JPH11236377A - イミダゾール誘導体及びこれを有効成分とする医薬 - Google Patents

イミダゾール誘導体及びこれを有効成分とする医薬

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JPH11236377A
JPH11236377A JP10317173A JP31717398A JPH11236377A JP H11236377 A JPH11236377 A JP H11236377A JP 10317173 A JP10317173 A JP 10317173A JP 31717398 A JP31717398 A JP 31717398A JP H11236377 A JPH11236377 A JP H11236377A
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JP
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imidazole
propenyl
oxo
substituent
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JP10317173A
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English (en)
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Noriaki Shioiri
紀明 塩入
Tadashi Mikami
忠 三上
Shinichi Morimoto
慎一 守本
Kazumasa Yamazaki
和応 山崎
Hiroyuki Naito
博之 内藤
Junji Okawa
順二 大川
Noriyuki Kawamoto
徳行 川本
Hiroshi Hasegawa
博司 長谷川
Koichi Tachibana
公一 橘
Susumu Sato
佐藤  進
Toshio Yokoyama
俊夫 横山
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SSP Co Ltd
Original Assignee
SSP Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基又
はアルコキシカルボニル基を示し、R2 、R3 及びR4
は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、ハロゲノアルキル基、水酸基、アルコキシ基等を
示す〕で表わされるイミダゾール誘導体又はその塩、並
びにこれを含有する医薬。 【効果】 サイトカインの産生を特異的に抑制するた
め、免疫機能調節剤等の有効成分として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イミダゾール誘導
体に関し、更に詳細には優れたサイトカイン産生抑制作
用と高い安全性を兼ね備え、免疫機能調節剤等の医薬と
して有用な新規なイミダゾール誘導体及びその塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体のもつ外来あるいは内因性の異物に
対する防御機構である免疫系は、マクロファージ、好中
球などに代表される単球系の細胞群と、T細胞及びB細
胞からなるリンパ球系の細胞群から構成される。これら
の細胞群は、それぞれ単独で機能するのみではなく、細
胞間の直接的な接触あるいはサイトカインと総称される
可溶性因子を介した相互作用を行なうことにより、その
恒常性を維持している。その機構は精緻を極めたもので
あり、微妙なバランスの崩壊は重篤な病態を誘導する。
【0003】例えば、膠原病、全身性エリテマトーデ
ス、各種のアレルギー性疾患は、このような免疫細胞の
制御機構が崩壊し、自己に対する抗体が作られたり、過
剰な免疫反応が誘導された結果、発病するとされてい
る。そして、AIDS(後天性免疫不全症候群)におい
ても、T細胞がHIV感染することにより、免疫機構が
崩壊し、進行していくことが知られている。また、糖尿
病、ウイルスによる慢性疾患、癌の病態の進行なども免
疫系のバランスの崩壊が一因となることが明らかになっ
てきている。
【0004】近年、過剰な免疫反応の結果として生ずる
疾患には、臓器移植時の拒絶反応抑制剤として既に知ら
れているシクロスポリン、FK506等のサイトカイン
産生抑制剤が用いられている。また、アレルギー、アト
ピー、リウマチ等の自己免疫疾患、気管支喘息にもサイ
トカイン産生抑制効果を有する消炎ステロイド剤が用い
られており、ある程度の治療効果が得られている。
【0005】しかし、これらの免疫抑制剤や消炎ステロ
イド剤は、一度に多種のサイトカインの産生を抑制する
ものであり、患者、特に自己免疫疾患の患者への投与は
安全性の観点から投与方法を限定したり休薬期間を設け
る等の措置を採る必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、特定のサイトカインの産生のみを強力に抑制し安全
性の高い免疫機能調節剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは、数多くの化合物を合成し、そのサイトカイン産
生抑制作用について鋭意研究を行なった結果、後記一般
式(1)で表わされるイミダゾール誘導体又はその塩
が、ヘルパーT細胞Type2(Th2)が主に産生し
B細胞の分化等に関与しIgEを介したアレルギー反応
に深くたずさわっているインターロイキン(IL)−4
の産生を強力に抑制し、免疫機能調節剤として有用であ
ることを見出し本発明を完成した。また、当該一般式
(1)で表わされる化合物の大部分が新規であることも
見出した。すなわち、本発明は、次の一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、R1 は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基又はアルコキシカルボニル基を示し、R2
3 及びR4 は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、ハロゲノアルキル基、水酸基、アル
コキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、テトラヒドロピ
ラニルオキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、テトラゾリル基、置換基を有
していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよい
フェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキ
シ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は置換基を
有していてもよいジオキソラニル基を示すか、また、R
3 及びR4 はそれらが置換しているベンゼン環と一緒に
なって、置換基を有していてもよい縮環芳香環を形成し
てもよい。〕で表わされるイミダゾール誘導体又はその
塩を有効成分とする医薬を提供するものである。
【0010】更に、本発明は、次の一般式(1′)
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R1 は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基又はアルコキシカルボニル基を示し、R2
3 及びR4 は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、ハロゲノアルキル基、水酸基、アル
コキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、テトラヒドロピ
ラニルオキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、テトラゾリル基、置換基を有
していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよい
フェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキ
シ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は置換基を
有していてもよいジオキソラニル基を示すか、また、R
3 及びR4 はそれらが置換しているベンゼン環と一緒に
なって、置換基を有していてもよい縮環芳香環を形成し
てもよい。ただし、R1 、R2 、R3 及びR4 のすべて
が水素原子である場合を除く。〕で表わされるイミダゾ
ール誘導体又はその塩を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のイミダゾール誘導体を表
わす一般式(1)中、R1 で示されるアルキル基として
は、直鎖、分岐鎖及び環状のアルキル基が挙げられ、直
鎖又は分岐鎖のアルキル基としては炭素数1〜8のもの
が好ましく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−
オクチル基等が、環状アルキル基としては炭素数3〜8
のものが好ましく、例えばシクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。アルコ
キシ基としては炭素数1〜6のものが好ましく、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブト
キシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基
等が挙げられる。アルコキシカルボニル基のアルコキシ
基としては炭素数1〜6のアルコキシ基、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等が
挙げられる。
【0014】また、一般式(1)中、R2 〜R4 で示さ
れるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子が挙げられる。また、アルキル基と
しては、直鎖、分岐鎖及び環状のアルキル基が挙げら
れ、直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、炭素数1〜
8のものが好ましく、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基
等が挙げられ、環状アルキル基としては、炭素数3〜8
のものが好ましく、例えばシクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられる。ハロゲノ
アルキル基としては、これらアルキル基にハロゲン原子
が置換したものが挙げられ、具体的にはトリフルオロメ
チル基、トリクロロメチル基、テトラフルオロエチル
基、テトラクロロエチル基等の炭素数1〜6のものが好
ましいものとして挙げられる。アルコキシ基としては、
炭素数1〜6のものが好ましく、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−
ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t
−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオ
キシ基等が挙げられる。アルコキシアルコキシ基として
は、炭素数2〜12のものが好ましく、特にC1-6アル
コキシC1-6アルコキシ基が好ましく、具体的には、メ
トキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、エトキシメト
キシ基、n−プロポキシメトキシ基、n−ブトキシメト
キシ基等が挙げられる。アルコキシカルボニル基として
は、炭素数2〜7のものが好ましく例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカ
ルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキ
シカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−
ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n
−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカ
ルボニル基等が挙げられる。また、フェニル基、フェノ
キシ基、ベンジルオキシ基、ジオキソラン基又は縮環芳
香環は置換基を有していてもよいがこれらの置換基とし
ては、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアル
コキシ基、ハロゲン原子、ハロゲノC1-6アルキル基、
1-6アルコキシC1-6アルコキシ基、テトラヒドロピラ
ニルオキシ基、カルボキシル基、C2 -7アルコキシカル
ボニル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、テトラゾリル
基、置換基を有していてもよいアミノ基が挙げられ、就
中、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−
プロポキシ基、n−ブトキシ基等のアルコキシ基が好ま
しい。置換基を有していてもよいアミノ基としては、ア
ミノ基、モノ又はジC1- 6アルキルアミノ基、C1-7アシ
ルアミノ基、C1-6アルカンスルホニルアミノ基、アリ
ールスルホニルアミノ基、置換基を有していてもよいベ
ンゾイルアミノ基、(このベンゾイル基の置換基として
は2−フェニルアルコキシ基、3−フェニルアルコキシ
基、4−フェニルアルコキシ基等が挙げられる。)が挙
げられ、具体的には、メチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、アセトアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−(4−
フェニルブトキシ)ベンゾイルアミノ基、メタンスルホ
ニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、p−トル
エンスルホニルアミノ基等が挙げられる。
【0015】一般式(1)中のフェニル基は、R2 、R
3 及びR4 のすべてが水素原子の場合、すなわちフェニ
ル基そのものであってもよい。また、R2 〜R4 の置換
基の位置は特に限定されず、2〜6位のいずれでもよ
い。フェニル基に置換するR2〜R4 の基の位置と好ま
しい基としては、例えば2−フルオロ、2−クロロ、2
−ブロモ、2−メチル、2−エチル、2−i−プロピ
ル、2−n−ブチル、2−トリフルオロメチル、2−ヒ
ドロキシ、2−メトキシ、2−エトキシ、2−メトキシ
メチルオキシ、2−(2−テトラヒドロピラニル)オキ
シ、2−カルボキシ、2−メトキシカルボニル、2−エ
トキシカルボニル、2−i−プロポキシカルボニル、2
−シアノ、2−ニトロ、2−テトラゾリル、2−フェノ
キシ、2−ベンジルオキシ、2−(4−メトキシベンジ
ル)オキシ、2−アミノ、2−ジメチルアミノ、2−ア
セトアミノ、2−ベンゾイルアミノ、2−(4−(4−
フェニルブトキシ)ベンゾイル)アミノ、2−メタンス
ルホニルアミノ基等;3−フルオロ、3−クロロ、3−
ブロモ、3−メチル、3−エチル、3−i−プロピル、
3−t−ブチル、3−トリフルオロメチル、3−ヒドロ
キシ、3−メトキシ、3−エトキシ、3−メトキシメチ
ルオキシ、3−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ、
3−カルボキシ、3−メトキシカルボニル、3−エトキ
シカルボニル、3−i−プロポキシカルボニル、3−シ
アノ、3−アセチル、3−(2−メチル−1,3−ジオ
キソラン−2−イル)、3−ニトロ、3−テトラゾリ
ル、3−フェノキシ、3−ベンジルオキシ、3−(4−
メトキシベンジル)オキシ、3−アミノ、3−ジメチル
アミノ、3−アセトアミノ、3−ベンゾイルアミノ、3
−(4−(4−フェニルブトキシ)ベンゾイル)アミ
ノ、3−メタンスルホニルアミノ基等;4−フルオロ、
4−クロロ、4−ブロモ、4−メチル、4−エチル、4
−i−プロピル、4−t−ブチル、4−トリフルオロメ
チル、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−エトキシ、
4−メトキシメチルオキシ、4−(2−テトラヒドロピ
ラニル)オキシ、4−カルボキシ、4−メトキシカルボ
ニル、4−エトキシカルボニル、4−i−プロポキシカ
ルボニル、4−シアノ、4−ニトロ、4−テトラゾリ
ル、4−フェノキシ、4−ベンジルオキシ、4−(4−
メトキシベンジル)オキシ、4−アミノ、4−ジメチル
アミノ、4−アセトアミノ、4−ベンゾイルアミノ、4
−(4−(4−フェニルブトキシ)ベンゾイル)アミ
ノ、4−メタンスルホニルアミノ基等;2−ヒドロキシ
−3−ニトロ、2−ヒドロキシ−3−アミノ、2−ヒド
ロキシ−3−アセトアミノ、2−ヒドロキシ−3−ベン
ゾイルアミノ、2−ヒドロキシ−3−(4−(4−フェ
ニルブトキシ)ベンゾイル)アミノ、2−ヒドロキシ−
3−メタンスルホニルアミノ基等;2,4−ジクロロ、
2,4−ジメチル、2,4−ジヒドロキシ、2,4−ジ
メトキシ、2,4−ジエトキシ、2,4−ビス(メトキ
シメチルオキシ)、2,4−ジベンジルオキシ、2−ヒ
ドロキシ−4−フルオロ、2−ヒドロキシ−4−クロ
ロ、2−ヒドロキシ−4−ブロモ、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシ、4
−カルボキシ−2−ヒドロキシ、4−エトキシカルボニ
ル−2−ヒドロキシ、2−ヒドロキシ−4−メトキシカ
ルボニル、2−エトキシ−4−メトキシ、4−メトキシ
−2−メトキシメチルオキシ、4−メトキシ−2−(2
−テトラヒドロピラニル)オキシ、2−ベンジルオキシ
−4−メトキシ、2−(4−メトキシベンジル)オキシ
−4−メトキシ基等;2,5−ジクロロ、2,5−ジメ
チル、2,5−ジヒドロキシ、2,5−ジメトキシ、
2,5−ジエトキシ、2,5−ビス(メトキシメチルオ
キシ)、2−ヒドロキシ−5−メチル、2−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシル、2−ヒドロキシ−5−フェニ
ル、2−ヒドロキシ−5−フルオロ、2−ヒドロキシ−
5−クロロ、2−ヒドロキシ−5−ブロモ、2−ヒドロ
キシ−5−ニトロ、2−ヒドロキシ−5−メトキシ、2
−ヒドロキシ−5−エトキシ、2−ヒドロキシ−5−i
−プロポキシ、2−ヒドロキシ−5−n−ブトキシ、2
−ヒドロキシ−5−ベンジルオキシ、2−エトキシ−5
−メトキシ、5−エトキシ−2−メトキシ、5−メトキ
シ−2−メトキシメチルオキシ、5−メトキシ−2−
(2−テトラヒドロピラニル)オキシ、5−カルボキシ
−2−ヒドロキシ、2−ヒドロキシ−5−メトキシカル
ボニル、5−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシ、5
−シアノ−2−ヒドロキシ、2−ヒドロキシ−5−テト
ラゾリル、2−ヒドロキシ−5−アミノ、2−ヒドロキ
シ−5−アセトアミノ、2−ヒドロキシ−5−ベンゾイ
ルアミノ、2−ヒドロキシ−5−(4−(4−フェニル
ブトキシ)ベンゾイル)アミノ、2−ヒドロキシ−5−
メタンスルホニルアミノ基等;2,6−ジフルオロ、
2,6−ジクロロ、2,6−ジブロモ、2,6−ジメチ
ル、2,6−ジトリフルオロメチル、2,6−ジメトキ
シ、2−ヒドロキシ−6−メトキシ基等;3,4−ジク
ロロ、3,4−ジヒドロキシ、3,4−ジメトキシ、
3,4−ビス(メトキシメチルオキシ)、3,4−ジベ
ンジルオキシ、3−ヒドロキシ−4−メトキシ、4−メ
トキシ−3−メトキシメチルオキシ、4−メトキシ−3
−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ、4−ヒドロキ
シ−3−メトキシ、3−メトキシ−4−メトキシメチル
オキシ、3−メトキシ−4−(2−テトラヒドロピラニ
ル)オキシ、3−ベンジルオキシ−4−メトキシ、4−
ベンジルオキシ−3−メトキシ、3−メトキシ−4−
(4−メトキシベンジル)オキシ、4−メトキシ−3−
(4−メトキシベンジル)オキシ基等;3,5−ジクロ
ロ、3,5−ジメチル、3,5−ジメトキシ基等;2,
4,6−トリメチル、2,4,6−トリヒドロキシ、
2,4,6−トリメトキシ基等;3,4,5−トリメト
キシ基等が挙げられる。また、R2 、R3 及びR4 中の
3 及びR4 がベンゼン環とともに形成する縮環芳香環
の例としては2−〔3−オキソ−3−(2−(1−R2
−ナフチル))−1−プロペニル〕イミダゾール誘導
体、2−〔3−オキソ−3−(1−(2−R2 −ナフチ
ル))−1−プロペニル〕イミダゾール誘導体等が挙げ
られる。
【0016】また、本発明のイミダゾール誘導体(1)
又はその塩は、二重結合の置換基に基づく幾何異性体が
存在し、また水和物に代表される溶媒和物として存在す
る場合もあるが、これらのいずれの化合物も本発明に包
含される。
【0017】本発明のイミダゾール誘導体(1)の塩と
しては、その基礎となるイミダゾール誘導体(1)によ
って解離イオンが異なり、イミダゾール誘導体(1)が
塩基性の場合には、塩酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、p
−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、フマル
酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、クエン
酸塩、酒石酸塩等が挙げられ、イミダゾール誘導体
(1)が酸性の場合には、ナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩等が挙げられる。
【0018】前記一般式(1)において、R1 、R2
3 及びR4 がともに水素原子である化合物は、特開平
7−36069号公報中に比較例3(化合物(11))
として記載されているが、これには非線形光学特性がな
いことが記載されているのみであり、薬理作用について
は全く記載されていない。
【0019】本発明のイミダゾール誘導体の製造法は、
例えば以下のスキームに示すように、市販入手可能な2
−イミダゾールカルバルデヒド(2)と種々のアセトフ
ェノン誘導体(3)を交差アルドール縮合により本発明
化合物(1)へ誘導することにより導かれる。
【0020】
【化5】
【0021】〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同じ意味を示す。〕 本反応は種々の塩基存在下で進行する。その代表的な方
法として、希水酸化ナトリウム又は希水酸化カリウム水
溶液を用い(場合によっては低級アルコールとの混液
中)、0℃から室温で行なうか、水酸化バリウムを用
い、メタノール中、室温から還流温度で行なうことによ
り容易に遂行される。また、メタノール溶媒中ナトリウ
ムメトキシドを用いるか、エタノール溶媒中ナトリウム
エトキシドを用い、0℃から還流温度で行なう方法も好
ましい。他に、ベンゼン、トルエンなどの溶媒中、触媒
量のピペリジン一酢酸、ピペリジン一安息香酸などを用
い、還流温度で生成する水を留去することにより、本発
明化合物(1)を得る方法も効果的である。また、R1
〜R4 の置換基の種類により、上記の反応条件を使い分
け、効率良く本発明化合物(1)を得ることができる。
【0022】次に、本発明化合物(1)中、R2 〜R4
に水酸基が保護基(メトキシメチルオキシ基、2−テト
ラヒドロピラニルオキシ基、置換基を有していてもよい
ベンジルオキシ基等)で保護された基を1つ以上有する
(1a)の保護基を除去することにより、R2a〜R4a
水酸基を1つ以上有する本発明化合物(1b)が得られ
る。
【0023】
【化6】
【0024】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R
2a〜R4aは、少なくとも1つは水酸基であり、他はR2
〜R4 と同じものを示す。〕 この反応は、化合物(1a)のR2 〜R4 にメトキシメ
チルオキシ基が存在する場合にはトリフルオロ酢酸又は
希酢酸を用い、R2 〜R4 に2−テトラヒドロピラニル
オキシ基が存在する場合には低級アルコール溶媒中、p
−トルエンスルホン酸一水和物又は希塩酸を用い、R2
〜R4 に置換基を有していてもよいベンジルオキシ基が
存在する場合には濃塩酸−酢酸混液中、室温から還流温
度で行なうことにより遂行される。
【0025】次に、本発明化合物(1)中、R2 〜R4
にカルボキシル基を1つ以上有する(1c)をエステル
化することにより、R2b〜R4bにアルコキシカルボニル
基を1つ以上有する本発明化合物(1d)が得られる。
【0026】
【化7】
【0027】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R
2b〜R4bは、少なくとも1つはアルコキシカルボニル基
であり、他はR2 〜R4 と同じものを示す。〕 本エステル化反応は、最も汎用される方法である塩酸又
は硫酸などの酸性条件下、低級アルコールを用い、室温
から還流温度で行なうことにより遂行される。
【0028】また、本発明のイミダゾール誘導体の製造
法は、以下の文献に記載されている1位に保護基を有す
る2−イミダゾールカルバルデヒド(4)と種々のアセ
トフェノン誘導体(3)を交差アルドール縮合により化
合物(5)に導き、化合物(5)の保護基を除去するこ
とにより、本発明化合物(1)へ誘導することもでき
る。 文献:Kirk,K.L.J.Org.Chem.1978,43,4381.Whitten,J.
