15より大きくならないように、レンズ
手段の光学要素のピッチとの関係で決定されるように構
成してもよい。
【0014】本発明の上記課題は、周期性をもって2次
元的に配列された複数の画素を有する画像表示面におけ
る画像を拡大して観察するための画像の拡大観察システ
ムであって、複数の画像拡大光学要素が画像表示面に対
して観察者側の第1の側面及び当該観察者側とは反対の
側の第2の側面にそれぞれ周期性をもって所定のピッチ
で2次元的に配列され、該第1の側面が画像表示面から
所定の間隔で離間されて配置され、画像を拡大透視観察
できるように構成されたレンズ手段を備え、レンズ手段
は、第1の側面に配置された第1の複数の画像拡大光学
要素と第2の側面に配置された第2の複数の画像拡大光
学要素が該第1及び第2の側面の両方に共通な中心軸に
対して互いに直角に配置され、画像表示面における画素
の配列の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性
に起因するモアレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大き
くならないように、レンズ手段と画像表示面との間の所
定の間隔が、該レンズ手段の光学要素のピッチとの関連
でそれぞれ定められた画像の拡大観察システムによって
達成される。
【0015】本発明の画像の拡大観察システムでは、レ
ンズ手段の光学要素の微小部分の最大プリズム角度θが
当該光学要素の材料の屈折率nとの間で、θ≦sin-1
(1/n)の関係を満たすように構成してもよい。本発
明の画像の拡大観察システムでは、レンズ手段と画像表
示面との間の所定の間隔は、2mmから40mmの範囲であ
り、レンズ手段に形成される複数の光学要素のピッチ
は、0.023 mmから0.25mmの範囲であるように構成しても
よい。本発明の画像の拡大観察システムでは、レンズ手
段と画像表示面との間の所定の間隔は、2mmから10mm
の範囲で、画像表示面における画素の配列の周期性と該
レンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因するモアレ
干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくならないよう
に、該レンズ手段の該光学要素のピッチとの関係で決定
されるように構成してもよい。
【0016】本発明の上記課題は、ディスプレイ装置の
前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であって、フ
ィルタにレンズを組込んだ後に、ディスプレイ枠構造の
ディスプレイ装置の画像表示面側からレンズが組込まれ
たフィルタをディスプレイ枠構造に嵌め込むことによ
り、フィルタ及びレンズをディスプレイ装置のディスプ
レイ枠構造に装着してディスプレイ装置の画像表示面の
前面に配置するように構成されたフィルタ組立体によっ
て達成される。また、本発明の上記課題は、ディスプレ
イ装置の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であ
って、フィルタにレンズを組込んだ後に、ディスプレイ
枠構造のディスプレイ装置の画像表示面とは反対の側か
らレンズが組込まれたフィルタをディスプレイ枠構造に
嵌め込むことにより、フィルタ及びレンズをディスプレ
イ装置のディスプレイ枠構造に装着してディスプレイ装
置の画像表示面の前面に配置するように構成されたフィ
ルタ組立体によって達成される。
【0017】本発明のフィルタ組立体では、レンズは、
フレネルレンズであってもよい。更に、本発明の上記課
題は、ディスプレイ装置の前面にフィルタを配置するフ
ィルタ組立体であって、プラスチック材料により形成さ
れ、観察者が画像をみるための開口を形成する枠構造
と、枠構造に支持されたフィルタとを備え、枠構造は、
互いに嵌合された前枠と後枠とからなり、フィルタを前
枠及び後枠の間に挟むことにより支持し、枠構造には縁
面に開口する掛け具挿入用穴部が形成され、該掛け具挿
入用穴部に挿入される軸部と、該軸部の一端に設けられ
該軸部から横方向に延びる掛け部材とからなる掛け具
が、掛け具挿入用穴部に軸部を挿入することによって枠
構造に取り付けられ、掛け具の掛け部材をディスプレイ
装置の上面に掛けることによってフィルタをディスプレ
イ装置の前面に配置した状態で枠構造がディスプレイ装
置に取り付けられるようになっており、掛け具の軸部を
枠構造に挿入する深さを調節してディスプレイ装置に対
する枠構造の相対的高さを変化させる手段が設けられ
た、フィルタ組立体によって達成される。
【0018】本発明のフィルタ組立体は、ディスプレイ
装置に対する枠構造の相対的高さを変化させる手段は、
掛け具の軸部に設けられる止め用部材を備え、枠構造に
形成される掛け具挿入用穴部は、枠構造の上縁部から下
方に延びるように形成され、止め用部材の径よりも小さ
い内径をもつ軸部止め部分を少なくとも1つ有してお
り、掛け具挿入用穴部の軸部止め部分に、止め用部材を
差し込むことによって、掛け具が、フィルタを支持する
枠構造を吊るすことができ、ディスプレイに対するフィ
ルタの相対的な位置を調整可能とするように構成しても
よい。本発明のフィルタ組立体は、枠構造の相対的高さ
を変化させる手段が、掛け具の軸部の自由端から軸方向
にスリットを形成されて、軸方向に垂直な方向に弾性を
有するように構成してもよい。
【0019】本発明のフィルタ組立体は、止め用部材
が、スリットが形成された軸部上に形成される環状ビー
ドであるように構成してもよい。本発明のフィルタ組立
体は、フィルタがフレネルレンズであり、ディスプレイ
装置と掛け具の掛け部材とが、面接着ファスナにより固
定され、ディスプレイ装置の画像表示面とフレネルレン
ズとの間の距離を所望に設定することができるように構
成してもよい。また、本発明の上記課題は、ディスプレ
イ装置の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であ
って、プラスチック材料により形成され、観察者が画像
をみるための開口を形成する枠構造と、枠構造に支持さ
れたフィルタとを備え、枠構造には、その上辺を形成す
る上枠部材の上面に、少なくとも1つの穴が形成され、
該穴に挿入される軸部と、該軸部の一端に設けられ該軸
部から横方向に延びる掛け部材とからなる掛け具が、穴
に軸部を挿入することによって枠構造に取り付けられ、
掛け具の掛け部材をディスプレイ装置の上面に掛けるこ
とによってフィルタをディスプレイ装置の前面に配置し
た状態で枠構造がディスプレイ装置に取り付けられるよ
うになっており、掛け具の軸部を枠構造に挿入する深さ
を調節してディスプレイ装置に対する枠構造の相対的高
さを変化させる手段が設けられた、フィルタ組立体によ
って達成される。
【0020】本発明のフィルタ組立体では、枠構造が、
開口を形成された4角形の前板と、前板の4つの外縁に
連結する上枠部材、左枠部材、下枠部材及び右枠部材と
からなり、少なくとも1つの穴は、上枠部材を貫通して
設けられ、さらに少なくとも1つの穴に掛け具の軸部を
挿入する方向に穴から所定の間隔を開けて離れた位置に
孔を有する少なくとも1つのブラケットが設けられても
よく、ディスプレイ装置に対する枠構造の相対的高さを
変化させる手段が、穴および孔の径よりも大きい径を有
して、軸方向に垂直な方向に弾性を有するように掛け具
の軸部に形成された少なくとも1つの止め用部材を備
え、穴又は孔に、少なくとも1つの止め用部材を差し込
むことによって、掛け具が、フィルタを支持する枠構造
を吊るすことができ、ディスプレイに対するフィルタの
相対的な位置を調整可能とするように構成してもよい。
【0021】本発明フィルタタ組立体では、枠構造の相
対的高さを変化させる手段が、掛け具の軸部の自由端か
ら軸方向にスリットを形成されて、軸方向に垂直な方向
に弾性を有するように構成してもよい。本発明のフィル
タ組立体では、止め用部材が、スリットが形成された軸
部上に形成される環状ビードであるように構成してもよ
い。本発明のフィルタ組立体では、フィルタがフレネル
レンズであり、枠構造の後面には、ディスプレイ装置の
枠の前面に係合して位置決めする位置決め面が形成さ
