JPH11241845A - 室外機ユニット及び空気調和機 - Google Patents

室外機ユニット及び空気調和機

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JPH11241845A
JPH11241845A JP10042548A JP4254898A JPH11241845A JP H11241845 A JPH11241845 A JP H11241845A JP 10042548 A JP10042548 A JP 10042548A JP 4254898 A JP4254898 A JP 4254898A JP H11241845 A JPH11241845 A JP H11241845A
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JP
Japan
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temperature
outdoor
defrost
heat exchanger
sensor
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Withdrawn
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JP10042548A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ito
武司 伊藤
Katsunori Kawai
克則 河合
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着霜量が少ない領域のデフロスト運転時間を
極力短くして暖房運転時間を長くとり、暖房効率を向上
させる。 【解決手段】 コントローラの空気温度条件判断におい
て、室外空気温度To が室外空気温度の第1の設定値T
a1以上の時、又は室外空気温度To が第1の設定値Ta1
より低く設定した室外空気温度の第2の設定値Ta2以下
の時には、デフロストセンサ検出温度Te が霜が融けた
と判断する融霜判断温度Tout より補正温度Δte だけ
下げた温度以上(Te ≧Tout −Δte )となった場合
に、室外空気温度To が第1の設定値Ta1と第2の設定
値Ta2との間にある時には、デフロストセンサ検出温度
Te が融霜判断温度Tout 以上(Te ≧Tout )となっ
た場合に、それぞれデフロスト運転から暖房運転に切り
換えるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷房運転及び暖房
運転が可能な空気調和機に係り、特に暖房運転時に必要
となるデフロスト運転の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプを利用して冷暖房を行う空
気調和機は、室外機ユニット及び室内機ユニットにより
構成され、室内機ユニット側に設けられた室内熱交換器
と、室外機ユニット側に設けられた圧縮機、室外熱交換
器、絞り機構などの要素を含む冷媒回路を備えている。
室内の冷暖房は、冷媒がこの回路を巡る途中で、室内熱
交換器及び室外熱交換器においてそれぞれ熱の交換を行
うことによって実現される。
【0003】上述した空気調和機には、室内熱交換器で
低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の空気から熱を
奪い、室外熱交換器で高温高圧のガス冷媒を凝縮液化さ
せて屋外の空気に放熱することで室内を冷やす冷房運転
と、室外熱交換器で低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて
屋外の空気から熱を奪い、室内熱交換器で高温高圧のガ
ス冷媒を凝縮液化させて室内の空気に放熱することで室
内を暖める暖房運転とがある。
【0004】ところで、暖房運転時においては、暖房運
転を続けることにより室外熱交換器に着霜するという問
題がある。このため、通常デフロストセンサと呼ばれる
温度センサを適所に設けてあり、暖房運転時にはデフロ
ストセンサで検出したデフロスト検出温度から室外熱交
