JPH11234650A - 無線端末装置 - Google Patents

無線端末装置

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JPH11234650A
JPH11234650A JP3114898A JP3114898A JPH11234650A JP H11234650 A JPH11234650 A JP H11234650A JP 3114898 A JP3114898 A JP 3114898A JP 3114898 A JP3114898 A JP 3114898A JP H11234650 A JPH11234650 A JP H11234650A
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JP3114898A
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Nobuaki Takahashi
宣明 高橋
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量情報ケーブルに多重して配信される中
容量ディジタルデータを必要とされる家庭内で伝送する
場合、従来の屋内配線は高速な信号に対応しておらず、
接続機器が複数である場合は複数の屋内配線が必要とな
ってしまう。 【解決手段】 高速情報信号受電部11は入力された複
合情報信号からAVデータと中速情報信号とをそれらに
含まれるヘッダ情報に基づいて分離し、高速情報信号で
あるAVデータは第1の情報信号としてAV信号情報部
12に供給し、中速情報信号は第2の情報信号として中
速情報送受信器13に供給する。第2の情報信号は、中
速情報送受信器13内で複数のキャリアを使用したディ
ジタル変調波信号に変換された後、送信周波数帯に周波
数変換されて無線送信される。第2の端末20は、第1
の端末10からの送信信号を受信し、復号する。第1の
端末10と第2の端末20の間は無線通信により、屋内
配線を不要にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線端末装置に係
り、特にAVコンテンツバンク用無線端末装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】AVコンテンツバンクは、高速通信路を
介して音声付き動画像信号(AVデータ)の受信、送信
(情報発信)を行う。この音声付き動画像信号は、例え
ば動画像符号化標準方式の一例のMPEG1方式あるい
はMPEG2方式などによって圧縮符号化された標準テ
レビジョン信号であり、かかる音声付き動画像信号を伝
送するには、毎秒1Mビット〜10Mビット程度の情報
を伝送できる線路が必要とされ、上記の高速通信路はこ
のような情報の伝送を可能としている。
【0003】AVコンテンツバンクの構成は、AVホー
ムサーバーともいうべき機能を有しており、AVデータ
の入力、記録、編集の機能を有しており、蓄積されてい
るAVデータはリアルタイムで読み出し、連続した音声
付き動画像として再生することができる。
【0004】一方、現在、インターネットの通信などが
行われる中速通信路が広く普及している。この中速通信
路は、ISDN(サービス統合ディジタル網)で使用さ
れる毎秒64kbps程度の情報を伝送できる通信路で
ある。ISDNは、2系統のディジタル情報を伝送で
き、そのISDN信号(2系統のディジタル情報)を受
信する端末のそれぞれにターミナルアダプタ(TA)を
設置し、それぞれの端末が受信信号を得る構成である。
現在は、ISDNよりも高速な信号を受信する端末装置
は一般家庭には導入されていない。
【0005】現時点では、オンデマンドによる音声付き
映像のサービスはなされていないが、近い将来、CAT
V網の整備、ファイバー・ツウ・ザ・ホーム(Fiber to
thehome)の整備により、大容量のディジタルAVデー
タを配信可能とする高速通信路が一般家庭にも接続され
るようになり、一般の家庭で音声付き映像のサービスが
実現されるようになるものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】家庭で大容量のディジ
タルデータを受電できるようになったとき、現在家庭で
用いられているISDN等によるインターネットの結合
がなされるようになる。しかるに、そのときは、大容量
ディジタルAVデータの受電が優先され、引き込み線
(ファイバー)はAVコンテンツバンクの設置される、
リビングルームなどとなる。この場合でも、個人的ニー
ズにより行われるインターネットの接続は、書斎、子供
部屋などのリビングルームとは離れた場所となるケース
が多いと考えられる。
【0007】すなわち、大容量情報ケーブルが家庭に接
続される場合は、それを介して従来容量(中速通信路:
