JPH11239477A - 微生物資材の集積培養方法 - Google Patents
微生物資材の集積培養方法Info
- Publication number
- JPH11239477A JPH11239477A JP4374198A JP4374198A JPH11239477A JP H11239477 A JPH11239477 A JP H11239477A JP 4374198 A JP4374198 A JP 4374198A JP 4374198 A JP4374198 A JP 4374198A JP H11239477 A JPH11239477 A JP H11239477A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bioreactor
- photosynthetic bacterium
- culture
- bacteria
- photosynthetic
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- Withdrawn
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】光合成細菌からなる微生物資材の効果を発揮さ
せるために雑菌の汚染を最大限に防止し、光合成細菌の
増殖速度を加速して光合成細菌の純度と活性を高める。 【解決手段】円筒槽２に循環ポンプ１を装着したバイオ
リアクタ−を利用し、好気性及び通性或いは偏性嫌気性
光合成細菌を拡大培養する。また、バイオリアクタ−を
透明なフイルムで覆い、定期的に紫外線ランプで照明し
て雑菌の汚染を防止し、光合成細菌の純度を高める。さ
らに、バイオリアクタ−に循環させる培養液の流入方向
によって好気性及び通性或いは偏性嫌気性細菌の増殖を
管理する。
せるために雑菌の汚染を最大限に防止し、光合成細菌の
増殖速度を加速して光合成細菌の純度と活性を高める。 【解決手段】円筒槽２に循環ポンプ１を装着したバイオ
リアクタ−を利用し、好気性及び通性或いは偏性嫌気性
光合成細菌を拡大培養する。また、バイオリアクタ−を
透明なフイルムで覆い、定期的に紫外線ランプで照明し
て雑菌の汚染を防止し、光合成細菌の純度を高める。さ
らに、バイオリアクタ−に循環させる培養液の流入方向
によって好気性及び通性或いは偏性嫌気性細菌の増殖を
管理する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物資材の集積
培養方法に関し、特に微生物資材として普及されている
純度の高い光合成細菌の拡大培養を行なう微生物資材の
集積培養方法に係わる。
培養方法に関し、特に微生物資材として普及されている
純度の高い光合成細菌の拡大培養を行なう微生物資材の
集積培養方法に係わる。
【０００２】
【従来の技術】最近、環境保全、化学肥料及び農薬或い
は連作障害で劣化した土壌の改良、又汚染した水質浄化
問題の解決等に、各種光合成細菌及び藍藻類の性能の貢
献が認められ、商品化された資材が登場し、普及が開始
されている。しかしながら、市販されている上記の商
品、特に光合成細菌の資材は、該菌の純度が低く、雑菌
などに汚染され、期待する効果を発揮しないのが現実で
ある。更に、雑菌が多い光合成細菌の資材を常温で保存
すると、菌の死骸が雑菌によって腐敗し、悪臭を発生す
るまでに変質される。
は連作障害で劣化した土壌の改良、又汚染した水質浄化
問題の解決等に、各種光合成細菌及び藍藻類の性能の貢
献が認められ、商品化された資材が登場し、普及が開始
されている。しかしながら、市販されている上記の商
品、特に光合成細菌の資材は、該菌の純度が低く、雑菌
などに汚染され、期待する効果を発揮しないのが現実で
ある。更に、雑菌が多い光合成細菌の資材を常温で保存
すると、菌の死骸が雑菌によって腐敗し、悪臭を発生す
るまでに変質される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】現在普及されている培
養技術は、槽の上部にモーターを設置し、その作動によ
って軸に装着したプロペラを回転して撹拌する方法が一
般的である。しかし、この方法では培養槽を蓋或いはカ
バーで覆って気密にしたとしても撹拌軸が回転する際、
軸の隙間を通じて雑菌が侵入する可能性が高く、また培
養する液体を殺菌することが問題である。微生物の純粋
培養に高価なファメンタ−を利用する際、原価は勿論、
商品の単価が高くなり、この難点が普及されない主原因
になっている。
養技術は、槽の上部にモーターを設置し、その作動によ
って軸に装着したプロペラを回転して撹拌する方法が一
般的である。しかし、この方法では培養槽を蓋或いはカ
バーで覆って気密にしたとしても撹拌軸が回転する際、
軸の隙間を通じて雑菌が侵入する可能性が高く、また培
養する液体を殺菌することが問題である。微生物の純粋
培養に高価なファメンタ−を利用する際、原価は勿論、
商品の単価が高くなり、この難点が普及されない主原因
になっている。
【０００４】本発明は、上記従来の難点を解決し、光合
成細菌の資材の効果を発揮させるために、雑菌の汚染を
最限度に防止し、光合成細菌の増殖速度を加速して光合
成細菌の純度と活性を高める微生物資材の集積培養方法
を提供する事を目的としてものである。
成細菌の資材の効果を発揮させるために、雑菌の汚染を
最限度に防止し、光合成細菌の増殖速度を加速して光合
成細菌の純度と活性を高める微生物資材の集積培養方法
を提供する事を目的としてものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による微生物資材
の集積培養方法は、円筒槽に循環ポンプを装着したバイ
オリアクタ−を利用し、好気性及び通性或いは偏性嫌気
性光合成細菌を拡大培養するものである。また、本発明
による微生物資材の集積培養方法は、バイオリアクタ−
