JPH11237652A - 導波路型光スイッチ - Google Patents

導波路型光スイッチ

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JPH11237652A
JPH11237652A JP3909098A JP3909098A JPH11237652A JP H11237652 A JPH11237652 A JP H11237652A JP 3909098 A JP3909098 A JP 3909098A JP 3909098 A JP3909098 A JP 3909098A JP H11237652 A JPH11237652 A JP H11237652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路を切り替えても光損失のアンバランスが
生じることがなく、しかもクロストーク特性に優れた導
波路型光スイッチを提供する。 【解決手段】 X字形状のコアパターン構成で光スイッ
チングを行うので、小形サイズの導波路型光スイッチを
実現することができ、コア層5−1〜5−4の伝搬損失
を低くすることができる。わずかな温度範囲で屈折率を
大きく変化させる屈折率制御層6を用いることにより、
高速で低消費電力の光スイッチングを行うことができ
る。X字形状のコアパターンの交差部12を、低屈折率
のポリマ材料で取り囲むことにより、スイッチのオンオ
フ時の挿入損失の偏差が小さくなり、大きな消光比を得
ることができる。2入力2出力の光スイッチを複数個組
み合わせることにより、N入力M出力(N:≧2、M:
≧4)、M入力M出力等のマトリクス光スイッチを形成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝搬する光の光路
の切り替えのために用いられる導波路型光スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムが高度化するにつれて、
低挿入損失、低クロストーク特性及び自己保持特性を有
する空間分割形光スイッチのニーズが高まってきてい
る。
【0003】従来、光スイッチの切り替え方式として
は、図7に示すように光導波路の交差部にギャップを設
け、このギャップ内への液体の注入/除去によって光導
波路とギャップ界面との全反射条件を制御して光スイッ
チングを行う方式が提案されている。
【0004】図7(a)は導波路型光スイッチの従来例
を示す側面図であり、図7(b)は図7(a)の上面図
である。なお、図7(b)は図7(a)のA−A線断面
図でもある。
【0005】図7(a)、(b)に示すように、基板1
上に低屈折率のバッファ層2を設け、その上に略矩形状
の高屈折率のコア層5(5−1、5−2、5−3)をT
字形状にパターン化し、T字の交差部12にギャップ1
3を設け、そのギャップ13の両端部に屈折率整合用液
体(コア層の屈折率と等しい値を有する液体)が充填さ
れた槽の液体充填部16と空隙の槽の空隙部17を設
け、バッファ層2、コア層5、液体充填部16、空隙部
17、交差部12及びギャップ13の上部に低屈折率の
クラッド層4を形成した構成となっている。
【0006】なお、液体充填部16及び空隙部17の近
傍には薄膜ヒータ7−1、7−2が設けられ、各薄膜ヒ
ータ7−1、7−2にはリード部19−1、19−2、
19−3、19−4が接続されている。リード部19−
1とリード部19−2との間には電源20−1とスイッ
チ11−1とが接続され、リード部19−3とリード部
19−4との間には、電源20−2とスイッチ11−2
とが接続されている。
【0007】通常、スイッチ11−1がオフで、スイッ
チ11−2がオン状態で屈折率整合用液体は液体充填部
16及びギャップ13内に充填されている。この状態で
は、コア層5−1内を伝搬してきた光入力信号9ー1は
交差部12を通過し、コア層5−2内を伝搬し、光出力
信号9−2として出力される。
【0008】次にスイッチ11−1をオンにし、スイッ
チ11−2をオフにすると、液体充填部16内及びギャ
ップ13内の液体が空隙部17内に移動する。液体が空
隙部17内に移動すると、交差部12は空隙になるの
