JPH11238922A - 圧電セラミックトランス - Google Patents

圧電セラミックトランス

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JPH11238922A
JPH11238922A JP10056097A JP5609798A JPH11238922A JP H11238922 A JPH11238922 A JP H11238922A JP 10056097 A JP10056097 A JP 10056097A JP 5609798 A JP5609798 A JP 5609798A JP H11238922 A JPH11238922 A JP H11238922A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
electrode
input
polarization
electrodes
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JP10056097A
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Hiroo Imamura
弘男 今村
Takumi Kataoka
拓実 片岡
Etsuro Yasuda
悦朗 安田
Koji Oshita
浩司 大下
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電セラミックトランスの分極時における割
れを分極作業を煩雑化することなく防止する。 【解決手段】 圧電セラミックトランス1の入力部11
と出力部13の境界部12に、圧電セラミック板3の板
面に、入力電極51,51a,52,52aと一体の略
帯状の補助電極61,61a,62,62aを圧電セラ
ミック板の幅方向に形成して、入力電極51〜52aと
出力電極8間に分極用の電圧が印加されても境界部13
には長さ方向に分極が行われないようにするとともに、
一方の極の補助電極61,61aと他方の極の補助電極
62,62aとを非対向に配置して、入力電極51〜5
2a間に分極用の電圧が印加されても境界部12には厚
さ方向にも分極が行われないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電セラミックト
ランスに関する。
【0002】
【従来の技術】圧電セラミックの圧電効果を応用した圧
電セラミックトランスは、巻線式の電磁トランスに比し
て小型化、高効率化、安全性の向上の点で優れており、
巻線式の電磁トランスに代わって高電圧電源に広く用い
られている。例えば小型携帯用のパーソナルコンピュー
タ、テレビ、自動車のメータ等において、液晶ディスプ
レイの光源として用いられる冷陰極管の駆動用として、
需要が高い。図5は一般的な圧電セラミックトランスを
示すもので、矩形状の圧電セラミック板903の左側半
部の上下面に入力電極904,905を形成して入力部
901とし、右側端面に出力電極906を形成して出力
部902としている。圧電セラミック板903は、先ず
出力部902が圧電セラミック板3の長さ方向に分極さ
れ、次いで入力部901が厚さ方向に分極される。図例
は出力部902の分極時のもので、短絡した入力電極9
04,905と出力電極906間に分極電圧が印加さ
れ、次いで両入力電極904,905間に分極電圧が印
加される。
【0003】また積層型の圧電セラミックトランスは、
図6に示すように同極の入力電極907同士を導通接続
するため、圧電セラミック層903の積層体の側面91
1に接続電極909が形成されるが、異極の入力電極9
08と導通しないように、接続電極909形成位置で
は、異極の入力電極908が非形成の控え部910とな
っている。
【0004】これらの構造のものでは、入力部901と
出力部902との境界において、圧電セラミック板90
3が、出力部902の分極時に長さ方向の分極から厚さ
方向の分極へと分極方向が大きく変わってしまうため、
上記境界における圧電セラミック板903の強度が低下
する。その上、入力部901では、その分極時に、圧電
セラミック板903が圧電作用により厚さ方向に膨らむ
ので、上記境界に応力が集中する。このため割れが生じ
やすいという問題がある。
【0005】この問題の対策として、図7に示すよう
に、入力部901と出力部902との境界部912に、
圧電セラミック板903の両面に、入力電極904から
絶縁した帯状の中間電極913を圧電セラミック板90
3の幅方向に形成し、中間電極913と出力電極906
間に分極用電圧を印加して出力部902の分極を行うよ
