JPH11236075A - 気体封入型緩衝材、および緩衝材を備えた輸送袋 - Google Patents

気体封入型緩衝材、および緩衝材を備えた輸送袋

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JPH11236075A
JPH11236075A JP10038948A JP3894898A JPH11236075A JP H11236075 A JPH11236075 A JP H11236075A JP 10038948 A JP10038948 A JP 10038948A JP 3894898 A JP3894898 A JP 3894898A JP H11236075 A JPH11236075 A JP H11236075A
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bag
air
small
cushioning material
small air
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JP10038948A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Sekiguchi
悦弘 関口
Kazuo Tanaka
一夫 田中
Akira Aoyama
晃 青山
Jiro Takahashi
二朗 高橋
Norikazu Yamagishi
令和 山岸
Mutsuharu Takesada
睦治 武貞
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝材の損傷による緩衝効果の消滅を軽減さ
せ、緩衝材の寿命の長期化を図るとともに、寿命の長い
緩衝効果を有する輸送袋を提供する。 【解決手段】 外気に通ずる気体注入口52を有する空
気袋を区画して連設する複数の小型の空気袋55を形成
する。空気袋は、隣接する1つの小型の空気袋に連通す
る1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気袋55
Aと、少なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通
する2つの通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋5
5Bと、第2の小型空気袋の1つの通気孔に逆流防止弁
54Bを配設した複数の第3の小型の空気袋55Cとを
有し、連結する第2の小型の空気袋55Bの一端に第1
の小型の空気袋55Aを配設し、他端に第3の小型の空
気袋55Cを配設したブロックを形成すると共に、気体
注入口52から気体を注入したとき、ブロック毎に複数
のブロック状空気袋が形成される緩衝材50の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を袋状の包装
物に収納して輸送する場合に、振動や衝撃から内容物
(物品)を保護するために、外側の袋と内容物の間に介
在させる緩衝材、および緩衝材を備えた輸送袋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13(a),(b)により、従来の緩
衝材を説明する。図13(a)は封入空気量が少ない場
合で、空気の通路が1個所の緩衝材を示し、(b)は封
入空気量が多い場合で、隣接する袋体全てに空気の通路
を設けた緩衝材を示している。樹脂フイルムで形成され
る袋本体10に熱シ−ル等の手段により区画部11を形
成して、小型の袋部15を形成する。各小型の袋部15
には溶着を施さない空気通路17を設け、各袋部15間
を気体が流動できる構成となっている。また、緩衝材の
端部には、逆流防止弁35を設けた気体の注入口30を
配設している。このとき、全袋部15の空気通路17が
注入口30に連絡しており、注入口30から注入する空
気は矢印で示す流路を通って全袋部15を膨らます。
【0003】この緩衝材は1回の空気流入で緩衝袋が形
成できるので操作性は良いが、全ての袋部15が1つの
通路で連通しているので、1個所の袋部が損傷して空気
洩れが発生すると、緩衝材全ての空気袋部15の空気が
抜けて、緩衝作用が消滅してしまった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、1個所の
損傷により緩衝材全体の緩衝作用が消滅してしまうと、
輸送中の負荷により緩衝材が損傷すると内容物を破損す
る恐れがあった。そこで、この発明は、緩衝材の損傷に
よる緩衝効果の消滅を軽減させ、緩衝材の寿命の長期化
を図るとともに、寿命の長い緩衝効果を有する輸送袋を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の外気に通ずる気
体注入口を有する空気袋を区画して連設する複数の小型
の空気袋を形成してなる緩衝材は、隣接する1つの小型