を透明なフイルムで覆い、定期的に紫外線ランプで照明
して雑菌の汚染を防止し、光合成細菌の純度を高めるも
のである。
の集積培養方法は、円筒槽に循環ポンプを装着したバイ
オリアクタ−を利用し、好気性及び通性或いは偏性嫌気
性光合成細菌を拡大培養するものである。また、本発明
による微生物資材の集積培養方法は、バイオリアクタ−
を透明なフイルムで覆い、定期的に紫外線ランプで照明
して雑菌の汚染を防止し、光合成細菌の純度を高めるも
のである。
【０００６】更に、本発明による微生物資材の集積培養
方法は、バイオリアクタ−に循環させる培養液の流入方
向によって好気性及び通性或いは偏性嫌気性細菌の増殖
を管理するものである。
方法は、バイオリアクタ−に循環させる培養液の流入方
向によって好気性及び通性或いは偏性嫌気性細菌の増殖
を管理するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明による高純度の光合
成細菌資材における実施の形態例を詳述する。本発明
は、図１に示すように、循環ポンプ１が作動する際、円
筒槽２の培養液は、底部に固着しているパイプ３に吸引
され、循環ポンプ１と排出パイプ４を通じて円筒槽の液
面付近に設けた排出口５から液体の表面或いは液体の中
に注ぎ、培養液を循環するとともに縦横方向、即ち水平
垂直方向に撹拌させるものである。
成細菌資材における実施の形態例を詳述する。本発明
は、図１に示すように、循環ポンプ１が作動する際、円
筒槽２の培養液は、底部に固着しているパイプ３に吸引
され、循環ポンプ１と排出パイプ４を通じて円筒槽の液
面付近に設けた排出口５から液体の表面或いは液体の中
に注ぎ、培養液を循環するとともに縦横方向、即ち水平
垂直方向に撹拌させるものである。
【０００８】循環ポンプの後ろの位置にオゾン発生器を
設置し、循環ポンプを作動すると培養液が槽からオゾン
発生器に入り、流動する際殺菌が行われる。２０−４０
分間殺菌後、オゾン発生器を上記のシステムから外し、
公知公用の方法で純粋培養した種菌を接種し、循環ポン
プを作動させ培養を開始する。好気性細菌を増殖する場
合は、排出する培養液をシャワ−の様に分散しながら液
面の上から注ぎ、培養液に空気を充分吸い込む様にす
る。微好気性細菌と通気性嫌気性光合成細菌を培養する
場合は、排水パイプの排出口の半分ぐらいは液面の中に
入れて、半分を表面に浮かぶ様にし、弱干空気を吸い込
む様にする。偏性嫌気細菌を増殖する時は、排出口を完
全に培養液の中に入れ込み、空気を取り入れない様にす
る。
設置し、循環ポンプを作動すると培養液が槽からオゾン
発生器に入り、流動する際殺菌が行われる。２０−４０
分間殺菌後、オゾン発生器を上記のシステムから外し、
公知公用の方法で純粋培養した種菌を接種し、循環ポン
プを作動させ培養を開始する。好気性細菌を増殖する場
合は、排出する培養液をシャワ−の様に分散しながら液
面の上から注ぎ、培養液に空気を充分吸い込む様にす
る。微好気性細菌と通気性嫌気性光合成細菌を培養する
場合は、排水パイプの排出口の半分ぐらいは液面の中に
入れて、半分を表面に浮かぶ様にし、弱干空気を吸い込
む様にする。偏性嫌気細菌を増殖する時は、排出口を完
全に培養液の中に入れ込み、空気を取り入れない様にす
る。
【０００９】外部から雑菌の沈降を防ぐため、培養槽の
上部をあらかじめ透明なビニ−ルのフィルムで覆い、来
る限り気密にし外部と遮断する。更に、槽の上部に白熱
ランプを設置し、フィルムの上から光を照射する。又白
熱ランプの側に紫外線ランプを固着し、定期的に照射す
る事により雑菌の侵入を防止する。循環ポンプが作動す
る際、槽内の液体は水平方向（横方向）に回転し流動さ
れると共に垂直方向（縦方向）にも撹拌されるため、照
明する光線との接触が連続的に保たれるようになる。水
平（横方向）回転のスピ−ドは排出口の直径によって調
節することが出来る。言い換えれば、排出口の直径を小
さくする程培養液の流入の圧力が高くなり、渦巻の様に
流動する液体の速度が速くなるため、水平方向（横方
向）の撹拌が著しくなる。
上部をあらかじめ透明なビニ−ルのフィルムで覆い、来
る限り気密にし外部と遮断する。更に、槽の上部に白熱
ランプを設置し、フィルムの上から光を照射する。又白
熱ランプの側に紫外線ランプを固着し、定期的に照射す
る事により雑菌の侵入を防止する。循環ポンプが作動す
る際、槽内の液体は水平方向（横方向）に回転し流動さ
れると共に垂直方向（縦方向）にも撹拌されるため、照
明する光線との接触が連続的に保たれるようになる。水
平（横方向）回転のスピ−ドは排出口の直径によって調
節することが出来る。言い換えれば、排出口の直径を小
さくする程培養液の流入の圧力が高くなり、渦巻の様に
流動する液体の速度が速くなるため、水平方向（横方
向）の撹拌が著しくなる。
【００１０】本発明に用いられる微生物は、紅色非硫黄
光合成細菌、紅色硫黄光合成細菌、或いは緑色光合成細
菌に属するいずれの菌種の培養にも適用するが、具体的
に光合成細菌の培養だけの使用に限定されるのではな
い。例えば、上記のシステムは藍藻類等の培養に採用す
ることも出来る。上記の微生物は光照射条件下で培養す
るが、酵母、乳酸菌、バチルス菌等の嫌光性微生物の培
養には、雑菌の侵入防止のため、殺菌灯だけで定期的に
照射し、暗黒条件下において培養を行う。
光合成細菌、紅色硫黄光合成細菌、或いは緑色光合成細
菌に属するいずれの菌種の培養にも適用するが、具体的
に光合成細菌の培養だけの使用に限定されるのではな
い。例えば、上記のシステムは藍藻類等の培養に採用す
ることも出来る。上記の微生物は光照射条件下で培養す
るが、酵母、乳酸菌、バチルス菌等の嫌光性微生物の培
養には、雑菌の侵入防止のため、殺菌灯だけで定期的に
照射し、暗黒条件下において培養を行う。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の微生物資材の集積培養方法においてバイオリアクタ−