P.;Matthews,D.P.;McCarthy,J.R.Org.Chem.1986,51,189
1.Carpenter,A.J.;Chadwick,D.J.Tetrahedron 1986,42,
2351.
【0029】
【化8】
【0030】〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同じ意味を示し、R5 はトリフェニルメチル基、2−
(トリメチルシリル)エトキシメチル基、又はジメチル
スルファモイル基を示す。〕 1位に保護基を有する2−イミダゾールカルバルデヒド
(4)から化合物(5)を得る反応は種々の塩基存在下
で進行する。その代表的な方法として、希水酸化ナトリ
ウム又は希水酸化カリウム水溶液を用い(場合によって
は低級アルコールとの混液中)、0℃から室温で行なう
か、メタノール溶媒中ナトリウムメトキシドを用い、室
温から還流温度で行なうことにより容易に遂行される。
【0031】化合物(5)の脱保護条件は保護基の種類
によって異なり、R5 としてトリフェニルメチル基を有
する場合にはメタノール中10〜35%塩酸水溶液を用
い、室温から50℃で行ない、R5 として2−(トリメ
チルシリル)エトキシメチル基を有する場合には1M
(n−Bu)4NF−THF溶液を用い、室温から還流
温度で行ない、R5 としてジメチルスルファモイル基を
有する場合には10%硫酸水溶液を用い、還流温度で行
なうことにより、効率良く本発明化合物(1)を得るこ
とができる。
【0032】以上の反応後において、最終的反応混合物
からの本発明化合物(1)の単離は、常法、例えば溶媒
抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の手段によ
り行なうことができる。
【0033】化合物(1)は、常法に従って、薬学的に
許容される担体を配合して、錠剤、顆粒剤、散剤、カプ
セル剤、懸濁剤、注射剤、坐剤、外用剤等の種々の剤型
の医薬組成物とすることができる。例えば、固形製剤を
製造するには、化合物(1)に賦形剤、更に必要に応じ
て結合剤、崩壊剤、増量剤、被覆剤、糖衣剤等を加えた
後、常法により錠剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤等にす
ることが好ましい。注射剤を調製する場合は、化合物
(1)を注射用蒸留水等の水性担体にあらかじめ溶解、
分散、乳化等して液剤とするか、又は用時溶解用の注射
用粉末とすればよい。注射剤の投与方法としては静脈内
投与、動脈内投与、腹腔内投与、皮下投与、静注点滴が
挙げられる。
【0034】また、本発明の医薬を患者に投与する場合
の患者の疾患としては、サイトカイン産生に基づく疾患
及び免疫機能異常疾患が挙げられ、具体的には、臓器移
植時の拒絶反応;アレルギー、アトピー、リウマチ等の
自己免疫疾患;気管支喘息;IgA腎炎;骨粗鬆症;炎
症;癌;HIV感染等が挙げられる。また、かかる場合
の本発明の医薬の投与量は、その投与経路、患者の症
状、年齢、性別等によって異なるが、経口投与の場合、
通常成人では、イミダゾール誘導体(1)又はその塩と
して0.001〜10mg/kg、特に0.01〜1mg/kg
を1日1回又は数回に分けて投与するのが好ましい。
【0035】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下
の実施例において、「Me」とはメチル基を、「Et」
とはエチル基を、「Ph」とはフェニル基を、「Bn」
とはベンジル基を、「THp」とはテトラヒドロ−2−
ピラニル基、「Ac」とはアセチル基を意味する。
【0036】実施例1 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−メトキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =3−OMe,R3 =R4 =H}の合
成:2−イミダゾールカルバルデヒド(2)2.88g
(30mmol)と3′−メトキシアセトフェノン5.40
g(36mmol)をエタノール40mlに溶解し、1N水酸
化ナトリウム水溶液40mlを加え、室温で8時間攪拌し
た。反応液に1N塩酸水溶液40mlを加え、クロロホル
ムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、
減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、1%(v/v)メタノール−クロロホル
ム溶出画分より得た結晶を、酢酸エチルより再結晶し
て、標記化合物3.25g(収率48%)を得た。 融点:187−189℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.86(3H,s), 7.23-7.35(3H,m),
7.49(1H,d,J=15.0Hz), 7.51-7.54(2H,m), 7.63(1H,d,J=
8.0Hz),7.81(1H,d,J=15.0Hz), 12.79(1H,s).
【0037】実施例2 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−メトキ
シアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法
により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−メトキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =2−OMe,R3 =R4 =H} 融点:143−144℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.82(3H,s), 6.96(1H,d,J=8.0H
z),7.01(1H,t,J=8.0Hz), 7.10-7.32(2H,br), 7.47(1H,d
t,J=8.0,2.0Hz),7.59(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.64(2H,
s), 11.36(1H,s).
【0038】実施例3 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′,5′−
ジメトキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同
様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,5−ジメトキシ
フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)
式中、R1 =H,R2 =2−OMe,R3 =5−OM
e,R4 =H} 融点:212−214℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.79(6H,s), 6.90(1H,d,J=9.3H
z),7.02(1H,dd,J=9.3,2.9Hz), 7.16(1H,d,J=2.9Hz), 7.
23(2H,s),7.61(1H,d,J=15.0Hz), 7.67(1H,d,J=15.0Hz).
【0039】実施例4 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′,4′−
ジメトキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同
様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,4−ジメトキシ
フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)
式中、R1 =H,R2 =2−OMe,R3 =4−OM
e,R4 =H} 融点:152−154℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.87(3H,s), 3.88(3H,s), 6.48(1
H,d,J=2.0Hz),6.55(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.22(2H,br),
7.65(1H,d,J=15.0Hz),7.77(1H,d,J=8.0Hz), 7.78(1H,
d,J=15.0Hz), 10.40(1H,br).
【0040】実施例5 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方
法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =2−OH,R3 =R4 =H} 融点:184−185℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.99-7.05(2H,m), 7.15-7.45(2
H,br),7.53-7.60(2H,m), 7.93(1H,d,J=15.0Hz), 7.98(1
H,d,J=8.0Hz),12.29(1H,s), 12.84(1H,s).
【0041】実施例6 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′,5′−
ジメトキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同
様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3,5−ジメトキシ
フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)
式中、R1 =H,R2 =3−OMe,R3 =5−OM
e,R4 =H} 融点:222−224℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.86(6H,s), 6.68(1H,t,J=2.0H
z),7.19(2H,d,J=2.0Hz), 7.30(2H,br), 7.63(1H,d,J=1
5.0Hz),7.79(1H,d,J=15.0Hz), 9.60(1H,br).
【0042】実施例7 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′,6′−
ジメトキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同
様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,6−ジメトキシ
フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)
式中、R1 =H,R2 =2−OMe,R3 =6−OM
e,R4 =H} 融点:150−151℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.74(6H,s), 6.59(2H,d,J=8.0H
z),7.13(1H,d,J=16.0Hz), 7.25(2H,br), 7.32(1H,t,J=
8.0Hz),7.33(1H,d,J=16.0Hz), 11.20(1H,br).
【0043】実施例8 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−メトキ
シアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法
により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−メトキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−OMe,R3 =R4 =H} 融点:196.5−197.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.88(3H,s), 7.11(2H,d,J=9.0H
z), 7.28(2H,br),7.47(1H,d,J=15.0Hz), 7.86(1H,d,J=1
5.0Hz), 8.04(2H,d,J=9.0Hz),12.75(1H,br).
【0044】実施例9 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−(テト
ラヒドロ−2−ピラニル)オキシアセトフェノンを用
い、以下、実施例1と同様の方法により、下記の化合物
を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−(テトラヒドロ
−2−ピラニル)オキシフェニル)−1−プロペニル]
イミダゾール {(1)式中、R1 =H,R2=4−O
THP,R3 =R4 =H} 融点:174−176℃1 H-NMRδppm(CDCl3):1.52-2.20(6H,m), 3.60-3.90(2H,
m),5.51(1H,t,J=3.0Hz), 7.08(2H,d,J=9.0Hz), 7.28(2
H,s),7.82(1H,d,J=15.0Hz), 7.92(1H,d,J=15.0Hz), 7.9
7(2H,d,J=9.0Hz).
