JPH11229196A - 電気めっき装置および電気めっき方法 - Google Patents

電気めっき装置および電気めっき方法

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JPH11229196A
JPH11229196A JP3022398A JP3022398A JPH11229196A JP H11229196 A JPH11229196 A JP H11229196A JP 3022398 A JP3022398 A JP 3022398A JP 3022398 A JP3022398 A JP 3022398A JP H11229196 A JPH11229196 A JP H11229196A
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plate
plated
plating
anode
plating solution
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JP3022398A
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Yuichi Kanda
勇一 神田
Shigenari Otake
重成 大竹
Shinei Sato
進英 佐藤
Kango Natsume
官五 夏目
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く、裏面の汚れを生じにくい電気
めっき装置および電気めっき方法を提供する。 【解決手段】 めっき液Mを収容可能なめっき槽4と、
一対の被めっき板Pをそれらの表面を外側に向け、両者
の裏面を間隔をあけて平行に対向させた状態で、両被め
っき板Pを着脱可能に保持するためのめっき治具1と、
電源6の陽極に接続可能かつ各被めっき板Pの各表面に
対向して配置される陽極3とを具備する。めっき治具1
は、互いに平行かつ間隔をあけて配置された一対の枠部
10と、これら枠部10にそれぞれ被めっき板Pを着脱
可能に固定するためのガイド12とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性を有する板
材に電気めっきを行うための電気めっき装置および電気
めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレーム、プリント回路基板、半
導体素子と放熱体との固定構造などの電子電気用部品に
おいては、金属と樹脂との接合界面が数多く存在し、こ
のような接合界面は剥離し易いという問題を抱えてい
る。特に、樹脂として、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂
などの熱硬化性樹脂、または成形温度の高い熱可塑性樹
脂を使用する場合には、これら樹脂を成形する際に部品
全体を200〜300℃という高温に曝す必要が生じる
が、樹脂と金属面との接合性が悪いと、金属面に吸着し
ていた水分が膨張して樹脂と金属面との剥離を助長し、
樹脂が割れたり、ブリスターと呼ばれる気泡を生じ、内
部の耐食性が損なわれるばかりか、部品内部の素子構造
を損傷するおそれもある。このため、信頼性の高い電子
電気部品を製造するには、金属と樹脂との接合性を高め
ることがきわめて重要である。
【0003】金属と樹脂との接合性を高める手段として
は、金属に穴や粗面を機械的に形成することも有効であ
るが、このような機械加工には多大なコストがかかる。
そこで、本発明者らは、特殊な表面構造を有するめっき
膜を金属板に形成することにより、樹脂との接合性を向
上できるのではないかとの観点から鋭意研究し、その結
果、クロム酸、ニオブ酸、ロジウム酸、バナジン酸、パ
ラジウム酸、ニッケル酸、およびこれらの塩類から選択
される1または2以上の物質とを含有するめっき液に、
少なくとも表面が金属で形成された基体を接触させ、前
記基体の表面が陰極となるようにめっき液との間で通電
することにより、前記基体の表面に、細かいクラックや
網目状をなす微細な鱗片状突起を有する金属化合物膜を
形成する手法を開発した。このよう金属化合物膜を形成
すると、樹脂との密着性を著しく高めることができ、電
子電気用部品の信頼性を高めることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子電気用
部品では金属板の片面のみが樹脂と接合される場合が多
いが、このようなときには、金属板の片面をマスクしつ
つ、他の面にめっきをする必要がある。一般的なマスク
方法では、マスク体を金属板の裏面に当接した状態でめ