は、外部からの雑菌侵入を最大限に防止し、且つ光合成
細菌の最適増殖条件を保証し、光合成細菌の純度と増殖
速度及び活性を高め、高濃度の有機性廃水、ヘドロ消
滅、土壌改良など様々な環境保全に必要な正に光合成細
菌の特殊な性能を発揮する効果が得られる。
の微生物資材の集積培養方法においてバイオリアクタ−
は、外部からの雑菌侵入を最大限に防止し、且つ光合成
細菌の最適増殖条件を保証し、光合成細菌の純度と増殖
速度及び活性を高め、高濃度の有機性廃水、ヘドロ消
滅、土壌改良など様々な環境保全に必要な正に光合成細
菌の特殊な性能を発揮する効果が得られる。
【図１】本発明による微生物資材の集積培養方法を説明
する図である。
する図である。
１・・・循環ポンプ ２・・・培養槽 ３・・・吸入パイプ ４・・・排出パイプ ５・・・排出口
Claims (3)
- 【請求項１】円筒槽に循環ポンプを装着したバイオリア
クタ−を利用し、好気性及び通性或いは偏性嫌気性光合
成細菌を拡大培養することを特徴とする微生物資材の集
積培養方法。 - 【請求項２】前記バイオリアクタ−を透明なフイルムで
覆い、定期的に紫外線ランプで照明して雑菌の汚染を防
止し、光合成細菌の純度を高めることを特徴とする請求
項１記載の微生物資材の集積培養方法。 - 【請求項３】前記バイオリアクタ−に循環させる培養液
の流入方向によって好気性及び通性或いは偏性嫌気性細
菌の増殖を管理することを特徴とする請求項１又は２記
載の微生物資材の集積培養方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4374198A JPH11239477A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 微生物資材の集積培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4374198A JPH11239477A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 微生物資材の集積培養方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11239477A true JPH11239477A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12672206
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4374198A Withdrawn JPH11239477A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 微生物資材の集積培養方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11239477A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008178864A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-08-07 | Sankootekku Kk | 酒類粕の固液分離方法およびそれらの固液分離装置 |
| KR100985089B1 (ko) | 2010-07-06 | 2010-10-11 | 주식회사 인송지이 | 미생물 배양장치 |
| KR101025339B1 (ko) | 2010-04-29 | 2011-03-29 | 주식회사 글로벌유니언 | 미생물 배양장치 |
| WO2012050221A2 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | Sekine Toshirou | 光合成微生物の培養方法と装置 |
| WO2018088562A1 (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-17 | 株式会社フラウス | 藻類培養装置 |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP4374198A patent/JPH11239477A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008178864A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-08-07 | Sankootekku Kk | 酒類粕の固液分離方法およびそれらの固液分離装置 |
| KR101025339B1 (ko) | 2010-04-29 | 2011-03-29 | 주식회사 글로벌유니언 | 미생물 배양장치 |
| KR100985089B1 (ko) | 2010-07-06 | 2010-10-11 | 주식회사 인송지이 | 미생물 배양장치 |
| WO2012050221A2 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | Sekine Toshirou | 光合成微生物の培養方法と装置 |
| WO2012050221A3 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-06-21 | Sekine Toshirou | 光合成微生物の培養方法と装置 |
| WO2018088562A1 (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-17 | 株式会社フラウス | 藻類培養装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |