JPH11239073A - 高周波信号の受信装置 - Google Patents

高周波信号の受信装置

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JPH11239073A
JPH11239073A JP3939198A JP3939198A JPH11239073A JP H11239073 A JPH11239073 A JP H11239073A JP 3939198 A JP3939198 A JP 3939198A JP 3939198 A JP3939198 A JP 3939198A JP H11239073 A JPH11239073 A JP H11239073A
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JP
Japan
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frequency
signal
local oscillation
frequency signal
intermediate frequency
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JP3939198A
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English (en)
Inventor
Masaki Kitaguchi
勝紀 北口
Kenji Itagaki
憲志 板垣
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルテレビジョン放送の受信機などに好
適に用いられ、高周波信号をアップ/ダウンコンバート
して所望とする周波数の中間周波信号を得るようにした
受信装置40において、局部発振回路の小型化および低
コスト化を図る。 【解決手段】 周波数fRFの受信高周波信号をミキサ4
5において、局部発振回路46からの周波数fLO1 の局
部発振信号で周波数fIF1 の中間周波信号にアッップコ
ンバートし、これをミキサ51において、局部発振回路
52からの周波数fLO2 の局部発振信号で周波数fIF2
の中間周波信号にダウンコンバートし、さらにミキサ5
6において、周波数fIF3 の中間周波信号にダウンコン
バートする。このとき、ミキサ56への局部発振信号
を、局部発振回路52からの発振信号を分周器57でN
分の1に分周して、周波数fLO3 の局部発振信号として
入力し、かつ任意に設定することができる前記周波数f
IF1 を、fIF2 +N・fLO3 に選ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルテレビジ
ョン放送などの高周波信号を受信するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来からのテレビジョン受信機
における受信装置1の概略的構成を示すブロック図であ
る。アンテナおよび高周波増幅回路を介して入力端子2
に与えられた高周波信号は、可変同調フィルタ3によっ
て選局すべき放送局に対応した周波数帯域の信号成分が
抽出され、さらにトラップフィルタ4において、イメー
ジ周波数成分が除去された後、ミキサ5に入力される。
ミキサ5には、局部発振回路6からの局部発振信号が与
えられており、前記トラップフィルタ4からの高周波信
号は、このミキサ5によって、予め定められている周波
数fIFの中間周波信号に変換され、この後、バンドパス
フィルタなどで実現される中間周波フィルタで前記中間
周波成分が抽出された後、出力端子7から出力され、後
続の検波回路などに与えられている。
【0003】前記可変同調フィルタ3、トラップフィル
タ4および局部発振回路6へは、制御電圧印加回路8か
らの制御電圧が与えられており、各フィルタ3,4のフ
ィルタ周波数および局部発振回路6の発振周波数が、こ
の制御電圧に対応して相互に連動して変化される。こう
して、所望とする放送局の映像および音声信号成分が抽
出される。
【0004】このように構成される受信装置1におい
て、入力端子2から入力される高周波信号の周波数fRF
は、たとえば我国では、第1チャネルの下側周波数であ
る90(MHz)から、第62チャネルの上側周波数で
ある770(MHz)まで変化する。また、1チャネル
当たりの帯域幅は6(MHz)であるので、入力される
高周波信号の中心周波数fRFC は、93〜767(MH
z)となる。これに対して、ミキサ5から出力すべき中
間周波信号の周波数fIFは、一定であり、その中心周波
数fIFC は、たとえば57(MHz)である。
【0005】したがって、局部発振回路6からの局部発
振信号の周波数fLOは、 fLO=fRFC +fIFC =(93〜767)+57=150〜824(MHz) …(1) となる。前記トラップフィルタ4は、イメージ周波数f
IMであるfRF+2・fIF成分を除去するために設けられ
ている。
【0006】上述のように構成される受信装置1は、い
わゆるシングルコンバージョン方式の受信装置であり、
イメージ周波数fIMが選局チャネルの周波数fRFから2
IFC だけ、すなわち57×2=114(MHz)しか
離れていないので、入力高周波信号の周波数帯域(f
RFC =93〜767(MHz))の変化に対して、フィ
ルタ3,4の中心周波数および局部発振回路6の発振周
波数fLOは、相互に連動して高精度に変移する必要があ
る。
【0007】このため、前記周波数変移にずれが生じ、
たとえば選局したチャネル間で、フィルタ3,4の中心
周波数に、局部発振信号の周波数fLOが対応していない
場合には、図6(a)および図6(b)で示すように、
参照符Pで示す映像搬送周波数と、参照符Sで示す音声
搬送周波数とのいずれかが、抽出された中間周波信号の
帯域幅の端部側に偏ってしまう。また、選局したチャネ
ル間で、フィルタ3,4の選択度が異なる場合には、図
7(a)および図7(b)で示すように、フィルタ帯域
幅が異なるようになる。したがって、選局したチャネル
間で、画質および音質が異なってしていまうという問題
がある。
【0008】このような問題を解決することができる技
術として、入力高周波信号を、一旦、該入力高周波信号
の帯域よりも充分高域側にアップコンバートし、イメー
ジ周波数fIMを高周波信号帯域から追出し、これを中間
周波フィルタで除去した後、ダウンコンバートするよう
にしたダブルコンバージョン方式の受信装置が実用化さ
れている。
【0009】一方、本年から、米国および英国において
開始される予定の地上波のデジタルテレビジョン放送で
は、米国の場合、規定された中心周波数fIFC =44
(MHz)の中間周波信号を、さらに後続の復調回路に
適した中心周波数fIFC ' =5.381(MHz)の中
間周波信号にダウンコンバートしている。このような中
間周波信号を得ることができる上記ダブルコンバージョ
ン方式の受信装置は、たとえば特開平7−226888
号公報で示されており、これから想到できる構成を図8
で示す。
【0010】この受信装置10では、入力端子11に入
力された受信高周波信号は、固定周波数のバンドパスフ
ィルタ(以下、BPFと略称する)12において、受信
全周波数帯域成分が抽出された後、図示しないフィード
バック回路によって自動的に利得が制御される増幅回路
13によって所定レベル範囲に制限され、さらに高周波
増幅回路14で増幅されて、第1のミキサ15に入力さ
れる。ミキサ15には、フェイズロックループ(以下、
PLLと略称する)回路17によって、発振周波数が所
望とする周波数に安定的に制御される第1の局部発振回
路16からの局部発振信号が入力されている。前記局部
発振信号の周波数fLO1 は、高周波信号の周波数をfRF
とし、作成すべき所定の周波数帯域の第1の中間周波信
号の周波数をfIF1 とするとき、 fLO1 =fRF+fIF1 …(2) となるように、選局すべき放送局の周波数に対応して変
化され、こうしてミキサ15からは、前記高周波信号が
アップコンバートされた周波数fIF1 の第1の中間周波
信号が出力される。前記第1の中間周波信号の周波数f
IF1 は、規格によって定められておらず、任意に設定す
ることができる。
【0011】この第1の中間周波信号は、固定周波数の
BPF18において、選局チャネルの信号成分のみがフ
ィルタリング処理され、第1の中間周波増幅回路19で
増幅された後、再び固定周波数のBPF20で選局チャ
ネルの信号成分がフィルタリング処理されて、第2のミ
キサ21に入力される。中間周波フィルタを、前記BP
F18,20のように2段に分割することによって、少
ない挿入損失で、急峻なフィルタ特性を得ることができ
る。
【0012】同様に、第2のミキサ21では、BPF2
0からの第1の中間周波信号に対して、第2の局部発振
回路22からの局部発振信号が混合され、第2の中間周
波信号が作成される。この第2の中間周波信号の周波数