換器に着霜したと判断してデフロスト運転を実施した
り、あるいは、デフロスト運転時にはデフロスト検出温
度から霜が融けたと判断してデフロスト運転から暖房運
転に切り換えるといった制御を実施している。なお、デ
フロスト運転は暖房運転時に必要となる室外熱交換器の
霜除去運転のことであり、一般的には暖房運転を停止し
て一時的に冷房運転を行うものである。
【0005】上述したデフロスト運転は、暖房運転時に
デフロスト検出温度が所定値より下がった時に開始され
る。また、このデフロスト運転は、デフロスト運転時に
デフロスト検出温度が所定値まで上がると暖房運転に戻
される。これらの運転制御はコントローラで実施され、
同コントローラから圧縮機、四方弁、絞り機構、室外機
ファン及び室内機ファンへと運転指令の信号が出力され
る。但し、絞り機構にキャピラリチューブや温度式膨張
弁を採用している場合は、コントローラによる絞り機構
の制御は実施しない。
【0006】図3は従来の暖房運転時のフローチャート
を示しており、スタート1、暖房運転2、室外熱交換器
が着霜したかどうかの判断(以下着霜判断と呼ぶ)3、
デフロスト運転4、室外熱交換器の霜が融けたかどうか
の判断(以下融霜判断と呼ぶ)7とにより構成されてい
る。ここで、室外熱交換器に着霜したかどうかの判断を
する温度(以下着霜判断温度と呼ぶ)をTin、室外熱交
換器の霜が融けたかどうかを判断する温度(以下融霜判
断温度と呼ぶ)をTe とした場合、上記着霜判断3では
Te ≦Tinの時デフロスト運転4に入り、それ以外の時
は暖房運転2に戻る。また、上記融霜判断7では、Te
≧Tout の時暖房運転2に復帰し、それ以外の時はデフ
ロスト運転4に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のデフロスト制御方式では、霜の付き具合
を考慮した判断は全くしていない。したがって、暖房運
転への復帰温度は、実際には空気条件による差があるに
もかかわらず、融け残しがないように高めの同一温度に
設定して判断されており、たとえば外気温度が低くて着
霜が多い場合も、外気温度が非常に低いか又は高くて着
霜が少ない場合も同様に扱われるようになっているの
で、着霜の少ない時にはデフロスト運転に必要以上に長
い時間を費やして暖房効率が低下するという問題があっ
た。
【0008】すなわち、図4は室外空気温度To と室外
相対湿度RHとのグラフ上に室外熱交換器の着霜の状況
を示したものであり、図中のAは着霜が多い領域、B1
及びB2 は着霜が少ない領域、Cは着霜しない領域であ
り、室外空気温度To により異なる着霜領域を考慮した
デフロスト運転制御が必要であることが分かる。
【0009】ところで、特開昭55−137439号公
報には、デフロスト開始温度及び終了温度を外気温の一
次関数に設定した室外コイル温度で検出し、外気温に応
じてそのディファレンシャルを調整し、低外気温時は高
外気温時よりディファレンシャルを広くした除霜制御装
置が開示されている。しかし、この公報に記載された発
明は、図4にも示されているように、外気温が非常に低
いため絶対湿度が小さく、したがって着霜量も少ないB
2 領域程デフロスト時間が長くなり、不要のデフロスト
運転を行うこととなる。
【0010】そこで本発明の課題は、上述した問題点に
着目して、着霜量が少ないB1 及びB2 領域のデフロス
ト運転時間を極力短くすることによって暖房運転時間を
長くとり、空気調和機の暖房効率を向上させることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては以下の手段を採用した。
【0012】請求項1に記載の室外機ユニットは、室外
熱交換器と、該室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高
圧のガス冷媒を送出する圧縮機と、室外機ユニット内部
に外気を吸引する室外機ファンと、冷媒の流れ方向を切
り換える四方弁と、冷媒回路に設けられた絞り機構と、
前記室外熱交換器の着霜状況を判断する温度を検出する
ため設けられたデフロストセンサと、室外の空気温度を
検出する室外空気温度センサと、前記デフロストセンサ
及び前記室外空気温度センサからの情報に基づき暖房運
