JPH11234354A - Dpsk変調器の変調精度の測定方法 - Google Patents
Dpsk変調器の変調精度の測定方法Info
- Publication number
- JPH11234354A JPH11234354A JP3627798A JP3627798A JPH11234354A JP H11234354 A JPH11234354 A JP H11234354A JP 3627798 A JP3627798 A JP 3627798A JP 3627798 A JP3627798 A JP 3627798A JP H11234354 A JPH11234354 A JP H11234354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- data
- sampling
- modulation accuracy
- modulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
短縮した変調精度の測定方法を提供する。 【解決手段】 I信号、Q信号はそれぞれアンチエリア
シングフィルタ1−I、1−Qを経た後、それぞれA/
D変換器2−I、2−Qによりサンプリングされてメモ
リ3に蓄積される。CPU4はメモリ3に蓄積されたI
信号及びQ信号のサンプリングデータを演算処理するこ
とにより、変調信号のシンボル点とI信号及びQ信号の
サンプリング点との位置関係を示す位相情報を得て、こ
の位相情報に基づいてI信号及びQ信号のサンプリング
点の中からシンボル点に最も近い点を検出し、所定のフ
ィルタリング演算処理を行ったI信号及びQ信号のサン
プリングデータのうち、前記検出したシンボル点に最も
近いサンプリング点のデータで変調精度を算出する演算
処理を行う。
Description
動体通信機器に備えられる、搬送波の位相をデジタルの
ベースバンド信号に応じて変化させるDPSK変調器の
変調精度の測定方法に関するものである。
PSK変調器のブロック図を図5に示す。同図におい
て、2値信号であるベースバンド信号Bはシリアル/パ
ラレル変換回路1により4値信号(Xk、Yk)に変換さ
れる。これにより、ベースバンド信号Bのデータ時系列
をa0、a1、a2、a3、…、a2k、a2k+1、…とする
と、(X0、Y0)=(a0、a1)、(X1、Y1)=(a
2、a3)、…、(Xk、Yk)=(a2k、a2k+1)、…と
なる。
り、4値信号(Xk、Yk)から直交信号Ik、Qkを生成
する。 Ik=Ik-1・COS{ΔΦ(Xk、Yk)}−Qk-1・SIN{Δ
Φ(Xk、Yk)} Qk=Ik-1・SIN{ΔΦ(Xk、Yk)}+Qk-1・COS{Δ
Φ(Xk、Yk)} 但し、(Xk、Yk)=(1、1)のとき、ΔΦ(Xk、
Yk)=−3π/4 (Xk、Yk)=(0、1)のとき、ΔΦ(Xk、Yk)=
3π/4 (Xk、Yk)=(0、0)のとき、ΔΦ(Xk、Yk)=
π/4 (Xk、Yk)=(1、0)のとき、ΔΦ(Xk、Yk)=
−π/4 である。
ルタ3−1、3−2により帯域が制限されてI信号、Q
信号となる。乗算器4−1、4−2にてそれぞれI信
号、Q信号が乗算された正弦波COSωCt、SINωC
tは加算器5にて加算されて変調信号s(t)として出
力される。
の信号ダイアグラムは図6に示すようになり、ベースバ
ンド信号Bにおいて、次の2ビットが(1、1)である
ときは搬送波の位相を3π/4だけ遅らせ、(0、1)
であるときは3π/4だけ進ませ、(0、0)であると
きはπ/4だけ進ませ、(1、0)であるときはπ/4
だけ位相を遅らせる。このように、ベースバンド信号に
応じて搬送波の位相を変化させる変調方式はDPSK変
調と呼ばれている。
ば、π/4DQPSK変調では、図6に示したように、
変調信号s(t)は理想的には極座標上でシンボル点に
対して振幅が1でそれぞれ位相が0、π/4、π/2、
3π/4、π、5π/4、3π/2、7π/4の8つの
基準の信号点のうちのいずれかの点を通過するはずであ
るが、実際の信号点は、図7に示すように、振幅、位相
ともに基準の信号点からずれてしまう。そして、変調精
度は、各シンボル点に対する実際の信号点と基準の信号
点とのベクトルの誤差(ベクトルエラー)の2乗の和を
シンボル点の数で割ったものの平方根と定義されてお
り、変調器を評価する際に測定される。
ついて説明する。基本的には、テスト用の所定のパター
ンのベースバンド信号を変調器に入力した際のI信号と
Q信号を用いて変調精度を算出するわけであるが、その
ためには、変調信号のシンボル点を検出する必要があ
る。
ように、I信号、Q信号をそれぞれサンプリングして、
