JPH11237004A - 給水ポンプ系統制御装置 - Google Patents

給水ポンプ系統制御装置

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JPH11237004A
JPH11237004A JP5420898A JP5420898A JPH11237004A JP H11237004 A JPH11237004 A JP H11237004A JP 5420898 A JP5420898 A JP 5420898A JP 5420898 A JP5420898 A JP 5420898A JP H11237004 A JPH11237004 A JP H11237004A
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JP
Japan
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water supply
water
pump
signal
valve
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JP5420898A
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Hiroshi Tsuji
寛 辻
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンアップ運転の実施中、給水がクリー
ンアップ運転と関係しない他の給水ブースタポンプに逆
流するのを阻止し、また給水が水張り、循環およびブロ
ーのために予め決められた量を超えて流動するのを防止
すること。 【解決手段】 バイパス弁全閉位置検出器28からの第
2給水ポンプバイパス弁全閉信号および全開指令信号は
アンド回路30の入力端に加えられ、条件が成立したと
き、ワイプアウト回路31を介して第1給水ポンプバイ
パス弁21に対する開動作信号として出力される。バイ
パス弁全閉位置検出器32からの第1給水ポンプバイパ
ス弁全閉信号および全開指令信号はアンド回路34の入
力端に加えられ、条件が成立したとき、ワイプアウト回
路35を介して第2給水ポンプバイパス弁に対する開動
作信号として出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火力発電プラントの
給水系統に係り、特に給水がクリーンアップ運転と関係
しない他の給水ポンプ系統に流入するのを阻止して系統
内機器が損傷するのを防ぐようにした給水ポンプ系統制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントの給水系統には給水を
昇圧してボイラに供給するための給水ポンプが備えられ
る。この給水ポンプは定格負荷運転時に用いられるター
ビン駆動の給水ポンプ(通常、同一容量のポンプ2台で
構成される)と、主として起動・停止時に用いられる電
動機駆動の給水ポンプとの組み合わせからなり、これら
の特性の異なる給水ポンプを使い分けることで、起動か
ら定格負荷へ、また定格負荷から停止までの給水の確保
に万全を期すようにしている。
【0003】この給水系統を含む発電プラントの主要な
構成を図11に示している。ボイラ1で発生した蒸気は
蒸気タービン2に流入して内部で膨張を遂げる。この仕
事により発電機3が回転して電気出力が生じる。仕事を
終えた蒸気は復水器4に導かれ、そこに供給される冷却
水によって冷却されて復水となる。この復水は復水器4
から復水ポンプ5によって抽出され、復水ブースタポン
プ6で昇圧され、低圧給水加熱器7に送られて加熱され
る。さらに脱気器8を通って溶存酸素を除かれた復水は
給水として給水ブースタポンプ9、10、11および給
水ポンプ12、13、14で昇圧され、高圧給水加熱器
15において再度加熱され、ボイラ1に供給されるよう
になっている。
【0004】上記の給水ポンプ12、13、14のう
ち、給水ポンプ12は電動機16によって駆動され、ま
た給水ポンプ13、14はそれぞれタービン17、18
によって駆動される。さらに、給水ブースタポンプ9、
10、11のうち、給水ブースタポンプ9は電動機16
によって駆動され、また給水ブースタポンプ10、11
はそれぞれ独立した電動機(図示せず)によって駆動さ
れる。
【0005】ところで、発電プラントの起動時、特にプ
ラントが長時間停止した後に起動する際には系内の汚染
物質等により給水がボイラ1の水質基準を満たさず、汚
染物質を除去するクリーンアップ運転が実施される。こ
のクリーンアップ運転ではボイラ1への給水を止めるた
めに給水加熱器出口弁19が全閉され、高圧クリーンア
ップ弁20が全開されている。このとき、給水は、たと