ISDN)のディジタルデータも配信されるケースが多
いと考えられ、上記のようにAVコンテンツバンクが設
置されるリビングルームなどの家族全員が使用する部屋
とは離れた、主として個人的に使用される部屋(書斎、
子供部屋など)の間に屋内配線が必要とされる。
【0008】しかし、従来の屋内配線は高速な信号に対
応しておらず、接続機器が単数の場合はその機器に対す
る外部からの結線を考慮すればよいが、複数である場合
は複数の屋内配線をしないで処理する方が部屋の美観上
からも好ましい。特に、接続機器の片方が高速回線受信
端末で、他方が中速回線(ISDNレベル)受信端末で
ある場合でも、中速信号が高速回線で伝送される時に
は、両者に対して高速な回線の受信のための屋内配線が
必要となってしまう。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
屋内配線を実施しないで大容量情報ケーブルに多重して
配信される中容量ディジタルデータを必要とされる家庭
内の生活環境内に無線配信し得るAVコンテンツバンク
用無線端末装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、他の無線装置
に与える影響を最小限にして受信し得る無線端末装置を
提供することにある。
【0011】更に、本発明の他の目的は、比較的小さな
回路規模の構成により受信し得る無線端末装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は、無線通信可能とされた第1の端末と
第2の端末からなる無線端末装置であって、第1の端末
を、第1の情報信号である圧縮符号化された音声付き動
画像信号と、この第1の情報信号よりも低速の転送レー
トの第2の情報信号との多重信号が入力されたときは第
1及び第2の情報信号を分離し、第1及び第2の情報信
号が別々の入力端子に入力されたときは両信号を多重し
て送信する受電部と、受電部により分離された第1の情
報信号を蓄積した後、任意のタイミング後に読み出して
復号再生する再生手段と、受電部により分離された第2
の情報信号を複数のキャリアを使用するディジタル変調
波信号に変換した後無線送信し、受信した複数のキャリ
アを使用したディジタル変調波信号は復号して受電部へ
第2の情報信号として出力する第1の送受信手段とを有
し、第2の端末を、第1の送受信手段から送信されたデ
ィジタル変調波信号を受信したときは、その受信ディジ
タル変調波信号を復号して第2の情報信号を得、入力さ
れた情報信号は複数のキャリアを使用するディジタル変
調波信号に変換した後無線送信する第2の送受信手段
と、第2の送受信手段により復号された第2の情報信号
を受けて出力処理し、所望の情報信号を第2の送受信手
段へ送信する情報信号として入力する端末部とを有する
構成としたものである。
【0013】本発明では、第1の端末が、第2の情報信
号の転送レートよりも高速の第1の情報信号の伝送路で
伝送されてきた第1及び第2の情報信号の多重信号から
第2の情報信号を分離して第2の端末へ無線送信するよ
うにしたため、第1の端末と第2の端末との間の配線を
不要にできる。また、本発明では、無線送信される信号
は、複数のキャリアを使用するディジタル変調波信号と
したため、所定帯域内での送信電力エネルギーを小さく
設定できると共に、大容量のデータ送信ができる。
【0014】また、第2の発明は、複数の第2の端末は
対向する一の第1の端末からの無線信号のみを受信でき
るように互いに所定距離離れて設置されており、第1の
送受信手段及び第2の送受信手段はそれぞれ複数の周波
数帯のうちの一の周波数帯でディジタル変調波信号を送
信し、複数の周波数帯の信号を受信する構成とされてお
り、かつ、第2の端末は、第2の送受信手段により受信
される複数の周波数帯のうち、所定時間以上受信入力の
無い周波数帯を検出して、その検出した周波数帯の情報
を第2の送受信手段を介して第1の端末へ送信する不使
用周波数帯検出手段を有し、第1の送受信手段は、検出
した周波数帯の情報を受信したときには、その周波数帯
情報で指定される周波数帯でディジタル変調波信号を送
信することを特徴とする。
【0015】この発明では、第2の端末が所定時間以上
受信入力の無い周波数帯を検出して、その情報を第1の
端末へ送信し、第1の端末から第2の端末への送信周波
数帯を決定するようにしているため、隣接地域で別の第
1及び第2の端末間で無線通信が行われている場合で
も、混信が生じないようにできる。
【0016】更に、第3発明は、第1及び第2の送受信
手段を、それぞれマルチキャリア送信機とマルチキャリ
ア受信機とからなる構成とし、マルチキャリア送信機
は、複数の周波数を発振出力する多周波数発振器と、入
力された第2の情報信号の値に応じて多周波数発振器の
出力周波数を選択制御する制御回路と、多周波数発振器
の出力周波数を加算合成して複数のキャリアを使用する