1/シンボルレート(シンボルレートとは隣接するシン
ボル点の間隔を表す周波数である)毎のデータで変調精
度を算出する演算処理を行い、シンボル点に最も近い点
のデータで変調精度を算出した結果が最も小さくなると
いう前提の下、算出結果のうち最も小さなものを変調精
度の測定結果としていた。
定方法では、厳密に言えば、シンボル点を検出すること
なく、変調精度を測定していることになり、本来、変調
精度はシンボル点のデータから求めるものであるという
ことを考えると、変調精度を正確に測定しておらず、変
調精度の測定精度が高いとは言えない。
波数を低くすると、シンボル点を検出する分解能(シン
ボル点に近い点でデータをサンプリングする確率)が低
くなり、変調精度の測定精度が低下するので、I信号、
Q信号のサンプリング周波数を高くする必要がある。
シンボル点の数を130、サンプリング周波数をシンボ
ルレートの100倍とすると、I信号、Q信号のそれぞ
れ130個のサンプリングデータで変調精度を算出する
演算処理を100回行うというように、変調精度を算出
する演算処理を(サンプリング周波数)/(シンボルレ
ート)回行わなければならないので、サンプリング周波
数を高くすると、変調精度を算出する演算処理を行う回
数が増加し、処理時間が長くなってしまう。
までに、I信号及びQ信号のサンプリングデータに対し
て、Raised−Cosine帯域制限フィルタリン
グ演算処理(以下、「R−COS演算処理」と略記す
る)を行う必要があるが、このR−COS演算処理はD
FT(離散フーリエ変換)演算処理及び逆DFT演算処
理、または、FFT(高速フーリエ変換)演算処理及び
逆FFT演算処理を伴う。
点を検出することなく、変調精度を算出する演算処理を
行うので、シンボル点を検出する分解能を考慮に入れ
て、R−COS演算処理を行うI信号及びQ信号のサン
プリングデータ数を多くしておかなければならず、DF
T演算処理及び逆DFT演算処理(あるいは、FFT演
算処理及び逆FFT演算処理)を行うデータ数が増大し
て、R−COS演算処理に要する時間も長くなってしま
う。
サンプリング周波数をできるだけ高くする必要があるた
めに、変調精度を測定する装置は、一般に、高速なA/
D変換器を備えており、コスト高であるとともに、ま
た、通常、高速なA/D変換器は分解能が低いことか
ら、変調精度の測定精度はあまりよくなかった。
定に要する処理時間を短縮した変調精度の測定方法を提
供することを第1の目的とする。
精度を向上させた変調精度の測定方法を提供することを
第2の目的とする。
する装置のコストダウンを実現した変調精度の測定方法
を提供することを第3の目的とする。
め、本発明の変調精度の測定方法では、それぞれI信
号、Q信号を乗算した位相差がπ/2である2つの信号
を加算することにより得られる変調信号の位相がデジタ
ルのベースバンド信号に応じて変化するように、前記ベ
ースバンド信号から前記I信号及びQ信号を生成するD
PSK変調器の変調精度の測定方法において、前記I信
号及びQ信号のサンプリングデータを演算処理すること
により変調信号のシンボル点と前記I信号及びQ信号の
サンプリング点との位置関係を示す位相情報を得て、こ
の位相情報に基づいて前記I信号及びQ信号のサンプリ
ング点の中からシンボル点に最も近い点を検出し、その
後、前記I信号及びQ信号のサンプリングデータに対し
てRaised−Cosine帯域制限フィルタリング
演算処理を行い、前記Raised−Cosine帯域
制限フィルタリング演算処理を行った前記I信号及びQ
信号のサンプリングデータのうち、前記検出したシンボ
ル点に最も近いサンプリング点のデータで変調精度を算
出する演算処理を行う。
を算出する回数は1回で済み、また、実際にシンボル点
(正確に言えば、シンボル点に最も近いサンプリング
点)を検出し、その検出したシンボル点でのI信号、Q
信号のサンプリングデータで変調精度を求めることにな
る。尚、後述するように、例えば、変調信号の振幅成
分、すなわち、I信号及びQ信号の各サンプリング点に
おけるサンプリングデータの2乗の和の平方根をDFT
処理することにより得られるサンプリング数と同数のデ
ータには、その位相成分がシンボルレートの周波数成分
の位相を表しているものが存在し、また、どのデータの
位相成分がシンボルレートの周波数成分の位相を表すか
は、変調精度を測定するシンボル点の数と、I信号、Q
信号をそれぞれサンプリングした回数と、I信号、Q信
号それぞれのサンプリング周波数とによって決まる。し
たがって、I信号及びQ信号のサンプリングデータを演
算処理することにより、変調信号のシンボル点とI信号
