JPH11228888A - インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法

Info

Publication number
JPH11228888A
JPH11228888A JP3171298A JP3171298A JPH11228888A JP H11228888 A JPH11228888 A JP H11228888A JP 3171298 A JP3171298 A JP 3171298A JP 3171298 A JP3171298 A JP 3171298A JP H11228888 A JPH11228888 A JP H11228888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pigment
yellow
recording
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3171298A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Tochihara
伸一 栃原
Hiromichi Noguchi
弘道 野口
Yasuhiro Yano
泰弘 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3171298A priority Critical patent/JPH11228888A/ja
Publication of JPH11228888A publication Critical patent/JPH11228888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にインク受容層を形成した被記録媒体に対
し、鮮明で高品質のカラー画像が得られ、産業用途とし
ても充分に満足な耐光性が得られるインクジェット記録
用インクセット、及びインクジェットカラー記録方法の
提供。 【解決手段】 イエロー、マゼンタ及びシアンインクか
らなるインクセットの各インクが、少なくとも顔料、分
散剤及び水を有し、インク中に平均粒子径0.05〜0.3μm
の顔料を1〜10重量%含み、顔料分に対して5〜50%の分
散剤を含み、イエローインクがC.I.ヒ゜ク゛メントイエロー109、11
0、138、147、151、180及び181の群から、マゼンタインクが
C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛122、202、207、C.I.ヒ゜ク゛メントハ゛イオレット19の
群から、シアンインクがC.I.ヒ゜ク゛メントフ゛ルー15、15:1、15:2、
15:3からなる群から夫々選ばれる顔料を有するインクジ
ェット記録用インクセット及びカラー記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットカ
ラー記録、特にコーティングを施した特殊媒体に対し
て、鮮明で高品質な画像と優れた画像の耐光性を与える
インクジェット記録用インクセット及びインクジェット
カラー記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット印刷は、カラープ
リンターの登場と、カラー画像を処理することができる
パソコン用ソフトウエアの発達に伴い、とりわけオフィ
スや個人使用において、より高精細なフルカラー画像を
得たいという要求が高まっている。そのためにプリント
ヘッドの高解像度化や光沢性、白色度の高い、高吸収性
のインクジェット用特殊媒体等の開発も急速に進められ
ている。更に、インクジェット印刷システムは、非接触
印刷システムであるため製版の必要もなく、又、高速印
刷も可能であることから、産業用途の分野においても期
待されている。
【0003】このようなインクジェット記録方法におい
ては、通常は、水性インクが用いられているが、最近で
は、インクジェット記録に水性顔料インクを用いる試み
がなされるようになってきた。その理由は、水性顔料イ
ンクによって形成された画像に、耐水性及び耐光性等の
堅牢性を与える最もよい材料であるからである。このよ
うな水性顔料インクについては、例えば、特開平2−2
55875号公報、特開平4−334870号公報、特
開平4−57859号公報及び特開平4−57860号
公報等に、画像の印字品位、インクの吐出特性、保存安
定性、目詰まり性及び定着性等の基本的な特性を満たす
インクジェット用水性顔料インクが開示されている。
【0004】しかしながら、顔料インクを用いて高精細
なフルカラー画像を得ようとすると、普通紙では充分な
