JPH11232993A - 含浸型陰極構体 - Google Patents

含浸型陰極構体

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JPH11232993A
JPH11232993A JP3641898A JP3641898A JPH11232993A JP H11232993 A JPH11232993 A JP H11232993A JP 3641898 A JP3641898 A JP 3641898A JP 3641898 A JP3641898 A JP 3641898A JP H11232993 A JPH11232993 A JP H11232993A
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JP
Japan
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cathode
shielding cylinder
impregnated
cylindrical
cylindrical holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP3641898A
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English (en)
Inventor
Sadao Matsumoto
貞雄 松本
Kiyomi Koyama
生代美 小山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐振性で省電力型の含浸型陰極構体を提供
する。 【解決手段】 陰極スリーブ22の一端部の内側にカップ
状固定部材23を配設し、カップ状固定部材23内に電子放
射物質を含浸した多孔質陰極基体24を固定する。陰極ス
リーブ22内にヒータ25を配設する。陰極スリーブ22の外
側に遮蔽筒26を同軸状に配設する。遮蔽筒26の下端には
内方に向けて、120°毎にスリット部27を円弧状に膨
出して切り起こし形成し、陰極スリーブ22の下端に溶接
する。遮蔽筒26の外側に筒状ホルダ31を同軸状に配設す
る。筒状ホルダ31の上面には開口32を有する端面部33を
形成し、開口32内に遮蔽筒26を挿通する。遮蔽筒26の上
部が筒状ホルダ31の端面部33に断面L字型の支持部材34
により溶接固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐振性能で省電
力型の含浸型陰極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、走査線を増加させ解像度を改善し
たカラー受像管や、超高周波対応受像管の開発が要請さ
れており、また、投写管などにおいても輝度の向上が望
まれている。
【0003】これら解像度の改善あるいは輝度の向上に
対応するためには、陰極からの放出電流密度を従来に対
し大幅に増大させる必要がある。
【0004】ところで含浸型陰極は酸化物陰極に比べて
大きな放射電流密度が得られ、撮像管、進行波管あるい
はクライストロンなどの電子管に使用されている。
【0005】一方、含浸型陰極は、カラー受像管の分野
ではHD−TV管あるいはED−TV管などの特殊用途
のみに限られていたが、近年大型カラー受像管などにも
用いられつつある。
【0006】また、カラー受像管に用いられる含浸型陰
極構体は、省電力の目的からコンパクトな構造に形成さ
れている。すなわち、たとえば図4に示すように、含浸
型陰極構体1は、両端が開口した筒状の陰極スリーブ2
を有し、この陰極スリーブ2の一端部の内側に、開口と
ほぼ同一面で凹面が上方に向いたカップ状固定部材3が
配設され、このカップ状固定部材3内に電子放射物質が
含浸された電子放射面を上面にした多孔質陰極基体4が
固定され、陰極スリーブ2内のカップ状固定部材3に
は、多孔質陰極基体4を加熱するヒータ5が配設されて
いる。なお、多孔質陰極基体4は、たとえば空孔率20
%の多孔質タングステン(W)で構成され、空孔部には
たとえば酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム(C
aO)および酸化アルミニウム(Al2 3 )などの電
子放射物質が含浸され、電子放射面上に、スパッタ法な
どの薄膜形成手段によりイリジウム(Ir)などの薄膜
層が設けられたメタルコート型である。また、陰極スリ
ーブ2の外側には、外周面と所定間隔を保持して筒状ホ
ルダ6が陰極スリーブ2と同軸上に配設され、この筒状
ホルダ6の上面には開口7が形成され、この開口7に
は、複数個、たとえば3個のL字型の短冊状のストラッ
プ8が取り付けられ、このストラップ8により陰極スリ
ーブ2を保持している。さらに、筒状ホルダ6の開口7
には内方に向けて突出した張出部9が形成され、この張
出部9には陰極スリーブ2と同軸状の遮蔽筒11がL字状
の支持体12にて3箇所で取り付けられている。なお、こ
れら支持体12は、開口7内でストラップ8と交互に位置
している。
【0007】さらに、この含浸型陰極構体1は支持体15
で第1グリッド16およびその他図示しないグリッドなど
とともにビードガラスなどの絶縁支持体17にて保持さ
れ、多孔質陰極基体4が第1グリッド16に形成された照
射孔18に対向して配設され、電子銃19を形成し電子管内
に搭載される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示す
従来の含浸型陰極構体では、省電力構造のため、短冊状
のストラップ8の断面積が小さく、遮蔽筒11下端部との
接触を避けるため、ストラップ8の構造をほぼL字状に
折り曲げて形成している。このため、耐振性が不充分で
受像管の動作時に外部からの振動やスピーカの振動で画
面上にノイズが発生しやすい。また、L字状のストラッ
プ8は成形が難しく安定した形状となりにくいため、受
像管の重要特性であるカットオフドリフト不良が発生す
るおそれがある問題を有している。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、高耐振性で省電力型の含浸型陰極構体を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子放射物質
が含浸された陰極基体と、この陰極基体の電子放射面側
と反対側の面に配置された固定部材と、この固定部材を
保持する筒状の陰極スリーブと、前記陰極基体を加熱す
るヒータと、前記陰極スリーブの外側に所定間隔を介し
て同軸的に配設され内方に向けて突出した突部を有する
筒状の筒状ホルダと、前記陰極スリーブおよび前記筒状
ホルダ間にそれぞれ所定間隔を介して同軸的に配設され
前記筒状ホルダの突部に外周が接するとともに前記陰極
スリーブに固定されて保持される筒状の遮蔽筒とを具備
したものである。
【0011】そして、遮蔽筒は、筒状ホルダの突部に外
周が接するとともに陰極スリーブに固定されて保持され
るため、保持強度が向上して耐振性が大幅に向上し、従
来のようなストラップが不要になるためフォーミング形
状にばらつきが生じることを防止して、カットオフドリ
フトの不良を大幅に低減する。
【0012】また、筒状ホルダの突部は、筒状ホルダを
内方に向けて切り起こし形成されたため、簡単な構成で
遮蔽筒を確実に保持可能である。
【0013】さらに、遮蔽筒は、陰極スリーブとほぼ等
しい長さであるため、熱効率が向上して省電力化する。
【0014】またさらに、遮蔽筒は、一端近傍で陰極ス
リーブに固定され、他端近傍で筒状ホルダの突部で固定
されるもので、遮蔽筒の両端近傍が固定されることにな
り、遮蔽筒を確実に保持可能である。
【0015】そしてまた、遮蔽筒は、筒状ホルダの突部
の頂点を結んで形成される円と外径がほぼ対応するもの
で、筒状ホルダにより遮蔽筒を確実に保持可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の含浸型陰極構体の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】図1に示すように、含浸型陰極構体21は、
両端が開口したタンタル(Ta)製の筒状の陰極スリー
ブ22を有し、この陰極スリーブ22の一端部の内側に、開
口とほぼ同一面で凹面が上方に向いたタンタル製のカッ
プ状固定部材23が配設され、このカップ状固定部材23内
に電子放射物質が含浸された電子放射面を上面にした多
孔質陰極基体24が固定され、陰極スリーブ22内のカップ
状固定部材23には、多孔質陰極基体24を加熱するバリピ
ッチのコイルドダブルヘリカル型のヒータ25が配設され
ている。なお、多孔質陰極基体24は、たとえば空孔率2
0%の多孔質タングステン(W)で構成され、空孔部に
はたとえば酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム
(CaO)および酸化アルミニウム(Al2 3 )など
の電子放射物質が含浸され、電子放射面上に、スパッタ
法などの薄膜形成手段によりイリジウム(Ir)−タン
グステン(W)合金層などの薄膜層が設けられたメタル
コート型であり、カップ状固定部材23によりたとえば電
子放射物質のバリウムなどがヒータ25側に蒸発すること
を防止している。
【0018】また、陰極スリーブ22の外側には、この陰
極スリーブ22の外周面と所定間隔を保持してタンタル製
の遮蔽筒26が陰極スリーブ22と同軸状に配設され、この
遮蔽筒26の上端は陰極スリーブ22とほぼ面一であるがや
や低い位置に位置し、下端は陰極スリーブ22とほぼ同じ
高さに位置し、遮蔽筒26は陰極スリーブ22とほぼ同一の
長さに形成されている。そして、図2に示すように、遮
蔽筒26の下端には内方に向けて、120°毎に充分な溶
接強度を得るために幅0.5mmの3つの突部としての
スリット部27が円弧状に膨出して切り起こし形成され、
3つのスリット部27に内接する円は遮蔽筒26の外周とほ
ぼ同一の径に形成されている。なお、これらスリット部
27の頂部は陰極スリーブ22の下端に溶接される。
【0019】さらに、遮蔽筒26の外側には、この遮蔽筒
26の外周面と所定間隔を保持して筒状の筒状ホルダ31が
遮蔽筒26と同軸状に配設され、この筒状ホルダ31の上面
には開口32を有する端面部33が形成され、この開口32内
に遮蔽筒26が挿通されている。そして、遮蔽筒26の上部
が筒状ホルダ31の端面部33に断面L字型の支持部材34に
より溶接固定されている。
【0020】そして、この含浸型陰極構体21は、電子銃
を形成し電子管内に搭載される。
【0021】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。
【0022】上述の含浸型陰極構体21をカラー受像管の
電子銃に実装して振動試験を実施した。そして、条件と
して受像管に1Gで、数Hz〜数kHzの振動を与え、
発生するノイズを電圧変動として検出したところ、従来
の含浸型陰極構体では最大ノイズ幅が700〜1000
(任意単位)の範囲に対し、上記実施の形態の含浸型陰
極構体21では最大ノイズ値が100〜200の範囲と大
幅に低減できた。
【0023】次に、含浸型陰極構体21をカラー受像管の
電子銃に実装して所要の排気および活性化処理を実施し
た後、カットオフドリフトの加速寿命試験を実施した。
そして、図3に示すように、従来の含浸型陰極構体であ
る線bは試験時間6000時間で変化率が5.3%に対
し、含浸型陰極構体21である線aは同一時間で変化率が
2.5%となり、カットオフドリフトが従来と比較して
約1/2に低減している。
【0024】
【発明の効果】本発明は、遮蔽筒が筒状ホルダの突部に
外周が接するとともに陰極スリーブに固定されて保持さ
れるため、保持強度が向上して耐振性を大幅に向上でき
るとともに、従来のようなストラップが不要になるため
フォーミング形状にばらつきが生じることを防止して、
カットオフドリフトの不良を大幅に低減できる。
【0025】また、筒状ホルダの突部は、筒状ホルダを
内方に向けて切り起こし形成されたため、簡単な構成で
遮蔽筒を確実に保持できる。
【0026】さらに、遮蔽筒は、陰極スリーブとほぼ等
しい長さであるため、熱効率が向上して省電力化でき
る。
【0027】またさらに、遮蔽筒が一端近傍で陰極スリ
ーブに固定され、他端近傍で筒状ホルダの突部で固定さ
れるので、遮蔽筒の両端近傍が固定されることになり、
遮蔽筒を確実に保持できる。
【0028】そしてまた、遮蔽筒が筒状ホルダの突部の
頂点を結んで形成される円と外径がほぼ対応するので、
筒状ホルダにより遮蔽筒を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の含浸型陰極構体の一実施の形態を示す
断面図である。
【図2】同上含浸型陰極構体のスリット部を示す断面図
である。
【図3】同上カットオフドリフトの特性を示すグラフで
ある。
【図4】同上従来例の含浸型陰極構体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21 含浸型陰極構体 22 陰極スリーブ 23 固定部材 24 多孔質陰極基体 25 ヒータ 26 遮蔽筒 27 突部としてのスリット部 31 筒状ホルダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放射物質が含浸された陰極基体と、 この陰極基体の電子放射面側と反対側の面に配置された
    固定部材と、 この固定部材を保持する筒状の陰極スリーブと、 前記陰極基体を加熱するヒータと、 前記陰極スリーブの外側に所定間隔を介して同軸的に配
    設され内方に向けて突出した突部を有する筒状の筒状ホ
    ルダと、 前記陰極スリーブおよび前記筒状ホルダ間にそれぞれ所
    定間隔を介して同軸的に配設され前記筒状ホルダの突部
    に外周が接するとともに前記陰極スリーブに固定されて
    保持される筒状の遮蔽筒とを具備したことを特徴とする
    含浸型陰極構体。
  2. 【請求項2】 筒状ホルダの突部は、筒状ホルダを内方
    に向けて切り起こし形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の含浸型陰極構体。
  3. 【請求項3】 遮蔽筒は、陰極スリーブとほぼ等しい長
    さであることを特徴とする請求項1または2記載の含浸
    型陰極構体。
  4. 【請求項4】 遮蔽筒は、一端近傍で陰極スリーブに固
    定され、他端近傍で筒状ホルダの突部で固定されること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の含浸型陰
    極構体。
  5. 【請求項5】 遮蔽筒は、筒状ホルダの突部の頂点を結
    んで形成される円と外径がほぼ対応することを特徴とす
    る請求項1ないし4いずれか記載の含浸型陰極構体。
JP3641898A 1998-02-18 1998-02-18 含浸型陰極構体 Pending JPH11232993A (ja)

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JP3641898A JPH11232993A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 含浸型陰極構体

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JP3641898A Pending JPH11232993A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 含浸型陰極構体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100777711B1 (ko) * 2001-07-05 2007-11-19 삼성에스디아이 주식회사 음극선관용 전자총의 캐소드 구조체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100777711B1 (ko) * 2001-07-05 2007-11-19 삼성에스디아이 주식회사 음극선관용 전자총의 캐소드 구조체

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