JPH11240404A - インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents
インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装置Info
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- JPH11240404A JPH11240404A JP10040138A JP4013898A JPH11240404A JP H11240404 A JPH11240404 A JP H11240404A JP 10040138 A JP10040138 A JP 10040138A JP 4013898 A JP4013898 A JP 4013898A JP H11240404 A JPH11240404 A JP H11240404A
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Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグドア形成のためのスリットやノッ
チの後加工を無くし、射出形成と同時にエアバッグドア
を形成することができるインストルメントパネルを提供
する。 【解決手段】 エアバッグドア10の破断線11が、表
皮材2の表面を残した切り込み12と、切り込み12の
周囲の芯材3に対して射出成形で形成され、切り込み1
2と連続する開口13とからなるように、開閉可能な一
対の金型21,22を閉じたとき破断線11に相当する
部分に表皮材2に表面を残して切り込みを生じさせる刃
部24を金型21,22内に突設する。
チの後加工を無くし、射出形成と同時にエアバッグドア
を形成することができるインストルメントパネルを提供
する。 【解決手段】 エアバッグドア10の破断線11が、表
皮材2の表面を残した切り込み12と、切り込み12の
周囲の芯材3に対して射出成形で形成され、切り込み1
2と連続する開口13とからなるように、開閉可能な一
対の金型21,22を閉じたとき破断線11に相当する
部分に表皮材2に表面を残して切り込みを生じさせる刃
部24を金型21,22内に突設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材の背面に芯
材が射出成形され、前記芯材及び前記表皮材に設けられ
た破断線によりエアバッグを展開させるためのエアバッ
グドアを一体に設けたインストルメントパネル、その製
造方法及びその製造装置に関する。
材が射出成形され、前記芯材及び前記表皮材に設けられ
た破断線によりエアバッグを展開させるためのエアバッ
グドアを一体に設けたインストルメントパネル、その製
造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグを展開させるためのエアバッ
グドアを一体に設けたインストルメントパネルは、エア
バッグドア相当位置の前記芯材及び前記表皮材に破断線
を設けておく必要がある。この破断線は以下のようにし
て形成される。先ず表皮材を成形したのち、破断線に相
当する部分に電熱、高周波或いは超音波等の加熱刃を用
いて、目標の形状と厚みを有するスリットを設ける。つ
いで、スリットを設けた表皮材を開閉可能な一対の金型
の一方に張りつけ、破断線に相当する部分の芯材に三角
窪み等のノッチを金型構造により形成する。表皮材のス
リットと芯材のノッチとから破断線が形成される。
グドアを一体に設けたインストルメントパネルは、エア
バッグドア相当位置の前記芯材及び前記表皮材に破断線
を設けておく必要がある。この破断線は以下のようにし
て形成される。先ず表皮材を成形したのち、破断線に相
当する部分に電熱、高周波或いは超音波等の加熱刃を用
いて、目標の形状と厚みを有するスリットを設ける。つ
いで、スリットを設けた表皮材を開閉可能な一対の金型
の一方に張りつけ、破断線に相当する部分の芯材に三角
窪み等のノッチを金型構造により形成する。表皮材のス
リットと芯材のノッチとから破断線が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、予め表皮
材にスリットを設ける場合、表皮材を成形したのち芯材
と合わせるまでに、スリットを加工するという後加工が
必要になるとともに、表皮材の所定位置に所定深さのス
リットが設けられているかどうか検査する必要が生じる
という問題点があった。表皮材の背面に芯材を射出成形
した後に、芯材及び表皮材の両方に至るノッチを形成す