彩度が得られないという点から、表面にインク受容層が
設けられているインクジェット用の特殊媒体を選択しな
ければならないのが現状である。又、産業用途において
は、インク吸収性のない基材が画像形成対象(被記録媒
体)となる場合が多く、そのような場合にも、インク受
容層が基材の上にコーティングされた被記録媒体を使用
しなければならない。
【0005】このように、インクジェット用の特殊な被
記録媒体を用いて、彩度の高い、高品質の画像を得ると
いう技術手段は、従来より、染料系のインクではなかり
検討されているが、染料系のインクによって形成された
記録画像の耐光性、即ち、光退色によって画像が劣化す
るという問題については未だ解決されていない。そこ
で、インクの色材を従来の染料から顔料に変えたインク
について、前述したようなインクジェット記録用インク
に要求される基本的な特性の改良が進められた結果、先
にも述べたように、種々の顔料インクを用いて、様々な
種類の記録媒体にカラー画像を印刷することが可能とな
ってきている。そして、顔料インクを用いて形成された
画像における耐光性等の諸特性についても、充分な検討
がなされるようになってきた。その結果、有機顔料を使
用したカラー顔料インクにおいても、使用する顔料の種
類によっては、記録画像を形成した場合に、必ずしも満
足し得る耐光性が得られるとは限らないことがわかっ
た。特に、太陽光が直接画像にあたる屋外での使用等が
対象となる産業用途においては、明らかに適さないもの
があることがわかった。
【0006】更に、イエロー、マゼンタ、シアンの3原
色から、2次色のレッド、グリーン、ブルーを得るイン
クジェットカラー記録の場合には、3原色のうちどれか
1色でも光退色が発生したり、或いはその進行速度が他
色と異なる場合には、2次色にもその影響が直接及んで
画像のカラーバランスが大きく崩れることになり、得ら
れる画像が見栄えの悪いカラー画像になってしまう。
又、このような光退色は、特に、前述したようなインク
ジェット用の特殊な被記録媒体を使用した場合に顕著に
発生する傾向がある。一方、普通紙等の非コーティング
媒体においては、一般的にその変化率は小さい傾向にあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、インクジェットカラー記録、特に、インクジェット
用にコーティングを施したインク受容層を形成した特殊
な被記録媒体に対して、鮮明で高品質のカラー画像が得
られ、且つ、産業用途としても充分に満足できる耐光性
が得られるインクジェット記録用インクセット、及び該
インクセットを用いるインクジェットカラー記録方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、インクジェット
記録装置及び記録媒体と共に使用されるイエローイン
ク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジ
ェット記録用インクセットにおいて、各インクが、少な
くとも顔料、分散剤、及び水系媒体を含有し、(a)前
記顔料の平均粒子径が、0.05〜0.3μmの範囲内
で(b)前記顔料がインク中に1〜10重量%含まれ、
(c)前記分散剤が、前記顔料分に対して5〜50%含
まれ、(d)前記イエローインクが、C.I.ピグメン
トイエロー109、110、138、147、151、
180及び181からなる群から選ばれる少なくとも1
種を含有し、(e)前記マゼンタインクが、C.I.ピ
グメントレッド122、202、207、C.I.ピグ
メントバイオレット19からなる群から選ばれる少なく
とも1種を含有し、(f)前記シアンインクが、C.
I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、1
5:3からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有す
ることを特徴とするインクセット、及びこれを用いたイ
ンクジェットカラー記録方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のインクセットを構成する
各インクは、大きく分けると下記の2つの構成要件から
なっている。先ず第1の要件は、本発明のインクセット
を構成する各インクは顔料インクであるが、顔料インク
を使用してインクジェット記録を行なった場合に、安定
した吐出性を維持し、所定の画像を認識できるようにす
るための要件である。つまり、インクに使用する顔料の
平均粒径が、0.05〜0.3μmの範囲であり、且
つ、その含有量が、インク中において1〜10重量%の