えば給水ブースタポンプ10の運転により第1給水ポン
プバイパス弁21を通って高圧給水加熱器15に送ら
れ、高圧クリーンアップ弁20を経て復水器4に戻され
る。このとき、給水の水質が特に著しく悪化していると
きは復水器4に戻さず、ある時間給水が系外の排水槽に
棄てられる。そして、一定時間クリーンアップ運転を続
けて給水が水質基準を満たした時点でボイラ1への給水
が可能になる。
【0006】この運転は給水ブースタポンプ11を用い
ても同様に実施することができる。この場合、第2給水
ポンプバイパス弁22が給水を供給するために全開に保
たれる。またこの運転中、給水ポンプ12、13、14
の給水ポンプ出口弁23、24、25はいずれも閉止さ
れている。
【0007】さらに、ボイラ1への給水が可能になる
と、給水加熱器出口弁19が全開され、高圧クリーンア
ップ弁20が全閉される。給水がボイラ1に送られて燃
料の点火によりボイラ1が立ち上がる。この後、給水ブ
ースタポンプ9および給水ポンプ12が起動し、給水ブ
ースタポンプ10は停止する。負荷上昇に合わせて給水
ブースタポンプ10および給水ポンプ13が起動し、給
水ブースタポンプ9および給水ポンプ12は停止する。
さらに、負荷上昇とともに給水ブースタポンプ11およ
び給水ポンプ14が起動し、定格負荷を担う給水の供給
が可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した給水系統と異
なる図12に示すような給水系統が用いられることがあ
る。すなわち給水ポンプバイパス系統は第1および第2
給水ポンプバイパス弁21、22の下流側の経路を互い
に連絡させ、給水ポンプ13、14の出口側の経路と単
一の経路で結んで構成されている。この給水ポンプバイ
パス系統にはクリーンアップ運転時に全開に保たれる給
水循環弁26が備えられる。
【0009】この給水ポンプバイパス系統を用いてクリ
ーンアップ運転を実施する場合、給水ブースタポンプ1
0の運転中、第1給水ポンプバイパス弁21が全開した
状態で、誤動作によって第2給水ポンプバイパス弁22
が開いてしまうと、給水の一部が給水ブースタポンプ1
1に逆流し、高圧の給水によってポンプ可動部が損傷す
る危険性がある。別の給水ブースタポンプ11の運転
中、第2給水ポンプバイパス弁22が全開した状態で、
誤動作によって第1給水ポンプバイパス弁21が開いて
も、同様に給水ブースタポンプ10のポンプ可動部が損
傷する可能性がある。
【0010】また、クリーンアップ運転の開始時に高圧
給水加熱器15に対して水張りを行うが、水張りのため
に必要な量を大きく上まわる給水が供給され、この給水
により高圧給水加熱器15が損傷する懸念がある。
【0011】一方、クリーンアップ運転中、高圧給水加
熱器15を通った給水を高圧クリーンアップ弁20から
復水器4に導いているとき、循環する給水が過剰になる
と、流量バランスが崩れるなどの不具合が発生する。
【0012】さらに、クリーンアップ運転中、高圧給水
加熱器15を通った給水を高圧クリーンアップ弁20か
ら排水槽(図示せず)に導いて系外にブローしていると
き、循環する給水が多くなると、排水槽が溢れるなどの
不具合が発生する。
【0013】そこで、本発明の目的はクリーンアップ運
転の実施中、給水がクリーンアップ運転と関係しない他
のブースタポンプに逆流するのを阻止し、また給水が水
張り、循環およびブローのために予め決められた量を超
えて流動するのを防止するようにした給水ポンプ系統制
御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明はそ
れぞれ給水ブースタポンプから吐出される給水を主給水
系統から独立した単一の給水ポンプバイパス系統に供給
する第1および第2給水ポンプバイパス弁と、第1およ
び第2給水ポンプバイパス弁の下流側の給水ポンプバイ
パス系統を流れる給水を給水ポンプの下流側の主給水系
統に供給する給水循環弁とを備えてなる給水ポンプ系統
において、第1および第2給水ポンプバイパス弁を開閉
する制御信号をつくる制御装置を設け、制御装置が第1
および第2給水ポンプバイパス弁のうち、クリーンアッ
プ運転と関係しない給水ポンプバイパス弁で検出される
全閉位置信号が入力されたとき、クリーンアップ運転で
用いる給水ポンプバイパス弁を開動作させる信号を出力
する回路を具備するものである。
【0015】上記構成からなる制御装置においてはクリ
ーンアップ運転中、給水がクリーンアップ運転と関係し
ない給水ポンプバイパス弁から給水ブースタポンプに逆
流するのを阻止することができ、給水ブースタポンプの
可動部が損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0016】さらに、請求項2に係る発明はそれぞれ給