ることも考えられるが、射出後にノッチを形成するとい
う後加工が必要になる。
材にスリットを設ける場合、表皮材を成形したのち芯材
と合わせるまでに、スリットを加工するという後加工が
必要になるとともに、表皮材の所定位置に所定深さのス
リットが設けられているかどうか検査する必要が生じる
という問題点があった。表皮材の背面に芯材を射出成形
した後に、芯材及び表皮材の両方に至るノッチを形成す
ることも考えられるが、射出後にノッチを形成するとい
う後加工が必要になる。
【0004】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、エアバッグド
ア形成のためのスリットやノッチの後加工を無くし、射
出成形と同時にエアバッグドアを形成することができる
インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装
置を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、エアバッグド
ア形成のためのスリットやノッチの後加工を無くし、射
出成形と同時にエアバッグドアを形成することができる
インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明は、表皮材と、前記表皮材の背面に射出成形
された芯材とからなり、前記芯材を貫き前記表皮材に至
る破断線によってエアバッグドアを形成し、前記破断線
は、前記表皮材の表面を残した切り込みと、前記切り込
みの周囲の前記芯材に対して前記射出成形で形成され、
前記切り込みと連続する開口とからなるインストルメン
トパネルである。
項1の発明は、表皮材と、前記表皮材の背面に射出成形
された芯材とからなり、前記芯材を貫き前記表皮材に至
る破断線によってエアバッグドアを形成し、前記破断線
は、前記表皮材の表面を残した切り込みと、前記切り込
みの周囲の前記芯材に対して前記射出成形で形成され、
前記切り込みと連続する開口とからなるインストルメン
トパネルである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前
記破断線の回りの前記芯材に、エアバッグモジュールを
取り付けるためのリブが一体に射出成形されている請求
項1記載のインストルメントパネルである。
記破断線の回りの前記芯材に、エアバッグモジュールを
取り付けるためのリブが一体に射出成形されている請求
項1記載のインストルメントパネルである。
【0007】請求項3の発明は、表皮材と、前記表皮材
の背面に射出成形された芯材とからなり、前記芯材を貫
き前記表皮材に至る破断線によってエアバッグドアが形
成されたインストルメントパネルの製造方法であって、
開閉可能な一対の金型の一方に、予め成形された前記表
皮材を張りつける工程と、前記表皮材が張りつけられた
前記一方の金型と前記破断線に相当する位置に刃部を突
設した他方の金型とを閉じ、前記表皮材に表面を残して
切り込みを生じさせる工程と、前記一方の金型と、前記
刃部が前記表皮材に切り込みを入れた状態の前記他方の
金型との間の空間に、樹脂を射出して前記芯材を形成す
る工程と、を含むインストルメントパネルの製造方法で
ある。
の背面に射出成形された芯材とからなり、前記芯材を貫
き前記表皮材に至る破断線によってエアバッグドアが形
成されたインストルメントパネルの製造方法であって、
開閉可能な一対の金型の一方に、予め成形された前記表
皮材を張りつける工程と、前記表皮材が張りつけられた
前記一方の金型と前記破断線に相当する位置に刃部を突
設した他方の金型とを閉じ、前記表皮材に表面を残して
切り込みを生じさせる工程と、前記一方の金型と、前記
刃部が前記表皮材に切り込みを入れた状態の前記他方の
金型との間の空間に、樹脂を射出して前記芯材を形成す
る工程と、を含むインストルメントパネルの製造方法で
ある。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、前
記芯材形成工程は、前記破断線の回りにエアバッグモジ
ュールを取り付けるためのリブを前記芯材と一体に形成
するインストルメントパネルの製造方法である。
記芯材形成工程は、前記破断線の回りにエアバッグモジ
ュールを取り付けるためのリブを前記芯材と一体に形成
するインストルメントパネルの製造方法である。
【0009】請求項5の発明は、表皮材と、前記表皮材
の背面に射出成形された芯材とからなり、前記芯材を貫
き前記表皮材に至る破断線によってエアバッグドアが形
成されたインストルメントパネルの製造装置であって、