ディジタル変調波信号として出力する加算器と、この加
算器の出力ディジタル変調波信号をアナログ信号に変換
した後送信周波数帯に変換して無線送信する送信手段と
よりなり、マルチキャリア受信機は、受信した信号を中
間周波数に変換する周波数変換器と、中間周波数信号か
ら同期信号を得る同期回路と、中間周波数信号から同期
信号に基づいて複素フーリエ変換に基づいて演算を施す
演算回路と、演算回路の出力信号を復号して第2の情報
信号として出力する復号器とよりなることを特徴とす
る。この発明では、伝送する信号のキャリア数は多くて
も、受信側の演算回路で複素フーリエ変換により同時に
復調できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる無線端末装
置の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すよう
に、この実施の形態の無線端末装置は、第1の端末10
と第2の端末20とから構成されている。第1の端末1
0は高速通信路30に接続された高速情報信号受電部1
1と、高速情報信号受電部11に接続されたAV信号情
報部12及び中速情報送受信器13とより構成されてい
る。
【0018】高速情報信号受電部11とAV信号情報部
12は、AVコンテンツバンク部を構成している。中速
情報送受信器13は、空中線14を介して第2の端末2
0との間で無線通信を行う。第2の端末20は、空中線
21に接続された中速情報送受信器22と、中速情報送
受信器22に接続された中速情報端末部23とより構成
されている。中速情報端末部23は、いわゆるインター
ネットの通信が行われているISDN程度の毎秒64k
bps程度の情報を扱う端末である。
【0019】図2は中速情報送受信器の一実施の形態の
ブロック図を示す。図1に示した中速情報送受信器13
及び22はそれぞれ同一構成であり、図2に示すよう
に、マルチキャリア送信機41aとマルチキャリア受信
機41bとから構成されている。更に、マルチキャリア
送信機41aは、インタフェース42、多周波数発振器
43、制御回路44、加算器45、DA変換器46及び
送信アンテナ48aに接続された周波数変換器47から
構成されている。また、マルチキャリア受信機41b
は、受信アンテナ48bに接続された周波数変換器4
9、同期回路50、AD変換器51、FFT(高速フー
リエ変換)演算回路52、復号器53及びインタフェー
ス54から構成されている。また、送信アンテナ48a
及び受信アンテナ48bは、図1の空中線14あるいは
空中線21に相当する。
【0020】図3は図1中のAV信号情報部12の一実
施の形態のブロック図を示す。図3中、図1と同一構成
部分には同一符号を付してある。図3に示すように、A
V信号情報部12は、蓄積回路121、編集器122、
デマルチプレクサ123、ビデオ信号デコーダ124及
びオーディオ信号デコーダ125より構成されており、
前述したように、高速情報信号受電部11と共にAVコ
ンテンツバンク部を構成している。蓄積回路121は、
光ディスクのような記録媒体及びその記録再生装置ある
いはRAM(ランダム・アクセス・メモリ)のような記
憶回路及びその書き込み/読み出し回路で構成されてい
る。
【0021】次に、本実施の形態の動作について図1乃
至図3と共に説明する。図1において、受信時には、M
PEG1方式あるいはMPEG2方式などによって圧縮
符号化されて得られた音声付き動画像信号(AVデー
タ)は、伝送速度が1Mbps〜10Mbps程度の高
速情報信号であり、これに適宜中速情報信号が時分割多
重されて複合情報信号とされて高速通信路30を通して
高速情報信号受電部11に供給される。
【0022】高速情報信号受電部11は入力された複合
情報信号からAVデータと中速情報信号とをそれらに含
まれるヘッダ情報に基づいて分離し、高速情報信号であ
るAVデータは第1の情報信号としてAV信号情報部1
2に供給し、中速情報信号は第2の情報信号として中速
情報送受信器13に供給する。第1の情報信号(AVデ
ータ)は、MPEGで規格化されたトランスポートスト
リームであり、音声データと映像データとが時分割多重
された信号であり、図3に示したAV信号情報部12内
の蓄積回路121に供給されて蓄積される。
【0023】このとき、映像入力端子15より入力され
た映像信号と音声入力端子16より入力された音声信号
とを編集器122に供給し、ここで編集して得られたA
V編集信号を蓄積回路121にAVデータと共に蓄積し
てもよい。この蓄積回路121に蓄積されたAVデータ
を少なくとも含む信号は、視聴者が希望するときに、ま
た好みの順番で並び替えて読み出されて、デマルチプレ
クサ123に供給され、ここで映像データと音声データ
とに分離され、映像データはビデオ信号デコーダ124
に供給されて複号され、ビデオ信号として映像出力端子
17へ出力され、一方、分離された音声データはオーデ