水ブースタポンプから吐出される給水を主給水系統から
独立した単一の給水ポンプバイパス系統に供給する第1
および第2給水ポンプバイパス弁と、第1および第2給
水ポンプバイパス弁の下流側の給水ポンプバイパス系統
を流れる給水を給水ポンプの下流側の主給水系統に供給
する給水循環弁とを備えてなる給水ポンプ系統におい
て、第1および第2給水ポンプバイパス弁を開閉する制
御信号をつくる制御装置を設け、制御装置が第1および
第2給水ポンプのうち、クリーンアップと関係しない給
水ポンプバイパス弁で検出される全閉位置信号に基づく
反転信号が入力されたとき、クリーンアップで用いる給
水ポンプバイパス弁を閉動作させる信号を出力する回路
を具備するものである。
【0017】上記構成からなる制御装置においてはクリ
ーンアップ運転中、給水がクリーンアップ運転と関係し
ない給水ポンプバイパス弁から給水ブースタポンプに逆
流するのを阻止することができ、給水ブースタポンプの
可動部が損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0018】また、請求項3に係る発明はそれぞれ給水
ブースタポンプから吐出される給水を主給水系統から独
立した単一の給水ポンプバイパス系統に供給する第1お
よび第2給水ポンプバイパス弁と、第1および第2給水
ポンプバイパス弁の下流側の給水ポンプバイパス系統を
流れる給水を給水ポンプの下流側の主給水系統に供給す
る給水循環弁とを備えてなる給水ポンプ系統において、
給水循環弁を開閉する制御信号をつくる制御装置を設
け、制御装置がクリーンアップ運転における適正な水張
り水量を保持する開度を超える開度信号が入力されたと
き、給水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具
備するものである。
【0019】上記構成からなる制御装置においてはクリ
ーンアップ運転中、予め決められた水張り開度設定値を
超える開度信号で給水循環弁を閉動作させることで、高
圧給水加熱器に流入する給水を止めることができ、高圧
給水加熱器が損傷を受けるのを防止することが可能にな
る。
【0020】さらに、請求項4に係る発明はそれぞれ給
水ブースタポンプから吐出される給水を主給水系統から
独立した単一の給水ポンプバイパス系統に供給する第1
および第2給水ポンプバイパス弁と、第1および第2給
水ポンプバイパス弁の下流側の給水ポンプバイパス系統
を流れる給水を給水ポンプの下流側の主給水系統に供給
する給水循環弁とを備えてなる給水ポンプ系統におい
て、給水循環弁を開閉する制御信号をつくる制御装置を
設け、制御装置がクリーンアップ運転における適正な循
環水量を保持する開度を超える開度信号が入力されたと
き、給水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具
備するものである。
【0021】上記構成からなる制御装置においてはクリ
ーンアップ運転中、予め決められた循環開度設定値を超
える開度信号で給水循環弁を閉動作させることで、復水
器に循環する給水を止めることができ、流量バイパスが
崩れるのを防ぐことが可能になる。
【0022】また、請求項5に係る発明はそれぞれ給水
ブースタポンプから吐出される給水を主給水系統から独
立した単一の給水ポンプバイパス系統に供給する第1お
よび第2給水ポンプバイパス弁と、第1および第2給水
ポンプバイパス弁の下流側の給水ポンプバイパス系統を
流れる給水を給水ポンプの下流側の主給水系統に供給す
る給水循環弁とを備えてなる給水ポンプ系統において、
給水循環弁を開閉する制御信号をつくる制御装置を設
け、制御装置がクリーンアップ運転における適正なブロ
ー水量を保持する開度を超える開度信号が入力されたと
き、給水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具
備するものである。
【0023】上記構成からなる制御装置においてはクリ
ーンアップ運転中、予め決められたブロー開度設定値を
超える開度信号で給水循環弁を閉動作させることで、排
水槽にブローされる給水を止めることができ、排水槽が
溢れるのを防ぐことが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、給水ポンプバイパ
ス系統は第1および第2給水ポンプバイパス弁21、2
2の下流側の経路を互いに連絡させ、給水ポンプ13、
14の出口側の経路と単一の経路で結んで構成されてい
る。この給水ポンプバイパス系統はクリーンアップ運転
時に全開して給水を給水系統に供給する給水循環弁26
を備えている。また、第1および第2給水ポンプバイパ
ス弁21、22には弁体を開閉する制御信号をつくる制
御装置27が備えられる。
【0025】図2に制御装置27の回路構成を示してい