及びQ信号のサンプリング点との関係を示す位相情報を
得ることができる。
定方法におけるR−COS演算処理時には、シンボル点
の検出が完了していることから、シンボル点を検出する
分解能を考慮に入れる必要はなくなるので、必要最小限
のデータに対してR−COS演算処理を行うようにして
もよい。具体的には、R−COS演算処理の特性からし
て、I信号、Q信号をそれぞれシンボルレートの2倍の
周波数でサンプリングしておけば十分であるので、検出
したシンボル点と隣接するシンボル点の中点のデータに
対してのみR−COS演算処理を行うようにすればよ
い。
それぞれI信号、Q信号を乗算した位相差がπ/2であ
る2つの信号を加算することにより得られる変調信号の
位相がデジタルのベースバンド信号に応じて変化するよ
うに、前記ベースバンド信号から前記I信号及びQ信号
を生成するDPSK変調器の変調精度の測定方法におい
て、隣接するサンプリングデータ間にゼロデータを挿入
することによって前記I信号及びQ信号のサンプリング
データを補間し、補間した前記I信号及びQ信号のサン
プリングデータに対してRaised−Cosine帯
域制限フィルタリング演算処理を行い、前記Raise
d−Cosine帯域制限フィルタリング演算処理を行
った前記I信号及びQ信号のサンプリングデータから変
調精度を求める。
ータを挿入することによって補間したI信号及びQ信号
のサンプリングデータは、R−COS演算処理が行われ
ることにより、ゼロデータの挿入による高域の周波数成
分が除去され、I信号、Q信号をそれぞれサンプリング
したときと同等の分解能で、より高速にサンプリングし
たI信号及びQ信号のサンプリングデータに対してR−
COS演算処理を行って得られるものと同等になる。
により、I信号、Q信号をそれぞれサンプリングするA
/D変換器を従来と同一のものとしておけば、シンボル
点を検出する分解能が高くなり、また、I信号及びQ信
号のサンプリングデータ間に挿入するゼロデータの数を
適切に設定しておけば、シンボル点を検出する分解能を
考慮に入れることなく、I信号、Q信号をそれぞれサン
プリングするA/D変換器のサンプリング速度を他の要
因で決定する必要最低限の速度まで低くしても、シンボ
ル点を検出する分解能が低下することはない。
を参照しながら説明する。図1は変調器の変調精度を測
定する装置のブロック図である。I信号、Q信号はそれ
ぞれアンチエリアシングフィルタ(LPF)1−I、1
−Qにより高周波成分が除去されて、A/D変換器2−
I、2−Qによりサンプリングされてデジタルデータに
変換され、メモリ3に蓄積される。
サンプリング周波数はシンボルレートの整数倍に設定さ
れている(以下、この整数値を「SPS」で表す)。ま
た、変調精度を測定するシンボル点の数をSとすると、
A/D変換器2−I、2−Qでサンプリングを行う回数
Nは、N=(S+α)×SPSに設定されている。
タが有限であるために生じる配列データ両端の誤差をス
キップするためのマージンである。また、A/D変換器
2−I、2−QにてI信号、Q信号がサンプリングされ
て得られるデータ列をそれぞれI[k]、Q[k](k
は配列のオフセットである)で表す。
ず、メモリ3に蓄積されたI[k]、Q[k]を極座標
に変換する。変換後の振幅成分をA[k]、位相成分を
P[k]とすると、以下に示す式が成立する。尚、位相
成分P[k]は使用しないので、実際には計算する必要
はない。 A[k]=(I[k]2+Q[k]2)1/2 P[k]=tan-1(Q[k]/I[k])
数列としてDFT演算処理を行う。これにより得られる
離散周波数領域における伝達関数H[n](n=0、
1、2、…、N−1)が得られる。DFTの式は以下の
通りである。 H[n]=A[0]・e(−j・2π・n・0/N) +A[1]・e(−j・2π・n・1/N) +A[2]・e(−j・2π・n・2/N) ……… +A[N−1]・e(−j・2π・n・(N−1)/N) 尚、e(X)はeXを意味するものとする。
H[n]の実数部と虚数部から、以下に示す式により、
伝達関数H[n]の振幅成分(以下、AH[n]で表
す)と位相成分(以下、PH[n]で表す)を求める。 AH[n]=[{Re(H[n])}2+{Im(H
[n])}2]1/2 PH[n]=tan-1{Im(H[n])/Re(H
[n])}
T処理により得られるN/SPS番目の伝達関数H[N
/SPS−1]の位相成分PH[N/SPS−1]だけ
であるので、この位相成分PH[N/SPS−1]のみ
を求めるようにしてもよい。
式によりDPを求める。但し、求めたDPの小数点以下
は四捨五入する。そして、オフセットk=DPからオフ