転と前記圧縮機から吐出される高温高圧のガス冷媒によ
り前記室外熱交換器に付着した霜を融かすデフロスト運
転との切り換えを制御するコントローラとを具備してな
り、前記コントローラが、前記デフロストセンサで検出
したデフロストセンサ検出温度Te が所定の着霜判断温
度Tin以下(Te ≦Tin)の時に前記デフロスト運転を
開始し、前記室外空気温度センサで検出した室外空気温
度To が所定の室外空気温度の第1設定値Ta1以上(T
o ≧Ta1)の時、又は前記室外空気温度To が前記第1
設定値Ta1より低く設定した所定の室外空気温度の第2
設定値Ta2以下(To ≦Ta2)の時には、前記デフロス
トセンサ検出温度Te が霜が融けたと判断する所定の融
霜判断温度Tout より補正温度Δte だけ下げた温度以
上(Te ≧Tout−Δte )となった場合に、そして前
記室外空気温度To が前記第1設定値Ta1と前記第2設
定値Ta2との間にある(Ta2<To <Ta1)時には、前
記デフロストセンサ検出温度Te が前記融霜判断温度T
out 以上(Te ≧Tout )となった場合に、それぞれ前
記デフロスト運転から前記暖房運転に切り換えるように
制御することを特徴としている。
【0013】この室外機ユニットによれば、室外空気温
度To の条件に応じて区分することにより、デフロスト
運転から暖房運転へ切り換えるためのデフロスト検出温
度判断基準を変化させているので、実際の着霜状況に合
った切り換え制御が可能になる。
【0014】請求項2に記載の空気調和機は、室外熱交
換器と、該室外熱交換器又は室内熱交換器に高温高圧の
ガス冷媒を送出する圧縮機と、室外機ユニット内部に外
気を吸引する室外機ファンと、冷媒の流れ方向を切り換
える四方弁と、冷媒回路に設けられた絞り機構と、前記
室外熱交換器の着霜状況を判断する温度を検出するため
設けられたデフロストセンサと、室外の空気温度を検出
する室外空気温度センサと、前記デフロストセンサ及び
前記室外空気温度センサからの情報に基づき暖房運転と
前記圧縮機から吐出される高温高圧のガス冷媒により前
記室外熱交換器に付着した霜を融かすデフロスト運転と
の切り換えを制御するコントローラとを具備してなり、
前記コントローラが、前記デフロストセンサで検出した
デフロストセンサ検出温度Te が所定の着霜判断温度T
in以下(Te ≦Tin)の時に前記デフロスト運転を開始
し、前記室外空気温度センサで検出した室外空気温度T
o が所定の室外空気温度の第1設定値Ta1以上(To ≧
Ta1)の時、又は前記室外空気温度To が前記第1設定
値Ta1より低く設定した所定の室外空気温度の第2設定
値Ta2以下(To ≦Ta2)の時には、前記デフロストセ
ンサ検出温度Te が霜が融けたと判断する所定の融霜判
断温度Tout より補正温度Δte だけ下げた温度以上
(Te ≧Tout−Δte )となった場合に、そして前記
室外空気温度To が前記第1設定値Ta1と前記第2設定
値Ta2との間にある(Ta2<To <Ta1)時には、前記
デフロストセンサ検出温度Te が前記融霜判断温度Tou
t 以上(Te ≧Tout )となった場合に、それぞれ前記
デフロスト運転から前記暖房運転に切り換えるように制
御する室外機ユニットと、室内の空気を吸い込んで吹き
出し口から吹き出す室内機ファンと、前記室外機ユニッ
トから供給される冷媒と前記室内機ファンで吸い込んだ
室内の空気との間で熱交換させる室内熱交換器とを備え
た室内機ユニットと、を備えて構成したことを特徴とし
ている。
【0015】この空気調和機によれば、室外機ユニット
において、室外空気温度To の条件に応じて区分するこ
とにより、デフロスト運転から暖房運転へ切り換えるた
めのデフロスト検出温度判断基準を変化させているの
で、実際の着霜状況に合った切り換え制御が可能にな
り、不要なデフロスト運転を短くして暖房効率を向上さ
せることができる。
【0016】請求項3に記載の空気調和機は、前記デフ
ロストセンサが、前記四方弁と前記室外熱交換器との間
の配管温度、前記室外熱交換器の管壁温度又は前記室外
熱交換器と前記絞り機構との間の配管温度の何れかを検
出することを特徴とするものである。
【0017】この空気調和機によれば、デフロストセン
