JPH11230309A - ポンプ及びこれを用いた装置 - Google Patents

ポンプ及びこれを用いた装置

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JPH11230309A
JPH11230309A JP10031763A JP3176398A JPH11230309A JP H11230309 A JPH11230309 A JP H11230309A JP 10031763 A JP10031763 A JP 10031763A JP 3176398 A JP3176398 A JP 3176398A JP H11230309 A JPH11230309 A JP H11230309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
differential
oil
torque transmitting
power transmission
Prior art date
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Application number
JP10031763A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクリミッタ機能の作動速度を広い範囲で
精密に設定可能にすると共に、その作動を安定させる。 【解決手段】 トルク伝達部材37、39の相対回転に
よって駆動されるポンプ3と、トルク伝達部材37、3
9の間に配置された摩擦クラッチ43と、ポンプ3の油
圧によって摩擦クラッチ43を押圧するアクチュエ−タ
41と、フライウェ−ト101と、その遠心力をカム部
105に受けてポンプ3の吸入口85を閉塞する移動部
材99と、移動部材99を吸入口85と反対方向に付勢
する付勢部材103とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポンプと、これ
を用いた動力伝達装置及びデファレンシャル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−253530号公報に図4
のようなカップリング201が記載されている。
【0003】このカップリング201は四輪駆動車に用
いられており、後輪側の出力軸203に連結されエンジ
ンの駆動力によって回転する入力軸205、入力軸20
5に連結された回転ケ−ス207、その内側に相対回転
自在に配置された前輪側の出力軸209、出力軸209
に連結されたスプロケット211とチェ−ン213、回
転ケ−ス207と出力軸209との間に配置された多板
クラッチ215及びオイルポンプ217、油圧アクチュ
エ−タ219、リリ−フバルブ221などから構成され
ている。
【0004】エンジンの駆動トルクが大きくなり、後輪
側の回転ケ−ス207と前輪側の出力軸209との間に
相対回転が生じると、この相対回転によってオイルポン
プ217が作動し、油圧アクチュエ−タ219に油圧が
送られて多板クラッチ215が締結され、出力軸209
とスプロケット211とチェ−ン213とを介して前輪
側に駆動力が送られる。
【0005】リリ−フバルブ221は、図5のように、
油圧アクチュエ−タ219の圧力室223と外部との連
結孔225に設けられたバルブシ−ト227と、このバ
ルブシ−ト227を閉塞するボ−ル229と、バルブシ
−ト227にボ−ル229を押圧するコイルばね231
から構成されている。
【0006】ボ−ル229には圧力室223の油圧と、
回転ケ−ス207の遠心力が掛かり、これらの油圧及び
遠心力がコイルばね231の付勢力より大きくなるとリ
リ−フバルブ221が開放され、そのトルクリミッタ機
能によって、圧力室223の圧力が上昇したときは、前
輪側に許容値以上の駆動トルクが掛かることが防止さ
れ、又、所定の車速以上では前後輪間の拘束を解除す
る。
【0007】又、制動時の負担が大きい前輪側の摩耗に
よって前後輪のタイヤ径に差が生じると、この四輪駆動
車では前後輪間の回転差によってカップリング201が
連結されることがある。
【0008】しかし、このようにカップリング201に
よって前後輪が拘束されていると、例えば、高速旋回時
にこの拘束力によって旋回性が低下すると共に、拘束力
によって車両が制動され、エンジンの燃費が低下する。
【0009】そこで、上記のようなリリ−フバルブ22
1のトルクリミッタ機能により、所定の車速以上では前
後輪間の拘束が解除される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ボ−ル22
9とコイルばね231とで構成されたリリ−フバルブ2
21では、トルクリミッタ機能の設定は、ボ−ル229
の重量を変えるか、コイルばね231の付勢力を変える
以外に方法がないから、設定可能な範囲が狭く、その
上、精密な設定も困難である。
【0011】従って、所望の車速で作動するように設定
することが難しい。
【0012】又、上記のように、ボ−ル229には圧力
室223の油圧が掛かるから、遠心力によるトルクリミ
ッタ機能は、この油圧の影響を受けて極めて不安定にな
り、作動誤差が大きい。
【0013】そこで、この発明は、回転速度で作動する
トルクリミッタ機能の作動速度を広い範囲で精密に設定
することが可能であると共に、トルクリミッタ機能の作
動が安定したポンプと、このポンプを用いた動力伝達装
置及びデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のポンプは、相
対回転可能に配置された一対のトルク伝達部材と、これ
らの相対回転によって駆動され、オイルの吸入口と吐出
口とを有するポンプであって、トルク伝達部材と共に回
転するフライウェ−トと、フライウェ−トの遠心力を受
けるカム部を有し、そのカムスラスト力によって移動し
前記吸入口を閉塞する移動部材と、移動部材をカムスラ
スト力と反対方向に付勢する付勢部材とを備えたことを
特徴とする。
【0015】両トルク伝達部材が相対回転するとポンプ
が作動し、その駆動抵抗によって両トルク伝達部材の間
でトルクが伝達される。
【0016】又、トルク伝達部材が回転すると、遠心力
によってフライウェ−トが移動部材のカム部に当たり、
そのカムスラスト力によって移動部材が移動し、ポンプ
の吸入口を閉塞し、吸入口を閉塞されたポンプは停止す
る。
【0017】こうしてリミッタ機能が作動する。
【0018】移動部材のカム部を介して互いに作用し合
うフライウェ−トの遠心力と付勢部材の付勢力は、いず
れもこのカム部で大きさが変換されるから、従来例と異
なって、カム部の角度を変えることにより、リミッタ機
能を広い範囲で精密に調整することができる。
【0019】又、ボ−ル229に油圧が掛かる従来例と
異なって、このリミッタ機能は油圧の影響を受けないか
ら、安定に作動すると共に、作動誤差が極めて小さい。
【0020】又、作動流体にオイルを用いたから、例え
ば、エアを用いた構成に較べて、僅かな相対回転数で大
きな吐出圧とトルク伝達機能(差動制限機能)が得られ
る。
【0021】請求項2の発明は、請求項1記載のポンプ
であって、移動部材に、フライウェ−トを所定の位置に
保持するリテ−ナ部が一体に形成されていることを特徴
とし、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0022】これに加えて、リテ−ナ部によりフライウ
ェ−トが所定の位置に保持されるから、遠心力によるフ
ライウェ−トのリミッタ機能が正常に作動する。
【0023】又、移動部材にリテ−ナ部を一体形成した
から、別体のリテ−ナが不要になり、それだけ部品点数
とコストとが低減される。
【0024】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のポンプであって、一方のトルク伝達部材側に配置
されたシリンダ及びピストンと、他方のトルク伝達部材
側に設けられ、凸部と凹部とを有するカムと、ピストン
の頂部をこのカムに押し返すリタ−ンスプリングと、シ
リンダに設けられたオイルの吸入口及び吐出口とを有
し、この吸入口を移動部材が閉塞するように構成したこ
とを特徴とする。
【0025】この構成は、ポンプにピストンポンプを用
いたものであり、一方のトルク伝達部材にトルクが入力
すると、他方のトルク伝達部材側の駆動抵抗によって差
動回転が生じ、各ピストンはカムの凸部によってシリン
ダに押し込まれた後リタ−ンスプリングによってカムの
凹部に押し戻されて往復動する。
【0026】こうしてピストンポンプが駆動されると、
その駆動抵抗(差動制限力)によって両トルク伝達部材
の間でトルクが伝達される。
【0027】又、シリンダの吸入口をフライウェ−トの
遠心力を受けた移動部材が閉塞することによって、請求
項1又は請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0028】請求項4の発明は、請求項3記載のポンプ
であって、ピストンが径方向に移動するようにシリンダ
を配置したことを特徴とし、請求項3の構成と同等の効
果を得る。
【0029】これに加えて、ピストンを径方向に移動す
るように配置したから、シリンダの吸入口側の壁部に移