で、コア層5−1内を伝搬していた光入力信号9−1
は、空隙部17で全反射されてコア層5−3内を伝搬
し、光出力信号9−3として出力される。
【0009】以上のように空隙部17の容積を液体充填
部16の容積よりも大きくしておき、スイッチ11−1
(11−2)をオフ(オン)、オン(オフ)にすること
により、光入力信号9−1の方向を切り替えて光出力信
号9−2(9−3)として伝搬させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来例には以下のような問題点があった。
【0011】(1) 光入力信号9−1を光出力信号9−2
として出力させる場合と、スイッチを切り替えて光出力
信号9−3として出力させる場合とで、光信号の減衰状
態に極端なアンバランスが生じた。すなわち、光出力信
号9−2は比較的低損失で伝搬させることができるが、
スイッチを切り替えて光出力信号9−3として出力させ
る場合には、偏波依存性損失が加わるために、大きな損
失を伴った。このように、光路を切り替えることによっ
て光損失のアンバランスが生じると、光回線の設計が困
難になってしまう。
【0012】(2) 光出力信号9−2と光出力信号9−3
との光アイソレーションを大きくとれない(約15d
B)ことである。すなわち、光入力信号9−1を光出力
信号9−2の方向へ伝搬させる場合、コア層5−3へも
光入力信号が漏洩し、逆に光入力信号9−1を光出力信
号9−3の方向へ伝搬させる場合に、光入力信号9−1
がコア層5−2へ大きく漏洩し、クロストーク特性の劣
化を引き起こしてしまう。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、光路を切り替えても光損失のアンバランスが生じる
ことがなく、しかもクロストーク特性に優れた導波路型
光スイッチを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板と、基板上に形成された低屈折率のガ
ラス層と、ガラス層中にX字形状のパターンに形成され
た高屈折率で略矩形断面形状を有するガラスコア層と、
パターンの交差部にパターンを二つのV字形状に分割す
るように形成されたポリマ材料からなる薄層と、薄層の
近傍に設けられた薄膜ヒータと、薄膜ヒータに電圧を印
加することによって薄層の屈折率を低下させ、一方のガ
ラスコア層内を直線的に伝搬する光をV字状に曲げて伝
搬させるための電源とを備えたものである。
【0015】上記構成に加え本発明の導波路型光スイッ
チは、ポリマ材料からなる薄層の屈折率は、電圧を調節
することによって少なくともコア層の屈折率から低屈折
率ガラス層の屈折率まで変化するようにしてもよい。
【0016】上記構成に加え本発明の導波路型光スイッ
チは、X字形状のパターンの交差角は10°から60°
の範囲から選択されるのが好ましい。
【0017】上記構成に加え本発明の導波路型光スイッ
チは、X字形状のパターンの交差部近傍にポリマ材料か
らなる低屈折率層を設け、電圧を調節することによって
その低屈折率層の屈折率を低屈折率ガラス層の屈折率よ
りも低くなるように変化させるのが好ましい。
【0018】上記構成に加え本発明の導波路型光スイッ
チは、基板として、Si基板を用いるのが好ましい。
【0019】上記構成によって、X字形状のコアパター
ン構成で光スイッチングができるので、小形サイズの導
波路型光スイッチを実現することができる。その結果、
導波路の伝搬損失を低くすることができる。また、ポリ
マ材料はわずかな温度範囲で屈折率を大きく変化させる
ことができるので、高速の光スイッチングを行うことが
できる。さらに、X字形状のコアパターンの交差部での
光パワー分布の拡がりを抑えるように低屈折率のポリマ
材料で取り囲んでいるので、電気的なスイッチのオンオ
フ時の挿入損失の偏差が小さくなり、かつ大きな消光比
を得ることができる。また、2入力2出力の光スイッチ
を複数個組み合わせて接続することにより、N入力M出
力(N:≧2、M:≧4)、M入力M出力等のマトリク
ス光スイッチを小形サイズで形成することができる。さ
らにまた、温度をわずかに変えるだけで光スイッチング
ができるので、低消費電力の導波路形光スイッチを得る