セット量SPSおきのサンプリング点を各シンボル点と
する(図2参照)。 PH[N/SPS−1]≧0のときは、 DP=−PH[N/SPS−1]÷(2π/SPS) PH[N/SPS−1]<0のときは、 DP=−PH[N/SPS−1]÷(2π/SPS)+
SPS
ルレートの周波数成分の位相、すなわち、サンプリング
を開始した点(オフセットk=0の点)のこの点に最も
近いシンボル点からのシンボルレート内での位相を示す
ものであることから、上述したようにしてPH[N/S
PS−1]から求めたDPは、サンプリングを開始した
点からサンプリング開始後の最初のシンボル点に最も近
いサンプリング点までのオフセット量を意味している。
したがって、オフセットDPからオフセット量SPSお
きのサンプリング点を各シンボル点とすることができ
る。尚、PH[N/SPS−1]が正であるかそれとも
負であるかによって、DPを求める式を変えているが、
これはサンプリング開始後のシンボル点に最も近いサン
プリング点を得るためである。
えると、メモリ3に蓄積されているI[k]、Q[k]
に対してそれぞれR−COS演算処理を行う。R−CO
S演算処理では、時間領域のデータをDFT(あるいは
FFT)演算処理して周波数領域でのデータに変換後、
必要な周波数特性に整形し、逆DFT(あるいは逆FF
T)演算処理して時間領域のデータに戻す。
点の位置に影響を及ぼさないので、処理後のI[k]、
Q[k]をそれぞれI’[k]、Q’[k]とすると、
オフセットDPからオフセット量SPSおきのサンプリ
ング点のデータI’[DP]、I’[DP+SPS]、
I’[DP+2SPS]、…、I’[DP+S×SP
S]、及び、Q’[DP]、Q’[DP+SPS]、
Q’[DP+2SPS]、…、Q’[DP+S×SP
S]で変調精度を算出する演算処理を行う。
方法では、I[k]及びQ[k](I信号及びQ信号の
サンプリングデータ)を演算処理することにより、変調
信号のシンボル点とI信号及びQ信号のサンプリング点
との関係を示す位相情報を得て、この位相情報に基づい
てI信号及びQ信号のサンプリング点の中からシンボル
点(正確に言えば、シンボル点に最も近いサンプリング
点)を検出し、その検出したシンボル点のサンプリング
データ(正確に言えば、R−COS演算処理が行われた
データ)で変調精度を算出する演算処理を行うようにな
っており、当然のことながら変調精度の算出回数は1回
で済むので、変調精度の測定に要する処理時間が短縮さ
れ、また、実際に検出したシンボル点でのI信号及びQ
信号のサンプリングデータで変調精度を求めることにな
るので、変調精度の測定精度が向上する。
にシンボル点の検出が完了しているので、従来のよう
に、シンボル点を検出する分解能を考慮に入れる必要は
なくなる。すなわち、シンボル点を検出する分解能を考
慮に入れて、I信号及びQ信号のサンプリング周波数を
高めているため、多くのサンプリングデータがメモリ3
に蓄積されているが、それらのデータ全てに対してR−
COS演算処理を行う必要はなく、R−COS演算処理
の特性からして、I信号、Q信号をそれぞれシンボルレ
ートの2倍の周波数でサンプリングしておけば十分であ
る。
I[k]、Q[k]から検出したシンボル点と隣接する
シンボル点の中点のデータを取り出し、データの並び替
え及び間引きを行った上で、R−COS演算処理を行う
ようにしてもよい。すなわち、I[k]からはI[D
P]、I[DP+SPS/2]、I[DP+SPS]、
I[DP+SPS+SPS/2]、I[DP+2×SP
S]、I[DP+2×SPS+SPS/2]、…、I
[DP+(S−1)×SPS+SPS/2]、I[DP
+S×SPS]を、Q[k]からはQ[DP]、Q[D
P+SPS/2]、Q[DP+SPS]、Q[DP+S
PS+SPS/2]、Q[DP+2×SPS]、Q[D
P+2×SPS+SPS/2]、…、Q[DP+(S−
1)×SPS+SPS/2]、Q[DP+S×SPS]
を、それぞれ取り出し、これらのデータに対してのみR
−COS演算処理を行う(図3参照)。
タに対してR−COS演算処理を行うことになるので、
R−COS演算処理に要する時間は最短となり、変調精
度の測定に要する処理時間がより一層短縮される。尚、
このような処理を行う場合は、隣接するシンボル点の中
点のデータが必要であることから、SPSを偶数に設定
しておく、すなわち、I信号及びQ信号のサンプリング
周波数をシンボルレートの偶数倍に設定しておく必要が
ある。また、データ数を間引いてR−COS演算処理を
行っているので、変調精度は、R−COS演算処理を行
ったデータを先頭から1つおきに取り出し、この取り出
したデータで算出すればよい。
する。図1に示した構成の変調精度を測定する装置にお
いて、CPU4は以下に示すような動作をする。まず、
上記実施形態と同様にしてメモリ3に蓄積されたI
[k]及びQ[k]の各データ間に所定数のゼロデータ
を挿入することによって、I[k]及びQ[k]を補間
する(図4の(イ)参照)。次に、補間したI[k]及
びQ[k]に対してR−COS演算処理を行う。そし
て、R−COS演算処理後のデータを用いて、従来と同
様にして、あるいは、上記実施形態と同様にして、変調
精度を導き出す。
タ間にゼロデータを挿入することによって補間したI
[k]及びQ[k]は、R−COS演算処理が行われる
ことにより、ゼロデータの挿入による高域の周波数成分
が除去され(図4の(ロ)参照)、A/D変換器2−
I、2−Qと同等の分解能でA/D変換器2−I、2−
Qよりも高速に(高いサンプリング周波数で)サンプリ
ングしたデータに対してR−COS演算処理を行ったも
のと同等になる。
を従来と同じものとしておけば、シンボル点を検出する
分解能が高くなるので、変調精度の測定精度が向上す
る。また、別の見方をすれば、I[k]及びQ[k]の
データ間に挿入するゼロデータの数を適切に設定してお
けば、シンボル点を検出する分解能を考慮に入れること
なく、シンボルレート、必要な帯域幅、アンチエリアシ
ングフィルタ1−I、1−Qの特性などから決まる必要
最低限のサンプリング周波数まで、A/D変換器2−
I、2−Qのサンプリング速度を低くしても、シンボル
点を検出する分解能を低下させることはないので、シン
ボル点を検出する分解能を確保しつつ、A/D変換器2
−I、2−Qをより低速なものとすることができ、変調
精度の測定装置のコストダウンを実現することができ
る。尚、この場合、一般的にA/D変換器は低速なもの
ほど分解能が高いので、シンボル点を検出する分解能が
確保されていれば、変調精度の測定精度も向上する。
変調精度の測定方法によれば、変調精度を算出する演算
処理は1回で済むので、変調精度の測定に要する処理時
間が短縮され、また、実際に検出したシンボル点でのI
信号及びQ信号のサンプリングデータで変調精度を算出
するので、変調精度の測定精度が向上する。
法によれば、R−COS演算処理を行うデータ数を必要
最小限にしていることから、R−COS演算処理に要す
る時間が最短となるので、請求項1に記載の変調精度の
測定方法よりもさらに変調精度の測定に要する処理時間
が短縮される。
法によれば、I信号、Q信号をそれぞれサンプリングす
るA/D変換器として従来と同じものを使用する場合
は、シンボル点を検出する分解能が高くなるので、変調
精度の測定精度が向上し、また、I信号及びQ信号のサ
ンプリングデータ間に挿入するゼロデータの数を適切に
設定した場合は、シンボル点を検出する分解能を考慮に
入れることなく、必要最低限のサンプリング周波数まで
I信号、Q信号をそれぞれサンプリングするA/D変換
器のサンプリング速度を低くしても、シンボル点を検出
する分解能が低下することはないので、I信号、Q信号
をそれぞれサンプリングするA/D変換器として低速の
A/D変換器を採用することにより、変調精度を測定す
る装置のコストダウンが実現され、また、一般に低速の
A/D変換器は分解能が高いことから、変調精度の測定
精度が向上する。
る。
を示す図である。
プリングデータを示す図である。
入したことを示す図である。 (ロ)ゼロデータを挿入することによって補間したサン
プリングデータに対してR−COS演算処理を行った後
のデータを示す図である。
ク図である。
示す図である。
図である。
F) 2−I、2−Q A/D変換器 3 メモリ 4 CPU 11 シリアル/パラレル変換回路 12 差動符号化回路 13−I、13−Q ローパスフィルタ 14−I、14−Q 乗算器 15 加算器
Claims (3)
- 【請求項1】 それぞれI信号、Q信号を乗算した位相
差がπ/2である2つの信号を加算することにより得ら
れる変調信号の位相がデジタルのベースバンド信号に応
じて変化するように、前記ベースバンド信号から前記I
信号及びQ信号を生成するDPSK変調器の変調精度の
測定方法において、 前記I信号及びQ信号のサンプリングデータを演算処理
することにより変調信号のシンボル点と前記I信号及び
Q信号のサンプリング点との位置関係を示す位相情報を
得て、この位相情報に基づいて前記I信号及びQ信号の
サンプリング点の中からシンボル点に最も近い点を検出
し、その後、前記I信号及びQ信号のサンプリングデー
タに対してRaised−Cosine帯域制限フィル
タリング演算処理を行い、前記Raised−Cosi
ne帯域制限フィルタリング演算処理を行った前記I信