【0045】実施例10 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−クロロ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−クロロフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−Cl,R3 =R4 =H} 融点:202.5−204.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.30(2H,br), 7.50(1H,d,J=15.
0Hz),7.65(2H,d,J=8.0Hz), 7.82(1H,d,J=15.0Hz), 8.04
(2H,d,J=8.0Hz),12.81(1H,s).
【0046】実施例11 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′,4′−
ジクロロアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様
の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =2−Cl,R3 =4−Cl,R4
=H} 融点:200.5−202℃1 H-NMRδppm(CDCl3):7.21(2H,br), 7.28(1H,d,J=16.0H
z), 7.32(1H,br),7.35(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.39(1H,
d,J=16.0Hz), 7.46(1H,d,J=8.0Hz),9.62(1H,br).
【0047】実施例12 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−トリフ
ルオロメチルアセトフェノンを用い、以下、実施例1と
同様の方法により、下記の化合物を淡黄色油状物として
得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−トリフルオロメ
チルフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−CF3,R3=R4
=H}1 H-NMRδppm(CDCl3):7.16-7.32(2H,br), 7.29(1H,d,J=
16.0Hz),7.44(1H,d,J=16.0Hz), 7.49-7.54(1H,m), 7.60
-7.65(2H,m),7.76-7.80(1H,m), 11.42(1H,s).
【0048】実施例13 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−クロロ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−クロロフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =3−Cl,R3 =R4 =H} 融点:182−183℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.32(2H,s), 7.51(1H,d,J=15.0
Hz),7.63(1H,t,J=8.0Hz), 7.72-7.76(1H,m), 7.81(1H,
d,J=15.0Hz),7.97-8.03(2H,m), 12.82(1H,br).
【0049】実施例14 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−メチル
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−メチルフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =2−Me,R3 =R4 =H} 融点:134−135℃1 H-NMRδppm(CDCl3):7.10(1H,d,J=16.0Hz), 7.17(1H,
d,J=16.0Hz),7.30(2H,s), 7.47-7.62(4H,m), 12.76(1H,
br).
【0050】実施例15 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−クロロ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−クロロフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =2−Cl,R3 =R4 =H} 融点:141.5−142.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.10(1H,d,J=16.0Hz), 7.17(1
H,d,J=16.0Hz),7.30(2H,s), 7.47-7.62(4H,m), 12.76(1
H,br).
【0051】実施例16 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−エトキ
シアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法
により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−エトキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =2−OEt,R3 =R4 =H} 融点:138−139℃1 H-NMRδppm(CDCl3):1.33(3H,t,J=7.0Hz), 4.04(2H,q,
J=7.0Hz),6.92(1H,d,J=8.0Hz), 6.99(1H,t,J=8.0Hz),
7.20(2H,s), 7.40-7.46(1H,m),7.55(1H,dd,J=8.0,2.0H
z), 7.60(1H,d,J=16.0Hz), 7.65(1H,d,J=16.0Hz),11.91
(1H,br).
【0052】実施例17 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−エトキ
シ−4′−メトキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−エトキシ−4−
メトキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OEt,R3 =4
−OMe,R4 =H} 融点:170−171℃1 H-NMRδppm(CDCl3):1.35(3H,t,J=7.0Hz), 3.84(3H,
s),4.16(2H,q,J=7.0Hz), 6.63(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 6.
66(1H,d,J=2.0Hz),7.15(2H,s), 7.30(1H,d,J=16.0Hz),
7.57(1H,d,J=8.0Hz),7.62(1H,d,J=16.0Hz), 12.60(1H,b
r).
【0053】実施例18 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−カルボ
キシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方
法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−カルボキシフェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =4−CO2H,R3 =R4=H} 融点:>290℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.32(2H,s), 7.51(1H,d,J=16.0
Hz),7.84(1H,d,J=16.0Hz), 8.11(4H,s).
【0054】実施例19 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)とプロピオフェ
ノンを用い、以下、実施例1と同様の方法により、下記
の化合物を得た。 2−((E)−2−メチル−3−オキソ−3−フェニル
−1−プロペニル)イミダゾール {(1)式中、R1
=Me,R2 =R3 =R4 =H} 融点:127−128.5℃1 H-NMRδppm(CDCl3):2.49(3H,d,J=1.5Hz), 6.94(1H,d,
J=1.5Hz),7.21(2H,s), 7.39-7.45(2H,m), 7.49-7.55(1
H,m), 7.64-7.69(2H,m).
【0055】実施例20 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ニトロ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ニトロフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =2−NO2,R3 =R4 =H} 融点:175−176℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.06(1H,d,J=16.0Hz), 7.14(1
H,d,J=16.0Hz),7.29(2H,s), 7.70(1H,dd,J=8.0,2.0Hz),
7.81(1H,dt,J=8.0,2.0Hz),7.91(1H,dt,J=8.0,2.0Hz),
8.12(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 12.73(1H,br).
【0056】実施例21 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−フルオ
ロアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法
により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−フルオロフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−F,R3 =R4 =H} 融点:172−173℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.31(2H,s), 7.38-7.44(2H,m),
7.50(1H,d,J=16.0Hz), 7.84(1H,d,J=16.0Hz), 8.10-8.1
6(2H,m),12.79(1H,br).
【0057】実施例22 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−ブロモ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−ブロモフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−Br,R3 =R4 =H} 融点:208−210℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.31(2H,s), 7.50(1H,d,J=16.0
Hz),7.78-7.84(3H,m), 7.95-7.99(2H,m), 12.80(1H,b
r).
【0058】実施例23 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =4−OH,R3 =R4 =H}の合
成:実施例9で得られた2−[(E)−3−オキソ−3
−(4−(テトラヒドロ−2−ピラニル)オキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−OTHP,R3 =R4 =H}
0.60g(2.0mmol)をメタノール8mlに溶解し、
p−トルエンスルホン酸一水和物0.42g(2.2mm
ol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧乾固
し、残渣に3%炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加
え、析出した結晶を濾取し、乾燥した。得られた結晶を
アセトン−酢酸エチル混液より再結晶して、標記化合物
0.33g(収率77%)を得た。 融点:265−267℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.92(2H,d,J=9.0Hz), 7.28(2H,
s),7.44(1H,d,J=15.0Hz), 7.84(1H,d,J=15.0Hz), 7.95
(2H,d,J=9.0Hz),10.38(1H,s).
【0059】実施例24 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−エトキシカルボ
ニルフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =4−CO2Et,R3
=R4 =H}の合成:実施例18で得られた2−
[(E)−3−オキソ−3−(4−カルボキシフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式中、
1 =H,R2 =4−CO2H,R3 =R4 =H}
0.24g(1.0mmol)をエタノール10mlに溶解
し、濃硫酸3滴を加え、8時間加熱還流した。反応液を
減圧乾固し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5ml
を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥後、減
圧留去し、析出した結晶をクロロホルム−ヘキサン混液
より再結晶して、標記化合物0.14g(収率52%)
を得た。 融点:174−175℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.36(3H,t,J=7.0Hz), 4.37(2H,
q,J=7.0Hz),7.34(2H,br),7.52(1H,d,J=16.0Hz), 7.83(1
H,d,J=16.0Hz), 8.13(4H,s),12.84(1H,br).
【0060】実施例25 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−メトキ
シメチルオキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1
と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−メトキシメチル
オキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =3−OCH2OMe,
3 =R4 =H} 融点:174−175℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.41(3H,s), 5.28(2H,s), 7.25
-7.36(3H,m),7.47-7.55(2H,m),7.61-7.65(1H,m), 7.67-
7.71(1H,m),7.81(1H,d,J=16.0Hz), 12.80(1H,br).
【0061】実施例26 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2−メトキシ
アセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方法に
より、下記の化合物を得た。 2−((Z)−2−メトキシ−3−オキソ−3−フェニ
ル−1−プロペニル)イミダゾール {(1)式中、R
1 =OMe,R2 =R3 =R4 =H} 融点:123.5−124.5℃1 H-NMRδppm(CDCl3):3.97(3H,s), 6.63(1H,s), 7.21(2
H,br),7.45-7.50(2H,m), 7.57-7.63(1H,m), 7.83-7.87
(2H,m).
【0062】実施例27 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−ヒドロキシフェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =3−OH,R3 =R4 =H}の合
成:実施例25で得られた2−[(E)−3−オキソ−
3−(3−メトキシメチルオキシフェニル)−1−プロ
ペニル]イミダゾール {(1)式中、R1 =H,R2
=3−OCH2OMe,R3 =R4 =H} 0.26g
(1.0mmol)をジクロロメタン5mlに懸濁し、トリフ
ルオロ酢酸1mlを加え、室温で6時間攪拌した。反応液
を減圧乾固し、残渣に3%炭酸水素ナトリウム水溶液5
mlを加え、析出した結晶を濾取し、乾燥した。得られた
結晶をアセトンより再結晶して、標記化合物0.11g
(収率52%)を得た。 融点:246−248℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.05-7.09(1H,m), 7.29(2H,s),
7.36-7.41(2H,m),7.44-7.50(2H,m), 7.78(1H,d,J=16.0
Hz), 9.78(1H,s), 12.79(1H,br).
【0063】実施例28 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−メタン
スルホニルアミノアセトフェノンを用い、以下、実施例
1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−メタンスルホニ
ルアミノフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =3−NHSO 2Me,
3 =R4 =H} 融点:191−192.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.04(3H,s), 7.15-7.45(2H,b
r), 7.48-7.58(3H,m),7.74-7.86(3H,m), 9.94(1H,br),
12.80(1H,br).
