JPH11240865A - 光学活性化合物の製造法 - Google Patents
光学活性化合物の製造法Info
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- JPH11240865A JPH11240865A JP10040668A JP4066898A JPH11240865A JP H11240865 A JPH11240865 A JP H11240865A JP 10040668 A JP10040668 A JP 10040668A JP 4066898 A JP4066898 A JP 4066898A JP H11240865 A JPH11240865 A JP H11240865A
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
を有する光学活性化合物の製造法の提供 【解決手段】 式(1) 【化1】 [式中、Mは、アルカリ金属原子を意味し、Lは希土類
金属原子を意味し、Zは水素原子、ハロゲン原子、C
2-6アルキニル基などを意味する。]で表わされる不斉希
土類金属触媒の存在下、式(2): 【化2】 [式中、Xは、酸素原子、硫黄原子又はNR6を意味し、
R1は、水素原子、フェニル基、C1-6アルキル基、C
1-6アラルキル基などを意味し、R2は、フェニル基、C
1-6アルキル基、C1-6アラルキル基又はNR7R8を意味
し、R3及びR4はそれぞれ独立して、水素原子、C1-6
アルキル基などを意味する。]で表わされるエノンとR5
YH[Yは、硫黄原子、NR9又はCR10R11を意味し、
R5は、水素原子、フェニル基、C1-6アルキル基、C
1-6アラルキル基などを意味する。]で表される化合物を
反応させることによる、 式(3): 【化3】 [式中、X、Y、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に
同じ。]で表わされる、光学活性化合物の製造法。
Description
ける触媒的不斉プロトン化反応の結果得られる光学活性
化合物の製造法に関する。
性体は、農薬、医薬品などの中間体や製品に多く用いら
れるようになってきており、工業的に実用可能なレベル
での光学活性体の合成法に対する需要は年々高まってき
ている。光学活性体を不斉反応によって合成するにあた
っては、少量の不斉源を用いて大量の光学活性体を入手
しうる触媒的不斉合成が最も効率的であり、工業的にも
優れた方法といえる。
がなされ、近年、化学収率,光学収率ともに優れた反応
が見出されてきている。例えば、特開平7−26570
9号公報には不斉希土類金属触媒を用いる不斉マイケル
付加が記載されており、効率的に光学活性シクロペンタ
ノン誘導体を合成している。
付加するカルボニルのβ位の炭素原子の立体を、制御す
るのであって、付加の後に生成するエノレートアニオン
のプロトン化によって立体が決まるカルボニルのα位の
炭素原子の制御に関しては、あまり言及されておらず、
また、成功した例の殆どは、β位の不斉炭素の立体効果
に基づく不斉プロトン化であった。
ートアニオンが光学不活性である場合の不斉プロトン化
の例は、殆ど知られておらず、本発明者が知る限り、J.