号及びQ信号のサンプリングデータのうち、前記検出し
たシンボル点に最も近いサンプリング点のデータで変調
精度を算出する演算処理を行うことを特徴とする変調精
度の測定方法。 - 【請求項2】 前記I信号及びQ信号のサンプリングデ
ータのうち、前記検出したシンボル点に最も近いサンプ
リング点及び隣接するこれらの点の中点のデータに対し
てのみ前記Raised−Cosine帯域制限フィル
タリング演算処理を行うことを特徴とする請求項1に記
載の変調精度の測定方法。 - 【請求項3】 それぞれI信号、Q信号を乗算した位相
差がπ/2である2つの信号を加算することにより得ら
れる変調信号の位相がデジタルのベースバンド信号に応
じて変化するように、前記ベースバンド信号から前記I
信号及びQ信号を生成するDPSK変調器の変調精度の
測定方法において、 隣接するサンプリングデータ間にゼロデータを挿入する
ことによって前記I信号及びQ信号のサンプリングデー
タを補間し、補間した前記I信号及びQ信号のサンプリ
ングデータに対してRaised−Cosine帯域制
限フィルタリング演算処理を行い、前記Raised−
Cosine帯域制限フィルタリング演算処理を行った
前記I信号及びQ信号のサンプリングデータから変調精
度を求めることを特徴とする変調精度の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3627798A JPH11234354A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | Dpsk変調器の変調精度の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3627798A JPH11234354A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | Dpsk変調器の変調精度の測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11234354A true JPH11234354A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12465292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3627798A Pending JPH11234354A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | Dpsk変調器の変調精度の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11234354A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009538575A (ja) * | 2006-05-22 | 2009-11-05 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 信号品質推定器 |
CN107037759A (zh) * | 2017-05-11 | 2017-08-11 | 国网江西省电力公司电力科学研究院 | 一种电力电子装置用单周期固定点数采样器 |
JP2017181104A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | Tdk株式会社 | 放射妨害波測定装置 |
US11336550B2 (en) | 2020-04-30 | 2022-05-17 | Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg | Signal analysis method and measurement system |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP3627798A patent/JPH11234354A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009538575A (ja) * | 2006-05-22 | 2009-11-05 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 信号品質推定器 |
US8144814B2 (en) | 2006-05-22 | 2012-03-27 | Qualcomm Incorporated | Signal quality estimator |
