JPH11233042A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents
陰極線管用電子銃Info
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- JPH11233042A JPH11233042A JP3603498A JP3603498A JPH11233042A JP H11233042 A JPH11233042 A JP H11233042A JP 3603498 A JP3603498 A JP 3603498A JP 3603498 A JP3603498 A JP 3603498A JP H11233042 A JPH11233042 A JP H11233042A
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Abstract
に、カソードを支持した金属カバー部材が熱変形するの
を防止して、安定した陰極線管電気特性が得られる陰極
線管用電子銃を得る。 【解決手段】 フランジ41を有する第1電極4を含む
複数の電極と、平行に配置され各電極の上下を固定した
ビードガラス9と、フランジ51を有しカソードが絶縁
部材6を介して固定された金属カバー部材5とを備え、
第1電極4及び金属カバー部材5のフランジ41,51
を、カソードの中心を通る左右方向の直線上の溶接点E
で、又はE点とその他の溶接点Fとで溶接する。
Description
と略記する)に使われる電子銃に関し、特にCRT製造
工程中の熱工程を通過する際に、カソードを支持した金
属カバー部材が熱変形するのを防止したCRT用電子銃
に関するものである。
で、中心軸を含む垂直面で断面した図である。、図4は
図3でA方向から見たCRT用電子銃の3極部の平面図
である。これらの図において、1は第4グリッド(G
4)電極、2は第3グリッド(G3)電極、3は第2グ
リッド(G2)電極、4は第1グリッド(G1)電極で
ある。9はビードガラスで、電子銃の中心軸に平行に配
置され各電極を支持固定している。5は金属カバー部
材、6は絶縁部材、7a,7b,7cはアイレット、8
a,8b,8cはカソードである。金属カバー部材5、
絶縁部材6及びアイレット7a,7b,7cは一体部品
として形成されており、カソード8a,8b,8cは、
この一体部品を介してG1電極4に支持固定されてい
る。なお、G1電極4とカソード8の電圧差を変調する
ことにより、カソード8からの電子放出量が調整される
ので、G1電極4とカソード8a,8b,8cとは絶縁
部材6により電気的に絶縁されている。
工程について説明する。図5は図3でB方向から見たC
RT用電子銃の3極部の拡大断面図で、中心軸を含む水
平面で断面した図である。先ず、G1電極4と金属カバ
ー部材5の溶接を行う。この溶接は、G1電極4及び金
属カバー部材5のフランジ41,51同士を溶接するこ
とにより行われる。溶接点を図4の黒丸Dで示す。次
に、カソード8a,8b,8cをアイレット7a,7
b,7cに挿入し、G1電極孔部4a,4b,4cとカ
ソード頂部8d,8e,8fが規定の距離に保たれるよ
うに、両者を溶接し固定する。
では、G1電極4と金属カバー部材5とが図4に示すD
点で溶接されているので、CRT製造工程中の熱工程に
よりG1電極4と金属カバー部材5とが熱膨張すると、
両者は図6に示すように変形する。即ち、G1電極4の
変形Kに比べて、金属カバー部材5の変形Lは変形量が
大きくなる。そのため、規定の値に保たれたG1電極孔
部4a,4b,4cとカソード頂部8d,8e,8fと
の距離が変動してばらつき、要求されたCRT電気特性
が得られなくなるという問題があった。
工程とは、加熱を伴う工程で、図7に示す製造工程中ガ
ン封止、排気及びエージングの3工程が熱工程である。
ガン封止工程は、ネック部と電子銃のステムとを溶着す
る際、ガラス管体が加熱される。排気工程は、ガラスか
らのガス出しを行うため、CRTは炉内にあり、高温と
なっている。また、カソードを加熱するヒータも通常動
作時より高温度となっている。エージングは、ヒータに
よりカソード温度を上げて、エミッタを活性化させ、エ
ミッタから電子を出やすくさせる工程で、ヒータが通常
動作時より高温度となっている。そこで、上記の熱工程
を通る際、その熱によりG1電極4と金属カバー部材5
とが熱膨張する。
属カバー部材5の変形について説明する。図6は上記変
形を説明するための説明図で、図4のC方向からの側面
図である。図3に示すようにG1電極4がその左右でビ
ードガラス9により左右方向への変位が阻止されている
のに対し、金属カバー部材5はビードガラス9により左
右方向への変位を阻止されていない。そのため、図6に
示すように、G1電極4の膨張量Kに比べて、金属カバ
ー部材5の膨張量Lが大きくなる。なお、図6はG1電
極4及び金属カバー部材5の短辺側の状況を示すもの
で、長辺側については、G1電極4及び金属カバー部材
5共に左右(カソードの配列方向)はビードガラス9に
より固定されていないので、両者が均等に伸びる。従っ
て、短辺側のように変形量に差が生じることはない。上
記のように、金属カバー部材5の方が大きく変形する
と、規定の値に保たれたG1電極孔部4a,4b,4c
とカソード頂部8d,8e,8fとの距離が変動してば
らつく。そのため、要求されたCRT電気特性が得られ
なくなるという問題があった。
ためになされたもので、CRT製造工程中の熱工程によ
り、カソードを支持した金属カバー部材が熱変形するの
を抑え、G1電極孔部とカソード頂部との距離が規定の
値からずれるのを防止し、安定したCRT電気特性が得
られるCRT用電子銃を得ることを目的とする。
電子銃は、フランジを有する第1電極を含む複数の電極
と、平行に配置され各電極の両側を固定したビードガラ
スと、フランジを有し絶縁部材を介してカソードを固定
した金属カバー部材とを備え、第1電極及び金属カバー
部材のフランジを、両ビードガラスの中心線を通る平面
及び電子銃の中心軸に直交すると共に、カソードの中心
を通る直線上で溶接したものである。
ンジは、抵抗溶接されているものである。
ランジは、抵抗溶接以外の複数箇所でレーザ溶接されて
いるものである。
1を説明する平面図で、図4に相当する図である。この
実施の形態1は、G1電極4と金属カバー部材5との溶
接点が従来例と異なるものである。なお、図1におい
て、図3〜図5と同一部分には同一符号を付し、説明は
省略する。図1において、3個のカソード8a,8b,
8cの中心を結ぶ直線上の×部Eは溶接点で、例えば抵
抗溶接を行う。また、黒丸部Fはその他の溶接点で、例
えばレーザ溶接を行う。熱膨張による変形は、図6に示
すように金属カバー部材5の方が大きく変形するので、
×部Eのみ溶接すれば、G1電極孔部4a,4b,4c
とカソード頂部8d,8e,8fとの距離を規定値に保
つことができる。従って、黒丸部Fの溶接は、G1電極
4と金属カバー部材5との溶接の信頼性を上げる目的で
行う。
4と金属カバー部材5とを、3個のカソード8a,8
b,8cの中心を結ぶ直線上、言い換えると、上記両ビ
ードガラスの中心線を通る平面(図3で画かれている紙
面に相当)及び電子銃の中心軸に直交すると共に、上記
カソード8bの中心を通る直線上のE点で溶接したもの
で、CRT製造工程中の熱工程によるG1電極4と金属
カバー部材5の膨張量の差によって生じる金属カバー部
材5の熱変形を抑え、G1電極孔部4a,4b,4cと
カソード頂部8d,8e,8fとの距離を規定値に保つ
ことができる。また、抵抗溶接は溶接部の密着面積が大
きいため、両部材の変形を押さえる力が大きい。そのた
め、G1電極4と金属カバー部材5との溶接点Eは抵抗
溶接とすることにより、更に大きな効果が得られる。レ
ーザ溶接は抵抗溶接に比べて溶接強度の信頼性が高いの
で、溶接点E以外の数点Fの溶接は、レーザ溶接とする
ことにより、溶接の信頼性を上げることができる。
る前後でのG1電極孔部4a,4b,4cとカソード頂
部8d,8e,8fとの距離の変動量及びそのばらつき
を、従来品と実施の形態1について示した線図である。
この図から実施の形態1による電子銃は、従来品に比べ
て変動量及びそのばらつきが小さく、安定したCRT電
気特性が得られることが分かる。なお、図2はE点だけ
溶接した結果である。
銃につい説明しているが、G1電極と金属カバー部材と
がフランジ同士で溶接され、G1電極が一対のビードガ
ラスにより固定された構造のものであれば、モノクロC
RTの電子銃に実施しても同様の効果が得られる。
ジを有する第1電極を含む複数の電極と、平行に配置さ
れ各電極の両側を固定したビードガラスと、フランジを
有し絶縁部材を介してカソードを固定した金属カバー部
材とを備え、第1電極及び金属カバー部材のフランジ
を、電子銃の中心軸に直交すると共に、ビードガラスに
平行して上記カソードの中心を通る直線上で溶接したか
ら、CRT製造工程中の熱工程により、カソードを支持
した金属カバー部材が熱変形するのを抑えることができ
る。従って、G1電極孔部とカソード頂部との距離が規
定の値からずれるのが防止され、安定したCRT電気特
性が得られる。
ンジは、抵抗溶接されているものであるから、G1電極
と金属カバー部材との変形を押さえる力が大きい。従っ
て、さらに安定したCRT電気特性が得られる。
ランジは、抵抗溶接以外の複数箇所でレーザ溶接されて
いるものであるから、溶接の信頼性を上げることができ
る。従って、さらに一層安定したCRT電気特性が得ら
れる。
ある。
熱工程の通過前後でのG1電極孔部とカソード頂部の距
離変動を説明する線図である。
部の平面図である。
部の拡大断面図である。
説明する説明図である。
a,8b,8c カソード、9 ビードガラス、41,
51 フランジ、E,F 溶接点。
Claims (3)
- 【請求項1】 フランジを有する第1電極を含む複数の
電極と、平行に配置され各電極の両側を固定したビード
ガラスと、フランジを有し絶縁部材を介してカソードを
固定した金属カバー部材とを備え、 上記第1電極及び金属カバー部材のフランジを、上記両
ビードガラスの中心線を通る平面及び電子銃の中心軸に
直交すると共に、上記カソードの中心を通る直線上で溶
接したことを特徴とする陰極線管用電子銃。 - 【請求項2】 第1電極及び金属カバー部材のフランジ
は、抵抗溶接されていることを特徴とする請求項1記載
の陰極線管用電子銃。 - 【請求項3】 第1電極及び金属カバー部材のフランジ
は、抵抗溶接以外の複数箇所でレーザ溶接されているこ
とを特徴とする請求項2記載の陰極線管用電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3603498A JPH11233042A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 陰極線管用電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3603498A JPH11233042A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 陰極線管用電子銃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11233042A true JPH11233042A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12458442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3603498A Pending JPH11233042A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 陰極線管用電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11233042A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030013540A (ko) * | 2001-08-08 | 2003-02-15 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 음극선관용 전자총 |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP3603498A patent/JPH11233042A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030013540A (ko) * | 2001-08-08 | 2003-02-15 | 엘지.필립스디스플레이(주) | 음극선관용 전자총 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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