サにより検出した、四方弁と室外熱交換器との間の配管
温度、室外熱交換器の管壁温度又は室外熱交換器と絞り
機構との間の配管温度の何れの温度を採用しても室外熱
交換器の着霜状況を判断できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図2は空気調和機の冷凍
サイクルを示す冷媒回路図である。この冷媒回路は、高
温高圧のガス冷媒を送出する圧縮機21、冷房運転時及
び暖房運転時における冷媒の流れ方向を切り換える四方
弁22、室外の空気と熱交換する室外熱交換器23、冷
媒流路に設けられた絞り機構24、及び室内の空気と熱
交換する室内熱交換器25が冷媒流路となる配管で連結
されている。そして、室外熱交換器23には室外機ファ
ン26が、また室内熱交換器25には室内機ファン27
がそれぞれ設けられている。この場合、室内機ファン2
7及び室外機ファン26は、それぞれの熱交換器25及
び23に熱交換用の風を送って熱交換を付勢するために
運転される。なお、図中の符号28はデフロストセン
サ、29はコントローラ、30は室外空気温度センサで
ある。
【0019】この冷凍サイクルにおいては、室内熱交換
器25及び室内機ファン27が室内機ユニットを構成
し、圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23、絞り
機構24、室外機ファン26、デフロストセンサ28、
コントローラ29及び室外空気温度センサ30が室外器
ユニットを構成している。
【0020】暖房運転時の冷媒は、図2に実線の矢印で
示したように、圧縮機21、四方弁22、室内熱交換器
25、絞り機構24、室外熱交換器23、四方弁22の
順に流れて圧縮機21に戻る。この場合、圧縮機21で
圧縮された高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器25で
放熱して凝縮液化され、室内の空気を暖める。こうして
高温高圧の液冷媒となった冷媒は、絞り機構24で絞り
膨張し、さらに室外熱交換器23へ送られて外気から熱
を奪い、蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となって圧縮
機21に戻る。
【0021】室外空気温度センサ30は、室外機ユニッ
トが設置されている室外の室外空気温度To を検出する
温度センサである。この室外空気温度センサ30で検出
した空気温度の情報は、コントローラ29に送られるよ
うになっている。
【0022】デフロストセンサ28は、暖房運転時室外
熱交換器23に着霜したことや、デフロスト運転時霜が
融けたことを判断するための温度を検出する目的で設け
られた温度センサである。デフロスト運転は暖房運転時
に必要となる室外熱交換器23の霜除去運転のことであ
り、一般的には暖房運転を停止して一時的に冷房運転を
行っている。このようなデフロスト運転(冷房運転)時
の冷媒は、図2に破線の矢印で示すように、圧縮機2
1、四方弁22、室外熱交換器23、絞り機構24、室
内熱交換器25、四方弁22の順に流れて圧縮機21に
戻る。この場合、圧縮機21で圧縮された高温高圧のガ
ス冷媒は、室外熱交換器23で凝縮液化され、その熱で
室外熱交換器23に付着した霜を取り除き、絞り機構2
4及び室内熱交換器25を通過して低温低圧のガス冷媒
となって圧縮機21に戻る。
【0023】上述したデフロスト運転は、暖房運転時に
デフロストセンサ28で検出した室外熱交換器23の温
度が所定値より下がった場合に開始される。また、この
デフロスト運転は、デフロスト運転時にデフロストセン
サ28で検出した温度が所定値まで上がった場合に暖房
運転に戻される。これらの運転制御はコントローラ29
で実施され、同コントローラ29から圧縮機21、四方
弁22、絞り機構24、室外機ファン26及び室内機フ
ァン27へと運転指令の信号が出力されている。但し、
絞り機構24にキャピラリチューブや温度式膨張弁など
を採用している場合には、コントローラ29による絞り
機構の制御は実施しない。なお、デフロストセンサ28
は室外熱交換器23の着霜状況を判断するための温度を
検出するものであるが、室外熱交換器23の管壁温度、
四方弁22と室外熱交換器23との間の配管温度、ある