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。なお、従来例と同様の部材に
は共通の符号を用いた。
【0021】図1(a)は本発明の導波路型光スイッチ
の一実施の形態を示す上面図であり、図1(b)は図1
(a)の側面図である。なお、図1(a)は図1(b)
のC−C線断面図、図1(b)は図1(a)のB−B線
断面図でもある。
【0022】この導波路型光スイッチは、光の伝搬する
コア層5(5−1〜5−4)のようにX字形状にパター
ニングし、コア層5−1〜5−4からなるコアパターン
の交差部12に、コアパターンを二つのV字形状に分割
する屈折率制御層6を設けた構成となっている。この屈
折率制御層6の上部には上部クラッド層4−3が設けら
れ、上部クラッド層4−3の上には薄膜ヒータ7が設け
られている。薄膜ヒータ7には電源(例えば直流安定化
電源或いは電池)8とスイッチ11とが直列接続されて
いる。スイッチ11をオンすることによって電源8から
の電圧が薄膜ヒータ7に印加され、屈折率制御層6が加
熱される。この加熱によって屈折率制御層6の屈折率が
大幅に低下する。このようなスイッチング操作により、
コア層5−1に入射した光入力信号9−1は、スイッチ
11をオンにする前には矢印9−1−1、9−1−3の
方向に伝搬し、光出力信号9−3として出力されていた
が、スイッチ11をオンにすることにより、光入力信号
9−1は矢印9−1−1、9−1−2の方向に伝搬し、
光出力信号9−2として切り替えられて出力される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1を参照
して説明する。
【0024】基板(通常はSi基板を用いるが、セラミ
ックスやガラス基板でもよい。但し、熱伝導性の点から
はSi基板が好ましい)1上にバッファ層2が形成され
ている。このバッファ層2は光透過性の良いSiO2
いはSiO2 に屈折率制御用添加物F、B、P等を添加
したものが用いられる。このバッファ層2の上には光の
伝搬するコア層5及び屈折率制御層6が形成されてお
り、このコア層5及び屈折率制御層6の側面には側面ク
ラッド層4−1、4−2が形成されている。
【0025】コア層5、屈折率制御層6及び側面クラッ
ド層4−1、4−2の上には上部クラッド層4−3が形
成され、上部クラッド層4−3の表面(或いは内面、内
部)には薄膜ヒータ7が形成されている。コア層5には
SiO2 或いはSiO2 にTi、Ge、P等の屈折率を
高める屈折率制御用添加物を添加したものが用いられ
る。このコア層5とバッファ層2との比屈折率差Δは
0.3%から2%の範囲から選ばれる。この比屈折率差
Δはできる限り大きい方が角度θ1 を大きくとることが
できる。
【0026】上部クラッド層4−3はバッファ層2と同
一の材料のものが用いられる。
【0027】屈折率制御層6にはポリマ材料を用いるの
が好ましい。以下その理由について述べる。コア層5−
1〜5−4をパターニングした後、上部クラッド層4−
3で覆い、上部クラッド層4−3の表面から上部クラッ
ド層4−3及びコア層5−1〜5−4内に溝を形成する
(この溝形成はドライエッチングプロセスにより形成す
る)。その後でこの溝内に屈折率制御用の液体を注入
し、加熱して硬化させて屈折率制御層6を形成する。そ
の後で上部クラッド層4−3の溝を埋め、最後に薄膜ヒ
ータ7を形成する。このように、溝を形成してその溝内
に材料を埋めるには液状のポリマ材料が好適である。
【0028】次にコア層5にTi或いはGeを添加した
SiO2 を用い、屈折率(波長0.63μmでの値)
1.469のものを用いる場合には、屈折率制御層6に
は例えば図2に示すような屈折率の温度依存性を有する
シリコーン(東レ・ダウコーング社製、オプティカルコ
ンパウンドSC107)が用いられる。
【0029】なお、図2は光通信用シリコーン材料の屈
折率の温度特性を示す図であり、横軸が温度軸、縦軸が
屈折率軸である。
【0030】このシリコーンの温度20℃での屈折率は
約1.469であり、コア層5の屈折率と同じ値であ
る。すなわち、温度20℃付近ではコア層5の屈折率と
屈折率制御層6の屈折率は略等しく約1.469であ
り、コア層5とバッファ層(上部クラッド層4−3及び
