JPH11240024A - 合成樹脂のトリミング方法及びその装置 - Google Patents

合成樹脂のトリミング方法及びその装置

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JPH11240024A
JPH11240024A JP4324898A JP4324898A JPH11240024A JP H11240024 A JPH11240024 A JP H11240024A JP 4324898 A JP4324898 A JP 4324898A JP 4324898 A JP4324898 A JP 4324898A JP H11240024 A JPH11240024 A JP H11240024A
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JP
Japan
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dry ice
synthetic resin
compressed air
ice pellets
pellets
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JP4324898A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Tsunoda
保久 角田
Muneo Furuya
宗雄 古谷
Kozaburo Yamada
光三郎 山田
Koji Iwata
光司 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性が良く、かつ、個人差が少なく、見栄
え良く仕上げることができること。 【解決手段】 ドライアイスを微小粒子化してなるドラ
イアイスペレットを圧搾空気によって搬送し、その搬送
されたドライアイスペレットを合成樹脂の薄肉部分に噴
射させて、該合成樹脂の薄肉部分を除去する。合成樹脂
フィルムのトリミング等に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材に接合した合
成樹脂フィルムの食出し部分等の除去対象部分を除去し
たり、合成樹脂のバリ部分を除去したりする合成樹脂の
トリミング方法及びその装置に関するもので、特に、合
成樹脂等の接合した合成樹脂フィルムの食出し部分等の
除去対象部分を除去する合成樹脂フィルムのトリミング
等に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、木目調等の模様の合成樹脂フィル
ムを基材に接合して、その基材の表面を木目調等に仕上
げる成形方法が多様化されてきている。
【0003】図6は合成樹脂フィルムを基材に接合して
その周囲を鋏で切断し、その後、ナイフで処理する場合
の説明図である。
【0004】まず、図示しない金型に合成樹脂フィルム
Aをセットし、射出成形によって基材B1 ,B2 を形成
することにより、合成樹脂フィルムAを接合した基材B
1 ,B2 を得る。
【0005】この種の合成樹脂フィルムAを基材50に
接合して木目調等の模様を付した基材B1 ,B2 は、基
材B1 ,B2 から食出した合成樹脂フィルムAを鋏で基
材B1 ,B2 から離れた周囲C1 ,C2 を切断した後、
図6に示すように、基材B1,B2 との境界線D1 ,D2
をカッターナイフで切削し、合成樹脂フィルムAを接
合した基材B1 ,B2 を仕上げている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、合成樹
脂フィルムAを接合した基材B1 ,B2 を、まず、鋏で
基材B1 ,B2 から離れた周囲C1 ,C2 を切断した
後、基材B1 ,B2 との境界線D1 ,D2 をカッターナ
イフで切削して基材B1 ,B2 の周囲を仕上げるには、
正確に基材B1 ,B2 との境界線D1 ,D2 をカッター
ナイフで切削する必要があり、その作業性が良くなかっ
た。また、カッターナイフで基材B1 ,B2との境界線
D1 ,D2 を切削する必要があり、作業者の器用さを求
めるものであり、見栄え良く仕上るには、個人差が大き
く、その品質管理に問題があった。
【0007】そこで、本発明は、作業性が良く、かつ、
個人差が少なく、見栄え良く仕上げることができる合成