【0064】実施例29 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′,4′−
ジクロロアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様
の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =3−Cl,R3 =4−Cl,R4
=H} 融点:164−165℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.33(2H,s), 7.52(1H,d,J=16.0
Hz),7.80(1H,d,J=16.0Hz), 7.86(1H,d,J=8.0Hz), 7.99
(1H,dd,J=8.0,2.0Hz),8.20(1H,d,J=2.0Hz), 12.82(1H,b
r).
【0065】実施例30 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′,5′−
ジクロロアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様
の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,5−ジクロロフ
ェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =2−Cl,R3 =5−Cl,R4
=H} 融点:156−158℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.13(2H,s), 7.31(2H,s), 7.62
-7.68(3H,m),12.77(1H,br).
【0066】実施例31 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−ベンジ
ルオキシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様
の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−ベンジルオキシ
フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)
式中、R1 =H,R2 =3−OBn,R3 =R 4 =H} 融点:185.5−186.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):5.21(2H,s), 7.25-7.54(10H,
m), 7.61-7.66(2H,m),7.83(1H,d,J=16.0Hz), 12.78(1H,
br).
【0067】実施例32 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−フェノ
キシアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の方
法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−フェノキシフェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール {(1)式
中、R1 =H,R2 =4−OPh,R3 =R4 =H} 融点:186−187℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.10-7.53(10H,m), 7.85(1H,d,
J-16.0Hz),8.08(2H,d,J=8.0Hz), 12.78(1H,br).
【0068】実施例33 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−(2−
メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アセトフェ
ノンを用い、以下、実施例1と同様の方法により、下記
の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル)−1−プ
ロペニル]イミダゾール{(1)式中、R1 =H,R2
=3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル),R3 =R4=H} 融点:182−183℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.61(3H,s), 3.70-3.79(2H,m),
3.99-4.08(2H,m), 7.10-7.45(2H,br), 7.50(1H,d,J=16.
0Hz),7.58(1H,t,J=8.0Hz), 7.71(1H,dt,J=8.0,1.5Hz),
7.84(1H,d,J=16.0Hz),7.98(1H,dt,J=8.0,1.5Hz), 8.06
(1H,t,J=1.5Hz), 12.85(1H,br).
【0069】実施例34 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と3′−ベンツ
アミドアセトフェノンを用い、以下、実施例1と同様の
方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−ベンツアミドフ
ェニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式
中、R1 =H,R2 =3−NHCOPh,R3 =R4
H} 融点:265−267℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.18(1H,s), 7.41(1H,s), 7.50
-7.65(5H,m),7.75-7.85(2H,m), 7.98-8.03(2H,m), 8.09
-8.15(1H,m),8.45-8.48(1H,m), 10.44(1H,s), 12.81(1
H,s).
【0070】実施例35 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−5′−ニトロアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−ニトロフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=5−
NO2 ,R4 =H} 融点:213−214.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.19(1H,d,J=9.0Hz), 7.34(2H,
s),7.52(1H,d,J=15.6Hz), 7.81(1H,d,J=15.6Hz), 8.33
(1H,dd,J=9.0,3.0Hz),8.62(1H,d,J=3.0Hz).
【0071】実施例36 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−フルオ
ロ−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−フルオロ−2−
ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =5−
F,R4 =H} 融点:186−187℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.04(1H,dd,J=9.0,5.0Hz), 7.3
3(2H,s),7.38-7.45(1H,m), 7.54(1H,d,J=15.0Hz), 7.70
(1H,dd,J=9.0,3.0Hz),7.85(1H,d,J=15.0Hz), 11.95(1H,
s), 12.55(1H,s).
【0072】実施例37 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−ブロモ
−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−ブロモ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2 −OH,R3=5−
Br,R4 =H} 融点:232−234℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.00(1H,d,J=9.0Hz), 7.33(2H,
s),7.52(1H,d,J=16.0Hz), 7.67(1H,dd,J=9.0,3.0Hz),
7.82(1H,d,J=16.0Hz),8.00(1H,d,J=3.0Hz), 11.97(1H,
s), 12.85(1H,s).
【0073】実施例38 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)−1−プロペニル〕イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=5−
Me,R4 =H} 融点:203−204.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):2.32(3H,s), 6.91(1H,d,J=8.0H
z), 7.33(2H,s),7.38(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.57(1H,d,
J=15.0Hz), 7.79(1H,d,J=2.0Hz),7.93(1H,d,J=15.0Hz),
12.21(1H,s), 12.66(1H,s).
【0074】実施例39 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−5′−メトキシアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−メトキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =5−
OMe,R4 =H} 融点:220−221℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.80(3H,s), 6.96(1H,d,J=9.0H
z),7.21(1H,dd,J=9.0,3.0Hz), 7.33(2H,s), 7.42(1H,d,
J=3.0Hz),7.55(1H,d,J=15.0Hz), 7.90(1H,d,J=15.0Hz),
11.78(1H,s),12.71(1H,s).
【0075】実施例40 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−6′−メトキシアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−6
−メトキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =6−
OMe,R4 =H} 融点:156−157℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.74(3H,s), 6.54(1H,d,J=8.0H
z),6.57(1H,d,J=8.0Hz), 7.08(1H,d,J=16.0Hz), 7.13(1
H,d,J=16.0Hz),7.17-7.30(3H,m), 10.33(1H,s), 12.64
(1H,s).
【0076】実施例41 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−クロロ
−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−クロロ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=5−
Cl,R4 =H} 融点:221−222.5℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.05(1H,d,J=9.0Hz), 7.34(2H,
s),7.50-7.58(2H,m), 7.83(1H,d,J=15.5Hz), 7.89(1H,
d,J=3.0Hz),11.98(1H,s), 12.84(1H,s).
【0077】実施例42 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−5′−(5−テトラゾリル)アセトフェノンを用
い、以下、実施例1と同様の方法により、下記の化合物
を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−(5−テトラゾリル)フェニル)−1−プロペニル]
イミダゾール{(1)式中、R1 =H,R2 =2−O
H,R3 =5−テトラゾリル,R4 =H} 融点:260−265℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.24(1H,d,J=9.0Hz), 7.42(2H,
s),7.60(1H,d,J=15.5Hz), 8.00(1H,d,J=15.5Hz), 8.18
(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),8.61(1H,d,J=2.0Hz), 12.33(1H,b
r).
【0078】実施例43 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−3′−ニトロアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−3
−ニトロフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=3−
NO2 ,R4 =H} 融点:155−160℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.19(1H,t,J=8.0Hz), 7.37(2H,
s),7.58(1H,d,J=15.5Hz), 7.83(1H,d,J=15.5Hz), 8.22
(1H,dd,J=8.0,2.0Hz),8.25(1H,dd,J=8.0,2.0Hz).
【0079】実施例44 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−4′−メトキシアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−4
−メトキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =4−
OMe,R4 =H} 融点:205−206℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):3.85(3H,s), 6.52(1H,d,J=2.0H
z),6.61(1H,dd,J=9.0,2.0Hz), 7.32(2H,s), 7.57(1H,d,
J=15.0Hz),7.92(1H,d,J=15.0Hz), 7.99(1H,d,J=9.0Hz),
13.06(2H,br).
【0080】実施例45 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−カルボ
キシ−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、
実施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−カルボキシ−2
−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾー
ル{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3 =5
−CO2H,R4 =H} 融点:231−233℃(分解)1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.09(1H,d,J=9.0Hz), 7.34(2H,
s),7.58(1H,d,J=15.5Hz), 7.91(1H,d,J=15.5Hz), 8.07
(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),8.51(1H,d,J=2.0Hz), 12.89(3H,b
r).
【0081】実施例46 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−ブロモ
−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−ブロモ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=4−
Br,R4 =H} 融点:204−205.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.20-7.32(4H,m), 7.55(1H,d,J
=15.6Hz),7.82-7.86(1H,m), 7.84(1H,d,J=15.6Hz).
【0082】実施例47 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−ベンジ
ルオキシ−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以
下、実施例1と同様の方法により、下記の化合物を得
た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−ベンジルオキシ
−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダ
ゾール{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3
=4−OBn,R4 =H} 融点:195.5−196.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):5.22(2H,s), 6.61-6.62(1H,m),
6.69(1H,dd,J=9.0,2.0Hz), 7.32-7.47(7H,m), 7.57(1H,
d,J=15.6Hz),7.94(1H,d,J=15.6Hz), 8.02(1H,d,J=9.0H
z), 13.06(1H,br).
【0083】実施例48 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と2′−ヒドロ
キシ−5′−フェニルアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−フェニルフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =5−
Ph,R4 =H} 融点:206−207℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.11(1H,d,J=9.0Hz), 7.3 (2H,
br), 7.37(1H,m),7.50(2H,m), 7.60(1H,d,J=16.0Hz),
7.70(2H,m),7.86(1H,dd,J=9.0,2.0Hz), 8.01(1H,d,J=1
6.0Hz),8.18(1H,d,J=2.0Hz), 12.5(1H,br), 13.0(1H,b
r).
【0084】実施例49 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−ベンジ
ルオキシ−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以
下、実施例1と同様の方法により、下記の化合物を得
た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−ベンジルオキシ
−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダ
ゾール{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3
=5−OBn,R4 =H} 融点:174−174.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):5.12(2H,s), 6.95(1H,d,J=8.8H
z),7.28-7.55(9H,m), 7.56(1H,d,J=15.6Hz), 7.92(1H,
d,J=15.6Hz),11.7(1H,br), 12.8(1H,br).