側面クラッド層4−1、4−2も同じSiO2 を用い
る)2の比屈折率差Δは約1%である。この状態では光
入力信号9−1は矢印9−1−1、9−1−3の方向へ
伝搬し光出力信号9−3として出力される。
【0031】次にスイッチ11をオンにして、薄膜ヒー
タ7に電圧を印加し、屈折率制御層6の温度を約50℃
にすると、この屈折率制御層6の屈折率は約1.458
となる。また、コア層5の屈折率(1.469)とバッ
ファ層2、上部クラッド層4−3及び側面クラッド層4
−1、4−2の屈折率(1.458)は、薄膜ヒータ7
による加熱ではほとんど変化しない。その結果、コア層
5と屈折率制御層6との比屈折率差Δは約1%となり、
光入力信号9−1は、この屈折率制御層6が反射面とな
るため、矢印9−1−2方向にコア層5−2を伝搬し、
光出力信号9−2として出射する。すなわち、光のスイ
ッチングが起こったことになる。
【0032】ここで、スイッチ11をオンにしたとき、
光入力信号9−1をできるだけ多く矢印9−1−2方向
へ導くためには角度θ1 を小さくし、角度θ2 を大きく
するか、或いは屈折率制御層6の屈折率変化を大きくし
なければならない。具体的には、上記実施例の場合、角
度θ1 は10°から60°の範囲、角度θ2 は170°
から120°の範囲から選択される。
【0033】図3は、図1に示した導波路型光スイッチ
の上面図である。
【0034】薄膜ヒータ(Cr、Au、Au−Sn等)
7が屈折率制御層6の上面の上部クラッド層4−3の表
面に形成され、この薄膜ヒータ7にスイッチ11と電源
8とが直列接続されている。
【0035】図4(a)は本発明の導波路型光スイッチ
の他の実施例を示す上面図であり、図4(b)は図4
(a)の側面図である。なお、図4(a)は図4(b)
のE−E線断面図、図4(b)は図4(a)のD−D線
断面図でもある。
【0036】この導波路型光スイッチは、図1に示した
導波路型光スイッチのX字形状の交差部12の近傍に低
屈折率層10−1〜10−4を設けた構造を有してい
る。この低屈折率層10−1〜10−4は、バッファ層
2、側面クラッド層4−1、4−2及び上部クラッド層
4−3の屈折率よりもさらに低い値の屈折率を有するも
のが用いられる。例えば、図5に示すような特性を有す
るシリコーン(信越化学製シリコーンOF8)が用いら
れる。
【0037】なお図5は石英ガラス及びシリコーンの屈
折率の温度依存性を示す図であり、横軸が温度軸、縦軸
が屈折率軸である。
【0038】このシリコーンは、室温20℃付近では屈
折率は約1.436であるが、50℃近くになると、屈
折率は約1.425となる。すなわち、スイッチ11が
オフのときにはコア層5と低屈折率層10−1〜10−
4との比屈折率差Δは約2.25%であったが、スイッ
チ11がオンのときには比屈折率差Δは約3%近くにな
り、よりコア層5内への光の閉じ込めが強くなって、光
入力信号9−1はほとんどが矢印9−1−2方向へ切り
替えられて伝搬する。したがって、X字形状のパターン
の交差部12での伝搬モードの不要な拡がりによる伝搬
損失を抑えることができ、消光比の大きい光スイッチを
実現することができる。なお、この低屈折率層10−1
〜10−4には、ポリマ材料を用いるのが好ましい(温
度20℃で屈折率が約1.45、温度50℃で屈折率が
約1.44程度のもの)。
【0039】次にバッファ層2、側面クラッド層4−
1、4−2、上部クラッド層4−3に多成分系のガラス
材料を用いた場合には、屈折率制御層6には、例えば図
6に示すような特性の形状記憶ポリマ(三菱重工業製M
M4500)を用いることができる。なお図6は形状記
憶ポリマの屈折率の温度依存性を示す図であり、横軸が
温度軸、縦軸が屈折率軸である。
【0040】本発明は上述した実施例には限定されな
い。まず図1に示した導波路型光スイッチを多段に組み
合わせてN入力M出力(N:≧2、M:≧4)の光スイ
ッチやM入力M出力の光スイッチ等のマトリクス光スイ
ッチを構成することができることはいうまでもない。薄
膜ヒータ7は側面クラッド層4−1、4−2内やバッフ
ァ層2の中や下面に設けてもよい。なお、薄膜ヒータ7
は常時オン状態にしておき、電源8の電圧を調節するこ
とによって屈折率制御層6の温度を20℃から50℃の
