JPH11232686A - 光学ヘッド並びに信号の書き込み又は読み出し方法 - Google Patents
光学ヘッド並びに信号の書き込み又は読み出し方法Info
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- JPH11232686A JPH11232686A JP10036287A JP3628798A JPH11232686A JP H11232686 A JPH11232686 A JP H11232686A JP 10036287 A JP10036287 A JP 10036287A JP 3628798 A JP3628798 A JP 3628798A JP H11232686 A JPH11232686 A JP H11232686A
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- phase difference
- signal
- light
- optical
- aberration correction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ光のスポットが光ディスクの信号記録
層の凹部と凸部とに跨って照射されることに起因する収
差を補正して、再生信号のジッターの劣化を抑えるよう
にした光学ヘッド並びに信号の記録及び/又は再生方法
を提供する。 【解決手段】 光ディスク2に向けて出射されたレーザ
光の光路上に、このレーザ光の一部と他の部分とに位相
差を生じさせる収差補正板8を配設する。そして、この
収差補正板8を透過したレーザ光を光ディスク2の信号
記録層23に照射させることにより、レーザ光が光ディ
スク2のグルーブとランドとに跨って照射される際に生
じる収差を補正するようにしている。
層の凹部と凸部とに跨って照射されることに起因する収
差を補正して、再生信号のジッターの劣化を抑えるよう
にした光学ヘッド並びに信号の記録及び/又は再生方法
を提供する。 【解決手段】 光ディスク2に向けて出射されたレーザ
光の光路上に、このレーザ光の一部と他の部分とに位相
差を生じさせる収差補正板8を配設する。そして、この
収差補正板8を透過したレーザ光を光ディスク2の信号
記録層23に照射させることにより、レーザ光が光ディ
スク2のグルーブとランドとに跨って照射される際に生
じる収差を補正するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う光学ヘッド
並びに信号の書き込み及び/又は読み出し方法に関す
る。
て信号の書き込み及び/又は読み出しを行う光学ヘッド
並びに信号の書き込み及び/又は読み出し方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像情報、音声情報又はコン
ピュータ用プログラム等のデータを保存する手段とし
て、記録媒体である光ディスクを回転させながら、光学
ヘッドより出射され、集光されたレーザ光をこの光ディ
スクの信号記録層に照射させて、情報信号の記録及び/
又は再生を行う光ディスクシステムが広く用いられてい
る。
ピュータ用プログラム等のデータを保存する手段とし
て、記録媒体である光ディスクを回転させながら、光学
ヘッドより出射され、集光されたレーザ光をこの光ディ
スクの信号記録層に照射させて、情報信号の記録及び/
又は再生を行う光ディスクシステムが広く用いられてい
る。
【0003】この光ディスクシステムに適用される光デ
ィスクは、ディスク基板上に信号記録層が形成されてな
る。そして、この種の光ディスクは、一般に、ディスク
基板の信号記録層が形成される面に、レーザ光のスポッ
トを常に記録トラックに追従させるための案内溝が形成
されている。そして、ディスク基板上に形成された信号
記録層は、このディスク基板表面の形状が反映されて、
断面が凹凸形状とされている。
ィスクは、ディスク基板上に信号記録層が形成されてな
る。そして、この種の光ディスクは、一般に、ディスク
基板の信号記録層が形成される面に、レーザ光のスポッ
トを常に記録トラックに追従させるための案内溝が形成
されている。そして、ディスク基板上に形成された信号
記録層は、このディスク基板表面の形状が反映されて、
断面が凹凸形状とされている。
【0004】光ディスクシステムは、これら凹凸形状の
凹部と凸部とに跨って照射されるレーザ光の戻り光を検
出して、レーザ光のスポットの光ディスク径方向のずれ
を修正するようになされている。
凹部と凸部とに跨って照射されるレーザ光の戻り光を検
出して、レーザ光のスポットの光ディスク径方向のずれ
を修正するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
凹凸形状とされた信号記録層を有する光ディスクに対し
て、例えば、情報信号の読み出しを行う際は、レーザ光
は、信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射される。
凹凸形状とされた信号記録層を有する光ディスクに対し
て、例えば、情報信号の読み出しを行う際は、レーザ光
は、信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射される。
【0006】この光ディスクの信号記録層に照射された
レーザ光には、このレーザ光が凹部と凸部とに跨って照
射されることに起因して、いわゆる非点収差に相当する
収差が生じる。
レーザ光には、このレーザ光が凹部と凸部とに跨って照
射されることに起因して、いわゆる非点収差に相当する
収差が生じる。
【0007】そして、この収差が大きいと、再生信号に
生じるジッターが劣化し、適切な再生信号を得るための
レーザ光の焦点ずれ量の公差が小さくなる。
生じるジッターが劣化し、適切な再生信号を得るための
レーザ光の焦点ずれ量の公差が小さくなる。
【0008】光学ヘッドは、このように適切な再生信号
を得るためのレーザ光の焦点ずれ量の公差が小さくなる
と、精度上の要求が厳しくなって、製造が困難となる。
を得るためのレーザ光の焦点ずれ量の公差が小さくなる
と、精度上の要求が厳しくなって、製造が困難となる。
【0009】そこで、本発明は、レーザ光が光ディスク
の信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射されることに
起因する収差を補正して、再生信号のジッターの劣化を
抑えるようにした光学ヘッド並びに信号の記録及び/又
は再生方法を提供することを目的とする。
の信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射されることに
起因する収差を補正して、再生信号のジッターの劣化を
抑えるようにした光学ヘッド並びに信号の記録及び/又
は再生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学ヘッド
は、光ディスクに向けて出射された光の一部と他の部分
とに位相差を生じさせて、この光が光ディスクの信号記
録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射され
ることにより生じる収差を補正するための収差補正手段
を、この光の光路上に配設するようにしている。光ディ
スクに向けて出射された光は、光ディスクの信号記録層
に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射されるこ
とにより、いわゆる非点収差に相当する収差が発生す
る。
は、光ディスクに向けて出射された光の一部と他の部分
とに位相差を生じさせて、この光が光ディスクの信号記
録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射され
ることにより生じる収差を補正するための収差補正手段
を、この光の光路上に配設するようにしている。光ディ
スクに向けて出射された光は、光ディスクの信号記録層
に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射されるこ
とにより、いわゆる非点収差に相当する収差が発生す
る。
【0011】本発明に係る光学ヘッドは、この光ディス
クに向けて出射された光を収差補正手段を透過させるこ
とにより、この光の一部と他の部分とに位相差を生じさ
せるようにしている。
クに向けて出射された光を収差補正手段を透過させるこ
とにより、この光の一部と他の部分とに位相差を生じさ
せるようにしている。
【0012】光ディスクに向けて出射された光は、この
収差補正手段により生じる位相差により、信号記録層に
設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射される際に
生じる収差が打ち消される。
収差補正手段により生じる位相差により、信号記録層に
設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射される際に
生じる収差が打ち消される。
【0013】また、本発明に係る信号の書き込み又は読
み出し方法は、光ディスクに向けて出射された光の一部
と他の部分とに位相差を生じさせてこの光が光ディスク
の信号記録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って
照射されることにより生じる収差を補正するようにして
いる。
み出し方法は、光ディスクに向けて出射された光の一部
と他の部分とに位相差を生じさせてこの光が光ディスク
の信号記録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って
照射されることにより生じる収差を補正するようにして
いる。
【0014】光ディスクに向けて出射された光は、光デ
ィスクの信号記録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに
跨って照射されることにより、いわゆる非点収差に相当
する収差が発生するが、この光ディスクに向けて出射さ
れた光の一部と他の部分とに位相差を生じさせることに
より、上記収差が打ち消される。
ィスクの信号記録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに
跨って照射されることにより、いわゆる非点収差に相当
する収差が発生するが、この光ディスクに向けて出射さ
れた光の一部と他の部分とに位相差を生じさせることに
より、上記収差が打ち消される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0016】図1に本発明を適用した光学ヘッドの一構
成例を示す。この光学ヘッド1は、書換可能な光ディス
クであるDVD−RW(商標)に対応した構成とされて
おり、記録再生装置内に配設されて、この記録再生装置
に装填された光ディスク2に対して情報信号の書き込み
及び読み出しを行う。
成例を示す。この光学ヘッド1は、書換可能な光ディス
クであるDVD−RW(商標)に対応した構成とされて
おり、記録再生装置内に配設されて、この記録再生装置
に装填された光ディスク2に対して情報信号の書き込み
及び読み出しを行う。
【0017】また、この光学ヘッド1は、フォーカスエ
ラー信号を、いわゆる非点収差法を用いて検出し、トラ
ッキングエラー信号を、いわゆるDPP(Differential
Push-pull)法を用いて検出するように構成されてい
る。
ラー信号を、いわゆる非点収差法を用いて検出し、トラ
ッキングエラー信号を、いわゆるDPP(Differential
Push-pull)法を用いて検出するように構成されてい
る。
【0018】この光学ヘッド1は、光ディスク2に向け
て記録再生用のレーザ光を出射する半導体レーザ3と、
光ディスク2に対向配置され、半導体レーザ3から出射
