JPH11240150A - インクジェットヘッド及びサーマルアクチュエータ - Google Patents

インクジェットヘッド及びサーマルアクチュエータ

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Publication number
JPH11240150A
JPH11240150A JP4151898A JP4151898A JPH11240150A JP H11240150 A JPH11240150 A JP H11240150A JP 4151898 A JP4151898 A JP 4151898A JP 4151898 A JP4151898 A JP 4151898A JP H11240150 A JPH11240150 A JP H11240150A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
thermal expansion
jet head
actuator means
actuator
Prior art date
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Pending
Application number
JP4151898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Miyaguchi
耀一郎 宮口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11240150A publication Critical patent/JPH11240150A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14346Ejection by pressure produced by thermal deformation of ink chamber, e.g. buckling

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク選定の自由度が高く、高集積化を図る
こと困難である。 【解決手段】 Si基板1のSiO2膜2上にNi−Cr
膜4を成膜してダイアフラム薄膜部3に対応したマイク
ロヒータ5を形成し、ダイアフラム薄膜部3及びマイク
ロヒータ5でアクチュエータ手段6を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド及びサーマルアクチュエータに関し、特に熱膨張によ
る変形でインク滴を吐出させるインクジェットヘッド及
び機械的変位によるアクチュエータ効果を発生するサー
マルアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、コピー機等の
画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置
の記録ヘッドを構成するインクジェットヘッドとして
は、インク滴を吐出する複数のノズル孔と、各ノズル孔
に対応するインク液室(「加圧液室」ともいう。)と、
このインク液室内のインクを加圧する圧電素子等の電気
機械変換素子やヒータ等の電気熱変換素子などのアクチ
ュエータ手段(エネルギー発生手段)を備え、アクチュ
エータ手段を記録信号に応じて駆動することで所要のイ
ンク液室内のインクを加圧してノズル孔からインク滴を
吐出させるものが知られている。
【0003】アクチュエータ手段として電気機械変換素
子を用いるピエゾアクチュエータ方式のインクジェット
ヘッドは、例えば特公昭60−8953号公報、特開平
3−10846号公報等に記載されているように、加圧
液室を構成する壁面を変形可能な構造として、この変形
可能な壁面の外側に圧電素子を設け、この圧電素子を用
いて加圧液室の壁面を変形させてその内容積を変化させ
ることで、インクに圧力を与えて液滴化してノズルから
飛翔させる方式である。
【0004】アクチュエータ手段として電気熱変換素子
を用いるバブルジェット方式は、熱エネルギーによって
インク中に発生するバブルを利用するものであり、例え
ば特公昭61−59913号公報に記載されているよう
に、インク流路中にアクチュエータ手段となるヒータを
配設し、このヒータでインクを直接瞬間加熱することで
ヒータ表面にバブルを発生させ、このときのインク液室
内の圧力上昇によってインクを液滴化してノズルから飛
翔させる方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなインク
ジェットヘッドの内、ピエゾアクチュエータ方式にあっ
ては、圧電素子がインクに直接接触せず、圧電素子の発
熱も無視できるため、使用するインク種類の制約がない
という利点がある反面、圧電素子の高熱処理(PZT焼
成)、積層型圧電素子を用いる場合には分割化、個々の
圧電素子の位置合わせ等の機械的、熱的な技術課題が大
きく、煩雑な工程と装置によってコストが高くなる。