IF2 は、局部発振回路22からの局部発振信号の周波
数をfLO2 とするとき、 fIF2 =fIF1 −fLO2 …(3) となる。すなわち、ミキサ21において、第1の中間周
波信号は第2の中間周波信号にダウンコンバートされ
る。
【0013】前記第2の中間周波信号は、前記BPF1
8、中間周波増幅回路19、BPF20とそれぞれ同様
に、BPF23、第2の中間周波増幅回路24およびB
PF25を介して、前記選局チャネルの信号成分がフィ
ルタリングおよび増幅されて、第3のミキサ26と出力
端子31とに出力される。
【0014】アナログテレビジョン放送受信時には、前
記出力端子31から出力される第2の中間周波信号が検
波回路で検波されて、映像および音声信号に復調され
る。これに対して、デジタルテレビジョン放送受信時に
は、前記第2の中間周波信号は、ミキサ26において、
第3の局部発振回路27からの第3の局部発振信号と混
合され、作成された第3の中間周波信号が、BPF28
および第3の中間周波増幅回路29を介して出力端子3
0へ出力され、後続の復調回路に与えられる。第3の中
間周波信号の周波数fIF3 は、第3の局部発振信号の周
波数をfLO3 とするとき、 fIF3 =fIF2 −fLO3 …(4) となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
る受信装置10において、局部発振回路16は、選局す
べき放送局の高周波信号の周波数fRFに対して、第1の
中間周波信号が、その周波数fIF1 を一定値とするよう
な周波数fLO1 の第1の局部発振信号を発振するよう
に、PLL回路17によって、水晶発振子の精度で高精
度に制御されている。
【0016】一方、前述のように、第2および第3の中
間周波信号の中心周波数fIF2C ,fIF3Cは予め定められ
ており、たとえば、fIF2Cは、我国の場合には57.0
0(MHz)であり、米国の場合には44.00(MH
z)であり、欧州のPAL方式の場合には36.15
(MHz)である。また、前記中心周波数fIF3Cは、デ
ジタル変調方式によって異なり、たとえば、64QAM
方式の場合には、5(MHz)付近に選ばれている。
【0017】しかしながら、局部発振回路22,27
は、このように一定の周波数fLO2 ,fLO3 で発振すれ
ばよく、前記局部発振回路16に比べて、簡素な発振回
路で構成されている。したがって、温度ドリフト等によ
って前記発振周波数fLO2 ,fLO3 がシフトし、たとえ
ば温度変化に対して、一方が正特性で変化し、他方が負
特性で変化するなどして、場合によっては、これら発振
周波数fLO2 ,fLO3 のそれぞれの誤差が蓄積されてし
まうという問題がある。このため、このような誤差の影
響を無視できない場合には、高精度な発振器をさらに2
つ使用する必要があり、コストの上昇を招くとともに、
小型化の障害になるという問題がある。
【0018】本発明の目的は、小型化および低コスト化
を図ることができる高周波信号の受信装置を提供するこ
とである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る高
周波信号の受信装置は、入力された受信高周波信号を予
め定められている周波数の中間周波信号に変換して復調
回路に出力する高周波信号の受信装置において、前記受
信高周波信号を、該受信高周波信号の周波数帯域内にな
らないような周波数の局部発振信号で第1の中間周波信
号に変換する第1の周波数変換手段と、前記第1の中間
周波信号を予め定められている第2の周波数の中間周波
信号に変換する第2の周波数変換手段と、前記第2の周
波数の中間周波信号を前記復調回路に対して予め定めら
れている第3の周波数の中間周波信号に変換する第3の
周波数変換手段とを含み、前記第3の周波数変換手段の
局部発振回路は、第2の周波数変換手段の局部発振信号
を予め定める分周比で分周する分周器で実現されること
を特徴とする。
【0020】上記の構成によれば、第1の周波数変換手
段における局部発振信号は、選局のためにその発振周波
数が変化するのに対して、第2および第3の周波数変換
手段における局部発振信号は固定周波数であることに着
目して、周波数の高い第2の周波数変換手段における局
部発振信号を基準とし、第3の周波数変換手段における
局部発振信号を、この第2の周波数変換手段における局
部発振信号を分周して作成する。
【0021】したがって、温度等による発振周波数の誤
差は、第2の周波数変換手段における局部発振信号と第
3の周波数変換手段における局部発振信号とに相互に連
動して現れる。したがって、基準となる第2の周波数変
換手段における局部発振回路にも、むやみに高精度な発
振回路を用いる必要がなく、低コスト化を図ることがで
きるとともに、発振回路を共用化して、小型化およびさ
らなる低コスト化を図ることもできる。
【0022】また、請求項2の発明に係る高周波信号の
受信装置は、前記第1の中間周波信号の周波数f
IF1 を、前記第1の周波数変換手段における局部発振信
号の周波数fLO1 が前記受信高周波信号の周波数fRF
帯域の上限値より高くなるように、かつ前記第2の中間
周波信号の周波数fIF2 と、第3の周波数変換手段にお
ける局部発振信号の周波数fLO3 を整数N倍した値との
和、すなわち、 fIF1 =fIF2 +N・fLO3 …(5) とすることを特徴とする。
【0023】上記の構成によれば、第1の周波数変換手
段における局部発振信号の周波数が、前記受信高周波信
号の周波数fRFの帯域外となり、妨害を排除することが
できるとともに、整数Nの分周比で、分周回路の構成を
簡略化することができる。
【0024】さらにまた、請求項3の発明に係る高周波
信号の受信装置は、前記第1の中間周波信号の周波数f
IF1 に対して、所望とする選択度を得ることができる帯
域幅をfWITHとし、第2の中間周波信号の周波数をf
IF2 とするとき、該帯域幅fWITHを、2fIF2 より小さ
くできるような分周比を選ぶことを特徴とする。
【0025】上記の構成によれば、第1の中間周波信号
の周波数fIF1 が高くなる程、所定の通過帯域幅でフィ
ルタリング処理を行うべき第1の中間周波フィルタの選
択度を高くしてゆく必要があるのに対して、所望とする
選択度のままで、所望とする通過帯域幅fWITHを得るこ
とができる範囲内に、前記周波数fIF1 を設定すること
ができる。
【0026】したがって、中間周波フィルタを容易に設
計することができる。
【0027】また、請求項4の発明に係る高周波信号の
受信装置は、前記第1の中間周波信号の周波数fIF1
帯域が、前記受信高周波信号の周波数fRFの帯域の上限
値より高くなるような分周比を選ぶことを特徴とする。
【0028】上記の構成によれば、受信高周波信号によ
る第1の中間周波信号への妨害を無くすことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0030】図1は、本発明の実施の一形態の受信装置
40の電気的構成を示すブロック図である。この受信装
置40は、地上波のデジタルテレビジョン放送の受信機
の受信装置として好適に用いられるダブルコンバージョ
ン方式の受信装置である。
【0031】この受信装置40では、入力端子41に入
力された受信高周波信号は、固定周波数のBPF42に
おいて、受信全周波数帯域成分が抽出された後、図示し
ないフィードバック回路によって自動的に利得が制御さ
れる増幅回路43によって所定レベル範囲に制限され、
さらに高周波増幅回路44で増幅されて、第1のミキサ
45に入力される。ミキサ45には、PLL回路47に
よって、発振周波数が所望とする周波数に安定的に制御
される第1の局部発振回路46からの局部発振信号が入
力されている。前記局部発振信号の周波数fLO1 は、高
周波信号の周波数をfRFとし、作成すべき所定の周波数
帯域の第1の中間周波信号の周波数をfIF1 とすると
き、 fLO1 =fRF+fIF1 …(2) となるように、選局すべき放送局の周波数に対応して変
化され、こうしてミキサ45からは、前記高周波信号が
アップコンバートされた周波数fIF1 の第1の中間周波
信号が出力される。前記第1の中間周波信号の周波数f
IF1 は、規格によって定められておらず、任意に設定す
ることができる。
【0032】この第1の中間周波信号は、固定周波数の
BPF48において、選局チャネルの信号成分のみがフ
ィルタリング処理され、第1の中間周波増幅回路49で
増幅された後、再び固定周波数のBPF50で選局チャ
ネルの信号成分がフィルタリング処理されて、第2のミ
キサ51に入力される。中間周波フィルタを、前記BP
F48,50のように2段に分割することによって、少
ない挿入損失で、急峻なフィルタ特性を得ることができ
る。
【0033】同様に、第2のミキサ51では、BPF5
0からの第1の中間周波信号に対して、第2の局部発振
回路52からの局部発振信号が混合され、第2の中間周
波信号が作成される。この第2の中間周波信号の周波数
IF2 は、局部発振回路52からの局部発振信号の周波
数をfLO2 とするとき、 fIF2 =fIF1 −fLO2 …(3) となる。すなわち、ミキサ51において、第1の中間周
波信号は第2の中間周波信号にダウンコンバートされ
る。
【0034】前記第2の中間周波信号は、前記BPF4
8、中間周波増幅回路49、BPF50とそれぞれ同様
に、BPF53、第2の中間周波増幅回路54およびB
PF55を介して、前記選局チャネルの信号成分がフィ
ルタリングおよび増幅されて、第3のミキサ56と出力
端子61とに出力される。
【0035】アナログテレビジョン放送受信時には、前
記出力端子61から出力される第2の中間周波信号が検
波回路で検波されて、映像および音声信号に復調され
る。これに対して、デジタルテレビジョン放送受信時に
は、前記第2の中間周波信号は、ミキサ56において、
第3の局部発振回路である分周器57からの第3の局部
発振信号と混合され、作成された第3の中間周波信号
が、BPF58および第3の中間周波増幅回路59を介
して出力端子60へ出力され、後続の復調回路に与えら
れる。第3の中間周波信号の周波数fIF3 は、第3の局
部発振信号の周波数をfLO3 とするとき、 fIF3 =fIF2 −fLO3 …(4) となる。
【0036】前記分周器57は、第2の局部発振回路5
2からの局部発振信号を、後述するようにして選ばれる
整数の分周比Nで分周して、前記第3の局部発振信号を
作成する。
【0037】上述のように構成される受信装置40にお
いて、任意に設定することができる第1の中間周波信号
の周波数fIF1 は、まず第1の局部発振回路46からの
局部発振信号の周波数fLO1 が高周波信号の周波数fRF
の帯域外となるように、かつBPF48,50の選択度
がむやみに高くならない範囲内で、下式を満足するよう
に選ばれる。
【0038】 fIF1 =fIF2 +N・fLO3 …(5) ここで、一例として、前記第2の中間周波信号の中心周
波数fIF2Cを、我国のテレビジョン放送に適応した前記
57(MHz)とし、第3の中間周波信号の中心周波数
IF3Cは、64QAM変調方式では前記5(MHz)付
近に選ばれているが、これを仮に5(MHz)とした場
合で、整数Nの変化に対して、第2の局部発振信号の周
波数fLO2 および第1の中間周波信号の周波数fIF1
変化と、選局チャネルが第1チャネル、すなわち中心周
波数fRFC =93(MHz)の場合と、第62チャネ
ル、すなわちfRFC =767(MHz)の場合とでの第
1の局部発振信号の周波数fLO1 の変化を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】ただし、前記式4から、 fLO3 =fIF2 −fIF3 =57−5=52(MHz) …(6) の固定値である。前記整数Nは、分周し易いように偶数
で選んでいるけれども、奇数であってもよい。
【0041】N=12であるときには、fIF1 =681
(MHz)となる。したがって、整数Nが12以下で
は、第1の中間周波信号の周波数fIF1 の帯域が受信周
波数fRFの帯域内となってしまい、妨害の発生する恐れ
があり、好ましくない。
【0042】また、N=26では、fIF1 =1409
(MHz)となってしまい、第1の中間周波フィルタで
あるBPF48,50に要求される通過帯域幅fWITH
2・fIF2 =57×2=114(MHz)を得ようとす
ると、該BPF48,50に要求される選択度が高くな
ってしまう。したがって、N≧26は、実用的ではな
い。しかしながら、該BPF48,50にSAW(表面
弾性波)フィルタなどを用いるようにして、高い選択度
が得られる場合には、この限りではない。
【0043】図2〜図4は、上述のように構成される受
信装置40における周波数スペクトラムを示す図であ
り、図2は、第1チャネルを選局している場合のアップ
コンバート部の周波数スペクトラムを表し、図3は、第
62チャネルを選局している場合のアップコンバート部
の周波数スペクトラムを表し、図4は、ダウンコンバー
ト部の周波数スペクトラムを表す。
【0044】まず、アップコンバート部での高周波信号
の周波数fRFと、第1の局部発振信号の周波数f
LO1 と、第1の中間周波信号の周波数fIF1 と、イメー
ジ周波数fIM1 との間には、以下の関係を有している。
【0045】 fIF1 =|fLO1 −fRF| …(7) fLO1 =fIF1 +fRF …(8) fIM1 =fRF+2・fIF1 …(9) fIF1 =|fIM1 −fLO1 | …(10) ここで、たとえば前記N=20、すなわち表1からf
LO2 =1040(MHz)、fIF1 =1094〜110
0(MHz)、fIF1C=1097(MHz)とすると、
図2(a)で示す第1チャネル(fRF=90〜96(M
Hz)、fRFC =93(MHz))の選局時には、前記
式8から、 fLO1 =1097+93=1190(MHz) …(11) となる。また、前記式9から、 fIM1 =93+2×1097=2287(MHz) …(12) となる。
【0046】これによって、第1チャネルの中心周波数
RFC =93(MHz)は、周波数fLO1 =1190
(MHz)の局部発振信号によって、前記式7から、図
2(b)で示すように、 fIF1C=|1190−93|=1097(MHz) …(13) に変換されることになる。すなわち、周波数fRF=90
〜96(MHz)の受信信号が、周波数fIF1 =109
4〜1100(MHz)の第1の中間周波信号にアップ
コンバートされたことになる。
【0047】また、イメージ周波数fIM1 は、前記式7
から、 fIF1C=|1190−2287|=1097(MHz) …(14) に変換される。
【0048】一方、同様にして、受信周波数fRFの上限
値である770(MHz)は、前記式7から、 fIF1 =|1190−770|=420(MHz) …(15) に変換される。
【0049】したがって、アップコンバートによって、
図2(b)で示すように、イメージ周波数fIM1 は、第
1チャネルの中心周波数fIF1C=1097(MHz)と
重なることになる。
【0050】しかしながら、前記アップコンバートの前
に、前記イメージ周波数fIM1 =2287(MHz)の
成分は、全受信周波数(fRF=90〜770(MH
z))の成分のみを抽出する固定周波数のBPF42に
よって確実に除去されているので、イメージ妨害が発生
することはない。
【0051】同様に、図3(a)で示す第62チャネル
(fRF=764〜770(MHz)、fRFC =767
(MHz))の選局時には、前記式8から、 fLO1 =1097+767=1864(MHz) …(16) となる。また、前記式9から、 fIM1 =767+2×1097=2961(MHz) …(17) となる。
【0052】これによって、第62チャネルの中心周波
数fRFC =767(MHz)は、周波数fLO1 =186
4(MHz)の局部発振信号によって、前記式7から、
図3(b)で示すように、 fIF1C=|1864−767|=1097(MHz) …(18) に変換されることになる。すなわち、周波数fRFC =7
64〜770(MHz)の受信信号が、周波数fIF1
1094〜1100(MHz)の第1の中間周波信号に
アップコンバートされたことになる。
【0053】また、イメージ周波数fIM1 は、前記式7
から、 fIF1C=|1864−2961|=1097(MHz) …(19) に変換される。
【0054】一方、同様にして、受信周波数fRFの下限
値である90(MHz)は、前記式7から、 fIF1 =|1864−90|=1774(MHz) …(20) に変換される。
【0055】したがって、アップコンバートによって、
図3(b)で示すように、イメージ周波数fIM1 は、第
62チャネルの中心周波数fIF1C=1097(MHz)
と重なることになる。
【0056】しかしながら、前記アップコンバートの前
に、前記イメージ周波数fIM1 =2961(MHz)の
成分は、前記BPF42によって確実に除去されている
ので、イメージ妨害が発生することはない。
【0057】次に、ダウンコンバート部での第1の中間
周波信号の周波数fIF1 と、第2の局部発振信号の周波
数fLO2 と、第2の中間周波信号の周波数fIF2 と、イ
メージ周波数fIM2 との間には、前記式7〜式10と同
様に、以下の関係を有している。
【0058】 fIF2 =|fIF1 −fLO2 | …(21) fLO2 =fIF1 −fIF2 …(22) fIM2 =fIF1 −2・fIF2 …(23) fIF2 =|fLO2 −fIM2 | …(24) したがって、前記式22から、図4(a)で示すように、 fLO2 =1097−57=1040(MHz) …(25) となる。また、前記式23から、 fIM2 =1097−2×57=983(MHz) …(26) となる。
【0059】これによって、第1の中間周波信号の中心
周波数fIF1C=1097(MHz)は、周波数fLO2
1040(MHz)の局部発振信号によって、前記式2
1から、図4(b)で示すように、 fIF2C=|1097−1040|=57(MHz) …(27) に変換されることになる。すなわち、周波数fIF1 =1
094〜1100(MHz)の第1の中間周波信号が、
周波数fIF2 =54〜60(MHz)の第2の中間周波
信号にダウンコンバートされたことになる。
【0060】また、イメージ周波数fIM2 は、前記式2
1から、 fIF2C=|983−1040|=57(MHz) …(28) に変換される。したがって、ダウンコンバートによっ
て、図4(b)で示すように、イメージ周波数f
IM2 は、第1の中間周波信号と重なることになる。
【0061】しかしながら、前記ダウンコンバートの前
に、前記イメージ周波数fIM2 =983(MHz)の成
分は、周波数(fIF1 =1094〜1100(MH
z))の成分のみを抽出する固定周波数のBPF48,
50によって確実に除去されているので、イメージ妨害
が発生することはない。
【0062】以上のように、本発明に従う受信装置40
では、第2および第3の局部発振信号の周波数fLO2
LO3 が固定周波数であることに着目し、任意に設定す
ることができる第1の中間周波信号の周波数fIF1 を、
予め規格によって定められる第2および第3の中間周波
信号の周波数fIF2 ,fIF3 に対応して、前記式5を満
足するように選ぶので、局部発振回路52の発振周波数
LO2 に誤差が生じても、該誤差は、同様に第3の局部
発振信号にも現れるので、該局部発振回路52にむやみ
に高精度な発振回路を用いる必要がなく、低コスト化を
図ることができる。また、第3の局部発振信号は、分周
器57によって、第2の局部発振信号を分周して作成さ
れるので、発振回路を1つ削減することができ、小型化
および低コスト化を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明に係る高周波信号の受信
装置は、以上のように、入力された受信高周波信号を、
第1、第2および第3の周波数変換手段で周波数変換を
行い、第3の中間周波信号を復調回路に出力する高周波
信号の受信装置において、第1の周波数変換手段におけ
る局部発振信号は、選局のためにその発振周波数が変化
するのに対して、第2および第3の周波数変換手段にお
ける局部発振信号は、固定周波数であることに着目し
て、周波数の高い第2の周波数変換手段における局部発
振信号を基準とし、第3の周波数変換手段における局部
発振信号を、この第2の周波数変換手段における局部発
振信号を分周器で分周して作成し、温度等による発振周
波数の誤差が、第2の周波数変換手段における局部発振
信号と第3の周波数変換手段における局部発振信号とに
相互に連動して現れるようにする。
【0064】それゆえ、基準となる第2の周波数変換手
段における局部発振回路にも、むやみに高精度な発振回
路を用いる必要がなく、低コスト化を図ることができる
とともに、発振回路を共用化して、小型化およびさらな
る低コスト化を図ることもできる。
【0065】また、請求項2の発明に係る高周波信号の
受信装置は、以上のように、第1の中間周波信号の周波
数fIF1 を、第1の周波数変換手段における局部発振信
号の周波数fLO1 が前記受信高周波信号の周波数fRF
帯域の上限値より高くなるように、かつ第2の中間周波
信号の周波数をfIF2 とし、第3の周波数変換手段にお
ける局部発振信号の周波数をfLO3 とし、Nを整数とす
るとき、 fIF1 =fIF2 +N・fLO3 …(5) とする。
【0066】それゆえ、第1の周波数変換手段における
局部発振信号の周波数が、前記受信高周波信号の周波数
RFの帯域外となり、妨害を排除することができるとと
もに、整数Nの分周比で、分周回路の構成を簡略化する
ことができる。
【0067】さらにまた、請求項3の発明に係る高周波
信号の受信装置は、以上のように、前記第1の中間周波
信号の周波数fIF1 に対して、所望とする選択度を得る
ことができる帯域幅をfWITHとし、第2の中間周波信号
の周波数をfIF2 とするとき、該帯域幅fWITHを、2f
IF2 より小さくできるような分周比を選ぶ。
【0068】それゆえ、中間周波フィルタの選択度をむ
やみに高くする必要はなく、該中間周波フィルタを容易
に設計することができる。
【0069】また、請求項4の発明に係る高周波信号の
受信装置は、以上のように、前記第1の中間周波信号の
周波数fIF1 の帯域が、前記受信高周波信号の周波数f
RFの帯域の上限値より高くなるような分周比を選ぶ。
【0070】それゆえ、受信高周波信号による第1の中
間周波信号への妨害を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデジタルテレビジョン
放送の受信機における受信装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図2】(a)および(b)は、図1で示す受信装置に
おける第1チャネル選局時のアップコンバート部の周波
数スペクトラムを説明するための図である。
【図3】(a)および(b)は、図1で示す受信装置に
おける第62チャネル選局時のアップコンバート部の周
波数スペクトラムを説明するための図である。
【図4】(a)および(b)は、図1で示す受信装置に
おけるダウンコンバート部の周波数スペクトラムを説明
するための図である。
【図5】従来からのテレビジョン受信機における受信装
置の概略的構成を示すブロック図である。
【図6】(a)および(b)は、図5で示す受信装置に
おけるフィルタの中心周波数と局部発振信号との周波数
とが対応していない場合の中間周波信号の周波数スペク
トラムを示す図である。
【図7】(a)および(b)は、図5で示す受信装置に
おいて、選局したチャネル間でフィルタの選択度が異な
る場合の中間周波信号の周波数スペクトラムを示す図で
ある。
【図8】デジタルテレビジョン放送の受信機における従
来技術の受信装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
40 受信装置 42 BPF 43 増幅回路 44 高周波増幅回路 45 ミキサ(第1の周波数変換手段) 46 局部発振回路(第1の周波数変換手段) 47 PLL回路(第1の周波数変換手段) 48 BPF 49 中間周波増幅回路 50 BPF 51 ミキサ(第2の周波数変換手段) 52 局部発振回路(第2の周波数変換手段) 53 BPF 54 中間周波増幅回路 55 BPF 56 ミキサ(第3の周波数変換手段) 57 分周器(第3の周波数変換手段) 58 BPF 59 中間周波増幅回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された受信高周波信号を予め定められ
    ている周波数の中間周波信号に変換して復調回路に出力
    する高周波信号の受信装置において、 前記受信高周波信号を、該受信高周波信号の周波数帯域
    内にならないような周波数の局部発振信号で第1の中間
    周波信号に変換する第1の周波数変換手段と、 前記第1の中間周波信号を予め定められている第2の周
    波数の中間周波信号に変換する第2の周波数変換手段
    と、 前記第2の周波数の中間周波信号を前記復調回路に対し
    て予め定められている第3の周波数の中間周波信号に変
    換する第3の周波数変換手段とを含み、 前記第3の周波数変換手段の局部発振回路は、第2の周
    波数変換手段の局部発振信号を予め定める分周比で分周
    する分周器で実現されることを特徴とする高周波信号の
    受信装置。
  2. 【請求項2】前記第1の中間周波信号の周波数を、前記
    第1の周波数変換手段における局部発振信号の周波数が
    前記受信高周波信号の周波数帯域の上限値より高くなる
    ように、かつ前記第2の中間周波信号の周波数と、第3
    の周波数変換手段における局部発振信号の周波数を整数
    倍した値との和とすることを特徴とする請求項1記載の
    高周波信号の受信装置。
  3. 【請求項3】前記第1の中間周波信号の周波数に対して
    所望とする選択度を得ることができる帯域幅をfWITH
    し、第2の中間周波信号の周波数をfIF2 とするとき、
    該帯域幅fWITHを、2fIF2 より小さくできるような分
    周比を選ぶことを特徴とする請求項2記載の高周波信号
    の受信装置。
  4. 【請求項4】前記第1の中間周波信号の周波数の帯域
    が、前記受信高周波信号の周波数帯域の上限値より高く
    なるような分周比を選ぶことを特徴とする請求項2記載
    の高周波信号の受信装置。
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