れ、位置決め状態でフレネルレンズがディスプレイ装置
の前面に対して所定の距離だけ離して配置されるように
構成してもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1は、本発明の原理を示す光学系の概略図であ
る。図1において、符号1はの画像表示面であり、陰極
線管(以下、CRTと略称する)又は液晶ディスプレイ
として実施できる。画像表示面1から光軸Aに沿って距
離Lだけ離れて薄型レンズ3が配置される。さらに、こ
の薄型レンズ3から光軸Aに沿って距離dだけ離れて観
察系の瞳5が置かれる。観察系の瞳5は、観察者の瞳で
あってもよい。薄型レンズ3としては、フレネルレン
ズ、レンズビーズアレイ、又はレンチキュラーレンズを
使用することができる。図2(a) 及び図2(b) は、図1
に示す薄型レンズ(レンズ手段)として本発明で使用す
ることができるフレネルレンズ7の一例を示す。フレネ
ルレンズ7は、光軸Aに対して同心に配置された多数の
レンズ要素7aを有する。レンズ要素7aは、画像拡大
光学要素を構成するものであり、規則的なピッチ7bで
レンズ7の一面上に形成されている。
【0023】図3(a) 及び図3(b) は、図1に示す薄型
レンズとして本発明で使用することができるレンズビー
ズアレイ8の一例を示すものである。このレンズビーズ
アレイ8は、多数の小さい球面レンズ要素8aが規則的
に配列された構成である。この例では、横方向に列状に
配列される球面レンズ要素8aの列が、縦方向には互い
違いに配列される。横方向のレンズ要素8aのピッチと
縦方向のレンズ要素のピッチはほぼ同一と考えてよい
が、ここでは、縦方向のレンズ要素8aの中心間隔8b
を拡大光学要素のピッチと定義する。図4(a) 、図4
(b) 及び図4(c) は、図1に示す薄型レンズとして本発
明で使用することができるレンチキュラーレンズ9の一
例を示すものである。レンズ9は、一方の面に光軸Aに
対して直角方向に延びるように並列配置された多数の円
柱(シリンドリカル)レンズ要素9aを有し、他方の面
にレンズ要素9aに対して直角方向に延びる多数の円柱
レンズ要素9bを有する。円柱レンズ要素9a、9bが
画像拡大光学要素を構成するものであり、各円柱要素9
a、9bの中心間隔9cを画像拡大光学要素のピッチと
定義する。
【0024】上述のレンズは、本発明の目的のために、
いずれも全体として1.01から1.20の範囲の拡大倍率を有
する。図5(a) 、図5(b) 、図5(c) 及び図5(d) は、
図1に示す薄型レンズとしてとして本発明で使用するこ
とができる更なるレンズ構造を示す概略構成図である。
図5(a) に示すように、この例では、薄型レンズは、拡
大機能を果たす拡大機能素子としてシリンドリカルレン
ズ10を微小片化する。図5(b) 、図5(c) から分かる
ように、シリンドリカルレンズ10は、シリンドリカル
面の母線を薄型レンズの両面で交叉させて、一方の面に
多数のシリンドリカルレンズ要素10aを有し、他方の
面にシリンドリカルレンズ要素10aに対して90度回
転された多数のシリンドリカルレンズ要素10bを有す
る。図5(b) 及び図5(c) に示すように、各シリンドリ
カルレンズ要素の幅10cを画像拡大光学要素のピッチ
と定義する。更に、図5(d) に示すように、拡大機能素
子の微小部分、この実施例では、シリンドリカルレンズ
要素10a、10bの最大プリズム角度(θ)は、使用
する材料の屈折率(n)との関係で θ>sin-1(1/n) ・・・(1) という場合には、画面を凝視したときに視野角が狭く、
画面の周辺部が見ずらくなり視認性の劣化が起きるの
で、 θ=sin-1(1/n) ・・・(2) で決まる角度に等しいかまたは小さいこと、即ち、 θ≦sin-1(1/n) ・・・(3) の関係を有することが望ましい。
【0025】この例で示したように、薄型レンズの両面
をシリンドリカル面で構成することにより、レンズとし
てのパワーが強くなり、その結果、拡大率を上げること
が可能になる。この例では、薄型レンズの両面をシリン
ドリカル面で構成したが、加工の難易度を考慮しなけれ
ば、フレネルレンズを両面で構成しても同じ効果が得ら
れる。図2乃至図5に示したこれらの薄型レンズは、透
明プラスチック材料の成型により製造することができ
る。必要に応じて、所望の波長の光線のみを透過させる
ように、薄型レンズにフィルタ機能を持たせることがで
きる。即ち、所望の波長の光線のみを透過させるように
薄型レンズを構成することにより、その薄型レンズをフ
ィルタとして用いることができる。
【0026】図1に示す光学系において、観察系の瞳の
半径をaとすると、画像表示面1とレンズ3との間の間
隔Lによって生じるモアレ干渉縞の強度Sは、次式
(4)により表される。 S=[2J1 (2πaL/dp)]/[2πaL/dp]・・・(4) 上式(4)において、J1 は一次のベッセル関数であ
る。ここで、a=2mm、d=500mm 、間隔L及びピッチ
pを変数として、式(4)に基づいてモアレ干渉縞の強
度の計算を行うと、図6に示す結果が得られる。図6に
おいて、画像観察に実質的に影響しないモアレ干渉縞の
強度は、絶対値で0.15以下と考えられるので、図6に示
す値から、モアレ干渉縞の強度が許容できる範囲に収ま
る間隔Lとピッチpの関係を求めると、ピッチpが0.1m
m では、モアレ干渉縞の強度が0.15以下に該当する間隔
Lは存在せず、ピッチpが0.075mmでは、該当する間隔
Lは10mmだけであることが分かる。ピッチpが0.04 m
mから0.05 mm では、該当する間隔Lは7.5 mm及び10m
mであり、ピッチpが0.03mmでは、該当する間隔Lは4m
mから10mmである。また、表2から分かるように、ピ
ッチpが0.023 mmでは、該当する間隔Lは3mmから10
mmまで拡がる。
【0027】図7は、距離すなわち図1に示した画像表
示面1とレンズ3との間の間隔Lに対するモアレ干渉縞
の強度の関係をピッチpをパラメータとして示す図表
(以下、グラフと称する)である。図7のグラフは、a
=2mm、d=500 mm、p=0.03〜0.1 mm、及びL=3〜
10 mm の条件によって得られたものである。図7から
次のことが理解できる。即ち、フィルタに付加された拡
大機能素子のピッチが0.023 mm以下では、画面とフィル
タの間隔を3mm以下に設定することができる。フィルタ
に付加された拡大機能素子のピッチが0.03mm以下では、
画面とフィルタの間隔を4mm以下に設定することができ
る。フィルタに付加された拡大機能素子のピッチが0.04
mm以下では、画面とフィルタの間隔を5mm以下に設定す
ることができる。フィルタに付加された拡大機能素子の
ピッチが0.05mm以下では、画面とフィルタの間隔を7mm
以下に設定することができる。そして、フィルタに付加
された拡大機能素子のピッチが0.075 mm以下では、画面
とフィルタの間隔を10mm以下に設定することができ
る。
【0028】ここで、a=2mm、d=500mm 、表1とは
一部異なる値の間隔L及びピッチpを変数として、式
(4)に基づいてモアレ干渉縞の強度の計算を行うと、
図8に示す結果が得られる。また、図9は、図7と同様
に、距離すなわち画像表示面1とレンズ3との間の間隔
Lに対するモアレ干渉縞の強度の関係を、レンズ3の画
像拡大光学要素のピッチpをパラメータとして示す図表
である。画像観察に実質的に影響しないモアレ干渉縞の
強度は、絶対値で0.15以下と考えられるので、表1に示
す値から、モアレ干渉縞の強度が許容できる範囲に収ま
る間隔Lとピッチpの関係を求めると、ピッチpが0.06
5 mmから0.25mmの範囲では、間隔Lは35mmから40mm
であり、ピッチpが0.065 から0.20mmの範囲では、間隔
Lは30mmから40mmであることが分かる。ピッチpが
0.065 mmから0.15mmの範囲では、間隔Lは20mmから4
0mmであり、ピッチpが0.065 mmから0.10mmの範囲で
は、間隔Lは15mmから40mmとする。また、表1から
分かるように、ピッチpが0.065 mmから0.075 mmまでの
範囲では、間隔Lの許容範囲はさらに拡がり、10mmま
で小さくすることができる。
【0029】図7及び図9から分かるように、間隔Lを