Prakt.Chem.,319,219,(1977)及び J.Chem.Soc.Chem.Com
mun.,485,(1991)にα,β−不飽和エステルへのチオール
類のマイケル付加における触媒的不斉プロトン化反応の
例が報告されているに過ぎず、その光学収率も決して満
足のいくものではなかった。
加における触媒的不斉プロトン化反応について鋭意検討
を重ねた結果、触媒として不斉希土類金属錯体を用いる
事により、高い化学収率、光学収率で本反応が進行する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明は、 式(1)
し、Lは希土類金属原子を意味し、Zは水素原子、ハロ
ゲン原子、シアノ基、フェニル基、C1-6アルキル基、
C1-6アラルキル基、C2-6アルケニル基又はC2-6アル
キニル基{該アルキニル基は、フェニル基又はSiR12
R13R14(R12、R13及びR14はそれぞれ独立して、水
素原子、フェニル基又はC1-6アルキル基を意味す
る。)で任意に置換されていてもよい。}を意味す
る。]で表わされる不斉希土類金属触媒の存在下、式
(2):
R6{R6は、水素原子、フェニル基(該フェニル基はC
1-6アルキル基又はC1-6アラルキル基で任意に置換され
ていてもよい。)、C1-6アルキル基若しくはC1-6アラ
ルキル基を意味するか又はR1と一緒になってブチレン
基(該ブチレン基は酸素原子若しくはカルボキシル基で
任意に置換されてよく、又ベンゼン環と縮環していても
よい。)を意味する。}を意味し、R1は、水素原子、フ
ェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又はC1-6ア
ラルキル基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6
アルキル基(該アルキル基はカルボキシル基で任意に置
換されていてもよい。)若しくはC1-6アラルキル基を
意味するか又はR6と一緒になってブチレン基(該ブチ
レン基は酸素原子若しくはカルボキシル基で任意に置換
されてよく、又ベンゼン環と縮環していてもよい。)を
意味し、R2は、フェニル基(該フェニル基はC1-6アル
キル基又はC1-6アラルキル基で任意に置換されていて
もよい。)、C1-6アルキル基、C1-6アラルキル基又は
NR7R8{R7及びR8はそれぞれ独立して、水素原子、
フェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又はC1-6
アラルキル基で任意に置換されていてもよい。)、C
1-6アルキル基若しくはC1-6アラルキル基を意味するか
又は、R7とR8が一緒になってブチレン基(該ブチレン
基は酸素原子で任意に置換されてよく、又ベンゼン環と
縮環していてもよい。)を意味する。}を意味し、R3
及びR4はそれぞれ独立して、水素原子、フェニル基
(該フェニル基はC1- 6アルキル基又はC1-6アラルキル
基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキル
基又はC1-6アラルキル基を意味する。]で表わされるエ
ノンとR5YH[Yは、硫黄原子、NR9{R9は、水素原
子、フェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又は
C1-6アラルキル基で任意に置換されていてもよ
い。)、C1-6アルキル基若しくはC1-6アラルキル基を
意味するか又はR5と一緒になってブチレン基(該ブチ
レン基は酸素原子で任意に置換されてよく、又ベンゼン
環と縮環していてもよい。)を意味する。}又はCR10
R11(R10及びR11はそれぞれ独立して、水素原子、ニ
トロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルカ
ルボニル基又C1-6アルコキシカルボニル基を意味す
る。)を意味し、R5は、水素原子、フェニル基(該フ
ェニル基はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基又はC
1-6アラルキル基で任意に置換されていてもよい。)、
C1-6アルキル基若しくはC1-6アラルキル基を意味する
か又はR9と一緒になってブチレン基(該ブチレン基は
酸素原子で任意に置換されてよく、又ベンゼン環と縮環
していてもよい。)を意味する。]で表される化合物を
反応させることによる、式(3):
R5は前記に同じ。]で表わされる、光学活性化合物の
製造法に関するものである。
る。まず、L、M、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4及
びR5の各置換基における語句について説明する。尚、
本明細書中「n」はノルマルを、「i」はイソを、
「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、
「c」はシクロを意味する。
(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、
ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム
(Sm)、ユーロピウム(Eu)、カドリニウム(G
d)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、
ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム
(Tm)、イッテルビウム(Y)及びルテチウム(L
u)が挙げられる。
i)、ナトリウム(Na)及びカリウム(K)等が挙げ
られる。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及
びヨウ素が挙げられる。C1-6アルキル基としては、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブ
チル基、t−ブチル基、c−ブチル基、n−ペンチル
基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、i−ペンチル
基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、c−ペンチル
基、n−ヘキシル基、2−ヘキシル基、3−ヘキシル
基、c−ヘキシル基、1−メチル−1−エチル−n−プ
ロピル基、1,1,2−トリメチル−n−プロピル基、
1,2,2−トリメチル−n−プロピル基及び3,3−
ジメチル−n−ブチル基等が挙げられる。
基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-ブテニル基、