範囲であり、更に、顔料を分散させるための分散剤が、
顔料分に対して5〜50%の範囲でインク中に含有され
ていることを要する。即ち、顔料の平均粒径が0.3μ
mよりも大きくなると、長期保存時において顔料粒子の
沈降が発生し易くなり、プリントヘッドのノズル内、或
いはノズルに至るインク流路において目詰まりの原因と
なる。一方、平均粒径が0.05μmよりも小さいと記
録画像の彩度が低下する傾向があり、又、このような粒
径の顔料を使用して、品質上、安定した顔料分散液を得
るのは、量産性、コスト面等からも好ましい範囲とは言
えない。本発明において、より好ましい顔料の平均粒径
の範囲は、0.07μm〜0.2μmの範囲である。
【0010】又、インク中における顔料の含有量につい
ては、インク中に顔料が1重量%よりも少ない範囲で含
まれている場合は、被記録媒体上での画像濃度が不十分
であり、10重量%よりも多く含まれている場合は、顔
料自体の増量と、それに伴う分散剤の含有量の増量か
ら、インクの粘度上昇が著しくなるため、プリントヘッ
ドの周波数応答性が非常に悪くなる。本発明において、
より好ましいインク中における顔料の含有量は、3〜7
重量%の範囲である。更に、顔料を分散させるためにイ
ンク中に添加させる分散剤の量については、顔料分に対
して5%よりも少ない場合は、顔料を安定して分散させ
るには不十分であり、一方、50%よりも多い場合に
は、分散剤の種類によっては、インク粘度の上昇、表面
張力の低下、或いは起泡性等の問題が発生する恐れがあ
り、より安定したインクの吐出特性が得られないことが
多くなる。本発明において、より好ましい分散剤の量
は、顔料分に対して10〜30%の範囲である。
【0011】本発明のインクセットを構成する各インク
に要求される第2の要件は、上記の第1の要件を満たす
範囲内で、記録されたカラー画像が良好な色相と、高い
色彩度を有し、且つ十分な耐光性を満足できる、イエロ
ー、マゼンタ及びシアンの3原色からなる顔料セットを
選択することである。既存の印刷システムで一般的に使
用されている顔料インクと、本発明のインクジェット記
録用インクセットを構成している顔料インクとの大きな
相違点の一つは、インクの色材として使用する顔料の粒
子径の相違にある。本発明で使用する顔料の粒子径は、
先に述べたインクジェット適性を満足させるために、よ
り微粒子化されている。そのために、微粒子化された顔
料を含むインクを使用して画像を形成した場合に、記録
媒体上での光の反射、吸収といった光学特性において異
なる挙動を示す。その結果、同一種の顔料を使用したと
しても、印刷物の色相や反射濃度、更には耐光性におい
ても、従来より、印刷分野において通常行なわれている
色特性や耐光性が得られないことが生じる。特に、原色
から2次色を得るインクジェット記録システムの場合に
は、原色の色特性や耐光性の影響が2次色にも直接及ぶ
ため、イエロー、マゼンタ及びシアンの3原色を選択す
る場合には、上記第1の要件を満たす範囲内で、且つイ
ンクジェット用として最適な3原色の顔料の組み合わせ
を選択する必要がある。
【0012】これに対し、本発明者等は、種々の種類の
顔料を用いて上記第1の要件を満足するインクの調製を
行い、該インクを用いて記録画像を形成し、該記録画像
について色特性及び耐光性を評価し、最適なインクセッ
トを構成し得るインクジェット用として最適な3原色の
顔料の組み合わせについて検討を行なった。この場合
に、耐光性については、原色及び2次色を含む様々な画
像サンプルを作製し、これらの画像について光曝露によ
る促進試験を実施し、光退色による画像劣化の許容範囲
を以下の方法で定めた。先ず、光曝露を行なう前と後に
おける同一画像サンプルのL***色空間のL*
*、b*座標を測定し、更にその測定値から、画像サン
プルを光曝露した前後における2つのサンプルにおける
色差異の二乗の合計の平方根を計算することによって、
色差ΔEの値を求めた。同時に、3原色、及びそれらか
ら得られる2次色の夫々の画像の光退色に対して官能評
価を行ない、上記で測定した色差ΔEの値との相関を調
べたところ、光退色による画像劣化の許容範囲として
は、ΔE≦10である場合が望ましいことがわかった。
【0013】そこで、本発明者等は、先ず第1の要件を
満たし、且つ3原色の光退色がΔE≦10となるよう
な、イエロー、マゼンタ及びシアンの顔料の組み合わせ
について鋭意検討を行なった。この結果、イエロー顔料
として、C.I.ピグメントイエロー109、110、
138、147、151、180及び181からなる群
から少なくとも1種、又、マゼンタ顔料として、C.
I.ピグメントレッド122、202、207、C.