る。バイパス弁全閉位置検出器28から与えられる第2
給水ポンプバイパス弁全閉信号および第1給水ポンプバ
イパス弁操作部29からの全開指令信号はアンド回路3
0の入力端に加えられ、論理積に従って条件が成立した
とき、ワイプアウト回路31を介して第1給水ポンプバ
イパス弁21に対する開動作信号として出力される。さ
らに、バイパス弁全閉位置検出器32から与えられる第
1給水ポンプバイパス弁全閉信号および第2給水ポンプ
バイパス弁操作部33からの全開指令信号はアンド回路
34の入力端に加えられ、論理積に従って条件が成立し
たとき、ワイプアウト回路35を介して第2給水ポンプ
バイパス弁22に対する開動作信号として出力される。
なお、図中符号36、37はノット回路を示している。
【0026】本実施の形態は上記構成からなり、クリー
ンアップ運転の実施にあたり、たとえば第1給水ポンプ
バイパス弁操作部29による全開指令信号がアンド回路
30の入力端に入力される。このとき、第2給水ポンプ
バイパス弁22の全閉位置を検出しているバイパス弁全
閉位置検出器28からの第2給水ポンプバイパス弁全閉
信号がアンド回路30の入力端に入力されており、条件
成立により第1給水ポンプバイパス弁21が全開され
る。このため、図示しない給水循環弁制御装置によって
給水循環弁26が全開されると、給水ブースタポンプ1
0から吐出される給水が第1給水ポンプバイパス弁2
1、給水循環弁26を通って給水ポンプ13、14の下
流側の給水系統に流れ、さらに高圧給水加熱器15にか
けて流動し、伝熱管の内面を洗浄する。
【0027】このクリーンアップ運転中、たとえば誤動
作により第2給水ポンプバイパス弁22が開くと、バイ
パス弁全閉位置検出器28からアンド回路30に第2給
水ポンプバイパス弁全閉信号が入力されず、条件不成立
により第1給水ポンプバイパス弁22が全閉される。こ
れにより給水は第1給水ポンプバイパス弁21の下流側
へは流れず、第2給水ポンプバイパス弁22から給水ブ
ースタポンプ11にかけて給水が逆流するのを阻止する
ことができる。こうして、給水ブースタポンプ11内に
流入する給水の流れが断たれることによりポンプ可動部
が損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0028】クリーンアップ運転は給水ブースタポンプ
10を用いて行う以外に給水ブースタポンプ11を用い
て実施することが可能で、この場合、同様に第2給水ポ
ンプバイパス弁22の全閉により給水が第2給水ポンプ
バイパス弁22の下流側へは流れない。したがって、第
1給水ポンプバイパス弁21から給水ブースタポンプ1
0に逆流するのを阻止することができ、ポンプ可動部が
損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0029】このように本実施の形態によれば、クリー
ンアップ運転中、給水がクリーンアップ運転と関係しな
い第1または第2給水ポンプバイパス弁から給水ブース
タポンプに逆流するのを阻止することができ、給水ブー
スタポンプの可動部が損傷を受けるのを防ぐことが可能
になる。
【0030】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図3において、第1および第2給水ポンプバイパス
弁22に弁体を開閉する制御信号をつくるバイパス弁制
御装置38が備えられる。
【0031】図4にバイパス弁制御装置38の回路構成
を示している。第1給水ポンプバイパス弁操作部29か
らの全開指令信号はワープアウト回路39を介して第1
給水ポンプバイパス弁21に対する開動作信号として出
力される。さらに、バイパス弁全閉位置検出器28から
与えられる第2給水ポンプバイパス弁全閉信号はノット
回路40を介して、また、第1給水ポンプバイパス弁操
作部29からの全閉指令信号はオア回路41の入力端に
加えられ、論理和に従って条件が成立したとき、ワイプ
アウト回路39に第1給水ポンプバイパス弁21を全閉
する制御信号として出力される。第2給水ポンプバイパ
ス弁操作部33からの全開指令信号はワイプアウト回路
42を介して第2給水ポンプバイパス弁22に対する開
動作信号として出力される。
【0032】さらに、バイパス弁全閉位置検出器32か
ら与えられる第1給水ポンプバイパス弁全閉信号はノッ
ト回路43を介して、また第2給水ポンプバイパス弁操
作部33からの全閉指令信号はオア回路44の入力端に
加えられ、論理和に従って条件が成立したとき、ワイプ
アウト回路39に第2給水ポンプバイパス弁22を閉じ
る制御信号として出力される。なお、図中符号45、4
6はノット回路を示している。
【0033】本実施の形態は上記構成からなり、給水ブ
ースタポンプ10を用いてクリーンアップ運転を実施し