一定とした場合には、レンズの光学要素のピッチpが大
きくなると、モアレ干渉縞の強度が強くなる傾向があ
る。図5に示した薄型レンズで構成された拡大機能素子
を有するフィルタをディスプレイの平面型画面の前方に
設置することにより、視認性を高めると共に、長時間使
用による眼の疲労を緩和することができる。この場合、
見る画面とフィルタが近接しているために、拡大機能を
果たす微小素子のピッチを眼の分解能以下に抑えること
が必要である。具体的には、眼の分解能を一分、観察距
離を350mmとすると、約0.1 mm以下にピッチを抑える
ことが必要である。図10は、本発明に係るフィルタ組
立体の第1の実施例の構成を示す概略断面図である。図
に示したフィルタ組立体は、通常のフィルタ12に拡大
機能を有するフレネルレンズ13が予め圧入されたもの
をディスプレイ本体11に取り付けて、フレネルレンズ
面とCRT14との間隔15が3〜10mmに設定される
ように構成されており、図10は、ディスプレイ本体1
1をCRT14の上に載せた状態の断面を示すもので
す。
【0030】図11は、図10の構成の一部を分解して
模式的に示したものであり、ディスプレイ本体11、フ
ィルタ12、及びフィルタ12に圧入されるフレネルレ
ンズ13をそれぞれ示す。また、図12は、図11で示
したフィルタ12及びフレネルレンズ13が組込まれた
ディスプレイ本体11を示す。図13は、本発明に係る
フィルタ組立体の第2の実施例の構成を示す概略断面図
である。図に示したフィルタ組立体は、図10と同様
に、通常のフィルタ12に拡大機能を有するフレネルレ
ンズ13が予め圧入されたものをディスプレイ本体11
の正面より嵌め込み、フレネルレンズ面とCRT14と
の間隔15が3〜10mmに設定されるように構成され
ており、図13は、ディスプレイ本体11をCRT14
の上に載せた状態の断面を示すものである。
【0031】図14は、図13の構成の一部を分解して
模式的に示したものであり、フィルタ12、フィルタ1
2に圧入されるフレネルレンズ13、及びディスプレイ
本体11をそれぞれ示す。上述したフィルタ及びフレネ
ルレンズの材料として、メチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネート(P.C)を使用するのが好ま
しい。図15は、本発明に係るフィルタ組立体の第3の
実施例の構成を示す概観図であり、例えば陰極線管(C
RT)を有するディスプレイ装置20に掛けられるフィ
ルタ組立体21を示す。このフィルタ組立体21は、前
枠22、後枠23、フィルタ24及び掛け具25から構
成される。前枠22及び後枠23は互いに嵌合してフィ
ルタ24をその間に挟み、さらに一対の穴部を有する枠
構造を形成する。この枠構造に形成された一対の穴部に
掛け具25を挿入することによって、フィルタ組立体2
1のフィルタ24が、ディスプレイ装置20に対して垂
直方向に位置調節されるようになる。掛け具25は掛け
部材63を備え、この掛け部材63をディスプレイ装置
20のキャビネットの所定の位置に固定することによっ
て、フィルタ24とディスプレイ装置20の画像表示面
との間の距離を調節する。この固定手段は、例えば着脱
可能な面接着ファスナを用いるものであってよい。モア
レ干渉縞の強度を弱め、所望の拡大率を得るために、フ
ィルタ24とディスプレイ装置20の画像表示面との間
の距離を適切に調節できることは重要である。さらに詳
述すると、前枠22と後枠23は、図16に示される後
枠23上の突起部31と前枠22上の中空円筒状突起部
32とが嵌合して、枠構造を形成する。フィルタ24
は、前枠22と後枠23の間に挟まれ、中空円筒状突起
部32によって上下方向の動きを抑止され、リブ33に
よって横方向の動きを抑止されて固定される。フィルタ
24は、どのような形式でもよいが、画面拡大が望まれ
る場合には、上述した第1及び第2の実施例で説明した
ような構成のフィルタ、またはフレネルレンズを使用す
ることが好ましい。
【0032】フレネルレンズは、CRTによる表示の解
像力を高め、拡散効果によって画面を見やすくする役割
を果たす。このフレネルレンズは、輪帯状の多くのプリ
ズムで作られた薄いレンズであり、メチルメタクリレー
トにより形成されることが可能である。フレネルレンズ
とCRT表示面との間の間隔、及びフレネルレンズの山
のピッチを適切に定めることによって、CRTによる表
示において発生する回折像を取り除くことができる。C
RTディスプレイは、耐真空圧のために凸面の形状を有
しており、CRTディスプレイの対角線方向にある四隅
は、ディスプレイの中央部よりも一般に凹んでいる。そ
のためフレネルレンズとCRT表示面との間隔は、表示
面の中央部と四隅とでは異なり、画像の見掛けの拡大率
が、フレネルレンズの中央部と四隅とでは異なる結果と
なり、視認性を悪くすることとなる。通常のフレネルレ
ンズのように、プリズムの頂角を中心から離れる方向に
大きくしていくとすると、表示面の四隅ではフレネルレ
ンズとの間隔がより大きくなることによって、見やすい
画面を得ることができない。又、プリズムの頂角が大き
くなりすぎると、表面反射が強くなって、同様に見やす
い画面を得ることができない。本実施例におけるフレネ
ルレンズのプリズムの頂角は、開口の長辺を直径とする
円上で最大となり、その円を越えた範囲のプリズムの頂
角は、該最大の頂角以下となる構成を有する。この構成
により、CRT画面の視認性を向上することができる。
【0033】図17は、前枠22と後枠23がフィルタ
24を挟み込んだ状態を示している。後枠23の突起部
31と前枠22の中空円筒状突起部32を嵌合して枠構
造を形成すると、掛け具25を挿入するための一対の挿
入用穴部41が形成される。この図では挿入用穴部41
はフィルタ組立体21の横方向両端に2つ形成されてい
るが、別の場所に形成されてもよく、フィルタ組立体2
1をディスプレイ26の前面に掛けた場合に、安定する
のであれば挿入用穴部41は1つでもよい。図18は、
挿入用穴部41の具体例の長手方向断面を示す。後枠2
3の突起部31と前枠22の中空円筒状突起部32とが
嵌合して前枠22と後枠23とが枠構造を形成している
状態が示されている。前枠22と後枠23は、図示され
る構造となるようにプラスチック材料で成形する。挿入
用穴部41の内部は、少なくとも1つの球面状ふくらみ
部分51と、球面状ふくらみ部分51よりも小さい径を
有する少なくとも1つの小径円筒状部分52とによって
構成される。後述するが、挿入用穴部41に挿入される
掛け具25の軸部62の止め用部材61(図19参照)
は、球面状ふくらみ部分51で固定される。上下方向の
微妙な位置調節を可能にするために、球面状ふくらみ部
分51は、挿入用穴部41内に複数存在することが望ま
しい。
【0034】図19(a)は、掛け具25の全体図であ
って、この図では軸部62の先端に止め用部材である球
部61が設けられている。軸部62の他端には、枠構造
をディスプレイ装置20の前面に配置するための掛け部
材63が取り付けられる。球部61の径は、軸部62の
断面内径よりも大きい。挿入用穴部41内部の径(図1
8参照)と比較すると、球部61の径は、小径円筒状部
分52の径より大きく、球面状ふくらみ部分51の最大
径とほぼ等しくなるのが望ましい。軸部62の断面内径
は、球面状ふくらみ部分51及び小径円筒状部分52の
内径のいずれよりも小さいのが望ましい。掛け具25の
軸部62及び球部61が挿入用穴部41に挿入された場
合に、球部61が挿入用穴部41の小径円筒状部分52
を通って、球面状ふくらみ部分51で止まるためには、
球部が弾力をもつ必要がある。すなわち、球部61が球
部61よりも小さい径を有する小径円筒状部分52を通
る場合には、球部61がその径を小さくして通り抜け、
球面状ふくらみ部分51に到達すると、その径を元に戻
して、球面状ふくらみ部分51に止まる必要がある。そ
のために、図19(b)に示されるように、掛け具25
は、球部61の下部から軸部62の所定の位置まで軸方
向にスリット64を形成した構成をとり、その結果、こ
の球部61は、半径方向内方に直径を弾性的に縮小させ
ることができる。この構成を有する球部61は、小径円
筒状部分52を通過して球面状ふくらみ部分51に嵌合
すると(図18参照)、直径を縮小した状態から復元力
により元の直径をもつ大きさに戻ろうとするため、小径
円筒状部分52の内径よりも大きい径をもつことにな
り、掛け具25に軸方向の所定の荷重以上の荷重を加え
るまで、球部61は、その球面状ふくらみ部分51に固
定されることになる。フィルタ組立体21の画像表示面
に対する相対的な高さは、球部61をどの球面状ふくら
み部分51に嵌合するかによって定められ、適切な球面
状ふくらみ部分51を選択することによって、ディスプ
レイ装置に対する高さ方向の位置調節が可能となる。デ
ィスプレイ装置に対する横方向の位置調節は、掛け具2
5の掛け部材63の位置を左右に相対的に調整すること
によって可能となる。これらの位置調節によって、フィ
ルタの光学的中心を表示面のほぼ中心に位置することが
でき、例えばフレネルレンズの所要の性能を発揮させる
ことができるようになる。掛け具15の軸部62と掛け
部材63は、一体として形成されたものであってもよい
が、図19(b)に示されるように、別パーツである軸
部62と掛け部材63を組み立てて形成することもでき
る。
【0035】図20は、本発明の第4の実施例であっ
て、ディスプレイ装置20に掛けられるフィルタ組立体
60を示す。フィルタ組立体60は、枠構造70、フィ
ルタ76及び一対の掛け具90により構成される。この
枠構造70の背面はディスプレイ装置20のキャビネッ
トに接触し、ディスプレイ装置20の画像表示面に対す
るフィルタ76の位置を決める。ただし、第1の実施例
と同様に、この位置合せが、掛け具90の掛け部材の位
置を調整することによって行われてもよいことは言うま
でもない。枠構造70は、フィルタ76用の窓を開けた
前板71と、前板71の4つの外縁に連結する上枠部材
72、左枠部材73、下枠部材74及び右枠部材75に
よって構成される。この実施例においては、前板71、
上枠部材72、左枠部材73、下枠部材74及び右枠部
材75は、フレームとして一体的にプラスチック材料で
形成されている。
【0036】図21は、枠構造70の背面を示す。枠構
造70の背面、すなわち上枠部材72、左枠部材73、
下枠部材74及び右枠部材75の長手方向の縁部は、デ
ィスプレイ装置20のキャビネットの前面に係合して位
置決めできるための形状を有するのが好ましい。枠構造
70の内側には、フィルタ固定用の保持爪81が設けら
れており、前板71の背面と保持爪81の間にフィルタ
76を嵌め込んで横方向のフィルタ76の動きを抑止す
る。その詳しい構成は、図22(b)に示される。両側
の前板71の背面には、後方に突出するように複数個の
保持爪81が設けられる。この保持爪81は、自由端に
傾斜面81aを有し、該傾斜面81aの内側に係止面8
1bが形成される。したがって、フィルタ76を枠構造
70の後方から前向きに押した時、該フィルタが保持爪
81の傾斜面81aに当たって該保持爪81を弾性的に
横方向外向きに撓ませる。このため、フィルタ76は、
保持爪81の係止爪81bを越えて枠構造70内を前板
71の背面の方に押し込むことができる。フィルタ76
が係止爪81bを越えて枠構造76内に押し込まれたと
き、保持爪81はその弾性力により元の状態に戻り、フ
ィルタ76の前面が前板71の背面に接触した状態で、
係止爪81bがフィルタ76に係合する。図21及び図
22(c)に示されるフィルタ受け台83が、下枠部材
74の上方で前板71の背面から突出するように形成さ
れ、フィルタ76の下方向の動きを抑止する。したがっ
て、フィルタ76は、前板71の背面、係止爪81及び
フィルタ受け台83が機能することにより枠構造70の
内側に適切に位置決めされる。また、図22(a)に詳
細に示されるように、側板73(及び75)には、掛け
具90を受け入れる支持ブラケット82に形成された孔
82aが、挿入用穴77と同心となるように設けられて
いる。
【0037】図23に示されるように、掛け具90は、
軸部91と、軸部の一端に形成され、ディスプレイ装置
10に枠構造70を掛けるために必要な掛け部材94と
を有し、軸部91には止め用部材である球部92と環状
ビード93とが設けられ、挿入用穴77及び支持ブラケ
ット82の孔82aと連関して4段階の高さ調整を可能
とする。実施例に示された球部92は、軸部91の開端
に形成されており、球状の形態を有しているが、軸部か
ら半径方向外向きに突出した形態であれば、例えば環状
ビードの形態を有してもよい。軸部91にはスリット9
4が形成されて、軸部が半径方向内方に直径を弾性的に
縮小させることができるようにする。環状ビード93の
ある場所の軸部が弾性をもつためには、環状ビード93
はスリット94が形成されている軸部91上に形成され
なければならない。
【0038】図24は、掛け具90が4段階の高さに調
整される様子を示している。図24(a)は、掛け具9
0の軸部91が枠70に挿入される前の状態を示し、図
24(b)は、球部92が挿入用穴77まで差し込まれ
た状態を示し、図24(c)は、環状ビード93が挿入
用穴77まで差し込まれた状態を示し、図24(d)
は、球部92が孔82aまで差し込まれた状態を示し、
図24(e)は、環状ビード93が孔82aまで差し込
まれた状態を示す。球部92と環状ビード93の間隔
と、層入用穴77と孔82aとの間隔が等しければ、2
段階の高さしか調節できないことは自明であり、より微
妙な高さ調整、すなわちこの実施例では4段階の高さ調
整を可能とするためには、これら両者の間隔を異ならせ
る必要がある。球部92及び環状ビード93の径は、通
常の状態では挿入用穴77及び孔82aの径よりも大き
い。球部92及び環状ビード93は、挿入用穴77又は
孔82aを通り抜ける際に、半径方向内向きに径を縮小
し、挿入用穴77又は孔82aを通り抜けた後は、半径
方向外向きの弾性力により径を元の状態に戻し、枠構造
70を所定の垂直方向位置に保つようにする。
【0039】第3の実施例で示した掛け具25及び第4
の実施例で示した掛け具90は、その構成により、軸回
りに回転することができる。図25は、掛け具90を回
転して、梱包しやすくしたフィルタ組立体の状態を示
す。
【0040】
【発明の効果】本発明の拡大観察システムは、周期性を
もって2次元的に配列された複数の画素を有する画像表
示面における画像を拡大して観察するための画像の拡大
観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が周期
性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画像を
拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手段を
備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から
1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側に所
定の間隔だけ離れて配置され、レンズ手段と画像表示面
との間の所定の間隔は2mmから40mmの範囲であり、レ
ンズ手段に形成される複数の光学要素のピッチは0.023
mmから0.25mmの範囲であり、画像表示面における画素の
配列の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に
起因するモアレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きく
ならないように、レンズ手段と画像表示面との間の所定
の間隔が、レンズ手段の光学要素のピッチとの関連で定
められたので、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ
のような、周期性をもって2次元的に配列された複数の
画素を有する画像表示面に対して薄型レンズを使用して
画像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の発生を抑
制して、支障なく画像観察ができる。
【0041】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手
段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01
から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側
に所定の間隔だけ離れて配置され、レンズ手段と画像表
示面との間の所定の間隔は40mmより大きくなく、レン
ズ手段に形成される複数の光学要素のピッチは0.065 mm
から0.25mmの範囲であり、画像表示面における画素の配
列の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起
因するモアレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくな
らないように、レンズ手段と画像表示面との間の所定の
間隔が、レンズ手段の光学要素のピッチとの関連で定め
られたので、CRTディスプレイや液晶ディスプレイの
ような、周期性をもって2次元的に配列された複数の画
素を有する画像表示面に対して薄型レンズを使用して画
像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の発生を抑制
して、支障なく画像観察ができる。
【0042】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手
段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01
から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側
に所定の間隔で配置され、レンズ手段と画像表示面との
間の所定の間隔は30mmから40mmの範囲であり、レン
ズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.20mmの範囲
であり、これによって、画像表示面における画素の配列
の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因
するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のない程度ま
で減少させられたので、CRTディスプレイや液晶ディ
スプレイのような、周期性をもって2次元的に配列され
た複数の画素を有する画像表示面に対して薄型レンズを
使用して画像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の
発生を抑制して、支障なく画像観察ができる。
【0043】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手
段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01
から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側
に所定の間隔で配置され、レンズ手段と画像表示面との
間の所定の間隔は20mmから40mmの範囲であり、レン
ズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.15mmの範囲
であり、これによって、画像表示面における画素の配列
の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因
するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のない程度ま
で減少させられたので、CRTディスプレイや液晶ディ
スプレイのような、周期性をもって2次元的に配列され
た複数の画素を有する画像表示面に対して薄型レンズを
使用して画像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の
発生を抑制して、支障なく画像観察ができる。
【0044】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手
段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01
から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側
に所定の間隔で配置され、レンズ手段と画像表示面との
間の所定の間隔は15mmから40mmの範囲であり、レン
ズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.10mmの範囲
であり、これによって、画像表示面における画素の配列
の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起因
するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のない程度ま
で減少させられたので、CRTディスプレイや液晶ディ
スプレイのような、周期性をもって2次元的に配列され
た複数の画素を有する画像表示面に対して薄型レンズを
使用して画像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞の
発生を抑制して、支障なく画像観察ができる。
【0045】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
周期性をもって所定のピッチで2次元的に配列されて画
像を拡大透視観察できるようにする薄型の透明レンズ手
段を備え、レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01
から1.20の範囲内であり、画像表示面に対して観察者側
に所定の間隔で配置され、レンズ手段と画像表示面との
間の所定の間隔は10mmから40mmの範囲であり、レン
ズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.075 mmの範
囲であり、これによって、画像表示面における画素の配
列の周期性とレンズ手段の光学要素の配列の周期性に起
因するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のない程度
まで減少させられたので、CRTディスプレイや液晶デ
ィスプレイのような、周期性をもって2次元的に配列さ
れた複数の画素を有する画像表示面に対して薄型レンズ
を使用して画像の拡大観察を行う場合に、モアレ干渉縞
の発生を抑制して、支障なく画像観察ができる。
【0046】本発明の画像の拡大観察システムは、周期
性をもって2次元的に配列された複数の画素を有する画
像表示面における画像を拡大して観察するための画像の
拡大観察システムであって、複数の画像拡大光学要素が
画像表示面に対して観察者側の第1の側面及び当該観察
者側とは反対の側の第2の側面にそれぞれ周期性をもっ
て所定のピッチで2次元的に配列され、該第1の側面が
画像表示面から所定の間隔で離間されて配置され、画像
を拡大透視観察できるように構成されたレンズ手段を備
え、レンズ手段は、第1の側面に配置された第1の複数
の画像拡大光学要素と第2の側面に配置された第2の複
数の画像拡大光学要素が該第1及び第2の側面の両方に
共通な中心軸に対して互いに直角に配置され、画像表示
面における画素の配列の周期性とレンズ手段の光学要素
の配列の周期性に起因するモアレ干渉縞の強度が絶対値
で0.15より大きくならないように、レンズ手段と画像表
示面との間の所定の間隔が、該レンズ手段の光学要素の
ピッチとの関連でそれぞれ定められたので、CRTディ
スプレイや液晶ディスプレイのような、周期性をもって
2次元的に配列された複数の画素を有する画像表示面に
対して薄型レンズを使用して画像の拡大観察を行う場合
に、モアレ干渉縞の発生を抑制して、支障なく画像観察
ができる。
【0047】本発明のフィルタ組立体は、ディスプレイ
装置の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であっ
て、フィルタにレンズを組込んだ後に、ディスプレイ枠
構造のディスプレイ装置の画像表示面側からレンズが組
込まれたフィルタをディスプレイ枠構造に嵌め込むこと
により、フィルタ及びレンズをディスプレイ装置のディ
スプレイ枠構造に装着してディスプレイ装置の画像表示