開閉可能な一対の金型を有し、一方の金型は予め成形さ
れた前記表皮材が張りつけ可能な形状であり、他方の金
型は前記表皮材を張りつけた前記一方の金型との間に前
記芯材を射出できる空間を形成する形状であり、両金型
を閉じたとき前記破断線に相当する部分に前記表皮材に
表面を残して切り込みを生じさせる刃部を前記他方の金
型に突設したインストルメントパネルの製造装置であ
る。
の背面に射出成形された芯材とからなり、前記芯材を貫
き前記表皮材に至る破断線によってエアバッグドアが形
成されたインストルメントパネルの製造装置であって、
開閉可能な一対の金型を有し、一方の金型は予め成形さ
れた前記表皮材が張りつけ可能な形状であり、他方の金
型は前記表皮材を張りつけた前記一方の金型との間に前
記芯材を射出できる空間を形成する形状であり、両金型
を閉じたとき前記破断線に相当する部分に前記表皮材に
表面を残して切り込みを生じさせる刃部を前記他方の金
型に突設したインストルメントパネルの製造装置であ
る。
【0010】請求項6の発明は、請求項5において、前
記刃部を、前記他方の金型に対して取替え可能に設けた
インストルメントパネルの製造装置である。
記刃部を、前記他方の金型に対して取替え可能に設けた
インストルメントパネルの製造装置である。
【0011】前記表皮材は、塩化ビニル樹脂やオレフィ
ン系樹脂等の樹脂をバキューム成形するか又はスラッシ
ュ成形して形成される。この表皮材には、発泡層の表面
側に表面層を設け背面側にバリア層を設けて3層構造に
した複合表皮材、2層構造の複合表皮材或いはソリッド
構造の単層表皮材が用いられる。
ン系樹脂等の樹脂をバキューム成形するか又はスラッシ
ュ成形して形成される。この表皮材には、発泡層の表面
側に表面層を設け背面側にバリア層を設けて3層構造に
した複合表皮材、2層構造の複合表皮材或いはソリッド
構造の単層表皮材が用いられる。
【0012】前記芯材は、ABS、PP、AS、PPO
など、これら樹脂のアロイ物、更にこれらに補強のため
の充填剤を添加した樹脂を前記表皮材の背面に射出成形
して形成される。
など、これら樹脂のアロイ物、更にこれらに補強のため
の充填剤を添加した樹脂を前記表皮材の背面に射出成形
して形成される。
【0013】エアバッグ膨張時に開くエアバッグドア
は、前記表皮材の表面の所定寸法を残した切り込みと、
前記切り込みの周囲の前記芯材に対して前記射出成形で
形成され前記切り込みと連続する開口とからなる破断線
により形成される。このような破断線は、開閉可能な一
対の金型を閉じたとき前記破断線に相当する部分に前記
表皮材に表面を残して切り込みを生じさせる刃部を前記
金型に突設することにより得られる。
は、前記表皮材の表面の所定寸法を残した切り込みと、
前記切り込みの周囲の前記芯材に対して前記射出成形で
形成され前記切り込みと連続する開口とからなる破断線
により形成される。このような破断線は、開閉可能な一
対の金型を閉じたとき前記破断線に相当する部分に前記
表皮材に表面を残して切り込みを生じさせる刃部を前記
金型に突設することにより得られる。
【0014】この刃部は、柔らかい表皮材に向かう押し
込みにより切り込みを入れるため、紙を切るためのカッ
ターナイフのように切れ味のよいものであることが好ま
しい。切れ味がよいと、刃部の先端と金型との間に所定
のクリアランスを残して切り込みができる。刃部の切れ
味を保つため、刃部を金型に対して取替え可能に設け、
定期的に交換又は刃立てをすることが好ましい。
込みにより切り込みを入れるため、紙を切るためのカッ
ターナイフのように切れ味のよいものであることが好ま
しい。切れ味がよいと、刃部の先端と金型との間に所定
のクリアランスを残して切り込みができる。刃部の切れ
味を保つため、刃部を金型に対して取替え可能に設け、
定期的に交換又は刃立てをすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態を説明する。図1は、インストルメントパネル
の斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図であ
る。
実施形態を説明する。図1は、インストルメントパネル
の斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図であ
る。
【0016】図1において、インストルメントパネル1
は、車室内の前面に取り付けられて使用される図示の外
観を有する。このインストルメントパネル1の助手席に
相当する部分には、点線で示される裏面からの破断線1
1で区画されるエアバッグドア10が設けられている。
エアバッグが膨張すると、エアバッグドア10が破断線
11で裂け、二点鎖線aの部分をヒンジにして開き、助
手席に向かってエアバッグが展開する。
は、車室内の前面に取り付けられて使用される図示の外
観を有する。このインストルメントパネル1の助手席に
相当する部分には、点線で示される裏面からの破断線1
1で区画されるエアバッグドア10が設けられている。
エアバッグが膨張すると、エアバッグドア10が破断線
11で裂け、二点鎖線aの部分をヒンジにして開き、助
手席に向かってエアバッグが展開する。
【0017】エアバッグドア10の部分の断面を示す図
2において、インストルメントパネル1は、表皮材2
と、表皮材2の背面に射出成形された芯材3とからな
る。破断線11は、表皮材2の表面から所定距離δを残
した切り込み12と、この切り込み12の周囲の芯材3
に対して射出成形で形成され、切り込み12と連続する
開口13とからなる。薄肉部14は、この部分を支えに
してエアバッグドア10が開くためのヒンジとして機能
する。
2において、インストルメントパネル1は、表皮材2
と、表皮材2の背面に射出成形された芯材3とからな
る。破断線11は、表皮材2の表面から所定距離δを残
した切り込み12と、この切り込み12の周囲の芯材3
に対して射出成形で形成され、切り込み12と連続する
開口13とからなる。薄肉部14は、この部分を支えに
してエアバッグドア10が開くためのヒンジとして機能
する。
【0018】切り込み12は、刃部の鋭利な先端を押し
込んで切り裂いた状態が芯材3の射出成形で固定されて
形成されている。開口13は、前記刃部の周囲に芯材3
を射出成形した後、前記刃部を抜いて形成されている。
すなわち、表皮材2の切り込み12と芯材3の開口13
は刃部の形状に沿って連続している。
込んで切り裂いた状態が芯材3の射出成形で固定されて
形成されている。開口13は、前記刃部の周囲に芯材3
を射出成形した後、前記刃部を抜いて形成されている。
すなわち、表皮材2の切り込み12と芯材3の開口13
は刃部の形状に沿って連続している。
【0019】更に、3辺の破断線11と1辺の薄肉部1
4の外回りに、四角筒状のリブ15が芯材3と一体に射
出成形されている。このリブ15に対してエアバッグモ
ジュール16がボルト17で取り付けられる。このリブ
15の存在によって、エアバッグドア10の回りの芯材
3が補強される。そのため、芯材3を貫き表皮材2に至
る破断線11で区画されたエアバッグドア10のよう
に、深い破断線11を入れたインストルメントパネル1
とすることができる。
4の外回りに、四角筒状のリブ15が芯材3と一体に射
出成形されている。このリブ15に対してエアバッグモ
ジュール16がボルト17で取り付けられる。このリブ
15の存在によって、エアバッグドア10の回りの芯材
3が補強される。そのため、芯材3を貫き表皮材2に至
る破断線11で区画されたエアバッグドア10のよう
に、深い破断線11を入れたインストルメントパネル1
とすることができる。
【0020】つぎに、図2の如きインストルメントパネ
ル1の製造装置と製造方法を図3により説明する。
ル1の製造装置と製造方法を図3により説明する。
【0021】図3(a)において、製造装置20は、一
対の開閉可能な第1金型21と第2金型22を有してな
る。一方の第1金型21は、インストルメントパネルの
車室側表面に沿った内側面21aを持っている。この内
側面21aは、予め成形された表皮材2を負圧吸引等に
より張りつけることができる形状になっている。
対の開閉可能な第1金型21と第2金型22を有してな
る。一方の第1金型21は、インストルメントパネルの
車室側表面に沿った内側面21aを持っている。この内
側面21aは、予め成形された表皮材2を負圧吸引等に
より張りつけることができる形状になっている。
【0022】他方の第2金型22は、インストルメント
パネルの芯材裏面に沿った内側面22aを持っている。
そして、この内側面22aは、両金型21,22が閉じ
られると、表皮材2との間に芯材3を射出できる空間2
3が形成することができる形状になっている。
パネルの芯材裏面に沿った内側面22aを持っている。
そして、この内側面22aは、両金型21,22が閉じ
られると、表皮材2との間に芯材3を射出できる空間2
3が形成することができる形状になっている。
【0023】また、内側面22aには、エアバッグドア
の4辺の3辺に相当する位置に向かう刃部24が突設さ
れ、残りの1辺に相当する位置に対面する突起部25が
突設されている。更に、刃部24と突起部25の回りを
