JPH11231249A - 光ビーム変調装置 - Google Patents

光ビーム変調装置

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JPH11231249A
JPH11231249A JP5289498A JP5289498A JPH11231249A JP H11231249 A JPH11231249 A JP H11231249A JP 5289498 A JP5289498 A JP 5289498A JP 5289498 A JP5289498 A JP 5289498A JP H11231249 A JPH11231249 A JP H11231249A
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JP
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light
light beam
state
modulation device
beam modulation
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Application number
JP5289498A
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English (en)
Inventor
Noboru Saito
登 齊藤
Masataka Nishiyama
政孝 西山
Masatoshi Takano
正寿 高野
Takaaki Yoshinari
隆明 吉成
Kiyoshi Negishi
清 根岸
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームの変調を簡易に行う。 【解決手段】 レーザダイオード駆動回路12の出力信
号に基づいてレーザダイオード11から光ビームB1が
出射される。光ビームB1をコリメートレンズ30によ
り平行光とし光反射手段であるDMD20に導く。DM
D20にマトリックス状に設けられた各マイクロミラー
をオンオフ制御し、適宜第1または第2の傾斜方向に傾
斜させることにより、シリンドリカルレンズ40を介し
てポリゴンミラー50に導かれる光ビームB2の強度を
変調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザまたは
ガスレーザの強度変調に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタでは、レーザ光源
から出力されたレーザビームはコリメータレンズ等の光
学系、およびスリットを介してポリゴンミラーに導か
れ、ポリゴンミラーにより感光ドラム上に走査される。
感光ドラム上に走査されるレーザビームの径は、コリメ
ータレンズとポリゴンミラーとの間に設けられたスリッ
トにより規定される。レーザビームを走査させることに
より感光ドラム上の感光体が露光され、感光ドラムには
静電潜像が形成される。この静電潜像すなわち記録紙に
印刷される像の濃度は、レーザ光源から出力されるレー
ザビームのパワーに応じて変化する。従って、画像情報
に応じてレーザの強度変調を行わなければならない。レ
ーザの強度変調はレーザの発光強度自体を変調させるP
M変調(位相変調)や、発光時間を変調させるPWM変
調(パルス幅変調)により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、PM変調に
おいて発光強度の制御の精度を高めるためには、レーザ
光源の駆動電流を細かく制御しなければならず、制御が
複雑化するという問題があった。また、PWM変調にお
いては、ドループ等の影響により発光時間が短い領域で
は時間とエネルギーのリニアリティが低下するという問
題があった。
【0004】本発明は、以上の問題を解決するものであ
り、レーザプリンタ等において光源から出射された光ビ
ームを簡易に変調する装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光ビーム
変調装置は、光源から出射された光ビームを光偏向器に
より偏向させて走査させることにより所定の情報を感光
部材に書き込む光走査装置において、光源と光偏向器の
間の光ビームの光路上に、入射光を第1の方向に反射さ
せるオン状態と第2の方向に反射させるオフ状態とを選
択的に設定可能な複数の光反射要素を有する光反射手段
を配設することにより、光ビームの強度を変調すること
を特徴とする。
【0006】光源と光偏向器の間に配設され感光部材に
照射される光ビームの径を規定するスリットを備え、光
反射手段がスリットと光源との間の光ビームの光路上に
配設される。
【0007】第1の方向はスリットに導かれる方向であ
り、第2の方向には遮光部材が配設されている。
【0008】光反射手段において、オン状態の光反射要
素の数とオフ状態の光反射要素の数を変えることにより
光ビームの光量を変調する。
【0009】光反射手段において、光反射要素のオン状
態もしくはオフ状態の時間を変えることにより光ビーム
の照射時間を変調し、好ましくはすべての光反射要素の
オン状態もしくはオフ状態の時間を同期をとって変え
る。
【0010】光反射手段において、オン状態の光反射要
素の数とオフ状態の光反射要素の数を変えるとともに、
各光反射要素のオン状態もしくはオフ状態の時間を変え
ることにより光ビームの強度を変調する。
【0011】光反射要素は静電気力によって傾斜角を変
化させることによりオン状態またはオフ状態に定められ
るミラー要素であり、若しくは光の回折作用によってオ
ン状態またはオフ状態に定められる回折形光変調素子で
ある。
【0012】光偏向器はレーザプリンタのポリゴンミラ
ーであり、光源はレーザダイオード若しくはガスレーザ
である。
【0013】また、本発明に係る光ビーム変調装置は、
光源から出射され被照射物へ導かれる光ビームの光源と
被照射物との間の光路上に、入射光を所定の方向に反射
させるオン状態と反射させないオフ状態とを選択的に設
定可能な複数の光反射要素を有する光反射手段を配設す
ることにより、被照射物に照射される光ビームの強度を
変調することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態が
適用されるレーザプリンタの装置構成を概略的に示す図
であり、図2は第1実施形態のブロック図である。シス
テムコントロール回路100はレーザプリンタ全体の制
御を行う例えばマイクロコンピュータである。システム
コントロール回路100には、レーザダイオード駆動回
路12、DMD駆動回路26、スキャナモータ51、セ
ンサ制御回路91、感光ドラム駆動回路110がそれぞ
れ接続されている。各回路は、システムコントロール回
路100から出力される制御信号に基づいて駆動信号を
出力する。
【0015】光源部10はレーザダイオード11および
レーザダイオード駆動回路12を備えている。レーザダ
イオード駆動回路12からの出力信号に基づいてレーザ
ダイオード11から光ビームB1が出射される。光ビー
ムB1は、コリメートレンズ30により平行光となり光
反射手段であるDMD20に導かれる。
【0016】ここでDMDとは商品名であり、ディジタ
ル・マイクロミラー・デバイスの略称である。DMDは
一辺が約16μmのマイクロミラーを多数格子状に配置
して構成される。各マイクロミラーは2つの方向に傾斜
可能であり、その傾斜方向は、各マイクロミラーの直下
に設けられたメモリ素子による静電界作用によって変化
する。すなわち静電気力を受けているマイクロミラーが
第1の傾斜方向に傾斜しているとすると、静電気力を受
けていないマイクロミラーは第2の傾斜方向に傾斜す
る。したがって例えば、各マイクロミラーは第1または
第2の傾斜方向に傾斜し、DMDに対する入射光は例え
ば第1の傾斜方向に傾斜しているマイクロミラーのみか
ら一定の方向に反射される。
【0017】DMD20全体の面積は光ビームB1の断
面積を包含する大きさを有している。本実施形態におい
ては、図3に示すようにDMD20の表面にm×nビッ
トのマイクロミラー(光反射要素)21が設けられ、こ
れらのマイクロミラー21はm行×n列のマトリクス状
に配置されている。DMD20における各マイクロミラ
ー21を適宜第1または第2の傾斜方向に傾斜させるこ
とにより、図1に示すようにDMD20に入射した光ビ
ームB1の一部がシリンドリカルレンズ40へ反射され
る(符号B2)。
【0018】DMD20で反射された光ビームB2はシ
リンドリカルレンズ40を通過し、スキャナモータ51
により一定の速度で反時計方向に回転するポリゴンミラ
ー50の反射面に入射する。ポリゴンミラー50の回転
に伴って光ビームB2は矢印A方向に走査し、fθレン
ズ60においてその走査速度が一定位置に補正されると
ともに、感光ドラムDの走査面上に集光される。
【0019】fθレンズ60から出射した光ビームB3
が反射ミラー70の位置に到達すると、反射ミラー70
で反射され補正シリンダレンズ80を介して水平同期検
出用センサ90に入射される。光ビームB3が水平同期
検出センサ90に入射すると、センサ制御回路91から
システムコントロール回路100に水平同期信号が出力
される。これにより、システムコントロール100で
は、感光ドラムDの走査面に走査される光ビームが所定
の位置、すなわち感光ドラムDの走査面上における書き
出し位置よりも手前の上流側の位置に達したことを検知
し、この検知時点に基づいて一水平走査期間単位でレー
ザダイオード11の駆動開始のタイミングが決定され
る。このタイミングでシステムコントロール回路100
から出力される制御信号に基づいて、レーザダイオード
駆動回路12からレーザダイオード11に駆動信号が出
力され、レーザダイオード11の点灯、消灯等の駆動制
御が行われる。
【0020】図4はマイクロミラー21を駆動するため
の構成を概念的に示す図である。マイクロミラー21は
略矩形の平板状の部材であり、その表面(すなわちミラ
ー面)にはアルミニウムの薄膜が形成されている。マイ
クロミラー21に一辺は例えば約16μmである。マイ
クロミラー21の対角線上の2つの角部21a、21b
は、シリコン基板22に設けられた一対の支持柱23に
トーションヒンジ24を介して連結されている。すなわ
ちマイクロミラー21はトーションヒンジ24の周りに
回転可能であり、角部21a、21bとは異なる2つの
角部21c、21dの一方がシリコン基板22に当接し
た位置において安定的に静止する。
【0021】シリコン基板22のマイクロミラー21側
の面には、複数の電極25(メモリ素子)が形成されて
いる。これらの電極25の所定のものに電圧を印可する
ことにより、マイクロミラー21には静電気力が作用
し、マイクロミラー21は、角部21cがシリコン基板
22に当接して第1の傾斜方向に傾斜する(オン状
態)。これに対し、静電気力が作用していないとき、マ
イクロミラー21は角部21dがシリコン基板22に当
接して第2の傾斜方向に傾斜する(オフ状態)。
【0022】図5はマイクロミラー21に入射した光の
反射状態を示す図である。この図においてマイクロミラ
ー21は、オン状態のとき、実線L1で示すように−1
0°だけ反時計方向に回転変位し、オフ状態のとき、破
線L2で示すように+10°だけ時計方向に回転変位す
る。オン状態のとき、レーザダイオード11(図1参
照)から出射された光(符号B1)はマイクロミラー2
1において反射し、ポリゴンミラー50(図1参照)の
反射面に入射する(符号B2)。これに対してオフ状態
のとき、レーザダイオード11から出射され、マイクロ
ミラー21において反射した光は、ポリゴンミラーの反
射面には入射しない(符号B5)。すなわちマイクロミ
ラー21は、入射光をポリゴンミラー50側に反射させ
るオン状態と、ポリゴンミラー50側に反射させないオ
フ状態との間において、選択的に設定可能である。
【0023】尚、本実施形態において、コリメートレン
ズ30の光軸とシリンドリカルレンズ40の光軸がDM
D20の中心のマイクロミラー21が第1の方向を向い
ている(オン状態)ときのミラー面の法線に対して対称
となるよう、コリメートレンズ30とシリンドリカルレ
ンズ40は配置されている。これにより、マイクロミラ
ー21が第1の方向(オン状態)にあるとき、入射光は
最も効率よく反射されシリンドリカルレンズ40へ導か
れる。
【0024】マイクロミラー21の駆動は以下のように
行われる。システムコントロール回路100の内蔵メモ
リ(図示せず)には、感光ドラムDの走査面上に描画す
べき描画データの階調値に対応したオン状態に駆動する
マイクロミラー21の位置および数等のデータが予め格
納されている。この内蔵メモリに格納されたデータに基
づいてシステムコントロール回路100からDMD駆動
回路26に制御信号が出力され、DMD20の各マイク
ロミラー21が駆動される。
【0025】例えば描画データが8ビットで構成され2
56階調が表現されるデータであり描画しようとするデ
ータの階調値が127だとすると、感光ドラムDの走査
面に照射される光ビームの光量は最大量の約半分でよ
く、DMD20において半数のマイクロミラー21をオ
ン状態とし、残りの半数のをオフ状態にすればよい。従
って内蔵メモリには、階調値127に対応したデータと
して、オン状態にするマイクロミラー21の個数は全体
の半数であり、一つおきにマイクロミラー21を駆動す
るというデータが格納される。すなわち、描画しようと
するデータの階調値が127の場合、システムコントロ
ール回路100からDMD駆動回路26へ、内蔵メモリ
のデータに基づいて一つおきに半数のマイクロミラー2
1を駆動する制御信号が出力される。その結果、DMD
20に入射した光束の半分の光量を有する光束が反射さ
れてポリゴンミラー50に導かれる。尚、内蔵メモリに
格納されるデータは、回折などの光学特性や光量のばら
つき等も考慮して予め実験により求められる。
【0026】このようにして、システムコントロール回
路100から出力される制御信号に基づくDMD駆動回
路26の駆動信号に従って各マイクロミラー21が駆動
され、ポリゴンミラーに導かれる光束の光量が描画デー
タの階調値に応じて制御される。
【0027】図6は、本実施形態によるPM変調を行う
場合にDMD駆動回路26からDMD20の各マイクロ
ミラー21に出力される駆動信号の波形を示す。(a)
はレーザダイオード11から出力される光ビームの光量
を、(b)はポリゴンミラーに導かれる光ビームの光量
を、(c)はDMD駆動回路26からDMD20の各マ
イクロミラー21に出力される駆動パルスを示す。T1
〜T2の間、すべてのマイクロミラー21に対してDM
D駆動回路26から駆動パルスが出力され、すべてのマ
イクロミラー21がオン状態となる。従って、レーザダ
イオード11から出力される光ビームはすべてポリゴン
ミラー50へ導かれる。
【0028】T3〜T4の間、一部のマイクロミラー2
1に対して駆動パルスは出力されず、それらのマイクロ
ミラー21はオフ状態が維持される。従って、レーザダ
イオード11から出力される光ビームの一部はポリゴン
ミラー50へは導かれず、ポリゴンミラー50へ導かれ
る光ビームの光量はT1〜T2の間と比較して低下す
る。T5〜T6において駆動パルスが出力されないマイ
クロミラー21の数は、T3〜T4において駆動パルス
が出力されなかったマイクロミラー21の数よりもさら
に増加する。それに応じて、T3〜T4の間よりも多数
のマイクロミラー21がオフ状態に維持される。従っ
て、T5〜T6においてポリゴンミラー50へ導かれる
光ビームの光量は、T3〜T4の間の光量と比較してさ
らに低下する。
【0029】T7〜T8の間はT1〜T2と同様、すべ
てのマイクロミラー21に駆動パルスが出力されるた
め、レーザダイオード11から出力される光ビームは全
てポリゴンミラー50へ反射される。以降、T7〜T1
2およびT13〜T18における各マイクロミラー21
に出力される駆動パルスの波形は、T1〜T6と同様で
ある。
【0030】以上のように、図6の(a)に示すように
レーザダイオード11の出力は一定であるにもかかわら
ず、ポリゴンミラー50に導かれる光ビームの光量は、
DMD20においてオン状態となるマイクロミラー21
の数に応じて変調される。すなわち、レーザダイオード
11の発光強度を変えることなく、ポリゴンミラー50
に導かれる光ビームの光量においてPM変調することが
できる。換言すれば、各マイクロミラー21のオンオフ
を制御することにより、DMD20全体として、光ビー
ムをポリゴンミラー50に導く部分の面積を制御するこ
とができるため、感光ドラムDの走査面上で走査される
光ビームの光量において面積階調を得ることができる。
【0031】図7は、本実施形態によるPWM変調を行
う場合にDMD駆動回路26からDMD20の各マイク
ロミラー21に出力される駆動信号の波形を示す。
(d)はレーザダイオード11から出力される光ビーム
の強度を示し、(e)は各マイクロミラー21に出力さ
れる駆動パルスを示す。(d)に示すように、S1〜S
2、S3〜S4、S6〜S7、S8〜S9およびS11
〜S12の期間は、ドループ期間でありレーザダイオー
ド11から出力される光ビームの強度は安定性に欠けて
いる。従って、ドループ期間経過後の強度が安定した光
ビームを感光ドラムDへの走査に用いるべく、DMD駆
動回路26から各マイクロミラー21への駆動パルスの
出力は、(e)に示すようにS2〜S3、S4〜S6、
S7〜S8、S9〜S11およびS12〜S13の期間
に行われる。
【0032】さらに、ドループ期間経過後に各マイクロ
ミラー21に出力される駆動パルスのパルス幅は適宜調
整される。すなわち、S2〜S3、S7〜S8およびS
12〜S13のパルス幅と、S4〜S5のパルス幅と、
S9〜S10のパルス幅はそれぞれ異なっている。それ
に応じて各マイクロミラー21のオン状態の時間幅が制
御される。従って、DMD20で反射された光ビームが
ポリゴンミラー50に導かれる時間間隔が制御され、感
光ドラムD上に走査される光ビームの強度において時間
変調が得られる。
【0033】以上のように、光ビームの強度が安定して
いる期間内で光ビームの照射時間の変調を行うため、走
査期間が短い場合でも、光ビームのドループの影響を受
けず走査のリニアリティが維持される。
【0034】また、オン状態に駆動するマイクロミラー
21の数の制御と、各マイクロミラー21をオン状態に
維持する時間の制御を組み合わせて行ってもよい。例え
ば、DMD駆動回路26からマイクロミラー21に出力
される駆動信号の波形において、図6のT1〜T2の時
間幅を図7のS2〜S3と同一の時間幅とし、T7〜T
8の時間幅をS4〜S5と同一の時間幅とし、T13〜
T14の時間幅をS9〜S10と同一の時間幅とする。
これにより、感光ドラムD上に走査される光ビームの強
度がより精細に制御される。
【0035】以上のように本実施形態によれば、DMD
20の各マイクロミラー21をオンオフ制御することに
より、レーザダイオード11の駆動において複雑な制御
を必要とするレーザダイオード11自体の発光強度若し
くは発光時間の変調を行うことなく、感光ドラムDに走
査される光ビームの強度を変調することができる。
【0036】また、マイクロミラー21はオンオフとい
うデジタル信号により制御されるため、レーザダイオー
ド11自体の発光強度や発光時間を制御する場合と比較
して変調の精度がより高められる。
【0037】図8は、本発明の第2実施形態が適用され
るレーザプリンタの装置構成を概略的に示す図である。
DMD20とシリンドリカルレンズ40の間において、
光ビームB2の光路上にスリット板41が配設され、D
MD20の近傍には遮光板42が配設されている。DM
D20に入射した光ビームB1の一部はスリット板41
側へ反射され、一部は遮光板42側へ反射される。その
他の構成は第1実施形態と同様である。
【0038】図9はスリット板41を、光ビームが入射
する側から見た正面図である。スリット板41の略中央
には長方形上に切欠かれたスリット41aが設けられて
いる。DMD20によりスリット板41側へ反射された
光ビームは、スリット41aを通過することによりその
断面形状が長方形状に整形されてシリンドリカルレンズ
40へ導かれる。整形された光ビームB2は、第1実施
形態と同様に、シリンドリカルレンズ40を通過し、ポ
リゴンミラー50の反射面に入射し、ポリゴンミラー5
0の回転に伴って矢印A方向に走査し、fθレンズ60
においてその走査速度が一定位置に補正されるととも
に、感光ドラムDの走査面上に集光される。
【0039】図10〜図12は、スリット41aを通過
する光ビームの状態を概念的に示す図である。スリット
41aのマトリックスにおいて斜線が施された部分は光
ビームが通過することを示す。図6のT1〜T2、T7
〜T8、およびT13〜T14の間は、上述のようにD
MD20において、スリット41aに対応するすべての
マイクロミラー21がオン状態となるので、図10に示
すように、スリット41aのすべての領域を光ビームが
通過する。
【0040】図6のT3〜T4、T9〜T10およびT
15〜T16の間は、上述のようにDMD20において
スリット41aに対応するマイクロミラー21の一部が
オフ状態となるので、図11に示すようにスリット41
aを通過する光ビームの光量は低減される。
【0041】図6のT5〜T6、T11〜T12および
T17〜T18の間は、T3〜T4、T9〜T10およ
びT15〜T16の間に比べ、さらに多数のマイクロミ
ラー21がオフ状態となるので、図12に示すようにス
リット41aを通過する光ビームの光量はさらに低減す
る。
【0042】また、第1実施形態と同様に、DMD駆動
回路26からDMD20の各マイクロミラー21に出力
される駆動信号の波形を図7に示すように制御すること
により、光ビームB2がスリット板41のスリット41
aを通過する時間間隔を制御し、PWM変調を行うこと
もできる。従って、第1実施形態と同様、感光ドラムD
上に走査される光ビームの強度において時間変調が得ら
れる。
【0043】以上のように本実施形態によれば、DMD
20の各マイクロミラー21をオンオフ制御することに
より、レーザダイオード11の駆動において複雑な制御
を必要とするレーザダイオード11自体の発光強度若し
くは発光時間の変調を行うことなく、スリット41aを
通過する光ビームの光量においてPM変調およびPWM
変調を行うができ、感光ドラムDに走査される光ビーム
の光量において面積階調若しくは時間変調を得ることが
できる。
【0044】さらに、本実施形態ではDMD20とシリ
ンドリカルレンズ40の間の光路上にスリット41を配
設しているので、適用される光学機器の走査光学系の光
学特性に応じて走査ビームの整形が必要な場合に有効で
ある。
【0045】本発明の第1および2実施形態の変形例と
して、DMD20の代わりに図13〜図16に示す回折
形光変調素子200を用いてもよい。この回折形光変調
素子200を用いる場合、感光ドラムDに走査される光
通信のために用いられる光は単色光であり、例えば赤外
光である。回折形光変調素子200は、DMD20(図
1参照)に代えて設けられ、その他の構成は第1若しく
は第2実施形態と同様である。
【0046】回折形光変調素子200は多数の梁部材2
01を有する。梁部材201は例えば窒化珪素から成
り、幅が1.0〜1.5μm、長さが15μm〜120
μmの薄い平板状の部材である。梁部材201の表面に
は、例えばアルミニウムの薄膜202がコーティングさ
れ、ミラー面になっている。各梁部材201の両端は基
板203の上に固定されたスペーサ204によって支持
されている。スペーサ204は例えば二酸化珪素から成
る。各梁部材201は相互に並行に配設され、隣接する
梁部材201間の間隔は、梁部材201の幅に略等し
い。
【0047】梁部材201の表面(すなわち薄膜202
の裏面)と基板203の表面との間の距離は、この回折
形光変調素子200に照射される光の波長(λ)の1/
2である。また梁部材201の板厚は、その波長の1/
4である。
【0048】梁部材201と基板203の間に電圧が印
加されていないとき、図13および図14に示されるよ
うに、梁部材201は基板203に平行であり、梁部材
201の表面と基板203の間はλ/2だけ離れてい
る。この状態では、基板203に対して照射された波長
λの単色光は、回折作用によって反射される(オン状
態)。これに対し、梁部材201と基板203の間に電
圧が印可されているとき、図15および図16に示され
るように、梁部材201はその裏面が基板203に密着
するように撓み、梁部材201の表面と基板203の距
離はλ/4になる。この状態では、基板203に対する
入射光と反射光が打消しあい、反射光は存在しない(オ
フ状態)。
【0049】このように、光の回折作用によってオン状
態またはオフ状態に定められる回折形光変調素子200
を用いているため、光源として単色光を用いる点を除け
ば第1若しくは第2の実施形態と作用は同じであり、同
等な効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レーザ
プリンタ等において光源から出射された光ビームを簡易
に変調する装置を提供することを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用されるレーザプリ
ンタの構成の概略図である。
【図2】第1実施形態のブロック図である。
【図3】DMDを模式的に示す図である。
【図4】マイクロミラーを駆動するための構成を概念的
に示す図である。
【図5】マイクロミラーに入射した光の反射状態を示す
図である。
【図6】PM変調を行う場合のマイクロミラーの駆動信
号の波形を示す図である。
【図7】PWM変調を行う場合のマイクロミラーの駆動
信号の波形を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態が適用されるレーザプリ
ンタの構成の概略図である。
【図9】スリット板の正面図である。
【図10】スリットを通過する光ビームの状態を概念的
に示す図である。
【図11】一部のマイクロミラーがオフ状態の場合にス
リットを通過する光ビームの状態を概念的に示す図であ
る。
【図12】図12で示す状態よりさらに多数のマイクロ
ミラーがオフ状態の場合にスリットを通過する光ビーム
の状態を概念的に示す図である。
【図13】オン状態にある回折形光変調素子を、梁部材
に垂直な面で切断して示す断面図である。
【図14】図13に示される回折形光変調素子の側面図
である。
【図15】オフ状態にある回折形光変調素子を梁部材に
垂直な面で切断して示す断面図である。
【図16】図15に示される回折形光変調素子の側面図
である。
【符号の説明】 11 レーザダイオード 20 DMD 21 マイクロミラー 30 コリメートレンズ 40 シリンドリカルレンズ 41 スリット板 42 遮光板 50 ポリゴンミラー 60 fθレンズ 200 回折形光変調素子 D 感光ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉成 隆明 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 根岸 清 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された光ビームを光偏向器
    により偏向させて走査させることにより所定の情報を感
    光部材に書き込む光走査装置において、前記光源と前記
    光偏向器の間の前記光ビームの光路上に、入射光を第1
    の方向に反射させるオン状態と第2の方向に反射させる
    オフ状態とを選択的に設定可能な複数の光反射要素を有
    する光反射手段を配設することにより、前記光ビームの
    強度を変調することを特徴とする光ビーム変調装置。
  2. 【請求項2】 前記光源と前記光偏向器の間に配設され
    前記感光部材に照射される前記光ビームの径を規定する
    スリットを備え、前記光反射手段が前記スリットと前記
    光源との間の前記光ビームの光路上に配設されることを
    特徴とする請求項1に記載の光ビーム変調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の方向が前記スリットに導かれ
    る方向であることを特徴とする請求項2に記載の光ビー
    ム変調装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の方向に遮光部材が配設されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の光ビーム変調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光反射手段において、オン状態の前
    記光反射要素の数とオフ状態の前記光反射要素の数を変
    えることにより前記光ビームの光量を変調することを特
    徴とする請求項1に記載の光ビーム変調装置。
  6. 【請求項6】 前記光反射手段において、前記光反射要
    素のオン状態もしくはオフ状態の時間を変えることによ
    り前記光ビームの照射時間を変調することを特徴とする
    請求項1に記載の光ビーム変調装置。
  7. 【請求項7】 すべての前記光反射要素のオン状態もし
    くはオフ状態の時間を同期をとって変えることを特徴と
    する請求項6に記載の光ビーム変調装置。
  8. 【請求項8】 前記光反射手段において、オン状態の前
    記光反射要素の数とオフ状態の前記光反射要素の数を変
    えるとともに、各光反射要素のオン状態もしくはオフ状
    態の時間を変えることにより前記光ビームの強度を変調
    することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム変調装
    置。
  9. 【請求項9】 前記光反射要素が静電気力によって傾斜
    角を変化させることによりオン状態またはオフ状態に定
    められるミラー要素であることを特徴とする請求項1に
    記載の光ビーム変調装置。
  10. 【請求項10】 前記光反射要素が光の回折作用によっ
    てオン状態またはオフ状態に定められる回折形光変調素
    子であることを特徴とする請求項1に記載の光ビーム変
    調装置。
  11. 【請求項11】 前記光偏向器がレーザプリンタのポリ
    ゴンミラーであることを特徴とする請求項1に記載の光
    ビーム変調装置。
  12. 【請求項12】 前記光源がレーザダイオードであるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の光ビーム変調装置。
  13. 【請求項13】 前記光源がガスレーザであることを特
    徴とする請求11に記載の光ビーム変調装置。
  14. 【請求項14】 光源から出射され被照射物へ導かれる
    光ビームの前記光源と前記被照射物との間の光路上に、
    入射光を所定の方向に反射させるオン状態と反射させな
    いオフ状態とを選択的に設定可能な複数の光反射要素を
    有する光反射手段を配設することにより、前記被照射物
    に照射される前記光ビームの強度を変調することを特徴
    とする光ビーム変調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7247841B2 (en) 2004-10-07 2007-07-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Light scanning apparatus
JP2007327752A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Ckd Corp 外観検査装置及びptpシートの製造装置
CN107248691A (zh) * 2017-04-22 2017-10-13 天津大学 基于数字微镜装置的可编程控制的超短脉冲光纤激光器

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