いは室外熱交換器23と絞り機構24との間の配管温度
の何れを検出するように設置してもよく、それぞれの設
置位置に応じて判断基準の温度を多少補正すればよい。
【0024】図1はコントローラ29の制御を示すフロ
ーチャートで、スタート1、暖房運転2、室外熱交換器
23が着霜したかどうかの判断(着霜判断)3、デフロ
スト運転4、空気調和機が使用される室外空気温度To
の条件が所定の空気温度条件に入っているかどうかの判
断(以下空気温度条件判断と呼ぶ)5、デフロストセン
サ28で検出したデフロストセンサ検出温度Te がデフ
ロスト運転から暖房運転に復帰する温度から補正温度Δ
te 分だけ低くした温度になっているかどうかの判断
(以下補正融霜判断と呼ぶ)6、同様にデフロストセン
サ28で検出したデフロストセンサ検出温度Te がデフ
ロスト運転から暖房運転に復帰する温度になっているか
どうかの判断(融霜判断)7により構成されている。
【0025】ここで、熱交換機23に着霜したかどうか
の判断をする着霜判断温度をTin、霜が融けたかどうか
を判断する融霜判断温度をTout 、デフロストセンサ2
8で検出したデフロストセンサ検出温度をTe とした場
合、上記着霜判断3ではTe≦Tinの時デフロスト運転
4に入り、それ以外の時は暖房運転に戻る。
【0026】また、上記空気温度条件判断5では、室外
空気温度センサ30で検出した室外空気温度To が所定
の温度範囲内に入っているかどうかを判断する。ここ
で、所定の温度範囲内とは、室外空気温度の第1設定値
をTa1、この第1設定値Ta1より低い室外空気温度の第
2設定値をTa2とした場合に、室外空気温度To がTa1
以上(To ≧Ta1)か、あるいはTa2以下(To ≦Ta
2)の時である。ここで、好適な第1設定値Ta1及び第
2設定値Ta2は、Ta1が0℃程度、Ta2が−15℃程度
である。この結果、室外空気温度To が所定の温度範囲
内にあれば補正融霜判断6に進み、室外空気温度To が
所定の温度範囲内になければ融霜判断7に進む。
【0027】一方の補正融霜判断6では、デフロスト運
転から暖房運転に復帰させる融霜判断温度の補正温度Δ
te を設定し、デフロストセンサ検出温度Te を融霜判
断温度Tout から補正温度Δte を引いた補正融霜判断
温度と比較する。この結果、デフロストセンサ検出温度
Te が補正融霜判断温度以上(Te ≧Tout−Δte)の
時にはデフロスト運転を停止して暖房運転2に復帰さ
せ、それ以外の時はデフロスト運転を継続する。
【0028】また、融霜判断7では、デフロストセンサ
検出温度Te を融霜判断温度Toutと比較する。そし
て、デフロストセンサ検出温度Te が融霜判断温度Tou
t 以上(Te ≧Tout )の時にはデフロスト運転を停止
して暖房運転2に復帰させ、それ以外の時はデフロスト
運転を継続する。
【0029】以下、コントローラ29では、上述したデ
フロストセンサ検出温度Te ,室外空気温度To の検出
及び各検出温度Te ,To に基づく各判断3,5,6,
7を順次繰り返し、暖房運転2とデフロスト運転4とを
着霜状況に応じて自動的に切り換えるよう制御する。
【0030】このような制御を実施することにより、室
外空気温度To により異なる霜の付き具合を考慮してデ
フロスト運転を実施することができる。すなわち、デフ
ロスト運転が実施されている時、室外空気温度To が比
較的低いにもかかわらず第1設定値Ta1以上となる着霜
が少ない領域(図4の領域B1 に対応)では、融霜判断
温度Tout から補正温度Δte を引いた補正融霜判断温
度をデフロストセンサ検出温度Te と比較する。このた
め、補正融霜判断温度は、通常の融霜判断温度Tout よ
りも低くなり、デフロスト検出温度Te が融霜判断温度
Tout よりも低い時点でデフロスト運転から暖房運転に
切り換えられる。したがって、比較的少ない着霜を短時
間のデフロスト運転で除去できるので、その分だけ暖房
運転が長くなる。
【0031】また、室外空気温度To が第2設定値Ta2
以下と非常に低いため絶対湿度が小さい場合(図4の領
域B2 に対応)も着霜量が少なくなる。このような場合
も、融霜判断温度Tout から補正温度Δte を引いた補
正融霜判断温度をデフロストセンサ検出温度Te と比較
するため、補正融霜判断温度は融霜判断温度Tout より
も低くなり、デフロスト検出温度Te が融霜判断温度T
out よりも低い時点で比較的少ない着霜の除去が完了し
てデフロスト運転から暖房運転に切り換えられる。した
がって、デフロスト運転の時間が短くなり、その分だけ
暖房運転を長くして暖房効率を向上させることができ
る。
【0032】これに対して、室外空気温度To が第1設
定値Ta1から第2設定値Ta2の間にある低温で着霜が多
い領域(図4の領域Aに対応)では、従来どおりデフロ
ストセンサ検出温度Te が融霜判断温度Tout 以上にな
るまでデフロスト運転を続けるので、霜を確実に除去す
ることができる。
【0033】これまで説明した実施形態では、デフロス
ト運転から暖房運転へ復帰させる判断基準として、室外
空気温度To に応じて融霜判断温度Tout 又は融霜補正
判断温度の何れか一方を選択していたが、3種類又はそ
れ以上の判断基準を設定してさらにきめ細かい制御を実
施してもよい。また、空気温度条件判断5では、必ずし
も第1設定値Ta1及び第2設定値Ta2の両方を考慮する
必要はなく、たとえば第1設定値Ta1のみを設定するだ
けでもよい。
【0034】
【発明の効果】上述した本発明の室外機ユニット及びこ
の室外機ユニットを備えた空気調和機によれば、室外空
気温度の条件によって室外熱交換器に付着する霜の量が
異なることに着目し、着霜領域を考慮した制御を行うよ
うにするため、空気温度条件判断において室外空気温度
条件による振り分けを行い、デフロスト運転から暖房運
転への復帰条件を変えるようにしたので、以下の効果が
得られる。 (1)不要なデフロスト運転が減り、暖房運転時間が長
くなるので、暖房効率が向上する。。 (2)暖房運転時間が長くなることにより、暖房フィー
リングが向上する。 (3)不要なデフロスト運転による外部への熱ロスを低
減できる。
【0035】また、デフロストセンサは、室外熱交換器
の管壁温度、四方弁と室外熱交換器との間の配管温度、
あるいは室外熱交換器と絞り機構との間の配管温度の何
れを検出するように設置してもよいので、設計上の自由
度が高く、設置を容易してコストの低減を可能にすると
いった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による室外器ユニットの暖房運転制御に
係る実施形態のフローチャートである。
【図2】本発明による空気調和機の冷凍サイクルを示す
冷媒回路図である。
【図3】従来の室外機ユニットの暖房運転制御を示すフ
ローチャートである。
【図4】室外空気温度To と室外相対湿度RHとのグラ
フに室外熱交換器の着霜状況を示した図である。
【符号の説明】
2 暖房運転 3 着霜判断 4 デフロスト運転 5 空気温度条件判断 6 補正融霜判断 7 融霜判断 21 圧縮機 22 四方弁 23 室外熱交換器 24 絞り機構 25 室内熱交換器 26 室外機ファン 27 室内機ファン 28 デフロストセンサ 29 コントローラ 30 室外空気温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器と、該室外熱交換器又は室
    内熱交換器に高温高圧のガス冷媒を送出する圧縮機と、
    室外機ユニット内部に外気を吸引する室外機ファンと、
    冷媒の流れ方向を切り換える四方弁と、冷媒回路に設け
    られた絞り機構と、前記室外熱交換器の着霜状況を判断
    する温度を検出するため設けられたデフロストセンサ
    と、室外の空気温度を検出する室外空気温度センサと、
    前記デフロストセンサ及び前記室外空気温度センサから
    の情報に基づき暖房運転と前記圧縮機から吐出される高
    温高圧のガス冷媒により前記室外熱交換器に付着した霜
    を融かすデフロスト運転との切り換えを制御するコント
    ローラとを具備してなり、 前記コントローラが、 前記デフロストセンサで検出したデフロストセンサ検出
    温度Te が所定の着霜判断温度Tin以下(Te ≦Tin)
    の時に前記デフロスト運転を開始し、 前記室外空気温度センサで検出した室外空気温度To が