の空気袋に連通する1つの通気孔を有する複数の第1の
小型の空気袋と、少なくとも、隣接する2つの小型の空
気袋に連通する2つの通気孔を有する複数の第2の小型
の空気袋と、第2の小型空気袋の1つの通気孔に逆流防
止弁を配設した複数の第3の小型の空気袋とを有し、連
結する第2の小型の空気袋の一端に第1の小型の空気袋
を配設し、他端に第3の小型の空気袋を配設したブロッ
クを形成すると共に、気体注入口から気体を注入したと
き、ブロック毎に複数のブロック状空気袋が形成される
構成を具備する。
【0006】本発明の輸送袋は外袋の内側全面に、注入
口を備えるシ−ト状をなした緩衝材を配設し、注入口か
ら気体を注入したとき、空気袋を形成する構成を具備す
る。シ−ト状の緩衝材は外気に通ずる気体注入口を有す
るとともに、複数の小型の空気袋を連設して構成され、
小型の空気袋は隣接する1つの小型の空気袋に連通する
1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気袋と、少
なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通する2つ
の通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋と、第2の
小型空気袋の1つの通気孔に逆流防止弁を配設した複数
の第3の小型の空気袋とを有し、連結する第2の小型の
空気袋の一端部に第1の小型の空気袋を配設し、他端に
は第3の小型の空気袋を配設したブロックを形成すると
共に、気体注入口から気体を注入したとき、外袋の内側
に、ブロック毎に複数のブロック状空気袋が形成される
構成となっている。
【0007】また、ブロック状空気袋は、空気通路を有
する緩衝材においては空気通路を介して気体の流路を形
成すると共に、空気通路に逆流防止弁を配設してブロッ
ク状空気袋を形成する構成を有する。この緩衝材は、全
体を区画して複数のブロックに分割し、各ブロック内で
は各区画を通気孔で相互に連絡し、各ブロック間は相互
に独立させることにより、1つのブロック内で損傷が発
生して空気洩れが生じても、当該空気洩れを他のブロッ
クヘの波及を防止するものである。また、輸送袋の内側
に配設される緩衝材の各ブロックを構成する小型の空気
袋は、全体的に均等に分布するように設けることによ
り、破損ブロックの負担分を残存ブロックで均等に負担
して、内容物を輸送時の振動や衝撃から保護できるよう
にしている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の緩衝材の実施の形態を図
面を参照して説明する。 第1の実施の形態……図1、2、3参照。 緩衝材50は気密性に優れた素材よりなるシ−ト51を
袋状に形成し、さらに熱溶着等の手段により区画部53
を設け、袋体を複数の小型袋体55に分割する。この図
面に示す緩衝材50は縦横方向にそれぞれ6本の区画部
53を設けて全体を36個の小型袋体55に区画してい
る。端縁の小型袋体には気体注入口52を設け、注入口
52に第1の逆流防止弁54Aを配設する。
【0009】小型袋体55にはそれぞれ隣接する小型袋
体に通じている、溶着等の手段を施さない部分である通
気孔57を形成している。小型袋体55は通気孔57を
1個設けた第1の小型袋体55A、通気孔57を2個設
けた第2の小型袋体55B、通気孔57に第2の逆流防
止弁54Bを配設した小型袋体、あるいは第1の逆流防
止弁54Aを有する第3の小型袋体55C、通気孔57
を3個設けた第5の小型袋体55Dが存在する。
【0010】このように構成する緩衝材50において、
気体注入口52から注入される気体は、各小型袋体55
の通気孔57を通って、小型袋を膨らませる。このと
き、隣接する小型袋体の2個所以上に連通する通気孔を
有する小型袋体は流入気体を隣接の袋体へ流下させる
が、通気孔を1個設けた第1の小型袋体55Aに流入し
た気体は第1の小型袋体55Aを膨らませた状態で留ま
る。この状態で注入口52からの気体の注入を停止する
と、注入口52の第1の逆流防止弁54Aが働いて気体
の注入口52からの流出を防止する。同時に第3の小型
袋体55Cに配設される逆流防止弁54Bも同様に気体
の逆流を防止する。
【0011】このようにして、逆流防止弁54A,Bを
配設する2つの第3の小型袋体55Cと通気孔を1個形
成する第1の小型袋体55Aとの間を連通したブロック
状の空気袋が形成される。例えば、図示する緩衝材は気
体流入口52から流入した気体の第1の流れを矢印aで
示し、第2の逆流防止弁54Bから流入した気体の第2
の流れを矢印bで示すと、第1の流れで形成される第1
の空気袋550Aと、第2の空気袋550Bが形成され
る。このように形成される緩衝材は、第1の空気袋55
0Aと第2の空気袋550Bは空気の流れの経路が交わ
らないので、例えば、第2の空気袋550Bの中の1つ
の小型袋体のシ−ト51が破断して、封入されている気
体が抜けたとしても、第1の空気袋550Aに封入され
