JPH11229004A - 半田ボールの製造方法。 - Google Patents
半田ボールの製造方法。Info
- Publication number
- JPH11229004A JPH11229004A JP10028994A JP2899498A JPH11229004A JP H11229004 A JPH11229004 A JP H11229004A JP 10028994 A JP10028994 A JP 10028994A JP 2899498 A JP2899498 A JP 2899498A JP H11229004 A JPH11229004 A JP H11229004A
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- Japan
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- oil
- nozzle
- discharged
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- Pending
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
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- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油中アトマイズ法を用いて半田ボールを
得るに際して、所望の直径の半田ボールを歩留まり良く
製造する方法の提供にある。 【解決手段】 半田の融点以上に加熱された油中で溶融
半田をノズル先から吐出させ、吐出した半田液流を油中
で分断させ半田ボールを得る油中アトマイズ法におい
て、ノズルより吐出される糸状の半田溶体が分断される
前後の領域の油温の温度勾配を10℃/cm以下とする
ものである。
得るに際して、所望の直径の半田ボールを歩留まり良く
製造する方法の提供にある。 【解決手段】 半田の融点以上に加熱された油中で溶融
半田をノズル先から吐出させ、吐出した半田液流を油中
で分断させ半田ボールを得る油中アトマイズ法におい
て、ノズルより吐出される糸状の半田溶体が分断される
前後の領域の油温の温度勾配を10℃/cm以下とする
ものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置組立に
使用する半田ボールの製造方法に関する。
使用する半田ボールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置組立に用いられる半田ボール
は真球に近いものであることが望まれる。このため、融
けた半田溶体を油中に滴下し、あるいは微細に切断した
半田を油中に添加して加熱溶解し、次いで冷却して得る
油中アトマイズ法と呼ばれる方法が多用されている。こ
の方法の具体例を図を用いて説明する。
は真球に近いものであることが望まれる。このため、融
けた半田溶体を油中に滴下し、あるいは微細に切断した
半田を油中に添加して加熱溶解し、次いで冷却して得る
油中アトマイズ法と呼ばれる方法が多用されている。こ
の方法の具体例を図を用いて説明する。
【0003】図1は油中アトマイズ法に用いられる装置
例である。これらの装置はカラムと溶融半田供給部とか
ら基本的に構成されている。そして、カラム1は油2で
満たされ、その上部には加熱用のヒーター3が設けられ
ており、この部分の油の温度は半田の融点以上に加熱さ
れている。
例である。これらの装置はカラムと溶融半田供給部とか
ら基本的に構成されている。そして、カラム1は油2で
満たされ、その上部には加熱用のヒーター3が設けられ
ており、この部分の油の温度は半田の融点以上に加熱さ
れている。
【0004】カラムの上部に設けられた溶融半田供給部
4のノズル5は油2中に浸漬されるように配設されてい
る。供給される溶融半田6はこのノズル5の先端から吐
出される。吐出された溶融半田6は油中で分断され、溶
融半田自身の表面張力で球形となり、カラム中を落下
し、半田の融点以下に保持されている低温部に達して固
化する。
4のノズル5は油2中に浸漬されるように配設されてい
る。供給される溶融半田6はこのノズル5の先端から吐
出される。吐出された溶融半田6は油中で分断され、溶
融半田自身の表面張力で球形となり、カラム中を落下
し、半田の融点以下に保持されている低温部に達して固
化する。
【0005】なお、一般にノズルやカラムはガラスを用
いて作成され、油はヤシ油や大豆油などの植物油、シリ
コーン油などの合成油が用いられる。オイルを加熱する
ヒーターとしては、カラムの外周にマントルヒーター状
のものが取り付けられる場合もあり、ステンレス製パイ
プヒーターをオイル中に配設する場合もある。
いて作成され、油はヤシ油や大豆油などの植物油、シリ
コーン油などの合成油が用いられる。オイルを加熱する
ヒーターとしては、カラムの外周にマントルヒーター状
のものが取り付けられる場合もあり、ステンレス製パイ
プヒーターをオイル中に配設する場合もある。
【0006】いずれの場合もノズル付近の油温は半田の