    所定の室外空気温度の第1設定値Ta1以上(To ≧Ta
    1)の時、又は前記室外空気温度To が前記第1設定値
    Ta1より低く設定した所定の室外空気温度の第2設定値
    Ta2以下(To ≦Ta2)の時には、前記デフロストセン
    サ検出温度Te が霜が融けたと判断する所定の融霜判断
    温度Tout より補正温度Δte だけ下げた温度以上(T
    e ≧Tout−Δte )となった場合に、 そして前記室外空気温度To が前記第1設定値Ta1と前
    記第2設定値Ta2との間にある(Ta2<To <Ta1)時
    には、前記デフロストセンサ検出温度Te が前記融霜判
    断温度Tout 以上(Te ≧Tout )となった場合に、 それぞれ前記デフロスト運転から前記暖房運転に切り換
    えるように制御することを特徴とする室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器と、該室外熱交換器又は室
    内熱交換器に高温高圧のガス冷媒を送出する圧縮機と、
    室外機ユニット内部に外気を吸引する室外機ファンと、
    冷媒の流れ方向を切り換える四方弁と、冷媒回路に設け
    られた絞り機構と、前記室外熱交換器の着霜状況を判断
    する温度を検出するため設けられたデフロストセンサ
    と、室外の空気温度を検出する室外空気温度センサと、
    前記デフロストセンサ及び前記室外空気温度センサから
    の情報に基づき暖房運転と前記圧縮機から吐出される高
    温高圧のガス冷媒により前記室外熱交換器に付着した霜
    を融かすデフロスト運転との切り換えを制御するコント
    ローラとを具備してなり、 前記コントローラが、 前記デフロストセンサで検出したデフロストセンサ検出
    温度Te が所定の着霜判断温度Tin以下(Te ≦Tin)
    の時に前記デフロスト運転を開始し、 前記室外空気温度センサで検出した室外空気温度To が
    所定の室外空気温度の第1設定値Ta1以上(To ≧Ta
    1)の時、又は前記室外空気温度To が前記第1設定値
    Ta1より低く設定した所定の室外空気温度の第2設定値
    Ta2以下(To ≦Ta2)の時には、前記デフロストセン
    サ検出温度Te が霜が融けたと判断する所定の融霜判断
    温度Tout より補正温度Δte だけ下げた温度以上(T
    e ≧Tout−Δte )となった場合に、 そして前記室外空気温度To が前記第1設定値Ta1と前
    記第2設定値Ta2との間にある(Ta2<To <Ta1)時
    には、前記デフロストセンサ検出温度Te が前記融霜判
    断温度Tout 以上(Te ≧Tout )となった場合に、 それぞれ前記デフロスト運転から前記暖房運転に切り換
    えるように制御する室外機ユニットと、 室内の空気を吸い込んで吹き出し口から吹き出す室内機
    ファンと、前記室外機ユニットから供給される冷媒と前
    記室内機ファンで吸い込んだ室内の空気との間で熱交換
    させる室内熱交換器とを備えた室内機ユニットと、 を備えて構成したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記デフロストセンサが、前記四方弁と
    前記室外熱交換器との間の配管温度、前記室外熱交換器
    の管壁温度又は前記室外熱交換器と前記絞り機構との間
    の配管温度の何れかを検出することを特徴とする請求項
    2に記載の空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037066A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Aisin Seiki Co Ltd 空気調和機の空除霜判定装置
CN113375288A (zh) * 2021-05-14 2021-09-10 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调机组的除霜控制方法
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