JPH11234689A - 映像信号処理回路およびその処理方法、並びにこれらを用いたカメラシステム - Google Patents

映像信号処理回路およびその処理方法、並びにこれらを用いたカメラシステム

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JPH11234689A
JPH11234689A JP10030897A JP3089798A JPH11234689A JP H11234689 A JPH11234689 A JP H11234689A JP 10030897 A JP10030897 A JP 10030897A JP 3089798 A JP3089798 A JP 3089798A JP H11234689 A JPH11234689 A JP H11234689A
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直泰 蒲生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 擬似Vアパコンを抑制するためには、輝度の
検波レベルを相当下げなければならず、検波レベルを下
げ過ぎると、高輝度時に垂直方向の階調を含む被写体を
撮像した際にVアパコンが付かなくなる。 【解決手段】 輝度レベル検波部30による輝度レベル
の検波を主体とし、これに垂直方向検波部29による垂
直方向の隣り合うライン間のレベル差の検波を併用する
とともに、遅延回路304とOR回路305、および遅
延回路292とOR回路294からなる連続化手段によ
って検波が断続的に行われても、連続的に検波信号を出
力するようにし、この検波信号に基づいてリミット期間
設定回路32によってVアパコンリミッター部28のリ
ミット期間を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理回路
およびその処理方法、並びにこれらを用いたカメラシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラシステムでは、画像の鮮鋭度を改
善・強調する技術として、高域が低下する開口歪を回路
的に補正して輪郭を強調するアパーチャコレクション
(aperture correction;以下、アパコンと略称する)が
用いられている。このアパコンには、垂直(V)方向の
アパコン(以下、Vアパコンと称する)と水平(H)方
向のアパコン(以下、Hアパコンと称する)の各回路が
ある。そのうちのVアパコン回路の従来例を図10に示
す。
【0003】このVアパコン回路には、CCD(Charge
Coupled Device) 撮像素子から出力されるある1ライン
分の映像信号を1H(Hは水平走査期間)遅延して得ら
れる映像信号1HDと、その前後の2ライン分の映像信
号0HD,2HDを加算し、その加算出力を1/2倍し
て得られる映像信号(0HD+2HD)/2とが入力さ
れる。
【0004】これらの映像信号1HD,(0HD+2H
D)/2は、減算器101で減算されてその減算出力が
Vアパコン部102に供給される。また、映像信号1H
D,(0HD+2HD)/2は共にVアパコンリミッタ
ー信号作成部103にも供給される。
【0005】Vアパコン部102は、減算器101の減
算出力をある一定のゲインで増幅するVアパコンゲイン
部104と、このVアパコンゲイン部104の増幅出力
中に含まれる低照度時のノイズ成分をカットするVアパ
コンスライス部105と、このVアパコンスライス部1
05のスライス出力に対して高輝度時にリミッターをか
けるVアパコンリミッター部106とから構成され、V
アパコンリミッター部106でのリミット期間がVアパ
コンリミッター信号作成部103から与えられるリミッ
ター信号によって設定されるようになっている。
【0006】Vアパコンリミッター信号作成部103
は、映像信号1HDを検波レベル設定回路107で設定
された検波レベルと比較することによって1HDの輝度
レベルを検波するコンパレータ108と、映像信号(0
HD+2HD)/2を上記検波レベルと比較することに
よって(0HD+2HD)/2の輝度レベルを検波する
コンパレータ109と、これらコンパレータ108,1
09の各比較出力の論理和をとるOR回路110と、こ
のOR回路110の出力に基づいてVアパコンリミッタ
ー部106のリミット期間を設定するリミット期間設定
回路111とから構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高輝度時に
はCCD撮像素子の各画素のデータの比率が大きく変わ
るため、輝度信号処理におけるVアパコン検波に達して
擬似的にVアパコンが付加され、画質が劣化する。この
擬似Vアパコンを抑制するためには、上記構成の従来の
Vアパコン回路では、輝度の検波レベルを相当下げなけ
ればならず、検波レベルを下げ過ぎると、高輝度時に垂
直方向の階調を含む被写体を撮像した際にVアパコンが
付かないという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、高輝度に階調を持つ
被写体のVアパコンを消すことなく擬似的なVアパコン
を削除することが可能な映像信号処理回路およびその処
理方法、並びにこれらを用いたカメラシステムを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による映像信号処
理回路は、所定のカラーコーディングのカラーフィルタ
を持つ固体撮像素子を用いたカメラシステムにおいて、
当該固体撮像素子から出力されるある1ライン分の第1
の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号を平均
化して得られる第2の映像信号とに基づいて上記カラー
コーディングに基づく複数の画素データのレベルを検波
する検波手段と、この検波手段から検波信号が断続的に
出力されるとき、これを連続化して出力する連続化手段
と、この連続化手段で連続化された検波信号に基づいて
Vアパコンに対するリミット期間を設定するリミット期
間設定手段とを備えた構成となっている。
【0010】上記構成の映像信号処理回路において、検
波手段で断続的にレベル検波が行われ、間欠的な検波信
号が出力されても、連続化手段によって間欠的な検波信
号が連続化される。これにより、輝度レベルの検波を行
う場合であっても、検波レベルを高く設定できることに
なる。その結果、高輝度時に垂直方向に階調を含む被写