I.ピグメントバイオレット19からなる群から少なく
とも1種、更に、シアン顔料として、C.I.ピグメン
トブルー15、15:1、15:2、15:3からなる
群から少なくとも1種を夫々選んでなる3原色の顔料の
組み合わせを各インクに用いたときに、所望の好ましい
結果が得られることがわかった。更に、本発明のインク
セットにおけるより好ましい顔料の組み合わせとして
は、イエロー顔料として、C.I.ピグメントイエロー
109と110の混合系を用い、マゼンタ顔料として
C.I.ピグメントレッド122を用い、シアン顔料と
してC.I.ピグメントブルー15:3を用いたときで
あった。
【0014】又、上記したような顔料インクの組み合わ
せからなる本発明のインクセットは、普通紙等の非コー
ティングの被記録媒体はもとより、少なくとも親水性ポ
リマー及び/又は無機多孔質体を含有したコーティング
支持体からなる被記録媒体に対し画像を形成した場合
に、特に優れた効果が発揮される。即ち、このような被
記録媒体のインク受容層を構成する親水性ポリマーや無
機多孔質体は、大気中の酸素、オゾン、種々の光源等を
介して、化学的或いは物理的作用により有機顔料の光退
色を促進する傾向があるが、本発明のインクセットを使
用して画像を形成すれば、耐光性を満足し得る画像が得
られる。
【0015】上記した被記録媒体のインク受容層を構成
する親水性ポリマーとしては、従来公知の物質を使用す
ることができる。例えば、デンプン、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸、
ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセター
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、
架橋型ポリアクリル酸、ポリビニルメチルエーテル、ポ
リスチレンスルホン酸、4級ポリビニルピリジン、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリアミン、
水性ウレタン樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性エポキ
シ化合物、水溶性ポリエステル等を挙げることができ
る。又、上記ポリマーの変性物、例えば、カチオン変性
ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルピロリ
ドン等のイオン変性物等も適宜使用することができる。
更に、上記被記録媒体のインク受容層を構成するために
用いられる無機多孔質体としては、シリカゲル、アルミ
ナ、ゼオライト及び多孔質ガラス等を挙げることができ
る。
【0016】本発明のインクセットを構成する各顔料イ
ンクに使用する顔料を分散させるための分散剤として
は、通常の水溶性界面活性剤や水溶性樹脂を用いること
ができる。
【0017】本発明で使用できる水溶性界面活性剤の具
体例としては、下記のものが挙げられる。例えば、アニ
オン性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アルキル硫
酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエステル硫酸
塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルスルホ
ン酸塩、スルホコハク酸塩、アルキルアリル及びアルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、アル
キルアリールエーテルリン酸塩等が挙げられる。又、カ
チオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ジア
ルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩、ベン
ザルコニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリ
ニウム塩等が挙げられる。更に、両性界面活性剤として
は、ジメチルアルキルウラウリルベタイン、アルキルグ
リシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、イミダ
ゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0018】又、ノニオン系界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビ
タンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポ
リオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポ
リオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられ
る。本発明のインクセットで使用する顔料に対しては、