されたレーザ光を集束して光ディスク2の信号記録層上
に照射させる対物レンズ4とを備えている。
て記録再生用のレーザ光を出射する半導体レーザ3と、
光ディスク2に対向配置され、半導体レーザ3から出射
されたレーザ光を集束して光ディスク2の信号記録層上
に照射させる対物レンズ4とを備えている。
【0019】また、半導体レーザ3と対物レンズ4との
間には、半導体レーザ3から出射されたレーザ光を平行
光とするコリメータレンズ5と、コリメータレンズ5を
透過した記録再生用のレーザ光を整形するアナモルフィ
ックプリズム6と、アナモルフィックプリズム6を透過
した記録再生用のレーザ光を主ビームと複数の副ビーム
とに分離するグレーティング7と、グレーティング7を
透過した記録再生用のレーザ光に所定量の収差を生じさ
せる収差補正板8と、収差補正板8を透過した記録再生
用のレーザ光を透過するとともに、光ディスク2の信号
記録層にて反射された記録再生用のレーザ光(戻り光)
を反射する偏光ビームスプリッタ9と、偏光ビームスプ
リッタ9を透過した記録再生用のレーザ光を円偏光にす
る1/4波長板10とがそれぞれ設けられている。
間には、半導体レーザ3から出射されたレーザ光を平行
光とするコリメータレンズ5と、コリメータレンズ5を
透過した記録再生用のレーザ光を整形するアナモルフィ
ックプリズム6と、アナモルフィックプリズム6を透過
した記録再生用のレーザ光を主ビームと複数の副ビーム
とに分離するグレーティング7と、グレーティング7を
透過した記録再生用のレーザ光に所定量の収差を生じさ
せる収差補正板8と、収差補正板8を透過した記録再生
用のレーザ光を透過するとともに、光ディスク2の信号
記録層にて反射された記録再生用のレーザ光(戻り光)
を反射する偏光ビームスプリッタ9と、偏光ビームスプ
リッタ9を透過した記録再生用のレーザ光を円偏光にす
る1/4波長板10とがそれぞれ設けられている。
【0020】さらに、偏光ビームスプリッタ9により反
射された戻り光の光路上には、偏光ビームスプリッタ9
により反射された戻り光を集束する集光レンズ11と、
集光レンズ11を透過した戻り光を反射して光路を曲折
する折り曲げミラー12と、折り曲げミラー12により
反射された戻り光にフォーカスサーボ用の非点収差を生
じさせるマルチレンズ13と、マルチレンズ13を透過
した戻り光を受光するフォトディテクタ14とがそれぞ
れ設けられている。
射された戻り光の光路上には、偏光ビームスプリッタ9
により反射された戻り光を集束する集光レンズ11と、
集光レンズ11を透過した戻り光を反射して光路を曲折
する折り曲げミラー12と、折り曲げミラー12により
反射された戻り光にフォーカスサーボ用の非点収差を生
じさせるマルチレンズ13と、マルチレンズ13を透過
した戻り光を受光するフォトディテクタ14とがそれぞ
れ設けられている。
【0021】なお、以上の構成は、本発明を適用した光
学ヘッドの一例であり、本発明に係る光学ヘッドは、こ
の例に限定されるものではなく、対応する光ディスクの
フォーマットや、フォーカスエラー信号及びトラッキン
グエラー信号の検出方法等に応じて、適宜光学素子の追
加、削除、変更等を行うようにしてもよいことは勿論で
ある。
学ヘッドの一例であり、本発明に係る光学ヘッドは、こ
の例に限定されるものではなく、対応する光ディスクの
フォーマットや、フォーカスエラー信号及びトラッキン
グエラー信号の検出方法等に応じて、適宜光学素子の追
加、削除、変更等を行うようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0022】以上のように構成される光学ヘッド1によ
り情報信号の書き込み及び読み出しが行われる光ディス
ク2は、書換可能な光ディスクであるDVD−RW(商
標)であり、図2に示すように、光学的に透明なディス
ク基板21,22上に信号記録層23,24が形成され
てなる一対のディスク25,26が、それぞれの信号記
録層23,24を突き合わせるようにして貼り合わされ
てなる。
り情報信号の書き込み及び読み出しが行われる光ディス
ク2は、書換可能な光ディスクであるDVD−RW(商
標)であり、図2に示すように、光学的に透明なディス
ク基板21,22上に信号記録層23,24が形成され
てなる一対のディスク25,26が、それぞれの信号記
録層23,24を突き合わせるようにして貼り合わされ
てなる。
【0023】信号記録層23,24は、例えばTe−G
e−Ox系材料等のように、加熱により結晶状態とアモ
ルファス状態との間で可逆的に相変化を繰り返す相変化
型光メモリ材料からなる記録膜上に反射膜が形成され、
さらにこれらの膜が光学的に透明な保護膜により挟み込
まれてなる。
e−Ox系材料等のように、加熱により結晶状態とアモ
ルファス状態との間で可逆的に相変化を繰り返す相変化
型光メモリ材料からなる記録膜上に反射膜が形成され、
さらにこれらの膜が光学的に透明な保護膜により挟み込
まれてなる。
【0024】そして、光ディスク2は、表面及び裏面の
両主面側からディスク基板21,22を介して信号記録
層23,24にレーザ光が照射され、信号記録層23,
24の記録膜にアモルファス状態とされた記録マークが
形成されることにより信号が書き込まれ、または信号記
録層23,24にて反射されたレーザ光(戻り光)が検
出されることにより、信号記録層23,24に書き込ま
れた信号が読み出される。
両主面側からディスク基板21,22を介して信号記録
層23,24にレーザ光が照射され、信号記録層23,
24の記録膜にアモルファス状態とされた記録マークが
形成されることにより信号が書き込まれ、または信号記
録層23,24にて反射されたレーザ光(戻り光)が検
出されることにより、信号記録層23,24に書き込ま
れた信号が読み出される。
【0025】この光ディスク2のディスク基板21に
は、図3に示すように、レーザ光のスポットを常に記録
トラックに追従させるための案内溝が、記録トラックに
沿って形成されている。そして、信号記録層23は、こ
の案内溝が形成されたディスク基板21上に、記録膜等
が成膜されることにより形成されているため、断面が凹
凸形状とされている。
は、図3に示すように、レーザ光のスポットを常に記録
トラックに追従させるための案内溝が、記録トラックに
沿って形成されている。そして、信号記録層23は、こ
の案内溝が形成されたディスク基板21上に、記録膜等
が成膜されることにより形成されているため、断面が凹
凸形状とされている。
【0026】この信号記録層23の凹凸形状の凹部(以
下、グルーブ27という。)は、幅W1が例えば約0.
5μmとされており、深さDが例えば使用するレーザ光
の波長の約1/8とされている。また、信号記録層23
の凹凸形状の凸部(以下、ランド28という。)は、幅
W2が例えば約0.3μmとされている。
下、グルーブ27という。)は、幅W1が例えば約0.
5μmとされており、深さDが例えば使用するレーザ光
の波長の約1/8とされている。また、信号記録層23
の凹凸形状の凸部(以下、ランド28という。)は、幅
W2が例えば約0.3μmとされている。
【0027】なお、図3においては、一対のディスク2
5,26のうち、一方のディスク25の要部のみを図示
しているが、他方のディスク26も同様の構成とされて
いる。
5,26のうち、一方のディスク25の要部のみを図示
しているが、他方のディスク26も同様の構成とされて
いる。
【0028】光学ヘッド1は、例えば、この光ディスク
2に記録された信号を読み出す際は、図4に示すよう
に、信号記録層23のグルーブ27とランド28とに跨
って、レーザ光Lを照射させる。この図4中、信号記録
層23に照射されるレーザ光Lの外縁を破線で示してい
る。
2に記録された信号を読み出す際は、図4に示すよう
に、信号記録層23のグルーブ27とランド28とに跨
って、レーザ光Lを照射させる。この図4中、信号記録
層23に照射されるレーザ光Lの外縁を破線で示してい
る。
【0029】すなわち、例えば再生時においては、光デ
ィスク2には、信号記録層23,24のグルーブ27と
ランド28とに跨って、光学ヘッド1からのレーザ光L
が照射される。
ィスク2には、信号記録層23,24のグルーブ27と
ランド28とに跨って、光学ヘッド1からのレーザ光L
が照射される。
【0030】なお、図4においては、一対のディスク2
5,26のうち、一方のディスク25の信号記録層23
にレーザ光Lが照射された状態を示しているが、他方の
ディスク26の信号記録層24にレーザ光が照射される
場合も同様である。
5,26のうち、一方のディスク25の信号記録層23
にレーザ光Lが照射された状態を示しているが、他方の
ディスク26の信号記録層24にレーザ光が照射される
場合も同様である。
【0031】光ディスク2の信号記録層23に照射され
るレーザ光Lには、このレーザ光Lがグルーブ27とラ
ンド28とに跨って照射されることに起因して、いわゆ
る非点収差に相当する収差が生じる。そして、この収差
が大きいと、再生信号に生じるジッターが劣化し、適切
な再生信号を得るためのレーザ光の焦点ずれ量の公差が
小さくなる。
るレーザ光Lには、このレーザ光Lがグルーブ27とラ
ンド28とに跨って照射されることに起因して、いわゆ
る非点収差に相当する収差が生じる。そして、この収差
が大きいと、再生信号に生じるジッターが劣化し、適切
な再生信号を得るためのレーザ光の焦点ずれ量の公差が
小さくなる。
【0032】そこで、光学ヘッド1は、レーザ光の光路
上に収差補正板8を配して、このような収差を補正する
ようにしている。
上に収差補正板8を配して、このような収差を補正する
ようにしている。
【0033】収差補正板8は、レーザ光が光ディスク2
の信号記録層に形成されたグルーブ27とランド28と
に跨って照射されることにより生じる収差を補正するた
めのものであり、透過したレーザ光に対して、このレー
ザ光が光ディスク2の信号記録層23,24のグルーブ
27とランド28とに跨って照射されることにより生じ
る収差を打ち消すような位相差を与えるように構成され
ている。
の信号記録層に形成されたグルーブ27とランド28と
に跨って照射されることにより生じる収差を補正するた
めのものであり、透過したレーザ光に対して、このレー
ザ光が光ディスク2の信号記録層23,24のグルーブ
27とランド28とに跨って照射されることにより生じ
る収差を打ち消すような位相差を与えるように構成され
ている。
【0034】詳述すると、収差補正板8は、例えば図5
に示すように、板ガラス等の光学的に透明な物質が略矩
形の板状に成形されてなる基台30の一主面30aの略
中央部に、上面31aが略長方形とされた凸部31が形
成されてなる。なお、図5において、破線は、収差補正
板8に入射したレーザ光のスポットの外縁を示してい
る。
に示すように、板ガラス等の光学的に透明な物質が略矩
形の板状に成形されてなる基台30の一主面30aの略
中央部に、上面31aが略長方形とされた凸部31が形
成されてなる。なお、図5において、破線は、収差補正
板8に入射したレーザ光のスポットの外縁を示してい
る。
【0035】この凸部31は、例えばSiO2等の光学
的に透明な物質が、基台30の一主面30a上に蒸着さ
れることにより形成される。
的に透明な物質が、基台30の一主面30a上に蒸着さ
れることにより形成される。
【0036】また、この凸部31は、例えば基台30の
一主面30a上にエッチング加工を施すことにより形成
されるようにしてもよい。
一主面30a上にエッチング加工を施すことにより形成
されるようにしてもよい。
【0037】凸部31の上面31aの長辺方向の長さL
1は、収差補正板8を透過するレーザ光の、基台30の
一主面30a上におけるビーム直径よりも大とされてい
る。また、この凸部31の上面31aの短辺方向の長さ
L2は、収差補正板8を透過するレーザ光の、基台30
の一主面30a上におけるビーム半径の1.0倍〜1.
2倍の範囲内とされている。
1は、収差補正板8を透過するレーザ光の、基台30の
一主面30a上におけるビーム直径よりも大とされてい
る。また、この凸部31の上面31aの短辺方向の長さ
L2は、収差補正板8を透過するレーザ光の、基台30
の一主面30a上におけるビーム半径の1.0倍〜1.
2倍の範囲内とされている。
【0038】以上のように構成される収差補正板8は、
凸部31が形成された一主面30aを入射側或いは出射
側として、半導体レーザ3から出射されるレーザ光の光
路上に配設される。ここで、収差補正板8は、凸部31
の上面31aの長辺方向が、図5中矢印Aで示す光ディ
スク2の径方向(ラジアル方向)に一致し、図5中矢印
Bで示す光ディスク2の径方向と直交する方向(タンジ
ェンシャル方向)、すなわち光ディスク2の記録トラッ
クに沿った方向と直交するように配設される。
凸部31が形成された一主面30aを入射側或いは出射
側として、半導体レーザ3から出射されるレーザ光の光
路上に配設される。ここで、収差補正板8は、凸部31
の上面31aの長辺方向が、図5中矢印Aで示す光ディ
スク2の径方向(ラジアル方向)に一致し、図5中矢印
Bで示す光ディスク2の径方向と直交する方向(タンジ
ェンシャル方向)、すなわち光ディスク2の記録トラッ
クに沿った方向と直交するように配設される。
【0039】なお、先に図1に示した光学ヘッド1にお
いては、この収差補正板8をグレーティング7と偏光ビ
ームスプリッタ9との間に配設するようにしているが、
収差補正板8が配設される位置はこの例に限定されるも
のではなく、半導体レーザ3から出射されるレーザ光の
光路上であれば、いずれの位置に配設されてもよい。例
えば、収差補正板8を光ディスク2にて反射されたレー
ザ光(戻り光)の光路上に配設するようにしても構わな
い。
いては、この収差補正板8をグレーティング7と偏光ビ
ームスプリッタ9との間に配設するようにしているが、
収差補正板8が配設される位置はこの例に限定されるも
のではなく、半導体レーザ3から出射されるレーザ光の
光路上であれば、いずれの位置に配設されてもよい。例
えば、収差補正板8を光ディスク2にて反射されたレー
ザ光(戻り光)の光路上に配設するようにしても構わな
い。
【0040】半導体レーザ3から出射されたレーザ光
は、以上のように構成される収差補正板8を透過するこ
とにより、基台30の一主面30a上におけるスポット
の中心を通ってこのスポットの一端部から他端部に至る
帯状の領域aの位相がその他の領域bの位相と異なるこ
とになる。
は、以上のように構成される収差補正板8を透過するこ
とにより、基台30の一主面30a上におけるスポット
の中心を通ってこのスポットの一端部から他端部に至る
帯状の領域aの位相がその他の領域bの位相と異なるこ
とになる。
【0041】すなわち、収差補正板8を透過したレーザ
光は、基台30及び凸部31を透過する部分と、基台3
0のみを透過する部分とに位相差が生じる。そして、例
えば収差補正板8をレーザ光の光路上の光ディスク2よ
りも手前に配設したときは、収差補正板8を透過するこ
とにより位相差が生じたレーザ光が、グルーブ27とラ
ンド28とに跨って光ディスク2の信号記録層23,2
4に照射される。
光は、基台30及び凸部31を透過する部分と、基台3
0のみを透過する部分とに位相差が生じる。そして、例
えば収差補正板8をレーザ光の光路上の光ディスク2よ
りも手前に配設したときは、収差補正板8を透過するこ
とにより位相差が生じたレーザ光が、グルーブ27とラ
ンド28とに跨って光ディスク2の信号記録層23,2
4に照射される。
【0042】光ディスク2の信号記録層23,24に照
射されたレーザ光には、グルーブ27とランド28とに
跨って照射されることにより、いわゆる非点収差に相当
する収差が生じるが、この収差は、レーザ光が収差補正
板8を透過することにより生じた位相差により打ち消さ
れる。
射されたレーザ光には、グルーブ27とランド28とに
跨って照射されることにより、いわゆる非点収差に相当
する収差が生じるが、この収差は、レーザ光が収差補正
板8を透過することにより生じた位相差により打ち消さ
れる。
【0043】また、収差補正板8を光ディスク2にて反
射された戻り光の光路上に配設したときは、グルーブ2
7とランド28とに跨って信号記録層23,24に照射
され、収差が生じたレーザ光が、収差補正板8を透過す
ることになる。そして、このレーザ光は、収差補正板8
を透過することによって位相差が生じ、この位相差によ
り収差が打ち消される。
射された戻り光の光路上に配設したときは、グルーブ2
7とランド28とに跨って信号記録層23,24に照射
され、収差が生じたレーザ光が、収差補正板8を透過す
ることになる。そして、このレーザ光は、収差補正板8
を透過することによって位相差が生じ、この位相差によ
り収差が打ち消される。
【0044】ここで、収差補正板8を透過するレーザ光
に生じる位相差の量△は、凸部31の屈折率をNとし、
凸部31の厚みをdとし、レーザ光の波長をλとする
と、以下の式(1)で表される。
に生じる位相差の量△は、凸部31の屈折率をNとし、
凸部31の厚みをdとし、レーザ光の波長をλとする
と、以下の式(1)で表される。
【0045】 △={(N−1)/λ}×d ・・・・(1) 収差補正板8は、例えば凸部31となる材料を適切に選
択し、或いは凸部31の厚みを適切に調整して、凸部3
1が形成された部分を透過するレーザ光とその他の部分
を透過するレーザ光とに、0.05λ〜0.15λの位
相差を生じさせるように構成されることが望ましい。こ
のように、凸部31が形成された部分を透過するレーザ
光とその他の部分を透過するレーザ光とに0.05λ〜
0.15λの位相差が生じるようにすれば、このレーザ
光が光ディスク2の信号記録層23,24のグルーブ2
7とランド28とに跨って照射される際に生じる収差が
適切に補正される。
択し、或いは凸部31の厚みを適切に調整して、凸部3
1が形成された部分を透過するレーザ光とその他の部分
を透過するレーザ光とに、0.05λ〜0.15λの位
相差を生じさせるように構成されることが望ましい。こ
のように、凸部31が形成された部分を透過するレーザ
光とその他の部分を透過するレーザ光とに0.05λ〜
0.15λの位相差が生じるようにすれば、このレーザ
光が光ディスク2の信号記録層23,24のグルーブ2
7とランド28とに跨って照射される際に生じる収差が
適切に補正される。
【0046】なお、ここで説明する収差補正板8の形状
は、上述したDVD−RWに対応した光学ヘッド1に用
いられる収差補正手段として最適な形状を示したもので
あり、本発明に係る光学ヘッドにおいて、収差補正手段
の形状は上述した例に限定されるものではなく、対応す
る光ディスクに応じて、収差を補正するために最適な形
状とされればよい。
は、上述したDVD−RWに対応した光学ヘッド1に用
いられる収差補正手段として最適な形状を示したもので
あり、本発明に係る光学ヘッドにおいて、収差補正手段
の形状は上述した例に限定されるものではなく、対応す
る光ディスクに応じて、収差を補正するために最適な形
状とされればよい。
【0047】また、収差補正板8は、例えば図6に示す
ように、例えば板ガラス等の略矩形の板状の基台32の
一主面32a上に、底面33aが略長方形とされた凹部
33が形成されてなるようにしてもよい。
ように、例えば板ガラス等の略矩形の板状の基台32の
一主面32a上に、底面33aが略長方形とされた凹部
33が形成されてなるようにしてもよい。
【0048】この凹部33は、例えばSiO2等の光学
的に透明な物質34が、基台32の一主面32a上に蒸
着されることにより形成される。
的に透明な物質34が、基台32の一主面32a上に蒸
着されることにより形成される。
【0049】また、この凹部33は、例えば基台32の
一主面32a上にエッチング加工を施すことにより形成
されるようにしてもよい。
一主面32a上にエッチング加工を施すことにより形成
されるようにしてもよい。
【0050】この収差補正板8は、凹部33の底面33
aの長辺方向の長さL3が、収差補正板8を透過するレ
ーザ光の、基台32の一主面32a上におけるビーム直
径よりも大とされている。また、この凹部33の底面3
3aの短辺方向の長さL4は、収差補正板8を透過する
レーザ光の、基台32の一主面32a上におけるビーム
半径の1.0倍〜1.2倍の範囲内とされている。
aの長辺方向の長さL3が、収差補正板8を透過するレ
ーザ光の、基台32の一主面32a上におけるビーム直
径よりも大とされている。また、この凹部33の底面3
3aの短辺方向の長さL4は、収差補正板8を透過する
レーザ光の、基台32の一主面32a上におけるビーム
半径の1.0倍〜1.2倍の範囲内とされている。
【0051】そして、この収差補正板8は、凹部33の
底面33aの長辺方向が、図6中矢印Bで示すタンジェ
ンシャル方向、すなわち光ディスク2の記録トラックに
沿った方向に一致し、図6中矢印Aで示すラジアル方向
と直交するように、レーザ光の光路上に配設される。
底面33aの長辺方向が、図6中矢印Bで示すタンジェ
ンシャル方向、すなわち光ディスク2の記録トラックに
沿った方向に一致し、図6中矢印Aで示すラジアル方向
と直交するように、レーザ光の光路上に配設される。
【0052】収差補正板8を以上のように構成した場合
も、例えば基台32上に蒸着する材料を適切に選択し、
或いは凹部33の深さを適切に調整して、凹部33を透
過するレーザ光とその他の部分を透過するレーザ光と
に、0.05λ〜0.15λの位相差を生じさせるよう
に構成されることが望ましい。このように、収差補正板
8の凹部33を透過するレーザ光とその他の部分を透過
するレーザ光とに0.05λ〜0.15λの位相差が生
じるようにすれば、このレーザ光が光ディスク2の信号
記録層23,24のグルーブ27とランド28とに跨っ
て照射される際に生じる収差が適切に補正される。
も、例えば基台32上に蒸着する材料を適切に選択し、
或いは凹部33の深さを適切に調整して、凹部33を透
過するレーザ光とその他の部分を透過するレーザ光と
に、0.05λ〜0.15λの位相差を生じさせるよう
に構成されることが望ましい。このように、収差補正板
8の凹部33を透過するレーザ光とその他の部分を透過
するレーザ光とに0.05λ〜0.15λの位相差が生
