JPH11235715A - コンクリートの製造方法および装置 - Google Patents

コンクリートの製造方法および装置

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JPH11235715A
JPH11235715A JP3938198A JP3938198A JPH11235715A JP H11235715 A JPH11235715 A JP H11235715A JP 3938198 A JP3938198 A JP 3938198A JP 3938198 A JP3938198 A JP 3938198A JP H11235715 A JPH11235715 A JP H11235715A
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JP
Japan
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concrete
reinforcing material
mixing
supply port
fiber
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Withdrawn
Application number
JP3938198A
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English (en)
Inventor
Takeshi Morita
武 森田
Akira Nishida
朗 西田
Yoko Yamazaki
庸行 山崎
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強材混入コンクリートを効率よく製造する
ことのできるコンクリートの製造方法および装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 コンクリートCと繊維Fとを混合するた
めのチャンバー2と、所定の配合で練り混ぜられたコン
クリートCをチャンバー2の内筒9の内側に送給するコ
ンクリート供給口11と、繊維Fをチャンバー2の内筒
9の外側に供給する繊維供給口14と、チャンバー2の
内筒9に備えられてその一方の側が内筒9の内側に臨
み、他方の側が内筒9の外側に臨んだ羽根車5とを備え
る構成とした。そして、ミキサーで予め所定の配合で練
り混ぜておいたコンクリートCをチャンバー2の内筒9
の内部に圧送するとともに、繊維Fをチャンバー2の内
筒9の外側に供給し、羽根車5でコンクリートCと繊維
Fとを混合させて繊維混入コンクリートDを製造する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートに繊
維等の補強材を混入させて補強材混入コンクリートを製
造するときに用いて好適なコンクリートの製造方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、工事現場等で使用される
コンクリートを製造するときには、セメント,骨材,
水,増粘材等の各種材料を、コンクリートプラントのミ
キサーやコンクリート運搬車のミキサーに所定の配合で
投入して練り混ぜるようにしている。
【0003】近年、強度や靭性の増加あるいは耐火性能
の向上等を目的として、コンクリートに繊維等の補強材
を混入させる補強材混入コンクリートについての技術が
開発され、実際に用いられつつある。補強材混入コンク
リートを製造するには、コンクリートの材料であるセメ
ント,ミキサー,骨材,水,増粘材等とともに、補強材
となる繊維等をコンクリートプラントのミキサーやコン
クリート運搬車のミキサーに投入し、これらを練り混ぜ
ているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のコンクリートの製造方法では、繊維等を
ミキサーでコンクリートに混合させると、ミキサの内周
面に繊維が付着してしまい、ミキサーの内部に繊維が混
入されたコンクリートが残ってしまうことがある。この
ようになると、ミキサーの内周面に付着したコンクリー
トを処理しなければならないが、繊維等を混入させたコ
ンクリートは他の現場等に転用できないために廃棄する
しかなく、これには環境面や産業廃棄物処理の問題が伴
うので廃棄処理に多大な労力がかかる。
【0005】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、補強材混入コンクリートを効率よく製造す
ることのできるコンクリートの製造方法および装置を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
コンクリートに線状の補強材を混入してなる補強材混入
コンクリートを製造する方法であって、セメント,骨
材,水等を定められた配合で予め練り混ぜておいたコン
クリートを、コンクリート供給口を通して混合室に供給
するとともに、前記補強材を、前記コンクリート供給口
とは別体に設けられた補強材供給口を通して前記混合室
に供給し、前記混合室において前記コンクリートと前記
補強材とを混合手段で混合することによって補強材混入
コンクリートを製造することを特徴としている。このよ
うにして、予め所定の配合で製造されたコンクリート
と、補強材とを混合室において混合手段で混合すること
により、これらコンクリートと補強材との混合作業にミ
キサーを用いる必要がない。
【0007】請求項2に係る発明は、コンクリートに線
状の補強材を混入してなる補強材混入コンクリートの製
造装置であって、コンクリートと補強材とを混合するた
めの混合室と、セメント,骨材,水等を定められた配合
で練り混ぜることによって製造されたコンクリートを前
記混合室に供給するコンクリート供給口と、前記コンク
リート供給口とは別体に設けられて、前記補強材を前記
混合室に供給する補強材供給口と、前記混合室に設けら
れて前記コンクリートに前記補強材を混合させる混合手
段とを具備することを特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項2記載のコ
ンクリート製造装置において、前記混合手段が、前記混
合室に回転自在に備えられてその外周面に複数枚の羽根
板を有した羽根車からなり、該羽根車は、その回転軸に
対する一方の側が前記コンクリート供給口から供給され
るコンクリート側に臨み、かつ他方の側が前記補強材供
給口から供給される前記補強材側に臨むよう設けられて
いることを特徴としている。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項2記載のコ
ンクリート製造装置において、前記混合手段が、前記補
強材が前記補強材供給口から前記混合室に供給される部
分に配設されたフィンからなり、該フィンは、前記混合
室におけるコンクリートの供給方向に対して定められた
角度をなすよう設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項2記載のコ
ンクリート製造装置において、前記混合手段が、前記混
合室内に設けられた回転自在なスクリューからなること
を特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
の製造方法および装置の第一ないし第三の実施の形態に
ついて、図1ないし図4を参照して説明する。
【0012】[第一の実施の形態]図1および図2は、
コンクリート製造装置を示すもので、これらの図におい
て符号1はコンクリート製造装置、Cはセメント,骨
材,水,増粘材等を所定の配合で練り混ぜることによっ
て製造されたコンクリート、Fは補強材となる繊維(補
強材)、DはコンクリートCに繊維Fを混合させた繊維
混入コンクリート(補強材混入コンクリート)である。
ここでは、繊維Fとして、繊維混入コンクリートDによ
って形成されるコンクリート部材の爆裂防止を図り、耐
火性能を向上させるため、例えばポリプロピレン,ポリ
オレフィン,ポリビニルアルコール等の合成樹脂の線状
の繊維材を用いる。
【0013】図1に示すように、コンクリート製造装置
1は、チャンバー(混合室)2を主体構成としており、
このチャンバー2には、コンクリート圧送パイプ3と、
繊維供給パイプ4とが接続され、その内部には羽根車
(混合手段)5が備えられた概略構成となっている。
【0014】チャンバー2は、箱状で、平断面視矩形で
かつ上下方向に所定長を有しており、その四方の側面を
形成する外筒6と、外筒6の上面を塞ぐ上板7と、外筒
6の下面を塞ぐ底板8とによってその外形が形成されて
いる。このチャンバー2の内部には、外筒6に対し所定
寸法内側に位置する平断面視矩形の内筒9が配設されて
いる。内筒9は、その上端部が外筒6の上板7よりも所
定寸法下方に位置し、下端部は外筒6の底板8に形成さ