上記のうちでも、特にアニオン性界面活性剤、中でもポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩を
用いることが好ましい。
【0019】又、本発明で使用する顔料分散剤として使
用できる水溶性樹脂の具体例としては、下記のものが挙
げられる。例えば、スチレン、スチレン誘導体、ビニル
ナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン
酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリ
ル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン
酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体
等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体からなるブ
ロック共重合体、或いはランダム共重合体、又は、これ
らの塩等が挙げられる。これらの水溶性樹脂は、塩基を
溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であり、
インクジェット用インクに用いた場合に、分散液の低粘
度化が可能であり、且つ分散も容易であるという利点が
あるので特に好ましい。
【0020】更に、本発明で使用する水溶性樹脂として
は、親水性単量体からなるホモポリマー、又はそれらの
塩でもよい。又、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース、ナフタレンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等の水溶性樹脂、ロジ
ン、セラック等の天然樹脂も使用することが可能であ
る。又、本発明においては、これらの水溶性樹脂の中で
も、重量平均分子量が1,000〜15,000の範囲
のものを使用することが好ましい。
【0021】本発明のインクセットを構成する各顔料イ
ンクは、上記した顔料及び分散剤と、これらを分散させ
るための水系媒体とを少なくとも有するが、この際に使
用する好適な水性媒体としては、水、又は水と水性有機
溶剤の混合溶媒を使用することが好ましい。本発明にお
いて水としては種々のイオンを含有する一般の水ではな
く、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好まし
い。本発明において使用するインクの、インク中におけ
る水の含有量は、通常20〜90重量%、好ましくは3
0〜70重量%の範囲である。
【0022】又、本発明において、水と混合して使用し
得る水溶性有機溶剤としては、下記の如き3群に分ける
ことができる。即ち、保湿性が高く、蒸発しにくく、親
水性に優れる第1群の溶剤、有機性があり疎水性の表面
への濡れ性がよく、蒸発乾燥性もある第2群の溶剤、適
度の濡れ性を有し低粘度の第3群の溶剤(一価アルコー
ル類)である。本発明においては、これらの溶剤の中か
ら目的に応じて適宜に選択して使用すればよい。
【0023】第1群に属する溶媒としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、グリセリン、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、1,2,5−ペンタントリオール、1,2−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ジメチルスルホキシド、ダイアセトンアル
コール、グリセリンモノアリルエーテル、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル300、チオジグリコール、N−メチル−2−ピロリ
ドン、2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルフォラン、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールエタン、ネオペン
チルグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコ
ールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、β−ジヒドロキシエチルウレア、
ウレア、アセトニルアセトン、ペンタエリスリトール、
1,4−シクロヘキサンジオール等が挙げられる。
【0024】第2群に属する溶媒としては、ヘキシレン
グリコール、エチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセ
テート、グリセリントリアセテート、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノー
ル、1,2−シクロヘキサンジオール、1−ブタノー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−ヘキ