【0006】また、バブルジェット方式にあっては、半
導体技術の応用によってヒータを非常に小さくできるこ
とから、ヘッドの高集積化、小型化が容易であるという
利点を有する反面、バブルを発生させるためにヒータ表
面温度が400〜450℃と高くなり、インクに極端な
高熱を与えることからインク組成が変化し、ヒータのイ
ンク接触部分でのコゲーションが発生する。そのため、
インク染料の選択が重要になり、顔料インクを使用する
ことが難しく、カラー画像の高画質化に限界が生じ、ま
たコゲーションによるヒータの劣化でバブル発生が不良
になったり、高熱のためにヒータ保護膜が劣化してクラ
ックによるヒータ断線などの不良が発生し易い。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インク選定の自由度を向上し、コゲーションの問
題もなく、信頼性が高い小型、集積化の容易なインクジ
ェットヘッド及びこれに適したサーマルアクチュエータ
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、アクチュエー
タ手段でインク液室のインクを加圧してインク滴を吐出
させるインクジェットヘッドにおいて、前記アクチュエ
ータ手段は熱膨張による変形で前記インク滴を吐出させ
るエネルギーを発生する構成とした。
【0009】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記アクチ
ュエータ手段は熱膨張率の異なる材料を積層してなり、
各層の熱膨張率の差に起因して変形する構成とした。
【0010】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項2のインクジェットヘッドにおいて、前記アクチ
ュエータ手段の各層の熱膨張率には2倍以上の差がある
構成とした。
【0011】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項2又は3のインクジェットヘッドにおいて、前記
アクチュエータ手段の内のヒータ材料が金属又は合金か
らなる構成とした。
【0012】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項2又は3のインクジェットヘッドにおいて、前記
アクチュエータ手段の内のヒータ材料が導電性ニューセ
ラミックスからなる構成とした。
【0013】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項2乃至5のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記アクチュエータ手段の接インク面が熱膨張率
の大きな保護膜で覆われている構成とした。
【0014】請求項7のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、基板の一部に薄膜部を形成し、この薄膜部に熱膨
張率の異なる材料を1層以上積層した構成とした。
【0015】請求項8のサーマルアクチュエータは、機
械的変位によるアクチュエータ効果を発生するサーマル
アクチュエータであって、熱膨張率の異なる2以上の材
料を積層してなり、少なくとも1層に給電されることで
熱膨張して各層の熱膨張率の差に起因して変形し、前記
アクチュエータ効果を発生する構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係るインクジェットヘッドの要部模式的断面図、図2
は同インクジェットヘッドの要部平面図である。
【0017】このインクジェットヘッドは、Si基板1
表面に厚さ3μm程度のSiO2膜2を一体的に形成し
て、Si基板1にインク液室対応部1aを形成すること
で、このインク液室対応部1aに対応するSiO2膜2部
分をダイアフラム薄膜部3としている。例えば、Si
(111)基板1の表面にSiO2膜2を成膜した後、裏
面からインク液室対応部1aに異方性エッチングを施す
ことによって、このエッチャントにはSiO2膜2はイオ
ン溶出しないので、SiO2膜2の薄膜部分がダイアフラ
ム薄膜部3として残り、インク液室対応部1aを有する
基板1表面にSiO2膜2を一体形成した部材(振動板部
材)を形成することができる。
【0018】そして、このSiO2膜2上にヒータ材料と
なるNi−Cr膜4を厚さ1μm程度成膜して、ダイア
フラム薄膜部3に対応してパターン化することで、ダイ
アフラム薄膜部3上にマイクロヒータ5を形成し、これ
らのダイアフラム薄膜部3及びマイクロヒータ5で熱膨
張率の異なる材料を積層してなるアクチュエータ手段
(サーマルアクチュエータ)6を構成している。なお、
ダイアフラム薄膜部3を構成するSiO2膜2の熱膨張率
は3×10E-6/℃であり、Ni−Cr膜4の熱膨張係
数は16×10E-6/℃である。また、マイクロヒータ
5の両側部分にはマイクロヒータ5に給電するための電
極部7,8を形成している。
【0019】さらに、Ni−Cr膜4上にはアクチュエ
ータ手段6の周辺部分に対応してインク液室10を画成
するためのインク液室隔壁部材11を薄膜接着剤12で
接合し、さらにインク液室隔壁部材11上にはノズル1
3を形成したノズル形成部材14を薄膜接着剤15で接
合している。インク液室隔壁部材11としてはSUS基
板(例えばSUS304)をエッチングして形成したも
の、或いは、ドライフィルムレジスト(DFR)を1層
又は複層構造にしたものなどを用いることができる。
【0020】このように構成したインクジェットヘッド
においては、アクチュエータ手段6のマイクロヒータ5
(ヒータ材料)に対して電極部7,8を介して給電し、
マイクロヒータ5を200℃程度に加熱することによっ
て、マイクロヒータ5を形成しているNi−Cr膜4と
SiO2膜2との熱膨張率の差に基づいて機械的な形状変
化が生起され、図1に破線で示すように、熱膨張率の大
きな側(マイクロヒータ5側)に突出するようにアクチ
ュエータ手段6が変形するので、インク液室10内のイ
ンクが加圧されてノズル13からインク滴16が吐出す
る。
【0021】このようにマイクロヒータによる局所加熱
による材料の熱膨張の効果を利用し、材料の熱膨張を機
械的変位に変換してインク滴を吐出させるエネルギーを
発生することにより、インク滴を効率的に吐出させるこ
とができる。そして、このとき、加熱の程度(温度)を
制御することによってインク滴量を制御でき、これによ
りドット径制御ができて多値化が可能になる。
【0022】なお、実験によれば、このインクジェット
ヘッドにおけるインク滴の量はアクチュエータ手段6の
変形量から予測されるインク滴量よりも大きく計測され
た。これは、マイクロヒータ極表面部分でインクが加熱
膨張されることによって、アクチュエータ手段6の変形
にインク膨張が相乗することで、結果的にインク滴量が
増加するものと考えられる。
【0023】すなわち、インクの熱膨張率は2×10E
-4/℃程度であり、比熱は4.3J/g°K程度であっ
て、金属の比熱より約10倍大きいが、熱膨張率が15
倍ほどである。この結果、インクはマイクロヒータ表面
の加熱であるが、体積膨張が大きいことから、加熱によ
ってインク体積が膨張し、インク液室が加圧されたのと
同様になってインク滴量が大きくなると考えられる。こ
のように、マイクロヒータの加熱膨張だけでなく、イン
ク接触面のインク自体の熱膨張も加味されることから、
相乗効果によって効率の高いインクジェットヘッド用ア
クチュエータ手段(サーマルアクチュエータ)となる。
【0024】そして、マイクロヒータにおける熱変化領
域は300℃以下であり、インクのコゲーションが発生
しない領域であるので、インク選定に対する制約が少な
くなり、水性インク、油性インク、サーマルインク、顔
料系インク、染料系インク、エマルジョンインク等の各
種のインクを用いることができるようになる。そして、
マイクロヒータは半導体技術を用いて形成することがで
きるので、インクジェットヘッドの小型化、高集積化を
図ることができる。
【0025】また、上記のように、アクチュエータ手段
を熱膨張率の異なる2層以上の構成にして熱膨張率の差
に起因して変形させる構成とすることで、マイクロヒー
タ駆動時のアクチュエータ手段の機械的変位量を大きく
することができ、顔料インクやホットメルトインクなど
の高粘度インクや熱分解し易いインクでもコゲーション
などを配慮することなく吐出することができるようにな
り、高画質のインクジェットプリンタを得ることができ
る。
【0026】さらに、アクチュエータ手段を熱膨張率の
異なる2層以上の構成にして熱膨張率の差に起因して変
形させる構成とすることで、熱変化と機械的変位変化の
追随性が向上し、材料の剛性を高く(ヤング率を大き
く)する材料の組合せを選択することができ、一部にセ
ラミックスや無機酸化物を含むことで剛性を向上するこ
とができる。また、2層以上にすることで、マイクロヒ
ータの層厚さ方向に導電性の差を持たせて熱分布を設け
ることによってヒートサイクルのサーマルショックを防
止することができ、更に金属や合金の組合せの層間に酸
化物を介在させることによって密着性を向上することが
できる。
【0027】このようにアクチュエータ手段を熱膨張率
の異なる材料を2層以上積層した構成にする場合、熱膨
張率の差は2倍以上にすることが好ましい。すなわち、
金属材料や合金等の線膨張係数は10×E-6程度である
から、概略1mmの長さで200℃における変位量は
0.2μm程度であり、膨張率差によるアクチュエータ
変位量を確保する上では2倍以上の係数差を持たせるこ
とで大きな変位量を得ることができる。
【0028】すなわち、サーマルアクチュエータとして
その変位量を大きくすることによってインク滴を安定し
て吐出飛翔させることができ、その変位量の適正値を得
るためには体積変化率として25〜30plが必要であ
るが、層構造を形成する熱膨張率の差を2倍以上とする
ことで、膨張率の大きい方に凸部変形する。この場合の
変形量は予測することができるので、面積の大きさを考