ィオ信号デコーダ125に供給されて復号され、オーデ
ィオ信号とされて音声出力端子18へ出力される。
【0024】一方、図1に示した高速情報信号受電部1
1で分離された第2の情報信号(中速情報信号)は、中
速情報送受信器13内の図2に示したインタフェース4
2に供給され、ここでシンボル期間毎に伝送できる量の
データが取り込まれて伝送すべきキャリアの割り付けが
行われ、それぞれのデータが割り付けられたキャリアを
発振出力する多周波数発振器43の入力として与えられ
る。
【0025】多周波数発振器43は入力されるデータに
対応したディジタル変調波信号を出力する。制御回路4
4は多周波数発振器43のうちどの発振出力を生じさせ
るかを、入力される信号内容に応じて制御する。ここ
で、上記のディジタル変調波信号がQPSK信号である
場合、多周波数発振器43は各発振周波数のそれぞれに
おいて位相が90°ずつ異なる4つの信号を出力できる
ように構成されている。例えば、ディジタルデータと発
振周波数の位相関係は、2進数で示されるデータの2ビ
ットが”00”のときには0°、”01”のときには9
0°、”10”のときには180°、”11”のときに
は270°というように指定する。
【0026】他の例として、ディジタル変調を16QA
Mで行う場合は、IQ平面上の16点の情報を伝送す
る。IQ平面上の16点は、それに対応する振幅と位相
値による16種類の発振信号を表現することができる。
この場合、4ビットのディジタルデータはそれらに対応
する16種類の発振周波数信号により伝送することがで
きる。また、各QAMの信号は、同一のシンボル期間は
同一のデータで変調され、各キャリア(発振周波数信
号)の周波数間隔はシンボル周波数の整数倍となるよう
に設定されている。
【0027】このようにして、多周波数発振器43は、
それぞれ送信されるキャリア数に対して、その多値化の
状態で必要とする発振信号の種類の信号情報を有してお
り、キャリアの数だけの発振信号を同時に発生する。加
算器45は多周波数発振器43からの複数の発振信号を
加算して一つの信号とし、これをDA変換器46に供給
する。DA変換器46によりディジタル・アナログ変換
して得られたアナログ信号は周波数変換器47に供給さ
れて、送信周波数帯に周波数変換された後、図示しない
増幅回路で所定の電力値に増幅されて送信アンテナ48
aより空中に放射される。
【0028】このようにして、図1の中速情報送受信器
12のアンテナ14(図2の送信アンテナ48aに相
当)から無線送信された信号は、第2の端末20の空中
線21(図2の受信アンテナ48bに相当)にて受信さ
れ、中速情報送受信器22に入力される。この中速情報
受信器22の受信動作について図2と共に説明する。
【0029】受信アンテナ48bで受信された信号は、
必要に応じて図示しない増幅回路により高周波増幅され
た後周波数変換器49に供給されて、中間周波数に変換
される。この周波数変換器49から出力された中間周波
信号は、AD変換器51に供給される一方、同期回路5
0に供給され、AD変換器51及びFFT演算回路52
を駆動する同期信号を作成する。
【0030】AD変換器51により同期回路50からの
同期信号に基づきアナログ・ディジタル変換されて得ら
れたディジタル中間周波信号は、FFT演算回路52に
供給され、ここで同期回路50からの同期信号に基づ
き、複素フーリエ変換されて実数−虚数複素平面内の信
号として取り出される。ここで、受信信号がQAM信号
である場合、各QAMの信号は、同一のシンボル期間は
同一のデータで変調され、各キャリア(発振周波数信
号)の周波数間隔はシンボル周波数の整数倍となるよう
に設定されているため、上記のFFT演算回路52によ
り、直交周波数分割多重信号(OFDM信号)と同様に
して復号できる。
【0031】FFT演算回路52の出力信号は、復号器
53に供給されてその信号の振幅と位相値よりディジタ
ル信号が求められる。この復号器53により復号された
ディジタル信号は、インタフェース54を介して図1の
中速情報端末部23に、インタフェース42に入力され
たのと同じ順序で供給される。従って、この実施の形態
によれば、高速受信端末である第1の端末10で受信し
た信号から分離した中速伝送信号を中速情報送受信器1
3により無線送信し、それを中速情報送受信器22で受
信して中速情報端末部23に供給するため、屋内配線を
し直すことなく、必要とする場所に中速情報信号を伝送
でき、家庭で使用したときに見苦しい屋内配線をしない
で済ますことができる。
【0032】また、本実施の形態では、マルチキャリア
送信機41aから送信される周波数は、予め準備された
多数の送受信チャンネルの中の一部を用いて行う。すな
わち、中速情報送受信器22内のマルチキャリア受信機
41bのFFT演算回路52は多くの送受信用に設定さ
れたチャンネルの受信を行い、それらのチャンネルのア