範囲内で調節してもよい。また、薄膜ヒータ7による温
度制御は、光スイッチをパッケージ(金属製或いはセラ
ミックス製)内に収納し、パッケージ内に温度センサを
配置し、その温度センサの信号を基にして制御してもよ
い。
【0041】以上において本発明の導波路型光スイッチ
は、 (1) X字形状のパターンの交差部での光パワー分布の拡
がりを抑えることができるので、電気スイッチのオンオ
フ時の挿入損失の偏差が小さく、かつ大きな消光比が得
られる。すなわち、光路を切り替えても光損失のアンバ
ランスが生じることがない。
【0042】(2) X字形状のパターンの交差角を10°
から60°の範囲から選択することにより、クロストー
ク特性を向上させることができる。
【0043】(3) 小形サイズのため、低損失である。
【0044】(4) わずかな温度可変範囲でX字形状のパ
ターンの交差部の屈折率が変化するので、高速の光スイ
ッチングを行うことができる。
【0045】(5) わずかな温度可変範囲で光スイッチン
グを行うので、低消費電力を実現できる。
【0046】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0047】光路を切り替えても光損失のアンバランス
が生じることがなく、しかもクロストーク特性に優れた
導波路型光スイッチを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の導波路型光スイッチの一実施
の形態を示す上面図であり、(b)は(a)の側面図で
ある。
【図2】光通信用シリコーン材料の屈折率の温度特性を
示す図である。
【図3】図1に示した導波路型光スイッチの上面図であ
る。
【図4】(a)は本発明の導波路型光スイッチの他の実
施例を示す上面図であり、(b)は(a)の側面図であ
る。
【図5】石英ガラス及びシリコーンの屈折率の温度依存
性を示す図である。
【図6】形状記憶ポリマの屈折率の温度依存性を示す図
である。
【図7】(a)は導波路型光スイッチの従来例を示す側
面図であり、(b)は(a)の上面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 バッファ層 4−1、4−2 側面クラッド層 4−3 上部クラッド層 5(5−1〜5−4) コア層 6 屈折率制御層 7 薄膜ヒータ 8 電源 11 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に形成された低屈折率
    のガラス層と、該ガラス層中にX字形状のパターンに形
    成された高屈折率で略矩形断面形状を有するガラスコア
    層と、上記パターンの交差部に上記パターンを二つのV
    字形状に分割するように形成されたポリマ材料からなる
    薄層と、該薄層の近傍に設けられた薄膜ヒータと、該薄
    膜ヒータに電圧を印加することによって上記薄層の屈折
    率を低下させ、一方のガラスコア層内を直線的に伝搬す
    る光をV字状に曲げて伝搬させるための電源とを備えた
    ことを特徴とする導波路型光スイッチ。
  2. 【請求項2】 上記ポリマ材料からなる薄層の屈折率
    は、電圧を調節することによって少なくともコア層の屈
    折率から低屈折率ガラス層の屈折率まで変化する請求項
    1に記載の導波路型光スイッチ。
  3. 【請求項3】 上記X字形状のパターンの交差角は10
    °から60°の範囲から選択される請求項1又は2に記
    載の導波路型光スイッチ。
  4. 【請求項4】 上記X字形状のパターンの交差部近傍に
    ポリマ材料からなる低屈折率層を設け、上記電源の電圧
    を調節することによってその低屈折率層の屈折率を低屈
    折率ガラス層の屈折率よりも低くなるように変化させる
    請求項1から3のいずれかに記載の導波路型光スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 上記基板として、Si基板を用いた請求
    項1から4のいずれかに記載の導波路型光スイッチ。
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