慮してダイアフラム薄膜部面積を設定することができ
る。
【0029】さらに、基板の一部にダイアフラム薄膜部
を形成して、これをライン状にアレイ化し、各ダイアフ
ラム薄膜部にマイクロヒータを設けることによって、ラ
イン状のサーマルアクチュエータを構成することがで
き、マルチノズルインクジェットヘッドを得ることがで
きる。この場合、半導体技術を応用することができ、ま
た材料選択性が大きく、熱変形変位量を大きくすること
ができるので、低コストで信頼性の高いマルチノズルイ
ンクジェットヘッドが得られる。
【0030】この場合、基板としては、上述したシリコ
ンウエハー基板の他、ガラス基板、セラミックス基板、
アルミニウム基板、ステンレス基板、その他の金属基板
等を利用することができる。また、ダイアフラム薄膜部
となる薄板部は、熱膨張率の小さい、Si、ガラス、セ
ラミックス(2〜4×10E-6/℃である。)などが適
している。さらに、アルミニウム等の金属材料を基板に
用いる場合には、無機酸化物を薄膜形成するか、ポリイ
ミドや液晶ポリマーの薄膜を形成することでマイクロヒ
ータを構築することができる。
【0031】また、ヒータ材料、すなわちマイクロヒー
タを形成して熱及び機械的アクチュエータを発現させる
ための材料としては、金属或いは合金を用いることがで
きる。金属は金属元素から選択することができ、合金も
これらの組合せから選択することができる。更に、合金
の導電性の制御や熱膨張率を増加するために非金属元素
を含む合金を選択することもできる。合金を用いること
で、金属結晶化の劣化を防止し、マイグレーションを防
止し、無機酸化物の保護膜との密着性を向上することが
できる。また、導電性セラミックスを用いることもで
き、耐久性が向上し、熱応力による履歴が小さく、保護
膜との密着性が向上する。
【0032】次に、図3は本発明の第2実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図、図4は同イ
ンクジェットヘッドの振動板基材の斜視図である。この
インクジェットヘッドは、図4に示すように、厚さ20
〜100μmのSUS基板21、例えばSUS304等
の金属板にエッチング等で長孔状のインク液室対応部2
1aをアレイ状に穿設し、この基板21上に図3に示す
ように厚さ3〜20μmのポリイミド(或いは液晶ポリ
マー)の薄膜22をエポキシ・ポリイミド接着剤23で
接合して、インク液室対応部21aの対応する部分にダ
イアフラム薄膜部24を構成している。
【0033】そして、このポリイミド薄膜22上には、
上述した第1実施形態と同様に、例えば厚さ1μm程度
のNi−Cr膜25を成膜してマイクロヒータ形状でア
レイ状にパターン化することで、ダイアフラム薄膜部2
4上にマイクロヒータ26を形成し、これらのダイアフ
ラム薄膜部24及びマイクロヒータ26でアクチュエー
タ手段27を構成している。
【0034】さらに、Ni−Cr膜25上には、上記第
1実施形態と同様に、アクチュエータ手段6の周辺部分
に対応してインク液室10を画成するためのSUS基板
をエッチングしたものや、ドライフィルムレジストを用
いたインク液室隔壁部材11を薄膜接着剤12で接合
し、さらにインク液室隔壁部材11上にはノズル13を
形成したノズル形成部材14を薄膜接着剤15で接合し
ている。
【0035】このように構成したインクジェットヘッド
においても、アクチュエータ手段27のマイクロヒータ
26に給電してマイクロヒータ26を200℃程度に加
熱することによって、アクチュエータ手段27が熱膨張
して機械的な形状変化が生起され、これによってインク
液室10内のインクが加圧されてノズル13からインク
滴が吐出し、上記第1実施形態と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0036】次に、図5は本発明の第3実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図である。この
インクジェットヘッドは、前述した第1実施形態におい
て、SiO2膜2上に厚さ0.5μm程度のCr(クロ
ム)膜25を成膜し、このCr膜25上に厚さ1μm程
度のNi−Cr膜4を成膜してマイクロヒータ形状にパ
ターン化することで、ダイアフラム薄膜部3上にマイク
ロヒータ28を形成し、これらのダイアフラム薄膜部3
及びマイクロヒータ28でアクチュエータ手段29を構
成している。
【0037】ここで、Cr膜25の熱膨張率は7×10
-6/℃、前述したように、Ni−Cr膜4の熱膨張率
は16×10E-6/℃であり、SiO2膜2の熱膨張率は
3×10E-6/℃である。すなわち、マイクロヒータ2
8の熱膨張率構成が傾斜を持っているので、薄膜界面で
の剥離が起きにくくなる。また、SiO2膜2とNi−C
r膜4との間にCr膜25を介在させることによって酸
化物と金属膜との密着性が向上する。これによって、ア
クチュエータ手段29の変位がスムーズになり、変位量
を大きくできると共に、信頼性が向上する。
【0038】このように積層材料として熱膨張率の傾斜
を考慮して選択し、更に層間の密着性の向上を図ること
によってサーマルアクチュエータの特性を向上し、信頼
性を向上することができる。
【0039】次に、図6は本発明の第4実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図である。この
インクジェットヘッドは、上述した第3実施形態におい
て、SiO2膜2上に厚さ0.5μmのCr(クロム)膜
25を成膜し、このCr膜25上に厚さ2μmのAl膜
31を成膜してアレイ状にパターン化して、ダイアフラ
ム薄膜部3上にCr膜25及びAl膜31からなるマイ
クロヒータ32を形成し、更にこのマイクロヒータ32
を構成するAl膜31表面(接インク面)に厚さ0.3
μm程度の保護膜となるPt(白金)膜33を成膜し
て、これらのダイアフラム薄膜部3、マイクロヒータ3
2及び保護膜33でアクチュエータ手段34を構成して
いる。
【0040】すなわち、マイクロヒータは金属材料を薄
膜蒸着(0.5μm〜10μm程度)し、半導体技術を
用いて目的のマイクロヒータパターンに形成する。金属
材料としてのアルミニウム(Al)は線膨張率が23×
10E-6/℃と大きいものの耐インク性が弱く、腐食溶
出する。そこで、Alの表面のインク接触面に白金(P
t)等の耐食性の高い金属膜を0.1〜0.3μm程度
保護膜として形成することによって、Alの腐食溶出を
防止できて、信頼性を向上することができる。
【0041】なお、合金化することによってもインクと
の接触による金属材料の腐食溶出を防止して信頼性を向
上することができる。例えば、イットリウム合金やジュ
ラルミン系(Al−Mg−Sn−Y)やアルミニウムブ
ロンズ系(Al−Cu−Zn)、更にマイグレーション
防止にはAl−Cu−Mg等の合金を用いることもでき
る。さらに、これらの保護膜としては無機酸化物(Si
O2、SiON、SiN、BN、Ta205等)を蒸着す
ることで更に信頼性が向上する。
【0042】次に、図7は本発明の第5実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図である。この
インクジェットヘッドは、前述した第1実施形態におい
て、SiO2膜2上に下地層35を成膜し、この下地層3
5上に気相化学反応による蒸着やスパッタ蒸着法でシリ
コンカーバイト(SiC)、ボロンカーバイト(BC)
の堆積膜を形成して厚さ2μmの導電性セラミックス膜
36を成膜し、これをドライエッチング等で目的の形状
にパターン化して、マイクロヒータ37を形成し、ダイ
アフラム薄膜部3及びマイクロヒータ37によってアク
チュエータ手段38を構成している。
【0043】導電性セラミックス(導電性ニューセラミ
ックス)の熱膨張率は3×10E-6/℃と小さいがマイ
クロヒータとしてヒートサイクルの耐久性が得られるの
で、熱膨張率の大きい金属材料を積層することで、サー
マルアクチュエータとして信頼性の高いデバイスが得ら
れる。
【0044】次に、図8は本発明の第6実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図である。この
インクジェットヘッドは、前述した第4実施形態におい
て、Al膜31の保護膜として厚さ2μmのポリイミド
や液晶ポリマーなどの有機材料の保護膜39を例えば2
μmの厚さに成膜したものである。この場合も有機材料
の保護膜によってAlの腐食溶出を防止できて、信頼性
を向上することができる。
【0045】このようにマイクロヒータ上に熱膨張係数
が大きい有機材料をコートすることで、その熱変位量を
大きくし、サーマルアクチュエータとしての特性が向上
し、更にガラス転移点の高い(Tg150〜300℃)
ものは化学的安定性があり、インクによる妨害もなく保
護膜として兼用することができる。また、インク液室を
形成するためにインク液室隔壁部材などを接合するとき
に、UV、プラズマ等によって改質することで容易に界
面の制御を行うことができ、接着接合力の大きな部品接
合を行うことができる。
【0046】次に、図9は本発明の第7実施形態に係る
インクジェットヘッドの要部模式的断面図である。この
インクジェットヘッドは、Si基板1上にダイアフラム
薄膜部3を形成するSiO2膜2を設けて、このSiO2
2上に下地層41を成膜し、この下地層41上に金属層
(及び/又は導電性セラミックス膜)42を成膜し、更
に金属層42上にポリイミド樹脂(又は液晶ポリマー)
43をスピンコート法やロールコータ法により部分的或
いは全面的に塗布し、これを200〜300℃で熱キュ
ア(熟成)することで高分子化して保護膜としたもので
あり、金属層52によってマイクロヒータ45を形成
し、ダイアフラム薄膜部3、下地層41、マイクロヒー
タ44及びポリイミド樹脂(又は液晶ポリマー)43に
よってアクチュエータ手段46を構成している。
【0047】ここで、金属層(及び/又は導電性セラミ
ックス膜)42にはパルス状に駆動電圧を印加すること
になるが、通常は薄膜接着層を介してわずかのインク隔
壁との接触でインク液室−ノズル形成部材まで導通し、
腐食が促進され、パルスノイズが重畳するが、電気的絶
縁性が高い有機保護膜を使用することで、電気的ノイズ
が分離され、信頼性や安定性が向上する。
【0048】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
の製造方法について説明する。本発明に係るインクジェ
ットヘッドは、基板の一部に薄膜部(薄板部、ダイアフ
ラム薄膜部)をアレイ状に形成し、この基板を振動板部
材とする。薄板部は金属等の導電性の材料の場合、無機
酸化物、有機樹脂材料等の絶縁性材料で形成することが
できる。
【0049】基板はエッチング等で目的サイズの孔のア
レイを形成し、フィルム状の金属、セラミックス、ガラ
ス、有機材料を接合して、振動板ダイアフラム薄膜部を
形成し、このダイアフラム薄膜部上にマイクロヒータの
材料蒸着そのパターン化、更に保護膜を形成することで
サーマルアクチュエータが得られる。基板に無機酸化膜
や有機材料をコーティングし、その後エッチング等で振
動板アレイを形成することも可能である。
【0050】ここでは、金属基板の酸化膜を利用したイ
ンクジェットヘッドの製造方法の一例について図10を
参照して説明する。先ず同図(a)に示すように、金属
基板としてのAl基板(厚さ50〜150μm)51を
準備し、同図(b)に示すようにこのAl基板51の表
面に厚さ5〜10μm程度の陽極酸化膜52を成長形成
して、同図(c)に示すように陽極酸化膜52に封孔
(β−Al23)を行って100〜200℃の加熱処理
を行う。
【0051】そして、同図(d)に示すようにAl基板
51の他面にレジストによる振動板パターン53を形成
してAlエッチングを行うことによってAl2O3膜52
はストッパとして機能するので、同図(e)に示すよう
にインク液室に対応する部分が除去されてアレイ状に孔
状のインク液室対応部54が形成される。このとき、イ
ンク液室対応部54上には厚さ5〜10μmのAl23
のダイアフラム薄膜部55が形成される。
【0052】そこで、同図(f)に示すようにAl23
のダイアフラム薄膜部55上に金属層(及び/又は導電
性セラミックス)56からなるマイクロヒータ57を設
け、更にSUS基板等からなるインク液室隔壁部11、
ノズル13を形成したノズル形成部材(ノズルプレー
ト)14を薄膜接着剤12,15で積層接合して、イン
ク液室10を画成し、インクジェットヘッドを構成す
る。
【0053】なお、アクチュエータ手段を構成するダイ
アフラム薄膜部、ヒータ材料、保護膜等の層厚みは上記
実施例において述べた範囲が好ましいが、これに限るも
のではない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、熱膨張による変形でインク滴
を吐出させるエネルギーを発生するアクチュエータ手段
を備えた構成としたので、インク選定の自由度が向上
し、コゲーションの問題もなく、信頼性が高く、小型
化、高集積化を図れるインクジェットヘッドを得ること
ができる。
【0055】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、ア
クチュエータ手段は熱膨張率の異なる材料を積層してな
り、各層の熱膨張率の差に起因して変形する構成とした
ので、変位量を大きくし、しかも熱変化と機械変位変化
の追随性を向上することが可能になる。
【0056】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2のインクジェットヘッドにおいて、ア
クチュエータ手段の各層の熱膨張率には2倍以上の差が
ある構成としたので、変位量が大きくなり、しかも熱変
化と機械変位変化の追随性も高くなる。
【0057】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2又は3のインクジェットヘッドにおい
て、アクチュエータ手段の内のヒータ材料が金属又は合
金からなる構成としたので、熱膨張差による機械的変位
が可能なヒータ材料の選定が容易になる。
【0058】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2又は3のインクジェットヘッドにおい
て、アクチュエータ手段の内のヒータ材料が導電性ニュ
ーセラミックスからなる構成としたので、ヒートサイク
ルに対する耐久性があり、インク接触面の保護が不要に
なる。
【0059】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2乃至5のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエータ手段の接インク面が熱膨
張率の大きな保護膜で覆われている構成としたので、イ
ンクに対する耐久性が向上し、変位量の増加を図ること
ができるようになる。
【0060】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、基板の一部に薄膜部を形成し、この薄膜
部に熱膨張率の異なる材料を1層以上積層した構成とし
たので、マルチインクジェットヘッドを容易に低コスト
で得ることができる。
【0061】請求項8のサーマルアクチュエータによれ
ば、熱膨張率の異なる2以上の材料を積層してなり、少
なくとも1層に給電されることで熱膨張して各層の熱膨
張率の差に起因して変形し、アクチュエータ効果を発生
する構成としたので、インクジェットヘッドに適したア
クチュエータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図2】同インクジェットヘッドの要部平面図
【図3】本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図4】同実施形態の基板の斜視図
【図5】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図6】本発明の第4実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図7】本発明の第5実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図8】本発明の第6実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図9】本発明の第7実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの要部模式的断面図
【図10】本発明に係るインクジェットヘッドの製造工
程の一例を説明する説明図
【符号の説明】
1…Si基板、2…SiO2膜、3…ダイアフラム薄膜
部、4…Ni−Cr膜、5…マイクロヒータ、6…アク
チュエータ手段、10…インク液室、11…インク液室
隔壁部材、13…ノズル、14…ノズル形成部材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータ手段でインク液室のイン
    クを加圧してインク滴を吐出させるインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記アクチュエータ手段は熱膨張による変
    形で前記インク滴を吐出させるエネルギーを発生するこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記アクチュエータ手段は熱膨張率の異なる
    材料を積層してなり、各層の熱膨張率の差に起因して変
    形することを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    において、前記アクチュエータ手段の各層の熱膨張率に
    は2倍以上の差があることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の内のヒータ
    材料が金属又は合金からなることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の内のヒータ
    材料が導電性ニューセラミックスからなることを特徴と
    するインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の
    接インク面が熱膨張率の大きな保護膜で覆われているこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、基板の一部に薄膜部を形成
    し、この薄膜部に熱膨張率の異なる材料を1層以上積層
    したことを特徴とするインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 機械的変位によるアクチュエータ効果を
    発生するサーマルアクチュエータであって、このサーマ
    ルアクチュエータは熱膨張率の異なる2以上の材料を積
    層してなり、少なくとも1層に給電されることで熱膨張
    して各層の熱膨張率の差に起因して変形し、前記アクチ
    ュエータ効果を発生することを特徴とするサーマルアク
    チュエータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1362702A3 (en) * 2002-05-15 2004-03-17 Eastman Kodak Company Snap-through thermal actuator
JP2009302033A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Samsung Electronics Co Ltd マイクロヒーター、その製造方法、及びマイクロヒーターを利用したパターン形成方法

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