面の前面に配置するように構成されたので、平面タイプ
の画面の前方に容易に設置することができ、視認性を高
め、かつ長時間の使用による眼の疲労を緩和することが
できる。本発明のフィルタ組立体は、ディスプレイ装置
の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であって、
フィルタにレンズを組込んだ後に、ディスプレイ枠構造
のディスプレイ装置の画像表示面とは反対の側からレン
ズが組込まれたフィルタをディスプレイ枠構造に嵌め込
むことにより、フィルタ及びレンズをディスプレイ装置
のディスプレイ枠構造に装着してディスプレイ装置の画
像表示面の前面に配置するように構成されたので、平面
タイプの画面の前方に容易に設置することができ、視認
性を高め、かつ長時間の使用による眼の疲労を緩和する
ことができる。
【0048】本発明のフィルタ組立体は、ディスプレイ
装置の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であっ
て、プラスチック材料により形成され、観察者が画像を
みるための開口を形成する枠構造と、枠構造に支持され
たフィルタとを備え、枠構造は、互いに嵌合された前枠
と後枠とからなり、フィルタを前枠及び後枠の間に挟む
ことにより支持し、枠構造には縁面に開口する掛け具挿
入用穴部が形成され、該掛け具挿入用穴部に挿入される
軸部と、該軸部の一端に設けられ該軸部から横方向に延
びる掛け部材とからなる掛け具が、掛け具挿入用穴部に
軸部を挿入することによって枠構造に取り付けられ、掛
け具の掛け部材をディスプレイ装置の上面に掛けること
によってフィルタをディスプレイ装置の前面に配置した
状態で枠構造がディスプレイ装置に取り付けられるよう
になっており、掛け具の軸部を枠構造に挿入する深さを
調節してディスプレイ装置に対する枠構造の相対的高さ
を変化させる手段が設けられたので、ディスプレイ装置
に対して高さ方向及び横方向にフィルタの位置調節を容
易に行うことのできる。
【0049】本発明のフィルタ組立体は、ディスプレイ
装置の前面にフィルタを配置するフィルタ組立体であっ
て、プラスチック材料により形成され、観察者が画像を
みるための開口を形成する枠構造と、枠構造に支持され
たフィルタと、を備え、枠構造には、その上辺を形成す
る上枠部材の上面に、少なくとも1つの穴が形成され、
該穴に挿入される軸部と、該軸部の一端に設けられ該軸
部から横方向に延びる掛け部材とからなる掛け具が、穴
に軸部を挿入することによって枠構造に取り付けられ、
掛け具の掛け部材をディスプレイ装置の上面に掛けるこ
とによってフィルタをディスプレイ装置の前面に配置し
た状態で枠構造がディスプレイ装置に取り付けられるよ
うになっており、掛け具の軸部を枠構造に挿入する深さ
を調節してディスプレイ装置に対する枠構造の相対的高
さを変化させる手段が設けられたので、ディスプレイ装
置に対して高さ方向及び横方向にフィルタの位置調節を
容易に行うことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像拡大観察システムの全体を示す概
略図である。
【図2】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
いてフィルタとして使用することができるフレネルレン
ズの一例を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面図で
ある。
【図3】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
いてフィルタとして使用することができるレンズビーズ
アレイの一例を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面
図である。
【図4】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
いてフィルタとして使用することができる交差型レンチ
キュラーレンズの一例を示すもので、(a) は正面図、
(b) は側面図、(c) は上面図である。
【図5】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
いてフィルタとして使用することができる交差型シリン
ドリカルレンズを両面に構成したフィルタの一例を示す
もので、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) は上面図、
(d) は(c) に示したAの部分の拡大図である。
【図6】本発明における画像形成面とレンズとの間の間
隔とレンズの光学要素のピッチがモアレ干渉縞の強度に
及ぼす影響を示す計算値の表である。
【図7】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
ける画像形成面とレンズとの間の間隔とモアレ干渉縞の
強度の関係をレンズの光学要素のピッチをパラメーター
として示す図表である。
【図8】本発明における画像形成面とレンズとの間の間
隔とレンズの光学要素のピッチがモアレ干渉縞の強度に
及ぼす影響を示す計算値の表である。
【図9】図1に示す本発明の画像拡大観察システムにお
ける画像形成面とレンズとの間の間隔とモアレ干渉縞の
強度の関係をレンズの光学要素のピッチをパラメーター
として示す別の図表である。
【図10】本発明に係るフィルタ組立体の第1の実施例
の構成を示す概略断面図である。
【図11】図10に示したフィルタ組立体の組み立て順
序を模式的に示す説明図である。
【図12】図10のフィルタ組立体の斜視図である。
【図13】本発明に係るフィルタ組立体の第2の実施例
の構成を示す概略断面図である。
【図14】図13に示したフィルタ組立体の組み立て順
序を模式的に示す説明図である。
【図15】本発明に係るフィルタ組立体の第3実施例の
構成を示す斜視図である。
【図16】図15に示すフィルタ組立体の枠構造を形成
するように嵌合する前の前枠および後枠を示す。
【図17】図16に示された前枠および後枠の間にフィ
ルタを挟み、前枠および後枠を嵌合して形成した枠構造
を示す。
【図18】図16に示された掛け具が挿入される枠構造
の穴部の断面を示す。
【図19】(a)は図15に示すフィルタ組立体におけ
る掛け具の斜視図であり、(b)は掛け具の正面図であ
り、(c)は掛け具を分解したものを示す分解図であ
る。
【図20】本発明に係るフィルタ組立体の第4実施例の
構成を示す斜視図である。
【図21】本発明の第4の実施例による枠構造を背後か
らみた斜視図である。
【図22】図21の枠構造の細部を示す詳細図であり、
(a)は枠構造の上隅部を背後からみた斜視図、(b)
は左枠部分の水平断面図、(c)は下枠部分の断面図で
ある。
【図23】本発明の第4の実施例による掛け具の斜視図
である。
【図24】掛け具を枠構造に取り付ける状態を示す断面
図であり、(a)はこれから掛け具を挿入する状態を示
し、(b)、(c)、(d)、(e)は順に掛け具を深
く挿入していく状態を示すものである。
【図25】掛け具を回転させたフィルタ組立体の梱包し
やすい形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像表示面 3 レンズ 5 観察瞳 7 フレネルレンズ 8 レンズビーズアレイ 9 レンチキュラーレンズ 10 シリンドリカルレンズ装着型フィルタ 21 キャビネット 22 フレーム 22a 上枠の背面 22b 上枠 23 掛け具 23a 支持板 23b 脚

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔だけ離れて配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は2mmから40mmの範囲であり、 前記レンズ手段に形成される複数の前記光学要素のピッ
    チは0.023 mmから0.25mmの範囲であり、 前記画像表示面における前記画素の配列の周期性と前記
    レンズ手段の前記光学要素の配列の周期性に起因するモ
    アレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくならないよ
    うに、前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所
    定の間隔が、前記レンズ手段の前記光学要素のピッチと
    の関連で定められた、ことを特徴とする画像の拡大観察
    システム。
  2. 【請求項2】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔だけ離れて配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は40mmより大きくなく、 前記レンズ手段に形成される複数の前記光学要素のピッ
    チは0.065 mmから0.25mmの範囲であり、 前記画像表示面における前記画素の配列の周期性と前記
    レンズ手段の前記光学要素の配列の周期性に起因するモ
    アレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくならないよ
    うに、前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所
    定の間隔が、前記レンズ手段の前記光学要素のピッチと
    の関連で定められた、ことを特徴とする画像の拡大観察
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した画像の拡大
    観察システムであって、前記レンズ手段と前記画像表示
    面との間の前記所定の間隔は35mmから40mmまでの範
    囲であることを特徴とする画像の拡大観察システム。
  4. 【請求項4】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔で配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は30mmから40mmの範囲であり、 レンズ手段の前記光学要素のピッチは0.065 mmから0.20
    mmの範囲であり、 これによって、前記画像表示面における前記画素の配列
    の周期性と前記レンズ手段の前記光学要素の配列の周期
    性に起因するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のな
    い程度まで減少させられた、ことを特徴とする画像の拡
    大観察システム。
  5. 【請求項5】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔で配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は20mmから40mmの範囲であり、 前記レンズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.15
    mmの範囲であり、 これによって、前記画像表示面における前記画素の配列
    の周期性と前記レンズ手段の前記光学要素の配列の周期
    性に起因するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のな
    い程度まで減少させられた、ことを特徴とする画像の拡
    大観察システム。
  6. 【請求項6】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔で配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は15mmから40mmの範囲であり、 前記レンズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.10
    mmの範囲であり、 これによって、前記画像表示面における前記画素の配列
    の周期性と前記レンズ手段の前記光学要素の配列の周期
    性に起因するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のな
    い程度まで減少させられた、ことを特徴とする画像の拡
    大観察システム。
  7. 【請求項7】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて画像を拡大透視観察できるよう
    にする薄型の透明レンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、全体としての拡大倍率が1.01から1.
    20の範囲内であり、前記画像表示面に対して観察者側に
    所定の間隔で配置され、 前記レンズ手段と前記画像表示面との間の前記所定の間
    隔は10mmから40mmの範囲であり、 前記レンズ手段の光学要素のピッチは0.065 mmから0.07
    5 mmの範囲であり、 これによって、前記画像表示面における前記画素の配列
    の周期性と前記レンズ手段の前記光学要素の配列の周期
    性に起因するモアレ干渉縞の強度が画像観察に支障のな
    い程度まで減少させられた、ことを特徴とする画像の拡
    大観察システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載した画像の拡大観察システムに使用するための
    透明薄型レンズ装置であって、 複数の画像拡大光学要素が周期性をもって所定のピッチ
    で2次元的に配列されて、全体としての拡大倍率が1.01
    から1.20の範囲内で画像を拡大透視観察できるようにし
    た構造のレンズと、 前記レンズを支持するフレームと、を備え、該フレーム
    は、画像表示面に対して観察者側に所定の間隔でレンズ
    を位置決めするための位置決め手段が設けられ、 前記レンズと前記画像表示面との間の前記所定の間隔
    は、10mmから40mmの範囲で、前記画像表示面におけ
    る前記画素の配列の周期性と前記レンズ手段の前記光学
    要素の配列の周期性に起因するモアレ干渉縞の強度が絶
    対値で0.15より大きくならないように、前記レンズ手段
    の前記光学要素のピッチとの関係で決定された、ことを
    特徴とする薄型レンズ装置。
  9. 【請求項9】 周期性をもって2次元的に配列された複
    数の画素を有する画像表示面における画像を拡大して観
    察するための画像の拡大観察システムであって、 複数の画像拡大光学要素が前記画像表示面に対して観察
    者側の第1の側面及び当該観察者側とは反対の側の第2
    の側面にそれぞれ周期性をもって所定のピッチで2次元
    的に配列され、該第1の側面が前記画像表示面から所定
    の間隔で離間されて配置され、画像を拡大透視観察でき
    るように構成されたレンズ手段を備え、 前記レンズ手段は、前記第1の側面に配置された第1の
    前記複数の画像拡大光学要素と前記第2の側面に配置さ
    れた第2の前記複数の画像拡大光学要素が該第1及び第
    2の側面の両方に共通な中心軸に対して互いに直角に配
    置され、前記画像表示面における前記画素の配列の周期
    性と前記レンズ手段の前記光学要素の配列の周期性に起
    因するモアレ干渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくな
    らないように、前記レンズ手段と前記画像表示面との間
    の前記所定の間隔が該レンズ手段の前記光学要素のピッ
    チとの関連でそれぞれ定められたことを特徴とする画像
    の拡大観察システム。
  10. 【請求項10】 前記レンズ手段の前記光学要素の微小
    部分の最大プリズム角度θが当該光学要素の材料の屈折
    率nとの間で、θ≦sin-1(1/n)の関係を満たす
    ように構成されていることを特徴とする請求項9に記載
    の画像の拡大観察システム。
  11. 【請求項11】 前記レンズ手段と前記画像表示面との
    間の前記所定の間隔は、2mmから40mmの範囲であり、
    前記レンズ手段に形成される複数の前記光学要素のピッ
    チは、0.023 mmから0.25mmの範囲であることを特徴とす
    る請求項9に記載の画像の拡大観察システム。