動部材を隣接配置することによって、リミッタ機構を容
易に成立させることができる。
【0030】請求項5の動力伝達装置は、請求項1乃至
請求項4のいずれか一項に記載のポンプと、その各トル
ク伝達部材の間に配置された摩擦クラッチと、ポンプか
ら圧力を与えられて作動するアクチュエ−タと、このア
クチュエ−タの押圧力によって摩擦クラッチを押圧する
押圧部材とを備え、ポンプの駆動抵抗と摩擦クラッチの
摩擦抵抗とによって両トルク伝達部材の差動を制限し、
両トルク伝達部材の間でトルクを伝達することを特徴と
する。
【0031】この動力伝達装置は、各トルク伝達部材の
間に請求項1乃至請求項4のポンプと摩擦クラッチとを
設け、ポンプからアクチュエ−タに圧力を与えて摩擦ク
ラッチを締結するように構成したから、ポンプの駆動抵
抗に摩擦クラッチの摩擦抵抗が加わって、トルク伝達機
能(差動制限機能)が大幅に強化される。
【0032】例えば、この動力伝達装置を介して前輪と
後輪の一方に駆動力を伝達し、他方の車輪は常時エンジ
ンに駆動されるように構成した四輪駆動車では、悪路な
どを走行中にエンジン側の車輪が空転し前後輪間に差動
回転が生じると、この動力伝達装置を介してグリップ側
の車輪に駆動力が伝達され、脱出性や走破性が向上す
る。
【0033】又、トルク伝達部材の回転速度(車速)が
所定値を超えると、上記のトルクリミッタ機能によりポ
ンプが停止して摩擦クラッチが開放され、動力伝達装置
による車輪間の拘束が解除される。
【0034】従って、例えば、高速で旋回しても、車輪
間に拘束力が働かないから旋回性が高く保たれると共
に、拘束力による制動を受けないから燃費の低下が防止
される。
【0035】又、ポンプの上記のようなトルクリミッタ
機能によって、車輪間の拘束を解除する車速を広い範囲
で精密に調整することができる。
【0036】又、油圧の影響を受けないこのトルクリミ
ッタ機能によって、拘束の解除は安定に行われると共
に、作動誤差が極めて小さい。
【0037】又、作動流体にオイルを用いたことによ
り、この動力伝達装置は立ち上がりが速く、僅かな相対
回転数で大きなトルク伝達機能(差動制限機能)が得ら
れる。
【0038】請求項6の発明は、請求項5記載の動力伝
達装置であって、摩擦クラッチが、多板クラッチである
ことを特徴とし、請求項5の構成と同等の効果を得る。
【0039】これに加えて、多板クラッチは、コンパク
トで大きなトルク容量が得られる上に、クラッチ板の枚
数を変えることによって動力伝達装置のトルク伝達機能
(差動制限機能)を調整することができる。
【0040】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
記載の動力伝達装置であって、ポンプの吐出口から吐き
出されたオイルが、アクチュエ−タを介して摩擦クラッ
チに与えられた後、戻り油路を介してポンプの吸入口に
導かれることによりオイルが循環することを特徴とし、
請求項5又は請求項6の構成と同等の効果を得る。
【0041】これに加えて、アクチュエ−タに与えられ
た加圧オイルが動力伝達装置の内部を循環するように構
成したから、ポンプの摺動部(請求項3のピストンポン
プの場合は、特に、ピストンとカムとの摺動部)や摩擦
クラッチなどが充分に潤滑され、焼き付きが防止され、
耐久性が大きく向上する。
【0042】又、充分な潤滑によって摩擦クラッチの滑
りが安定するから、動力伝達装置のトルク伝達機能(差
動制限機能)が安定する。
【0043】又、オイルを循環させることによって、摩
擦クラッチやポンプなどで部分的に上昇したオイルの温
度が平均化され、動力伝達装置の上記機能が更に安定す
る。
【0044】又、オイル循環路のいずれかに、例えば、
遠心フィルタ−を構成するか、あるいは、金属の摩耗粉
を吸着するマグネットフィルタ−を配置すれば、摩擦ク
ラッチやポンプなどから出る摩耗粉が効果的に除去さ
れ、オイルが清浄に保たれると共に、摩耗粉による、ポ
ンプ、特に、ピストンとカムの摺動部の異常摩耗、吸入
バルブと吐出バルブの動作不良、吸入口と吐出口の目詰
まりなどが防止され、動力伝達装置の上記機能が正常に
保たれ、耐久性が向上する。
【0045】請求項8のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デ
フケ−スの回転を車輪側に分配する差動機構と、差動機
構の差動回転部材である一対のトルク伝達部材の間に配
置された請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の
動力伝達装置とを備え、そのポンプの駆動抵抗と摩擦ク
ラッチの摩擦抵抗とによって差動を制限することを特徴
とする。
【0046】このデファレンシャル装置は、一対のトル
ク伝達部材である差動回転部材の間に請求項5乃至請求
項7の動力伝達装置を設けたことにより、差動回転が生
じるとポンプが作動して摩擦クラッチが締結され、ポン
プの駆動抵抗と摩擦クラッチの摩擦抵抗によって差動制
限力が得られ、差動が制限される。
【0047】又、差動回転部材の回転数が所定値を超え
ると、上記のトルクリミッタ機能によりポンプが停止し
て差動制限力が消失し、動力伝達装置による車輪間の拘
束が解除される。
【0048】従って、例えば、高速で旋回しても車輪間
に拘束力が働かないから、旋回性が高く保たれると共
に、拘束力によって制動されないから燃費の低下が防止
される。
【0049】又、ポンプの上記のようなトルクリミッタ
機能によって、差動制限を解除する差動回転数を広い範
囲で精密に調整することができる。
【0050】又、油圧の影響を受けないこのトルクリミ
ッタ機能によって、差動制限の解除は安定に行われると
共に、作動誤差が極めて小さい。
【0051】又、作動流体にオイルを用いたことによ
り、この動力伝達装置は差動制限力の立ち上がりが速
く、僅かな差動回転数で大きな差動制限力が得られる。
【0052】
【発明の実施の形態】図1乃至図3によって本発明の一
実施形態を説明する。この実施形態のカップリング1
(動力伝達装置)はピストンポンプ3を用いて構成され
ており、カップリング1は請求項5、6、7の特徴を備
え、ピストンポンプ3は請求項1、2、3、4の特徴を
備えている。図1はカップリング1を示しており、その
左方はこのカップリング1を用いた図3の四輪駆動車の
前方に相当する。
【0053】この四輪駆動車において、エンジン5の駆
動力はトランスミッション7からトランスファ9に伝達
され、トランスファ9から前輪側と後輪側とに配分され
る。
【0054】後輪側の駆動力はプロペラシャフト11を
介してリヤデフ13に伝達され、前輪側の駆動力はプロ
ペラシャフト15とカップリング1と伝達軸17とを介
してフロントデフ19に伝達される。
【0055】リヤデフ13は伝達された駆動力を後車軸
21、23を介して左右の後輪25、27に分配する。
又、カップリング1は、後述のように、後輪25、27
側が空転すると連結され、駆動力を伝達軸17からフロ
ントデフ19に伝達し、フロントデフ19は伝達された
駆動力を前車軸29、31を介して左右の前輪33、3
5に分配する。
【0056】図1と図2のように、カップリング1は、
ピストンポンプ3(ポンプ)、入力側と出力側の各トル
ク伝達部材37、39、油圧アクチュエ−タ41、多板
クラッチ43(摩擦クラッチ)などから構成されてい
る。
【0057】入力側のトルク伝達部材37には中空のフ
ランジ部材45がスプライン連結されており、フランジ
部材45には伝達軸17側に連結するためのボルト用の
ねじ孔47が設けられている。又、フランジ部材45の
内周にはディスク49が配置されており、このディスク
49とフランジ部材45との間にはオイル洩れを防止す
るシ−ル51が配置されている。
【0058】出力側のトルク伝達部材39にはカバ−5
3がボルト55で固定されており、カバ−53にはプロ
ペラシャフト15側に連結するためのボルト用のねじ孔
57が設けられている。又、トルク伝達部材39とカバ
−53との間にはOリング59が配置され、オイル洩れ
を防止している。カバ−53にはオイルを内部に注入
し、又、排出するための開口61が設けられており、こ
の開口61にはオイルプラグ63が取り付けられてい
る。
【0059】トルク伝達部材37はトルク伝達部材39
に貫入している。トルク伝達部材37の前端部はフラン
ジ部材45とベアリング65とを介してトルク伝達部材
39に支承されており、フランジ部材45とトルク伝達
部材39との間にはオイル洩れを防止するシ−ル67が
配置されている。又、トルク伝達部材37の後端部はベ
アリング69を介してトルク伝達部材39のカバ−53
に支承されている。
【0060】トルク伝達部材37、39とカバ−53の
内部には開口61からオイルが注入され、その後開口6
1はオイルプラグ63で密封される。
【0061】図1と図2に示すように、油圧アクチュエ
−タ41は、多板クラッチ43の押圧部材71と油圧室
73とで構成されている。
【0062】多板クラッチ43は、押圧部材71の後方
に隣接して、トルク伝達部材37、39の間に配置され
ている。
【0063】ピストンポンプ3は、トルク伝達部材39
にスプライン連結された円筒部材75と、円筒部材75
に周方向等間隔に設けられた複数個のシリンダ77と、
各シリンダ77に配置されたピストン79と、カム81
と、リタ−ンスプリング83と、各シリンダ77に設け
られた吸入口85及び吐出口87などから構成されてい
る。
【0064】各シリンダ77は径方向に設けられてお
り、ピストン79は頂部89を内側に向けて配置されて
いる。
【0065】トルク伝達部材37には軸方向の戻り油路
91と径方向の油路とが設けられており、各シリンダ7
7の吸入口85側壁部92とトルク伝達部材37との間
にはオイル室93が設けられている。各吸入口85はこ
のオイル室93と径方向の油路とを介して戻り油路91
に連通している。
【0066】又、各シリンダ77の吐出口87は油圧ア
クチュエ−タ41の油圧室73に連通している。
【0067】カム81は、トルク伝達部材37に設けら
れた凸部95と凹部97から構成されており、これらの
凸部95と凹部97は周方向交互に形成されている。
【0068】リタ−ンスプリング83は、各シリンダ7
7の内部に配置されており、ピストン79をカム81の
凸部95と凹部97に押圧する。
【0069】又、各シリンダ77は、吐出口87、油圧
室73、多板クラッチ43、ベアリング69、トルク伝
達部材37の油路91と径方向油路、オイル室93、吸
入口85を介して連通し、オイルの循環路を形成してい
る。
【0070】図3の車両が悪路などを走行中に後輪2
5、27側が空転すると、前輪側のトルク伝達部材37
(カム81)と後輪側のトルク伝達部材39(シリンダ
77及びピストン79)との間に差動回転が生じる。
【0071】このとき、図1、2の下半部に示すよう
に、カム81の凸部95と対向する位置に来たピストン
79はシリンダ77に押し込まれ、その過程で吸入口8
5が閉塞されて正の油圧が発生する。この油圧が吐出口
87から油圧アクチュエ−タ41の油圧室73に与えら
れ、押圧部材71を介して多板クラッチ43が押圧され
締結される。
【0072】又、図1、2の上半部に示すように、カム
81の凹部97と対向する位置に来たピストン79は、
リタ−ンスプリング83によって凹部97に押し戻さ
れ、シリンダ77に負の油圧が発生すると共に、吸入口
85が開放され、オイル室93から吸入口85を介して
シリンダ77にオイルが吸入される。
【0073】各シリンダ77でこのようにオイルの吸入
と吐出とが行われている間、オイルは上記のオイル循環
路を還流する。
【0074】上記のように、ピストンポンプ3が作動し
多板クラッチ43が締結されると、ピストンポンプ3の
駆動抵抗と多板クラッチ43の摩擦抵抗とにより、エン
ジンの駆動力がカップリング1を介してフロントデフ1
9から前輪33、35に送られる。
【0075】このように、悪路などで後輪25、27が
空転すると、カップリング1が連結されて車両は四輪駆
動状態になり、前輪33、35に駆動力が送られて悪路
などでの走破性や脱出性が向上する。
【0076】又、良路走行中のように、後輪25、27
が空転しない状態では、後輪25、27と前輪33、3
5の間に大きな差動回転が生じないから、ピストンポン
プ3が駆動されず多板クラッチ43が開放されてカップ
リング1の連結が解除され、車両は後輪駆動の二輪駆動
状態になり、前輪33、35側は連れ回り状態になる。
【0077】又、車庫入れのように低速で急旋回をする
ときも、前後輪間の差動回転は小さいからカップリング
1の連結は緩やかであり、従って、タイトコ−ナ−ブレ
−キング現象は生じない。
【0078】オイル室93には、移動部材99と、複数
個の遠心ボ−ル101(フライウェ−ト)と、コイルば
ね103(付勢部材)が配置されている。
【0079】移動部材99にはカム部105と閉塞部1
07とリテ−ナ部とが形成されている。
【0080】各遠心ボ−ル101はこのリテ−ナ部によ
って周方向等間隔に保持されており、それぞれの位置で
カム部105に対向している。
【0081】閉塞部107はシリンダ77の吸入口85
と対向する位置に設けられている。
【0082】コイルばね103は移動部材99を吸入口
85と反対方向に付勢している。
【0083】図3の車両が走行し、トルク伝達部材3
7、39が回転すると、遠心ボ−ル101は遠心力によ
って移動部材99のカム部105に突き当たり、カムス
ラスト力が生じる。このカムスラスト力はコイルばね1
03に抗して移動部材99を移動させ、図1のように、
その閉塞部107でシリンダ77の吸入口85を閉塞す
る。
【0084】吸入口85が閉塞されると、ピストンポン
プ3は作動を停止し、多板クラッチ43が開放されてカ
ップリング1の連結が解除され、上記のように、前輪3
3、35側が切り離されて、車両は後輪駆動の二輪駆動
状態になる。
【0085】又、トルク伝達部材37、39の回転数が
低下し、カムスラスト力がコイルばね103の付勢力よ
り小さくなると、図2のように、移動部材99(閉塞部
107)が反対方向に移動して吸入口85が開放され、
ピストンポンプ3が作動を開始する。
【0086】このようにトルクリミッタ機能が作動す
る。
【0087】そこで、タイヤ径の差による前輪33、3
5と後輪25、27の差動回転によってカップリング1
が連結された状態で車両が走行していても、例えば、車
速40km/hでトルクリミッタ機能が作動するように
設定しておけば、40km/h以上で走行中はこのトル
クリミッタ機能によって前後輪間の拘束が解除されるか
ら、旋回性の低下が防止されると共に、拘束力による制
動が働かないからエンジンの燃費低下も防止される。
【0088】こうして、ピストンポンプ3用いたカップ
リング1が構成されている。
【0089】上記のように、このカップリング1では、
車速が所定値を超えると、遠心ボ−ル101と移動部材
99のトルクリミッタ機能によってカップリング1の連
結が解除され、旋回性が高く保たれると共に、燃費の低
下も防止される。
【0090】又、遠心ボ−ル101の押圧力とコイルば
ね103の付勢力は、いずれも移動部材99のカム部1
05で大きさが変換されるから、従来例と異なって、ト
ルクリミッタ機能はカム部105の角度を変えることに
より、広い車速範囲で精密に調整することができる。
【0091】又、このリミッタ機能は油圧の影響を受け
ないから、安定に作動し、作動誤差が極めて小さい。
【0092】又、作動流体にオイルを用いたから、カッ
プリング1は僅かな差動回転数で大きなトルク伝達機能
が得られる。
【0093】又、移動部材99のリテ−ナ部によって遠
心ボ−ル101が所定の位置に保持されるから、遠心力
によるトルクリミッタ機能が正常に作動する。
【0094】又、リテ−ナ部を移動部材99に一体形成
したから、別体のリテ−ナが不要であり、それだけ部品
点数とコストとが低減される。
【0095】又、ピストン79を径方向に移動するよう
にシリンダ77を配置したから、シリンダ77の吸入口
85を設けた壁部92に移動部材99を隣接配置するこ
とによって、リミッタ機構を容易に成立させることがで
きる。
【0096】又、多板クラッチ43は、コンパクトで大
きなトルク容量が得られる上に、クラッチ板の枚数を変
えることによって、カップリング1のトルク伝達機能を
調整可能であり、車両の操縦性、走行性、安定性などを
更に向上させることができる。
【0097】又、カップリング1の内部にオイルの循環
路を形成したことにより、ピストン79の頂部89とカ
ム81との摺動部や、多板クラッチ43のクラッチ板な
どが充分に潤滑され、焼き付きが防止され、耐久性が大
きく向上する。
【0098】又、充分な潤滑によって多板クラッチ43
の滑りが安定するから、カップリング1のトルク伝達機
能が安定する。
【0099】又、多板クラッチ43やピストンポンプ3
などで部分的に上昇したオイル温度が、循環オイルによ
って平均化され、カップリング1の上記機能が更に安定
する。
【0100】又、オイル循環路のいずれかに、遠心フィ
ルタ−を構成するか、あるいは、マグネットフィルタ−
を配置すれば、多板クラッチ43やピストンポンプ3な
どから出る摩耗粉が除去され、オイルが清浄に保たれる
と共に、摩耗粉による、ピストン79とカム81の摺動
部の異常摩耗や、吸入口85と吐出口87の目詰まりな
どが防止され、カップリング1の機能が正常に保たれ
る。
【0101】なお、本発明の動力伝達装置をデファレン
シャル装置の差動回転部材の間に配置すれば、差動回転
が生じるとポンプが作動して摩擦クラッチが締結され、
ポンプの駆動抵抗と摩擦クラッチの摩擦抵抗によって差
動が制限される。
【0102】このデファレンシャル装置では、差動回転
部材の回転数が所定値を超えると、上記のトルクリミッ
タ機能によりポンプが停止して摩擦クラッチが開放さ
れ、動力伝達装置による車輪間の拘束が解除される。
【0103】従って、高速で旋回しても、車輪間に拘束
力が働かないから旋回性が高く保たれると共に、拘束力
によって制動されないから燃費の低下が防止される。
【0104】又、請求項1乃至請求項4のポンプの上記
のようなトルクリミッタ機能によって、車輪間の拘束を
解除する差動回転数を広い範囲で精密に調整することが
できる。
【0105】又、油圧の影響を受けないこのトルクリミ
ッタ機能によって、車輪間の拘束解除は安定に行われる
と共に、作動誤差が極めて小さい。
【0106】又、作動流体にオイルを用いたから差動制
限力の立ち上がりが速く、僅かな差動回転数で大きな差
動制限力が得られる。(請求項8の発明)又、本発明の
ポンプは、ピストンポンプに限らない。例えば、ギヤポ
ンプ、ベ−ンポンプなど、フライウェ−トの遠心力をカ
ムに受けて吸入口を閉塞できるものならばどのような形
式のポンプでもよい。
【0107】又、本発明のポンプにおいて、フライウェ
−トの形状はボ−ルに限らず、例えば、円柱形でもよ
い。
【0108】又、本発明の動力伝達装置は、トルク伝達
部材のいずれを入力側にし、出力側にしてもよい。
【0109】又、摩擦クラッチは多板クラッチに限ら
ず、例えば、コ−ンクラッチでもよい。
【0110】
【発明の効果】請求項1のポンプでは、フライウェ−ト
の遠心力を受けるカム部の角度を変えることによって、
リミッタ機能を広い範囲で精密に調整することができ
る。
【0111】又、このリミッタ機能は油圧の影響を受け
ないから、安定に作動し、作動誤差が極めて小さい。
【0112】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、リテ−ナ部によるフライウェ−ト
の位置保持機能により、フライウェ−トのリミッタ機能
が正常に作動する。
【0113】又、移動部材にリテ−ナ部を一体形成した
から、別体のリテ−ナが不要であり、それだけ部品点数
とコストとが低減される。
【0114】請求項3の発明は、ポンプにピストンポン
プを用いた構成であり、シリンダの吸入口をフライウェ
−トの遠心力を受けた移動部材が閉塞することによっ
て、請求項1又は請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0115】請求項4の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、ピストンが径方向移動するように
シリンダを配置したから、シリンダの吸入口側壁部に移
動部材を隣接配置することによって、リミッタ機構を容
易に成立させることができる。
【0116】請求項5の動力伝達装置は、トルク伝達部
材の間に請求項1乃至請求項4のポンプと摩擦クラッチ
とを設けたから、ポンプの駆動抵抗に摩擦クラッチの摩
擦抵抗が加わって、トルク伝達機能(差動制限機能)が
大幅に強化される。
【0117】又、この動力伝達装置を車両の動力伝達系
に配置すれば、車速が所定値を超えると、上記のトルク
リミッタ機能によって車輪間の拘束が解除され、高速で
旋回しても、旋回性が高く保たれると共に、燃費の低下
が防止される。
【0118】又、車輪間の拘束を解除する車速を広い範
囲で精密に調整することができる。
【0119】又、油圧の影響を受けないこのトルクリミ
ッタ機能によって、拘束の解除は安定に行われると共
に、作動誤差が極めて小さい。
【0120】請求項6の発明は、請求項5の構成と同等
の効果を得ると共に、多板クラッチは、コンパクトで大
きなトルク容量が得られる上に、クラッチ板の枚数を変
えることによってトルク伝達機能(差動制限機能)を調
整できる。
【0121】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
の構成と同等の効果を得ると共に、アクチュエ−タに与
えられた加圧オイルが動力伝達装置の内部を循環するよ
うに構成したから、ポンプや摩擦クラッチの摺動部など
が充分に潤滑され、焼き付きが防止され、耐久性が大き
く向上する。
【0122】又、充分な潤滑によって摩擦クラッチの滑
りが安定するから、トルク伝達機能(差動制限機能)が
安定する。
【0123】又、オイルを循環させることによって、摩
擦クラッチやポンプなどで部分的に上昇したオイルの温
度が平均化され、動力伝達装置の上記機能が更に安定す
る。
【0124】請求項8のデファレンシャル装置は、差動
回転部材の間に配置した請求項5乃至請求項7の動力伝
達装置によって差動制限を行える。
【0125】又、差動回転部材の回転数が所定値を超え
ると、上記のトルクリミッタ機能によって差動制限機能
が停止し、車輪間の拘束が解除される。
【0126】従って、高速で旋回しても旋回性が高く保
たれると共に、燃費の低下が防止される。
【0127】又、差動制限を解除する差動回転数を広い
範囲で精密に調整することができる。
【0128】又、油圧の影響を受けないこのトルクリミ
ッタ機能によって、差動制限の解除は安定に行われると
共に、作動誤差が極めて小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図であり、吸入
口が閉塞されトルクリミッタ機能が作動している状態を
示す。
【図2】図1の実施形態を示す断面図であり、吸入口が
開放されトルクリミッタ機能が停止している状態を示
す。
【図3】実施形態の動力伝達装置が用いられた車両のス
ケルトン機構図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 カップリング(動力伝達装置) 3 ピストンポンプ(ポンプ) 37 入力側トルク伝達部材 39 出力側トルク伝達部材 41 油圧アクチュエ−タ 43 多板クラッチ(摩擦クラッチ) 71 押圧部材 77 シリンダ 79 ピストン 81 カム 83 リタ−ンスプリング 85 吸入口 87 吐出口 91 戻り油路 95 カムの凸部 97 カムの凹部 99 移動部材 101 遠心ボ−ル(フライウェ−ト) 103 コイルばね(付勢部材) 105 移動部材のカム部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転可能に配置された一対のトルク
    伝達部材と、これらの相対回転によって駆動され、オイ
    ルの吸入口と吐出口とを有するポンプであって、トルク
    伝達部材と共に回転するフライウェ−トと、フライウェ
    −トの遠心力を受けるカム部を有し、そのカムスラスト
    力によって移動し前記吸入口を閉塞する移動部材と、移
    動部材をカムスラスト力と反対方向に付勢する付勢部材
    とを備えたことを特徴とするポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、移動部材
    に、フライウェ−トを所定の位置に保持するリテ−ナ部
    が一体に形成されていることを特徴とするポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、一方のトルク伝達部材側に配置されたシリンダ及び
    ピストンと、他方のトルク伝達部材側に設けられ、凸部
    と凹部とを有するカムと、ピストンの頂部をこのカムに
    押し返すリタ−ンスプリングと、シリンダに設けられた
    オイルの吸入口及び吐出口とを有し、この吸入口を移動
    部材が閉塞するように構成したことを特徴とするポン
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、ピストン
    が径方向に移動するようにシリンダを配置したことを特
    徴とするポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載のポンプと、その各トルク伝達部材の間に配置され
    た摩擦クラッチと、ポンプから圧力を与えられて作動す
    るアクチュエ−タと、このアクチュエ−タの押圧力によ
    って摩擦クラッチを押圧する押圧部材とを備え、ポンプ
    の駆動抵抗と摩擦クラッチの摩擦抵抗とによって両トル
    ク伝達部材の差動を制限し、両トルク伝達部材の間でト
    ルクを伝達することを特徴とする動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明であって、摩擦クラ
    ッチが、多板クラッチであることを特徴とする動力伝達
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の発明であっ
    て、ポンプの吐出口から吐き出されたオイルが、アクチ
    ュエ−タを介して摩擦クラッチに与えられた後、戻り油
    路を介してポンプの吸入口に導かれることによりオイル
    が循環することを特徴とする動力伝達装置。
  8. 【請求項8】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    るデフケ−スと、デフケ−スの回転を車輪側に分配する
    差動機構と、差動機構の差動回転部材である一対のトル
    ク伝達部材の間に配置された請求項5乃至請求項7のい
    ずれか一項に記載の動力伝達装置とを備え、そのポンプ
    の駆動抵抗と摩擦クラッチの摩擦抵抗とによって差動を
    制限することを特徴とするデファレンシャル装置。
JP10031763A 1998-02-13 1998-02-13 ポンプ及びこれを用いた装置 Pending JPH11230309A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087090A (ja) * 2000-09-14 2002-03-26 Fuji Heavy Ind Ltd 四輪駆動車の動力分配装置

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