セン−2,5−ジオール、2,3−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオー
ル、2,5−ヘキサンジオール等が挙げられる。
【0025】第3群に属する溶媒としては、エタノー
ル、n−プロパノール、2−プロパノール、1−メトキ
シ−2−プロパノール、フルフリルアルコール、テトラ
ヒドロフルフリルアルコール等が挙げられる。以上の如
き水溶性有機溶媒の総量は、概ねインク全体に対して5
〜40重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0026】又、本発明のインクセットを構成する水性
の各顔料インクには、以上の成分の他、必要に応じて界
面活性剤、pH調整剤、防腐剤等を添加することが可能
である。例えば、界面活性剤をインク中に添加すれば、
バブルジェット方式のインクジェット記録装置における
発熱ヒーター、吐出ノズル表面への濡れ性の調節等に有
益である。この際に使用する材料としては、既存の市販
品から適宜に選択することができる。
【0027】本発明のインクセットを構成する各顔料イ
ンクは、上記した材料を分散機によって分散して作製さ
れるが、この際の分散機としては、一般に使用される分
散機なら如何なるものも使用し得る。具体的には、例え
ば、ボールミル、ロールミル、サンドミル等の分散機が
挙げられるが、これらの中でも高速度のサンドミルが好
ましく、例えば、スーパーミル、サンドグラインダー、
ビーズミル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミ
ル、パールミル、コボルミル(いずれも商品名)等を好
ましく使用できる。
【0028】本発明のインクセットを構成する各インク
の色材として用いる顔料には、先に述べたように、平均
粒径が0.05〜0.3μmの微粒子が用いられるが、
所望の粒度分布を有する顔料の分散体を得る方法として
は、下記の方法を用いることができる。例えば、分散機
に使用する粉砕メディアのサイズを小さくする、粉砕メ
ディアの充填率を大きくする、或いは、粉砕処理時間を
長くする、粉砕速度を遅くする等の方法や、粉砕後、フ
ィルターや遠心分離機等で分級する等の手法を用いるこ
とができる。勿論、これらの手法を適宜組合せてもよ
い。
【0029】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。先ず、本発明の実施例1で使用する
イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のカラーインクを
夫々下記の方法で作製した。 <イエローインク1> (1)イエロー分散液の作製 スチレン−アクリル酸共重合体(重量平均分子量:約7000)4.7部 モノエタノールアミン 1.0部 ジエチレングリコール 5.0部 イオン交換水 65.0部 先ず、上記成分を容器の中に入れて混合し、ウォーター
バスで70℃に加熱し、樹脂分を完全に溶解させた。次
に、この溶液に、ピグメントイエロー109を22部
と、ピグメントイエロー110を1.3部、イソプロピ
ルアルコールを1.0部加え、30分間プレミキシング
を行った後、下記の分散条件で分散処理を行って、顔料
分散液を作製した。 ・分散機:サンドグラインダー ・粉砕メディア:ジルコニウムビーズ 1mm径 ・粉砕メディアの充填率:50%(体積) ・粉砕時間:3時間 更に、上記で得た分散液を遠心分離処理(12,000
rpm、20分間)することによって、粗大粒子を除去
してイエロー分散液とした。
【0030】(2)インクの作製 インクの作製は、上記イエロー分散液を使用し、これに
以下の成分を加えて所定の濃度にし、これらの成分を十
分に混合撹拌して本実施例のイエローインク1を調製し
た。 上記イエロー分散液 30部 グリセリン 10部 ジエチレングリコール 10部 ポリエチレングリコール#400 5部 イオン交換水 45部 上記で得られたイエローインク1中の顔料の平均粒子径
は0.097μmであり、インクの粘度が3.6cp、
表面張力が43dyn/cm、pHが9.5であった。
【0031】 <マゼンタインク1> (1)マゼンタ分散液の作製 ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸エステル 3.5部 モノエタノールアミン 1.0部 ジエチレングリコール 5.0部 イオン交換水 65.0部 先ず、上記成分を容器の中に入れて混合し、ウォーター
バスで70℃に加熱し、樹脂分を完全に溶解させた。次
に、この溶液に、ピグメントレッド122を24部、イ
ソプロピルアルコールを1.0部加え、30分間プレミ
キシングを行った後、上記イエロー分散液の作製の場合
と同様の分散処理を行ってマゼンタ分散液を作製した。
【0032】(2)インクの作製 インクの作製は、上記マゼンタ分散液を使用し、これに
以下の成分を加えて所定の濃度にし、これらの成分を十
分に混合撹拌して本実施例のマゼンタインク1を調製し
た。 上記マゼンタ分散液 30部 グリセリン 10部 ジエチレングリコール 10部 ポリエチレングリコール#400 5部 イオン交換水 45部 上記で得られたマゼンタインク1中の顔料の平均粒子径