ているとき、たとえば誤動作により第2給水ポンプバイ
パス弁22が開くと、バイパス弁全閉位置検出器28か
らの第2給水ポンプバイパス弁全閉信号が断たれ、ノッ
ト回路48から反転信号がオア回路41に入力され、条
件成立により制御信号がワイプアウト回路39に出力さ
れる。このとき、第1給水ポンプバイパス弁21を開動
作させていた全開指令信号が断たれ、第1給水ポンプバ
イパス弁21が全閉される。
【0034】これにより給水は第1給水ポンプバイパス
弁21の下流側へは流れず、第2給水ポンプバイパス弁
22から給水ブースタポンプ11にかけて給水が逆流す
るのを阻止することができる。こうして、給水ブースタ
ポンプ11内に流入する給水の流れが断たれることによ
りポンプ可動部が損傷を受けるのを防止することが可能
になる。
【0035】一方、給水ブースタポンプ11を用いてク
リーンアップ運転を実施しているときも同様に第2給水
ポンプバイパス弁22の全閉により給水が第2給水ポン
プバイパス弁22の下流側へは流れない。したがって、
第1給水ポンプバイパス弁21から給水ブースタポンプ
10に逆流するのを阻止することができ、ポンプ可動部
が損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0036】このように本実施の形態によれば、クリー
ンアップ運転中、給水がクリーンアップ運転と関係しな
い第1または第2給水ポンプバイパス弁から給水ブース
タポンプに逆流するのを阻止することができ、給水ブー
スタポンプの可動部が損傷を受けるのを防止することが
可能になる。
【0037】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図5において、給水ポンプバイパス系統は第1およ
び第2給水ポンプバイパス弁21、22の下流側の経路
を互いに連絡させ、給水ポンプ13、14の出口側の経
路と単一の経路で結んで構成されている。この給水ポン
プバイパス系統はクリーンアップ運転時に全開して給水
を給水系統に供給する給水循環弁26を備えている。さ
らに、給水循環弁26には弁体を開閉する制御信号をつ
くる制御装置47が備えられる。
【0038】図6に制御装置47の回路構成を示してい
る。給水循環弁操作部48からの全開指令信号はワイプ
アウト回路49を介して給水循環弁26に対する開動作
信号として出力される。また、給水循環弁26の開度を
検出する弁開度検出器50から与えられる開度信号およ
び給水循環弁操作部48からの全閉指令信号はオア回路
51の入力端に加えられ、論理和に従って条件が成立し
たとき、給水循環弁26を全閉する制御信号として出力
される。この給水循環弁制御のしきい値は水張り水量を
適正に保持する開度設定値が与えられる。なお、符号5
2はノット回路を示している。
【0039】本実施の形態は上記構成からなり、クリー
ンアップ運転の実施にあたり、たとえば給水ブースタポ
ンプ10の起動後、給水循環弁操作部48による全開指
令信号がワイプアウト回路49を介して給水循環弁26
に出力され、給水循環弁26が開動作する。このとき、
給水ブースタポンプ10から吐出される水張りのための
給水が給水系統を通って高圧給水加熱器15に流れ、各
水室および伝熱管内を満たす。
【0040】この水張り中、弁開度検出器50からの開
度信号が水張りのために予め決められた開度設定値を超
えたとき、異常を知らせる信号がオア回路51に入力さ
れ、条件成立により制御信号がワイプアウト回路49に
出力される。このとき、給水循環弁26を開動作させて
いた全開指令信号が断たれ、給水循環弁26が全閉され
る。これにより高圧給水加熱器15に向かう給水が止ま
り、必要な量を超えた給水が流入して高圧給水加熱器1
5が損傷を受けるのを防ぐことができる。
【0041】このように本実施の形態によれば、弁開度
検出器50で検出される設定値を超える開度信号で給水
循環弁26を閉動作させることで、高圧給水加熱器15
に流入する給水を止めることができ、高圧給水加熱器1
5が損傷を受けるのを防ぐことが可能になる。
【0042】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図7において、上記実施の形態と同様に給水循環弁
26に制御装置53が備えられる。この制御装置53の
詳細は図8に示されている。
【0043】この制御装置53は上記実施の形態(図6
参照)のものと同様な給水循環弁操作部48、ワイプア
ウト回路49、弁開度検出器50、オア回路51および
ノット回路52からなる。本実施の形態では給水循環弁
制御のしきい値として循環水量を適正に保持する開度設
定値が与えられる。
【0044】本実施の形態は上記構成からなり、クリー
ンアップ運転の実施にあたり、たとえば給水ブースタポ
ンプ10の起動後、給水循環弁操作部48による全開指
令信号がワイプアウト回路49を介して給水循環弁26
に出力される。これにより給水循環弁26が全開されて
給水が給水系統から高圧給水加熱器15にかけて流動
し、さらに高圧クリーンアップ弁20を経て復水器4に
戻される。給水は復水ポンプ5に抽出されて低圧給水加
熱器7および脱気器8を経て給水ブースタポンプ10の
入口に戻って再び同じ経路を循環する。
【0045】このクリーンアップ運転中、弁開度検出器
50からの開度信号が循環のために予め決められた開度
設定値を超えたとき、異常を知らせる信号がオア回路5
1に入力され、条件成立により制御信号がワイプアウト
回路49に出力される。このとき、給水循環弁26を開
動作させていた全開指令信号が断たれ、給水循環弁26
が全閉される。これにより復水器4に戻される給水が止
まり、流量バランスが崩れるなどの不具合が生じるのを
防ぐことができる。
【0046】このように本実施の形態によれば、弁開度
検出器50で検出される設定値を超える異常開度信号で
給水循環弁26を閉動作させることで、復水器4に循環
する給水を止めることができ、流量バランスが崩れるの
を防ぐことが可能になる。
【0047】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図9において、上記実施の形態と同様に給水循環弁
26に制御装置54が備えられる。この制御装置54の
詳細は図10に示されている。上記実施の形態と同様
に、この制御装置54は給水循環弁操作部48、ワイプ
アウト回路49、弁開度検出器50、オア回路51およ
びノット回路52からなる。本実施の形態では給水循環
弁制御のしきい値としてブロー水量を適正に保持する開
度設定値が与えられる。
【0048】本実施の形態は上記構成からなり、クリー
ンアップ運転中、弁開度検出器50からの開度信号が給
水のブローのために予め決められた開度設定値を超えた
とき、異常を知らせる信号がオア回路51に入力され、
条件成立により制御信号がワイプアウト回路49に出力
される。このとき、給水循環弁26を開動作させていた
全開指令信号が断たれ、給水循環弁26が全閉される。
これにより排水槽で棄てられる給水をブローしていると
き、多量の給水が流れ、排水槽が溢れるなどの不具合が
発生するのを防ぐことができる。
【0049】このように本実施の形態によれば、弁開度
検出器50で検出される設定値を超える異常開度信号で
給水循環弁26を閉動作させることで、排水槽にブロー
される給水を止めることができ、排水槽が溢れるなどの
不具合が生じるのを防止することが可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明はクリーンア
ップ運転の実施中、給水がクリーンアップ運転と関係し
ない給水ポンプバイパス弁から給水ブースタポンプにか
けて逆流するのを阻止することができ、給水ブースタポ
ンプが損傷するのを防ぐことが可能である。
【0051】また、本発明はクリーンアップ運転の実施
中、給水が水張り、循環およびブローのために予め決め
られた量を超えて流動するのを防止することができ、高
圧給水加熱器が損傷するのを防ぎ、流量バランスが崩
れ、排水槽が溢れるのを防ぐことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水ポンプ系統制御装置の実施の
形態を示す系統図。
【図2】図1に示される制御装置の詳細を示すブロック
図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す系統図。
【図4】図3に示される制御装置の詳細を示すブロック
図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す系統図。
【図6】図5に示される制御装置の詳細を示すブロック
図。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す系統図。
【図8】図7に示される制御装置の詳細を示すブロック
図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す系統図。
【図10】図9に示される制御装置の詳細を示すブロッ
ク図。
【図11】従来の火力発電プラントの一例を示す系統
図。
【図12】従来の火力発電プラントの他の例を示す系統
図。
【符号の説明】
9、10、11 給水ブースタポンプ 12、13、14 給水ポンプ 21 第1給水ポンプバイパス弁 22 第2給水ポンプバイパス弁 26 給水循環弁 27、38、47、53、54 制御装置 30、34 アンド回路 31、35、39、42 ワイプアウト回路 41、44、51 オア回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ給水ブースタポンプから吐出さ
    れる給水を主給水系統から独立した単一の給水ポンプバ
    イパス系統に供給する第1および第2給水ポンプバイパ
    ス弁と、前記第1および第2給水ポンプバイパス弁の下
    流側の該給水ポンプバイパス系統を流れる給水を給水ポ
    ンプの下流側の前記主給水系統に供給する給水循環弁と
    を備えてなる給水ポンプ系統において、前記第1および
    第2給水ポンプバイパス弁を開閉する制御信号をつくる
    制御装置を設け、前記制御装置が前記第1および第2給
    水ポンプバイパス弁のうち、クリーンアップ運転と関係
    しない前記給水ポンプバイパス弁で検出される全閉位置
    信号が入力されたとき、クリーンアップ運転で用いる前
    記給水ポンプバイパス弁を開動作させる信号を出力する
    回路を具備することを特徴とする給水ポンプ系統制御装
    置。
  2. 【請求項2】 それぞれ給水ブースタポンプから吐出さ
    れる給水を主給水系統から独立した単一の給水ポンプバ
    イパス系統に供給する第1および第2給水ポンプバイパ
    ス弁と、前記第1および第2給水ポンプバイパス弁の下
    流側の該給水ポンプバイパス系統を流れる給水を給水ポ
    ンプの下流側の前記主給水系統に供給する給水循環弁と
    を備えてなる給水ポンプ系統において、前記第1および
    第2給水ポンプバイパス弁を開閉する制御信号をつくる
    制御装置を設け、前記制御装置が前記第1および第2給
    水ポンプバイパス弁のうち、クリーンアップ運転と関係
    しない前記給水ポンプバイパス弁で検出される全閉位置
    信号に基づく反転信号が入力されたとき、クリーンアッ
    プ運転で用いる前記給水ポンプバイパス弁を閉動作させ
    る信号を出力する回路を具備することを特徴とする給水
    ポンプ系統制御装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ給水ブースタポンプから吐出さ
    れる給水を主給水系統から独立した単一の給水ポンプバ
    イパス系統に供給する第1および第2給水ポンプバイパ
    ス弁と、前記第1および第2給水ポンプバイパス弁の下
    流側の該給水ポンプバイパス系統を流れる給水を給水ポ
    ンプの下流側の前記主給水系統に供給する給水循環弁と
    を備えてなる給水ポンプ系統において、前記給水循環弁
    を開閉する制御信号をつくる制御装置を設け、前記制御
    装置がクリーンアップ運転における適正な水張り水量を
    保持する開度を超える開度信号が入力されたとき、前記
    給水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具備す
    ることを特徴とする給水ポンプ系統制御装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ給水ブースタポンプから吐出さ
    れる給水を主給水系統から独立した単一の給水ポンプバ
    イパス系統に供給する第1および第2給水ポンプバイパ
    ス弁と、前記第1および第2給水ポンプバイパス弁の下
    流側の該給水ポンプバイパス系統を流れる給水を給水ポ
    ンプの下流側の前記主給水系統に供給する給水循環弁と
    を備えてなる給水ポンプ系統において、前記給水循環弁
    を開閉する制御信号をつくる制御装置を設け、前記制御
    装置がクリーンアップ運転における適正な循環水量を保
    持する開度を超える開度信号が入力されたとき、前記給
    水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具備する
    ことを特徴とする給水ポンプ系統制御装置。
  5. 【請求項5】 それぞれ給水ブースタポンプから吐出さ
    れる給水を主給水系統から独立した単一の給水ポンプバ
    イパス系統に供給する第1および第2給水ポンプバイパ
    ス弁と、前記第1および第2給水ポンプバイパス弁の下
    流側の該給水ポンプバイパス系統を流れる給水を給水ポ
    ンプの下流側の前記主給水系統に供給する給水循環弁と
    を備えてなる給水ポンプ系統において、前記給水循環弁
    を開閉する制御信号をつくる制御装置を設け、前記制御
    装置がクリーンアップ運転における適正なブロー水量を
    保持する開度を超える開度信号が入力されたとき、前記
    給水循環弁を閉動作させる信号を出力する回路を具備す
    ることを特徴とする給水ポンプ系統制御装置。
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