れた吐出口10に接続されている。
【0015】内筒9の上端部には、コンクリート圧送パ
イプ3を接続するための断面視略円形のコンクリート供
給口11が設けられ、内側9とコンクリート供給口11
との隙間は上部プレート12によって塞がれている。こ
のコンクリート供給口11には、図示しないミキサーと
チャンバー2との間に配管された前記コンクリート圧送
パイプ3が接続されている。コンクリート圧送パイプ3
は、ミキサー(図示なし)で所定の配合に練り混ぜたコ
ンクリートCを、図示しない圧送ポンプによりチャンバ
ー2の内筒9に圧送するようになっている。
【0016】また、チャンバー2の外筒6の一側面の上
部には、外筒6の軸線に対して所定角度傾斜した状態設
けられた繊維供給口14が設けられている。この繊維供
給口14には、繊維Fをファンやコンプレッサー等の図
示しない送風手段により発生させた風にのせてチャンバ
ー2の外筒6内に送り込む繊維供給パイプ4が接続され
ている。
【0017】前記羽根車5は、内筒9の一つの側面9a
の上部と、前記側面9aに相対向する側面9bの下部の
計二カ所に配設されており、いわば千鳥状に配置されて
いる。図1および図2に示したように、各羽根車5は、
内筒9の側面9aあるいは9bに形成された所定の大き
さの穴15に、その回転軸が軸受け等を介して回転自在
に軸支されている。これにより、各羽根車5は、回転軸
(図示なし)に対して一方の側が内筒9の内部に臨み、
他方の側が外筒5と内筒9との間の空間17に臨むよう
になっている。各羽根車5は、その外周面に放射状に延
出する羽根板5a,5a,…を有しており、この羽根板
5a,5a,…が内筒9に供給されるコンクリートCに
当たることにより一方向に回転駆動される構成となって
いる。
【0018】このような構成からなるコンクリート製造
装置1は、繊維混入コンクリートDを打設するためのパ
イプの先端部等に備えられる。そして、コンクリート製
造装置1では、ミキサー(図示なし)で所定の配合に練
り混ぜたコンクリートCは、図示しない圧送ポンプによ
りコンクリート圧送パイプ3を通してチャンバー2の内
筒9に圧送される。一方、繊維Fは、送風手段(図示な
し)により繊維供給パイプ4を通して空間17に送り込
まれる。ここで、空間17内は、繊維供給パイプ4から
この空間17内に順次送り込まれる風により乱流状態に
あり、これにより、繊維Fに軽量なものを用いれば、こ
れらの繊維Fは空間17内で浮遊することとなる。
【0019】そして、内筒9の内部に圧送されたコンク
リートCにより、羽根車5,5が一方向に回転駆動され
る。そして、回転する各羽根車5の羽根板5aにより空
間17内で浮遊している繊維Fが穴15を通して内筒9
内に移動させられ、内筒9内のコンクリートCに混入さ
れるようになっている。
【0020】そして、このようにしてコンクリートCに
繊維Fが混入されることにより、繊維混入コンクリート
Dが製造され、この繊維混入コンクリートDは、吐出口
10から吐出され、所定の場所に打設されるようになっ
ている。
【0021】上述した繊維混入コンクリートDの製造方
法およびコンクリート製造装置1では、コンクリートC
と繊維Fとを混合するためのチャンバー2と、所定の配
合で練り混ぜられたコンクリートCをチャンバー2の内
筒9の内側に供給するコンクリート供給口11と、繊維
Fをチャンバー2の内筒9の外側に供給する繊維供給口
14と、チャンバー2の内筒9に備えられてその一方の
側が内筒9の内側に臨み、他方の側が内筒9の外側に臨
んだ羽根車5とを備えた構成となっている。そして、ミ
キサーで予め所定の配合で練り混ぜておいたコンクリー
トCをチャンバー2の内筒9の内部に圧送するととも
に、繊維Fをチャンバー2の内筒9の外側に供給し、羽
根車5によって繊維Fを内筒9の内側に送り込むことに
よってコンクリートCと繊維Fとを混合させ、繊維混入
コンクリートDを製造するようになっている。このよう
にして、ミキサー等で予め所定の配合で練り混ぜたコン
クリートCと、繊維Fとをチャンバー2で混合すること
により、これらコンクリートCと繊維Fとの混合作業に
ミキサーを用いる必要がない。したがって、当然のこと
ながら従来のようにミキサーの内部に繊維Fを含んだコ
ンクリートCが残ることもなく、残る材料はコンクリー
トC、繊維Fそれぞれ混合する前の段階であるので、廃
棄処理に伴う様々な問題を回避でき、また材料の転用も
容易に可能である。
【0022】また、コンクリート製造装置1により、コ
ンクリートCと繊維Fとの混合作業を自動化することが
できるので、現場での作業を軽減し、作業の効率化を図
ることができる。
【0023】しかも、ミキサーよりも後段側に備えられ
たコンクリート製造装置1のチャンバー2で製造された
繊維混入コンクリートDは、吐出口10から吐出され、
そのまま打設することができる。このように、コンクリ
ートCと繊維Fとの混合作業をコンクリート打設直前に
行うことにより、繊維Fを効率良く使用でき、また打設
部位や部材に応じて繊維Fの配合量を調整する場合にも
これに迅速かつ容易に対応することができ、一層の作業
効率化を図ることができる。
【0024】さらに、コンクリートCと繊維Fを混合す
るための羽根車5は、その一方の側が内筒9内に供給さ
れるコンクリートC側に臨み、他方の側が内筒9の外側
の空間17に供給される繊維F側に臨む構成となってい
る。このような羽根車5を用いることにより、繊維Fは
羽根車5の羽根板5aにより順次強制的に内筒9内に送
り込まれるので、繊維FをコンクリートCに均質に混合
することができる。しかも羽根車5は内筒9内に供給さ
れるコンクリートCによって回転するので、チャンバー
2内には何らの駆動源もいらず、構造を簡易化し、メン
テナンスの容易化を図ることができる。
【0025】加えて、羽根車5は、内筒9の上部と下部
とにいわば千鳥状に配置されているので、粗骨材等が大
きい場合にもこれが羽根車5,5間に挟まるのを防止す
ることができ、コンクリート製造装置1の作動安定性を
向上させることができる。
【0026】なお、上記第一の実施の形態において、チ
ャンバー2の形状,羽根車5と繊維圧送パイプ3の位置
関係等については、コンクリートCと繊維Fを良好に混
合することができるのであれば、適宜他の構成を採用し
ても良い。同様に、羽根車5の形状、位置、数について
は、繊維Fを確実に内筒9内に送り込むことができるの
であれば上記の形態に限るものではない。さらに、吐出
口10には、繊維混入コンクリートDを打設するための
パイプを接続する構成としても良い。
【0027】[第二の実施の形態]図3は、本発明に係
るコンクリート製造装置の第二の実施の形態の例を示す
ものであり、以下の説明において前記第一の実施の形態
と共通する構成については同符号を付し、その説明を省
略する。
【0028】図3に示すように、コンクリート製造装置
21は、上下方向に連続する筒状をなしたケーシング
(混合室)22を主体構成としている。このケーシング
22は、その上端部に、コンクリート圧送パイプ3が接
続されるコンクリート供給口23と、繊維供給パイプ4
が接続される繊維供給口24が上方に向けて突出形成さ
れ、下端部には、コンクリート吐出パイプ25が接続さ
れる吐出口26が下方に向けて突出形成されている。コ
ンクリート供給口23と、吐出口26とは、それぞれ平
断面視略円形をなしており、これらは同一軸線状に配置
されている。
【0029】さらに、コンクリート供給口23と繊維供
給口24とは、ケーシング22の中間部において合流す
る構成となっている。すなわち、ケーシング22は、こ
れらコンクリート供給口23に連続する部分が、コンク
リートCの送り込まれる空間27Cとされ、繊維供給口
24に連続する部分が、繊維Fの送り込まれる空間27
Fとされている。これら空間27Cと空間27Fとは連
通部28によって互いに連通した構成とされている。連
通部28には、その両端部がケーシング22に一体に固
定された取付部29aと、この取付部29aの下端部か
らコンクリートCの供給方向すなわちケーシング22の
軸線方向に対し所定角度傾斜して延出するフィン29b
とからなるフィン部材29が、上下方向に所定間隔を隔
てて複数備えられている。また、ケーシング22の空間
27C側には、フィン部材29と対向する面に、ケーシ
ング22の軸線方向に対し所定角度傾斜するフィン30
が、上下方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。
なお、これらフィン部材29のフィン29bと、フィン
30とは、上下方向位置をずらして千鳥状に配置されて
いる。
【0030】このようなコンクリート製造装置21で
は、ミキサー(図示なし)で所定の配合に練り混ぜたコ
ンクリートCは、図示しない圧送ポンプによりコンクリ
ート圧送パイプ3を通してコンクリート供給口23から
ケーシング22の空間27Cに圧送される。一方、繊維
Fは、送風手段(図示なし)により繊維供給パイプ4を
通して繊維供給口24からケーシング22の空間27F
に送り込まれる。そして、空間27F内に送り込まれた
繊維Fは、乱流状態にある空気中に浮遊し、連通部28
に設けられたフィン部材29,29,…の取付部29
a,29a,…の隙間から空間27Cに送り込まれるこ
ととなる。
【0031】一方、空間27C中に圧送されたコンクリ
ートCは、その流路の一方の側に設けられたフィン部材
29のフィン29bと、他方の側に設けられたフィン3
0とに衝突することによって撹拌されつつ、空間27C
に送り込まれた繊維Fと混合するようになっている。
【0032】これにより、繊維混入コンクリートDが製
造され、この繊維混入コンクリートDは、吐出口26か
らコンクリート吐出パイプ25に吐出され、所定の場所
に打設されるようになっている。
【0033】上述したように、コンクリート製造装置2
1では、上記第一の実施の形態と同様、ミキサー等で予
め所定の配合で練り混ぜたコンクリートCと、繊維Fと
をケーシング22で混合することにより、これらコンク
リートCと繊維Fとの混合作業にミキサーを用いる必要
がない。したがって、当然のことながら従来のようにミ
キサーの内部に繊維Fを含んだコンクリートCが残るこ
ともなく、残る材料はコンクリートC、繊維Fそれぞれ
混合する前の段階であるので、廃棄処理に伴う様々な問
題を回避でき、また材料の転用も容易に可能である。こ
れ以外にも、前記第一の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0034】しかもコンクリート製造装置21には、可
動部分が一切ないため、トラブルの発生等も抑えること
ができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0035】なお、上記第二の実施の形態において、コ
ンクリート製造装置21を上下方向に設置する構成とし
たが、もちろん、水平状態、あるいは任意の傾斜状態に
設置する構成としても良い。
【0036】[第三の実施の形態]図4は、本発明に係
るコンクリート製造装置の第三の実施の形態の例を示す
ものであり、以下の説明において前記第一の実施の形態
と共通する構成については同符号を付し、その説明を省
略する。
【0037】図4に示すように、コンクリート製造装置
31は、筒状のケーシング(混合室)32の上端部に、
コンクリート圧送パイプ3が接続されるコンクリート供
給口33と、繊維供給パイプ4が接続される繊維供給口
34が上方に向けて突出形成され、下端部には、吐出口
35が下方に向けて突出形成されている。コンクリート
供給口33と吐出口35とは同一軸線状に配置されてい
る。そして、繊維供給口34は、ケーシング22の上部
の合流部36においてコンクリート供給口33に連通し
て合流するよう設けられている。
【0038】さらに、ケーシング32には、合流部36
よりも下方の部分にスクリュー機構(スクリュー)37
が備えられている。スクリュー機構37は、ケーシング
32の内部の所定位置に設けられた上下二個一対の支持
部材38と、これら上下の支持部材38,38に支持さ
れた回転軸39と、この回転軸39の外周面に一体に形
成された螺旋状のスクリュー羽根40とから構成されて
いる。このスクリュー羽根40は、その外径がケーシン
グ32の内径と略同寸に設定されている。
【0039】このようなコンクリート製造装置31で
は、ミキサー(図示なし)で所定の配合に練り混ぜたコ
ンクリートCは、図示しない圧送ポンプによりコンクリ
ート圧送パイプ3を通してコンクリート供給口33から
ケーシング32に圧送される。一方、繊維Fは、送風手
段(図示なし)により繊維供給パイプ4を通して繊維供
給口34から連通部36を通ってケーシング32に送り
込まれ、ここでコンクリートCに混入される。ケーシン
グ32内においては、送り込まれてきたコンクリートC
の流動力によりスクリュー羽根40が回転し、このスク
リュー羽根40の回転によりコンクリートCと繊維Fと
が良好に混合されることとなる。
【0040】これにより繊維混入コンクリートDが製造
され、この繊維混入コンクリートDは吐出口35から吐
出されて、所定の場所に打設されるようになっている。
【0041】上述したコンクリート製造装置31によっ
ても、上記第一の実施の形態と同様、ミキサー等で予め
所定の配合で練り混ぜたコンクリートCと、繊維Fとを
ケーシング32で混合することにより、これらコンクリ
ートCと繊維Fとの混合作業にミキサーを用いる必要が
なく、材料を有効に使用するとともに、廃棄処理に伴う
様々な問題を回避でき、また材料の転用も容易に可能で
ある。これ以外にも、前記第一の実施の形態と同様の効
果を奏することができる。
【0042】なお、上記第三の実施の形態において、ス
クリュー羽根40をコンクリートCの流動力によって回
転させる構成としたが、これをモータ等の駆動源により
回転駆動させる構成としても良い。
【0043】また、上記第一ないし第三の実施の形態に
おいて、補強材として繊維Fを用いる構成とし、このよ
うな繊維Fは軽量であるため繊維供給パイプ4内を風で
搬送する構成とした。しかし、コンクリート製造装置
1,21,31が縦型である場合には、繊維Fの自重落
下を利用してこれを搬送する構成としても良い。また、
繊維Fに代えて、線状の鋼製材料を補強材として用いる
構成としても良い。このような線状の鋼製材料を用いる
場合には、風ではなく、自重落下によりコンクリート製
造装置1,21,31に供給する構成とすればよい。も
ちろん、用いる繊維は、爆裂防止のためのものではな
く、強度や靭性向上のための材料であっても良い。さら
に、コンクリートCと繊維Fの混合手段としては、羽根
車5、フィン29b,30、スクリュー羽根40以外の
他のものを用いても良い。当然のことながら、チャンバ
ー2やケーシング22,32の形状は採用する混合手段
に応じたものとするので、その構成は上記に挙げたもの
に限定されるものではない。
【0044】加えて、上記においても既に述べたが、こ
れらのコンクリート製造装置1,21,31は、コンク
リートCを混練するミキサーよりも後段側に備えるので
あれば、その設置個所はいかなるところでも良い。
【0045】これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るコ
ンクリートの製造方法によれば、所定の配合で練り混ぜ
たコンクリートをコンクリート供給口を通して混合室に
供給するとともに、補強材を補強材供給口を通して混合
室に供給し、混合室においてこれらコンクリートと補強
材とを混合手段で混合することによって補強材混入コン
クリートを製造する構成となっている。このようにし
て、ミキサー等で予め所定の配合で製造されたコンクリ
ートと、補強材とを混合室において混合することによ
り、これらコンクリートと補強材との混合作業にミキサ
ーを用いる必要がない。当然のことながら、従来のよう
にミキサーの内部に補強材を含んだコンクリートが残る
こともないので、その処理に伴う様々な問題を回避でき
る。さらに、コンクリートと補強材との混合作業をコン
クリート打設直前に行うことにより、補強材を効率よく
使用でき、また補強材の配合量の調整等も容易に行うこ
とができる。
【0047】請求項2に係るコンクリート製造装置によ
れば、コンクリートと補強材とを混合するための混合室
と、所定の配合で練り混ぜられたコンクリートを混合室
に供給するコンクリート供給口と、補強材を混合室に供
給する補強材供給口と、コンクリートと補強材を混合さ
せる混合手段とを備えた構成となっている。このような
コンクリート製造装置により、請求項1に係るコンクリ
ートの製造方法を実現することができる。しかも、補強
材のコンクリートへの混入作業を自動化することができ
るので、現場での作業を軽減することができ、作業の効
率化を図ることもできる。そして、このようなコンクリ
ート製造装置を、コンクリートを練り混ぜるミキサーよ
りも後段側の、例えばコンクリート吐出口近傍に備える
ことにより、コンクリートを打設する部位や部材に応じ
て補強材の混入量を容易に調整することも可能であり、
一層の作業効率化を図ることができる。
【0048】また、請求項3に係るコンクリート製造装
置によれば、混合手段のより具体的な構成として、混合
手段が複数枚の羽根板を備えて混合室に回転自在に設け
られた羽根車からなる構成となっている。また、請求項
4に係るコンクリート製造装置によれば、混合手段のよ
り具体的な他の構成として、混合手段が、補強材が補強
材供給口から混合室に供給される部分に配設されたフィ
ンからなる構成となっている。さらに、請求項5に係る
コンクリート製造装置によれば、混合手段のより具体的
な他の構成として、混合手段が、混合室内に設けられた
回転自在なスクリューからなる構成となっている。この
ように、補強材とコンクリートとの混合手段として、羽
根車、フィン、スクリュー等を用いることにより、補強
材とコンクリートとを均質に混合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンクリートの製造方法および
装置の第一の実施の形態を示す図であって、(a)装置
の平面図、(b)装置の立断面図である。
【図2】 同、前記装置の平断面図である。
【図3】 本発明に係るコンクリートの製造方法および
装置の第二の実施の形態を示す図であって、(a)装置
の立断面図、(b)装置の平断面図である。
【図4】 本発明に係るコンクリートの製造方法および
装置の第三の実施の形態を示す図であって、(a)装置
の立断面図、(b)装置の平断面図である。
【符号の説明】
1,21,31 コンクリート製造装置 2 チャンバー(混合室) 5 羽根車(混合手段) 5a 羽根板 11,23,33 コンクリート供給口 14,24,34 繊維供給口 22,32 ケーシング(混合室) 30 フィン 37 スクリュー機構(スクリュー) C コンクリート D 繊維混入コンクリート(補強材混入コンクリート) F 繊維(補強材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートに線状の補強材を混入して
    なる補強材混入コンクリートを製造する方法であって、 セメント,骨材,水等を定められた配合で予め練り混ぜ
    ておいたコンクリートを、コンクリート供給口を通して
    混合室に供給するとともに、 前記補強材を、前記コンクリート供給口とは別体に設け
    られた補強材供給口を通して前記混合室に供給し、 前記混合室において前記コンクリートと前記補強材とを
    混合手段で混合することによって補強材混入コンクリー
    トを製造することを特徴とするコンクリートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 コンクリートに線状の補強材を混入して
    なる補強材混入コンクリートの製造装置であって、 コンクリートと補強材とを混合するための混合室と、 セメント,骨材,水等を定められた配合で練り混ぜるこ
    とによって製造されたコンクリートを前記混合室に供給
    するコンクリート供給口と、 前記コンクリート供給口とは別体に設けられて、前記補
    強材を前記混合室に供給する補強材供給口と、 前記混合室に設けられて前記コンクリートに前記補強材
    を混合させる混合手段とを具備することを特徴とするコ
    ンクリート製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンクリート製造装置に
    おいて、前記混合手段が、前記混合室に回転自在に備え
    られてその外周面に複数枚の羽根板を有した羽根車から
    なり、該羽根車は、その回転軸に対する一方の側が前記
    コンクリート供給口から供給されるコンクリート側に臨
    み、かつ他方の側が前記補強材供給口から供給される前
    記補強材側に臨むよう設けられていることを特徴とする
    コンクリート製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコンクリート製造装置に
    おいて、前記混合手段が、前記補強材が前記補強材供給
    口から前記混合室に供給される部分に配設されたフィン
    からなり、 該フィンは、前記混合室におけるコンクリートの供給方
    向に対して定められた角度をなすよう設けられているこ
    とを特徴とするコンクリート製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のコンクリート製造装置に
    おいて、前記混合手段が、前記混合室内に設けられた回
    転自在なスクリューからなることを特徴とするコンクリ
    ート製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209556A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Takenaka Komuten Co Ltd 繊維補強セメント系地盤改良装置及び繊維補強セメント系地盤改良工法

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