JPH11241118A - 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 - Google Patents

溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法

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JPH11241118A
JPH11241118A JP4536698A JP4536698A JPH11241118A JP H11241118 A JPH11241118 A JP H11241118A JP 4536698 A JP4536698 A JP 4536698A JP 4536698 A JP4536698 A JP 4536698A JP H11241118 A JPH11241118 A JP H11241118A
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JP4536698A
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Masayuki Hashimoto
正幸 橋本
Kazuhide Takahashi
和秀 高橋
Yoshiaki Murakami
善明 村上
Takashi Abe
隆 阿部
Toru Kawanaka
徹 川中
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗に優れた高
張力鋼の新しい製造方法を提供する。 【解決手段】重量% で、0.01〜0.1%,Si:0.01〜0.1%,Mn:
1 〜2%,S≦0.005%, Cu≦1%, Ni≦2%,sol.Al:0.005 〜0.
06%, N≦0.004%,Ti:0.005 〜0.025%とを含有し、かつ、
不可避的に混入する B≦0.0005% に規制し、残部Feおよ
び不可避的不純物からなる連続鋳造鋼片を、1050〜1250
℃の温度に加熱し、次いで900 ℃以下の温度範囲で累積
圧下率25% 以上の熱間圧延を施す。その後直ちに1 〜50
℃/秒の冷却速度で550 ℃以下の温度まで強制冷却し、
次いで、500 ℃〜Ac1 以下の温度で時効処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に海洋構造物鋼
材として好適である、溶接部靭性に優れた高張力鋼の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、経済性、安全性、および構造物の
大型化等の面から溶接構造物において高張力鋼が使用さ
れてきている。これら溶接構造物には高強度化に加え、
安全性と作業性の面から低温靭性が要求され、特に海洋
構造物においては溶接部の低温靭性を安定に確保するこ
とが必須である。
【0003】すなわち、近年、北海、北極海などの寒冷
海域において海底石油・天然ガス資源の開発が活発に進
められているが、破壊がもたらす被害の大きさから脆性
破壊の危険性に対する考慮が払われ、海洋構造物用鋼材
はその溶接部に極めて高い水準の低温靭性が要求されて
いる。鋼材の低温靭性を評価する有効な手段としては、
英国規格BS5762(1979)に規定されているC
TOD(亀裂先端開口変位)試験が広く適用されてい
る。この試験は、疲労予亀裂を評価部に発生させること
により、極めて微小部分の脆性亀裂発生抵抗性を評価す
る。
【0004】一方、厚鋼板の溶接は通常多層溶接を行う
ため、溶接熱影響部(HAZ)には複雑な熱履歴を受け
た局所脆化域が発生する。特に1350℃以上に加熱さ
れた結晶粒の粗粒域(CGHAZ)、およびAc1 〜A
3 の温度に再加熱された粗粒域(Intercrit
ical reheated CGHAZ)が最も靭性
が劣化する。HAZ靭性の劣化は結晶粒径、島状マルテ
ンサイト(MA)や上部べイナイトなどの硬化相などの
影響が大きいことが知られており、例えば、特公昭55
−26164号公報などでは、微細なTi窒化物を鋼中
に確保することによって、HAZのオーステナイト粒を
小さくし、靭性を向上させる方法が開示されている。ま
た、特公平4−14179号公報や特開平4−1161
35号公報では、成分を規制することによって島状マル
テンサイトの析出状態を制御する方法が開示されてお
り、特開平3−264614号公報ではTi窒化物とM
nSの複合析出物をフェライトの変態核として活用し、
HAZ組織を改善する方法が提案されている。
【0005】また、米国石油協会では、APIRP 2
Z(1987)において、CGHAZが予亀裂の先端に
一定の割合以上にするように加工の詳細な規定が盛り込
まれている。極寒地で使用される海洋構造物用鋼材のよ
うに、厳格な脆性破壊発生特性の評価が必要な場合、前
述の先行技術によってシャルピー衝撃試験が高い靭性が
得られた場合でも必要な脆性亀裂発生特性を得られない
場合があり、CTOD特性を安定に確保する技術が不可
欠である。これに対し、特開平5−247531号公報
や特開平6−285602号公報では、小〜中入熱の多
層盛溶接部においてCTOD値が安定に確保される鋼の
製造技術を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−247531号公報や特開平6−285602号公