体を撮像した際に、Vアパコンを消すことなく、擬似的
なVアパコンを削除できる。
【0011】本発明による他の映像信号処理回路は、所
定のカラーコーディングのカラーフィルタを持つ固体撮
像素子を用いたカメラシステムにおいて、当該固体撮像
素子から出力されるある1ライン分の第1の映像信号
と、その前後の2ライン分の映像信号を平均化して得ら
れる第2の映像信号とに基づいて上記カラーコーディン
グに基づく複数の画素データについて水平方向の隣り合
う画素間のレベル差を検波する水平方向検波手段と、こ
の水平方向検波手段から出力される検波信号に基づいて
Vアパコンに対するリミット期間を設定するリミット期
間設定手段とを備えた構成となっている。また、好まし
くは、水平方向のレベル差検波に加えて、輝度レベルの
検波または垂直方向のレベル差検波を併用する。
【0012】上記構成の他の映像信号処理回路では、輝
度レベルの検波ではなく、水平方向検波手段によって水
平方向の隣り合う画素間のレベル差の検波を行う。ま
た、高輝度の状態になると、画素間のレベル差が縮むた
め、輝度レベルの検波または垂直方向のレベル差検波を
併用して高輝度時の検波を行う。これにより、高輝度時
に垂直方向に階調を含む被写体を撮像した際に、Vアパ
コンを消すことなく、擬似的なVアパコンを削除でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるカメラシステムの構成の一例を示すブロック図
である。
【0014】図1において、固体撮像素子、例えばCC
D撮像素子1の撮像面上には、被写体(図示せず)から
の像光が、レンズ2を含む光学系によって結像される。
CCD撮像素子1は、タイミングジェネレータ(図示せ
ず)から与えられる各種のタイミング信号によって露光
時間(シャッタスピード)、信号電荷の読み出し、垂直
転送、水平転送などの制御が行われることにより、入射
光を画素単位で電気信号に変換して出力する。
【0015】このCCD撮像素子1から出力されるアナ
ログ映像信号は、プリアンプ3に供給されて信号成分が
サンプルホールドされるとともに、適正なレベルに合わ
せるためにゲインコントロール(AGC)処理が行われ
る。プリアンプ3を経たアナログ映像信号は、A/Dコ
ンバータ4でデジタル化された後、ディレイライン5に
供給される。
【0016】ディレイライン5からは、1H(Hは水平
走査期間)相当期間および2H相当期間だけ遅延された
デジタル映像信号1HD,2HDが出力される。そし
て、デジタル映像信号1HDは、輝度(Y)信号処理回
路6およびC(クロマ)信号処理回路7の双方に供給さ
れる。一方、デジタル映像信号2HDは加算器8で2ラ
イン前のデジタル映像信号0HDと加算され、その加算
信号(0HD+2HD)は、1/2倍回路9で1/2倍
されて、デジタル映像信号(0HD+2HD)/2とし
てY信号処理回路6およびC信号処理回路7の双方に供
給される。
【0017】Y信号処理回路6において、入力されるデ
ジタル映像信号1HDは、LPF(ローパスフィルタ)
601で帯域制限されることによってC信号成分がカッ
トされ、Y信号データとしてVHアパコン部(アパコン
加算器)602およびHアパコン回路603に供給され
る。デジタル映像信号1HDはさらに、デジタル映像信
号(0HD+2HD)/2と共にVアパコン回路604
にも供給される。
【0018】HアパコンおよびVアパコンが付加された
Y信号データは、ガンマ補正回路605でガンマ補正が
なされた後、CCD撮像素子1の飽和領域でリミッター
をかけるホワイトクリップ回路606において一定レベ
ル以上のY信号レベルがホワイトクリップレベルにクリ
ップされる。そして、ブランキング(BLK)付加回路
607でブランキング信号が付加され、さらにシンク
(SYNC)付加回路608で同期信号が付加された
後、位相調整回路609で位相調整が行われる。
【0019】C信号処理回路7において、入力されるデ
ジタル映像信号1HD,(0HD+2HD)/2は、帯
域制限のLPF701を通った後、RGB変換回路70
2でR,G,Bの3原色信号データに変換される。この
R,G,Bのデータは、ホワイトバランス回路703て
ホワイトバランスがとられた後、ガンマ補正回路703
でガンマ補正処理がなされる。
【0020】ガンマ補正されたR,G,Bのデータから
色差信号生成回路705でR−Y,B−Yの色差信号の
生成が行われるが、このときの計算に基づいて位相とゲ
インも同時に調整される。R−Y,B−Yの色差信号が
生成された後、ブランキング/バースト付加回路706
でブランキング信号が付加され、続いてバースト信号が
付加される。そして、エンコーダ707でNTSC/P
ALそれぞれのモードにあった変調が行われ、さらに位
相調整回路708で位相調整が行われる。
【0021】Y信号処理回路6でガンマ補正や位相調整
などの信号処理が行われたY信号データは、D/Aコン
バータ10でアナログY信号に変換されて後段の回路へ
供給される。C信号処理回路7でホワイトバランスやガ
ンマ補正などの信号処理が行われたC信号データは、D
/Aコンバータ11でアナログC信号に変換されて後段
の回路へ供給される。なお、Y信号処理回路6およびC
信号処理回路7の各々における信号処理のための各種パ
ラメータの設定は、マイコン(マイクロコンピュータ)
12によって行われる。
【0022】上記構成のカメラシステムにおいて、Y信
号処理回路6におけるVアパコン回路604に本発明が
適用される。以下、本発明の具体的な実施形態について
説明する。
【0023】なお、CCD撮像素子1には、色配列が水
平2繰返しのカラーフィルタ、例えば図3に示す補色市
松カラーフィルタが装備されているものとする。このと
き、CCD撮像素子1がフィールド読み出し方式である
とすると、その出力信号としては、S1R,S2R,S
1B,S2Bの4種類の画素データが存在し、Rライン
(S1R,S2R)とBライン(S1B,S2B)とが
それぞれ交互に出力される。
【0024】ここで、各画素データS1R,S2R,S
1B,S2Bを、R,G,Bに簡易的に置き直すと以下
のようになる。 S1R=G +Cy=B+2G ……(1) S2R=Mg+Ye=2R+B+G ……(2) S1B=Mg+Cy=R+2B+G ……(3) S2B=G +Ye=R+2G ……(4)
【0025】図2は、本発明の第1実施形態を示すブロ
ック図である。図2において、入力されるデジタル映像
信号1HD,(0HD+2HD)/2は、減算器21で