【0085】実施例50 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−クロロ
−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−クロロ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
塩酸塩{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3
=4−Cl,R4 =H} 融点:207−209℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.07(1H,dd,J=8.5,2.1Hz), 7.1
9(1H,d,J=2.1Hz),7.57(1H,d,J=16.0Hz), 7.84(2H,s),
8.02(1H,d,J=8.5Hz),8.55(1H,d,J=16.0Hz), 12.05(1H,
s).
【0086】実施例51 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と4′−フルオ
ロ−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実
施例1と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(4−フルオロ−2−
ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R 3 =4−
F,R4 =H} 融点:189−190.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.83-6.92(2H,m), 7.33(2H,s),
7.58(1H,d,J=15.5Hz), 7.89(1H,d,J=15.5Hz), 8.08(1H,
dd,J=9.0,7.0Hz),12.74(2H,br).
【0087】実施例52 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−シクロ
ヘキシル−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以
下、実施例1と同様の方法により、下記の化合物を得
た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−シクロヘキシル
−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダ
ゾール{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3
=5−シクロヘキシル,R4 =H} 融点:212−213.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.15-1.60(5H,m), 1.65-1.95(5
H,m),2.53(1H,m), 6.93(1H,d,J=8.0Hz), 7.34(2H,br),
7.44(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.58(1H,d,J=15.0Hz), 7.78
(1H,d,J=2.0Hz),7.94(1H,d,J=15.0Hz), 12.20(1H,s), 1
2.9 (1H,br).
【0088】実施例53 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−(1−ヒドロキ
シナフチル))−1−プロペニル]イミダゾールの合
成:2−イミダゾールカルバルデヒド(2)8.6g
(90mmol)と1′−ヒドロキシ−2′−アセトナフト
ン16.7g(90mmol)に28%ナトリウムメトキシ
ド−メタノール溶液200mlを加え、4時間加熱還流し
た。冷後、反応液を氷冷した20%塩化アンモニウム水
溶液に注加し、0.5時間攪拌した。析出した結晶を濾
取し、水洗し、メタノール−アセトニトリル混液より再
結晶して、標記化合物13.0g(収率55%)を得
た。 融点:196−197℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.25(2H,s), 7.49(1H,d,J=8.0H
z),7.59-7.77(3H,m), 7.94(1H,d,J=8.0Hz), 8.03(1H,d,
J=8.0Hz),8.10(1H,d,J=15.5Hz), 8.38(1H,d,J=8.0Hz),
12.94(1H,s), 14.90(1H,s).
【0089】実施例54 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)と5′−シアノ
−2′−ヒドロキシアセトフェノンを用い、以下、実施
例53と同様の方法により、下記の化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−シアノ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3=5−
CN,R4 =H} 融点:196−197℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.16(1H,d,J=8.8Hz), 7.33(2H,
s),7.51(1H,d,J=15.6Hz), 7.81(1H,d,J=15.6Hz), 7.90
(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),8.29(1H,d,J=2.0Hz), 12.6(2H,b
r).
【0090】実施例55 実施例45で得られた2−[(E)−3−オキソ−3−
(5−カルボキシ−2−ヒドロキシフェニル)−1−プ
ロペニル]イミダゾール{(1)式中、R1 =H,R2
=2−OH,R3 =5−CO2H,R4 =H}を用い、
以下、実施例24と同様の方法により、下記の化合物を
得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(5−エトキシカルボ
ニル−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]イ
ミダゾール{(1)式中、R1 =H,R2 =2−OH,
3 =5−CO2Et,R4 =H} 融点:176−177℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.34(3H,t,J=7.0Hz), 4.33(2H,
q,J=7.0Hz),7.11(1H,d,J=9.0Hz), 7.33(2H,s), 7.56(1
H,d,J=15.5Hz),7.85(1H,d,J=15.5Hz), 8.07(1H,dd,J=9.
0,2.0Hz), 8.44(1H,d,J=2.0Hz),12.47(1H,s), 12.95(1
H,s).
【0091】実施例56 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−アセチルフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、R
1 =H,R2 =3−Ac,R3 =R4 =H}の合成 実施例33で得られた2−[(E)−3−オキソ−3−
(3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)フェニル)−1−プロペニル]イミダゾール
{(1)式中、R1 =H,R2 =3−(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル),R3 =R4 =H}
0.42g(1.5mmol)をアセトン−水混液(9:
1)20mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物
0.34g(1.8mmol)を加え、50℃で4時間攪拌
した。反応液を3%炭酸水素ナトリウム水溶液30mlに
注加し、析出した結晶を濾取し、水洗し、乾燥した。得
られた結晶を酢酸エチルより再結晶して、標記化合物
0.24g(収率67%)を得た。 融点:171−172℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):2.68(3H,s), 7.32(2H,br), 7.5
4(1H,d,J=16.0Hz),7.75(1H,t,J=8.0Hz), 7.88(1H,d,J=1
6.0Hz), 8.23-8.28(2H,m),8.52(1H,t,J=2.0Hz), 12.87
(1H,s).
【0092】実施例57 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,5−ジヒドロキ
シフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)
式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3 =5−OH,R
4 =H}の合成:実施例49で得られた2−[(E)−
3−オキソ−3−(5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキ
シフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)
式中、R 1 =H,R2 =2−OH,R3 =5−OBn,
4 =H}0.32g(1.0mmol)を酢酸4mlに溶解
し、濃塩酸1mlを加え、90℃で4時間加熱攪拌した。
反応液を減圧乾固し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液10mlを加え、クロロホルムで抽出した。有機層を
乾燥後、減圧留去し、析出した結晶を酢酸エチルより再
結晶して、標記化合物0.15g(収率65%)を得
た。 融点:201−203℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.85(1H,d,J=9.0Hz), 7.04(1H,
dd,J=9.0,3.0Hz),7.10-7.50(2H,br), 7.32(1H,d,J=3.0H
z), 7.53(1H,d,J=15.5Hz),7.85(1H,d,J=15.5Hz), 9.15
(1H,s), 11.63(1H,s), 12.85(1H,s).
【0093】実施例58 実施例47で得られた2−[(E)−3−オキソ−3−
(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−1
−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、R 1 =H,
2 =2−OH,R3 =4−OBn,R4 =H}を用
い、以下、実施例57と同様の方法により、下記の化合
物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−(2,4−ジヒドロキ
シフェニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)
式中、R1 =H,R2 =2−OH,R3 =4−OH,R
4 =H} 融点:236−238℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.31(1H,d,J=2.0Hz), 6.45(1H,
dd,J=9.0,2.0Hz),7.32(2H,s), 7.54(1H,d,J=15.5Hz),
7.89(1H,d,J=15.5Hz),7.92(1H,d,J=9.0Hz), 10.72(1H,b
r), 12.78(1H,br), 13.24(1H,s).
【0094】実施例59 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−3
−(4−(4−フェニルブトキシ)ベンツアミド)フェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、
1 =H,R2 =2−OH,R3 =3−NHCOPh−
4−O(CH24Ph,R4 =H}の合成:3′−アミ
ノ−2′−ヒドロキシアセトフェノン1.51g(10
mmol)をアセトン50mlに溶解し、炭酸カリウム6.9
0g(50mmol)を加え、0℃攪拌下、4−(4−フェ
ニルブトキシ)ベンゾイルクロライド2.89g(10
mmol)を滴下し、3時間攪拌した。反応液を10%塩酸
水溶液100mlに注加し、クロロホルムで抽出した。有
機層を水洗し、乾燥後、減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム溶
出画分より得た結晶を、エタノールより再結晶して、2
−ヒドロキシ−3−[4−(4−フェニルブトキシ)ベ
ンツアミド]アセトフェノン2.82g(収率70%)
を得た。 融点:115−116℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.70-2.10(4H,m), 2.60-2.90(5
H,m),3.90-4.20(2H,m), 6.85-7.70(8H,m), 7.87(2H,d,J
=9.0Hz), 8.60(1H,s),8.75(2H,d,J=9.0Hz), 12.98(1H,
s).
【0095】2−イミダゾールカルバルデヒド(2)
0.67g(7mmol)と2−ヒドロキシ−3−[4−
(4−フェニルブトキシ)ベンツアミド]アセトフェノ
ン2.82g(7mmol)を用い、以下、実施例53と同
様の方法により、標記化合物1.52g(収率45%)
を得た。 融点:189−190℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.70-1.80(4H,m), 2.66(2H,t,J
=7.0Hz),4.09(2H,t,J=7.0Hz), 7.02-7.50(10H,m), 7.63
(1H,d,J=15.5Hz),7.88(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.93-8.02
(3H,m), 8.08(1H,dd,J=8.0,2.0Hz),9.44(1H,s), 12.92
(2H,s).
【0096】実施例60 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−アミノフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、R
1 =H,R2 =2−NH2 ,R3 =R4 =H}の合成:
1−トリフェニルメチル−2−イミダゾールカルバルデ
ヒド(2)25.0g(74mmol)と2′−アミノアセ
トフェノン10.0g(74mmol)をエタノール700
mlに懸濁し、25%水酸化ナトリウム水溶液120mlを
加え、室温で12時間攪拌した。反応液を水3000ml
に加え、析出した結晶を濾取し、水洗し、乾燥した。得
られた結晶をエタノールより再結晶して、2−[(E)
−3−オキソ−3−(2−アミノフェニル)−1−プロ
ペニル]−1−トリフェニルメチルイミダゾール17.
6g(収率52%)を得た。 融点:142−144℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.12(2H,s), 6.54-6.60(2H,m),
6.77(1H,d,J=14.5Hz), 6.89(1H,d,J=1.5Hz), 7.13-7.36
(17H,m),7.73-7.80(2H,m).
【0097】2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ア
ミノフェニル)−1−プロペニル]−1−トリフェニル
メチルイミダゾール17.3g(38mmol)をメタノー
ル200mlに溶解し、濃塩酸15mlを加え、40℃で2
時間攪拌した。反応液を水1000mlに加え、クロロホ
ルム(500ml×2)で洗浄した。次に、水層を氷冷
し、25%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH7.0に
調整した(pHメータ使用)。析出した結晶を濾取し、水
洗し、乾燥後、得られた結晶をイソプロピルエーテル−
酢酸エチル混液より再結晶して、標記化合物4.55g
(収率56%)を得た。 融点:172.5−173.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):6.61(1H,td,J=8.0,2.0Hz),6.80
(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 7.15-7.38(5H,m), 7.40(1H,d,J=
15.0Hz),7.85-7.89(1H,m), 7.90(1H,d,J=15.0Hz), 12.6
9(1H,s).
【0098】実施例61 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−アミノフェニ
ル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、R
1 =H,R2 =3−NH2 ,R3 =R4 =H}の合成:
1−(2−トリメチルシリル)エトキシメチル−2−イ
ミダゾールカルバルデヒド2.71g(12mmol)と
3′−アミノアセトフェノン1.62g(12mmol)を
用い、以下、実施例1と同様の方法により、2−
[(E)−3−オキソ−3−(3−アミノフェニル)−
1−プロペニル]−1−(2−トリメチルシリル)エト
キシメチルイミダゾール2.40g(収率58%)を得
た。 融点:105−106℃1 H-NMRδppm(CDCl3):-0.03(9H,s), 0.91(2H,t,J=8.0H
z),3.53(2H,t,J=8.0Hz), 3.84(2H,s), 5.42(2H,s), 6.8
8-6.92(1H,m),7.16(1H,d,J=1.0Hz), 7.23(1H,d,J=1.0H
z), 7.27(1H,t,J=8.0Hz),7.39(1H,t,J=2.0Hz), 7.47-7.
50(1H,m), 7.73(1H,d,J=16.0Hz),8.02(1H,d,J=16.0Hz).
【0099】アルゴンガス雰囲気下、2−[(E)−3
−オキソ−3−(3−アミノフェニル)−1−プロペニ
ル]−1−(2−トリメチルシリル)エトキシメチルイ
ミダゾール0.69g(2.0mmol)に1M(n−B
u)4NF−THF溶液5mlを加え、1時間加熱還流し
た。冷後、反応液をリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
3)20mlに加え、析出した結晶を濾取し、水洗し、乾
燥した。得られた結晶を酢酸エチルより再結晶して、標
記化合物0.21g(収率49%)を得た。 融点:196−198℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):5.32(2H,br), 6.82-6.86(1H,
m),7.16-7.24(3H,m), 7.27(2H,s), 7.43(1H,d,J=16.0H
z),7.73(1H,d,J=16.0Hz), 12.66(1H,br).
【0100】実施例62 2−[(E)−3−オキソ−3−(3−(4−(4−フ
ェニルブトキシ)ベンツアミド)フェニル)−1−プロ
ペニル]イミダゾール{(1)式中、R1 =H,R2
3−NHCOPh−4−O(CH24Ph,R3 =R4
=H}の合成:実施例61中の2−[(E)−3−オキ
ソ−3−(3−アミノフェニル)−1−プロペニル]−
1−(2−トリメチルシリル)エトキシメチルイミダゾ
ール1.37g(4.0mmol)をジクロロメタン15ml
に溶解し、トリエチルアミン0.48g(4.8mmol)
を加え、0℃攪拌下、4−(4−フェニルブトキシ)ベ
ンゾイルクロライド1.27g(4.4mmol)を滴下
し、2時間攪拌した。反応液を水洗し、乾燥後、減圧留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム溶出画分より得た結晶を、エーテ
ル−酢酸エチル混液より再結晶して、2−[(E)−3
−オキソ−3−(3−(4−(4−フェニルブトキシ)
ベンツアミド)フェニル)−1−プロペニル]−1−
(2−トリメチルシリル)エトキシメチルイミダゾール
1.76g(収率74%)を得た。 融点:97.5−98.5℃1 H-NMRδppm(CDCl3):-0.03(9H,s), 0.91(2H,t,J=8.0H
z),1.80-1.90(4H,m), 2.70(2H,t,J=6.0Hz), 3.52(2H,t,
J=8.0Hz),4.02(2H,t,J=6.0Hz), 5.40(2H,s), 6.94(2H,
d,J=9.0Hz),7.15-7.32(7H,m), 7.49(1H,t,J=6.0Hz), 7.
73(1H,d,J=15.0Hz),7.82-7.85(1H,m), 7.88(2H,d,J=9.0
Hz), 7.99-8.04(2H,m),8.26(1H,dd,J=8.0,2.0Hz), 8.34
(1H,s).
【0101】2−[(E)−3−オキソ−3−(3−
(4−(4−フェニルブトキシ)ベンツアミド)フェニ
ル)−1−プロペニル]−1−(2−トリメチルシリ
ル)エトキシメチルイミダゾール1.19g(2.0mm
ol)と1M(n−Bu)4NF−THF溶液5mlを用
い、以下、実施例61と同様の方法により、標記化合物
0.44g(収率47%)を得た。 融点:194−196℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.70-1.80(4H,m), 2.66(2H,t,J
=7.0Hz),4.09(2H,t,J=7.0Hz), 7.06(2H,d,J=9.0Hz), 7.
15-7.45(7H,m),7.52(1H,d,J=16.0Hz), 7.56(1H,t,J=8.0
Hz), 7.75(1H,d,J=8.0Hz),7.82(1H,d,J=16.0Hz), 7.99
(2H,d,J=9.0Hz), 8.10(1H,d,J=8.0Hz),8.45(1H,s), 10.
27(1H,s), 12.81(1H,s).
【0102】実施例63 2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5
−(4−(4−フェニルブトキシ)ベンツアミド)フェ
ニル)−1−プロペニル]イミダゾール{(1)式中、
1 =H,R2 =2−OH,R3 =5−NHCOPh−
4−O(CH24Ph,R4 =H}の合成:5′−アミ
ノ−2′−ヒドロキシアセトフェノン1.51g(10
mmol)をエタノール50mlに溶解し、ジ−t−ブチルジ
カーボネート((t−BuOCO) 2O)2.61g
(12mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液を
減圧乾固し、残渣にヘキサン30mlを加え、析出した結
晶を濾取し、乾燥して、5′−t−ブトキシカルボニル
アミノ−2′−ヒドロキシアセトフェノン1.90g
(収率76%)を得た。 融点:107−107.5℃1 H-NMRδppm(CDCl3):1.52(9H,s), 2.64(3H,s), 6.43(1
H,s),6.90(1H,d,J=9.0Hz), 7.25(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),
7.97(1H,d,J=2.0Hz),12.03(1H,s).
【0103】1−(2−トリメチルシリル)エトキシメ
チル−2−イミダゾールカルバルデヒド1.58g
(7.0mmol)と5′−t−ブトキシカルボニルアミノ
−2′−ヒドロキシアセトフェノン1.76g(7.0
mmol)を用い、以下、実施例1と同様の方法により、2
−[(E)−3−オキソ−3−(5−t−ブトキシカル
ボニルアミノ−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペ
ニル]−1−(2−トリメチルシリル)エトキシメチル
イミダゾール1.93g(収率60%)を得た。 融点:94−95℃1 H-NMRδppm(CDCl3):-0.02(9H,s), 0.93(2H,t,J=8.0H
z), 1.52(9H,s),3.54(2H,t,J=8.0Hz), 5.44(2H,s), 6.4
9(1H,s), 6.97(1H,d,J=9.0Hz),7.18(1H,d,J=1.0Hz), 7.
25(1H,d,J=1.0Hz), 7.55(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),7.80(1H,
d,J=15.0Hz), 7.92(1H,d,J=2.0Hz), 8.07(1H,d,J=15.0H
z),12.50(1H,s).
【0104】2−[(E)−3−オキソ−3−(5−t
−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシフェニ
ル)−1−プロペニル]−1−(2−トリメチルシリ
ル)エトキシメチルイミダゾール1.84g(4.0mm
ol)をジクロロメタン4mlに溶解し、0℃攪拌下、トリ
フルオロ酢酸2mlを加え、2時間攪拌した。反応液を減
圧乾固し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml
を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥後、減
圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、1%(v/v)メタノール−クロロホルム溶
出画分より2−[(E)−3−オキソ−3−(5−アミ
ノ−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]−1
−(2−トリメチルシリル)エトキシメチルイミダゾー
ル0.99g(収率69%)を得た。 融点:110−113℃1 H-NMRδppm(CDCl3):0.04(9H,s), 0.98(2H,t,J=8.0H
z),3.20-3.80(4H,m), 5.50(2H,s), 6.80-7.40(5H,m),7.
85(1H,d,J=15.0Hz), 8.15(1H,d,J=15.0Hz), 12.28(1H,
s).