樹脂のトリミング方法及びその装置の提供を課題とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる合成樹
脂のトリミング方法は、ドライアイスを微小粒子化して
なるドライアイスペレットを圧搾(圧縮)空気によって
搬送し、その搬送されたドライアイスペレットを合成樹
脂の薄肉部分に噴射させて、該合成樹脂の薄肉部分を除
去するものである。
【0009】請求項2にかかる合成樹脂のトリミング装
置は、ドライアイスを微小粒子化してなるドライアイス
ペレットを収容する収容部と、前記収容部に収容された
ドライアイスペレットを搬送する圧搾空気を得るコンプ
レッサと、前記収容部からドライアイスペレットを順次
送出する送出機構を有し、前記コンプレッサで圧搾され
た圧搾空気の流れにドライアイスペレットを乗せるミキ
シング手段と、前記圧搾空気で搬送したドライアイスペ
レットを合成樹脂の薄肉部分に噴射させる噴射ノズルと
を具備するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0011】図1は本発明の実施の形態1における合成
樹脂のトリミング装置として、合成樹脂フィルムのトリ
ミング装置の全体構成を示す説明図である。また、図2
は実施の形態1における合成樹脂フィルムのトリミング
装置で使用するミキシング装置の全体構成を示す全体構
成図、また、図3は実施の形態1における合成樹脂フィ
ルムのトリミング装置で使用する噴出ヘッドを取付ける
ロボットの全体構成を示す全体構成図である。そして、
図4は実施の形態1における合成樹脂フィルムのトリミ
ング装置で使用する噴出ヘッドの移動軌跡を説明する説
明図、図5は実施の形態1における合成樹脂フィルムの
トリミング装置で切断する噴出ヘッドの切断状況を説明
する説明図である。
【0012】図1において、液体炭酸ガス(CO2 )を
貯留するボンベ等からなる液体炭酸ガス貯留槽1は、液
体炭酸ガスを送出し、それをドライアイス生成機2のサ
ージタンク及び熱交換器等によってドライアイスを生成
する。生成されたドライアイスは、高速回転するロータ
リーカッターで切断してドライアイスペレット(小粉
体)化するドライアイスペレット生成機3に送出され、
ここで粉砕されてドライアイスペレットとなる。
【0013】一方、コンプレッサ11で空気を圧搾し、
その圧搾空気から塵埃、オイルミスト等をフィルタ12
で除去し、更に、その圧搾空気を乾燥・除湿処理機13
で温度を降下させて乾燥する。この乾燥・除湿処理機1
3による圧搾空気の乾燥及び除湿は、ドライアイスペレ
ットをペレット状態で連続的に噴射するに重要な要件で
ある。通常、温度を降下させることにより、水分を凍結
させ、その凍結した水分を除去している。
【0014】ドライアイスペレット生成機3で生成され
たドライアイスペレットは、ミキシング装置4のホッパ
ー41に供給される。ミキシング装置4は、コンプレッ
サ11で圧搾され、フィルタ12及び乾燥・除湿処理機
13を介して得た乾燥低温圧搾空気を導入しており、ベ
ルヌーイの定理により、高速に流れる乾燥低温圧搾空気
の流れにドライアイスペレットを乗せることにより、噴
射ヘッド5からドライアイスペレットを乾燥低温圧搾空
気と共に噴射させている。ここで、高速に流れる乾燥低
温圧搾空気の流れにドライアイスペレットを乗せる技術
としては、一個または一対の歯車の回転等によって歯車
の歯間によって、ドライアイスペレットを移送し、強制
的に供給してもよい。
【0015】なお、ここで、ドライアイスペレットは市
販されており、その製造等については公知であるので、
その構成の詳細は省略する。
【0016】図2において、ミキシング装置4は、上部
にドライアイスペレット生成機3で生成されたドライア
イスペレットを収容する略ロート状のホッパー41を有
している。このホッパー41には、ドライアイスペレッ
トの落下が連続的に行われるように加振するバイブレー
タ42が配設されている。また、ホッパー41の略中心
部には、押出手段を構成するエヤシリンダ43aに直線
状の押圧ロッド43が接続されている。
【0017】ホッパー41の下部には、シャッター44
が配設されており、このシャッター44はエヤシリンダ
44aによって開閉される。ホッパー41の下部のシャ
ッター44が開閉されることによって、台車48に載せ
られた本体45のホッパー受45aにドライアイスペレ
ットが供給される。ホッパー受45aは管路45cの圧