クティビティ(利用状況)をモニターする。
【0033】これにより、所定時間にわたって入力され
ないチャンネルの周波数帯があることを検出したとき
は、そのチャンネル情報を中速情報送受信器13内のマ
ルチキャリア受信機に送信し、中速情報送受信器13内
のマルチキャリア送信機から送信する電波のチャンネル
として割り当てさせる。このような送受信チャンネルの
ネゴシエーションを行うことにより、隣接地域での使用
に際しても混信がなく、また周波数利用効率も向上でき
る。
【0034】また、第1の端末10と第2の端末20と
の間で無線通信する電波は、電波法に則り微弱電波とし
て伝送することを想定して、この実施の形態では、同期
された多くのキャリアを用いて情報を伝送することで所
定帯域内の送信電波の電力エネルギー集中を無くし、か
つ、大きな情報量の信号を伝送できるように配慮してあ
る。
【0035】しかし、複数の異なるマルチキャリア送信
機が離れて設置されるときには、場所が離れていること
により、送信機の出力が分散されることになる。また、
この実施の形態では、微弱電波による伝送を想定してい
るため、場所が少し離れるとその送信信号の受信信号レ
ベルは雑音レベル以下となる。このため、第1の端末1
0と第2の端末20からなる送受信装置を複数設け、か
つ、互いに少し離れた場所に設置した場合は、これら互
いに異なる送受信装置をそれぞれ共通の周波数を用いて
運用できる。
【0036】例えば、第1の端末10から100m離れ
た第2の端末20内の中速情報送受信器22での受信信
号が雑音レベル以下となるこの実施の形態では、200
m間隔で第1の端末10を設置することが可能となる。
従って、この例の場合、東京都内の面積を2000km
2としたとき、最大35万チャンネルを用意できる。1
チャンネルは120本のQAMキャリアからなっている
ものとすると、キャリア1本はISDN(144kbp
s)と同じ伝送容量を有しているので、計算上都内に最
大4200万のISDN無線チャンネルが設置可能とい
うことになる。
【0037】また、前述したように、マルチキャリア受
信機は利用できる送受信チャンネルのアクティビティを
常にモニターしているので、空きチャンネルの利用が促
進され、上述のような電波の有効利用が促進されること
になる。
【0038】次に、図1の第1の端末10の送信時の動
作について説明する。この場合は、中速情報端末部23
により発生された中速情報が中速情報送受信器22によ
り前述したディジタル変調波信号とされ、空きチャンネ
ルの周波数帯に周波数変換された後、空中線21より空
中に電波として放射される。
【0039】この送信電波は第1の端末10の空中線1
4で受信され、中速情報送受信器13において図2に示
したマルチキャリア受信機41bで説明したと同様の受
信動作が行われ、FFT演算回路52を用いて復号され
た後、復号器53及びインタフェース54を通して第2
の情報信号として図1の高速情報信号受電部11に供給
される。
【0040】一方、任意のタイミングで適宜映像入力端
子15から入力されたビデオ信号及び音声入力端子16
から入力されたオーディオ信号は、それぞれAV信号情
報部12に供給され、ここで図3には図示を省略したエ
ンコーダによりMPEG1あるいはMPEG2の規格に
従って圧縮符号化されてAVデータとして生成された
後、図3には図示しない蓄積回路に供給されて蓄積され
る。そして、この蓄積回路から任意のタイミングで読み
出されたAVデータは、高速情報信号受電部11に供給
され、ここで中速情報送受信器13からの中速情報信号
と時分割多重された後、高速通信路30へ高速情報信号
として送信される。
【0041】なお、中速情報送受信器は図1では1台ず
つしか図示していないが、第2の端末20は複数台あっ
てもよく、この場合は中速情報送受信器13は複数のキ
ャリアを用いて運用されることになる。また、図2では
FFT演算回路52を用いているが、これと類似の回路
に置き換えることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の端末内の単一の受電部で受信した高速の多重信号
から分離した中速の第2の情報信号を、無線送信して第
2の端末に受信させ、また、第2の端末から無線送信さ
れた第2の情報信号を第1の端末に受信させて高速の第
1の情報信号と多重して送信できるようにしたため、第
2の情報信号を必要とする場所に屋内配線を使用するこ
となく伝送でき、よって家庭で第1及び第2の端末を使
用する場合でも、見苦しい屋内配線を不要にできる。
【0043】また、本発明によれば、第2の情報信号
は、所定帯域内での電力エネルギーが小さなディジタル
変調波に変換して無線送受信するようにしたため、他の
場所に設置された第1及び第2の端末間の無線通信に与
える干渉を小さくできる。また、本発明によれば、第2
の情報信号を、同期された多くのキャリアを用いたディ