【0105】2−[(E)−3−オキソ−3−(5−ア
ミノ−2−ヒドロキシフェニル)−1−プロペニル]−
1−(2−トリメチルシリル)エトキシメチルイミダゾ
ール0.72g(2.0mmol)と4−(4−フェニルブ
トキシ)ベンゾイルクロライド0.63g(2.2mmo
l)を用い、以下、実施例62と同様の方法により、2
−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒドロキシ−5−
(4−(4−フェニルブトキシ)ベンツアミド)フェニ
ル)−1−プロペニル]−1−(2−トリメチルシリ
ル)エトキシメチルイミダゾール0.67g(収率55
%)を得た。 融点:135−136℃1 H-NMRδppm(CDCl3):-0.03(9H,s), 0.92(2H,t,J=8.0H
z),1.78-1.90(4H,m), 2.71(2H,t,J=7.0Hz), 3.54(2H,t,
J=8.0Hz),4.03(2H,t,J=7.0Hz), 5.44(2H,s), 6.93(2H,
d,J=9.0Hz),6.99(1H,d,J=9.0Hz), 7.17-7.33(7H,m), 7.
79(1H,d,J=15.0Hz),7.87(2H,d,J=9.0Hz), 7.93(1H,dd,J
=9.0,2.0Hz), 8.02-8.07(2H,m),8.26(1H,s), 12.53(1H,
s).
【0106】2−[(E)−3−オキソ−3−(2−ヒ
ドロキシ−5−(4−(4−フェニルブトキシ)ベンツ
アミド)フェニル)−1−プロペニル]−1−(2−ト
リメチルシリル)エトキシメチルイミダゾール0.61
g(1.0mmol)と1M(n−Bu)4NF−THF溶
液6mlを用い、以下、実施例61と同様の方法により、
標記化合物0.17g(収率35%)を得た。 融点:186−188℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):1.70-1.77(4H,m), 2.66(2H,t,J
=7.0Hz),4.09(2H,t,J=7.0Hz), 7.00(1H,d,J=9.0Hz), 7.
04(2H,d,J=9.0Hz),7.15-7.40(7H,m), 7.60(1H,d,J=15.0
Hz), 7.87(1H,d,J=15.0Hz),7.91(1H,dd,J=9.0,2.0Hz),
7.96(2H,d,J=9.0Hz), 8.35(1H,d,J=2.0Hz),10.07(1H,
s), 11.96(1H,br), 12.80(1H,br).
【0107】製造例1 2−イミダゾールカルバルデヒド(2)とアセトフェノ
ンを用い、以下、実施例1と同様の方法により、下記の
化合物を得た。 2−[(E)−3−オキソ−3−フェニル−1−プロペ
ニル]イミダゾール{(1′)式中、R1 =R2 =R3
=R4 =H} 融点:190.5−191.5℃1 H-NMRδppm(DMSO-d6):7.30(2H,s), 7.51(1H,d,J=15.0
Hz),7.60-7.63(2H,m), 7.65-7.70(1H,m), 7.85(1H,d,J=
15.0Hz),8.00-8.07(2H,m), 12.80(1H,s).
【0108】試験例1 IL−4産生抑制試験 ヒトT細胞株ATL−16T(−)を1×106 cells
/0.5ml/Well(n=3)の濃度で、48穴マイクロ
プレートに分注し、刺激物質(PMA 20nM)と薬物
を同時に添加して、5%CO2 下で37℃、48時間培
養した。培養後、上清100μlを採取し、ヒトIL−
4 EIAキット(R&D SYSTEMS社)により
測定した。抑制率は、下記の式により算出した。この結
果を表1に示す。
【0109】
【数1】
【0110】
【表1】
【0111】試験例2 IL−4産生抑制試験 ヒトT細胞株ATL−16T(−)を5×105cells/
0.2ml/Well(n=3)の濃度で、96穴マイクロプ
レートに分注し、刺激物質PMA(20nM)と薬物を同
時に添加し5%CO2下で37℃、48時間培養した。
培養後、培養上清を採取し、EIAキット(BIO S
OURCE社)によりIL−4を測定した。その後、pr
obit法により、IC50を算出した。
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】 製剤例1 錠剤 実施例54の化合物 10mg 結晶セルロース 60mg 乳糖 60mg ヒドロキシプロピルセルロース 18mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 合計 150mg
【0114】常法により、上記組成の錠剤を製造した。
この錠剤は、必要に応じ、糖衣錠、フィルムコート錠と
することができる。
【0115】
【表4】 製剤例2 カプセル剤 実施例54の化合物 10mg 軽質無水ケイ酸 25mg 乳糖 90mg デンプン 50mg タルク 25mg 合計 200mg
【0116】上記の成分を1号カプセルに充填し、カプ
セル剤を得た。
【0117】
【表5】 製剤例3 顆粒剤 実施例54の化合物 10mg 乳糖 640mg コーンスターチ 200mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 20mg ヒドロキシプロピルセルロース 130mg 合計 1000mg
【0118】常法により、上記組成の顆粒剤を製造し
た。
【0119】
【表6】 製剤例4 散剤 実施例54の化合物 10mg 軽質無水ケイ酸 20mg 沈降性炭酸カルシウム 10mg 乳糖 290mg デンプン 70mg 合計 400mg
【0120】常法により、上記組成の散剤を製造した。
【0121】
【表7】 製剤例5 注射剤 実施例5の化合物 1mg 硬化ヒマシ油 85mg プロピレングリコール 60mg ブドウ糖 50mg 合計 注射用蒸留水にて全量1ml
【0122】常法により、上記組成の注射剤を製造し
た。
【0123】
【表8】 製剤例6 静注点滴剤 実施例5の化合物 5mg ブドウ糖 5000mg 無水リン酸水素二ナトリウム 10mg クエン酸 14.5mg 合計 注射用蒸留水にて全量100ml
【0124】常法により、上記組成の静注点滴剤を製造
した。
【0125】
【表9】 製剤例7 クリーム剤 実施例48の化合物 50mg 白色ワセリン 5g 中鎖脂肪酸トリグリセリド 15g モノステアリン酸グリセリン 3.4g ポリオキシエチレンセチルエーテル(25E.O.) 1.6g パラオキシ安息香酸メチル 0.2g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g エデト酸ナトリウム 0.02g 合計 精製水にて全量100gとする。
【0126】上記成分分量をとり、常法によりクリーム
剤を製造した。
【0127】
【表10】 製剤例8 軟膏剤 実施例48の化合物 50mg セバチン酸ジエチル 5g セスキオレイン酸ソルビタン 3g 精製水 3g エデト酸ナトリウム 0.02g 合計 白色ワセリンにて全量100gとする。
【0128】上記成分分量をとり、常法により軟膏剤を
製造した。
【0129】
【発明の効果】本発明のイミダゾール誘導体(1)又は
その塩は、サイトカイン特にIL−4の産生を特異的に
抑制し、サイトカイン産生抑制剤又は免疫機能調節剤、
具体的には臓器移植時の拒絶反応抑制剤、アレルギー、
アトピー、リウマチ等の自己免疫疾患、気管支喘息、I
gA腎症、骨粗鬆症、炎症、癌、HIV感染等のサイト
カイン産生に基づく疾患、特に免疫機能異常疾患の予防
及び治療薬の有効成分として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 403/10 233 C07D 403/10 233 405/12 233 405/12 233 (72)発明者 内藤 博之 千葉県成田市美郷台1−4−7−A101 (72)発明者 大川 順二 千葉県印旛郡富里町日吉台6−29−3 (72)発明者 川本 徳行 千葉県成田市加良部5−12−6−207 (72)発明者 長谷川 博司 千葉県佐倉市大崎台3−17−19 (72)発明者 橘 公一 千葉県成田市吾妻2−1−21−407 (72)発明者 佐藤 進 千葉県成田市玉造6−15−5 (72)発明者 横山 俊夫 東京都荒川区町屋7−19−5−109

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1′) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基又
    はアルコキシカルボニル基を示し、R2 、R3 及びR4
    は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、ハロゲノアルキル基、水酸基、アルコキシ基、カ
    ルボキシル基、ニトロ基、テトラヒドロピラニルオキシ
    基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシカルボニル
    基、シアノ基、テトラゾリル基、置換基を有していても
    よいフェニル基、置換基を有していてもよいフェノキシ
    基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換
    基を有していてもよいアミノ基又は置換基を有していて
    もよいジオキソラニル基を示すか、また、R3 及びR4
    はそれらが置換しているベンゼン環と一緒になって、置
    換基を有していてもよい縮環芳香環を形成してもよい。
    ただし、R1 、R2 、R3 及びR4 のすべてが水素原子
    である場合を除く。〕で表わされるイミダゾール誘導体
    又はその塩。
  2. 【請求項2】 次の一般式(1) 【化2】 〔式中、R1 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基又
    はアルコキシカルボニル基を示し、R2 、R3 及びR4
    は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、ハロゲノアルキル基、水酸基、アルコキシ基、カ
    ルボキシル基、ニトロ基、テトラヒドロピラニルオキシ
    基、アルコキシアルコキシ基、アルコキシカルボニル
    基、シアノ基、テトラゾリル基、置換基を有していても
    よいフェニル基、置換基を有していてもよいフェノキシ
    基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換
    基を有していてもよいアミノ基又は置換基を有していて
    もよいジオキソラニル基を示すか、また、R3 及びR4
    はそれらが置換しているベンゼン環と一緒になって、置
    換基を有していてもよい縮環芳香環を形成してもよ
    い。〕で表わされるイミダゾール誘導体又はその塩を有
    効成分とする医薬。
  3. 【請求項3】 サイトカイン産生抑制剤である請求項2
    記載の医薬。
  4. 【請求項4】 免疫機能調節剤である請求項2記載の医
    薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071753A (ja) * 2013-09-06 2015-04-16 株式会社Adeka 硬化剤及び硬化性樹脂組成物

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