  12. 【請求項12】 前記レンズ手段と前記画像表示面との
    間の前記所定の間隔は、2mmから10mmの範囲で、前記
    画像表示面における前記画素の配列の周期性と該レンズ
    手段の前記光学要素の配列の周期性に起因するモアレ干
    渉縞の強度が絶対値で0.15より大きくならないように、
    該レンズ手段の該光学要素のピッチとの関係で決定され
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像の拡大観察シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 ディスプレイ装置の前面にフィルタを
    配置するフィルタ組立体であって、前記フィルタにレン
    ズを組込んだ後に、前記ディスプレイ枠構造の前記ディ
    スプレイ装置の前記画像表示面側から前記レンズが組込
    まれた前記フィルタを該ディスプレイ枠構造に嵌め込む
    ことにより、前記フィルタ及び前記レンズを前記ディス
    プレイ装置のディスプレイ枠構造に装着して該ディスプ
    レイ装置の画像表示面の前面に配置するように構成され
    たことを特徴とするフィルタ組立体。
  14. 【請求項14】 ディスプレイ装置の前面にフィルタを
    配置するフィルタ組立体であって、前記フィルタにレン
    ズを組込んだ後に、前記ディスプレイ枠構造の前記ディ
    スプレイ装置の前記画像表示面とは反対の側から前記レ
    ンズが組込まれた前記フィルタを該ディスプレイ枠構造
    に嵌め込むことにより、前記フィルタ及び前記レンズを
    前記ディスプレイ装置のディスプレイ枠構造に装着して
    該ディスプレイ装置の画像表示面の前面に配置するよう
    に構成されたことを特徴とするフィルタ組立体。
  15. 【請求項15】 前記レンズは、フレネルレンズである
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のフィル
    タ組立体。
  16. 【請求項16】 ディスプレイ装置の前面にフィルタを
    配置するフィルタ組立体であって、 プラスチック材料により形成され、観察者が画像をみる
    ための開口を形成する枠構造と、 前記枠構造に支持されたフィルタと、を備え、 前記枠構造は、互いに嵌合された前枠と後枠とからな
    り、前記フィルタを前記前枠及び後枠の間に挟むことに
    より支持し、 前記枠構造には縁面に開口する掛け具挿入用穴部が形成
    され、 該掛け具挿入用穴部に挿入される軸部と、該軸部の一端
    に設けられ該軸部から横方向に延びる掛け部材とからな
    る掛け具が、前記掛け具挿入用穴部に前記軸部を挿入す
    ることによって前記枠構造に取り付けられ、前記掛け具
    の掛け部材を前記ディスプレイ装置の上面に掛けること
    によって前記フィルタを前記ディスプレイ装置の前面に
    配置した状態で前記枠構造が前記ディスプレイ装置に取
    り付けられるようになっており、 前記掛け具の前記軸部を前記枠構造に挿入する深さを調
    節して前記ディスプレイ装置に対する前記枠構造の相対
    的高さを変化させる手段が設けられた、ことを特徴とす
    るフィルタ組立体。
  17. 【請求項17】 前記ディスプレイ装置に対する前記枠
    構造の相対的高さを変化させる手段は、前記掛け具の軸
    部に設けられる止め用部材を備え、 前記枠構造に形成される掛け具挿入用穴部は、前記枠構
    造の上縁部から下方に延びるように形成され、前記止め
    用部材の径よりも小さい内径をもつ軸部止め部分を少な
    くとも1つ有しており、 前記掛け具挿入用穴部の軸部止め部分に、前記止め用部
    材を差し込むことによって、前記掛け具が、前記フィル
    タを支持する前記枠構造を吊るすことができ、ディスプ
    レイに対するフィルタの相対的な位置を調整可能とする
    ことを特徴とする請求項16に記載のフィルタ組立体。
  18. 【請求項18】 前記枠構造の相対的高さを変化させる
    手段が、前記掛け具の軸部の自由端から軸方向にスリッ
    トを形成されて、軸方向に垂直な方向に弾性を有するよ
    うに構成されることを特徴とする請求項17に記載のフ
    ィルタ組立体。
  19. 【請求項19】 前記止め用部材が、スリットが形成さ
    れた軸部上に形成される環状ビードであることを特徴と
    する請求項17に記載のフィルタ組立体。
  20. 【請求項20】 前記フィルタがフレネルレンズであ
    り、前記ディスプレイ装置と前記掛け具の掛け部材と
    が、面接着ファスナにより固定され、前記ディスプレイ
    装置の画像表示面と前記フレネルレンズとの間の距離を
    所望に設定することができることを特徴とする請求項1
    6ないし19のいずれかに記載のフィルタ組立体。
  21. 【請求項21】 ディスプレイ装置の前面にフィルタを
    配置するフィルタ組立体であって、 プラスチック材料により形成され、観察者が画像をみる
    ための開口を形成する枠構造と、 前記枠構造に支持されたフィルタと、を備え、 前記枠構造には、その上辺を形成する上枠部材の上面
    に、少なくとも1つの穴が形成され、 該穴に挿入される軸部と、該軸部の一端に設けられ該軸
    部から横方向に延びる掛け部材とからなる掛け具が、前
    記穴に前記軸部を挿入することによって前記枠構造に取
    り付けられ、前記掛け具の掛け部材を前記ディスプレイ
    装置の上面に掛けることによって前記フィルタを前記デ
    ィスプレイ装置の前面に配置した状態で前記枠構造が前
    記ディスプレイ装置に取り付けられるようになってお
    り、 前記掛け具の前記軸部を前記枠構造に挿入する深さを調
    節して前記ディスプレイ装置に対する前記枠構造の相対
    的高さを変化させる手段が設けられた、ことを特徴とす
    るフィルタ組立体。
  22. 【請求項22】 前記枠構造が、前記開口を形成された
    4角形の前板と、前板の4つの外縁に連結する上枠部
    材、左枠部材、下枠部材及び右枠部材とからなり、 前記少なくとも1つの穴は、前記上枠部材を貫通して設
    けられ、さらに前記少なくとも1つの穴に前記掛け具の
    軸部を挿入する方向に前記穴から所定の間隔を開けて離
    れた位置に孔を有する少なくとも1つのブラケットが設
    けられてもよく、 前記ディスプレイ装置に対する前記枠構造の相対的高さ
    を変化させる手段が、前記穴および孔の径よりも大きい
    径を有して、軸方向に垂直な方向に弾性を有するように
    前記掛け具の軸部に形成された少なくとも1つの止め用
    部材を備え、 前記穴又は孔に、少なくとも1つの前記止め用部材を差
    し込むことによって、前記掛け具が、前記フィルタを支
    持する前記枠構造を吊るすことができ、ディスプレイに
    対するフィルタの相対的な位置を調整可能とすることを
    特徴とする請求項21に記載のフィルタ組立体。
  23. 【請求項23】 前記枠構造の相対的高さを変化させる
    手段が、前記掛け具の軸部の自由端から軸方向にスリッ
    トを形成されて、軸方向に垂直な方向に弾性を有するよ
    うに構成されることを特徴とする請求項22に記載のフ
    ィルタ組立体。
  24. 【請求項24】 前記止め用部材が、スリットが形成さ
    れた軸部上に形成される環状ビードであることを特徴と
    する請求項23に記載のフィルタ組立体。
  25. 【請求項25】 前記フィルタがフレネルレンズであ
    り、前記枠構造の後面には、前記ディスプレイ装置の枠
    の前面に係合して位置決めする位置決め面が形成され、
    位置決め状態でフレネルレンズが前記ディスプレイ装置
    の前面に対して所定の距離だけ離して配置されるように
    なったことを特徴とする請求項21ないし24のいずれ
    かに記載のフィルタ組立体。
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