じるようにすれば、このレーザ光が光ディスク2の信号
記録層23,24のグルーブ27とランド28とに跨っ
て照射される際に生じる収差が適切に補正される。
【0053】ここで、レーザ光の光路上に収差補正板8
を配設した光学ヘッド1により、光ディスク2に情報信
号の書き込み及び読み出しを行う動作について説明す
る。
を配設した光学ヘッド1により、光ディスク2に情報信
号の書き込み及び読み出しを行う動作について説明す
る。
【0054】光学ヘッド1を用いて光ディスク2に情報
信号の書き込みを行う際は、まず、半導体レーザ3が図
示しない制御部の制御に基づいて、記録信号に対応して
光強度を変調しながら例えばP偏光のレーザ光を出射す
る。
信号の書き込みを行う際は、まず、半導体レーザ3が図
示しない制御部の制御に基づいて、記録信号に対応して
光強度を変調しながら例えばP偏光のレーザ光を出射す
る。
【0055】半導体レーザ3から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ5を透過することにより平行光と
され、アナモルフィックプリズム6を透過することによ
りビーム形状が所定の形状に整形される。
は、コリメータレンズ5を透過することにより平行光と
され、アナモルフィックプリズム6を透過することによ
りビーム形状が所定の形状に整形される。
【0056】アナモルフィックプリズム6を透過したレ
ーザ光は、グレーティング7を透過することにより主ビ
ームと複数の副ビームとに分離されて収差補正板8に入
射する。ここでレーザ光を主ビームと複数の副ビームと
に分離するのは、DPP法によりトラッキングエラー信
号を得るためである。
ーザ光は、グレーティング7を透過することにより主ビ
ームと複数の副ビームとに分離されて収差補正板8に入
射する。ここでレーザ光を主ビームと複数の副ビームと
に分離するのは、DPP法によりトラッキングエラー信
号を得るためである。
【0057】収差補正板8に入射したレーザ光は、収差
補正板8により、このレーザ光が光ディスク2の信号記
録層に照射される際に生じる収差を打ち消すような位相
差が与えられる。
補正板8により、このレーザ光が光ディスク2の信号記
録層に照射される際に生じる収差を打ち消すような位相
差が与えられる。
【0058】そして、収差補正板8を透過したレーザ光
は、偏光ビームスプリッタ9に入射する。偏光ビームス
プリッタ9は、P偏光の光を透過して、S偏光の光を反
射するように構成されている。したがって、収差補正板
8を透過したレーザ光はこの偏光ビームスプリッタ9を
透過して、1/4波長板10に入射する。
は、偏光ビームスプリッタ9に入射する。偏光ビームス
プリッタ9は、P偏光の光を透過して、S偏光の光を反
射するように構成されている。したがって、収差補正板
8を透過したレーザ光はこの偏光ビームスプリッタ9を
透過して、1/4波長板10に入射する。
【0059】1/4波長板10に入射したレーザ光は、
この1/4波長板10により円偏光とされて対物レンズ
4に入射する。対物レンズ4に入射したレーザ光は、こ
の対物レンズ4により集束されて、光ディスク2の信号
記録層上に照射される。
この1/4波長板10により円偏光とされて対物レンズ
4に入射する。対物レンズ4に入射したレーザ光は、こ
の対物レンズ4により集束されて、光ディスク2の信号
記録層上に照射される。
【0060】光学ヘッド1は、以上のようにレーザ光を
光ディスク2の信号記録層上に照射させることにより、
例えば信号記録層の結晶状態とされた記録膜にアモルフ
ァス状態とされた記録マークを形成することで、光ディ
スク2に情報信号を記録する。
光ディスク2の信号記録層上に照射させることにより、
例えば信号記録層の結晶状態とされた記録膜にアモルフ
ァス状態とされた記録マークを形成することで、光ディ
スク2に情報信号を記録する。
【0061】光ディスク2の信号記録層にて反射された
戻り光は、対物レンズ4を透過して1/4波長板10に
入射し、1/4波長板10によりS偏光とされる。
戻り光は、対物レンズ4を透過して1/4波長板10に
入射し、1/4波長板10によりS偏光とされる。
【0062】S偏光とされた戻り光は、偏光ビームスプ
リッタ9により反射され、集光レンズ11により集束さ
れ、折り返しミラー12で反射されて、マルチレンズ1
3に入射する。
リッタ9により反射され、集光レンズ11により集束さ
れ、折り返しミラー12で反射されて、マルチレンズ1
3に入射する。
【0063】マルチレンズ13に入射した戻り光は、こ
のマルチレンズ13により所定の非点収差が与えられ
て、フォトディテクタ14により受光される。
のマルチレンズ13により所定の非点収差が与えられ
て、フォトディテクタ14により受光される。
【0064】フォトディテクタ14により受光された戻
り光は、フォトディテクタ14により電気信号に変換さ
れて、図示しない信号処理回路に供給される。信号処理
回路は、フォトディテクタ14から供給された電気信号
に基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラ
ー信号等の制御信号を生成する。
り光は、フォトディテクタ14により電気信号に変換さ
れて、図示しない信号処理回路に供給される。信号処理
回路は、フォトディテクタ14から供給された電気信号
に基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラ
ー信号等の制御信号を生成する。
【0065】また、光学ヘッド1は、光ディスク2に記
録された情報信号を読み出す際は、まず、半導体レーザ
3が一定の強度のレーザ光を出射する。
録された情報信号を読み出す際は、まず、半導体レーザ
3が一定の強度のレーザ光を出射する。
【0066】半導体レーザ3から出射されたレーザ光
は、記録時と同様に、コリメータレンズ5、アナモルフ
ィックプリズム6、グレーティング7をそれぞれ透過し
て収差補正板8に入射する。
は、記録時と同様に、コリメータレンズ5、アナモルフ
ィックプリズム6、グレーティング7をそれぞれ透過し
て収差補正板8に入射する。
【0067】収差補正板8に入射したレーザ光は、収差
補正板8により、このレーザ光が光ディスク2の信号記
録層に照射される際に生じる収差を打ち消すような位相
差が与えられる。
補正板8により、このレーザ光が光ディスク2の信号記
録層に照射される際に生じる収差を打ち消すような位相
差が与えられる。
【0068】収差補正板8を透過したレーザ光は、偏光
ビームスプリッタ9、1/4波長板10をそれぞれ透過
し、対物レンズ4により集束されて、グルーブ27とラ
ンド28とに跨って光ディスク2の信号記録層上に照射
される。
ビームスプリッタ9、1/4波長板10をそれぞれ透過
し、対物レンズ4により集束されて、グルーブ27とラ
ンド28とに跨って光ディスク2の信号記録層上に照射
される。
【0069】光ディスク2には、いわゆる相変化記録方
式により、所定の情報信号が記録されている。すなわ
ち、光ディスク2の記録膜は、レーザ光が照射された箇
所にアモルファス状態とされた記録マークが形成されて
おり、この記録マークは結晶状態である記録膜と反射率
が異なる。したがって、光ディスク2の信号記録層に照
射されたレーザ光の戻り光を検出することにより、光デ
ィスク2に記録された情報信号が読み出される。
式により、所定の情報信号が記録されている。すなわ
ち、光ディスク2の記録膜は、レーザ光が照射された箇
所にアモルファス状態とされた記録マークが形成されて
おり、この記録マークは結晶状態である記録膜と反射率
が異なる。したがって、光ディスク2の信号記録層に照
射されたレーザ光の戻り光を検出することにより、光デ
ィスク2に記録された情報信号が読み出される。
【0070】光ディスク2の信号記録層にて反射された
戻り光は、対物レンズ4を透過して1/4波長板10に
入射し、1/4波長板10によりS偏光とされる。
戻り光は、対物レンズ4を透過して1/4波長板10に
入射し、1/4波長板10によりS偏光とされる。
【0071】S偏光とされた戻り光は、偏光ビームスプ
リッタ9により反射され、集光レンズ11により集束さ
れ、折り返しミラー12で反射されて、マルチレンズ1
3に入射する。
リッタ9により反射され、集光レンズ11により集束さ
れ、折り返しミラー12で反射されて、マルチレンズ1
3に入射する。
【0072】マルチレンズ13に入射した戻り光は、こ
のマルチレンズ13により所定の非点収差が与えられ
て、フォトディテクタ14により受光される。
のマルチレンズ13により所定の非点収差が与えられ
て、フォトディテクタ14により受光される。
【0073】フォトディテクタ14により受光された戻
り光は、フォトディテクタ14により電気信号に変換さ
れて、図示しない信号処理回路に供給される。信号処理
回路は、フォトディテクタ14から供給された電気信号
に基づいて、再生信号及びフォーカスエラー信号やトラ
ッキングエラー信号等の制御信号を生成する。
り光は、フォトディテクタ14により電気信号に変換さ
れて、図示しない信号処理回路に供給される。信号処理
回路は、フォトディテクタ14から供給された電気信号
に基づいて、再生信号及びフォーカスエラー信号やトラ
ッキングエラー信号等の制御信号を生成する。
【0074】本発明に係る光学ヘッド1は、半導体レー
ザ3から光ディスク2に向けて出射されたレーザ光を収
差補正板8を透過させることにより、このレーザ光の一
部と他の部分とに位相差を生じさせ、このレーザ光がグ
ルーブ27とランド28とに跨って照射される際に生じ
る収差を補正するようになされているので、再生信号の
ジッターの劣化が抑えられる。
ザ3から光ディスク2に向けて出射されたレーザ光を収
差補正板8を透過させることにより、このレーザ光の一
部と他の部分とに位相差を生じさせ、このレーザ光がグ
ルーブ27とランド28とに跨って照射される際に生じ
る収差を補正するようになされているので、再生信号の
ジッターの劣化が抑えられる。
【0075】したがって、この光学ヘッド1によれば、
ジッターに対するレーザ光の焦点ずれ量(デフォーカス
量)の公差を大きくすることが可能となる。
ジッターに対するレーザ光の焦点ずれ量(デフォーカス
量)の公差を大きくすることが可能となる。
【0076】ここで、収差補正板により生じるレーザ光