うにしたものもある。この構成では、境界部912を非
分極領域とすることで、圧電セラミック板903の強度
の低下を防止している。しかし、この構成では、出力部
902を分極するときだけ中間電極913と分極用電源
とをリード線で接続したり、中間電極913と入力電極
904間を銀ペイント等で短絡する必要があり、分極作
業が煩雑化することは否めない。
【0006】分極作業が煩雑化しないようにしたものと
しては、特開平8−153911号公報記載の圧電トラ
ンスがある。これは、図8に示すように、入力電極91
4の出力部902側の端部の形状を非直線状として入力
部901と出力部902との境界線を蛇行させることに
より、入力部901の分極時に上記境界線に沿って圧電
セラミック板903の内部に発生する歪が圧電セラミッ
ク板903の長さ方向へ分散するようにし、長期駆動に
よる破壊の防止を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
平8−153911号公報記載の圧電トランスでは、依
然として出力部の分極時に入力部と出力部との境界にお
いて圧電セラミックの強度が低下し、入力部の分極時に
上記境界において応力の集中が生じており、分極時にお
ける割れに対しては必ずしも十分な対策とはなっていな
い。また境界線をより蛇行させて歪みをより分散しよう
とすれば、出力部の分極が一様にできず、トランス特性
が悪化する。
【0008】そこで本発明は、分極作業を繁雑化するこ
となく分極時における圧電セラミック板の割れを防止す
ることができる圧電セラミックトランス、特に積層型の
圧電セラミックトランスを提供することを目的とする。
また本発明は、分極作業を煩雑化することなく分極時に
おける圧電セラミック板の割れを防止することができ、
しかも入力電極の実効面積が大きく十分に入力電力を上
げることのできる圧電セラミックトランス、特に積層型
の圧電セラミックトランスを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、矩形の圧電セラミック板を積層し各圧電セラミック
板の長さ方向の一方の側の両面に互いに異極の入力電極
を形成してなる入力部と、上記圧電セラミック板の他方
の側に出力電極を形成してなる出力部とを有する構成に
次の構成を付加する。上記入力部と上記出力部との境界
部に、上記圧電セラミック板の板面に、上記入力電極と
一体の略帯状の補助電極を圧電セラミック板の幅方向に
形成する。一方の極の補助電極と他方の極の補助電極と
を、非対向にかつ互いに上記幅方向にずれた位置に配置
する。
【0010】出力部の分極は、短絡せしめた入力電極
と、出力電極間に分極用の電圧が印加されて行われる。
このとき、入力電極と補助電極とは同電位であるから境
界部では分極は行われない。また入力部の分極は入力電
極間に分極用の電圧が印加されて行われる。このとき、
補助電極が非対向としてあるから境界部では圧電作用は
生じず、分極も圧電セラミック板が膨張することもな
い。かかる境界部が出力部と隣接しているので、割れが
防止される。
【0011】請求項2記載の発明では、上記一方の極の
補助電極の一端を圧電セラミック板の一方の側縁と一致
せしめ、積層体の一方の側面に、一方の極の補助電極の
上記一端同士を導通接続せしめる帯状の接続電極を圧電
セラミック板の厚さ方向に形成する。上記他方の極の補
助電極の一端を圧電セラミック板の他方の側縁と一致せ
しめ、圧電セラミック板の積層体の他方の側面に、他方
の極の補助電極の上記一端同士を導通接続せしめる帯状
の接続電極を圧電セラミック板の厚さ方向に形成する。
【0012】かかる構成とすることにより、請求項1記
載の発明の作用とともに、従来のように入力部に控え部
を形成することなく、同極の入力電極同士を導通し、入
力電極の実効面積を最大限にとることができ、入力電力
を上げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1(A)に本
発明の圧電セラミックトランスを示す。圧電セラミック
トランス1は積層型のもので、圧電セラミック板たる圧
電セラミック層3を積層した積層体2を有している。図
1(B)は積層体2の一部を分解した状態を示してい
る。積層体2の内層部は、各圧電セラミック層3の左側
半部に両面に互いに異極の入力電極51,52が形成し
てある。最上層の圧電セラミック層3の上面に形成され
た入力電極51aと最下層の圧電セラミック層3の下面
に形成された入力電極52aとは互いに異極であり、こ
の入力電極51a,52aには、給電するための図略の
リード線が接続される。これら圧電セラミック層3およ
び入力電極51,52,51a,52aにより積層型の