ている気体は抜けることがない(図3参照)。ここで、
緩衝材に用いる気密性に優れた素材は、例えば、樹脂性
フィルムや樹脂フィルムと紙をラミネートした素材、あ
るいは紙に樹脂を塗布した素材等がある。また、注入口
に配設する逆流防止弁を含めて、逆流防止弁の配設数を
極力少なくすることにより、製造コストの低減が図れ
る。
【0012】第2の実施の形態 この実施の形態は、緩衝材の周縁に気体通路を設け、気
体通路を介して各小型袋体に気体を流入させる構成を有
する緩衝材を示す。
【0013】実施例1……図4参照。 この実施例に示す緩衝材60は、気体通路を緩衝材の3
方に配設している。緩衝材60は周縁に配設する気体通
路61と、気体通路61に囲周されている溶着によって
区画した区画部63で形成される小型袋部65を連設し
た緩衝部650とを有する。気体通路61はその一端に
気体注入口62を形成し、第1の逆流防止弁64Aを配
設する。さらに、気体通路61の1ヵ所を遮断して第2
の逆流防止弁64Bを配設している。緩衝部650の小
型袋部65は第1の実施の形態で説明したと同様な第1
の小型袋部65A,第2の小型袋部65Bを有する。こ
の第2の小型袋部65Bのある袋は、2つの通気孔の1
つは気体通路61に開孔しており、気体通路61から緩
衝部650への気体流入口となる小型袋体650Bとな
っている。
【0014】このように構成する緩衝材60は気体注入
口62から気体を注入すると、気体は気体通路61を流
下する。そして、通路側に通気孔を有する小型袋体65
0Bから緩衝部650内の第2の小型袋部65Bを通っ
て第1の小型袋体65Aに達する。この状態で注入口6
2からの気体の注入を停止すると、注入口62の第1の
逆流防止弁64A、および気体通路に配設する第2の逆
流防止弁64Bが働いて気体の注入口62からの流出を
防止する。この緩衝材60は、注入口62の逆流防止弁
64Aに連通する矢印aで示す気体の流れ、気体通路6
1と緩衝部650の第2の小型袋部65Bと、第1の小
型袋部65Aとで形成するブロック状の空気袋と、矢印
bで示す第2の逆流防止弁64Bを介しての気体の流れ
で形成するブロック状の空気袋が形成される。この緩衝
材60も、各ブロック状の空気袋は気体の流れの経路が
交わらないので、1つの空気袋が破損して封入されてい
る気体が抜けたとしても、他の空気袋に封入されている
気体は抜けることがない。
【0015】実施例2……図5参照。 この実施例に示す緩衝材60Aは、気体通路を緩衝材の
4方に配設し、気体通路に逆流防止弁を配設している。
緩衝材60Aは実施例1と同様に、周縁に配設する気体
通路61と、気体通路61に囲周されている溶着によっ
て区画した区画部63で形成される小型袋部65を連設
した緩衝部650とを有しているが、気体通路61を第
1の逆流防止弁64Aで区切られる範囲と第2の逆流防
止弁64Bで区切られる範囲との境界部に通路を遮断す
る遮蔽部66を形成している。そして、隣接する小型袋
部との通気孔を対角方向に接する小型袋部との間に配設
している。
【0016】この緩衝材60Aは矢印aで示す気体の流
れで形成されるブロック状の空気袋と、矢印bで示す気
体の流れで形成されるブロック状の空気袋とを有してい
る。各空気袋は対角線方向に交互に均等な状態に形成さ
れるので、1つの空気袋が破損して封入されている気体
が抜けたとしても、影響を受けない他のブロック状の空
気袋が広範囲に緩衝効果を持続する。
【0017】実施例3……図6参照。 この実施例に示す緩衝材60Bは、気体通路を緩衝材の
4方に配設すると共に、逆流防止弁を緩衝部の気体通路
との通気孔に配設している。そして、隣接する小型袋部
との通気孔は対角方向に接する小型袋部との間に配設し
ている。緩衝材60Bは、周縁に配設する気体通路61
と、溶着によって区画した区画部63で形成される小型
袋部65を連設した緩衝部650とを有しているが、緩
衝部650は気体通路61から流入する気体により空気
袋を形成する。気体通路61に連通する通気孔には第2
の逆流防止弁64Bが配設される。この緩衝材60Bは
注入口62に通ずる矢印aで示す気体の流れで形成され
るブロック状の空気袋と、第2の逆流防止弁64Bに通
ずる矢印bで示す気体の流れで形成されるブロック状の
空気袋とを有している。各空気袋は対角線方向に交互に
均等な状態に形成されるので、1つの空気袋が破損して
封入されている気体が抜けたとしても、影響を受けない
他のブロック状の空気袋が広範囲に緩衝効果を持続す
る。
【0018】実施例4……図7参照。 この実施例に示す緩衝材60Cは、気体通路61と緩衝
部650とで空気袋が形成される構成となっており、か
つ、気体注入口62に配設される逆流防止弁64Aの他
に、緩衝部の気体通路との通気孔に2個の逆流防止弁6
4B、64Cを配設している。緩衝部650は隣接する
小型袋部との通気孔を水平方向に接する小型袋部との間
に配設している。この緩衝材60Cは、注入口62に配
設される第1の逆流防止弁64Aに通ずる矢印aで示す