搾空気流にドライアイスペレットを乗せるもので、ベル
ヌーイの定理によってホッパー受45a側が負圧にな
り、ドライアイスペレットが管路45cの圧搾空気流に
流れ込むようになっている。そのため、本体45内に配
設した管路45cの略中央部には、ホッパー受45aの
下端が若干挿入されている。
【0018】管路45cは、バルブ45bを介してコン
プレッサ11で圧搾され、フィルタ12及び乾燥・除湿
処理機13を介して得た圧搾空気を導入する圧搾空気供
給管路46に接続されている。バルブ45bはバタフラ
イバルブ等の所定の開口面積を大きく開閉できるバルブ
が使用され、流体抵抗を低減する必要に応じて、並列接
続したバルブを使用してもよい。また、シール性を確保
する場合には、更に、圧搾空気供給管路46のコンプレ
ッサ11側に配設するのが望ましい。管路45cの圧搾
空気供給管路46を接続した反対側は、端部に噴射ヘッ
ド5が配設されたフレキシブルの排出管路47が接続さ
れている。
【0019】噴射ヘッド5は、公知の構成のロボット6
に取付けられている。
【0020】ロボット6は、ベースにアンカーボルト等
で取付けた支柱部61と、その支柱部61に対して水平
方向、即ち、支柱部61の長さ方向を軸とする旋回可能
であり、かつ、垂直方向、即ち、支柱部61の長さ方向
を軸とする垂直方向に旋回可能な第1アーム62を有し
ている。また、第1アーム62の端部に接続され、垂直
方向にのみ旋回可能な第2アーム63を有している。ま
た、第2アーム63の先端には、第2アーム63の長さ
方向を軸として旋回可能で、かつ、第2アーム63の長
さ方向に対して直角方向を軸として旋回可能な、噴射ヘ
ッド5が取付けられている。これによって、噴射ヘッド
5の噴射方向が如何なる方向にも可能となっている。
【0021】一方、合成樹脂フィルムAを厚さ125〜
200ミクロンのアクリルフィルムとし、基材B1 ,B
2 をポリプロピレンとし、その基材B1 ,B2 の一方の
面に接合して木目調等の模様を表面に形成した基材B1
,B2 は、基材B1 ,B2 から食出した合成樹脂フィ
ルムAが付いたままである。
【0022】次に、このように構成された合成樹脂のト
リミング装置としての合成樹脂フィルムのトリミング装
置の動作を説明する。
【0023】液体炭酸ガスを貯留する液体炭酸ガス貯留
槽1から液体炭酸ガスをドライアイス生成機2に送出
し、ドライアイス生成機2によってドライアイスを生成
する。生成されたドライアイスはドライアイスペレット
生成機3に送出され、ここでドライアイスペレットに粉
体化される。
【0024】一方、コンプレッサ11で空気を圧搾し、
フィルタ12で塵埃、オイルミスト等を除去し、かつ、
乾燥・除湿処理機13で温度を降下させ、乾燥空気とす
る。
【0025】ドライアイスペレット生成機3で生成され
たドライアイスペレットは、ミキシング装置4のホッパ
ー41に供給され、ミキシング装置4はコンプレッサ1
1で圧搾され、フィルタ12及び乾燥・除湿処理機13
を介して得た乾燥低温圧搾空気を導入し、ベルヌーイの
定理により、高速に流れる乾燥低温圧搾空気の流れにド
ライアイスペレットを乗せ、噴射ヘッド5からドライア
イスペレットを乾燥低温圧搾空気と共に噴射させる。
【0026】このとき、ホッパー41の下部に配設され
ているシャッター44は、エヤシリンダ44aによって
開閉され、その排出量をシャッター44の開閉タイミン
グによって決定している。また、更に、ホッパー41の
略中心部には、エヤシリンダ43aに直線状の押圧ロッ
ド43が接続されており、エヤシリンダ43aを所定の
時間間隔毎に駆動し、押圧ロッド43によってホッパー
41から本体45のホッパー受45aにドライアイスペ
レットが滴下されるように制御している。
【0027】また、ミキシング装置4はドライアイスペ
レット生成機3で生成されたドライアイスペレットをホ
ッパー41に収容する。このホッパー41にはバイブレ
ータ42が配設されており、加振することによりドライ
アイスペレットが一体に固るのを防止し、ドライアイス
ペレットの状態で連続的に落下される。更に、ホッパー
41の略中心部には、エヤシリンダ43aに直線状の押
圧ロッド43が接続されており、エヤシリンダ43aを
所定の時間間隔毎に駆動し、押圧ロッド43によってホ
ッパー41から本体45のホッパー受45aにドライア
イスペレットが供給される。
【0028】管路45cには、バルブ45bの開動作に
よってコンプレッサ11で圧搾された圧搾空気が導入さ
れることにより、本体45のホッパー受45aに収容さ
れているドライアイスペレットが吸引され、そのドライ
アイスペレットの噴射量が決定される。管路45cに導
入されたドライアイスペレットはフレキシブルの排出管
路47を介して噴射ヘッド5から噴射される。
【0029】ロボット6に取付けた噴射ヘッド5は、合
成樹脂フィルムAを一方の面に接合して木目調等の模様
を表面に形成した基材B1 ,B2 の周囲の軌跡E1 ,E
2 をティーチングしておく。このティーチングは、図5
に示すように、基材B1 ,B2 の周囲の軌跡E1 ,E2
の接線に対して噴射ヘッド5からの噴射方向が略垂直に
なるように設定する。
【0030】したがって、ドライアイスペレットを圧搾
空気によって搬送し、その搬送されたドライアイスペレ
ットを基材B1 ,B2 の周囲の軌跡E1 ,E2 に噴射さ
せたとき、噴射された合成樹脂フィルムAが急激に超低
温度に温度が降下し、合成樹脂フィルムAがサーマルシ
ョックを受け、かつ、圧搾空気流による衝撃力及び合成
樹脂フィルムAに衝突したときのドライアイスペレット
の昇華による急激な体積膨脹による衝撃力を受け、合成
樹脂フィルムAが除去される。除去された合成樹脂フィ
ルムAは粉体に近似した微小片になるが、この微小片に
はドライアイスペレットが昇華により気化され、他の材
料がまざっていないから、資源の再利用も効果的に実施
できる。
【0031】特に、基材B1 ,B2 の周囲の軌跡E1 ,
E2 に噴射させたドライアイスペレットは、合成樹脂フ
ィルムAが受けるサーマルショックは、その体積が少な
いから大きくなり、基材B1 ,B2 側では体積が大きい
からそのショックが小さくなる。また、圧搾空気流が合
成樹脂フィルムAに衝突したときのドライアイスペレッ
トの昇華による急激な体積膨脹による衝撃力を受け、合
成樹脂フィルムAが急激に収縮し、亀裂が発生し、軌跡
E1 ,E2 の合成樹脂フィルムAが除去される。基材B
1 ,B2 に直接接合されている部位の合成樹脂フィルム
Aは、サーマルショック及びドライアイスペレットの昇
華による急激な体積膨脹による衝撃力に耐えるから、基
材B1 ,B2 に直接接合されている部位の合成樹脂フィ
ルムAのみそのまま残る。
【0032】したがって、合成樹脂フィルムAの単独の
個所は、その体積が少ないからサーマルショックが大き
くなり、基材B1 ,B2 側では体積が大きいからそのシ
ョックが小さくなり、かつ、合成樹脂フィルムAに衝突
したときのドライアイスペレットの昇華による急激な体
積膨脹による衝撃力により、基材B1 ,B2 側を残して
軌跡E1 ,E2 の合成樹脂フィルムAが除去される。
【0033】発明者等の実験によれば、基材B1 ,B2
側を残して軌跡E1 ,E2 の合成樹脂フィルムAが除去
されることと共に、射出成形等で形成された合成樹脂の
薄肉のバリ部分を除去することも確認した。即ち、合成
樹脂の薄肉部分に噴射させて、その合成樹脂の薄肉部分
を除去することができることを確認した。また、合成樹
脂フィルムAとしては、アクリルフィルムのほか、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等の低温度
で硬くなる材質に使用できる。そして、基材B1 ,B2
としてはポリプロピレンのほか、比較的温度に依存しな
いものにも好適である。しかし、バリ取りに使用する場
合には、低温度で硬くなる材質に使用するのが望まし
い。
【0034】このように、本実施の形態の合成樹脂のト
リミング装置は、ドライアイスを微小粒子化してなるド
ライアイスペレットを収容するホッパー41等からなる
収容部と、前記ホッパー41等からなる収容部に収容さ
れたドライアイスペレットを搬送する圧搾空気を得るコ
ンプレッサ11と、前記ホッパー41等からなる収容部
からドライアイスペレットを順次送出するバイブレータ
42及び押出手段を構成するエヤシリンダ43aに直線
状の押圧ロッド43からなる送出機構を有し、前記コン
プレッサ1で圧搾された圧搾空気の流れにドライアイス
ペレットを乗せるミキシング手段4と、前記収容したド
ライアイスペレットを圧搾空気で搬送し、合成樹脂の薄
肉部分に噴射させる噴射ヘツド5とを具備するものであ
るから、ドライアイスペレットを圧搾空気によって搬送
し、その搬送されたドライアイスペレットを合成樹脂の
薄肉部分に噴射させて、その合成樹脂の薄肉部分を除去
することができる。
【0035】この実施の形態の合成樹脂のトリミング装
置は、ドライアイスを微小粒子化してなるドライアイス
ペレットを圧搾空気によって搬送し、その搬送されたド
ライアイスペレットを合成樹脂の薄肉部分に噴射させ
て、該合成樹脂の薄肉部分を除去する合成樹脂のトリミ
ング方法とすることもできる。
【0036】したがって、ドライアイスペレットを圧搾
空気によって搬送し、その搬送されたドライアイスペレ
ットを合成樹脂フィルムA等の合成樹脂の薄肉部分に噴
射させたときの、合成樹脂フィルムA等の薄肉部分が急
激に超低温に温度が降下し、合成樹脂フィルムA等がサ
ーマルショックを受け、かつ、圧搾空気流による衝撃力
及び合成樹脂フィルムA等の合成樹脂の薄肉部分に衝突
したときのドライアイスペレットの昇華による急激な体
積膨脹による衝撃力により、合成樹脂の薄肉部分が除去
される。除去された合成樹脂フィルムA等の合成樹脂の
薄肉部分は粉体に近似した微小片になるが、この微小片
にはドライアイスペレットが昇華により気化され、他の
材料がまざっていないから、資源の再利用も効果的に実
施できる。
【0037】ところで、本実施の形態の合成樹脂のトリ
ミング装置において、ドライアイスを微小粒子化してな
るドライアイスペレットを収容するホッパー41等から
なる収容部は、更に、本体45のホッパー受45aを用
いているが、本発明を実施する場合には、ホッパー受4
5aを省略して直接圧搾空気流にドライアイスペレット
を乗せることができる。しかし、送出する調整容器とし
て機能するホッパー受45aを用いた方がドライアイス
ペレットの均一な供給制御が可能となる。特に、本実施
の形態のように、ホッパー41とホッパー受45aとを
分離し、本体4内の空気がホッパー受45aに導入可能
に設定されているから、本体4の内部圧力が緩衝圧力と
なり、ドライアイスペレットの均一な供給制御が可能と
なる。
【0038】また、本実施の形態の合成樹脂のホッパー
41等からなる収容部に収容されたドライアイスペレッ
トを搬送する圧搾空気を得るコンプレッサ11は、コン
プレッサ11で空気を圧搾し、フィルタ12で塵埃、オ
イルミスト等を除去し、かつ、乾燥・除湿処理機13で
構成しているが、本発明を実施する場合には、コンプレ
ッサ11で空気を圧搾したものであればよい。しかし、
本実施の形態においては、フィルタ12及び乾燥・除湿
処理機13で塵埃、オイルミスト等を除去するものであ
るから、空気の取入れ環境が悪くても、良質な圧搾空気
が得られる。
【0039】そして、本実施の形態の圧搾空気で搬送し
たドライアイスペレットを合成樹脂の薄肉部分に噴射さ
せる噴射ヘツド5は、ロボット6に取付けており、除去
しようとする合成樹脂の薄肉部分に対して垂直方向に圧
搾空気で搬送したドライアイスペレットを衝突させるこ
とができ、高効率で合成樹脂の薄肉部分を除去できる。
勿論、人が合成樹脂の薄肉部分を視認することによっ
て、そこに圧搾空気で搬送したドライアイスペレットを
垂直方向に衝突させてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の合成樹脂のト
リミング方法においては、ドライアイスを微小粒子化し
てなるドライアイスペレットを圧搾空気によって搬送
し、その搬送されたドライアイスペレットを合成樹脂の
薄肉部分に噴射させて、該合成樹脂の薄肉部分を除去す
るものである。したがって、ドライアイスペレットを圧
搾空気によって搬送し、その搬送されたドライアイスペ
レットを合成樹脂の薄肉部分に噴射させたときの、薄肉
部分が急激に超低温に降下し、合成樹脂がサーマルショ
ックを受け、かつ、圧搾空気流による衝撃力及び合成樹
脂の薄肉部分に衝突したときのドライアイスペレットの
昇華による急激な体積膨脹による衝撃力により、合成樹
脂の薄肉部分が除去される。除去された合成樹脂の薄肉
部分は粉体に近似した微小片になるが、この微小片には
ドライアイスペレットが昇華により気化され、他の材料
がまざっていないから、資源の再利用も効果的に実施で
きる。
【0041】請求項2の合成樹脂のトリミング装置のド
ライアイスを微小粒子化してなるドライアイスペレット
を収容する収容部と、前記収容部に収容されたドライア
イスペレットを搬送する圧搾空気を得るコンプレッサ
と、前記収容部からドライアイスペレットを順次送出す
る送出機構を有し、前記コンプレッサで圧搾された圧搾
空気の流れにドライアイスペレットを乗せるミキシング
手段と、前記収容したドライアイスペレットを圧搾空気
で搬送し、合成樹脂の薄肉部分に噴射させる噴射ノズル
とを具備するものであるから、ドライアイスペレットを
圧搾空気によって搬送し、その搬送されたドライアイス
ペレットを合成樹脂の薄肉部分に噴射させて、その合成
樹脂の薄肉部分を除去することができる。
【0042】したがって、ドライアイスペレットを圧搾
空気によって搬送し、その搬送されたドライアイスペレ
ットを合成樹脂の薄肉部分に噴射させたときの、薄肉部
分が急激に超低温度に降下し、合成樹脂がサーマルショ
ックを受け、かつ、圧搾空気流による衝撃力及び合成樹
脂の薄肉部分に衝突したときのドライアイスペレットの
昇華による急激な体積膨脹による衝撃力により、合成樹
脂の薄肉部分が除去される。除去された合成樹脂の薄肉
部分は粉体に近似した微小片になるが、この微小片には
ドライアイスペレットが昇華により気化され、他の材料
がまざっていないから、資源の再利用も効果的に実施で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1における合成樹
脂のトリミング装置として合成樹脂フィルムのトリミン
グ装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】 図2は図1の実施の形態1における合成樹脂
フィルムのトリミング装置で使用するミキシング装置の
全体構成を示す全体構成図である。
【図3】 図3は図1の実施の形態1における合成樹脂
フィルムのトリミング装置で使用する噴出ヘッドを取付
けるロボットの全体構成を示す全体構成図である。
【図4】 図4は図1の実施の形態1における合成樹脂
フィルムのトリミング装置で使用する噴出ヘッドの移動
軌跡を説明する説明図である。
【図5】 図5は図1の実施の形態1における合成樹脂
フィルムのトリミング装置で切断する噴出ヘッドの切断
状況を説明する説明図である。
【図6】 図6は合成樹脂フィルムを基材に接合してそ
の周囲を鋏で切断し、その後、ナイフで処理する場合の
説明図である。
【符号の説明】
1 液体炭酸ガス貯留槽 2 ドライアイス生成機 3 ドライアイスペレット生成機 4 ミキシング装置 5 噴射ヘッド 6 ロボット 11 コンプレッサ 12 フィルタ 13 乾燥・除湿処理機 41 ホッパー 42 バイブレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 光三郎 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 岩田 光司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライアイスを微小粒子化してなるドラ
    イアイスペレットを圧搾空気によって搬送し、その搬送
    されたドライアイスペレットを合成樹脂の薄肉部分に噴
    射させて、該合成樹脂の薄肉部分を除去することを特徴
    とする合成樹脂のトリミング方法。
  2. 【請求項2】 ドライアイスを微小粒子化してなるドラ
    イアイスペレットを収容する収容部と、 前記収容部に収容されたドライアイスペレットを搬送す
    る圧搾空気を得るコンプレッサと、 前記収容部からドライアイスペレットを順次送出する送
    出機構を有し、前記コンプレッサで圧搾された圧搾空気
    の流れにドライアイスペレットを乗せるミキシング手段
    と、 前記圧搾空気で搬送したドライアイスペレットを合成樹
    脂の薄肉部分に噴射させる噴射ノズルとを具備すること
    を特徴とする合成樹脂のトリミング装置。
JP4324898A 1998-02-25 1998-02-25 合成樹脂のトリミング方法及びその装置 Pending JPH11240024A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005084911A1 (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Stolz Co. Ltd 成形品被膜の除去装置及び方法
CN113858048A (zh) * 2021-09-06 2021-12-31 珠海杰赛科技有限公司 一种去除ptfe毛刺的设备及其工艺方法

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