減算される。この減算器21の減算出力は垂直方向の隣
り合うライン間の差であり、Vアパコン部22およびV
アパコンリミッター信号作成部23に供給される。Vア
パコンリミッター信号作成部23には、デジタル映像信
号1HD,(0HD+2HD)/2が直接供給されると
ともに、検波レベル設定回路24,25でそれぞれ設定
される第1,第2の検波レベルが与えられる。
【0026】Vアパコン部22は、減算器21の減算出
力をある一定のゲインで増幅するVアパコンゲイン部2
6と、このVアパコンゲイン部26の増幅出力中に含ま
れる低照度時のノイズ成分をカットするVアパコンスラ
イス部27と、このVアパコンスライス部27のスライ
ス出力に対して高輝度時にリミッターをかけるVアパコ
ンリミッター部28とから構成され、Vアパコンリミッ
ター部28でのリミット期間がVアパコンリミッター信
号作成部23から与えられるリミッター信号によって調
整されるようになっている。
【0027】Vアパコンリミッター信号作成部23は、
垂直方向のライン間のレベル差の検波を行う垂直方向検
波部29と、輝度レベルの検波を行う輝度レベル検波部
30と、これら両検波部29,30の各検波出力の論理
積をとるAND回路31と、このAND回路31の出力
に基づいてVアパコンリミッター部28のリミット期間
を設定するためのリミッター信号を出力するリミット期
間設定回路32とを有し、このリミット期間設定回路3
2から出力されるリミッター信号をVアパコンリミッタ
ー部28に与える構成となっている。
【0028】このVアパコンリミッター信号作成部23
において、垂直方向検波部29は、減算器21の減算出
力を絶対値化する絶対値回路291と、この絶対値回路
291の絶対値出力を検波レベル設定回路24で設定さ
れる第1の検波レベルと比較することによって垂直方向
のレベル差を検波するコンパレータ292と、AND回
路31を介して与えられるコンパレータ292の比較出
力をマスタークロックMCKの1クロック分遅延する遅
延回路293と、コンパレータ292の比較出力と遅延
回路293の遅延出力との論理和をとるOR回路294
とから構成されている。
【0029】一方、輝度レベル検波部30は、デジタル
映像信号1HDを検波レベル設定回路25で設定された
第2の検波レベルと比較することによって1HDの輝度
レベルを検波するコンパレータ301と、デジタル映像
信号(0HD+2HD)/2を上記第2の検波レベルと
比較することによって(0HD+2HD)/2の輝度レ
ベルを検波するコンパレータ302と、これらコンパレ
ータ301,302の各比較出力の論理和をとるOR回
路303と、このOR回路303の出力をマスタークロ
ックMCKの1クロック分遅延する遅延回路304と、
OR回路303の出力と遅延回路304の遅延出力との
論理和をとるOR回路305とから構成されている。
【0030】次に、上記構成の第1実施形態に係るVア
パコン回路の回路動作について、赤(R)の被写体を撮
像したときの各部の信号状態を示す図4〜図7の各波形
図を用いて説明する。なお、図4および図5はVアパコ
ンリミッターがかかり始めるとき、図6および図7はさ
らに輝度レベルが上がり画素データが飽和してきたとき
の各部の信号状態をそれぞれ示している。これらの図に
おいて、波形(a)〜(k)は、図2の各部(a)〜
(k)の波形をそれぞれ対応して示している。
【0031】CCD撮像素子1の色コーディングが補色
市松で、読み出し方式がフィールド読み出し方式の場
合、(1)式〜(4)式から明らかなように、Rの成分
が同じS1BとS2Bは、図4(b)に示すように、入
力の信号レベルが上昇したとしても同じレベルである
が、S1RとS2Rでは2Rの差が生じているので、図
4(a)に示すように、信号レベルが上昇するほど差が
大きくなってくる。
【0032】ただし、信号レベルが大きくなり過ぎる
と、図6(a)に示すように、S2Rが最初に飽和する
のでそれ以降はS1RとS2Rのレベル差は縮む方向に
働く。このとき、検波の際の注意点としては、S2Rの
レベルによって輝度レベルを検波し、飽和レベルを越え
たときに垂直方向の検波を連続的に行うことである。青
(B)を撮像したときは、この現象はS1BとS2Bで
発生する。以下に、具体的な回路動作について説明す
る。
【0033】先ず、輝度レベル検波部30において、コ
ンパレータ301でデジタル映像信号1HD(a)を検
波レベル設定回路25で設定された第2の検波レベルと
比較することによって1HDの輝度レベルを検波し、ま
たコンパレータ302でデジタル映像信号(0HD+2
HD)/2(b)を上記第2の検波レベルと比較するこ
とによって(0HD+2HD)/2の輝度レベルを検波
する。
【0034】ここで、デジタル映像信号1HD(a)お
よびデジタル映像信号(0HD+2HD)/2(b)の
各々には、Rラインの信号とBラインの信号が交互に現
れることになる。そこで、1HD(a),(0HD+2
HD)/2(b)のどちらかが検波レベルにかかれば、
輝度検波有りとするために、OR回路303で両検波出
力(c),(d)の論理和をとるようにしている。
【0035】また、図4(a)のような信号が入力され
たとき、S2R部が検波有り、S1R部が検波無しの状
態となり、OR回路303の出力として、画素周期で間
欠的な検波信号(e)が出力される。その結果、検波が
画素周期で断続的に行われることになり、好ましくな
い。そこで、本実施形態においては、OR回路303の
出力(e)とこれを遅延回路304で1クロック分遅延
した遅延出力との論理和をOR回路305でとること
で、連続的な検波信号(f)を得て連続的な検波を実現
している。
【0036】一方、垂直方向検波部29においては、減
算器21の減算出力(g)は絶対値回路291で絶対値
化され、その絶対値化出力(h)をコンパレータ292
で第1の検波レベルと比較することで、垂直方向のレベ
ル差を検波する。このコンパレータ292の出力である
垂直方向のレベル検波信号(i)は、OR回路305の
出力である輝度検波信号(f)とAND回路31で論理
積がとられる。これにより、垂直方向のレベル差検波と
輝度レベル検波の両方が検波されたときに、検波信号
(j)が得られる。
【0037】ところで、CCD撮像素子1の飽和状態で
は、図6(a)および(b)に示すようなデジタル映像
信号1HDおよびデジタル映像信号(0HD+2HD)
/2が入力される。このとき、S2R信号の飽和によ
り、減算器21の減算出力が図7(g)に、絶対値回路
291の絶対値化出力が図7(h)にそれぞれ示すよう
な波形となるため、コンパレータ292の出力は図7
(i)に示すような波形になる。その結果、検波が画素
周期で断続的に行われることになるため、好ましくな
い。
【0038】そこで、本実施形態では、AND回路31
の出力(j)とこれを遅延回路293で1クロック分遅
延した遅延出力との論理和をOR回路294でとること
で、連続的な検波信号(k)を得て連続的な検波を実現
している。なお、本実施形態においては、遅延回路29
3およびOR回路294をAND回路31とリミット幅
設定回路32の間に設けた構成を採っているが、その機
能からしてコンパレータ292とAND回路31の間に
設けることも可能である。
【0039】このようにして得られた検波信号(k)
は、リミット期間設定回路32に供給されて当該検波信
号(k)の幅の調整、即ちリミット期間の設定が行われ
る。具体的には、一例として、1回の検波についてマス
タークロックMCKの4クロック分の幅が検波信号
(k)に付加される。そして、4クロック分の幅が付加
された検波信号(k)は、Vアパコン部22のVアパコ
ンリミッター部28に、そのリミット期間を設定するリ
ミッター信号として供給される。
【0040】上述したように、第1実施形態に係るVア
パコン回路では、輝度レベル検波部30において、1H
Dの輝度レベルの検波または(0HD+2HD)/2の
輝度レベルの検波が断続的に行われても、OR回路30
3の後段に遅延回路304およびOR回路305からな
る連続化手段を配したことにより、連続的に検波信号を
出力することができるため、輝度に対する検波レベルを
高く設定できる。これにより、高輝度時に垂直方向の階
調を含む被写体を撮像した際に、Vアパコンを消すこと
がなく、擬似信号のVアパコンを削除することができ
る。
【0041】しかも、輝度レベルの検波と垂直方向のレ
ベル差の検波とを併用し、垂直方向のレベル差がかなり
大きいことを条件として検波信号を出力するようにして
いることにより、高輝度時に普通の被写体を撮像した際
に、Vアパコンが消えるようなことがなく、より確実な
Vアパコンが行えることになる。
【0042】なお、本実施形態では、輝度レベルの検波
と垂直方向のレベル差の検波とを併用する場合を例に採
って説明したが、輝度レベルの検波単独でも、高輝度時
に垂直方向の階調を含む被写体を撮像した際に、Vアパ
コンを消すことがなく、擬似的なVアパコンを削除でき
るという効果を得ることができる。また、垂直方向のレ
ベル差の検波単独でも可能である。この場合、遅延回路
293およびOR回路294からなる連続化手段の作用
によって連続的な検波が可能となる。
【0043】図8は、本発明の第2実施形態を示すブロ
ック図である。図8において、入力されるデジタル映像
信号1HD,(0HD+2HD)/2は、減算器41で
減算される。この減算器41の減算出力は垂直方向の隣
り合うライン間の差であり、Vアパコン部42およびV
アパコンリミッター信号作成部43に供給される。Vア
パコンリミッター信号作成部43には、デジタル映像信
号1HD,(0HD+2HD)/2が直接供給されると
ともに、検波レベル設定回路44,45でそれぞれ設定
される第1,第2の検波レベルが与えられる。
【0044】Vアパコン部42は、減算器41の減算出
力をある一定のゲインで増幅するVアパコンゲイン部4
6と、このVアパコンゲイン部46の増幅出力中に含ま
れる低照度時のノイズ成分をカットするVアパコンスラ
イス部47と、このVアパコンスライス部47のスライ
ス出力に対して高輝度時にリミッターをかけるVアパコ
ンリミッター部48とから構成され、Vアパコンリミッ
ター部48でのリミット期間がVアパコンリミッター信
号作成部43から与えられるリミッター信号によって設
定されるようになっている。
【0045】Vアパコンリミッター信号作成部43は、
水平方向の隣り合う画素間のレベル差の検波を行う水平
方向検波部49と、輝度レベルの検波を行う輝度レベル
検波部50と、これら両検波部49,50の各検波出力
の論理和をとるOR回路51と、このOR回路51の出
力に基づいてVアパコンリミッター部48のリミット期
間を設定するためのリミッター信号を出力するリミット
期間設定回路52とを有し、このリミット期間設定回路
52から出力されるリミッター信号をVアパコンリミッ
ター部48に与える構成となっている。
【0046】このVアパコンリミッター信号作成部43
において、水平方向検波部49は、デジタル映像信号1
HDをマスタークロックMCKの1クロック分遅延する
遅延回路491と、その遅延出力からデジタル映像信号
1HDを減算する減算器492と、その減算出力を絶対
値化する絶対値回路493と、その絶対値化出力を検波
レベル設定回路44で設定された第1の検波レベルと比
較するコンパレータ494と、デジタル映像信号(0H
D+2HD)/2を1クロック分遅延する遅延回路49
5と、その遅延出力からデジタル映像信号(0HD+2
HD)/2を減算する減算器496と、その減算出力を
絶対値化する絶対値回路497と、その絶対値化出力を
上記第1の検波レベルと比較するコンパレータ498
と、コンパレータ494,498の各比較出力の論理和
をとるOR回路499とから構成されている。
【0047】一方、輝度レベル検波部50は、デジタル
映像信号1HDを検波レベル設定回路25で設定された
第2の検波レベルと比較することによって1HDの輝度
レベルを検波するコンパレータ501と、デジタル映像
信号(0HD+2HD)/2を上記第2の検波レベルと
比較することによって(0HD+2HD)/2の輝度レ
ベルを検波するコンパレータ502と、これらコンパレ
ータ501,502の各比較出力の論理和をとるOR回
路503と、このOR回路503の出力をマスタークロ
ックMCKの1クロック分遅延する遅延回路504と、
OR回路503の出力と遅延回路504の遅延出力との
論理和をとるOR回路505とから構成されている。
【0048】上記構成の第2実施形態に係るVアパコン
回路では、先ず、水平方向検波部49において、コンパ
レータ494,498でS1信号とS2信号のレベル差
を、検波レベル設定回路44で設定された第1の検波レ
ベルと比較することにより、水平方向でデータのバラン
スが崩れたときを検波する。なお、飽和レベルに近づき
S1信号とS2信号のレベル差が縮まったときには、水
平方向の検波が行えなくなる。そのため、飽和レベルに
近づいたときには、輝度レベル検波部50で輝度レベル
の検波を行う。
【0049】すなわち、輝度レベル検波部50におい
て、コンパレータ501でデジタル映像信号1HDを検
波レベル設定回路45で設定された第2の検波レベルと
比較することによって1HDの輝度レベルを検波し、ま
たコンパレータ502でデジタル映像信号(0HD+2
HD)/2を上記第2の検波レベルと比較することによ
って(0HD+2HD)/2の輝度レベルを検波する。
【0050】ここで、デジタル映像信号1HDおよびデ
ジタル映像信号(0HD+2HD)/2の各々には、R
ラインの信号とBラインの信号が交互に現れることにな
る。そこで、デジタル映像信号1HD,(0HD+2H
D)/2のどちらかが検波レベルにかかれば、輝度検波
有りとするために、OR回路503でコンパレータ50
1,502の両比較出力の論理和をとるようにしてい
る。
【0051】また、第1実施形態の場合と同様に、図4
(a)のような信号が入力されたとき、S2R部が検波
有り、S1R部が検波無しの状態となるため、OR回路
503の出力として、画素周期で間欠的な検波信号が出
力され、検波が画素周期で断続的に行われることにな
る。これを回避し、連続的な検波を実現するために、O
R回路503の出力とこれを遅延回路504で1クロッ
ク分遅延した遅延出力との論理和をOR回路505でと
るようにしている。
【0052】上述したように、第2実施形態に係るVア
パコン回路においては、輝度レベルの検波ではなく、水
平方向検波部49によって水平方向の隣り合う画素間の
レベル差を検波するようにしているので、高輝度時に垂
直方向の階調を含む被写体を撮像した際に、Vアパコン
を消すことがなく、擬似的なVアパコンを削除すること
ができる。
【0053】また、水平方向検波部49では、高輝度の
状態になると、キャリア差(レベル差)が縮むため、検
波できないことになる。ところが、本実施形態において
は、輝度レベル検波部50によって高輝度時の検波を行
う構成を採っているので、高輝度になってキャリア差が
縮んだ場合であっても検波信号を発生することができ
る。しかも、この輝度レベル検波部50は、遅延回路5
04およびOR回路505からなる連続化手段の作用に
よって連続的に輝度検波を行える構成となっているの
で、連続して検波信号を発生することができる。
【0054】なお、本実施形態では、水平方向のレベル
差の検波と輝度レベルの検波を併用する場合を例に採っ
て説明したが、各検波レベルを適当に設定することによ
り、水平方向のレベル差検波単独でも、また輝度レベル
検波単独でも、高輝度時に垂直方向の階調を含む被写体
を撮像した際に、Vアパコンを消すことがなく、擬似的
なVアパコンを削除することができる。
【0055】図9は、本発明の第3実施形態を示すブロ
ック図である。図9において、入力されるデジタル映像
信号1HD,(0HD+2HD)/2は、減算器61で
減算される。この減算器61の減算出力は垂直方向の隣
り合うライン間の差であり、Vアパコン部62およびV
アパコンリミッター信号作成部63に供給される。Vア
パコンリミッター信号作成部63には、デジタル映像信
号1HD,(0HD+2HD)/2が直接供給されると
ともに、検波レベル設定回路64,65でそれぞれ設定
される第1,第2の検波レベルが与えられる。
【0056】Vアパコン部62は、減算器61の減算出
力をある一定のゲインで増幅するVアパコンゲイン部6
6と、このVアパコンゲイン部66の増幅出力中に含ま
れる低照度時のノイズ成分をカットするVアパコンスラ
イス部67と、このVアパコンスライス部67のスライ
ス出力に対して高輝度時にリミッターをかけるVアパコ
ンリミッター部68とから構成され、Vアパコンリミッ
ター部68でのリミット期間がVアパコンリミッター信
号作成部63から与えられるリミッター信号によって設
定されるようになっている。
【0057】Vアパコンリミッター信号作成部63は、
垂直方向のライン間のレベル差の検波を行う垂直方向検
波部69と、水平方向の隣り合う画素間のレベル差の検
波を行う水平方向検波部70と、これら両検波部69,
70の各検波出力の論理和をとるOR回路71と、この
OR回路71の出力に基づいてVアパコンリミッター部
68のリミット期間を設定するためのリミッター信号を
出力するリミット期間設定回路72とを有し、このリミ
ット期間設定回路72から出力されるリミッター信号を
Vアパコンリミッター部68に与える構成となってい
る。
【0058】このVアパコンリミッター信号作成部43
において、垂直方向検波部69は、減算器61の減算出
力を絶対値化する絶対値回路691と、この絶対値回路
691の絶対値出力を検波レベル設定回路64で設定さ
れる第1の検波レベルと比較することによって垂直方向
のレベル差を検波するコンパレータ692と、このコン
パレータ692の比較出力をマスタークロックMCKの
1クロック分遅延する遅延回路693と、コンパレータ
692の比較出力と遅延回路693の遅延出力との論理
和をとるOR回路694とから構成されている。
【0059】一方、水平方向検波部70は、デジタル映
像信号1HDをマスタークロックMCKの1クロック分
遅延する遅延回路701と、その遅延出力からデジタル
映像信号1HDを減算する減算器702と、その減算出
力を絶対値化する絶対値回路703と、その絶対値化出
力を検波レベル設定回路65で設定された第2の検波レ
ベルと比較するコンパレータ704と、デジタル映像信
号(0HD+2HD)/2を1クロック分遅延する遅延
回路705と、その遅延出力からデジタル映像信号(0
HD+2HD)/2を減算する減算器706と、その減
算出力を絶対値化する絶対値回路707と、その絶対値
化出力を上記第2の検波レベルと比較するコンパレータ
708と、コンパレータ704,708の各比較出力の
論理和をとるOR回路709とから構成されている。
【0060】上記構成の第3実施形態に係るVアパコン
回路では、先ず、水平方向検波部70において、コンパ
レータ704,708でS1信号とS2信号のレベル差
を、検波レベル設定回路65で設定された第2の検波レ
ベルと比較することにより、水平方向でデータのバラン
スが崩れたときを検波する。なお、飽和レベルに近づき
S1信号とS2信号のレベル差が縮まったときには、水
平方向の検波が行えなくなる。そのため、飽和レベルに
近づいたときには、垂直方向検波部69で垂直方向のレ
ベル差の検波を行う。
【0061】すなわち、垂直方向検波部69において、
減算器61の減算出力は絶対値回路691で絶対値化さ
れ、その絶対値化出力を検波レベル設定回路64で設定
される第1の検波レベルとコンパレータ692で比較す
ることで、垂直方向のレベル差を検波する。この垂直方
向検波部69では、第1実施形態における垂直方向検波
部29(図2を参照)の場合と同様に、CCD撮像素子
1の飽和状態では、S2R信号の飽和により、検波が画
素周期で断続的に行われることになる。
【0062】そこで、本実施形態においても、コンパレ
ータ692の比較出力、即ち垂直方向のレベル差の検波
出力と、これを遅延回路693でマスタークロックMC
Kの1クロック分遅延した遅延出力との論理和をOR回
路694でとるようにすることにより、連続的な検波信
号を出力して連続的な検波を実現している。
【0063】上述したように、第3実施形態に係るVア
パコン回路においては、第2実施形態の場合と同様に、
輝度レベルの検波ではなく、水平方向検波部49によっ
て水平方向の隣り合う画素間のレベル差を検波するよう
にしているので、高輝度時に垂直方向の階調を含む被写
体を撮像した際に、Vアパコンを消すことがなく、擬似
的なVアパコンを削除することができる。
【0064】また、水平方向検波部49では、高輝度の
状態になると、キャリア差が縮むため、検波できないこ
とになる。ところが、本実施形態においては、垂直方向
検波部69によって垂直方向の隣り合うライン間のレベ
ル差の検波を行う構成を採っているので、高輝度になっ
てキャリア差が縮んだ場合であっても検波信号を発生す
ることができる。しかも、この垂直方向検波部69は、
遅延回路693およびOR回路694からなる連続化手
段の作用によって連続的に輝度検波を行える構成となっ
ているので、連続して検波信号を発生することができ
る。
【0065】なお、本実施形態では、水平方向のレベル
差の検波と垂直方向のレベル差の検波を併用する場合を
例に採って説明したが、各検波レベルを適当に設定する
ことにより、水平方向のレベル差検波単独でも、また垂
直方向のレベル差検波単独でも、高輝度時に垂直方向の
階調を含む被写体を撮像した際に、Vアパコンを消すこ
とがなく、擬似信号のVアパコンを削除することができ
る。
【0066】以上説明した各実施形態においては、補色
市松のカラーコーディングCCD撮像素子を撮像デバイ
スとして用いたカメラシステムの信号処理系に適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、補色以外のカラーコーディングCCD撮像素子を用
いたカメラシステムの信号処理系にも同様に適用し得る
ものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定のカラーコーディングのカラーフィルタを持つ固体
撮像素子を用いたカメラシステムにおいて、上記カラー
コーディングに基づく複数の画素データのレベル検波を
行う際に、その検波が断続的に行われても連続的な検波
信号を出力するようにしたことにより、輝度レベルの検
波を行う場合であっても、検波レベルを高く設定できる
ことになるため、高輝度時に垂直方向に階調を含む被写
体を撮像した際に、Vアパコンを消すことなく、擬似的
なVアパコンを削除できる。
【0068】また、所定のカラーコーディングのカラー
フィルタを持つ固体撮像素子を用いたカメラシステムに
おいて、上記カラーコーディングに基づく複数の画素デ
ータについて水平方向の隣り合う画素間のレベル差の検
波を行うようにし、好ましくは、水平方向のレベル差検
波に加えて、輝度レベルの検波または垂直方向のレベル
差検波を併用して高輝度時の検波を行うようにしたこと
により、主体が輝度レベルの検波ではないため、高輝度
時に垂直方向に階調を含む被写体を撮像した際に、Vア
パコンを消すことなく、擬似的なVアパコンを削除でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカメラシステムの構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】補色市松のカラーフィルタのカラーコーディン
グ図である。
【図4】Vアパコンリミッターがかかり始めるときの各
部の信号状態を示す波形図(その1)である。
【図5】Vアパコンリミッターがかかり始めるときの各
部の信号状態を示す波形図(その2)である。
【図6】輝度レベルが上がり画素データが飽和してきた
ときの各部の信号状態を示す波形図(その1)である。
【図7】輝度レベルが上がり画素データが飽和してきた
ときの各部の信号状態を示す波形図(その2)である。
【図8】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の第3実施形態を示すブロック図であ
る。
【図10】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
21,41,61,101…減算器、22,42,6
2,102…Vアパコン部、23,43,63,103
…Vアパコンリミッター信号作成部、24,25,4
4,45,64,65,107…検波レベル設定回路、
29,69…垂直方向検波部、30,50…輝度レベル
検波部、32,53,72,111…リミット期間設定
回路、49,70…水平方向検波部、108,109,
292,301,302,494,498,501,5
02,692,704,708…コンパレータ、29
1,493,497,691,703,707…絶対値
回路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のカラーコーディングのカラーフィ
    ルタを持つ固体撮像素子から出力されるある1ライン分
    の第1の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号
    を平均化して得られる第2の映像信号との差を求める減
    算手段と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで増
    幅する増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対してリ
    ミッターをかけるリミッター手段とを有する映像信号処
    理回路であって、 前記第1,第2の映像信号に基づいて前記カラーコーデ
    ィングに基づく複数の画素データのレベルを検波する検
    波手段と、 前記検波手段から検波信号が断続的に出力されるとき、
    これを連続化して出力する連続化手段と、 前記連続化手段で連続化された検波信号に基づいて前記
    リミッター手段のリミット期間を設定するリミット期間
    設定手段とを備えたことを特徴とする映像信号処理回
    路。
  2. 【請求項2】 前記検波手段は、輝度レベルを検波する
    輝度レベル検波手段からなり、 前記連続化手段は、前記輝度レベル検波手段の検波出力
    をマスタークロックの1クロック分遅延する遅延回路
    と、前記輝度レベル検波手段の検波出力と前記遅延回路
    の遅延出力との論理和をとるOR回路とからなることを
    特徴とする請求項1記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記検波手段は、垂直方向の隣り合うラ
    イン間のレベル差を検波する垂直方向検波手段からな
    り、 前記連続化手段は、前記垂直方向検波手段の検波出力を
    マスタークロックの1クロック分遅延する遅延回路と、
    前記垂直方向検波手段の検波出力と前記遅延回路の遅延
    出力との論理和をとるOR回路とからなることを特徴と
    する請求項1記載の映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記検波手段は、輝度レベルを検波する
    輝度レベル検波手段と、垂直方向の隣り合うライン間の
    レベル差を検波する垂直方向検波手段と、前記輝度レベ
    ル検波手段および前記垂直方向検波手段の各検波出力の
    論理積をとるAND回路とからなり、 前記連続化手段は、前記輝度レベル検波手段の検波出力
    をマスタークロックの1クロック分遅延する第1の遅延
    回路と、前記輝度レベル検波手段の検波出力と前記第1
    の遅延回路の遅延出力との論理和をとる第1のOR回路
    と、前記垂直方向検波手段の検波出力をマスタークロッ
    クの1クロック分遅延する第2の遅延回路と、前記垂直
    方向検波手段の検波出力と前記第2の遅延回路の遅延出
    力との論理和をとる第2のOR回路とからなることを特
    徴とする請求項1記載の映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 所定のカラーコーディングのカラーフィ
    ルタを持つ固体撮像素子から出力されるある1ライン分
    の第1の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号
    を平均化して得られる第2の映像信号との差を求める減
    算手段と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで増
    幅する増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対してリ
    ミッターをかけるリミッター手段とを有する映像信号処
    理回路であって、 前記第1,第2の映像信号に基づいて前記カラーコーデ
    ィングに基づく複数の画素データについて水平方向の隣
    り合う画素間のレベル差を検波する水平方向検波手段
    と、 前記水平方向検波手段から出力される検波信号に基づい
    て前記リミッター手段のリミット期間を設定するリミッ
    ト期間設定手段とを備えたことを特徴とする映像信号処
    理回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の映像信号処理回路におい
    てさらに、 前記第1,第2の映像信号に基づいて輝度レベルを検波
    する輝度レベル検波手段と、 前記輝度レベル検波手段から検波信号が断続的に出力さ
    れるとき、これを連続化して出力する連続化手段と、 前記水平方向検波手段の検波出力と前記連続化手段の連
    続化出力との論理和をとって前記リミット期間設定手段
    に供給するOR回路とを備えたことを特徴とする映像信
    号処理回路。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の映像信号処理回路におい
    てさらに、 前記減算手段の減算出力に基づいて垂直方向の隣り合う
    ライン間のレベル差を検波する垂直方向検波手段と、 前記垂直方向検波手段から検波信号が断続的に出力され
    るとき、これを連続化して出力する連続化手段と、 前記水平方向検波手段の検波出力と前記連続化手段の連
    続化出力との論理和をとって前記リミット期間設定手段
    に供給するOR回路とを備えたことを特徴とする映像信
    号処理回路。
  8. 【請求項8】 所定のカラーコーディングのカラーフィ
    ルタを持つ固体撮像素子から出力されるある1ライン分
    の第1の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号
    を平均化して得られる第2の映像信号との差を求める減
    算手段と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで増
    幅する増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対してリ
    ミッターをかけるリミッター手段とを有する映像信号処
    理回路において、 前記第1,第2の映像信号に基づいて前記カラーコーデ
    ィングに基づく複数の画素データのレベルを検波し、 その検波が断続的に行われるときこれを連続化し、 その連続化された検波結果に基づいて前記リミッター手
    段のリミット期間を設定することを特徴とする映像信号
    処理方法。
  9. 【請求項9】 前記画素データのレベル検波において、
    輝度レベルの検波を行うことを特徴とする請求項8記載
    の映像信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記画素データのレベル検波におい
    て、垂直方向の隣り合うライン間のレベル差の検波を行
    うことを特徴とする請求項8記載の映像信号処理方法。
  11. 【請求項11】 前記画素データのレベル検波におい
    て、輝度レベルの検波と、垂直方向の隣り合うライン間
    のレベル差の検波を行うことを特徴とする請求項8記載
    の映像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 所定のカラーコーディングのカラーフ
    ィルタを持つ固体撮像素子から出力されるある1ライン
    分の第1の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信
    号を平均化して得られる第2の映像信号との差を求める
    減算手段と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで
    増幅する増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対して
    リミッターをかけるリミッター手段とを有する映像信号
    処理回路において、 前記第1,第2の映像信号に基づいて前記カラーコーデ
    ィングに基づく複数の画素データについて水平方向の隣
    り合う画素間のレベル差を検波し、 その検波結果に基づいて前記リミッター手段のリミット
    期間を設定することを特徴とする映像信号処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の映像信号処理方法に
    おいてさらに、 前記第1,第2の映像信号に基づいて輝度レベルを検波
    し、 その検波が断続的に行われるときこれを連続化し、 その連続化された検波結果または前記水平方向の隣り合
    う画素間のレベル差の検波結果に基づいて前記リミッタ
    ー手段のリミット期間を設定することを特徴とする映像
    信号処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の映像信号処理方法に
    おいてさらに、 前記減算手段の減算出力に基づいて垂直方向の隣り合う
    ライン間のレベル差を検波し、 その検波が断続的に行われるときこれを連続化し、 その連続化された検波結果または前記水平方向の隣り合
    う画素間のレベル差の検波結果に基づいて前記リミッタ
    ー手段のリミット期間を設定することを特徴とする映像
    信号処理方法。
  15. 【請求項15】 所定のカラーコーディングのカラーフ
    ィルタを持つ固体撮像素子と、 前記固体撮像素子から出力されるある1ライン分の第1
    の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号を平均
    化して得られる第2の映像信号との差を求める減算手段
    と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで増幅する
    増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対してリミッタ
    ーをかけるリミッター手段とを有する映像信号処理回路
    とを具備し、 前記信号処理回路は、 前記第1,第2の映像信号に基づいて前記カラーコーデ
    ィングに基づく複数の画素データのレベルを検波する検
    波手段と、 前記検波手段から検波信号が断続的に出力されるとき、
    これを連続化して出力する連続化手段と、 前記連続化手段で連続化された検波信号に基づいて前記
    リミッター手段のリミット期間を設定するリミット期間
    設定手段とを備えたことを特徴とするカメラシステム。
  16. 【請求項16】 前記検波手段は、輝度レベルを検波す
    る輝度レベル検波手段と、垂直方向の隣り合うライン間
    のレベル差を検波する垂直方向検波手段と、前記輝度レ
    ベル検波手段および前記垂直方向検波手段の各検波出力
    の論理積をとるAND回路とからなり、 前記連続化手段は、前記輝度レベル検波手段の検波出力
    をマスタークロックの1クロック分遅延する第1の遅延
    回路と、前記輝度レベル検波手段の検波出力と前記第1
    の遅延回路の遅延出力との論理和をとる第1のOR回路
    と、前記垂直方向検波手段の検波出力をマスタークロッ
    クの1クロック分遅延する第2の遅延回路と、前記垂直
    方向検波手段の検波出力と前記第2の遅延回路の遅延出
    力との論理和をとる第2のOR回路とからなることを特
    徴とする請求項15記載のカメラシステム。
  17. 【請求項17】 所定のカラーコーディングのカラーフ
    ィルタを持つ固体撮像素子と、 前記固体撮像素子から出力されるある1ライン分の第1
    の映像信号と、その前後の2ライン分の映像信号を平均
    化して得られる第2の映像信号との差を求める減算手段
    と、前記減算手段の減算出力を所定のゲインで増幅する
    増幅手段と、前記増幅手段の増幅出力に対してリミッタ
    ーをかけるリミッター手段とを有する映像信号処理回路
    とを具備し、 前記映像信号処理回路は、 前記第1,第2の映像信号
    に基づいて前記カラーコーディングに基づく複数の画素
    データについて水平方向の隣り合う画素間のレベル差を
    検波する水平方向検波手段と、 前記水平方向検波手段から出力される検波信号に基づい
    て前記リミッター手段のリミット期間を設定するリミッ
    ト期間設定手段とを備えたことを特徴とするカメラシス
    テム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のカメラシステムにお
    いて、 前記映像信号処理回路はさらに、 前記第1,第2の映像信号に基づいて輝度レベルを検波
    する輝度レベル検波手段と、 前記輝度レベル検波手段から検波信号が断続的に出力さ
    れるとき、これを連続化して出力する連続化手段と、 前記水平方向検波手段の検波出力と前記連続化手段の連
    続化出力との論理和をとって前記リミット期間設定手段
    に供給するOR回路とを備えたことを特徴とするカメラ
    システム。
  19. 【請求項19】 請求項17記載のカメラシステムにお
    いて、 前記映像信号処理回路はさらに、 前記減算手段の減算出力に基づいて垂直方向の隣り合う
    ライン間のレベル差を検波する垂直方向検波手段と、 前記垂直方向検波手段から検波信号が断続的に出力され
    るとき、これを連続化して出力する連続化手段と、 前記水平方向検波手段の検波出力と前記連続化手段の連
    続化出力との論理和をとって前記リミット期間設定手段
    に供給するOR回路とを備えたことを特徴とするカメラ
    システム。
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