ジタル変調波で伝送するようにしたため、高速のディジ
タルデータが必要な情報端末に対しても、帯域当りの電
力を小さく保ちつつ必要とする大きな伝送レートのディ
ジタル信号を伝送することができる。
【0044】更に、本発明によれば、第1の端末と第2
の端末との無線伝送チャンネルを、受信機がモニターす
るチャンネル空き情報により伝送チャンネルを決めて伝
送するため、隣接する地域において混信が生じないよう
にできる。更に、本発明によれば、第1の端末と第2の
端末との無線通信における送信電界は微弱電波を使用す
るため、屋内では安定した性能が得られ、また所定の距
離間隔で端末が置かれる地域では、共通の周波数(伝送
チャンネル)を使用することができるため、周波数の有
効利用ができる。
【0045】また、本発明によれば、第2の情報信号
を、同期された多くのキャリアを用いたディジタル変調
波で伝送し、これをOFDM信号の復号と同様の手法に
よりFFT演算回路を用いて復号できるため、伝送に使
用するキャリア数が多くても、ハードウェアとしては比
較的小さな回路規模で構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線端末装置の一実施の形態のブロッ
ク図である。
【図2】図1中の中速情報送受信器の一実施の形態のブ
ロック図である。
【図3】図1中のAV信号情報部の要部の一例の構成図
である。
【符号の説明】
10 第1の端末 11 高速情報信号受電部 12 AV信号情報部(再生手段) 13、22 中速情報送受信器(第1、第2の送受信手
段) 14、21 空中線 15 映像入力端子 16 音声入力端子 17 映像出力端子 18 音声出力端子 20 第2の端末 23 中速情報端末部 30 高速通信路 41a マルチキャリア送信機 41b マルチキャリア受信機 43 多周波数発振器 44 制御回路 45 加算器 47 周波数変換器(送信手段) 49 周波数変換器 50 同期回路 52 FFT(高速フーリエ変換)演算回路 53 復号器 121 蓄積回路 122 編集器 123 デマルチプレクサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 更に、第3発明は、第1及び第2の送受
信手段を、それぞれマルチキャリア送信機とマルチキャ
リア受信機とからなる構成とし、マルチキャリア送信機
は、複数の周波数を発振出力する多周波数発振器と、入
力された第2の情報信号の値に応じて多周波数発振器の
出力周波数を選択制御する制御回路と、多周波数発振器
の出力周波数を加算合成して複数のキャリアを使用する
ディジタル変調波信号として出力する加算器と、この加
算器の出力ディジタル変調波信号をアナログ信号に変換
した後送信周波数帯に変換して無線送信する送信手段と
よりなり、マルチキャリア受信機は、受信した信号を中
間周波数に変換する周波数変換器と、中間周波数信号か
ら同期信号を得る同期回路と、中間周波数信号から同期
信号を用いて複素フーリエに基づいて演算を施す演算回
路と、演算回路の出力信号を復号して第2の情報信号と
して出力する復号器とよりなることを特徴とする。この
発明では、伝送する信号のキャリア数は多くても、受信
側の演算回路で複素フーリエ変換により同時に復調でき
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信可能とされた第1の端末と第2
    の端末からなる無線端末装置であって、 前記第1の端末は、 第1の情報信号である圧縮符号化された音声付き動画像
    信号と、この第1の情報信号よりも低速の転送レートの
    第2の情報信号との多重信号が入力されたときは前記第
    1及び第2の情報信号を分離し、前記第1及び第2の情
    報信号が別々の入力端子に入力されたときは両信号を多
    重して送信する受電部と、 前記受電部により分離された前記第1の情報信号を蓄積
    した後、任意のタイミング後に読み出して復号再生する
    再生手段と、 前記受電部により分離された前記第2の情報信号を複数
    のキャリアを使用するディジタル変調波信号に変換した
    後無線送信し、受信した複数のキャリアを使用したディ
    ジタル変調波信号は復号して前記受電部へ前記第2の情
    報信号として出力する第1の送受信手段とを有し、前記
    第2の端末は、 前記第1の送受信手段から送信されたディジタル変調波
    信号を受信したときは、その受信ディジタル変調波信号
    を復号して前記第2の情報信号を得、入力された情報信
    号は複数のキャリアを使用するディジタル変調波信号に
    変換した後無線送信する第2の送受信手段と、 前記第2の送受信手段により復号された第2の情報信号
    を受けて出力処理し、所望の情報信号を前記第2の送受
    信手段へ送信する情報信号として入力する端末部とを有