融点より10℃以上高くする。溶融半田を吐出させる駆動
力は、溶融半田の自重であったり、自重と溶融半田上面
のガス圧であったりする。液面の高さやガス圧とノズル
径とは目的の半田ボールを得るために必要とされる溶融
半田の吐出速度に影響し、適宜所望のボール径により選
択される。
融点より10℃以上高くする。溶融半田を吐出させる駆動
力は、溶融半田の自重であったり、自重と溶融半田上面
のガス圧であったりする。液面の高さやガス圧とノズル
径とは目的の半田ボールを得るために必要とされる溶融
半田の吐出速度に影響し、適宜所望のボール径により選
択される。
【0007】溶融半田供給部投入される原料は固体状態
でも溶融体でも良いが、いずれの場合もノズルから吐出
する半田組成が一定となるようにする。
でも溶融体でも良いが、いずれの場合もノズルから吐出
する半田組成が一定となるようにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置を用いて得られる半田ボールは、直径のばらつきが
大きく、所望の直径の半田ボールの歩留まりが低いとい
う問題点がある。
装置を用いて得られる半田ボールは、直径のばらつきが
大きく、所望の直径の半田ボールの歩留まりが低いとい
う問題点がある。
【0009】本発明の課題は、上記油中アトマイズ法を
用いて半田ボールを得るに際して、所望の直径の半田ボ
ールを歩留まり良く製造する方法の提供にある。
用いて半田ボールを得るに際して、所望の直径の半田ボ
ールを歩留まり良く製造する方法の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
種々の検討を行った結果、ノズルより吐出される糸状の
半田溶体が分断される領域の温度勾配が重要であること
を見出し本発明に至った。
種々の検討を行った結果、ノズルより吐出される糸状の
半田溶体が分断される領域の温度勾配が重要であること
を見出し本発明に至った。
【0011】すなわち、上記課題を解決する本発明の方
法は、少なくともノズルより糸状半田溶体が分断される
までの領域の油温の温度勾配を10℃/cm以下とする
ものである。
法は、少なくともノズルより糸状半田溶体が分断される
までの領域の油温の温度勾配を10℃/cm以下とする
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の方法を具体化するための
方法として、例えば以下のことを行う。すなわち、カラ
ム上部を目的とする半田の融点より少なくとも10℃油
温を高くするためカラムの外周、あるいはカラム内にヒ
ーターを設けるが、この時、ヒーターがノズルと糸状半
田溶体が分断される領域まで覆うようにする。
方法として、例えば以下のことを行う。すなわち、カラ
ム上部を目的とする半田の融点より少なくとも10℃油
温を高くするためカラムの外周、あるいはカラム内にヒ
ーターを設けるが、この時、ヒーターがノズルと糸状半
田溶体が分断される領域まで覆うようにする。
【0013】本発明の特徴は、ノズルより吐出した糸状
半田溶体が分断される領域の温度勾配を10℃/cm以
下とすることである。従って、これを満足させ得る手段
をどうするかは上記例により示されたように当業者が容
易に選択できるものといえる。なお、従来法ではノズル
先端より油温は急激に低下するが、その温度勾配は20
〜50℃/cmとなっている。
半田溶体が分断される領域の温度勾配を10℃/cm以
下とすることである。従って、これを満足させ得る手段
をどうするかは上記例により示されたように当業者が容
易に選択できるものといえる。なお、従来法ではノズル
先端より油温は急激に低下するが、その温度勾配は20
〜50℃/cmとなっている。
【0014】本発明の方法により半田ボールの粒径の均
一化が図れる理由について、その詳細は不明であるが、
本発明者等は以下のように推定している。
一化が図れる理由について、その詳細は不明であるが、
本発明者等は以下のように推定している。
【0015】当該領域の温度勾配が大きいと、落下する
半田溶体が油を攪拌し、油の温度変動を誘発する。その
結果、ノズル先端の油の温度が変動し、この変動により
半田溶体の粘度が変化し、半田ボールの直径が変動する
ことになる。
半田溶体が油を攪拌し、油の温度変動を誘発する。その
結果、ノズル先端の油の温度が変動し、この変動により
半田溶体の粘度が変化し、半田ボールの直径が変動する
ことになる。
【0016】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
る。
【0017】(実施例1〜4、比較例1)図1の構成の
装置を使用して以下に従い半田ボールを作成した。条件
は表1に示した以外は以下のようにした。また、ノズル
先端から糸状半田溶体が切断されるまでの距離を40m
mとなるようにした。
装置を使用して以下に従い半田ボールを作成した。条件
は表1に示した以外は以下のようにした。また、ノズル
先端から糸状半田溶体が切断されるまでの距離を40m
mとなるようにした。
【0018】 条件: 使用オイル : シリコーン油 ノズル : ガラス製 ノズル径 : 200μm ヒーター : ステンレス製パイプヒーター らせん巻き 1kw ヒーター内温度: 300℃ ガス圧 : なし 半田液面高さ(溶融半田供給部の液面高さ): 80mm 半田 : 錫63%、鉛37% 表1において、均熱帯とはノズル先端より下方で温度勾
配が10℃/cm以下となっている場所をいう。
配が10℃/cm以下となっている場所をいう。
【0019】判定基準 全半田ボール中の径が760±20μmの割合(歩留ま
り)が83%以上を良とする。ただし、径の測定は顕微
鏡を用いて行う。
り)が83%以上を良とする。ただし、径の測定は顕微
鏡を用いて行う。
【0020】得られた結果を以下に示す。
【0021】 実施例では均熱帯が50mmと長く、ノズル先端より糸
状半田溶体が切断されるまでの範囲を温度勾配が10℃
/cm以下となるようにされている。この結果、良好な
歩留まりが得られている。
状半田溶体が切断されるまでの範囲を温度勾配が10℃
/cm以下となるようにされている。この結果、良好な
歩留まりが得られている。
【0022】比較例1では均熱帯が短いため所定の歩留
まりは得られなかったものの、従来例よりはるかに高い
歩留まりが得られた。比較例2では、均熱帯はないが、
温度勾配を従来より小さくしたため、一定の改善効果が
みられた。
まりは得られなかったものの、従来例よりはるかに高い
歩留まりが得られた。比較例2では、均熱帯はないが、
温度勾配を従来より小さくしたため、一定の改善効果が
みられた。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、糸状半田が安定
した状態で分断されるため、得られる半田ボールの粒径
が均一化される。よって、本発明の方法は半田ボールの
製造コストを低下させるのに極めて有効である。
した状態で分断されるため、得られる半田ボールの粒径
が均一化される。よって、本発明の方法は半田ボールの
製造コストを低下させるのに極めて有効である。
【図1】油中アトマイズ法に用いられる装置例を示した
概念図である。
概念図である。
1−−−カラム 2−−−油 3−−−ヒーター 4−−−溶融半田供給部 5−−−ノズル 6−−−溶融半田
Claims (1)
- 【請求項1】 半田の融点以上に加熱された油中に溶
融半田をノズル先から吐出させ、吐出した糸状半田溶体
を油中で分断させ半田ボールを得る油中アトマイズ法に
おいて、少なくともノズル先端から糸状半田溶体が分断
される領域までの油温の温度勾配を10℃/cm以下と
するものである。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10028994A JPH11229004A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 半田ボールの製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10028994A JPH11229004A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 半田ボールの製造方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11229004A true JPH11229004A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12263977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10028994A Pending JPH11229004A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 半田ボールの製造方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11229004A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104959621A (zh) * | 2015-08-04 | 2015-10-07 | 广东先导稀材股份有限公司 | 一种金属颗粒的制备方法及其装置 |
JP2016160442A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 住友金属鉱山株式会社 | はんだボールの製造装置および製造方法 |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP10028994A patent/JPH11229004A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016160442A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 住友金属鉱山株式会社 | はんだボールの製造装置および製造方法 |
CN104959621A (zh) * | 2015-08-04 | 2015-10-07 | 广东先导稀材股份有限公司 | 一种金属颗粒的制备方法及其装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |