JPH11241160A - 絶縁膜の成膜方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

絶縁膜の成膜方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH11241160A
JPH11241160A JP4591198A JP4591198A JPH11241160A JP H11241160 A JPH11241160 A JP H11241160A JP 4591198 A JP4591198 A JP 4591198A JP 4591198 A JP4591198 A JP 4591198A JP H11241160 A JPH11241160 A JP H11241160A
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JP
Japan
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film
sputtering
magnetic head
power
bias
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JP4591198A
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Moriaki Abe
守晃 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性に優れた絶縁膜の成膜方法、並びにそ
の成膜方法を適用した薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供
する。 【解決手段】 Al23からなるターゲット4をArガ
スによってスパッタすることにより、被成膜基板6の上
にAl23からなる絶縁膜を成膜する。このとき、上記
ターゲット4に対して当該ターゲット4をスパッタする
ための高周波のスパッタパワーを供給するととともに、
上記被成膜基板6の側に高周波のバイアスパワーを供給
することにより、バイアススパッタを行う。また、上記
バイアススパッタを行う際に、上記スパッタパワーの進
行波の位相と上記バイアスパワーの進行波の位相とを同
位相にするとともに、上記Arガスに対して流量比で
7.5%〜30%のO2を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐食性に優れた絶
縁膜の成膜方法、並びにその成膜方法を適用した薄膜磁
気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化が益々進んで
おり、これに対応するために、従来から広く使用されて
いるバルク型の磁気ヘッドに比べて、狭トラック化、低
インダクタンス化、転送速度の高速化等の面において有
利な薄膜磁気ヘッドの需要が伸びてきている。
【0003】薄膜磁気ヘッドを製造する際は、先ず、露
光工程や現像工程を含むフォトリソグラフィ技術を用い
て、ウェハ上に所望のヘッド素子を形成し、その後、ウ
ェハ状態から所望のチップ状となるように機械加工を施
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄膜磁気ヘ
ッドを製造する際に、上記現像工程に使用する現像液
や、上記機械加工に使用する加工液として、通常、アル
カリ性の溶液が使用される。そして、薄膜磁気ヘッドに
は、ヘッド内部における磁気的及び電気的絶縁を図るた
めの絶縁膜として、Al23からなる絶縁膜がヘッド素
子内に形成されるが、この絶縁膜が上述したアルカリ性
の溶液によって侵されてしまうことがある。
【0005】例えば、通常の薄膜磁気ヘッドでは、磁気
ギャップを形成するためのギャップ膜としてAl23
らなる絶縁膜を用いており、この絶縁膜がアルカリ性の
溶液によって浸食されてしまうことが、薄膜磁気ヘッド
を作製する上での大きな問題となっている。
【0006】しかも、近年の急速な磁気記録密度の向上
に伴って、磁気ギャップ長が非常に小さくなってきてお
り、そこに用いられる絶縁膜の膜厚は非常に薄くなって
きているため、絶縁膜に多少の浸食があっても絶縁不良
が生じてしまう。したがって、磁気記録密度の向上に伴
って、絶縁膜の膜質の向上が非常に強く要求されてい
る。
【0007】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、耐食性に優れた絶縁膜の成膜
方法、並びにその成膜方法を適用した薄膜磁気ヘッドの
製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁膜の成
膜方法では、Al23からなるターゲットをArガスに
よってスパッタすることにより、被成膜基板上にAl2
3からなる絶縁膜を成膜する。そして、上記ターゲッ
トに対して当該ターゲットをスパッタするための高周波
のスパッタパワーを供給するととともに、上記被成膜基
板の側に高周波のバイアスパワーを供給することによ
り、バイアススパッタを行う。また、上記バイアススパ
ッタを行う際に、上記スパッタパワーの進行波の位相と
上記バイアスパワーの進行波の位相とを略同位相にする
とともに、上記Arガスに対して流量比で7.5%〜3
0%のO2を添加する。
【0009】以上のような絶縁膜の成膜方法では、バイ
アススパッタを適用し、スパッタパワーの進行波の位相
とバイアスパワーの進行波の位相とを略同位相にし、且
つ、Arガスに対して流量比で7.5%〜30%のO2
を添加することにより、非常に耐食性に優れた絶縁膜を
成膜することができる。
【0010】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法は、Al23からなるターゲットをArガスによっ
てスパッタすることにより成膜されたAl23からなる
絶縁膜を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。そ
して、上記絶縁膜を成膜する際に、上記ターゲットに対
して当該ターゲットをスパッタするための高周波のスパ
ッタパワーを供給するととともに、上記被成膜基板の側
に高周波のバイアスパワーを供給することにより、バイ
アススパッタを行う。また、上記バイアススパッタを行
う際に、上記スパッタパワーの進行波の位相と上記バイ
アスパワーの進行波の位相とを略同位相にするととも
に、上記Arガスに対して流量比で7.5%〜30%の
2を添加する。
【0011】以上のような薄膜磁気ヘッドの製造方法で
は、当該薄膜磁気ヘッドを構成する絶縁膜を成膜する際
に、バイアススパッタを適用し、スパッタパワーの進行
波の位相とバイアスパワーの進行波の位相とを略同位相
にし、且つ、Arガスに対して流量比で7.5%〜30
%のO2を添加するようにしている。これにより、当該
薄膜磁気ヘッドを構成する絶縁膜として、非常に耐食性
に優れた絶縁膜を成膜することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】まず、本発明に係る絶縁膜の成膜方法に使
用されるスパッタ装置の一例について、その概略構成を
図1に示す。
【0014】このスパッタ装置1は、真空ポンプ2によ
って排気されるチャンバ3の内部に、ターゲット4が取
り付けられる第1の電極5と、被成膜基板6が載置され
る第2の電極7とが、互いに対向するように配されてな
る。
【0015】ここで、第1の電極5はマッチング回路8
を介して高周波電源9に接続されており、同様に、第2
の電極7もマッチング回路10を介して高周波電源11
に接続されている。そして、第1の電極5には、高周波
電源9からマッチング回路8を介して、ターゲット4を
スパッタするための高周波のスパッタパワーが供給され
るようになされている。一方、第2の電極7には、高周
波電源11からマッチング回路10を介して、被成膜基
板6の上に成膜された膜をスパッタエッチングするため
の高周波のバイアスパワーが供給されるようになされて
いる。
【0016】また、チャンバ3は、ガス導入口12を備
えており、成膜時には、このガス導入口12から、ター
ゲット4をスパッタするための放電ガスが導入される。
【0017】そして、本発明に係る絶縁膜の成膜方法で
は、先ず、第1の電極5にAl23からなるターゲット
4を取り付けるとともに、第2の電極7に被成膜基板6
を載置する。次に、真空ポンプ2によってチャンバ3の
内部を排気して、チャンバ3の内部を所定の減圧状態に
するとともに、チャンバ3に設けられたガス導入口12
から、ターゲット4をスパッタするための放電ガスをチ
ャンバ3の内部に導入する。
【0018】このとき、本発明では、チャンバ3の内部
に導入する放電ガスとして、O2を添加したArガスを
使用するとともに、当該O2の添加量を、Arガスに対
して流量比で7.5%〜30%とする。このように、A
rガスに対して流量比で7.5%〜30%のO2を添加
することにより、Al23からなる絶縁膜の成膜時にO
2が補われ、後述する実験結果からも分かるように、成
膜された絶縁膜の耐食性が向上する。
【0019】次に、第1の電極5に対して高周波電源9
からマッチング回路8を介して高周波の電圧を印加す
る。これにより、ターゲット4に対して当該ターゲット
4をスパッタするための高周波のスパッタパワーが供給
される。このようにスパッタパワーを供給することによ
り、ガス導入口12からチャンバ3の内部に導入された
放電ガスがプラズマ化して、Al23からなるターゲッ
ト4がスパッタされる。そして、当該スパッタによって
ターゲット4から叩き出されたAl23粒子が被成膜基
板6の上に堆積し、これにより、被成膜基板6の上にA
23からなる絶縁膜が成膜される。
【0020】そして、本発明では、上述のようにターゲ
ット4に対して高周波のスパッタパワーを供給する際
に、同時に、第2の電極7に対して高周波電源11から
マッチング回路10を介して高周波のバイアス電圧を印
加する。これにより、被成膜基板6の側に高周波のバイ
アスパワーが供給され、被成膜基板6が負の電位とされ
る。
【0021】なお、このように被成膜基板6の側に高周
波のバイアスパワーを供給するにあたって、スパッタパ
ワーに対するバイアスパワーの割合は、5%〜10%と
することが好ましい。スパッタパワーに対するバイアス
パワーの割合を5%〜10%とすることにより、後述す
る実験結果からも分かるように、成膜された絶縁膜の耐
食性が向上する。
【0022】そして、被成膜基板6の側に高周波のバイ
アスパワーが供給され、被成膜基板6が負の電位とされ
ると、プラズマ中の陽イオンが被成膜基板6に衝突する
ようになり、これにより、被成膜基板6の上に成膜され
た膜がスパッタエッチングされる。
【0023】このように、スパッタ成膜中に、成膜され
た膜のスパッタエッチングを同時に行う手法は、一般に
バイアススパッタと呼ばれている。バイアススパッタを
行うと、膜面がイオン衝撃によって活性化するため、膜
の緻密性や密着性が向上する。また、突起部の前方への
スパッタ効果により、ステップカバレッジが向上する。
また、堆積原子の再配列促進効果により、膜の配向性が
良好なものとなる。
【0024】そして、本発明では、このようにバイアス
スパッタを行う際に、スパッタパワーの進行波の位相
と、バイアスパワーの進行波の位相とを同位相にする。
これにより、後述する実験結果からも分かるように、成
膜された絶縁膜の耐食性が向上する。なお、スパッタパ
ワーの進行波の位相の制御や、バイアスパワーの進行波
の位相の制御は、例えば、マッチング回路8,10の回
路定数を制御することにより行う。
【0025】以上のように、本発明に係る絶縁膜の成膜
方法では、バイアススパッタを適用し、スパッタパワー
の進行波の位相とバイアスパワーの進行波の位相とを同
位相にし、且つ、Arガスに対して流量比で7.5%〜
30%のO2を添加して、Al23からなる絶縁膜を成
膜する。これにより、後述する実験結果からも分かるよ
うに、非常に耐食性に優れた絶縁膜を成膜することがで
きる。
【0026】つぎに、実際に絶縁膜を成膜し、それらの
絶縁膜の評価を行った結果について説明する。
【0027】ここでは、図1に示したようなスパッタ装
置を用いて、異なる成膜条件にて複数の絶縁膜を成膜し
て、それらの絶縁膜の耐食性を調べた。絶縁膜の成膜条
件と、それらの耐食性の評価結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】なお、表1において、O2添加量は、Ar
ガスに対して添加したO2の割合を流量比で示してい
る。また、スパッタパワーは、ターゲット4をスパッタ
するために印加した高周波のスパッタパワーについて、
その電圧値(Vdc)を示している。また、バイアスパワ
ーは、被成膜基板6の側に印加した高周波のバイアスパ
ワーについて、その電圧値(Vdc)を示している。な
お、スパッタパワー及びバイアスパワーの周波数は、1
3.56MHzとした。また、位相差は、上記スパッタ
パワーの進行波の位相と、上記バイアスパワーの進行波
の位相との差を示している。
【0030】また、ここでは、成膜された絶縁膜につい
て、それらのウエットエッチングレートを測定すること
により、耐食性の評価を行った。具体的には、成膜され
たAl23からなる絶縁膜を、フォトレジストの現像に
使用されるアルカリ性の現像液に浸し、そのときのエッ
チングレートを測定した。このウエットエッチングレー
トの値が小さいほど、絶縁膜の耐食性が優れていること
となる。
【0031】そして、表1に示した実験結果のうち、実
験例1,2,3,4の結果から、バイアススパッタを適
用することにより、成膜された絶縁膜の耐食性が向上す
ることが分かる。特に、実験例1,2,3,4の結果か
ら、バイアススパッタを適用する際、スパッタパワーに
対するバイアスパワーの割合は、5%〜10%程度が好
ましいことが分かる。
【0032】また、実験例6,8,9の結果から、スパ
ッタパワーの進行波とバイアスパワーの進行波との位相
差を0°(すなわち同位相)とすることにより、成膜さ
れた絶縁膜の耐食性が向上することが分かる。
【0033】また、実験例3,5,6,7の結果から、
Arガスに対して7.5%〜30%のO2を添加するこ
とにより、成膜された絶縁膜の耐食性が向上することが
分かる。なお、O2の添加量を30%よりも更に多くし
ても耐食性の向上を図ることはできるが、O2の添加量
をあまり多くすると、スパッタ効率が低下して成膜速度
が著しく遅くなってしまう。したがって、O2の添加量
は、30%以下とすることが好ましい。
【0034】以上の実験結果から、バイアススパッタを
適用し、スパッタパワーの進行波の位相とバイアスパワ
ーの進行波の位相とを同位相にし、且つ、Arガスに対
して流量比で7.5%〜30%のO2を添加することに
より、非常に耐食性に優れた絶縁膜を成膜することがで
きることが分かる。
【0035】つぎに、以上のような絶縁膜の成膜方法を
適用した、薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明す
る。
【0036】なお、ここでは、薄膜磁気ヘッドとして、
ハードディスク装置等で実用化されている、いわゆるシ
ールド型のSAL(Soft Adjacent Layer)バイアス方
式の磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称
する。)を例に挙げる。ただし、本発明は、以下に説明
するMRヘッドに限らず、Al23からなる絶縁膜を有
する薄膜磁気ヘッドに対して、広く適用可能であること
は言うまでもない。
【0037】シールド型のSALバイアス方式のMRヘ
ッドを作製する際は、先ず、図2に示すように、円盤状
の基板20を用意し、この基板20の表面に対して鏡面
加工を施す。この基板20上に、以下に説明するよう
に、磁気ヘッド素子が多数形成される。そして、磁気ヘ
ッド素子が形成された基板20を切り分けることによ
り、最終的に多数のMRヘッドが得られる。なお、この
基板20は、磁気ヘッド素子の下層磁気シールドとなる
ものであり、その材料には、高硬度の軟磁性材料を用い
る。具体的には、基板20の材料としては、例えば、N
i−ZnフェライトやMn−Znフェライトが好適であ
る。
【0038】次に、図3及び図4に示すように、基板2
0の上に、磁気ヘッド素子の下層ギャップとなるAl2
3からなる絶縁膜21を、本発明を適用して、上述し
たような成膜方法により成膜する。すなわち、バイアス
スパッタを適用し、スパッタパワーの進行波の位相とバ
イアスパワーの進行波の位相とを同位相にし、且つ、A
rガスに対して流量比で7.5%〜30%のO2を添加
して、Al23からなる絶縁膜21を基板20の上に成
膜する。この絶縁膜21は、上述した実験結果からも分
かるように、非常に耐食性に優れている。なお、この絶
縁膜21の膜厚は、記録信号の周波数等に応じて適切な
値に設定すればよく、具体的には、例えば100nm程
度とする。
【0039】次に、図5及び図6に示すように、絶縁膜
21の上に、SALバイアス方式の磁気抵抗効果素子を
構成する薄膜22(以下、磁気抵抗効果素子用薄膜22
と称する。)を成膜する。
【0040】具体的には、磁気抵抗効果素子用薄膜22
は、例えば、Ta(5nm)/NiFeNb(43n
m)/Ta(5nm)/NiFe(40nm)/Ta
(1nm)を、この順にスパッタリングにより順次成膜
して形成する。この場合は、NiFeが、磁気抵抗効果
を有する軟磁性膜であり、磁気ヘッド素子の感磁部とな
る。また、NiFeNbが、NiFeに対してバイアス
磁界を印加するための軟磁性膜(いわゆるSAL膜)と
なる。なお、磁気抵抗効果素子用薄膜22の膜構成や材
料は、上記の例に限るものではなく、システムの要求等
に応じて適切なものを用いるようにすれば良く、例え
ば、いわゆる巨大磁気抵抗効果を示すような薄膜も使用
可能である。
【0041】次に、磁気抵抗効果素子の動作の安定化を
図るために、図7乃至図9に示すように、各磁気ヘッド
素子毎に2つの矩形状の永久磁石膜23a,23bを、
フォトリソグラフィ技術を用いて、磁気抵抗効果素子用
薄膜22に埋め込む。なお、図8及び図9、並びに後掲
する図10乃至図21は、1つの磁気ヘッド素子に対応
する部分、すなわち図7中の円Bの部分を拡大して示し
ている。
【0042】この永久磁石膜23a,23bは、例え
ば、長軸方向の長さt1を約50μm、短軸方向の長さ
t2を約10μmとして、2つの永久磁石膜23a,2
3bの間隔t3を約5μmとする。これら2つの永久磁
石膜23a,23bの間隔t3が、最終的には、磁気ヘ
ッド素子のトラック幅になる。すなわち、本例では、磁
気ヘッド素子のトラック幅が約5μmとなる。ただし、
トラック幅等は、上記の例に限るものではなく、システ
ムの要求等に応じて、適切な値に設定するようにすれば
よい。
【0043】このような永久磁石膜23a,23bを埋
め込む際は、例えば、先ず、フォトレジストにより、各
磁気ヘッド素子毎に2つの長方形の開口部を有するマス
クを形成する。次に、エッチングを施して、開口部に露
呈していた磁気抵抗効果素子用薄膜22を除去する。次
に、永久磁石膜をスパッタリング等により成膜する。な
お、永久磁石膜の材料としは、保磁力が1000[Oe]
以上ある材料が好ましく、例えば、CoNiPtやCo
CrPt等が好適である。その後、マスクとなっていた
フォトレジストを、当該フォトレジスト上に成膜された
永久磁石膜とともに除去する。これにより、図7乃至図
9に示したように、所定パターンの永久磁石膜23a,
23bが磁気抵抗効果素子用薄膜22に埋め込まれた状
態となる。
【0044】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図10及び図11に示すように、最終的に磁気抵抗効果
素子として動作する部分22a(以下、磁気抵抗効果素
子22aと称する。)を残して、磁気抵抗効果素子用薄
膜22をエッチングする。なお、このとき、当該磁気抵
抗効果素子22aにセンス電流を供給するための端子と
なる部分22b,22cも残しておく。
【0045】ここで、磁気抵抗効果素子22aの幅t4
は、例えば約4μmとする。この幅t4は、最終的に
は、磁気抵抗効果素子22aの磁気記録媒体側の端部か
ら他端までの長さ、すなわちデプス長dに相当する。し
たがって、本例では、磁気抵抗効果素子22aのデプス
長dは約4μmとなる。ただし、デプス長dは、上記の
例に限るものではなく、システムの要求等に応じて、適
切な値に設定するようにすればよい。
【0046】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図12及び図13に示すように、磁気抵抗効果素子22
aにセンス電流を供給するための端子となる部分22
b,22cを、より電気抵抗の小さい導電膜に置き換え
て、磁気抵抗効果素子22aにセンス電流を供給するた
めの端子24a,24bを形成する。
【0047】具体的には、先ず、フォトレジストによ
り、端子となる部分22b,22cに開口部を有するマ
スクを形成する。次に、エッチングを施して、開口部に
露呈している部分、すなわち端子となる部分22b,2
2cに残されていた磁気抵抗効果素子用薄膜22を除去