JP2013062837A (ja) * | 2006-05-22 | 2013-04-04 | Qualcomm Inc | 信号品質推定器 |
JP2017181104A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | Tdk株式会社 | 放射妨害波測定装置 |
CN107037759A (zh) * | 2017-05-11 | 2017-08-11 | 国网江西省电力公司电力科学研究院 | 一种电力电子装置用单周期固定点数采样器 |
CN107037759B (zh) * | 2017-05-11 | 2019-07-23 | 国网江西省电力公司电力科学研究院 | 一种电力电子装置用单周期固定点数采样器 |
US11336550B2 (en) | 2020-04-30 | 2022-05-17 | Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg | Signal analysis method and measurement system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09214293A (ja) | 周波数推定回路およびそれを用いたafc回路 | |
CN111865862B (zh) | 一种基于cordic算法的ofdm基带信号生成及解调方法 | |
EP3621259B1 (en) | Method and device for fsk/gfsk demodulation | |
CN109067680B (zh) | 一种基带信号的载波频偏估计方法及其装置 | |
JP4110197B1 (ja) | 波形発生装置、波形生成装置、試験装置およびプログラム | |
US11799707B2 (en) | Guard-space phase-tracking reference signal for 5G and 6G networking | |
US11258521B2 (en) | Front-end circuit | |
US8682182B2 (en) | Blind carrier frequency offset detection for coherent receivers using quadrature amplitude modulation formats | |
CN1454422A (zh) | 用于正交调制数字通信系统的盲载波偏移检测 | |
CN116346558B (zh) | 一种生成正交信号的方法及系统 | |
JPH11234354A (ja) | Dpsk変調器の変調精度の測定方法 | |
EP3642965B1 (en) | System-on-a-chip for reception of telemetry messages over a radio frequency channel | |
CN116545824A (zh) | 一种频偏估计方法、装置及接收机 | |
CN113824666B (zh) | 一种卫星移动ofdm通信系统信道估计方法及装置 | |
CN115632923A (zh) | 一种基于oqpsk的无人机与卫星超宽带通信方法及相关设备 | |
JPH05183592A (ja) | 周波数変換回路、位相比較回路、およびこれらを備えた遅延検波復調装置 | |
JP4277090B2 (ja) | キャリア周波数検出方法 | |
JP2008005402A (ja) | 試験装置 | |
JP2000059332A (ja) | 遅延プロファイル検出回路及び検出方法 | |
JP2000124961A (ja) | オフセットqpsk変調解析方式 | |
WO2019193641A1 (ja) | 無線通信装置 | |
CN102307164A (zh) | 数字频率估计方法及系统 | |
JP3444805B2 (ja) | 変調精度測定回路 | |
JP2003244263A (ja) | 信号処理装置 | |
CN116846725B (zh) | 一种无线信号的采样时钟偏差补偿方法及装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040921 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040928 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050405 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |