JPH11229969A - 気化器 - Google Patents
気化器Info
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- JPH11229969A JPH11229969A JP3295898A JP3295898A JPH11229969A JP H11229969 A JPH11229969 A JP H11229969A JP 3295898 A JP3295898 A JP 3295898A JP 3295898 A JP3295898 A JP 3295898A JP H11229969 A JPH11229969 A JP H11229969A
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- shaft
- carburetor
- valve cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 形式の異なる弁作動装置を備えた気化器にお
いて,それらの気化器本体の共通化を図り,量産性を高
める。 【解決手段】 ピストン形のスロットル弁4を嵌装する
弁筒31 ,32 を,気化器本体1に一体に形成した弁筒
下部3Aと,この弁筒下部3Aから分離した弁筒上部3
B1 ,3B2 とで構成し,弁筒下部3Aに円筒状の軸部
12と,この軸部12の根元から半径方向に張り出す下
部連結フランジ14とを形成し,弁筒上部3B1 ,3B
2 には,前記軸部12が嵌合する軸孔13と,前記下部
連結フランジ14と結合される上部連結フランジ15と
を形成すると共に,弁作動装置41 1 ,412 を設け
る。
いて,それらの気化器本体の共通化を図り,量産性を高
める。 【解決手段】 ピストン形のスロットル弁4を嵌装する
弁筒31 ,32 を,気化器本体1に一体に形成した弁筒
下部3Aと,この弁筒下部3Aから分離した弁筒上部3
B1 ,3B2 とで構成し,弁筒下部3Aに円筒状の軸部
12と,この軸部12の根元から半径方向に張り出す下
部連結フランジ14とを形成し,弁筒上部3B1 ,3B
2 には,前記軸部12が嵌合する軸孔13と,前記下部
連結フランジ14と結合される上部連結フランジ15と
を形成すると共に,弁作動装置41 1 ,412 を設け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気化器に関し,特
に,吸気道を有する気化器本体に結合した弁筒に,吸気
道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺動自在に嵌
装し,このスロットル弁を作動する弁作動装置を弁筒の
上部に設けたものゝ改良に関する。
に,吸気道を有する気化器本体に結合した弁筒に,吸気
道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺動自在に嵌
装し,このスロットル弁を作動する弁作動装置を弁筒の
上部に設けたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる気化器における弁作動装置とし
て,ボーデンワイヤのアウタチューブを弁筒の蓋板に支
持すると共に,そのインナワイヤをスロットル弁に接続
した第1形式のもの(実開昭51−99223号公報参
照)と,弁筒の上部に支持した弁駆動軸に,弁筒内では
スロットル弁に作動的に連結する作動アームを,また弁
筒外ではボーデンワイヤのインナワイヤを接続するスロ
ットルドラムをそれぞれ固着した第2形式のもの(実開
昭52−124331号公報参照)とが一般に知られて
いる。
て,ボーデンワイヤのアウタチューブを弁筒の蓋板に支
持すると共に,そのインナワイヤをスロットル弁に接続
した第1形式のもの(実開昭51−99223号公報参
照)と,弁筒の上部に支持した弁駆動軸に,弁筒内では
スロットル弁に作動的に連結する作動アームを,また弁
筒外ではボーデンワイヤのインナワイヤを接続するスロ
ットルドラムをそれぞれ固着した第2形式のもの(実開
昭52−124331号公報参照)とが一般に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来,かゝる気化器の
製造に当たっては,弁作動装置の上記第1及び第2形式
に応じて気化器本体を個別に鋳造している。このため量
産効果を上げることが困難であり,これがコスト低減の
障害となっている。
製造に当たっては,弁作動装置の上記第1及び第2形式
に応じて気化器本体を個別に鋳造している。このため量
産効果を上げることが困難であり,これがコスト低減の
障害となっている。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,形式の異なる弁作動装置を備えた各種気化器に対
して気化器本体の共通化を可能にして,その量産性の向
上を図ることを目的とする。
ので,形式の異なる弁作動装置を備えた各種気化器に対
して気化器本体の共通化を可能にして,その量産性の向
上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,吸気路を有する気化器本体に結合した弁
筒に,吸気道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺
動自在に嵌装し,このスロットル弁を作動する弁作動装
置を弁筒の上部に設けた気化器において,弁筒を,気化
器本体に一体に形成した弁筒下部と,この弁筒下部から
分離した弁筒上部とで構成し,弁筒下部には,円筒状の
軸部と,この軸部の根元から半径方向に張り出す下部連
結フランジとを形成し,弁筒上部には,前記軸部が嵌合
する軸孔と,前記下部連結フランジと結合される上部連
結フランジとを形成すると共に,弁作動装置を設けたこ
とを第1の特徴とする。
に,本発明は,吸気路を有する気化器本体に結合した弁
筒に,吸気道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺
動自在に嵌装し,このスロットル弁を作動する弁作動装
置を弁筒の上部に設けた気化器において,弁筒を,気化
器本体に一体に形成した弁筒下部と,この弁筒下部から
分離した弁筒上部とで構成し,弁筒下部には,円筒状の
軸部と,この軸部の根元から半径方向に張り出す下部連
結フランジとを形成し,弁筒上部には,前記軸部が嵌合
する軸孔と,前記下部連結フランジと結合される上部連
結フランジとを形成すると共に,弁作動装置を設けたこ
とを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,同一の気化器本
体の弁筒下部に,形式の異なる弁作動装置を備えた弁筒
上部を取付けることにより,弁作動装置の形式を異にす
る気化器を得ることができる。しかも,弁筒下部への弁
筒上部の取付けは,これらの軸部及び軸孔の嵌合と,下
部連結フランジ及び上部連結フランジの結合とにより行
われるので,弁筒下部及び弁筒上部相互に高精度の同軸
性を与えつゝ,これらを連結することができる。
体の弁筒下部に,形式の異なる弁作動装置を備えた弁筒
上部を取付けることにより,弁作動装置の形式を異にす
る気化器を得ることができる。しかも,弁筒下部への弁
筒上部の取付けは,これらの軸部及び軸孔の嵌合と,下
部連結フランジ及び上部連結フランジの結合とにより行
われるので,弁筒下部及び弁筒上部相互に高精度の同軸
性を与えつゝ,これらを連結することができる。
【0007】また本発明は,第1の特徴に加えて,軸部
の外周面及び軸孔の内周面間に,それらに密接するシー
ル部材を介装したことを第2の特徴とする。
の外周面及び軸孔の内周面間に,それらに密接するシー
ル部材を介装したことを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,弁筒下部及び弁
筒上部間のシールを確実にして,弁筒内への塵埃,雨水
等の侵入を防ぐことができる。
筒上部間のシールを確実にして,弁筒内への塵埃,雨水
等の侵入を防ぐことができる。
【0009】さらに本発明は,第2の特徴に加えて,軸
部を大径軸部と,その上端に段部を介して連なる小径軸
部とで段付き状に構成し,また軸孔を大径軸孔と,その
上端に段部を介して連なる小径軸孔とで段付き状に構成
し,これら軸部及び軸孔の嵌合時,両者の段部間に画成
される環状のシールハウジングにシール部材を収納した
ことを第3の特徴とする。
部を大径軸部と,その上端に段部を介して連なる小径軸
部とで段付き状に構成し,また軸孔を大径軸孔と,その
上端に段部を介して連なる小径軸孔とで段付き状に構成
し,これら軸部及び軸孔の嵌合時,両者の段部間に画成
される環状のシールハウジングにシール部材を収納した
ことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば,軸部及び軸孔間
の二段の嵌合面と,それらの間に介在するシール部材と
により,弁筒下部及び弁筒上部間のシールを,より確実
なものとすることができる。
の二段の嵌合面と,それらの間に介在するシール部材と
により,弁筒下部及び弁筒上部間のシールを,より確実
なものとすることができる。
【0011】さらにまた本発明は,第1の特徴に加え
て,下部連結フランジ及び上部連結フランジをボルト結
合したことを第4の特徴とする。
て,下部連結フランジ及び上部連結フランジをボルト結
合したことを第4の特徴とする。
【0012】この第4の特徴によれば,両連結フランジ
の結合を容易,確実に行うことができる。
の結合を容易,確実に行うことができる。
【0013】さらにまた本発明は,第1の特徴に加え
て,気化器本体に,吸気道に近接した熱伝導孔を穿設
し,この熱伝導孔に,温水を通す中空棒状の温水ヒータ
を装着したことを第5の特徴とする。
て,気化器本体に,吸気道に近接した熱伝導孔を穿設
し,この熱伝導孔に,温水を通す中空棒状の温水ヒータ
を装着したことを第5の特徴とする。
【0014】この第5の特徴によれば,弁筒上部及び弁
作動装置に干渉されることなく,気化器本体に熱伝導孔
を吸気道に近接して加工することができ,そしてこの熱
伝導孔に装着した温水ヒータにより吸気道周辺を迅速に
加熱して,アイシングを防ぐことができる。
作動装置に干渉されることなく,気化器本体に熱伝導孔
を吸気道に近接して加工することができ,そしてこの熱
伝導孔に装着した温水ヒータにより吸気道周辺を迅速に
加熱して,アイシングを防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0016】図1ないし図4は第1形式の弁作動装置を
備えた気化器を示すもので,図1はその気化器の側面
図,図2は同気化器の縦断側面図,図3は図2の3−3
線断面図,図4は図1の4−4線断面図である。また,
図5ないし図8は第2形式の弁作動装置を備えた気化器
を示すもので,図5はその気化器の側面図,図6は同気
化器の縦断側面図,図7は図5の7−7線断面図,図8
は図5の8矢視図である。
備えた気化器を示すもので,図1はその気化器の側面
図,図2は同気化器の縦断側面図,図3は図2の3−3
線断面図,図4は図1の4−4線断面図である。また,
図5ないし図8は第2形式の弁作動装置を備えた気化器
を示すもので,図5はその気化器の側面図,図6は同気
化器の縦断側面図,図7は図5の7−7線断面図,図8
は図5の8矢視図である。
【0017】先ず,図1ないし図4により,第1形式の
弁作動装置411 を備えた気化器C 1 について説明す
る。
弁作動装置411 を備えた気化器C 1 について説明す
る。
【0018】図1及び図3において,気化器C1 は,水
平方向の吸気道2を持った気化器本体1を有し,吸気道
2の上流端はエアクリーナAに連なり,下流端は,例え
ば自動二輪車のエンジンの吸気管Eiに連なる。したが
ってエンジンの吸気が吸気道2を矢印方向に流れるよう
になっている。
平方向の吸気道2を持った気化器本体1を有し,吸気道
2の上流端はエアクリーナAに連なり,下流端は,例え
ば自動二輪車のエンジンの吸気管Eiに連なる。したが
ってエンジンの吸気が吸気道2を矢印方向に流れるよう
になっている。
【0019】気化器本体1の上部に結合したシリンダ状
の弁筒31 には,吸気道2の軸方向中央部のベンチュリ
2aを開閉すべく昇降するピストン形スロットル弁4が
摺動自在に嵌装される。気化器本体1の下面には,それ
との間にフロート室5を画成するフロート室体6が取付
けられる。
の弁筒31 には,吸気道2の軸方向中央部のベンチュリ
2aを開閉すべく昇降するピストン形スロットル弁4が
摺動自在に嵌装される。気化器本体1の下面には,それ
との間にフロート室5を画成するフロート室体6が取付
けられる。
【0020】ベンチュリ2aの下部内面にはメインノズ
ル7及びスローノズル8の各上端が開口し,それらの下
端は,メインジェット9及びスロージェット10をそれ
ぞれ介してフロート室5の燃料油面下に連通する。メイ
ンノズル7は,スロットル弁4の中心部に付設されたニ
ードル弁11を挿入されるように,またスローノズル8
は,スロットル弁4がアイドル位置まで下降した時,そ
の下流側下縁に近接するようにそれぞれ配置される。
ル7及びスローノズル8の各上端が開口し,それらの下
端は,メインジェット9及びスロージェット10をそれ
ぞれ介してフロート室5の燃料油面下に連通する。メイ
ンノズル7は,スロットル弁4の中心部に付設されたニ
ードル弁11を挿入されるように,またスローノズル8
は,スロットル弁4がアイドル位置まで下降した時,そ
の下流側下縁に近接するようにそれぞれ配置される。
【0021】図2及び図3に示すように,前記弁筒31
は,気化器本体1と共に一体に鋳造される弁筒下部3A
と,これとは別個に鋳造される弁筒上部3B1 とから構
成される。
は,気化器本体1と共に一体に鋳造される弁筒下部3A
と,これとは別個に鋳造される弁筒上部3B1 とから構
成される。
【0022】弁筒下部3Aには,大径軸部12aと,そ
の上端に段部12cを介して連なる小径軸部12bとか
らなる段付き状の軸部12,並びに大径軸部12aの根
元から半径方向外方へ張り出す一対の下部連結フランジ
14が形成され,各下部連結フランジ14にはねじ孔1
6が設けられる。
の上端に段部12cを介して連なる小径軸部12bとか
らなる段付き状の軸部12,並びに大径軸部12aの根
元から半径方向外方へ張り出す一対の下部連結フランジ
14が形成され,各下部連結フランジ14にはねじ孔1
6が設けられる。
【0023】一方,弁筒上部3B1 には,前記大径軸部
12aに対応する大径軸孔13aと,その上端に段部1
3cを介して連なる,前記小径軸部12bに対応する小
径軸孔13bとからなる段付き状の軸孔13と,弁筒下
部3Aの下端外周から半径方向外方へ張り出す一対の上
部連結フランジ15とが形成され,各上部連結フランジ
15には,前記ねじ孔16に対応するボルト孔17が設
けられる。
12aに対応する大径軸孔13aと,その上端に段部1
3cを介して連なる,前記小径軸部12bに対応する小
径軸孔13bとからなる段付き状の軸孔13と,弁筒下
部3Aの下端外周から半径方向外方へ張り出す一対の上
部連結フランジ15とが形成され,各上部連結フランジ
15には,前記ねじ孔16に対応するボルト孔17が設
けられる。
【0024】而して,弁筒下部3Aの大径軸部12a及
び小径軸部12bに,弁筒上部3B 1 の大径軸孔13a
及び小径軸孔13bがそれぞれ嵌合されると共に,下部
連結フランジ14に上部連結フランジ15が重ねられ,
ボルト孔17の挿通したボルト18をねじ孔16に螺着
することにより,両連結フランジ14,15が結合され
る。その際,軸部12の段部12cと軸孔13の段部1
3cとの間に環状のシールハウジング19が画成される
ようになっており,このシールハウジング19にシール
部材としてのOリング20が,小径軸部12bの外周面
と大径軸孔13aの内周面とに密接すべく半径方向に圧
縮されて装着される。
び小径軸部12bに,弁筒上部3B 1 の大径軸孔13a
及び小径軸孔13bがそれぞれ嵌合されると共に,下部
連結フランジ14に上部連結フランジ15が重ねられ,
ボルト孔17の挿通したボルト18をねじ孔16に螺着
することにより,両連結フランジ14,15が結合され
る。その際,軸部12の段部12cと軸孔13の段部1
3cとの間に環状のシールハウジング19が画成される
ようになっており,このシールハウジング19にシール
部材としてのOリング20が,小径軸部12bの外周面
と大径軸孔13aの内周面とに密接すべく半径方向に圧
縮されて装着される。
【0025】また弁筒上部3B1 の開放した上端の外周
にも一対のフランジ21が形成され,これらフランジ2
1に弁筒上部3B1 の開放上面を閉鎖する蓋板22がビ
ス49により結合されるもので,弁筒31 内でスロット
ル弁4を閉じ方向に付勢する,圧縮コイルばねからなる
戻しばね24の上端がこの蓋板22によって支持され
る。
にも一対のフランジ21が形成され,これらフランジ2
1に弁筒上部3B1 の開放上面を閉鎖する蓋板22がビ
ス49により結合されるもので,弁筒31 内でスロット
ル弁4を閉じ方向に付勢する,圧縮コイルばねからなる
戻しばね24の上端がこの蓋板22によって支持され
る。
【0026】蓋板22の中心部上面には,円筒状のワイ
ヤリテーナ25が突設され,自動二輪車のスロットルグ
リップ(図示せず)で操作されるボーデンワイヤ26の
アウタワイヤ26bの下端がこのワイヤリテーナ25に
支持され,そのインナワイヤ26aの下端はコネクタ2
7を介してスロットル弁4に接続される。
ヤリテーナ25が突設され,自動二輪車のスロットルグ
リップ(図示せず)で操作されるボーデンワイヤ26の
アウタワイヤ26bの下端がこのワイヤリテーナ25に
支持され,そのインナワイヤ26aの下端はコネクタ2
7を介してスロットル弁4に接続される。
【0027】ワイヤリテーナ25には,また,アウタワ
イヤ26bの外周面に密接する防水ブーツ28が装着さ
れる。
イヤ26bの外周面に密接する防水ブーツ28が装着さ
れる。
【0028】以上において,ボーデンワイヤ26,ワイ
ヤリテーナ25,戻しばね24は,第1形式の弁作動装
置411 を構成する。
ヤリテーナ25,戻しばね24は,第1形式の弁作動装
置411 を構成する。
【0029】図1,図2及び図4に示すように,気化器
本体1の一側壁には,吸気道2,特に前記スローノズル
8に極力近接して上下方向に延びる熱伝導孔30がねじ
孔として設けられ,これに熱伝導性の高い材料,例えば
真鍮製の温水ヒータ31が螺着される。
本体1の一側壁には,吸気道2,特に前記スローノズル
8に極力近接して上下方向に延びる熱伝導孔30がねじ
孔として設けられ,これに熱伝導性の高い材料,例えば
真鍮製の温水ヒータ31が螺着される。
【0030】温水ヒータ31は中空棒状をなすもので,
一端に六角膨大頭部32aを持つ中空のボルト部32
と,このボルト部32の両端にそれぞれ連なる上下一対
のホース継手33,34とから構成され,ボルト部32
の中空部が温水室35とされる。またこの温水室35及
び両ホース継手33,34の中空部は一連の流路とさ
れ,この流路には,これを流れる温水の量を制御するオ
リフィス36が必要に応じて設けられる。ホース継手3
3,34はボルト部32より小径になっている。このよ
うに構成された温水ヒータ31は,膨大頭部32aと反
対側のホース継手34を熱伝導孔30に挿通した後,六
角頭部32aに係合したレンチを操作してボルト部32
を前記熱伝導孔30に螺合,緊締することにより,気化
器本体1に取外し可能に固着される。
一端に六角膨大頭部32aを持つ中空のボルト部32
と,このボルト部32の両端にそれぞれ連なる上下一対
のホース継手33,34とから構成され,ボルト部32
の中空部が温水室35とされる。またこの温水室35及
び両ホース継手33,34の中空部は一連の流路とさ
れ,この流路には,これを流れる温水の量を制御するオ
リフィス36が必要に応じて設けられる。ホース継手3
3,34はボルト部32より小径になっている。このよ
うに構成された温水ヒータ31は,膨大頭部32aと反
対側のホース継手34を熱伝導孔30に挿通した後,六
角頭部32aに係合したレンチを操作してボルト部32
を前記熱伝導孔30に螺合,緊締することにより,気化
器本体1に取外し可能に固着される。
【0031】上記熱伝導孔30は,温水ヒータ31の軸
線O2 が前記フロート室体6の,吸気道2下流側外方を
通るように,吸気道2の軸線O1 に対し傾斜した姿勢を
もって配置される。そして,この温水ヒータ31の上部
及び下部ホース継手33,34には,図示しないエンジ
ンの冷却水路に連なる温水導入ホース37及び温水導出
ホース38がそれぞれ接続される。
線O2 が前記フロート室体6の,吸気道2下流側外方を
通るように,吸気道2の軸線O1 に対し傾斜した姿勢を
もって配置される。そして,この温水ヒータ31の上部
及び下部ホース継手33,34には,図示しないエンジ
ンの冷却水路に連なる温水導入ホース37及び温水導出
ホース38がそれぞれ接続される。
【0032】而して,エンジンの吸気が吸気道2を矢印
のように流れるとき,インナワイヤ26aの牽引,弛緩
操作によりスロットル弁4を昇降,即ち開閉すれば,そ
の吸気流量を制御することができる。その際,スロット
ル弁4がアイドル位置ないし低開度位置にあれば,フロ
ート室5の貯留燃料がスローノズル8から噴出し,スロ
ットル弁4が高開度位置まで来れば,メインノズル7か
ら噴出し,その噴出燃料は,吸気道2を流れる吸気と共
に吸気路Eiを通してエンジンに供給される。
のように流れるとき,インナワイヤ26aの牽引,弛緩
操作によりスロットル弁4を昇降,即ち開閉すれば,そ
の吸気流量を制御することができる。その際,スロット
ル弁4がアイドル位置ないし低開度位置にあれば,フロ
ート室5の貯留燃料がスローノズル8から噴出し,スロ
ットル弁4が高開度位置まで来れば,メインノズル7か
ら噴出し,その噴出燃料は,吸気道2を流れる吸気と共
に吸気路Eiを通してエンジンに供給される。
【0033】またエンジンの作動中は,その冷却水路を
流れる冷却水(温水)の一部が温水導入ホース37から
温水室35へ流入し,温水導出ホース38を経てエンジ
ンの冷却水路へと還流することにより,温水ヒータ31
を加熱する。加熱された温水ヒータ31のボルト部32
は,気化器本体1の熱伝導孔30に螺着されていて,気
化器本体1との間に極めて広い密着面を形成しているか
ら,温水ヒータ31から気化器本体1へと効果的な熱伝
導が行われる。したがって,寒冷時でも,気化器本体
1,特に,温水ヒータ31に近接したスローノズル8を
素早く昇温させることができるので,それらに水分の氷
結が生ずること,即ちアイシングを防止して,アイシン
グによるスローノズル8の有効開口面積の大きな変化を
回避し,エンジンのアイドリングないし低速運転を正常
に保つことができる。
流れる冷却水(温水)の一部が温水導入ホース37から
温水室35へ流入し,温水導出ホース38を経てエンジ
ンの冷却水路へと還流することにより,温水ヒータ31
を加熱する。加熱された温水ヒータ31のボルト部32
は,気化器本体1の熱伝導孔30に螺着されていて,気
化器本体1との間に極めて広い密着面を形成しているか
ら,温水ヒータ31から気化器本体1へと効果的な熱伝
導が行われる。したがって,寒冷時でも,気化器本体
1,特に,温水ヒータ31に近接したスローノズル8を
素早く昇温させることができるので,それらに水分の氷
結が生ずること,即ちアイシングを防止して,アイシン
グによるスローノズル8の有効開口面積の大きな変化を
回避し,エンジンのアイドリングないし低速運転を正常
に保つことができる。
【0034】ところで,棒状の温水ヒータ31の取付け
のための熱伝導孔30は,これを気化器本体1にその強
度を損ずることなくスローノズルに近接して容易に加工
することができ。しかも,温水ヒータ21を,その軸線
O2 がフロート室体6の吸気道2下流側外方を通るよう
に配置したので,温水ヒータ21の吸気道2に対する傾
斜角度を最小にして,温水ヒータ21と,その近傍に配
設されたアイドル開度調節用ねじ39やエアブリード調
節用ねじ40との干渉を回避することができ,また上部
及び下部ホース継手33,34への温水導入及び導出ホ
ース37,38の接続をフロート室体6に邪魔されるこ
となく容易に行うことができる。
のための熱伝導孔30は,これを気化器本体1にその強
度を損ずることなくスローノズルに近接して容易に加工
することができ。しかも,温水ヒータ21を,その軸線
O2 がフロート室体6の吸気道2下流側外方を通るよう
に配置したので,温水ヒータ21の吸気道2に対する傾
斜角度を最小にして,温水ヒータ21と,その近傍に配
設されたアイドル開度調節用ねじ39やエアブリード調
節用ねじ40との干渉を回避することができ,また上部
及び下部ホース継手33,34への温水導入及び導出ホ
ース37,38の接続をフロート室体6に邪魔されるこ
となく容易に行うことができる。
【0035】さらに,弁筒31 は,気化器本体1と一体
化された弁筒下部3Aと,これと別体の弁筒上部3B1
とから構成されるので,弁筒上部3B1 の蓋板結合用フ
ランジ21が温水ヒータ31の軸線O2 上に配置されて
いても,これに干渉されることなく熱伝導孔30の加工
は勿論,温水ヒータ31の取付けを容易に行うことがで
きる。
化された弁筒下部3Aと,これと別体の弁筒上部3B1
とから構成されるので,弁筒上部3B1 の蓋板結合用フ
ランジ21が温水ヒータ31の軸線O2 上に配置されて
いても,これに干渉されることなく熱伝導孔30の加工
は勿論,温水ヒータ31の取付けを容易に行うことがで
きる。
【0036】次に,図5ないし図8により,第2形式の
弁作動装置412 を備えた気化器C 2 について説明す
る。
弁作動装置412 を備えた気化器C 2 について説明す
る。
【0037】この気化器C2 は,その気化器本体1を前
記気化器C1 と共通に用いるものである。したがって,
前記気化器C1 と相違する部分は,弁筒32 の一構成要
素である弁筒上部3B2 と,それに設けられる第2形式
の弁作動装置412 であるから,これらについてのみ説
明する。
記気化器C1 と共通に用いるものである。したがって,
前記気化器C1 と相違する部分は,弁筒32 の一構成要
素である弁筒上部3B2 と,それに設けられる第2形式
の弁作動装置412 であるから,これらについてのみ説
明する。
【0038】その弁筒上部3B2 の下部には,前記気化
器C1 の弁筒上部3B1 と同様に大径軸孔13aに段部
13cを介して小径軸孔13bを連ねてなる段付き状の
軸孔13と,上部連結フランジ15とが形成される。し
たがって,前記気化器C1 と同様に,この軸孔13の大
径軸孔13a及び小径軸孔13bには,気化器本体1と
一体の弁筒下部3Aの大径軸部12a及び小径軸部12
bがそれぞれ嵌合され,軸部12の段部12cと軸孔1
3の段部13a間に画成されたシールハウジング19に
Oリング20が装着され,そして下部連結フランジ14
に上部連結フランジ15がボルト18により結合され
る。
器C1 の弁筒上部3B1 と同様に大径軸孔13aに段部
13cを介して小径軸孔13bを連ねてなる段付き状の
軸孔13と,上部連結フランジ15とが形成される。し
たがって,前記気化器C1 と同様に,この軸孔13の大
径軸孔13a及び小径軸孔13bには,気化器本体1と
一体の弁筒下部3Aの大径軸部12a及び小径軸部12
bがそれぞれ嵌合され,軸部12の段部12cと軸孔1
3の段部13a間に画成されたシールハウジング19に
Oリング20が装着され,そして下部連結フランジ14
に上部連結フランジ15がボルト18により結合され
る。
【0039】弁筒上部3B2 の一側部には,吸気道2の
下流側に向かって膨出する膨出部45と,この膨出部4
5の左右両壁に連なる一対の軸受ボス46a,46bと
が形成される。また弁筒上部3B2 の開放された上端の
外周には一対のフランジ47が形成され,これらに,弁
筒上部3B2 の上面を閉鎖する蓋板48がビス49によ
り結合される。
下流側に向かって膨出する膨出部45と,この膨出部4
5の左右両壁に連なる一対の軸受ボス46a,46bと
が形成される。また弁筒上部3B2 の開放された上端の
外周には一対のフランジ47が形成され,これらに,弁
筒上部3B2 の上面を閉鎖する蓋板48がビス49によ
り結合される。
【0040】一対の軸受ボス46a,46bに弁駆動軸
50が回転自在に支承され,弁筒上部3B2 内におい
て,この弁駆動軸50にねじ51で固着される作動アー
ム52の先端の連結ピン53が,スロットル弁4に結合
したコネクタ54の水平方向に延びる連結溝55に係合
され,さらにこれら連結ピン53及び溝55間の遊びを
排除するばね56が連結ピン53及びコネクタ54間に
接続される。
50が回転自在に支承され,弁筒上部3B2 内におい
て,この弁駆動軸50にねじ51で固着される作動アー
ム52の先端の連結ピン53が,スロットル弁4に結合
したコネクタ54の水平方向に延びる連結溝55に係合
され,さらにこれら連結ピン53及び溝55間の遊びを
排除するばね56が連結ピン53及びコネクタ54間に
接続される。
【0041】一方の軸受ボス46aの外方に突出する弁
駆動軸50の一端にはスロットルドラム57が固着さ
れ,該ドラム57には,自動二輪車の図示しないスロッ
トルグリップにより操作されるボーデンワイヤ58のイ
ンナワイヤ58aが接続され,そのアウタワイヤ58b
は,蓋板48に一体に形成されたワイヤホルダ59に支
持される。蓋板48には,また,温水ヒータ31の温水
導入ホース37を保持するホースホルダ63が一体に形
成されている。
駆動軸50の一端にはスロットルドラム57が固着さ
れ,該ドラム57には,自動二輪車の図示しないスロッ
トルグリップにより操作されるボーデンワイヤ58のイ
ンナワイヤ58aが接続され,そのアウタワイヤ58b
は,蓋板48に一体に形成されたワイヤホルダ59に支
持される。蓋板48には,また,温水ヒータ31の温水
導入ホース37を保持するホースホルダ63が一体に形
成されている。
【0042】スロットルドラム57と弁筒上部3B2 間
には,スロットルドラム57をスロットル弁4の閉じ方
向へ付勢する,捩じりコイルばねからなる戻しばね60
が軸受ボス46aを囲繞するようにして接続される。
には,スロットルドラム57をスロットル弁4の閉じ方
向へ付勢する,捩じりコイルばねからなる戻しばね60
が軸受ボス46aを囲繞するようにして接続される。
【0043】また他方の軸受ボス46bの外方に突出す
る弁駆動軸50の他端には,スロットル弁4の開度を検
知するスロットルセンサ61が取付けられる。
る弁駆動軸50の他端には,スロットル弁4の開度を検
知するスロットルセンサ61が取付けられる。
【0044】以上において,弁駆動軸50,スロットル
ドラム57,作動アーム52,ボーデンワイヤ59及び
戻しばね60は,第2形式の弁作動装置412 を構成す
る。
ドラム57,作動アーム52,ボーデンワイヤ59及び
戻しばね60は,第2形式の弁作動装置412 を構成す
る。
【0045】而して,インナワイヤ58aの牽引及び弛
緩操作により,スロットルドラム57を介して弁駆動軸
50を往復回動すれば,作動アーム52によりスロット
ル弁4を開閉することができる。
緩操作により,スロットルドラム57を介して弁駆動軸
50を往復回動すれば,作動アーム52によりスロット
ル弁4を開閉することができる。
【0046】尚,図示例の場合,弁筒下部3Aの上端に
は,作動アーム52との干渉を回避する切欠き62が設
けられる。
は,作動アーム52との干渉を回避する切欠き62が設
けられる。
【0047】このように,同一の気化器本体1に,形式
の異なる弁作動装置411 ,412を設けた弁筒上部3
B1 ,3B2 を取付けるだけで,異なる気化器C1 ,C
2 を簡単に得ることができて,気化器本体1の量産が可
能となり,コストの低減を大いに図ることができる。
の異なる弁作動装置411 ,412を設けた弁筒上部3
B1 ,3B2 を取付けるだけで,異なる気化器C1 ,C
2 を簡単に得ることができて,気化器本体1の量産が可
能となり,コストの低減を大いに図ることができる。
【0048】しかも,何れの気化器C1 ,C2 において
も,弁筒下部3Aへの弁筒上部3B 1 ,3B2 の取付け
は,軸部12及び軸孔13の嵌合と,下部連結フランジ
14及び上部連結フランジ15のボルト18による結合
とにより行われるので,弁筒下部3A及び弁筒上部3B
1 に高精度の同軸性を与えながら,これらを簡単に連結
することができ,したがって組立性が良好であると共
に,各気化器C1 ,C2の弁作動装置411 ,412 を
常に確実に作動することが可能となる。
も,弁筒下部3Aへの弁筒上部3B 1 ,3B2 の取付け
は,軸部12及び軸孔13の嵌合と,下部連結フランジ
14及び上部連結フランジ15のボルト18による結合
とにより行われるので,弁筒下部3A及び弁筒上部3B
1 に高精度の同軸性を与えながら,これらを簡単に連結
することができ,したがって組立性が良好であると共
に,各気化器C1 ,C2の弁作動装置411 ,412 を
常に確実に作動することが可能となる。
【0049】また軸部12及び軸孔13をそれぞれ段付
き状に形成し,これらの嵌合の際には,両者12,13
の段部12c,13c間に画成される環状のシールハウ
ジング19に,軸部12の小径軸部12b外周面と軸孔
13の大径軸孔13a内周面とに密接するOリング20
が収納されるので,大径軸部12aと大径軸孔13a,
及び小径軸部12bと小径軸孔13bの二段の嵌合面と
上記Oリング20とにより,弁筒下部3A及び弁筒上部
3B1 ,3B2 間のシールを確実に行うことができて,
弁筒31 ,32 内への塵埃,雨水等の侵入を防ぐことが
できる。
き状に形成し,これらの嵌合の際には,両者12,13
の段部12c,13c間に画成される環状のシールハウ
ジング19に,軸部12の小径軸部12b外周面と軸孔
13の大径軸孔13a内周面とに密接するOリング20
が収納されるので,大径軸部12aと大径軸孔13a,
及び小径軸部12bと小径軸孔13bの二段の嵌合面と
上記Oリング20とにより,弁筒下部3A及び弁筒上部
3B1 ,3B2 間のシールを確実に行うことができて,
弁筒31 ,32 内への塵埃,雨水等の侵入を防ぐことが
できる。
【0050】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,第2形式の弁作動装置412 におい
ては,スロットルドラム21に開弁用操作ワイヤ及び閉
弁用ワイヤを接続して,スロットル弁4を強制開閉式と
することもできる。また弁筒上部には,上記第1及び第
2形式以外の形式の弁作動装置を設けることもできる。
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,第2形式の弁作動装置412 におい
ては,スロットルドラム21に開弁用操作ワイヤ及び閉
弁用ワイヤを接続して,スロットル弁4を強制開閉式と
することもできる。また弁筒上部には,上記第1及び第
2形式以外の形式の弁作動装置を設けることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,吸気路を有する気化器本体に結合した弁筒に,吸気
道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺動自在に嵌
装し,このスロットル弁を作動する弁作動装置を弁筒の
上部に設けた気化器において,弁筒を,気化器本体に一
体に形成した弁筒下部と,この弁筒下部から分離した弁
筒上部とで構成し,弁筒下部には,円筒状の軸部と,こ
の軸部の根元から半径方向に張り出す下部連結フランジ
とを形成し,弁筒上部には,前記軸部が嵌合する軸孔
と,前記下部連結フランジと結合される上部連結フラン
ジとを形成すると共に,弁作動装置を設けたので,同一
の気化器本体の弁筒下部に,形式の異なる弁作動装置を
備えた弁筒上部を取付けることにより,弁作動装置の形
式を異にする気化器を得ることができ,これにより気化
器本体の量産が可能となり,コストの低減に大いにに寄
与し得る。しかも,弁筒下部への弁筒上部の取付けは,
これらの軸部及び軸孔の嵌合と,下部連結フランジ及び
上部連結フランジの結合とにより行われるので,弁筒下
部及び弁筒上部相互に高精度の同軸性を与えつゝ,これ
らを連結することができ,したがって各弁作動装置の確
実な作動を得ることができる。
ば,吸気路を有する気化器本体に結合した弁筒に,吸気
道を開閉するピストン形のスロットル弁を摺動自在に嵌
装し,このスロットル弁を作動する弁作動装置を弁筒の
上部に設けた気化器において,弁筒を,気化器本体に一
体に形成した弁筒下部と,この弁筒下部から分離した弁
筒上部とで構成し,弁筒下部には,円筒状の軸部と,こ
の軸部の根元から半径方向に張り出す下部連結フランジ
とを形成し,弁筒上部には,前記軸部が嵌合する軸孔
と,前記下部連結フランジと結合される上部連結フラン
ジとを形成すると共に,弁作動装置を設けたので,同一
の気化器本体の弁筒下部に,形式の異なる弁作動装置を
備えた弁筒上部を取付けることにより,弁作動装置の形
式を異にする気化器を得ることができ,これにより気化
器本体の量産が可能となり,コストの低減に大いにに寄
与し得る。しかも,弁筒下部への弁筒上部の取付けは,
これらの軸部及び軸孔の嵌合と,下部連結フランジ及び
上部連結フランジの結合とにより行われるので,弁筒下
部及び弁筒上部相互に高精度の同軸性を与えつゝ,これ
らを連結することができ,したがって各弁作動装置の確
実な作動を得ることができる。
【0052】また本発明の第2の特徴によれば,軸部の
外周面及び軸孔の内周面間に,それらに密接するシール
部材を介装したので,弁筒下部及び弁筒上部間のシール
を確実にして,弁筒内への塵埃,雨水等の侵入を防ぐこ
とができる。
外周面及び軸孔の内周面間に,それらに密接するシール
部材を介装したので,弁筒下部及び弁筒上部間のシール
を確実にして,弁筒内への塵埃,雨水等の侵入を防ぐこ
とができる。
【0053】さらに本発明の第3の特徴によれば,軸部
を大径軸部と,その上端に段部を介して連なる小径軸部
とで段付き状に構成し,また軸孔を大径軸孔と,その上
端に段部を介して連なる小径軸孔とで段付き状に構成
し,これら軸部及び軸孔の嵌合時,両者の段部間に画成
される環状のシールハウジングにシール部材を収納した
ので,軸部及び軸孔間の二段の嵌合面と,それらの間に
介在するシール部材とにより,弁筒下部及び弁筒上部間
のシールを,より確実なものとすることができる。
を大径軸部と,その上端に段部を介して連なる小径軸部
とで段付き状に構成し,また軸孔を大径軸孔と,その上
端に段部を介して連なる小径軸孔とで段付き状に構成
し,これら軸部及び軸孔の嵌合時,両者の段部間に画成
される環状のシールハウジングにシール部材を収納した
ので,軸部及び軸孔間の二段の嵌合面と,それらの間に
介在するシール部材とにより,弁筒下部及び弁筒上部間
のシールを,より確実なものとすることができる。
【0054】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
下部連結フランジ及び上部連結フランジをボルト結合し
たので,両連結フランジの結合を容易,確実に行うこと
ができ,組立性が良好である。
下部連結フランジ及び上部連結フランジをボルト結合し
たので,両連結フランジの結合を容易,確実に行うこと
ができ,組立性が良好である。
【0055】さらにまた本発明の第5の特徴によれば,
気化器本体に,吸気道に近接した熱伝導孔を穿設し,こ
の熱伝導孔に,温水を通す中空棒状の温水ヒータを装着
したので,弁筒上部及び弁作動装置に干渉されることな
く,気化器本体に熱伝導孔を吸気道に近接して加工する
ことができ,そしてこの熱伝導孔に装着した温水ヒータ
により吸気道周辺を迅速に加熱して,アイシングを防ぐ
ことができる。
気化器本体に,吸気道に近接した熱伝導孔を穿設し,こ
の熱伝導孔に,温水を通す中空棒状の温水ヒータを装着
したので,弁筒上部及び弁作動装置に干渉されることな
く,気化器本体に熱伝導孔を吸気道に近接して加工する
ことができ,そしてこの熱伝導孔に装着した温水ヒータ
により吸気道周辺を迅速に加熱して,アイシングを防ぐ
ことができる。
【図1】第1形式の弁作動装置を備えた気化器の側面
図。
図。
【図2】同気化器の縦断側面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図1の4−4線断面図。
【図5】第2形式の弁作動装置を備えた気化器の側面
図。
図。
【図6】同気化器の縦断側面図。
【図7】図5の7−7線断面図。
【図8】図5の8矢視図。
C1 ,C2 ・・・気化器 1・・・・・気化器本体 2・・・・・吸気道 31 ,32 ・・・弁筒 3A・・・・弁筒下部 3B1 ,3B2 ・・・弁筒上部 4・・・・・スロットル弁 12・・・・軸部 12a・・・大径軸部 12b・・・小径軸部 13・・・・軸孔 13a・・・大径軸孔 13b・・・小径軸孔 19・・・・シールハウジング 20・・・・シール部材(Oリング) 30・・・・熱伝導孔 31・・・・温水ヒータ 411 ・・・第1形式の弁作動装置 412 ・・・第2形式の弁作動装置
Claims (5)
- 【請求項1】 吸気道(2)を有する気化器本体(1)
に結合した弁筒(31,32 )に,吸気路(2)を開閉
するピストン形のスロットル弁(4)を摺動自在に嵌装
し,このスロットル弁(4)を作動する弁作動装置(4
11 ,412 )を弁筒(31 ,32 )の上部に設けた気
化器において,弁筒(31 ,32 )を,気化器本体
(1)に一体に形成した弁筒下部(3A)と,この弁筒
下部(3A)から分離した弁筒上部(3B1 ,3B2 )
とで構成し,弁筒下部(3A)には,円筒状の軸部(1
2)と,この軸部(12)の根元から半径方向に張り出
す下部連結フランジ(14)とを形成し,弁筒上部(3
B1,3B2 )には,前記軸部(12)が嵌合する軸孔
(13)と,前記下部連結フランジ(14)と結合され
る上部連結フランジ(15)とを形成すると共に,弁作
動装置(411 ,412 )を設けたことを特徴とする気
化器。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて,軸部(1
2)の外周面及び軸孔(13)の内周面間に,それらに
密接するシール部材(20)を介装したことを特徴とす
る気化器。 - 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて,軸部(1
2)を大径軸部(12a)と,その上端に段部(12
c)を介して連なる小径軸部(12b)とで段付き状に
構成し,また軸孔(13)を大径軸孔(13a)と,そ
の上端に段部(13c)を介して連なる小径軸孔(13
b)とで段付き状に構成し,これら軸部(12)及び軸
孔(13)の嵌合時,両者(12,13)の段部(12
c,13c)間に画成される環状のシールハウジング
(19)にシール部材(20)を収納したことを特徴と
する気化器。 - 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて,下部連結
フランジ(14)及び上部連結フランジ(15)をボル
ト結合したことを特徴とする気化器。 - 【請求項5】 請求項1記載のものにおいて,気化器本
体(1)に,吸気路(2)に近接した熱伝導孔(30)
を穿設し,この熱伝導孔(30)に,温水を通す中空棒
状の温水ヒータ(31)を装着したことを特徴とする気
化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3295898A JPH11229969A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3295898A JPH11229969A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 気化器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11229969A true JPH11229969A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12373442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3295898A Pending JPH11229969A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11229969A (ja) |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP3295898A patent/JPH11229969A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061011 |