の位相差と、ジッターに対するデフォーカス量の公差と
の関係を、図7及び図8を参照して説明する。
の位相差と、ジッターに対するデフォーカス量の公差と
の関係を、図7及び図8を参照して説明する。
【0077】ここでは、収差補正板として、先に図5に
示したような、基台30の一主面30aの略中央部に、
上面31aが略長方形とされた凸部31が形成されてな
る収差補正板8を用いている。
示したような、基台30の一主面30aの略中央部に、
上面31aが略長方形とされた凸部31が形成されてな
る収差補正板8を用いている。
【0078】この収差補正板は、板ガラスにSiO2を
蒸着することにより作製されており、凸部の短辺方向の
長さは、レーザ光の瞳半径とほぼ同じ長さ、すなわちレ
ーザ光の直径の約1/2とされている。また、凸部の屈
折率は、約1.58とされている。そして、収差補正板
の凸部の厚みを変更して、収差補正板を透過したレーザ
光に生じる位相差を変えるようにしている。
蒸着することにより作製されており、凸部の短辺方向の
長さは、レーザ光の瞳半径とほぼ同じ長さ、すなわちレ
ーザ光の直径の約1/2とされている。また、凸部の屈
折率は、約1.58とされている。そして、収差補正板
の凸部の厚みを変更して、収差補正板を透過したレーザ
光に生じる位相差を変えるようにしている。
【0079】なお、図7及び図8において、縦軸は再生
信号のジッターの割合を示し、横軸はデフォーカス量を
示している。
信号のジッターの割合を示し、横軸はデフォーカス量を
示している。
【0080】図7は、波長が650nmのレーザ光を用
いた場合の再生信号のジッターの割合を表している。こ
こで、プラスの位相差は、凸部が形成された箇所を透過
するレーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ光
の位相よりも遅らせるようにした場合の位相差を表し、
マイナスの位相差は、凸部が形成された箇所を透過する
レーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ光の位
相よりも進ませるようにした場合の位相差を表す。
いた場合の再生信号のジッターの割合を表している。こ
こで、プラスの位相差は、凸部が形成された箇所を透過
するレーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ光
の位相よりも遅らせるようにした場合の位相差を表し、
マイナスの位相差は、凸部が形成された箇所を透過する
レーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ光の位
相よりも進ませるようにした場合の位相差を表す。
【0081】図7において、○は収差補正板を透過させ
ていないレーザ光をグルーブとランドとに跨って光ディ
スクに照射した場合の再生信号のジッターの割合を示し
ている。また、●は波長の0.05倍の位相差を生じさ
せる収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブとラン
ドとに跨って光ディスクに照射させた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は波長の0.1
倍の位相差を生じさせる収差補正板を透過させたレーザ
光をグルーブとランドとに跨って光ディスクに照射させ
た場合の再生信号のジッターの割合を示している。ま
た、□は波長の0.15倍の位相差を生じさせる収差補
正板を透過させたレーザ光をグルーブとランドとに跨っ
て光ディスクに照射させた場合の再生信号のジッターの
割合を示している。また、×は波長の−0.1倍の位相
差を生じさせる収差補正板を透過させたレーザ光をグル
ーブとランドとに跨って光ディスクに照射させた場合の
再生信号のジッターの割合を示している。
ていないレーザ光をグルーブとランドとに跨って光ディ
スクに照射した場合の再生信号のジッターの割合を示し
ている。また、●は波長の0.05倍の位相差を生じさ
せる収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブとラン
ドとに跨って光ディスクに照射させた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は波長の0.1
倍の位相差を生じさせる収差補正板を透過させたレーザ
光をグルーブとランドとに跨って光ディスクに照射させ
た場合の再生信号のジッターの割合を示している。ま
た、□は波長の0.15倍の位相差を生じさせる収差補
正板を透過させたレーザ光をグルーブとランドとに跨っ
て光ディスクに照射させた場合の再生信号のジッターの
割合を示している。また、×は波長の−0.1倍の位相
差を生じさせる収差補正板を透過させたレーザ光をグル
ーブとランドとに跨って光ディスクに照射させた場合の
再生信号のジッターの割合を示している。
【0082】この図7において、○で示される収差補正
板を透過させていないレーザ光は、ジッターの割合の最
も少ない最良値が、プラス側に0.3μm程度デフォー
カスした位置にずれていることが判る。これは、レーザ
光がグルーブとランドとに跨って照射されることによ
り、非点収差に相当する収差が生じるためである。
板を透過させていないレーザ光は、ジッターの割合の最
も少ない最良値が、プラス側に0.3μm程度デフォー
カスした位置にずれていることが判る。これは、レーザ
光がグルーブとランドとに跨って照射されることによ
り、非点収差に相当する収差が生じるためである。
【0083】この図7から判るように、レーザ光をDV
D−RWのグルーブとランドとに跨って照射して再生信
号を得るようにした場合、このレーザ光を収差補正板を
透過させて位相差を生じさせることにより、最良値がジ
ャストフォーカスの位置に修正される。そして、収差補
正板により生じる位相差△が波長の0.05〜0.1倍
程度の場合に、ジッターの劣化が抑えられ、ジッターに
対するデフォーカスの公差が大きくなり、収差補正板に
より生じる位相差△が波長の0.1倍を超えると、かえ
ってジッターが劣化する。
D−RWのグルーブとランドとに跨って照射して再生信
号を得るようにした場合、このレーザ光を収差補正板を
透過させて位相差を生じさせることにより、最良値がジ
ャストフォーカスの位置に修正される。そして、収差補
正板により生じる位相差△が波長の0.05〜0.1倍
程度の場合に、ジッターの劣化が抑えられ、ジッターに
対するデフォーカスの公差が大きくなり、収差補正板に
より生じる位相差△が波長の0.1倍を超えると、かえ
ってジッターが劣化する。
【0084】また、収差補正板によりレーザ光にマイナ
スの位相差を生じさせると、ジッターは著しく劣化し
て、ジッターに対するデフォーカスの公差が小さくな
る。
スの位相差を生じさせると、ジッターは著しく劣化し
て、ジッターに対するデフォーカスの公差が小さくな
る。
【0085】以上は、非点収差のないレーザ光に位相差
を生じさせた場合について説明したが、実際に光ディス
クに照射されるレーザ光には、半導体レーザから出射さ
れる際に若干の非点収差が生じている。
を生じさせた場合について説明したが、実際に光ディス
クに照射されるレーザ光には、半導体レーザから出射さ
れる際に若干の非点収差が生じている。
【0086】図8に、波長が650nmの非点収差が生
じたレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合
を表す。ここで用いるレーザ光には、半導体レーザから
出射される際に、波長の−0.134倍の非点収差が生
じている。
じたレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合
を表す。ここで用いるレーザ光には、半導体レーザから
出射される際に、波長の−0.134倍の非点収差が生
じている。
【0087】この図8において、○は収差補正板を透過
させていないレーザ光をグルーブとランドとに跨って光
ディスクに照射した場合の再生信号のジッターの割合を
示している。また、●は波長の0.05倍の位相差を生
じさせる収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブと
ランドとに跨って光ディスクに照射させた場合の再生信
号のジッターの割合を示している。また、◆は波長の
0.1倍の位相差を生じさせる収差補正板を透過させた
レーザ光をグルーブとランドとに跨って光ディスクに照
射させた場合の再生信号のジッターの割合を示してい
る。また、□は波長の0.15倍の位相差を生じさせる
収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブとランドと
に跨って光ディスクに照射させた場合の再生信号のジッ
ターの割合を示している。ここで、プラスの位相差は、
凸部が形成された箇所を透過するレーザ光の位相をその
他の部分を透過するレーザ光の位相よりも遅らせるよう
にした場合の位相差を表している。
させていないレーザ光をグルーブとランドとに跨って光
ディスクに照射した場合の再生信号のジッターの割合を
示している。また、●は波長の0.05倍の位相差を生
じさせる収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブと
ランドとに跨って光ディスクに照射させた場合の再生信
号のジッターの割合を示している。また、◆は波長の
0.1倍の位相差を生じさせる収差補正板を透過させた
レーザ光をグルーブとランドとに跨って光ディスクに照
射させた場合の再生信号のジッターの割合を示してい
る。また、□は波長の0.15倍の位相差を生じさせる
収差補正板を透過させたレーザ光をグルーブとランドと
に跨って光ディスクに照射させた場合の再生信号のジッ
ターの割合を示している。ここで、プラスの位相差は、
凸部が形成された箇所を透過するレーザ光の位相をその
他の部分を透過するレーザ光の位相よりも遅らせるよう
にした場合の位相差を表している。
【0088】この図8から判るように、非点収差が生じ
たレーザ光をDVD−RWのランドとグルーブとに跨っ
て照射して、再生信号を得るようにした場合、このレー
ザ光を収差補正板を透過させて、波長の0.1〜0.1
5倍程度の位相差を生じさせることにより、ジッターの
劣化が抑えられ、ジッターに対するデフォーカスの公差
が大きくなる。
たレーザ光をDVD−RWのランドとグルーブとに跨っ
て照射して、再生信号を得るようにした場合、このレー
ザ光を収差補正板を透過させて、波長の0.1〜0.1
5倍程度の位相差を生じさせることにより、ジッターの
劣化が抑えられ、ジッターに対するデフォーカスの公差
が大きくなる。
【0089】ところで、収差補正板を透過させたレーザ
光によりDVD−RWから再生信号を得るようにした場
合、再生信号のジッターの割合は、収差補正板の形状に
も依存する。
光によりDVD−RWから再生信号を得るようにした場
合、再生信号のジッターの割合は、収差補正板の形状に
も依存する。
【0090】ここで、収差補正板の形状と、再生信号の
ジッターに対するデフォーカス量の公差との関係を、図
9及び図10を参照して説明する。
ジッターに対するデフォーカス量の公差との関係を、図
9及び図10を参照して説明する。
【0091】ここでも、収差補正板として、先に図5に
示したような、基台30の一主面30aの略中央部に、
上面31aが略長方形とされた凸部31が形成されてな
る収差補正板8を用いている。
示したような、基台30の一主面30aの略中央部に、
上面31aが略長方形とされた凸部31が形成されてな
る収差補正板8を用いている。
【0092】この収差補正板は、板ガラスにSiO2を
蒸着することにより作製されており、凸部の屈折率は、
約1.58とされている。そして、凸部上面の短辺方向
の長さW(図5のL2に相当する。)を変更して、これ
ら収差補正板を透過するレーザ光を用いた場合の再生信
号のジッターの割合を観察した。
蒸着することにより作製されており、凸部の屈折率は、
約1.58とされている。そして、凸部上面の短辺方向
の長さW(図5のL2に相当する。)を変更して、これ
ら収差補正板を透過するレーザ光を用いた場合の再生信
号のジッターの割合を観察した。
【0093】なお、図9及び図10において、縦軸は再
生信号のジッターの割合を示し、横軸はデフォーカス量
を示している。
生信号のジッターの割合を示し、横軸はデフォーカス量
を示している。
【0094】図9は、波長が650nmのレーザ光を収
差補正板を透過させることにより、このレーザ光に波長
の0.1倍の位相差を生じさせ、この位相差が生じたレ
ーザ光をDVD−RWのグルーブとランドとに跨って照
射させた際の再生信号のジッターの割合を表している。
ここで、プラスの位相差は、凸部が形成された箇所を透
過するレーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ
光の位相よりも遅らせるようにした場合の位相差を表し
ている。
差補正板を透過させることにより、このレーザ光に波長
の0.1倍の位相差を生じさせ、この位相差が生じたレ
ーザ光をDVD−RWのグルーブとランドとに跨って照
射させた際の再生信号のジッターの割合を表している。
ここで、プラスの位相差は、凸部が形成された箇所を透
過するレーザ光の位相をその他の部分を透過するレーザ
光の位相よりも遅らせるようにした場合の位相差を表し
ている。
【0095】図9において、*は凸部上面の短辺方向の
長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の半径の
0.6倍とされている収差補正板を透過したレーザ光を
用いた場合の再生信号のジッターの割合を示している。
また、◇は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補正板を
透過する際のレーザ光の半径の0.8倍とされている収
差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は凸部上面の短
辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の
半径の1.0倍とされている収差補正板を透過したレー
ザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を示して
いる。また、□は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補
正板を透過する際のレーザ光の半径の1.2倍とされて
いる収差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生
信号のジッターの割合を示している。また、×は凸部上
面の短辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレー
ザ光の半径の1.4倍とされている収差補正板を透過し
たレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を
示している。
長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の半径の
0.6倍とされている収差補正板を透過したレーザ光を
用いた場合の再生信号のジッターの割合を示している。
また、◇は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補正板を
透過する際のレーザ光の半径の0.8倍とされている収
差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は凸部上面の短
辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の
半径の1.0倍とされている収差補正板を透過したレー
ザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を示して
いる。また、□は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補
正板を透過する際のレーザ光の半径の1.2倍とされて
いる収差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生
信号のジッターの割合を示している。また、×は凸部上
面の短辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレー
ザ光の半径の1.4倍とされている収差補正板を透過し
たレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を
示している。
【0096】この図9から、レーザ光を収差補正板を透
過させてこのレーザ光に波長の0.1倍の位相差を生じ
させ、この位相差の生じたレーザ光をDVD−RWのグ
ルーブとランドとに跨って照射して、再生信号を得るよ
うにした場合、収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さ
Wをレーザ光の半径の1.0〜1.2倍としたときに、
ジッターの劣化が抑えられ、ジッターに対するデフォー
カスの公差が大きくなることが判る。
過させてこのレーザ光に波長の0.1倍の位相差を生じ
させ、この位相差の生じたレーザ光をDVD−RWのグ
ルーブとランドとに跨って照射して、再生信号を得るよ
うにした場合、収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さ
Wをレーザ光の半径の1.0〜1.2倍としたときに、
ジッターの劣化が抑えられ、ジッターに対するデフォー
カスの公差が大きくなることが判る。
【0097】図10は、波長が650nmの非点収差が
生じたレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割
合を表す。ここで用いるレーザ光には、半導体レーザか
ら出射される際に、波長の−0.134倍の非点収差が
生じている。ここで、プラスの位相差は、凸部が形成さ
れた箇所を透過するレーザ光の位相をその他の部分を透
過するレーザ光の位相よりも遅らせるようにした場合の
位相差を表している。
生じたレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割
合を表す。ここで用いるレーザ光には、半導体レーザか
ら出射される際に、波長の−0.134倍の非点収差が
生じている。ここで、プラスの位相差は、凸部が形成さ
れた箇所を透過するレーザ光の位相をその他の部分を透
過するレーザ光の位相よりも遅らせるようにした場合の
位相差を表している。
【0098】図10において、*は凸部上面の短辺方向
の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の半径の
0.6倍とされている収差補正板を透過したレーザ光を
用いた場合の再生信号のジッターの割合を示している。
また、◇は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補正板を
透過する際のレーザ光の半径の0.8倍とされている収
差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は凸部上面の短
辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の
半径の1.0倍とされている収差補正板を透過したレー
ザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を示して
いる。また、□は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補
正板を透過する際のレーザ光の半径の1.2倍とされて
いる収差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生
信号のジッターの割合を示している。また、×は凸部上
面の短辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレー
ザ光の半径の1.4倍とされている収差補正板を透過し
たレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を
示している。
の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の半径の
0.6倍とされている収差補正板を透過したレーザ光を
用いた場合の再生信号のジッターの割合を示している。
また、◇は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補正板を
透過する際のレーザ光の半径の0.8倍とされている収
差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生信号の
ジッターの割合を示している。また、◆は凸部上面の短
辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレーザ光の
半径の1.0倍とされている収差補正板を透過したレー
ザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を示して
いる。また、□は凸部上面の短辺方向の長さWが収差補
正板を透過する際のレーザ光の半径の1.2倍とされて
いる収差補正板を透過したレーザ光を用いた場合の再生
信号のジッターの割合を示している。また、×は凸部上
面の短辺方向の長さWが収差補正板を透過する際のレー
ザ光の半径の1.4倍とされている収差補正板を透過し
たレーザ光を用いた場合の再生信号のジッターの割合を
示している。
【0099】また、図10において、破線は、収差補正
板を透過させないレーザ光を用いた場合の再生信号のジ
ッターの割合を示している。
板を透過させないレーザ光を用いた場合の再生信号のジ
ッターの割合を示している。
【0100】この図10から、半導体レーザから出射さ
れる際に非点収差が生じたレーザ光をDVD−RWのグ
ルーブとランドとに跨って照射して再生信号を得るよう
にした場合、このレーザ光を収差補正板を透過させて波
長の0.1倍の位相差を生じさせることにより、図10
中破線で示したように収差補正板を透過させないレーザ
光を用いた場合に比べて、再生信号のジッターの劣化が
抑制されることが判る。そして、収差補正板の凸部上面
の短辺方向の長さをレーザ光の直径の0.8〜1.2倍
としたときに、特にジッターの劣化が抑えられ、ジッタ
ーに対するデフォーカスの公差が大きくなることが判
る。
れる際に非点収差が生じたレーザ光をDVD−RWのグ
ルーブとランドとに跨って照射して再生信号を得るよう
にした場合、このレーザ光を収差補正板を透過させて波
長の0.1倍の位相差を生じさせることにより、図10
中破線で示したように収差補正板を透過させないレーザ
光を用いた場合に比べて、再生信号のジッターの劣化が
抑制されることが判る。そして、収差補正板の凸部上面
の短辺方向の長さをレーザ光の直径の0.8〜1.2倍
としたときに、特にジッターの劣化が抑えられ、ジッタ
ーに対するデフォーカスの公差が大きくなることが判
る。
【0101】図9及び図10に示した結果から、収差補
正板を透過させたレーザ光によりDVD−RWから再生
信号を得るようにした場合、再生信号のジッターの割合
は、収差補正板の凸部の形状にも依存し、例えば凸部上
面の短辺方向の長さWをレーザ光の波長の1.0〜1.
2倍としたときに、ジッターの劣化が抑えられることが
判る。
正板を透過させたレーザ光によりDVD−RWから再生
信号を得るようにした場合、再生信号のジッターの割合
は、収差補正板の凸部の形状にも依存し、例えば凸部上
面の短辺方向の長さWをレーザ光の波長の1.0〜1.
2倍としたときに、ジッターの劣化が抑えられることが
判る。
【0102】光学ヘッド1は、以上説明したように、レ
ーザ光の光路上に収差補正板8を配設して、レーザ光が
光ディスク2の信号記録層のグルーブ27とランド28
とに跨って照射されることにより生じる収差を補正する
ようになされているので、良好な再生信号を得ることが
できる。
ーザ光の光路上に収差補正板8を配設して、レーザ光が
光ディスク2の信号記録層のグルーブ27とランド28
とに跨って照射されることにより生じる収差を補正する
ようになされているので、良好な再生信号を得ることが
できる。
【0103】非点収差を補正する手段として、例えば、
半導体レーザから出射されるレーザ光の光路上にシリン
ドリカルレンズを配設し、レーザ光をこのシリンドリカ
ルレンズを透過させることにより、非点収差を補正する
ことが考えられる。しかしながら、この種の非点収差を
補正するためには、シリンドリカルレンズの円筒形状と
される部分の曲率を大きくする必要があり、作製が困難
でコストが高い。
半導体レーザから出射されるレーザ光の光路上にシリン
ドリカルレンズを配設し、レーザ光をこのシリンドリカ
ルレンズを透過させることにより、非点収差を補正する
ことが考えられる。しかしながら、この種の非点収差を
補正するためには、シリンドリカルレンズの円筒形状と
される部分の曲率を大きくする必要があり、作製が困難
でコストが高い。
【0104】本発明に係る光学ヘッド1に用いる収差補
正板8は、例えば、略矩形の板状に形成された基台30
の一主面30aの略中央部に凸部31が形成されてなる
簡素な構成とされているので、シリンドリカルレンズを
作製する場合のような円筒加工が不要で、作製が容易で
あり、安価なコストで作製することができる。
正板8は、例えば、略矩形の板状に形成された基台30
の一主面30aの略中央部に凸部31が形成されてなる
簡素な構成とされているので、シリンドリカルレンズを
作製する場合のような円筒加工が不要で、作製が容易で
あり、安価なコストで作製することができる。
【0105】また、非点収差を補正する手段として、例
えば、半導体レーザから出射されるレーザ光の光路上に
平行平板状の板ガラスを斜めに配設し、レーザ光をこの
平行平板状の板ガラスを透過させることにより、非点収
差を補正するようにすることが考えられる。しかしなが
ら、この場合、平行平板状の板ガラスを発散光中に配設
しなければ非点収差を補正することができない。また、
この場合、非点収差が補正されても、コマ収差が発生し
てしまうという問題がある。さらに、この場合、平行平
板状の板ガラスをレーザ光の光路上に斜めに配設する必
要があるので、ある程度の設置スペースが必要とされ、
装置の大型化を招いてしまう。
えば、半導体レーザから出射されるレーザ光の光路上に
平行平板状の板ガラスを斜めに配設し、レーザ光をこの
平行平板状の板ガラスを透過させることにより、非点収
差を補正するようにすることが考えられる。しかしなが
ら、この場合、平行平板状の板ガラスを発散光中に配設
しなければ非点収差を補正することができない。また、
この場合、非点収差が補正されても、コマ収差が発生し
てしまうという問題がある。さらに、この場合、平行平
板状の板ガラスをレーザ光の光路上に斜めに配設する必
要があるので、ある程度の設置スペースが必要とされ、
装置の大型化を招いてしまう。
【0106】本発明に係る光学ヘッド1に用いる収差補
正板8は、平行平板状の板ガラスを用いて非点収差を補
正する場合のように、コマ収差の発生を招くことなく、
適切に収差を補正することができる。また、この収差補
正板8は、発散光中だけでなく、平行光中に配設しても
適切な収差補正効果を発揮することができる。さらに、
収差補正板8は、斜めに配設する必要がないので、狭い
スペースに配設することが可能で、光学ヘッド1の小型
化が実現される。
正板8は、平行平板状の板ガラスを用いて非点収差を補
正する場合のように、コマ収差の発生を招くことなく、
適切に収差を補正することができる。また、この収差補
正板8は、発散光中だけでなく、平行光中に配設しても
適切な収差補正効果を発揮することができる。さらに、
収差補正板8は、斜めに配設する必要がないので、狭い
スペースに配設することが可能で、光学ヘッド1の小型
化が実現される。
【0107】さらに、収差補正板8は、例えば、凸部3
1の上面31aの長辺方向の長さが、基台30の一主面
30a上におけるレーザ光のスポットの直径よりも大と
されているので、光ディスク2の偏心に伴い対物レンズ
4が移動して光軸が若干ずれた場合であっても、適切に
収差を補正することが可能である。
1の上面31aの長辺方向の長さが、基台30の一主面
30a上におけるレーザ光のスポットの直径よりも大と
されているので、光ディスク2の偏心に伴い対物レンズ
4が移動して光軸が若干ずれた場合であっても、適切に
収差を補正することが可能である。
【0108】また、非点収差を補正する手段として、半
導体レーザから出射されるレーザ光の光路上にホログラ
ム素子を配設し、レーザ光をこのホログラム素子を透過
させることにより非点収差を補正することが考えられ
る。しかしながら、レーザ光をホログラム素子を透過さ
せるようにした場合、半導体レーザから出射されるレー
ザ光の2割程度は、このホログラム素子を透過させる際
にロスしてしまう。
導体レーザから出射されるレーザ光の光路上にホログラ
ム素子を配設し、レーザ光をこのホログラム素子を透過
させることにより非点収差を補正することが考えられ
る。しかしながら、レーザ光をホログラム素子を透過さ
せるようにした場合、半導体レーザから出射されるレー
ザ光の2割程度は、このホログラム素子を透過させる際
にロスしてしまう。
【0109】本発明に係る光学ヘッド1に用いる収差補
正板8は、ホログラム素子を用いて非点収差を補正する
ようにした場合のような光量のロスがほとんどないの
で、半導体レーザ3の出力を大きくすることなく、適切
に収差を補正することができる。
正板8は、ホログラム素子を用いて非点収差を補正する
ようにした場合のような光量のロスがほとんどないの
で、半導体レーザ3の出力を大きくすることなく、適切
に収差を補正することができる。
【0110】なお、以上は、書換可能な光ディスクであ
るDVD−RW(商標)に対応した光学ヘッド1を例に
説明したが、本発明はこの例に限定されるものではな
く、信号記録層にランドとグルーブとが形成された光デ
ィスクに対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行
うあらゆる光学ヘッドに適用可能である。
るDVD−RW(商標)に対応した光学ヘッド1を例に
説明したが、本発明はこの例に限定されるものではな
く、信号記録層にランドとグルーブとが形成された光デ
ィスクに対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行
うあらゆる光学ヘッドに適用可能である。
【0111】
【発明の効果】本発明に係る光学ヘッドによれば、レー
ザ光の光路上にこのレーザ光の一部と他の部分とに位相
差を生じさせる収差補正板を配設し、レーザ光が光ディ
スクの信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射されるこ
とに起因する収差を補正するようにしているので、再生
信号のジッターの劣化が抑えられ、ジッターに対するレ
ーザ光の焦点ずれ量の公差を大きくすることができる。
ザ光の光路上にこのレーザ光の一部と他の部分とに位相
差を生じさせる収差補正板を配設し、レーザ光が光ディ
スクの信号記録層の凹部と凸部とに跨って照射されるこ
とに起因する収差を補正するようにしているので、再生
信号のジッターの劣化が抑えられ、ジッターに対するレ
ーザ光の焦点ずれ量の公差を大きくすることができる。
【0112】また、本発明に係る信号の書き込み又は読
み出し方法によれば、光ディスクに照射されるレーザ光
の一部と他の部分とに位相差を生じさせて、このレーザ
光が光ディスクの信号記録層の凹部と凸部とに跨って照
射されることに起因する収差を補正するようにしている
ので、再生信号のジッターの劣化が抑えられ、ジッター
に対するレーザ光の焦点ずれ量の公差を大きくすること
ができる。
み出し方法によれば、光ディスクに照射されるレーザ光
の一部と他の部分とに位相差を生じさせて、このレーザ
光が光ディスクの信号記録層の凹部と凸部とに跨って照
射されることに起因する収差を補正するようにしている
ので、再生信号のジッターの劣化が抑えられ、ジッター
に対するレーザ光の焦点ずれ量の公差を大きくすること
ができる。
【図1】本発明を適用した光学ヘッドの一構成例を示す
模式図である。
模式図である。
【図2】光ディスクの断面図である。
【図3】上記光ディスクを構成するディスクの要部を拡
大して示す断面図である。
大して示す断面図である。
【図4】上記光ディスクにレーザ光が照射された状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】収差補正板の一例を示す斜視図である。
【図6】収差補正板の他例を示す斜視図である。
【図7】非点収差のないレーザ光を収差補正板を透過さ
せることにより生じる位相差と、ジッターと、デフォー
カス量との関係を説明する図である。
せることにより生じる位相差と、ジッターと、デフォー
カス量との関係を説明する図である。
【図8】非点収差が生じたレーザ光を収差補正板を透過
させることにより生じる位相差と、ジッターと、デフォ
ーカス量との関係を説明する図である。
させることにより生じる位相差と、ジッターと、デフォ
ーカス量との関係を説明する図である。
【図9】非点収差のないレーザ光に位相差を生じさせる
収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さと、ジッター
と、デフォーカス量との関係を説明する図である。
収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さと、ジッター
と、デフォーカス量との関係を説明する図である。
【図10】非点収差が生じたレーザ光に位相差を生じさ
せる収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さと、ジッタ
ーと、デフォーカス量との関係を説明する図である。
せる収差補正板の凸部上面の短辺方向の長さと、ジッタ
ーと、デフォーカス量との関係を説明する図である。
1 光学ヘッド、2 光ディスク、8 収差補正板、2
3,24 信号記録層、27 ブルーブ、28 ラン
ド、30 基台、31 凸部、32 基台、33凹部
3,24 信号記録層、27 ブルーブ、28 ラン
ド、30 基台、31 凸部、32 基台、33凹部
Claims (16)
- 【請求項1】 信号記録層に照射される光スポットを記
録トラックに追従させるための凹凸が記録トラックに沿
って設けられた光ディスクに対して信号の書き込み及び
/又は読み出しを行う光学ヘッドにおいて、 上記光ディスクに向けて出射された光の光路上に配設さ
れ、この光の一部と他の部分とに位相差を生じさせてこ
の光が上記光ディスクの信号記録層に設けられた凹凸の
凹部と凸部とに跨って照射されることにより生じる収差
を補正するための収差補正手段を備えることを特徴とす
る光学ヘッド。 - 【請求項2】 上記収差補正手段により生じる位相差
が、上記光の波長をλとしたときに、0.05λ〜0.
15λの範囲内とされていることを特徴とする請求項1
記載の光学ヘッド。 - 【請求項3】 上記収差補正手段は、基部と、この基部
に設けられ、当該収差補正手段に入射した光のスポット
の中心を通ってこの光のスポットの一端部から他端部に
至る帯状の領域の位相をその他の領域の位相と異ならせ
る位相差発生部とを有することを特徴とする請求項1記
載の光学ヘッド。 - 【請求項4】 上記位相差発生部は、上記基部の一主面
上に形成された略長方形の凸部からなり、 上記収差補正手段は、上記位相差発生部の長辺方向が上
記光ディスクの信号記録層の記録トラックに沿った方向
に直交する方向とほぼ一致するように、上記光の光路上
に配設されていることを特徴とする請求項3記載の光学
ヘッド。 - 【請求項5】 上記位相差発生部は、上記基部の一主面
上に形成された略長方形の凹部からなり、 上記収差補正手段は、上記位相差発生部の長辺方向が上
記光ディスクの信号記録層の記録トラックに沿った方向
とほぼ一致するように、上記光の光路上に配設されてい
ることを特徴とする請求項3記載の光学ヘッド。 - 【請求項6】 上記位相差発生部の幅が上記収差補正手
段に入射した光のスポットの半径の1.0〜1.2倍と
されていることを特徴とする請求項3記載の光学ヘッ
ド。 - 【請求項7】 上記位相差発生部は、上記基部に光学的
に透明な物質を蒸着することにより形成されていること
を特徴とする請求項3記載の光学ヘッド。 - 【請求項8】 上記位相差発生部は、上記基部にエッチ
ング加工を施すことにより形成されていることを特徴と
する請求項3記載の光学ヘッド。 - 【請求項9】 信号記録層に照射される光スポットを記
録トラックに追従させるための凹凸が記録トラックに沿
って設けられた光ディスクに対して信号の書き込み又は
読み出しを行うに際し、 上記光ディスクに向けて出射された光の一部と他の部分
とに位相差を生じさせてこの光が上記光ディスクの信号
記録層に設けられた凹凸の凹部と凸部とに跨って照射さ
れることにより生じる収差を補正することを特徴とする
信号の書き込み又は読み出し方法。 - 【請求項10】 上記位相差が、上記光の波長の0.0
5倍〜0.15倍の範囲内とされていることを特徴とす
る請求項9記載の信号の書き込み又は読み出し方法。 - 【請求項11】 上記光ディスクに向けて出射された光
の光路上に、基部と、この基部に設けられ、入射する光
のスポットの中心を通ってこの光のスポットの一端部か
ら他端部に至る帯状の領域の位相をその他の領域の位相
と異ならせる位相差発生部とを有する収差補正手段を配
設することにより、上記位相差を生じさせることを特徴
とする請求項9記載の信号の書き込み又は読み出し方
法。 - 【請求項12】 上記位相差発生部は、上記基部の一主
面上に形成された略長方形の凸部からなり、 上記収差補正手段を、上記位相差発生部の長辺方向が上
記光ディスクの信号記録層の記録トラックに沿った方向
に直交する方向とほぼ一致するように、上記光の光路上
に配設することにより、上記位相差を生じさせることを
特徴とする請求項11記載の信号の書き込み又は読み出
し方法。 - 【請求項13】 上記位相差発生部は、上記基部の一主
面上に形成された略長方形の凹部からなり、 上記収差補正手段を、上記位相差発生部の長辺方向が上
記光ディスクの信号記録層の記録トラックに沿った方向
とほぼ一致するように、上記光の光路上に配設すること
により、上記位相差を生じさせることを特徴とする請求
項11記載の信号の書き込み又は読み出し方法。 - 【請求項14】 上記位相差発生部の幅が上記収差補正
手段に入射した光のスポットの半径の1〜1.2倍とさ
れていることを特徴とする請求項11記載の信号の書き
込み又は読み出し方法。 - 【請求項15】 上記位相差発生部は、上記基部に光学
的に透明な物質を蒸着することにより形成されているこ
とを特徴とする請求項11記載の信号の書き込み又は読
み出し方法。 - 【請求項16】 上記位相差発生部は、上記基部にエッ
チング加工を施すことにより形成されていることを特徴
とする請求項11記載の信号の書き込み又は読み出し方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10036287A JPH11232686A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 光学ヘッド並びに信号の書き込み又は読み出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10036287A JPH11232686A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 光学ヘッド並びに信号の書き込み又は読み出し方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11232686A true JPH11232686A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12465587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10036287A Withdrawn JPH11232686A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 光学ヘッド並びに信号の書き込み又は読み出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11232686A (ja) |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP10036287A patent/JPH11232686A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |