JPH11229813A - ガスタービンのシール部構造 - Google Patents

ガスタービンのシール部構造

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JPH11229813A
JPH11229813A JP5148098A JP5148098A JPH11229813A JP H11229813 A JPH11229813 A JP H11229813A JP 5148098 A JP5148098 A JP 5148098A JP 5148098 A JP5148098 A JP 5148098A JP H11229813 A JPH11229813 A JP H11229813A
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JP
Japan
Prior art keywords
inner peripheral
seal
peripheral casing
turbine
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5148098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemichi Yamawaki
栄道 山脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガスの内周ケーシングの内側への流入を
防ぐことができ、耐久性の向上及び材料コストの低減を
可能とするガスタービンのシール部構造を提供する。 【解決手段】 内周ケーシング14の動翼側の端面と対
向する後面に、径方向からその外端をタービンディスク
16の回転方向前方側に所定角度で周方向に傾けた状態
で立設されたシール突起部21が、周方向に複数配設さ
れて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いて、静翼の内周側の内周ケーシングと動翼のタービン
ディスクの間から燃焼ガスの内周ケーシングの内部への
侵入を防ぐガスタービンのシール部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】航空エンジンやプラント等に用いられる
ガスタービンのタービンに用いられる軸流タービンで
は、例えばバイパスジェット機関の概念構成図である図
4及びそのX部詳細図である図5に示すように、円環状
のガス流路12を形成する外周ケーシング13と内周ケ
ーシング14の間に配設された静翼11と、その後方に
配設された動翼15の組(段)によって構成される。
【0003】動翼15は中央に挿通配設された回転軸
1,2に相対回転不能に固定されたタービンディスク1
6の外周に植設されており、燃焼器3によって生成され
た燃焼ガスによってタービンディスク16が回転駆動さ
れるようになっているものである。
【0004】このようなガスタービンでは、静翼11の
内周側の内周ケーシング14と動翼15のタービンディ
スク16の対向部位には、タービンディスク16の回転
を許容するために必然的に隙間が設定されるが、ガス流
路12を流れる高温の燃焼ガスがこの隙間を介して内周
ケーシング14の内側へ侵入すると、内周ケーシング1
4の内側の構成部材やタービンディスク16の中心側が
燃焼ガスによって加熱され、その結果、劣化して耐久性
が低下する等の不具合が生ずる。このため、内周ケーシ
ング14とタービンディスク16の対向部位の隙間部位
には燃焼ガスの流入を防ぐシール部20′が形成されて
いる。
【0005】シール部20′は、内周ケーシング14の
後端面(タービンディスク16と対向する端面)に二条
のリング状の静翼側シールリング突起25,26が突設
されると共に、これと対応するタービンディスク16の
前端面に静翼側シールリング突起25,26の中間径の
リング状の動翼側シールリング突起27が突設され、こ
れら静翼側シールリング突起25と動翼側シールリング
突起27が径方向には狭い隙間を有して軸方向には重合
するように設定されて構成されている。これにより、こ
のシール部20′を通過するには急激な圧力変化を要す
るために燃焼ガスの流入を防ぐようになっている。
【0006】しかし、このような構成のシール部20′
のみでは燃焼ガスの流入を完全に防ぐことはできないた
め、これに加えて図示しない経路を介して圧縮機4から
胴内周ケーシング14内に燃焼ガスより高圧の二次空気
を供給し、当該シール部20′の隙間からガス流路12
に二次空気が流出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静翼1
1の直後のガス流路12内を流れる燃焼ガスには、図5
のB−B断面図である図6に示すように静翼11の配置
と対応して周方向に圧力差を生じており、低圧の部位の
シール部のみから二次空気が噴出することとなって燃焼
ガスの周方向の移動に径方向の蛇行を生じ、このために
高圧の部位ではシール部20′を通って燃焼ガスが内周
ケーシング12内へ流入してしまうことがあった。
【0008】このように高温の燃焼ガスが内周ケーシン
グ12内に流入することにより、前述のごとく内周ケー
シング12の内側の構成部材やタービンディスク16の
中心側が加熱され、その結果、熱応力が生じて耐久性が
低下し、一方、予め高温化を前提として構成する場合に
は材料コストの高騰を招来するという問題がある。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、燃焼ガスの内周ケーシングの内側への流入を
防ぐことができ、耐久性の向上及び材料コストの低減を
可能とするガスタービンのシール部構造を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のガスタービンのシール部構造は、ガスタービンにお
いて、静翼の内周ケーシングと動翼のタービンディスク
の間から燃焼ガスの前記内周ケーシングの内部への侵入
を防ぐシール部であって、前記内周ケーシングの前記タ
ービンディスクと対向する部位に、径方向から外端が前
記動翼の回転方向に所定角度で傾斜形成されたシール板
部材が、周方向に所定間隔で複数立設されて構成されて
いることを特徴とする。
【0011】また、上記シール板部材は、転向角を有す
る翼断面形状に形成されていることを特徴とする。
【0012】更に、上記構成に加え、上記タービンディ
スクには、上記シール板部材と軸方向に重合するリング
状突起が形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本願発
明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る
ガスタービンのシール部構造の一構成例を適用したジェ
ットエンジンのタービン部位の拡大図である。
【0014】静翼11は円環状のガス流路12を形成す
る外周ケーシング13と内周ケーシング14の間に固定
配置され、動翼15は図示しない回転軸に固定されたタ
ービンディスク16の外周に固定されて静翼11に対し
て回転するようになっている。尚、内周ケーシング14
の内側には図示しない経路で二次空気が供給されるよう
になっている。
【0015】内周ケーシング14の動翼15側の端面
と、これと対向するタービンディスク16の前方側の前
面との間に、シール部20が設けられている。
【0016】シール部20は、内周ケーシング14の後
面の外周面近傍に設けられたシール突起部21と、これ
と対応するタービンディスク16の前面に突設されたリ
ング状突起としてのシールリング突起22,23とによ
り構成されている。
【0017】内周ケーシング14に設けられたシール突
起部21は、図1のA−A断面図である図2に示すよう
に、シール板部材としての所定幅の板状のシール板21
Aが周方向に複数配設されている。
【0018】シール板21Aは、径方向(回転中心から
の放射方向)から、その外端を図2中矢印で示すタービ
ンディスク16の回転方向前方側に所定角度で周方向に
傾けた状態で設けられており、隣接するものとの間には
所定の間隔を有するように設定されている。
【0019】タービンディスク16のシールリング突起
22,23は、シール突起部21の外周側及び内周側に
それぞれ所定間隔離れた位置に、シール突起部21と軸
方向に所定量重合する軸方向高さとして突設されてい
る。これにより、シールリング突起22,23は、内周
ケーシング14のシール突起部21の内外周側にそれぞ
れ所定の隙間を介して位置するようになっているもので
ある。
【0020】而して、上記のごとき構成のシール部20
では、燃焼ガス流路12を流れる燃焼ガスの内周ケーシ
ング14の内部への流入を、タービンディスク16のシ
ールリング突起22,23と内周ケーシング14のシー
ル突起部21の重合部の隙間によって阻止する。
【0021】ここで、燃焼ガスは周方向の速度成分と静
翼11の配置と対応する周方向の圧力差に起因して、高
圧の部位ではシール部20を介して内周ケーシング14
の内側に流入しようとするが、この流入方向に対しては
シール突起部21のシール板21Aが略直交状態で対向
し、抵抗板として機能して燃焼ガスの流入を防ぐ。一
方、内周ケーシング14の内側に供給される二次空気
は、シール突起部21のシール板21の間を通って容易
に燃焼ガス流路12に漏出して燃焼ガスの流入を阻止す
るものである。
【0022】尚、上記構成例では、シール突起部21の
シール板21Aは厚さが一定の板状に形成されたものを
示したが、図3に示すように転向角を有する翼形断面と
して通過に圧力変化を要するようにすることにより、よ
り高い燃焼ガスの流入阻止効果を得ることができる。ま
た、ールリング突起22,23は必ずしも必要なもので
はなく、配設することによってより効果的に燃焼ガスの
流入を防止することができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るガスタ
ービンのシール部構造によれば、静翼の内周側の胴部位
の、動翼のタービンディスクと対向する部位に、その径
方向から動翼の回転方向に所定角度で傾斜したシール板
部材が、周方向に所定間隔で複数配設されて構成されて
いることにより、静翼の配置と対応する周方向の圧力差
に起因する周方向の速度成分によって周方向に移動して
高圧の部位から胴内に流入しようとする燃焼ガスを、シ
ール突起部のシール板が略直交状態となって抵抗板とし
て機能して妨げ、内周ケーシングの内側に供給される二
次空気は、シール突起部のシール板部材の間を介して容
易に燃焼ガス流路側に漏出することができ、燃焼ガスの
流入を阻止する。これにより、燃焼ガスの内周ケーシン
グの内側への流入を防止することができ、耐久性の向上
及び材料コストの低減が可能となるものである。
【0024】また、シール板部材は、転向角を有する翼
形断面に形成されて通過に圧力変化を要するようにする
ことにより、より高い燃焼ガスの流入阻止効果を得るこ
とができるものである。
【0025】また、タービンディスクにはシール板部材
と軸方向に重合するリング状突起が形成されていること
により、より効果的に燃焼ガスの流入を防止することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービンのシール部構造の一
構成例を適用したジェットエンジンのタービン部位の拡
大図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】シール板部材の他の構成例を示す図2と対応す
る断面図である。
【図4】航空エンジンとしてのバイパスジェット機関の
概念構成を示す図である。
【図5】図4のタービン部位であるX部拡大詳細図であ
る。
【図6】図5のB−B断面図である。
【符号の説明】
11 静翼 14 内周ケーシング 15 動翼 16 タービンディスク 20 シール部 21A シール板(シール板部材) 22,23 シールリング突起(リング状突起)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンにおいて、静翼の内周ケー
    シングと動翼のタービンディスクの間から燃焼ガスの前
    記内周ケーシングの内部への侵入を防ぐものであって、 前記内周ケーシングの前記タービンディスクと対向する
    部位に、径方向から外端が前記動翼の回転方向に所定角
    度で傾斜形成されたシール板部材が、周方向に所定間隔
    で複数立設されて構成されていることを特徴とするガス
    タービンのシール部構造。
  2. 【請求項2】 上記シール板部材は、転向角を有する翼
    形断面に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のガスタービンのシール部構造。
  3. 【請求項3】 上記タービンディスクには、上記シール
    板部材と軸方向に重合するリング状突起が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスタービ
    ンのシール部構造。
JP5148098A 1998-02-17 1998-02-17 ガスタービンのシール部構造 Pending JPH11229813A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127215A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Toyota Motor Corp ガスタービンエンジン
TWI409383B (zh) * 2007-09-24 2013-09-21 Alstom Technology Ltd 燃氣渦輪機之密封件
JP2018150860A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 三菱重工業株式会社 軸流タービン

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