する。次に、フォトレジストのマスクをそのまま残した
状態で、その上に導電膜を成膜する。ここで、導電膜
は、例えば、Ti(15nm)/Cu(70nm)/T
i(15nm)をこの順にスパッタリングにより順次成
膜して形成する。その後、マスクとなっていたフォトレ
ジストを、当該フォトレジスト上に成膜された導電膜と
ともに除去する。これにより、図12及び図13に示し
たように、導電膜からなる端子24a,24bが形成さ
れた状態となる。
【0048】次に、図14及び図15に示すように、磁
気ヘッド素子の上層ギャップとなるAl23からなる絶
縁膜25を、本発明を適用して、上述したような成膜方
法により成膜する。すなわち、バイアススパッタを適用
し、スパッタパワーの進行波の位相とバイアスパワーの
進行波の位相とを同位相にし、且つ、Arガスに対して
流量比で7.5%〜30%のO2を添加して、Al23
からなる絶縁膜25を成膜する。この絶縁膜25は、上
述した実験結果からも分かるように、非常に耐食性に優
れている。なお、この絶縁膜25の膜厚は、記録信号の
周波数等に応じて適切な値に設定すればよく、具体的に
は、例えば100nm程度とする。
【0049】次に、図16及び図17に示すように、上
層磁気シールドとなる軟磁性膜26を成膜する。
【0050】具体的には、例えば、先ず、メッキ下地膜
となるNiFeを、全面にスパッタリングにより成膜す
る。次に、フォトレジストにより、上層磁気シールドを
形成する部分に開口部を有するマスクを形成する。次
に、NiFeを磁場中でメッキする。次に、マスクとな
っていたフォトレジストを、当該フォトレジスト上に成
膜されたNiFeとともに除去する。その後、不要部分
に成膜されたメッキ下地膜をエッチングして除去する。
これにより、図16及び図17に示したように、NiF
eからなる軟磁性膜26が、磁気ヘッド素子の上層磁気
シールドとして、所定の位置に形成された状態となる。
なお、上層磁気シールドとなる軟磁性膜26の材料に
は、磁気抵抗効果素子等を構成する膜に影響を与えない
ものであれば、NiFe以外も使用可能である。また、
その形成方法も、上述のようなメッキ法以外によるもの
であってもよく、例えば、スパッタリングや蒸着等によ
って形成するようにしてもよい。
【0051】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図18及び図19に示すように、外部回路と接続するた
めの外部接続端子27a,27bを、上記端子24a,
24bの端部上に形成する。
【0052】具体的には、例えば、先ず、フォトレジス
トにより、外部接続端子27a,27bとなる部分に開
口部を有するマスクを形成する。次に、エッチングを施
して、開口部に露呈している部分、すなわち外部接続端
子27a,27bとなる部分に形成されている絶縁膜2
5を除去し、上記端子24a,24bの端部を露出させ
る。次に、フォトレジストのマスクをそのまま残した状
態で、その上に導電膜を成膜する。ここで、導電膜は、
例えば、硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより、Cuを
6μm程度の膜厚となるように形成する。なお、この導
電膜の形成方法は、他の膜に影響を与えないものであれ
ば、電解メッキ以外の方法でもよい。その後、マスクと
なっていたフォトレジストを、当該フォトレジスト上に
成膜された導電膜とともに除去する。これにより、図1
8及び図19に示したように、外部接続端子27a,2
7bが形成された状態となる。
【0053】次に、磁気ヘッド素子全体を外部と遮断す
るため、全面に保護膜28を形成する。具体的には、例
えば、スパッタリングにより、Al23を4μm程度の
膜厚となるように形成する。なお、この保護膜28の材
料は、非磁性非導電性の材料であれば、Al23以外も
使用可能であるが、耐環境性や耐磨耗性等を考慮する
と、Al23が好適である。また、この保護膜28の形
成方法は、スパッタリング以外の方法によるものであっ
てもよく、例えば、蒸着等によって形成するようにして
もよい。
【0054】なお、保護膜28としてAl23膜を成膜
する場合には、本発明を適用して、上述したような成膜
方法により成膜するようにしてもよい。すなわち、バイ
アススパッタを適用し、スパッタパワーの進行波の位相
とバイアスパワーの進行波の位相とを同位相にし、且
つ、Arガスに対して流量比で7.5%〜30%のO2
を添加して、Al23からなる保護膜28を成膜するよ
うにしてもよい。ただし、この保護膜28は、比較的に
膜厚が厚いので、耐食性が問題となることはあまりな
い。したがって、この保護膜28に関しては、本発明に
係る絶縁膜の成膜方法を適用しなくてもよい。
【0055】次に、図20及び図21に示すように、外
部接続端子27a,27bが表面に露出するまで、全面
に被覆した保護膜28を研磨する。ここでの研磨は、例
えば、粒径が約2μmのダイヤモンド砥粒により、外部
接続端子27a,27bの表面が露出するまで大まかに
研磨した後、シリコン砥粒によるバフ研磨を施して、表
面を鏡面状態に仕上げるようにする。
【0056】以上の工程で、基板20上に磁気ヘッド素
子を形成する薄膜プロセスが完了し、図22に示すよう
に、基板20の上に多数の磁気ヘッド素子29が形成さ
れた状態となる。
【0057】その後、基板20を磁気ヘッド素子29ご
とに切断するとともに、それらに対して所定の機械加工
を施すことにより、図23及び図24に示すように、所
定のデプス長dを有するMRヘッド30が完成する。
【0058】以上のようにMRヘッド30を作製する際
には、フォトリソグラフィ技術を用いた薄膜プロセスに
おける現像工程において、アルカリ性の溶液である現像
液が使用される。また、機械加工時に、当該機械加工に
使用する加工液として、アルカリ性の溶液が使用され
る。そして、従来の製造方法では、下層ギャップとなる
Al23からなる絶縁膜21や、上層ギャップとなるA
23からなる絶縁膜25が、これらのアルカリ性の溶
液によって浸食されてしまうことがあった。しかしなが
ら、本発明を適用した場合、これらの絶縁膜21,25
は、非常に耐食性に優れた膜となるので、これらの絶縁
膜21,25がアルカリ性の溶液に浸されたとしても、
特に問題となることはない。したがって、以上のように
本発明を適用してMRヘッド30を作製することによ
り、信頼性に優れたMRヘッドを非常に歩留まり良く製
造することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る絶縁膜の成膜方法では、バイアススパッタを適用
し、スパッタパワーの進行波の位相とバイアスパワーの
進行波の位相とを略同位相にし、且つ、Arガスに対し
て流量比で7.5%〜30%のO2を添加することによ
り、非常に耐食性に優れた絶縁膜を成膜することができ
る。
【0060】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、当該薄膜磁気ヘッドを構成する絶縁膜を成膜
する際に、バイアススパッタを適用し、スパッタパワー
の進行波の位相とバイアスパワーの進行波の位相とを略
同位相にし、且つ、Arガスに対して流量比で7.5%
〜30%のO2を添加するようにしている。これによ
り、当該薄膜磁気ヘッドを構成する絶縁膜として、非常
に耐食性に優れた絶縁膜を成膜することができる。した
がって、本発明を適用することにより、信頼性に優れた
薄膜磁気ヘッドを歩留まり良く製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する際に使用されるスパッタ装置
の一例を示す図である。
【図2】MRヘッドに使用される基板を示す平面図であ
る。
【図3】基板上に絶縁膜を成膜した状態を示す平面図で
ある。
【図4】図3のX1−X2線における断面図である。
【図5】磁気抵抗効果素子用薄膜を成膜した状態を示す
平面図である。
【図6】図5のX3−X4線における断面図である。
【図7】磁気抵抗効果素子用薄膜に永久磁石膜を埋め込
んだ状態を示す平面図である。
【図8】磁気抵抗効果素子用薄膜に永久磁石膜を埋め込
んだ状態を、1つの磁気ヘッド素子に対応する部分を拡
大して示す平面図である。
【図9】図8のX5−X6線における断面図である。
【図10】磁気抵抗効果素子用薄膜をエッチングした状
態を、1つの磁気ヘッド素子に対応する部分を拡大して
示す平面図である。
【図11】図10のX7−X8線における断面図である。
【図12】磁気抵抗効果素子にセンス電流を供給するた
めの端子となる部分を電気抵抗の小さい導電膜に置き換
えた状態を、1つの磁気ヘッド素子に対応する部分を拡
大して示す平面図である。
【図13】図12のX9−X10線における断面図であ
る。
【図14】磁気ヘッド素子の上層ギャップとなる絶縁膜
を成膜した状態を、1つの磁気ヘッド素子に対応する部
分を拡大して示す平面図である。
【図15】図14のX11−X12線における断面図であ
る。
【図16】磁気ヘッド素子の上層磁気シールドとなる軟
磁性膜を成膜した状態を、1つの磁気ヘッド素子に対応
する部分を拡大して示す平面図である。
【図17】図16のX13−X14線における断面図であ
る。
【図18】外部接続端子を形成した状態を、1つの磁気
ヘッド素子に対応する部分を拡大して示す平面図であ
る。
【図19】図18のX15−X16線における断面図であ
る。
【図20】保護膜を成膜した後、当該保護膜を外部接続
端子が露出するまで研磨した状態を、1つの磁気ヘッド
素子に対応する部分を拡大して示す平面図である。
【図21】図20のX17−X18線における断面図であ
る。
【図22】基板上に多数の磁気ヘッド素子が形成された
状態を示す平面図である。
【図23】基板を磁気ヘッド素子毎に切断することによ
って作製された磁気ヘッドを示す平面図である。
【図24】図23のX19−X20線における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スパッタ装置、 2 真空ポンプ、 3 チャン
バ、 4 ターゲット、5 第1の電極、 6 被成膜
基板、 7 第2の電極、 8 マッチング回路、 9
高周波電源、 10 マッチング回路、 11 高周
波電源、 12ガス導入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al23からなるターゲットをArガス
    によってスパッタすることにより、被成膜基板上にAl
    23からなる絶縁膜を成膜するに際し、 上記ターゲットに対して当該ターゲットをスパッタする
    ための高周波のスパッタパワーを供給するとともに、上
    記被成膜基板の側に高周波のバイアスパワーを供給する
    ことにより、バイアススパッタを行い、 上記バイアススパッタを行う際に、上記スパッタパワー
    の進行波の位相と上記バイアスパワーの進行波の位相と
    を略同位相にするとともに、上記Arガスに対して流量
    比で7.5%〜30%のO2を添加することを特徴とす
    る絶縁膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 上記スパッタパワーに対する上記バイア
    スパワーの割合を、5%〜10%とすることを特徴とす
    る請求項1記載の絶縁膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 Al23からなるターゲットをArガス
    によってスパッタすることにより成膜されたAl23
    らなる絶縁膜を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法におい
    て、 上記絶縁膜を成膜する際に、 上記ターゲットに対して当該ターゲットをスパッタする
    ための高周波のスパッタパワーを供給するとともに、上
    記被成膜基板の側に高周波のバイアスパワーを供給する
    ことにより、バイアススパッタを行い、 上記バイアススパッタを行う際に、上記スパッタパワー
    の進行波の位相と上記バイアスパワーの進行波の位相と
    を略同位相にするとともに、上記Arガスに対して流量
    比で7.5%〜30%のO2を添加することを特徴とす
    る薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記スパッタパワーに対する上記バイア
    スパワーの割合を、5%〜10%とすることを特徴とす
    る請求項3記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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