2-ブテニル基、3-ブテニル基、1-ペンテニル基、2-ペン
テニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、1-ヘキセ
ニル基、2-ヘキセニル基、3-ヘキセニル基、4-ヘキセニ
ル基及び5-ヘキセニル基等が挙げられる。C2-6アルキ
ニル基としては、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロ
ピニル基、1-ブチニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル
基、1-ペンチニル基、2-ペンチニル基、3-ペンチニル
基、4-ペンチニル基、1-ヘキシニル基、2-ヘキシニル
基、3-ヘキシニル基、4-ヘキシニル基及び5-ヘキシニル
基等が挙げられる。
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポ
キシ基、c−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキ
シ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、c−ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基及びn−ヘキシルオキシ基等
が挙げられる。C1-6アラルキル基としては、ベンジル
基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチ
ル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、ビフ
ェニルメチル基及びトリチル基等が挙げられる。
セチル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニ
ル基、i−プロピルカルボニル基、c−プロピルカルボ
ニル基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニ
ル基、s−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル
基、c−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル
基、ネオペンチルカルボニル基及びn−ヘキシルカルボ
ニル基等が挙げられる。
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プ
ロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、
c−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル
基、i−ブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニ
ル基、t−ブトキシカルボニル基、c−ブトキシカルボニ
ル基、n−ペンチルオキシカルボニル基及びn−ヘキシ
ルオキシカルボニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3、R4、およびR5について説明する。好
ましいLとしては、ランタン(La)、プラセオジム
(Pr)、サマリウム(Sm)及びカドリニウム(G
d)が挙げられる。好ましいMとしては、ナトリウム
(Na)が挙げられる。
子が挙げられる。好ましいYとしては、硫黄原子が挙げ
られる。好ましいZとしては、水素原子が挙げられる。
好ましいR1としては、メチル基及びエチル基等が挙げ
られる。好ましいR2としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、フェニル基及びベン
ジル基等が挙げられる。
れる。好ましいR4としては、水素原子が挙げられる。
好ましいR5としては、4−t−ブチルフェニル基が挙
げられる。では、本発明につき、具体的な方法について
説明する。不斉希土類金属触媒の使用量は、基質に対し
て0.1モル%〜100モル%の範囲、好ましくは5モ
ル%〜30モル%の範囲である。
であれば特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、フルオロ
ベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素
類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n
−デカン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチ
ルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類等が挙げ
られ、好ましくは、ジクロロメタンが挙げられる。
て使用することができる。反応温度は、通常−100℃
〜50℃の範囲、好ましくは−100℃〜0℃の範囲が
よい。反応時間は、通常0.1〜1000時間であり、
好ましくは、1〜100時間である。
により抽出し、溶媒を減圧濃縮して、結晶化、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーまたは蒸留等により分離す
れば、目的とする光学活性化合物を単離する事が出来
る。
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、光学純
度は、HPLC(カラム:ダイセル キラルセル OJ,移動
相: イソプロパノール−ヘキサン)にて決定した。 参考例1不斉希土類金属触媒 (R)-LaNa3tris(binaphthoxide)錯
体((R)-LSB)の合成 (R)−ビナフトール859mgをテトラヒドロフラン
11.3mlに溶解し、これにランタントリイソプロポ
キシド1.0mmolとテトラヒドロフラン5mlより
なる溶液を0℃で加えた。0.5時間室温で撹拌した
後、ナトリウムターシャリーブトキシド3.0mmol
とテトラヒドロフラン3.8mlよりなる溶液を0℃で
加えた。得られた無色透明の溶液は50mmolの触媒
として直接反応に用いた。 参考例2不斉希土類金属触媒 (R)-SmNa3tris(binaphthoxide)錯
体((R)-SmSB)の合成 (R)−ビナフトール43mgをテトラヒドロフラン
1.5mlに溶解し、これにサマリウムトリイソプロポ
キシド0.05mmolとテトラヒドロフラン0.5m
lよりなる溶液と、ナトリウム t−ブトキシド0.1
5mmolとテトラヒドロフラン0.3mlよりなる溶
液を0℃で加えた。2時間室温で撹拌した後、得られた
(R)-SmSBのテトラヒドロフラン溶液を減圧下溶媒を留去
した。得られた(R)-SmSBの粉末をメチレンクロリド3.
0mlに溶解し、この溶液を触媒として直接反応に用い
た。
により他の不斉希土類触媒(プラセオジム(Pr)及び
カドリニウム(Gd))を合成した。 実施例1S−エチル (S)−3−(4−t−ブチルフェニルチ
オ)−2−メチルプロパンチオエートの合成 ((R)-SmSB
10mol%) (R)-SmSBのメチレンクロリド溶液3.0ml(0.05
mmol)にエチルチオメタクリレート65mgと4−
t−ブチルチオフェノール84μlを−78℃で加え
た。温度を保ったまま、7時間撹拌した後、1Nの塩酸
水溶液2.0mlを加え、酢酸エチルで抽出した。(1
0ml×3)有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、2%酢酸エチル/ヘキサン)に付し、表題化
合物127mg(86%)を光学収率93%eeで得
た。
H),1.31(s,9H),2.80-2.92(m,4H),3.26-3.32(m,1H),7.31
(s,4H)13 C-NMR(CDCl3)δ14.6,17.3,23.3,31.2,34.5,37.8,48.
1,126.0,130.2,132.0,149.8,202.2 MS m/z 296(M+) Anal.Calcd.forC10H24OS2:C,64.81;H,8.16.Found:C,64.
52;H,8.20 [α]D 24-102゜(c0.87,CHCl3)(93%ee,移動相:イソプロ
パノール/ヘキサン=2/98, 流速:0.5ml/min, 保持時
間:9.5min, 13.2min) 実施例2S−エチル (S)−3−(4−t−ブチルフェニルチ
オ)−2−メチルプロパンチオエートの合成 ((R)-SmSB
2mol%) (R)-SmSBのメチレンクロリド溶液20ml(0.2mm
ol)にエチルチオメタクリレート1.3gと4−t−
ブチルチオフェノール1.5mlを−78℃で加えた。
温度を保ったまま、9時間撹拌した後、1Nの塩酸水溶
液20mlを加え、酢酸エチルで抽出した。(100m
l×3)有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、2%酢酸エチル/ヘキサン)に付し、表題化合物
2.7g(93%)を光学収率81%eeで得た。 実施例3S−エチル (S)−3−(4−t−ブチルフェニルチ
オメチル)−3−メチルブタンチオエートの合成 合成例1と同様の操作(−78℃、7時間)により、エ
チルチオ 2−イソプロピルプロペノエート79mgか
ら表題化合物126mg(78%)を光学収率90%e
eで得た。
H),1.25(t,J=7.4Hz,3H),1.30(s,9H),2.01(dqq,J=6.7,6.
7,6.7Hz,1H),2.62(ddd,J=4.3,6.7,10.0Hz,1H),3.05(dd,
J=4.3,13.1Hz,1H),3.16(dd,J=10.0,13.1Hz,1H),7.31(s,
4H)13 C-NMR(CDCl3)δ14.7,20.0,20.1,23.4,31.1,31.3,34.
1,34.5,60.0,126.0,130.2,132.3,149.7,201.2 MS m/z 324(M+) [α]D 22-103゜(c0.94,CHCl3)(90%ee,移動相:イソプロ
パノール/ヘキサン=2/98, 流速:0.7ml/min, 保持時
間:6.7min, 12.5min) 実施例4S−エチル (S)−2−ベンジル−3−(4−t−ブ
チルフェニルチオ)プロパンチオエートの合成 合成例1と同様の操作(−78℃、7時間)により、エ
チルチオ 2−ベンジルプロペノエート103mgから
表題化合物166mg(89%)を光学収率87%ee
で得た。
3.06(m,6H),3.21(dd,J=7.2,13.3Hz,1H),7.09-7.29(m,9
H)13 C-NMR(CDCl3)δ14.5,23.4,31.2,34.5,35.6,38.1,55.