入力部11を構成している。また積層体2の側面21,
22には入力電極51〜52aを各極ごとに導通接続す
るための後述する接続電極71,72が形成される。
【0014】積層体2の右側端面には全面に出力電極8
が形成され、出力部13を構成する。出力電極8には出
力電力を取り出すための図略のリード線が接続される。
【0015】また入力部11と出力部13との境界の境
界部12には、後述する補助電極61,62,61a,
62aが形成してある。
【0016】次に圧電セラミックトランス1の製作工程
とともに本発明の特徴部分である補助電極61〜62a
および接続電極71,72の構成について説明する。積
層体2はシート積層法により製作する。まず入力電極5
1,52および補助電極61,62を構成する電極層4
1,42をスクーン印刷により形成しておき、所定の大
きさの矩形に切断した圧電セラミック層3となる圧電セ
ラミックのグリーンシート上に、電極層41,42をそ
の左端が圧電セラミック層3の左端と一致するように左
側に寄せて重ねる。ここで、電極層41,42のスクリ
ーン印刷のパターンは一方の極用と他方の極用とを用意
する。
【0017】電極層41,42のパターンについて説明
する。一方の極の電極層41および他方の極の電極層4
2は、互いに線対称な形状を有し、いずれの極の電極層
41,42も入力電極51,52と補助電極61,62
とが一体形成されたものである。
【0018】入力電極51,52は形状が両極に共通で
あり、長さが圧電セラミック層3の長さの約1/2で、
幅が圧電セラミック層3の幅と同じ矩形状で、圧電セラ
ミック層3の左側半部の全面を覆う。
【0019】補助電極61,62は、いずれの極用と
も、入力電極51,52の右側にこれと近接して圧電セ
ラミック層3の幅方向(以下、単に幅方向)に帯状に形
成され、その一端611,621側の部分は入力電極5
1,52側が拡幅して入力電極51,52と一体に接続
されている。一方の極の補助電極61は、一端611が
圧電セラミック層3の奥側の側縁31と一致せしめてあ
り、他方の極の補助電極62は、一端621が圧電セラ
ミック層3の手前側の側縁32と一致せしめてある。ま
た補助電極61,62は、いずれも長さが圧電セラミッ
ク層3の幅の約1/2としてあり、補助電極61が圧電
セラミック層3の板面の奥側の半部の領域を占め、補助
電極62が上記板面の手前側の半部の領域を占める。す
なわち補助電極61,62は、圧電セラミック層3を挟
んでその厚さ方向に互いに対向する部分がなく、かつ互
いに上記幅方向にずれた位置となる。
【0020】次いで一方の極の電極層41が形成された
圧電セラミック層3と他方の極の電極層42が形成され
た圧電セラミック層3とを、入力電極51と入力電極5
2とが互いに圧電セラミック層3を挟んで対向するよう
に、交互に重ね、一体焼成する。
【0021】次いで銀ペースト等の塗布、焼き付けによ
り最上層の圧電セラミック層3の上面に電極層41と同
じパターンを電極層41と同じ平面位置に形成して入力
電極51aおよび補助電極61aとし、最下層の圧電セ
ラミック層3の下面に電極層42と同じパターンを電極
層42と同じ平面位置に形成して入力電極52aおよび
補助電極62aとする。
【0022】また、上記のごとく補助電極61,62の
一端611,621が圧電セラミック層3の側縁31,
32と一致しているので、積層体2は、この状態では積
層体2の奥側の側面21には一方の極の補助電極61の
一端611が飛び石状に露出し、積層体2の手前側の側
面22には他方の極の補助電極62の一端621が飛び
石状に露出している。銀ペースト等の塗布、焼き付けに
より積層体2の各側面21,22に、それぞれ補助電極
61,62の一端611,621を覆うように、帯状の
接続電極71,72を、積層体2の厚さ方向に形成す
る。これにより奥側の側面21に形成された接続電極7
1が、一方の極の補助電極61同士を導通接続し、手前
側の側面22に形成された接続電極72が、他方の極の
補助電極62同士を導通接続する。かくして入力部11
は、各圧電セラミック層3とその両面に形成された入力
電極51,52(入力電極51a,52、入力電極5
1,52a)とからなる単位入力部を並列接続したもの
となる。
【0023】次いでこの圧電セラミックトランス1に分
極処理を施して圧電セラミックトランス1が完成する。
【0024】分極処理は、先ず出力部13の長さ方向の
分極から行う。図2に示すように入力電極51a,52
aを短絡した後、絶縁油中に浸漬せしめ、入力電極51
a,52aと出力電極8間に直流高電圧を印加する。補
助電極61〜62aと出力電極8間の領域に、印加電圧
に応じた電界強度で分極が行われる。このとき入力電極
51〜52aと補助電極61〜62aとは同電位である
から、境界部12には分極が行われない。
【0025】次いで入力部11の厚さ方向の分極を行
う。入力電極51a,52a間に直流高電圧を印加して
入力電極51a,52間、入力電極51,52間、入力
電極51,52a間の領域に、印加電圧に応じた電界強
度で分極が行われる。このとき、境界部12では、圧電
セラミック層3の両面の補助電極61a,62、補助電
極61,62、補助電極61,62aがそれぞれ非対向
のため、分極が行われない。したがって圧電セラミック
層3には、出力部13の分極および入力部11の分極の
両方の影響を受けて分極方向が変わる部位は存在せず、
強度は低下しない。このため入力部11の分極時におけ
る入力部11の圧電作用により入力部11と境界部12
との境界において応力集中が生じても、圧電セラミック
層3は応力集中に耐えることができ、割れの発生率が大
幅に低減する。
【0026】しかも図7に示した圧電セラミックトラン
スのように、中間電極を分極時のみ入力電極と導通せし
める必要がなく、分極作業の煩わしさが回避できる。
【0027】また入力部11に控え部(図6参照)を形
成しなくとも入力電極51,51a(52,52a)同
士が導通接続されるから、入力電極51〜52aを圧電
セラミック層3の左側半部と同じ形状として入力電極5
1〜52aに実効面積を最大限にとることができ、大き
な電力の入力が可能である。
【0028】次に補助電極を形成した本発明の実施例
と、補助電極が非形成の比較例との測定結果について説
明する。実施例は、図3に示すように、長さが48m
m、幅が7.2mmの平面形状のもので、厚さは2.2
mmである。なお圧電セラック層の積層数は9層とし、
各層の厚さは0.24mmである。入力電極は長さが2
4mmである。補助電極は幅が1mmで、一端部の拡副
部の幅が2mmのものである。なお補助電極の長さは、
図中には記していないが、供試圧電セラミックトランス
の幅の1/2の3.6mmである。また比較例は補助電
極がない点以外は同じ仕様である。
【0029】実施例および比較例とも上記のシート積層
法により製作した。すなわちPZT系の圧電セラミック
のグリーンシート上に銀パラジュウムペーストでスクリ
ーン印刷による電極層を形成し、重ねた後、長さ4.8
mm、幅7.2mmに切断し、1100°Cで2時間焼
成した。その後、最上層および最下層の入力電極、出力
電極、接続電極として銀ペーストを塗布、焼き付けし
た。
【0030】分極は、150°Cの絶縁油中で電界強度
1500V/mmで行った。先ず、上記のごとく出力部
の長さ方向の分極を行い、その後、入力部の厚さ方向の
分極を行った。そして分極時の割れの発生率と、トラン
ス特性について調べた。
【0031】表に試験結果を示す。割れの発生率が、比
較例が33%であるのに対し、実施例では0%であり、
割れの発生率を大幅に向上させることができた。またト
ランス特性については、昇圧比が実施例は55倍であ
り、比較例の58倍と実質的に同等であった。また変換
効率は、実施例は82%であり、比較例の85%と実質
的に同等であった。
【0032】
【表】
【0033】このように本発明の圧電セラミックトラン
スは、従来の圧電セラミックトランスに比して割れが生
じにくく、これにより高い歩留まりを発揮し、コストダ
ウンに寄与するところ大である。
【0034】また、上記実施例と、上記比較例の入力部
に控え部を設けた図6の構成の比較例とで、入力電力を
測定した。入力電力は、10V入力時に、実施例では
5.8Wであった。このとき比較例では5.0Wであ
り、約20%もの向上が確認された。このように本発明
の圧電セラミックトランスは、従来の圧電セラミックト
ランスに比して入力電力を大きくすることができる。
【0035】(第2実施形態)図4に本発明になる圧電
セラミックトランスの別の実施形態を示す。図中、図1
と同じ符号を付した部分は実質的に同じ作動をするの
で、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0036】本実施形態では、補助電極の形状が第1実
施形態と異なっている。補助電極61A,62Aは入力
電極51a,52の右側の端縁に沿って帯状に形成して
ある。補助電極61A,62Aの一端611A,621
Aは圧電セラミック層3の側縁31と一致せしめてあ
る。補助電極61A,62Aの長さは第1実施形態と同
様に圧電セラミック層の幅の1/2であり、一方の極の
補助電極61Aと他方の極の補助電極62Aとは非対向
に、幅方向にずれて配置され、割れを防止することがで
きる。
【0037】なお上記各実施形態では、一方の極の補助
電極および他方の極の補助電極の長さを、圧電セラミッ
ク層の幅の1/2としたが、必ずしもこれに限定される
ものではなく、例えば一方の極の補助電極が圧電セラミ
ック層の幅の2/5で、他方の極の補助電極が圧電セラ
ミック層の幅の3/5でもよい。
【0038】なお入力部に控え部を形成することが許容
されるのであれば、補助電極は、図例のものに限定され
るものではない。例えば、一方の極の補助電極の長さを
圧電セラミック層の幅の1/4にして、これを圧電セラ
ミック層の一方の側縁側と他方の側縁側との両方に配置
し、他方の極の補助電極を圧電セラミック層の幅の1/
2にして、幅方向中央に形成する。補助電極の一端を接
続する本発明の接続電極は、いずれの極の補助電極に対
しても非形成とするか、もしくは一方の極の補助電極に
対してのみ形成する。
【0039】入力部に控え部を形成することが許容され
る場合には、また要求される分極の一様さによっては、
補助電極を均等に間引いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の圧電セラミックトランスの斜
視図であり、(B)は該圧電セラミックトランスの積層
体の分解図である。
【図2】本発明の圧電セラミックトランスの分極時にお
ける斜視図である。
【図3】本発明の圧電セラミックトランスの上面図であ
る。
【図4】本発明の別の圧電セラミックトランスの斜視図
である。
【図5】従来の圧電セラミックトランスの第1の例を示
す斜視図である。
【図6】従来の圧電セラミックトランスの第2の例を示
す斜視図である。
【図7】従来の圧電セラミックトランスの第3の例を示
す斜視図である。
【図8】従来の圧電セラミックトランスの第3の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 圧電セラミックトランス 11 入力部 12 境界部 13 出力部 2 積層体 21,22 側面 3 圧電セラミック層(圧電セラミック板) 31,32 側縁 41,42 電極層 51,52,51a,52a 入力電極 61,62,61a,62a,61A,62A 補助電
極 611,621,611A,621A 一端 71,72 接続電極 8 出力電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 悦朗 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大下 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の圧電セラミック板を積層し各圧電
    セラミック板の長さ方向の一方の側の両面に互いに異極
    の入力電極を形成してなる入力部と、上記圧電セラミッ
    ク板の他方の側に出力電極を形成してなる出力部とを有
    する圧電セラミックトランスにおいて、上記入力部と上
    記出力部との境界部に、上記圧電セラミック板の板面
    に、上記入力電極と一体の略帯状の補助電極を圧電セラ
    ミック板の幅方向に形成するとともに、一方の極の補助
    電極と他方の極の補助電極とを、非対向にかつ互いに上
    記幅方向にずれた位置に配置したことを特徴とする圧電
    セラミックトランス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電セラミックトランス
    において、上記一方の極の補助電極の一端を圧電セラミ
    ック板の一方の側縁と一致せしめ、上記他方の極の補助
    電極の一端を圧電セラミック板の他方の側縁と一致せし
    め、かつ圧電セラミック板が積層された積層体の各側面
    に、同極の補助電極の上記一端同士を導通接続せしめる
    帯状の接続電極を圧電セラミック板の厚さ方向に形成し
    た圧電セラミックトランス。
JP10056097A 1998-02-19 1998-02-19 圧電セラミックトランス Withdrawn JPH11238922A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003008097A (ja) * 2001-06-19 2003-01-10 Murata Mfg Co Ltd 積層型圧電トランス

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JP2003008097A (ja) * 2001-06-19 2003-01-10 Murata Mfg Co Ltd 積層型圧電トランス

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