気体の流れで形成されるブロック状の空気袋と、第2の
逆流防止弁64Bに通ずる矢印bで示す気体の流れで形
成されるブロック状の空気袋と、第3の逆流防止弁64
Cに通ずる矢印cで示す気体の流れで形成される3つの
ブロック状の空気袋とを有している。各ブロック状の空
気袋は気体の流れの経路が交わらないので、1つの空気
袋が破損して封入されている気体が抜けたとしても、他
のブロック状の空気袋に封入されている気体は抜けるこ
とがないく、緩衝作用を持続する。各ブロック状空気袋
は水平方向に交互に均等な状態に形成されるので、1つ
の空気袋が破損して封入されている気体が抜けたとして
も、影響を受けない他のブロック状の空気袋が広範囲に
緩衝効果を持続する。
【0019】実施例5……図8参照。 この実施例に示す緩衝材60Dは、気体通路61と緩衝
部650とで空気袋が形成される構成となっており、か
つ、気体注入口62に配設される第1の逆流防止弁64
Aと、逆流防止弁を緩衝部の気体通路との通気孔に設け
る第2、第3の逆流防止弁64B、64Cを有してい
る。また、緩衝部650の隣接する小型袋部との通気孔
を対角方向に接する小型袋部との間に配設している。こ
の緩衝材60Dは矢印aで示す気体の流れで形成される
ブロック状の空気袋と、矢印bで示す気体の流れで形成
されるブロック状の空気袋と、矢印cで示す気体の流れ
で形成されるブロック状の空気袋とを有している。各ブ
ロック状の空気袋は対角線方向に交互に均等な状態に形
成されるので、1つの空気袋が破損して封入されている
気体が抜けたとしても、影響を受けない他のブロック状
の空気袋が広範囲に緩衝効果を持続する。
【0020】実施例6……図9参照。 この実施例に示す緩衝材60Eは、気体通路61と緩衝
部650とで空気袋が形成される構成となっており、か
つ、気体注入口62に配設される第1の逆流防止弁64
Aと、逆流防止弁を緩衝部の気体通路との通気孔に設け
る第2、第3の逆流防止弁64B、64Cを有してい
る。そして、気体通路61をそれぞれの逆流防止弁と緩
衝部650の小型袋部を連結するA気体通路61a、B
気体通路61b、C気体通路61cに区画して形成して
いる。そして、第1の逆流防止弁64Aから流入する気
体はA気体通路61aを通って、矢印aで示す気体の流
れで形成されるブロック状の空気袋を構成する。同様
に、第2の逆流防止弁64Bから流入する気体はB気体
通路61bを通って、矢印bで示す気体の流れで形成さ
れるブロック状の空気袋を構成し、第3の逆流防止弁6
4Cから流入する気体はC気体通路61cを通って、矢
印cで示す気体の流れで形成されるブロック状の空気袋
を構成する。この緩衝材60Eも1つの空気袋が破損し
て封入されている気体が抜けたとしても、影響を受けな
い他のブロック状の空気袋が広範囲に緩衝効果を持続す
る。
【0021】上記に説明するように、本発明の緩衝材
は、空気注入口に配設する1個の逆流防止弁と、区画さ
れた小型袋体に少なくともN個以上の逆流防止弁を用い
ることにより、(N+1)個のブロック化された空気袋
を形成することができる。このように、注入口に配設す
る逆流防止弁を含めて、逆流防止弁の配設数を極力少な
くすることにより、製造コストの低減が図れる。また、
ブロック数を多くすればするほど、緩衝材の緩衝効果の
軽減に対するリスクを低減できる。
【0022】第3実施の形態 ……図9〜11参照 次に、本発明の緩衝材を用いた輸送袋の実施の形態を詳
述する。輸送袋100は紙材等による外袋110と、外
袋110の内側に配設する緩衝材120とを有する。外
袋110は一端に開口111を設けた袋状をなし、開口
111を被覆する開閉蓋113を連設している。緩衝材
120は外袋110に相似形状の袋体であって、気密性
を有する素材で形成される2重構造のシ−トで構成され
ている。緩衝材120の外袋110の開口111に対応
する位置には気体注入口125を配設している。そし
て、輸送袋100の開閉蓋113を開けて注入口125
から気体を注入すると、緩衝材120が膨らみ、袋全体
に緩衝作用を実行する構成となっている。
【0023】緩衝材120は前記実施の形態例で説明し
た緩衝材を用いている。例えば、図10に示す、輸送袋
100の緩衝材は実施の形態1で説明した緩衝材、第1
の空気袋550Aと、第2の空気袋550Bで構成され
る緩衝材50とした場合を説明する。輸送袋100の開
口111から収容物200を挿入する。次に、気体注入
口125(52)から気体を注入する。各小型袋体55
が膨らんで、小型の空気袋が連設した第1の空気袋55
0Aと第2の空気袋550Bが形成される。気体注入を
停止すると、注入口125内に配設する逆流防止弁、お
よび小型袋体の通気孔に配設する逆流防止弁がそれぞれ
のブロックからの気体の流出を遮断する。そして、開閉
蓋113を注入口125と共に、粘着等の手段により封
止することにより、緩衝材入りの輸送袋100が完成す
る。この輸送袋100は外袋110の内側に空気袋形状
の緩衝材120が介在して外力から収容物200を保護
する。
【0024】ここで、輸送時に外部から突起物300等
によって外袋110を通して、緩衝材50が破損した場
合を説明する。図11に示すように、突起物300によ
り破損された小型空気袋が第1の空気袋550Aの構成
小型袋体であったとすると、第1の空気袋550Aに封
入されている気体は破損個所から洩れて、緩衝作用を消
滅する。しかし、隣接する小型袋体は第2の空気袋55
0Bを構成するブロックにあり、破損の影響を受けず、
緩衝機能が失われない。
【0025】このように、たとえ緩衝材の一部に破損が
生じたとしても、残存するブロック状空気袋により、緩
衝材は内容物を輸送時の振動や衝撃から保護することが
できる。また、この例は第1の実施の形態による緩衝材
50を用いているが、第2、第3、第4、第5の実施の
形態で示す緩衝材60のように、各空気袋を構成するそ
れぞれのブロックを、緩衝材の全体的に均等に分布する
ように配設することにより、残存するブロック状空気袋
がより全体的に緩衝作用を持続させ、緩衝材の長寿命化
が達成できる。また、未使用時には緩衝材はシ−ト状と
なっているので、嵩ばらず取扱が容易であって、流通過
程、販売スペ−ス等においての省スペ−ス化が達成でき
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緩衝材は
気体を注入して互いに独立したブロック状に形成される
複数の空気袋を有する構成となっているので、1個所の
破損により封入気体が洩れたとしても、他のブロックの
空気袋の緩衝力により緩衝作用が持続し、緩衝材の長寿
命化が達成される。
【0027】本発明の輸送袋は、使用時に気体を封入し
て緩衝作用を持たせる構成となっているので、嵩ばらず
取扱が容易であって、流通過程、販売スペ−ス等におい
ての省スペ−ス化が達成できる。また、複数の独立した
ブロック状の空気袋で構成される緩衝材により1個所の
破損により封入気体が洩れたとしても、他のブロックの
空気袋の緩衝力で内容物を保護することができ、輸送時
の緩衝材損壊による内容物の破損を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図2】図1線A−A断面図。
【図3】緩衝材の斜視図。
【図4】第2の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図5】第3の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図6】第4の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図7】第5の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図8】第6の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図9】第7の実施の形態による緩衝材の説明図。
【図10】緩衝材を装着した輸送袋の断面図。
【図11】緩衝材に気体を注入した状態をしめす輸送袋
の断面図。
【図12】緩衝材の一部が損傷した状態をしめす輸送袋
の断面図。
【図13】従来の緩衝材の説明図。
【符号の説明】
50、60 緩衝材 51 素材 53、63 区画線 55、65 小型袋体 57、67 通気孔 100 輸送袋 110 外袋 111 開口 113 開閉蓋 200 収容物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 二朗 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 山岸 令和 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 武貞 睦治 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気に通ずる気体注入口を有する空気袋
    を区画して連設する複数の小型の空気袋を形成してなる
    緩衝材において、 小型の空気袋は隣接する1つの小型の空気袋に連通する
    1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気袋と、少
    なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通する2つ
    の通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋と、第2の
    小型空気袋の1つの通気孔に逆流防止弁を配設した複数
    の第3の小型の空気袋とを有し、連結する第2の小型の
    空気袋の一端に第1の小型の空気袋を配設し、他端に第
    3の小型の空気袋を配設したブロックを形成すると共
    に、気体注入口から気体を注入したとき、ブロック毎に
    複数のブロック状空気袋が形成されることを特徴とする
    緩衝材。
  2. 【請求項2】 第3の空気袋の1つは注入口を含み、逆
    流防止弁は気体注入口に配設してなる請求項1記載の緩
    衝材。
  3. 【請求項3】 外気に通ずる気体注入口を有する空気袋
    を区画して連設する複数の小型の空気袋を形成してなる
    緩衝材において、 緩衝材は、注入口を有し緩衝材の周縁に配設される空気
    通路と、緩衝材の中央部分に配設される小型の空気袋を
    連設する緩衝部とを備え、 緩衝部の小型の空気袋は隣接する1つの小型の空気袋に
    連通する1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気
    袋と、少なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通
    する2つの通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋
    と、隣接する小型の空気袋に連通する通気孔と空気通路
    に連通する通気孔とを有し、空気通路に連通する通気孔
    に逆流防止弁を配設した複数の第4の小型の空気袋とを
    有し、緩衝部は連結する第2の小型の空気袋の一端部に
    第1の小型の空気袋を配設し、他端に第4の小型の空気
    袋を配設してブロックを形成すると共に、気体注入口か
    ら気体を注入したとき、ブロック毎に空気袋が形成さ
    れ、 緩衝材は空気通路と複数のブロック状空気袋よりなる緩
    衝部とで構成される緩衝材。
  4. 【請求項4】 気体を注入しない緩衝材はシ−ト状をな
    す請求項1乃至3のいずれかに記載の緩衝材。
  5. 【請求項5】 空気通路に逆流防止弁を配設し、空気通
    路と緩衝部の小型の空気袋とでブロック状空気袋を形成
    するよう構成した請求項3に記載の緩衝材。
  6. 【請求項6】 外袋の内側全面に緩衝材を配設した輸送
    袋において、 緩衝材は注入口を備えるシ−ト状をなし、注入口から気
    体を注入したとき、空気袋を形成する構成を有する輸送
    袋。
  7. 【請求項7】 外袋の内側に緩衝材を配設した輸送袋に
    おいて、 緩衝材は外気に通ずる気体注入口を有するとともに、複
    数の小型の空気袋を連設して構成され、 小型の空気袋は隣接する1つの小型の空気袋に連通する
    1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気袋と、少
    なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通する2つ
    の通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋と、第2の
    小型空気袋の1つの通気孔に逆流防止弁を配設した複数
    の第3の小型の空気袋とを有し、連結する第2の小型の
    空気袋の一端部に第1の小型の空気袋を配設し、他端に
    は第3の小型の空気袋を配設したブロックを形成すると
    共に、気体注入口から気体を注入したとき、外袋の内側
    に、ブロック毎に複数のブロック状空気袋が形成される
    輸送袋。
  8. 【請求項8】 外袋の内側に緩衝材を配設した輸送袋に
    おいて、 緩衝材は、注入口を有し緩衝材の周縁に配設される空気
    通路と、緩衝材の中央部分に配設される小型の空気袋を
    連設する緩衝部とを備え、 緩衝部の小型の空気袋は隣接する1つの小型の空気袋に
    連通する1つの通気孔を有する複数の第1の小型の空気
    袋と、少なくとも、隣接する2つの小型の空気袋に連通
    する2つの通気孔を有する複数の第2の小型の空気袋
    と、隣接する1つの小型の空気袋に連通する1つの通気
    孔と空気通路に連通する通気孔とを有し、空気通路に連
    通する通気孔に逆流防止弁を配設した複数の第4の小型
    の空気袋とを有し、緩衝部は連結する第2の小型の空気
    袋の一端部に第1の小型の空気袋を配設し、他端に第4
    の小型の空気袋を配設してブロックを形成すると共に、
    気体注入口から気体を注入したとき、外袋の内側に、ブ
    ロック毎に形成される複数のブロック状空気袋と気体通
    路とによる緩衝材が形成される輸送袋。
  9. 【請求項9】 外袋の開閉口に緩衝材の注入口を配設
    し、外袋の開閉口の閉止により緩衝材の注入口を閉止す
    るよう構成してなる請求項6乃至8のいずれかに記載の
    輸送袋。
  10. 【請求項10】 緩衝材は空気通路に逆流防止弁を配設
    し、空気通路と緩衝部の小型の空気袋とでブロック状空
    気袋を形成するよう構成してなる請求項8記載の輸送
    袋。
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