4,126.0,126.5,128.4,129.1,130.0,131.8,138.1,149.8,
201.1 MS m/z 372(M+) [α]D 24-27.0゜(c0.97,CHCl3)(87%ee,移動相:イソプロ
パノール/ヘキサン=2/98, 流速:1.0ml/min, 保持時
間:11.1min, 15.7min) 実施例5S−エチル (S)−3−(4−t−ブチルフェニルチ
オ)−2−フェニルプロパンチオエートの合成 合成例1と同様の操作(−93℃、1時間)により、エ
チルチオ 2−フェニルプロペノエート96mgから表
題化合物175mg(98%)を光学収率84%eeで
得た。
2.90(m,2H),3.22(dd,J=6.4,13.4Hz,1H),3.65(dd,J=8.5,
13.4Hz,1H),3.95(dd,J=6.4,8.5Hz,1H),7.25-7.33(m,9H)13 C-NMR(CDCl3)δ14.4,23.4,31.2,34.5,37.3,59.6,126.
0,127.9,128.3,128.9,130.5,131.7,137.4,150.0,199.1 MS m/z 358(M+) [α]D 24+45.6゜(c1.05,CHCl3)(84%ee,移動相:イソプロ
パノール/ヘキサン=1/9, 流速:1.0ml/min, 保持時
間:8.5min, 10.7min) 実施例6メチルチオメタクリレートのナトリウム塩を用いたS−
エチル (S)−3−(4−t−ブチルフェニルチオ)
−2−メチルプロパンチオエートの合成 (R)-SmSBのメチレンクロリド溶液2.5ml(0.05
mmol)に4−t−ブチルチオフェノールのナトリウ
ム塩0.05mmolを含有したメチレンクロリド溶液
0.5ml(メチレンクロリド中、4−t−ブチルチオ
フェノールにナトリウムヒドリドを0℃で作用させて調
製する。)を−78℃で加えた。この溶液に、エチルチ
オメタクリレート65mgと4−t−ブチルチオフェノ
ール84μlを−78℃で加えた。温度を保ったまま、
5時間撹拌した後、1Nの塩酸水溶液2.0mlを加
え、酢酸エチルで抽出した。(10ml×3)有機層を
飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、2%酢酸エ
チル/ヘキサン)に付し、表題化合物136mg(92
%)を光学収率69%eeで得た。 実施例7−実施例15 実施例1と同様の操作により、実施例7−実施例15を
行った。
ル反応における触媒的不斉プロトン化反応により、産業
上有用な、カルボニルのα位に不斉炭素を有する光学活
性化合物を製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、Mは、アルカリ金属原子を意味し、Lは希土類
金属原子を意味し、Zは水素原子、ハロゲン原子、シア
ノ基、フェニル基、C1-6アルキル基、C1-6アラルキル
基、C2-6アルケニル基又はC2-6アルキニル基{該アル
キニル基は、フェニル基又はSiR12R13R14(R12、
R13及びR14はそれぞれ独立して、水素原子、フェニル
基又はC1-6アルキル基を意味する。)で任意に置換さ
れていてもよい。}を意味する。]で表わされる不斉希
土類金属触媒の存在下、式(2): 【化2】 [式中、Xは、酸素原子、硫黄原子又はNR6{R6は、水
素原子、フェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基
又はC1-6アラルキル基で任意に置換されていてもよ
い。)、C1-6アルキル基若しくはC1-6アラルキル基を
意味するか又はR1と一緒になってブチレン基(該ブチ
レン基は酸素原子若しくはカルボキシル基で任意に置換
されてよく、又ベンゼン環と縮環していてもよい。)を
意味する。}を意味し、 R1は、水素原子、フェニル基(該フェニル基はC1-6ア
ルキル基又はC1-6アラルキル基で任意に置換されてい
てもよい。)、C1-6アルキル基(該アルキル基はカル
ボキシル基で任意に置換されていてもよい。)若しくは
C1-6アラルキル基を意味するか又はR6と一緒になって
ブチレン基(該ブチレン基は酸素原子若しくはカルボキ
シル基で任意に置換されてよく、又ベンゼン環と縮環し
ていてもよい。)を意味し、 R2は、フェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又
はC1-6アラルキル基で任意に置換されていてもよ
い。)、C1-6アルキル基、C1-6アラルキル基又はNR
7R8{R7及びR8はそれぞれ独立して、水素原子、フェ
ニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又はC1-6アラ
ルキル基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6ア
ルキル基若しくはC1-6アラルキル基を意味するか又
は、R7とR8が一緒になってブチレン基(該ブチレン基
は酸素原子で任意に置換されてよく、又ベンゼン環と縮
環していてもよい。)を意味する。}を意味し、 R3及びR4はそれぞれ独立して、水素原子、フェニル基
(該フェニル基はC1- 6アルキル基又はC1-6アラルキル
基で任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキル
基又はC1-6アラルキル基を意味する。]で表わされるエ
ノンとR5YH[Yは、硫黄原子、NR9{R9は、水素原
子、フェニル基(該フェニル基はC1-6アルキル基又は
C1-6アラルキル基で任意に置換されていてもよ
い。)、C1-6アルキル基若しくはC1-6アラルキル基を
意味するか又はR5と一緒になってブチレン基(該ブチ
レン基は酸素原子で任意に置換されてよく、又ベンゼン
環と縮環していてもよい。)を意味する。}又はCR10
R11(R10及びR11はそれぞれ独立して、水素原子、ニ
トロ基、シアノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキルカ
ルボニル基又C1-6アルコキシカルボニル基を意味す
る。)を意味し、 R5は、水素原子、フェニル基(該フェニル基はC1-6ア
ルキル基、C1-6アルコキシ基又はC1-6アラルキル基で
任意に置換されていてもよい。)、C1-6アルキル基若
しくはC1-6アラルキル基を意味するか又はR9と一緒に
なってブチレン基(該ブチレン基は酸素原子で任意に置
換されてよく、又ベンゼン環と縮環していてもよい。)
を意味する。]で表される化合物を反応させることによ
る、式(3): 【化3】 [式中、X、Y、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に
同じ。]で表わされる、光学活性化合物の製造法。 - 【請求項2】 Zが水素原子である請求項1記載の光学
活性化合物の製造法。 - 【請求項3】 R3及びR4が、水素原子である請求項1
記載の光学活性化合物の製造法。 - 【請求項4】 Yが硫黄原子である請求項1記載の光学
活性化合物の製造法。
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JPH11240865A true JPH11240865A (ja) | 1999-09-07 |
JP4032190B2 JP4032190B2 (ja) | 2008-01-16 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7268250B2 (en) | 2003-01-17 | 2007-09-11 | Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha | Process for producing optically active compound |
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JPH0957110A (ja) * | 1995-08-28 | 1997-03-04 | Central Glass Co Ltd | ルイス酸触媒 |
JPH09328498A (ja) * | 1996-06-10 | 1997-12-22 | Teijin Ltd | 24,25−ジヒドロキシコレステロールの製造法およびその合成中間体 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP04066898A patent/JP4032190B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY, vol. 115(22), JPNX007052945, 1993, pages 10372 - 10373, ISSN: 0000899552 * |
TETRAHEDRON LETTERS, vol. 38(34), JPN4007013272, 1997, pages 6031 - 6034, ISSN: 0000871044 * |
TETRAHEDRON LETTERS, vol. 38(34), JPNX007052944, 1997, pages 6031 - 6034, ISSN: 0000899551 * |
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US7268250B2 (en) | 2003-01-17 | 2007-09-11 | Kanto Kagaku Kabushiki Kaisha | Process for producing optically active compound |
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