囲うように、溝26が設けられている。金型の突起部2
5はエアバッグドアの薄肉部を形成するためのものであ
り、金型の溝26はエアバッグドア回りの補強用のリブ
を形成するためのものである。
の4辺の3辺に相当する位置に向かう刃部24が突設さ
れ、残りの1辺に相当する位置に対面する突起部25が
突設されている。更に、刃部24と突起部25の回りを
囲うように、溝26が設けられている。金型の突起部2
5はエアバッグドアの薄肉部を形成するためのものであ
り、金型の溝26はエアバッグドア回りの補強用のリブ
を形成するためのものである。
【0024】刃部24は、側面に鋭利なカッターナイフ
24aを取替え可能に張りつけ、全体を三角山状にした
ものである。また、カッターナイフ24aの突出程度が
止める位置を変えることで調整可能であることが好まし
い。図3(b)のように、一対の金型21,22を閉じ
ると、刃部24の先端の鋭利なカッターナイフ24aが
表皮材2に食い込み、表皮材2の表面に所定距離δを残
して切り開く。
24aを取替え可能に張りつけ、全体を三角山状にした
ものである。また、カッターナイフ24aの突出程度が
止める位置を変えることで調整可能であることが好まし
い。図3(b)のように、一対の金型21,22を閉じ
ると、刃部24の先端の鋭利なカッターナイフ24aが
表皮材2に食い込み、表皮材2の表面に所定距離δを残
して切り開く。
【0025】上述した製造装置を用いた製造方法を以下
に説明する。図3(a)において、第1金型21の内側
面21aに、負圧吸引により予め成形された前記表皮材
を張りつける(表皮材張りつけの第1工程)。
に説明する。図3(a)において、第1金型21の内側
面21aに、負圧吸引により予め成形された前記表皮材
を張りつける(表皮材張りつけの第1工程)。
【0026】第1金型21と第2金型22を閉じ、第1
金型21の内側面21aに張りつけられた表皮材2の破
断線に相当する位置に刃部24を押し込み、表皮材2に
表面の所定距離δを残して切り込みを生じさせる(表皮
材切り込みの第2工程)。
金型21の内側面21aに張りつけられた表皮材2の破
断線に相当する位置に刃部24を押し込み、表皮材2に
表面の所定距離δを残して切り込みを生じさせる(表皮
材切り込みの第2工程)。
【0027】図3(b)において、両金型21,22を
閉じ、内側面21aに表皮材2を張りつけた第1金型2
1と第2金型22との間に形成された空間23に、所定
の樹脂を射出して芯材3を形成する(芯材形成の第3工
程)。この第3工程において、空間23と連通する溝2
6にも樹脂が流れ込み、芯材3と一体になったリブ15
が形成される(芯材とリブの一体成形でもある第3工
程)。なお、空間23への樹脂の射出に際して、樹脂の
均一な流れを考慮して複数の場所に樹脂を射出する。
閉じ、内側面21aに表皮材2を張りつけた第1金型2
1と第2金型22との間に形成された空間23に、所定
の樹脂を射出して芯材3を形成する(芯材形成の第3工
程)。この第3工程において、空間23と連通する溝2
6にも樹脂が流れ込み、芯材3と一体になったリブ15
が形成される(芯材とリブの一体成形でもある第3工
程)。なお、空間23への樹脂の射出に際して、樹脂の
均一な流れを考慮して複数の場所に樹脂を射出する。
【0028】芯材3がある程度固化すると、両金型2
1,22を開く。すると、表皮材2と芯材3とが一体に
なって、第2金型22に残る。第2金型22から成形さ
れたインストルメントパネル1を図示されないイジェク
トピン等で押し出す(インストルメントパネル取り出し
の第4工程)。すると、破断線に相当する部分の表皮材
2には、刃部24の先端に相当する切り込みが発生し、
この切り込みの周囲に芯材3の開口が連続して形成され
る。この表皮材2の切り込みと芯材3の開口によってエ
アバッグドアの破断線が形成される。
1,22を開く。すると、表皮材2と芯材3とが一体に
なって、第2金型22に残る。第2金型22から成形さ
れたインストルメントパネル1を図示されないイジェク
トピン等で押し出す(インストルメントパネル取り出し
の第4工程)。すると、破断線に相当する部分の表皮材
2には、刃部24の先端に相当する切り込みが発生し、
この切り込みの周囲に芯材3の開口が連続して形成され
る。この表皮材2の切り込みと芯材3の開口によってエ
アバッグドアの破断線が形成される。
【0029】図3(b)において、刃部24の先端と内
側面21aとの距離δは、両金型21,22の加工精度
で決まる。そのため、表皮材2の表面の所定距離δを正
確に残した切り込みが可能になる。また、表皮材2の切
り込みが金型内で行われ、芯材3と一体になった後に、
金型から取り出されるため、エアバッグドアの破断線が
表皮材の表面で目立たない。また、表皮材2に予め切り
込みを入れる場合は、表皮材2の単体で切り込み位置の
検査が必要になるが、本発明によると、切り込み位置の
検査をインストルメントパネル全体の検査の中で行うこ
とができる。
側面21aとの距離δは、両金型21,22の加工精度
で決まる。そのため、表皮材2の表面の所定距離δを正
確に残した切り込みが可能になる。また、表皮材2の切
り込みが金型内で行われ、芯材3と一体になった後に、
金型から取り出されるため、エアバッグドアの破断線が
表皮材の表面で目立たない。また、表皮材2に予め切り
込みを入れる場合は、表皮材2の単体で切り込み位置の
検査が必要になるが、本発明によると、切り込み位置の
検査をインストルメントパネル全体の検査の中で行うこ
とができる。
【0030】刃部24のカッターナイフ24aの切れ味
が落ちると、カッターナイフ24aだけを交換したり、
カッターナイフ24aを外して目立てを行う。また、カ
ッターナイフ24aの長さを変えたり、取付け位置を変
えると、表皮材2の表面の所定距離δを任意寸法とする
ことができる。
が落ちると、カッターナイフ24aだけを交換したり、
カッターナイフ24aを外して目立てを行う。また、カ
ッターナイフ24aの長さを変えたり、取付け位置を変
えると、表皮材2の表面の所定距離δを任意寸法とする
ことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1によると、射出成形と同時に破
断線が形成される構成であるため、エアバッグドアの破
断線が表皮材の表面に目立たない外観とすることができ
る。
断線が形成される構成であるため、エアバッグドアの破
断線が表皮材の表面に目立たない外観とすることができ
る。
【0032】請求項2によると、エアバッグドアの破断
線が芯材を貫き表皮材に至るものであっても、回りの芯
材一体のリブによって補強され、このリブを利用してエ
アバッグモジュールを取り付けることができる。
線が芯材を貫き表皮材に至るものであっても、回りの芯
材一体のリブによって補強され、このリブを利用してエ
アバッグモジュールを取り付けることができる。
【0033】請求項3によると、芯材形成のための射出
成形と同時に、芯材を貫き表皮材に至る破断線を金型の
刃部で形成するため、表皮材又は芯材形成後の破断線加
工の工程を省略することができる。
成形と同時に、芯材を貫き表皮材に至る破断線を金型の
刃部で形成するため、表皮材又は芯材形成後の破断線加
工の工程を省略することができる。
【0034】請求項4によると、芯材形成のための射出
成形と同時に、破断線のみならず、エアバッグモジュー
ル取付け用のリブも形成できる。
成形と同時に、破断線のみならず、エアバッグモジュー
ル取付け用のリブも形成できる。
【0035】請求項5によると、開閉可能な一対の金型
のうち、表皮材を張りつける金型と閉じられる側の金型
に刃部を突設するという簡単な構成でもって、芯材形成
のための射出成形と同時に、芯材を貫き表皮材に至る破
断線を形成できる。
のうち、表皮材を張りつける金型と閉じられる側の金型
に刃部を突設するという簡単な構成でもって、芯材形成
のための射出成形と同時に、芯材を貫き表皮材に至る破
断線を形成できる。
【0036】請求項6によると、取替え可能な刃部の構
造により、刃部の定期的な交換又は刃立てが可能にな
り、表皮材に対する切れ味を良好に保つことができる。
造により、刃部の定期的な交換又は刃立てが可能にな
り、表皮材に対する切れ味を良好に保つことができる。
【図1】インストルメントパネルの斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】インストルメントパネルの製造方法及び製造装
置を示す図である。
置を示す図である。
1 インストルメントパネル 2 表皮材 3 芯材 10 エアバッグドア 11 破断線 12 切り込み 13 開口 14 薄肉部 15 リブ 16 エアバッグモジュール 21 第1金型 22 第2金型 23 空間 24 刃部 24a カッターナイフ 25 突起部 26 溝
Claims (6)
- 【請求項1】 表皮材と、前記表皮材の背面に射出成形
された芯材とからなり、前記芯材を貫き前記表皮材に至
る破断線によってエアバッグドアを形成し、前記破断線
は、前記表皮材の表面を残した切り込みと、前記切り込
みの周囲の前記芯材に対して前記射出成形で形成され、
前記切り込みと連続する開口とからなるインストルメン
トパネル。 - 【請求項2】 前記破断線の回りの前記芯材に、エアバ
ッグモジュールを取り付けるためのリブが一体に射出成
形されている請求項1記載のインストルメントパネル。 - 【請求項3】 表皮材と、前記表皮材の背面に射出成形
された芯材とからなり、前記芯材を貫き前記表皮材に至
る破断線によってエアバッグドアが形成されたインスト
ルメントパネルの製造方法であって、 開閉可能な一対の金型の一方に、予め成形された前記表
皮材を張りつける工程と、 前記表皮材が張りつけられた前記一方の金型と前記破断
線に相当する位置に刃部を突設した他方の金型とを閉
じ、前記表皮材に表面を残して切り込みを生じさせる工
程と、 前記一方の金型と、前記刃部が前記表皮材に切り込みを
入れた状態の前記他方の金型との間の空間に、樹脂を射
出して前記芯材を形成する工程と、を含むインストルメ
ントパネルの製造方法。 - 【請求項4】 前記芯材形成工程において、前記破断線
の回りにエアバッグモジュールを取り付けるためのリブ
を前記芯材と一体に形成する請求項3記載のインストル
メントパネルの製造方法。 - 【請求項5】 表皮材と、前記表皮材の背面に射出成形
された芯材とからなり、前記芯材を貫き前記表皮材に至
る破断線によってエアバッグドアが形成されたインスト
ルメントパネルの製造装置であって、 開閉可能な一対の金型を有し、一方の金型は予め成形さ
れた前記表皮材が張りつけ可能な形状であり、他方の金
型は前記表皮材を張りつけた前記一方の金型との間に前
記芯材を射出できる空間を形成する形状であり、両金型
を閉じたとき前記破断線に相当する部分に前記表皮材に
表面を残して切り込みを生じさせる刃部を前記他方の金
型に突設したインストルメントパネルの製造装置。 - 【請求項6】 前記刃部を、前記他方の金型に対して取
替え可能に設けた請求項5記載のインストルメントパネ
ルの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10040138A JPH11240404A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10040138A JPH11240404A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240404A true JPH11240404A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12572434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10040138A Pending JPH11240404A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | インストルメントパネル、その製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11240404A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726239B1 (en) * | 1999-09-22 | 2004-04-27 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Air bag cover assembly |
KR100795532B1 (ko) | 2007-03-27 | 2008-01-17 | 덕양산업 주식회사 | 에어백 전개 라인 성형용 금형 및 에어백 전개 라인성형방법 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP10040138A patent/JPH11240404A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726239B1 (en) * | 1999-09-22 | 2004-04-27 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Air bag cover assembly |
KR100795532B1 (ko) | 2007-03-27 | 2008-01-17 | 덕양산업 주식회사 | 에어백 전개 라인 성형용 금형 및 에어백 전개 라인성형방법 |
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