報に開示の、極低Al化やTi酸化物の微細分散化は非
常に困難であるとともに、製造安定性の観点から好まし
くない。
【0007】また、近年、開発が計画されているサハリ
ン沖の石油・天然ガス開発プロジェクトでは要求されて
いる限界CTOD値は靭性保証温度−40℃において
0.25mm以上と厳しい条件となっており、−40℃
以下の温度においてもCTOD特性に優れた鋼材を安定
に製造できる方法は開示されていない。本発明の目的
は、前述のような技術の現状に対して、溶接部靭性、特
に脆性破壊発生抵抗に優れた高張力鋼の新しい製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の製造方法は、重量%で、C:0.01〜
0.1%と、Si:0.01〜0.1%と、Mn:1〜
2%と、S:0.005%以下と、Cu:1%以下と、
Ni:2%以下と、sol.Al:0.005〜0.0
6%と、N:0.004%以下と、Ti:0.005〜
0.025%とを含有し、かつ、不可避的に混入するB
を0.0005%以下に規制し、残部Feおよび不可避
的不純物からなる鋼を製造する方法において、該連続鋳
造鋼片を、1050〜1250℃の温度に加熱し、次い
で900℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱
間圧延を行う工程と、熱間圧延された鋼を、直ちに1〜
50℃/秒の冷却速度で550℃以下の温度まで強制冷
却する工程と、強制冷却された鋼を、500℃〜Ac1
以下の温度で時効処理する工程と、を備えたことを特徴
とする、溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法であ
る。
【0009】(2)本発明の製造方法は、鋼成分とし
て、重量%でさらに、Cr:0.1〜0.5%、Mo:
0.05〜0.3%、V:0.01〜0.1%、Nb:
0.005〜0.04%、Ca:0.0005〜0.0
05%、及びREM:0.003〜0.03%の群から
選択された少なくとも1種以上を含有することを特徴と
する、溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題を解決す
るために鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得る
に至った。 (1)連続鋳造鋼片の加熱温度を1050〜1250℃
とすることにより鋼板内部の化学組成の均一化を図り異
常組織の生成を防止する。
【0011】(2)Si添加量を0.01〜0.1重量
%とすることによりMA(島状マルテンサイト)の生成
を抑制する。 (3)N量を0.004重量%以下およびsol.Al
量を0.005〜0.06重量%とすることにより転位
を固着して靭性の劣化を招くfree−N量を低減す
る。 (4)Ti添加+不可避的混入Bの規制(5ppm以
下)によりCGHAZの粗大化を抑制する。
【0012】以上のすべてを満足して製造された高張力
鋼は脆性破壊発生抵抗に極めて優れることを見い出し
た。この知見に基づき、本発明者らは、Si,N,so
l.Al,Ti,B量を特定した鋼に施す熱間圧延条
件、冷却条件、及び時効処理条件を一定範囲内に制御す
るようにして、フェライトの粗大化による靭性の劣化防
止と母材強度の強度・靭性バランスを調整し、従来の鋼
に比較してCTOD値が高く、溶接部靭性に極めて優れ
た高張力鋼の製造方法を見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、鋼組成及び製造条件を下記範囲に
限定することにより、溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵
抗に優れた高張力鋼の新しい製造方法を提供することが
できる。
【0013】以下に本発明の成分添加理由、成分限定理
由、及び製造条件の限定理由について説明する。 (1)成分組成範囲 C:0.01〜0.1% Cは鋼板として必要な強度を得るためには少なくとも
0.01%必要であるが、溶接性および溶接割れ感受性
を考慮してその上限は0.1%である。 Si:0.01〜0.1% Siは脱酸作用及び固溶強化作用を有するが、0.01
%未満ではその作用が十分ではないので下限は0.01
%である。しかし、HAZ(溶接熱影響部)靭性に対し
ては悪影響があり、とくにCTOD試験においては影響
が非常に大きい。一方0.1%を超える添加は島状マル
テンサイトの生成を抑制する効果が低減し、HAZの局
所脆化域の靭性向上が期待できなくなるため、上限は
0.1%である。
【0014】Mn:1〜2% Mnは母材の焼入れ性を確保するために少なくとも1%
必要であるが、過剰な添加は溶接硬化性を著しく劣化さ
せるので、上限は2%である。
【0015】S:0.005%以下 Sは有害な不純物でありできるだけ低減するべきであ
る。しかし、その上限が0.005%であれば、前述の
Siの効果と後述のCaの効果により特性(靭性)を良
好に保つことができる。
【0016】Cu:1%以下 Cuは、過剰な添加は溶接割れ感受性を増大させるた
め、上限は1%である。 Ni:2%以下 Niは溶接性を害することなく鋼の強度および靭性を向
上させるだけでなく、熱間圧延中のCu割れを防ぐ元素
であるが、過剰な添加は溶接割れ感受性の増大やコスト
上昇を招くため、その上限は2%である。 N:0.004%以下 Nは過剰に含有されると転位を固着して靭性の著しい劣
化を招くため、上限は0.004%以下にする必要があ
る。
【0017】sol.Al:0.005〜0.06% sol.Alは鋼の脱酸に必要であると同時に、AlN
の析出によりfree−N量を低減させる効果が大き
く、少なくとも0.005%必要であるが、過剰の添加
は靭性を劣化させるため、上限は0.06%である。 Ti:0.005〜0.025% Tiは鋼中にTiNとして存在しHAZのオーステナイ
ト粒の成長を抑制する効果があり、少なくとも0.00
5%必要であるが、過剰な添加は、特に多層溶接の場
合、ボンド近傍においてTiNが分解して固溶Tiとな
り靭性の劣化を招くため、その上限は0.025%であ
る。 B:0.0005%以下 BはTiと同様に鋼中にBNとして存在しfree−N
量を低滅させるが、過剰な添加は焼入れ性の向上のみな
らずHAZの著しい硬化を招くため、上限は0.000
5%である。
【0018】本発明では、以上を基本成分とするが、必
要に応じて以下の選択成分群から選択された少なくとも
1種以上を含有してもよい。 (選択成分群) Cr:0.1〜0.5% Crは耐食性を向上するほかに、焼入れ性の向上および
析出硬化により母材の強度を高め、その効果を得るため
には少なくとも0.1%必要であるが、過剰な添加はH
AZの靭性および硬化性の観点から、その上限は0.5
%である。
【0019】Mo:0.05〜0.3% Moは焼入れ性の向上と析出硬化とにより母材の強度を
高め、その効果を得るためには少なくとも0.05%必
要であるが、過剰な添加はHAZの靭性を劣化させるた
め、その上限は0.3%である。 V:0.01〜0.1% Vは固溶強化および析出硬化により母材の強度を高め、
その効果を得るためには少なくとも0.01%必要であ
るが、過剰な添加はHAZの多層熱サイクルを受ける部
分が析出によって脆化するため、その上限は0.1%で
ある。 Nb:0.005〜0.04% Nbは圧延時にNb(C,N)として析出しピンニング
効果により再結晶粒の粗大化を防止するだけでなく、析
出硬化により母材の強度を高める。その効果を得るため
には少なくとも0.005%必要であるが、過剰な添加
はHAZの焼入れ性を上げ、溶接割れ感受性を劣化させ
るので、その上限は0.04%である。
【0020】Ca:0.0005〜0.005% Caは靭性を劣化させるMnSの形態を変化させる効果
がある。その効果を得るためには少なくとも0.000
5%必要であるが、過剰な添加は焼入れ性の低下を招く
ため、その上限は0.005%である。
【0021】REM:0.003〜0.03% REM(希土類元素)は鋼中で硫化物もしくは酸化物と
して存在し、オーステナイト粒の成長を抑制して靭性を
向上させる。その効果を得るためには少なくとも0.0
03%必要であるが、過剰な添加は清浄度が低下し靭性
が劣化するため、その上限は0.03%である。上記の
成分組成範囲に調整することにより、溶接部靭性、特に
脆性破壊発生抵抗に優れた高張力鋼を得ることが可能と
なる。
【0022】このような特性の鋼は、以下の製造方法に
より製造することができる。 (2)鋼製造工程 (製造方法)上記の成分組成範囲に調整した鋼を溶製
し、連続鋳造により得られた連続鋳造鋼片を、1050
〜1250℃の温度に加熱し、次いで900℃以下の温
度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧延を施す。その
後直ちに1〜50℃/秒の冷却速度で550℃以下の温
度まで強制冷却し、次いで、500℃〜Ac1 の温度で
時効処理を施す。
【0023】a.連続鋳造鋼片加熱温度 本発明では効率的な生産が可能な連続鋳造鋼片を使用す
るが、連続鋳造鋼片は板厚中央部に偏析を生じるため、
圧延終了後はこの部分が硬く脆い異常組織となり、靭性
を著しく劣化させる。この異常組織の発生を防止するた
めに、1050〜1250℃の温度に加熱して鋼中成分
の均一化を図る必要があるが、加熱温度が1250℃を
超えるとオーステナイト粒が粗大化し、圧延による微細
化が十分に達成されず靭性が劣化する。また、Nbを添
加する場合においても1250℃以上の加熱はNbがす
ベて固溶してしまいNb(C,N)によるピンニング効
果が失われる。したがって、加熱温度は1050〜12
50℃である。 b.900℃以下の温度範囲の累積圧下率 本発明では上記aの温度範囲に加熱した鋼片を用いて9
00℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧
延を施す。
【0024】この温度範囲での圧下率が25%を下回る
と未再結晶域での圧下が少なく、十分なフェライトの微
細化が得られず、高位な靭性を維持できない。 c.圧延後の冷却条件 上記bの方法による圧延の後、直ちに1〜50℃/秒の
冷却速度で550℃以下の温度まで強制冷却する。圧延
後の強制冷却はフェライトの粗大化による靭性の劣化と
母材強度の低下を防止するために必要である。冷却速度
が1℃/秒未満では、オーステナイトからベイナイト変
態が起こりにくく、高張力鋼としての強度を確保するこ
とができない。一方、冷却速度が50℃/秒越えでは、
表面に著しい強度上昇を生じ板厚方向の材質均一性が損
なわれる。また、冷却停止温度が550℃越えでは、ベ
イナイト変態が十分に進行しないため高張力鋼としての
強度を確保することが難しくなる。 d.時効処理温度 冷却後、500℃以上Ac1 以下の温度で時効処理を施
し、母材の強度・靭性バランスを調整する。500℃以
上の加熱により析出硬化による強度の上昇を図るととも
に、目的となる強度に調整できるが、必要以上の加熱は
析出物の凝集・粗大化により靭性の劣化を招くため上限
はAc1 である。以下に本発明の実施例を挙げ、本発明
の効果を立証する。
【0025】
【実施例】表1に本発明鋼と比較鋼の化学組成を示した
(No.1〜12:本発明鋼、No.13〜19:比較
鋼)。化学組成はすべてスラブの取鍋分析値である。表
2に圧延条件と母材の引張特性、衝撃特性、および溶接
部の靭性値などの試験結果とを併記した(No.1〜1
2:本発明鋼、No.13〜19:比較鋼)。
【0026】引張試験はJISに準拠し、平行部10m
mφの引張試験片について行った。溶接部の靭性評価で
は、50kJ/cmの入熱によるサブマージアーク溶接
によりK型開先の溶接継手を作成し、板厚方向に生成し
たほぼ直線的な溶融線近傍を評価対象とした。なお、溶
接時の予熱は行っていない。図1はCTOD試験片の採
取位置を示すものである。CTOD試験はWES110
8(1995)に準拠して、板厚方向全厚にノッチ加工
し、圧延方向をノッチ方向として−40℃で行った。鋼
No.1〜12は本発明の化学組成と圧延条件ともに満
足している本発明鋼である。
【0027】一方、鋼No.13〜16は圧延条件は満
足しているが化学組成は満足していない場合の比較鋼で
ある。例えば、比較鋼No.13はSi量が多く、比較
鋼No.14はSi量及びS量が多い。また、比較鋼N
o.15はS量及びB量が多く、比較鋼No.16はs
ol.Al量が多い。さらに、比較鋼No.18,19
は化学組成は満足しているが圧延条件は満足していない
場合の比較鋼である。例えば、比較鋼No.18は加熱
温度が本発明の条件より低すぎる場合であり、比較鋼N
o.19は圧延温度域において圧下率が小さい。また、
比較鋼No.17はN量が多く、かつ加熱温度が本発明
の条件より高すぎる。本発明鋼No.1〜12は母材・
継手とも極めて優れた特性を有しているのに対し、比較
鋼No.13〜19は化学組成かつ/または圧延条件が
本発明の条件を満たしておらず優れた継手靭性が得られ
ていない。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼組成及び製造条件を特定することにより、従来の鋼に
比較してCTOD値が高く、溶接部靭性に極めて優れた
高張力鋼板を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るCTOD試験の試験片形
状を示した図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 川中 徹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.01〜0.1%と、
    Si:0.01〜0.1%と、Mn:1〜2%と、S:
    0.005%以下と、Cu:1%以下と、Ni:2%以
    下と、sol.Al:0.005〜0.06%と、N:
    0.004%以下と、Ti:0.005〜0.025%
    とを含有し、かつ、不可避的に混入するBを0.000
    5%以下に規制し、残部Feおよび不可避的不純物から
    なる鋼を製造する方法において、 該連続鋳造鋼片を、1050〜1250℃の温度に加熱
    し、次いで900℃以下の温度範囲で累積圧下率25%
    以上の熱間圧延を行う工程と、 熱間圧延された鋼を、直ちに1〜50℃/秒の冷却速度
    で550℃以下の温度まで強制冷却する工程と、 強制冷却された鋼を、500℃〜Ac1 の温度で時効処
    理する工程と、 を備えたことを特徴とする、溶接部靭性に優れた高張力
    鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼成分として、重量%でさらに、Cr:
    0.1〜0.5%、Mo:0.05〜0.3%、V:
    0.01〜0.1%、Nb:0.005〜0.04%、
    Ca:0.0005〜0.005%、及びREM:0.
    003〜0.03%の群から選択された少なくとも1種
    以上を含有することを特徴とする、溶接部靭性に優れた
    高張力鋼の製造方法。
JP4536698A 1998-02-26 1998-02-26 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 Pending JPH11241118A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808825B1 (ko) 2004-05-24 2008-03-03 로레알 판테테인 술폰산 소구체를 함유하는 화장품 조성물

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808825B1 (ko) 2004-05-24 2008-03-03 로레알 판테테인 술폰산 소구체를 함유하는 화장품 조성물

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