っきを行ったり、金属板の裏面にマスキングテープを貼
ってめっきを行うなどの方法が採られる。
【0005】しかし、マスク体を金属板の裏面に当接し
た状態でめっきを行った場合には、マスク体と金属板の
裏面との間にめっき液が侵入し、この閉塞した間隙内で
分解を起こし、金属板の裏面に黒い汚れを生じる。ま
た、金属板の裏面にマスキングテープを貼ってめっきを
行う場合には、汚れは生じないものの、テープを貼った
り剥がしたりするための手間がかかり、生産性が悪くて
実用的ではなかった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、生産性が高く、裏面の汚れを生じにくい電気めっ
き装置および電気めっき方法を提供することを課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る第1の電気めっき装置は、めっき液を
収容可能なめっき槽と、電源陽極に接続可能かつ前記め
っき液に浸漬可能な陽極と、前記陽極に被めっき板の表
面を対向させた状態で前記被めっき板を保持するための
めっき治具とを具備し、前記めっき治具は、被めっき板
を着脱可能に保持するための保持部と、被めっき板の前
記裏面との間に間隙を空けて平行に対向配置される遮蔽
板と、前記被めっき板を電源陰極に接続するための通電
手段とを具備することを特徴とする電気めっき装置。
【0008】また、本発明に係る第2の電気めっき装置
は、めっき液を収容可能なめっき槽と、一対の被めっき
板をそれらの前記表面を外側に向け、両者の裏面を間隔
をあけて平行に対向させた状態で、両被めっき板を着脱
可能に保持するためのめっき治具と、電源陽極に接続可
能かつ前記各被めっき板の各表面に対向して配置される
陽極と、前記被めっき板を電源陰極に接続するための通
電手段とを具備することを特徴とする。前記めっき治具
は、互いに平行かつ間隔をあけて配置された一対の保持
部と、これら保持部にそれぞれ被めっき板を着脱可能に
固定するためのガイドとを具備していてもよい。
【0009】一方、本発明に係る第1の電気めっき方法
は、陽極をめっき液に浸漬し、前記陽極に被めっき板の
前記表面を対向させた状態で前記被めっき板をめっき液
に浸漬し、被めっき板の前記裏面との間に間隙を空けて
遮蔽板を平行に対向配置し、被めっき板と遮蔽板の間に
めっき液の流通を許容しながら、被めっき板を電源陰極
に、陽極を電源陽極にそれぞれ接続することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明に係る第2の電気めっき方法
は、一対の被めっき板をそれらの前記表面を外側に向
け、両者の裏面を間隔をあけて平行に対向させた状態で
めっき液に浸漬し、各被めっき板の各表面に対向して陽
極を配置し、被めっき板同士の間にめっき液の流通を許
容しながら、被めっき板を電源陰極に、前記陽極を電源
陽極にそれぞれ接続することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電気めっき
装置および電気めっき方法の一実施形態を示す側面図で
ある。この装置は、一対の被めっき板Pを保持するめっ
き治具1と、めっき治具1に給電するためのブスバー2
と、被めっき板Pとそれぞれ対向して配置された一対の
陽極板3と、めっき液Mを収容するめっき槽4と、ブス
バー2および陽極板3に電流を供給する電源6とを具備
している。なお、この装置では、一対の被めっき板Pを
同時にめっきする構成になっているが、本発明はこの実
施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、N個
の陽極板3と、N−1個のめっき治具1を交互に間隔を
あけて配置することにより、2(N−1)枚の被めっき
板Pを同時にめっきする構成も可能である。
【0012】めっき治具1は、図2〜図4に示すよう
に、一対の被めっき板Pを保持するための被めっき板保
持枠8と、この被めっき板保持枠8の上端に固定された
通電部材(通電手段)18と、被めっき板保持枠8の両
面に固定されたガイド12とを具備するものである。
【0013】被めっき板保持枠8は、プラスチック等の
絶縁体で形成され、全体として板状をなし、通電部材1
8が固定される上端部を除く部分には四角形状の枠部
(保持部)10が一対、互いに間隔をあけて平行に形成
されている。枠部10同士の間には、スリット14が形
成され、このスリット14を通じて枠部10同士の間に
めっき液Mが流通する。また、各枠部10の中央には四
角い開口部16が形成され、これら開口部16は被めっ
き板Pよりも若干小さい大きさに設定され、被めっき板
Pの裏面の外周縁部の一定幅部分が枠部10に接した状
態で保持されるようになっている。また、開口部16の
上縁およびスリット14の上縁の高さは、めっき液Mの
液面とほぼ同じ高さに設定されている。
【0014】被めっき板保持枠8の厚さは、めっき治具
1によって保持された一対の被めっき板P同士の間隙量
を規定する。被めっき板保持枠8の厚さは必ずしも限定
されないが、2〜15mm程度が好ましく、より好まし
くは3〜10mmである。2mmより薄いと、被めっき
板Pの裏面間においてめっき液Mが滞り、被めっき板P
の裏面に汚れが生じるおそれがある。また、15mmよ
り厚いと、被めっき板Pの裏面にめっき膜が形成される
おそれが生じる。
【0015】ガイド12は、プラスチック等の絶縁体で
形成されたものであり、全体としてコ字状をなし、開口
部16の下縁の全長および両側縁の下端から中央部まで
に沿って、枠部10のそれぞれの外側面に固定されてい
る。これらガイド12は断面L字状をなし、その上端か
ら被めっき板Pを垂直に差し込むことにより、被めっき
板Pが枠部10とガイド12との間隙に沿って着脱可能
に保持されるようになっている。
【0016】通電部材18は、銅、銅合金、チタン、チ
タン合金などの金属等の導電体で形成されたものであ
り、被めっき板保持枠8の上端に被せられた断面コ字状
の本体と、この本体の上面に間隔をあけて垂直に固定さ
れた、一対のL字鈎状をなす吊り金具20とから構成さ
れている。そして、これら吊り金具20は、図1に示す
ように、めっき槽4の上方において水平に掛け渡された
導電体製のブスバー2に引っかけられることにより、ブ
スバー2と通電部材18との導通が確保されるようにな
っている。
【0017】通電部材18の下端は、ガイド12に差し
込まれた被めっき板Pの上端よりも下方へ達するように
寸法設定され、図3に示すように、クリップまたはクラ
ンプ等の締結手段22で一対の被めっき板Pおよび通電
部材18を挟むことにより、各被めっき板Pと通電部材
18との導通が確保され、しかも通電部材18ががたつ
き無く固定される。
【0018】陽極板3は、めっき治具1に保持された被
めっき板Pのそれぞれと平行に一定の間隔をあけてめっ
き槽4内に配置されている。被めっき板Pと陽極板3と
の間隔は限定されるものではないが、一般的には、50
〜200mm程度が好ましい。陽極板3の材質は限定さ
れないが、一般的には鉛、白金、Ir23被覆電極、チ
タン白金めっき板などの白金めっき金属板、および白金
合金などが好ましい。
【0019】被めっき板Pの材質は特に限定されず、そ
の少なくとも表面がニッケル、鉄、アルミニウム、チタ
ン、銅、またはそれらの合金など各種の金属で形成され
たものであればよい。すなわち、内部は非導電体、すな
わち樹脂やセラミックスなどで形成されていてもよい。
【0020】次に、上記構成からなる電気めっき装置を
用いためっき方法の一例を具体的に説明する。なお、こ
の実施形態は、金属板の表面に樹脂との接合性を高める
ための粗面構造を有する金属化合物層を形成するもので
あるが、本発明はこの実施形態のみに限定されず、通常
の緻密な金属めっき層を形成する場合にも使用可能であ
る。
【0021】樹脂との接合性を高めるための粗面を有す
る金属化合物層としては、例えば、クロム酸化物、クロ
ム水酸化物、ニオブ酸化物、ニオブ水酸化物、ロジウム
酸化物、ロジウム水酸化物、バナジウム酸化物、バナジ
ウム水酸化物、パラジウム酸化物、パラジウム水酸化
物、ニッケル酸化物、およびニッケル水酸化物から選択
される1種または2種以上を含有する金属化合物層が例
示できる。
【0022】このような化合物層を形成するには、ま
ず、クロム酸、ニオブ酸、ロジウム酸、バナジン酸、パ
ラジウム酸、ニッケル酸、およびこれらの塩類から選択
される1または2以上の物質を含有するめっき液Mを、
めっき槽4に満たす。めっき液M中における前記金属酸
および/または塩類の濃度は限定されるものではない
が、合計で300〜800g/l程度であることが好ま
しく、より好ましくは400〜600g/lとされる。
【0023】めっき液Mには、ストロンチウム塩を添加
しておいてもよい。めっき液Mにストロンチウム塩を添
加することは、本発明者らが新規に見いだした手法であ
り、これにより、析出した金属化合物層の表面に、微細
なクラックが生じる。ストロンチウム塩を添加しないめ
っき液Mによって金属化合物層をめっき形成した場合に
も、金属化合物層をかなり厚く形成すれば金属化合物層
にクラックを発生させることはできるが、こうして形成
されたクラックは粗く、深いものであり、金属化合物層
を貫通して金属基板に達する傾向を有する。このため、
各島状部分が脱落しやすく接合力の向上効果が相対的に
低減する。
【0024】めっき液Mの好ましい組成を具体的に挙げ
ると以下の通りである。ただし、本発明はこれらの例に
限定されることはない。 [クロム酸化物めっき液] 無水クロム酸:400g/l 酢酸(99%):50ml/l 二クロム酸ナトリウム:40g/l 硼酸:0.5g/l 硝酸ナトリウム:2g/l 硅フッ化ナトリウム:5g/l 硫酸ストロンチウム:0.5g/l
【0025】メルテックス社商品名「エコノクロムB
K」:450g/l 硫酸ストロンチウム:0.5g/l 無水クロム酸:400g/l 酢酸(99%):50ml/l 二クロム酸ナトリウム:40g/l 硫酸ストロンチウム:0.5g/l アトテックジャパン社製「M&TクロムBC−35
J」:450g/l 同、「M&TクロムBC−37」:15ml/l 同、「M&TクロムBC−39J」:8ml/l 同、「M&TクロムBC−40J」:10ml/l 炭酸バリウム:10g/l 硫酸ストロンチウム:0.5g/l
【0026】装置のセットが完了したら、電源6を作動
させて、陽極板3に正、ブスバー2に負の電圧を供給
し、被めっき板Pの表面に金属化合物層を析出させる。
このときのめっき条件は限定はされないが、好ましくは
以下の通りである。 陰極電流密度:5〜50A/dm2 より好ましくは、10〜12A/dm2 めっき温度:20〜25℃、常温でよい 攪拌:あり めっき時間は他のパラメータによって変化するが、通常
は180秒程度である。陰極電流密度およびめっき温度
が上記範囲から外れると、いずれもクラックの発生状態
に変化が生じる。
【0027】通電を行うことにより、被めっき板Pの表
面には、クロム酸、ニオブ酸、バナジン酸、ロジウム
酸、パラジウム酸、もしくはニッケル酸を主組成物とす
る酸化物および/または水酸化物からなる金属化合物層
が析出する。一方、被めっき板Pの裏面は、対向する他
方の被めっき板Pによって電界を遮蔽されつつも、スリ
ット14を通じて自由にめっき液Mが流通する状態に保
たれる。このため、被めっき板Pの裏面には金属化合物
層が析出することはなく、しかも、めっき液Mの滞りに
起因する汚れが生じることもない。これにより、裏面の
状態が綺麗で、表面には所望のめっき層が形成された板
材を得ることができる。
【0028】なお、本発明の電気めっき装置および電気
めっき方法は上記実施形態には限定されず、例えば図5
に示すような変形も可能である。この実施形態は、陽極
板3を一枚のみ使用して1枚の被めっき板Pをめっきす
るものであり、めっき治具1の構造が変更されている。
先の実施形態では、めっき治具1は一対の枠部10を具
備していたが、この実施形態のめっき治具1では、一方
の枠部10の代わりに、開口部16を有しない遮蔽板2
4を具備している。遮蔽板24は枠部10と同程度の大
きさを有する単純な平板であり、絶縁体で形成され、ガ
イド12も具備していない。他の構成は前記実施形態と
同様である。この装置を使用して電気めっきを行う方法
も、前記実施形態と同様でよい。
【0029】図5の装置および方法によっても、被めっ
き板Pの裏面は、対向する遮蔽板24によって電界を遮
蔽されつつも、スリット14を通じて自由にめっき液M
が流通する状態に保たれる。このため、被めっき板Pの
裏面には金属化合物層が析出することはなく、しかも、
めっき液Mの滞りに起因する汚れが生じることもない。
これにより、裏面の状態が綺麗で、表面には所望のめっ
き層が形成された板材を得ることができる。
【0030】
【実施例】次に、本発明に係る電気めっき装置および電
気めっき方法の一実施例を説明する。以下の組成からな
るクロム酸化物めっき液を調製した。 無水クロム酸:400g/l 酢酸(99%):50ml/l 二クロム酸ナトリウム:40g/l 硼酸:0.5g/l 硝酸ナトリウム:2g/l 硅フッ化ナトリウム:5g/l 硫酸ストロンチウム:0.5g/l
【0031】このクロム酸化物めっき液を、図1に示す
装置にセットして電気めっきを行った。各条件および寸
法は以下の通りである。 陽極板3の材質:鉛 陽極板3の寸法:10×15cm 陽極板3と被めっき板Pの離間距離:10cm スリット14の幅:5mm 枠部10の厚さ:3mm 被めっき板Pの材質:銅板 被めっき板Pの寸法:10×15cm めっき液Mの温度:14℃ 陰極電流密度:10A/dm2 めっき温度:20℃ めっき時間:180秒 めっき層厚さ:0.4μm
【0032】以上の条件でめっきを行った2枚の被めっ
き板Pでは、表面に均一なクロム化合物層が形成でき、
極めて微細なクラックが形成されていた。また、被めっ
き板Pの裏面には、クロム化合物層がほとんど形成され
ず、汚れも生じていなかった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電気
めっき装置および電気めっき方法によれば、被めっき板
の裏面側では、対向する他方の被めっき板または遮蔽板
によって電界を遮蔽されつつ、自由にめっき液が流通す
る状態に保たれる。このため、被めっき板の裏面にはめ
っき層が析出することはなく、しかも、めっき液の滞り
に起因する汚れが生じることもない。これにより、裏面
の状態が綺麗で、表面には所望のめっき層が形成された
板材を効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気めっき装置の一実施形態を
示す側面図である。
【図2】 同装置に使用するめっき治具の斜視図であ
る。
【図3】 同めっき治具の正面図である。
【図4】 同めっき治具の側面図である。
【図5】 本発明に係る電気めっき装置の他の実施形態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 めっき治具 2 ブスバー 3 陽極板 4 めっき槽 6 電源 8 被めっき板保持枠 10 枠部 12 ガイド 14 スリット 16 開口部 18 通電部材 20 吊り金具 22 締結手段 24 遮蔽板 P 被めっき板 M めっき液
フロントページの続き (72)発明者 夏目 官五 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき板の裏面を除いて表面にのみめ
    っき膜を形成するための電気めっき装置であって、めっ
    き液を収容可能なめっき槽と、電源陽極に接続可能かつ
    前記めっき液に浸漬可能な陽極と、前記陽極に被めっき
    板の前記表面を対向させた状態で前記被めっき板を保持
    するためのめっき治具とを具備し、前記めっき治具は、
    被めっき板を着脱可能に保持するための保持部と、被め
    っき板の前記裏面との間に間隙を空けて平行に対向配置
    される遮蔽板と、前記被めっき板を電源陰極に接続する
    ための通電手段とを具備することを特徴とする電気めっ
    き装置。
  2. 【請求項2】 被めっき板の裏面を除いて表面にのみめ
    っき膜を形成するための電気めっき装置であって、めっ
    き液を収容可能なめっき槽と、一対の被めっき板をそれ
    らの前記表面を外側に向け、両者の裏面を間隔をあけて
    平行に対向させた状態で、両被めっき板を着脱可能に保
    持するためのめっき治具と、電源陽極に接続可能かつ前
    記各被めっき板の各表面に対向して配置される陽極と、
    前記被めっき板を電源陰極に接続するための通電手段と
    を具備することを特徴とする電気めっき装置。
  3. 【請求項3】 前記めっき治具は、互いに平行かつ間隔
    をあけて配置された一対の保持部と、これら保持部にそ
    れぞれ被めっき板を着脱可能に固定するためのガイドと
    を具備することを特徴とする請求項2記載の電気めっき
    装置。
  4. 【請求項4】 被めっき板の裏面を除いて表面にのみめ
    っき膜を形成するための電気めっき方法であって、陽極
    をめっき液に浸漬し、前記陽極に被めっき板の前記表面
    を対向させた状態で前記被めっき板をめっき液に浸漬
    し、被めっき板の前記裏面との間に間隙を空けて遮蔽板
    を平行に対向配置し、被めっき板と遮蔽板の間にめっき
    液の流通を許容しながら、被めっき板を電源陰極に、陽
    極を電源陽極にそれぞれ接続することを特徴とする電気
    めっき方法。
  5. 【請求項5】 被めっき板の裏面を除いて表面にのみめ
    っき膜を形成するための電気めっき方法であって、一対
    の被めっき板をそれらの前記表面を外側に向け、両者の
    裏面を間隔をあけて平行に対向させた状態でめっき液に
    浸漬し、各被めっき板の各表面に対向して陽極を配置
    し、被めっき板同士の間にめっき液の流通を許容しなが
    ら、被めっき板を電源陰極に、前記陽極を電源陽極にそ
    れぞれ接続することを特徴とする電気めっき方法。
  6. 【請求項6】 前記めっき液としてクロム酸、ニオブ
    酸、ロジウム酸、バナジン酸、パラジウム酸、ニッケル
    酸、およびこれらの塩類から選択される1または2以上
    の物質とを含有するめっき液を使用することを特徴とす
    る請求項4または5記載の電気めっき方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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