    することを特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記第2の端末は対向する一の前
    記第1の端末からの無線信号のみを受信できるように互
    いに所定距離離れて設置されており、前記第1の送受信
    手段及び第2の送受信手段はそれぞれ複数の周波数帯の
    うちの一の周波数帯で前記ディジタル変調波信号を送信
    し、前記複数の周波数帯の信号を受信する構成とされて
    おり、かつ、前記第2の端末は、前記第2の送受信手段
    により受信される前記複数の周波数帯のうち、所定時間
    以上受信入力の無い周波数帯を検出して、その検出した
    周波数帯の情報を前記第2の送受信手段を介して前記第
    1の端末へ送信する不使用周波数帯検出手段を有し、前
    記第1の送受信手段は、前記検出した周波数帯の情報を
    受信したときには、その周波数帯情報で指定される周波
    数帯で前記ディジタル変調波信号を送信することを特徴
    とする請求項1記載の無線端末装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の送受信手段は、それ
    ぞれマルチキャリア送信機とマルチキャリア受信機とか
    らなり、 前記マルチキャリア送信機は、複数の周波数を発振出力
    する多周波数発振器と、入力された前記第2の情報信号
    の値に応じて前記多周波数発振器の出力周波数を選択制
    御する制御回路と、前記多周波数発振器の出力周波数を
    加算合成して複数のキャリアを使用するディジタル変調
    波信号として出力する加算器と、この加算器の出力ディ
    ジタル変調波信号をアナログ信号に変換した後送信周波
    数帯に変換して無線送信する送信手段とよりなり、 前記マルチキャリア受信機は、受信した信号を中間周波
    数に変換する周波数変換器と、前記中間周波数信号から
    同期信号を得る同期回路と、前記中間周波数信号から前
    記同期信号に基づいて複素フーリエ変換に基づいて演算
    を施す演算回路と、前記演算回路の出力信号を復号して
    前記第2の情報信号として出力する復号器とよりなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  4. 【請求項4】 前記受電部と前記再生手段はAVコンテ
    ンツバンク部を構成し、前記第2の情報信号は、サービ
    ス統合ディジタル網で伝送される転送レート程度の転送
    レートで伝送されるデータであることを特徴とする請求
    項1乃至3のうちいずれか一項記載の無線端末装置。
JP3114898A 1998-02-13 1998-02-13 無線端末装置 Withdrawn JPH11234650A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090368A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-30 Nagoya Industrial Science Research Institute Procede de reception heterodyne de type annulation de signaux d'image et procede de reception par multiplexage en frequence orthogonale de conversion directe

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090368A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-30 Nagoya Industrial Science Research Institute Procede de reception heterodyne de type annulation de signaux d'image et procede de reception par multiplexage en frequence orthogonale de conversion directe
US7558189B2 (en) 2002-04-22 2009-07-07 Nagoya Industrial Science Research Institute Image signal cancel-type heterodyne reception method and direct conversion orthogonal frequency division multiplexing reception method

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