は0.15μmであり、インクの粘度が3.0cp、表
面張力が32.7dyn/cm、pHが8.1であっ
た。
【0033】 <シアンインク1> (1)シアン分散液の作製 ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸エステル 3.5部 モノエタノールアミン 1.0部 ジエチレングリコール 5.0部 イオン交換水 65.5部 先ず、上記成分を容器の中に入れて混合し、ウォーター
バスで70℃に加熱し、樹脂分を完全に溶解させた。次
に、この溶液に、ピグメントブルー15:3を24部、
イソプロピルアルコールを1.0部加え、30分間プレ
ミキシングを行った後、上記イエロー分散液の作製の場
合と同様の分散処理を行ってシアン分散液を作製した。
【0034】(2)インクの作製 インクの作製は、上記シアン分散液を使用し、これに以
下の成分を加えて所定の濃度にし、これらの成分を十分
に混合撹拌して本実施例のシアンインク1を調製した。 上記シアン分散液 30部 グリセリン 10部 ジエチレングリコール 10部 ポリエチレングリコール#400 5部 イオン交換水 45部 上記で得られたマゼンタインク1中の顔料の平均粒子径
は0.081μmであり、インクの粘度が3.5cp、
表面張力が33.4dyn/cm、pHが9.1であっ
た。
【0035】実施例1 上記のようにして得られた<イエローインク1>、<マ
ゼンタインク1>、<シアンインク1>からなる本実施
例のインクセット1を、記録信号に応じた熱エネルギー
を付与することによりインクを吐出させるオンデマンド
型記録ヘッドを複数個有するインクジェットカラー記録
装置に適用して画像を形成し、耐光試験及び吐出試験等
を行った。先ず、本実施例のインクセット1を構成する
各インクを用い、親水性ポリマーを含有したコーティン
グ支持体からなる記録媒体HG−101(キヤノン社
製)上に、イエロー、マゼンタ、シアンの各々単色のフ
ルベタ画像と、これら3原色の組合わせからなる2次色
のレッド、グリーン及びブルーのフルベタ画像を印刷し
た。その際、フルベタ印刷部のインク打込み量は、3×
105〜3×106pl/cm2の範囲とした。次に、上
記で得られた印刷物に対して、アトラスフェードメータ
ー(東洋精機製)を用いて、キセノンランプで500時
間まで促進耐光試験を行い、夫々100時間毎に、耐光
試験前後の印刷物のL***色空間のL*、a*、b*
標を分光光度計CMS−500(村上色彩技術研究所)
で測定した。それらの測定値から、耐光試験前後の色差
異の二乗の合計の平方根を計算することにより、光退色
のパラメーターとして色差ΔEを求めた。その結果を図
1に示した。このΔEの数値が大きい程、印刷物の色相
の差異が大きいことを示す。つまり、光退色による変化
が大きいことを意味する。図1が示す様に、インクセッ
ト1は、500時間に及ぶ促進耐光試験に対して、3原
色はもとより、3原色から得られる2次色においても光
退色のレベルがΔE≦10であった。耐光試験後におけ
る実印刷物を目視にて観察したところ、耐光試験前のも
のに対して遜色はまったく感じられなかった。
【0036】又、本実施例のインクセット1をカラープ
リンタBJC−410J(キヤノン社製)の記録ヘッド
BC−21に充填し、各色の顔料インクの吐出特性を評
価したところ、周波数6KHzにおいても10m/s以
上の安定した吐出速度と、所定の吐出量を安定して持続
できることを確認した。更に、カラープリンタBJC−
600(キヤノン社製)にて、7.5%dutyのカラ
ー画像を連続して1万枚印字させたところ、記録ヘッド
及びプリンタ本体に対する不具合等の発生もなく、最後
まで1枚目の画像品位を維持することができた。
【0037】次に、本発明の比較例で使用したイエロー
インク2は下記の方法で作製した。 <イエローインク2> (1)イエロー分散液の作製 スチレン−アクリル酸共重合体(重量平均分子量:約7000)4.7部 モノエタノールアミン 1.0部 ジエチレングリコール 5.0部 イオン交換水 65.0部 先ず、上記成分を容器の中に入れて混合し、ウォーター
バスで70℃に加熱し、樹脂分を完全に溶解させた。次
に、この溶液に、ピグメントイエロー74を23.3
部、イソプロピルアルコールを1.0部加え、30分間
プレミキシングを行った後、実施例1と同様の分散処理
を行って、イエロー顔料分散液を作製した。
【0038】(2)インクの作製 インクの作製は、上記イエロー分散液を使用し、これに
以下の成分を加えて所定の濃度にし、これらの成分を十
分に混合撹拌して本実施例のイエローインク2を調製し
た。 上記分散液 30部 グリセリン 10部 ジエチレングリコール 10部 ポリエチレングリコール#400 5部 イオン交換水 45部 上記で得られたイエローインク2中の顔料の平均粒子径
は0.145μmであり、インクの粘度が4.1cp、
表面張力が37.5dyn/cm、pHが9.7であっ
た。
【0039】比較例1 上記で得られたでイエローインク2を用い、これに実施
例1で使用したと同じ<マゼンタインク1>と<シアン
インク1>を使用して、比較例のインクセット2を得
た。そして、<イエローインク2>、<マゼンタインク
1>及び<シアンインク1>からなるインクセット2を
使用して、実施例1と同様の耐光試験等を行なって、イ
ンクセットを評価した。
【0040】その結果を図2に示したが、耐光試験10
0時間の時点では、イエローのみが色差がΔE=14で
あり、フルベタ印刷部において僅かに退色しているよう
にみえるが、イエローから得られる2次色のレッド、グ
リーンへの影響は殆どなかった。このため、イエローの
フルベタ印刷が少ない画像においては、殆ど気にならな
いレベルであり、屋内に放置されている限りにおいて
は、このインク程度の実力があれば特に問題とされない
レベルである。
【0041】しかし、耐光試験が200時間に及ぶと、
図2に示したように、イエローの退色がΔE=35と顕
著になり、目視した場合に、文字の判読が困難であっ
た。更に、イエローから得られる2次色のレッドとグリ
ーンへの影響も、各々ΔE=12と多少表れるようにな
った。この場合には、ある程度の面積を有するフルベタ
印刷部において、これらの光による退色の程度が官能的
に認識され、画像が色褪せた印象を与えるようになる。
更に、図2に示したように、耐光試験時間が300時間
以上になると、ΔE≧50になり、イエローインクは、
殆ど退色してしまった。この結果、イエローインクから
得られる2次色のレッドの色相はマゼンタ寄りに、又、
2次色のグリーンの色相はシアン寄りに、時間の経過と
共にシフトしていった。このため、目視で観察した場合
に、試験前とは著しく事なる色調の画像になってしまっ
た。従って、本比較例のインクセット2は、長期間、太
陽光に曝される野外放置等される用途には適用できるレ
ベルにはないと判断した。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットカラー記録、特にインクジェット用のコ
ーティングを施した特殊な被記録媒体に対して、鮮明で
高品質なカラー画像を与え、更に、産業用の用途におい
てさえも十分に満足できる耐光性を有する画像を得るこ
とが可能なインクジェット記録用インクセット、及びこ
れを用いたインクジェットカラー記録方法が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のインクセットを使用した場合の耐光
試験結果を示す図である。
【図2】比較例1のインクセットを使用した場合の耐光
試験結果を示す図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置及び記録媒体と
    共に使用されるイエローインク、マゼンタインク及びシ
    アンインクからなるインクジェット記録用インクセット
    において、各インクが、少なくとも顔料、分散剤、及び
    水系媒体を含有し、(a)前記顔料の平均粒子径が、
    0.05〜0.3μmの範囲内で(b)前記顔料がイン
    ク中に1〜10重量%含まれ、(c)前記分散剤が、前
    記顔料分に対して5〜50%含まれ、(d)前記イエロ
    ーインクが、C.I.ピグメントイエロー109、11
    0、138、147、151、180及び181からな
    る群から選ばれる少なくとも1種を含有し、(e)前記
    マゼンタインクが、C.I.ピグメントレッド122、
    202、207、C.I.ピグメントバイオレット19
    からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、
    (f)前記シアンインクが、C.I.ピグメントブルー
    15、15:1、15:2、15:3からなる群から選
    ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とするイン
    クジェット記録用インクセット。
  2. 【請求項2】 記録媒体が、少なくとも親水性ポリマー
    及び/又は無機多孔質体を含有したコーティング支持体
    からなる請求項1に記載のインクジェット記録用インク
    セット。
  3. 【請求項3】 イエローインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントイエロー109とC.I.ピグメントイ
    エロー110である請求項1に記載のインクジェット記
    録用インクセット。
  4. 【請求項4】 マゼンタインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントレッド122である請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録用インクセット。
  5. 【請求項5】 シアンインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントブルー15:3である請求項1に記載の
    インクジェット記録用インクセット。
  6. 【請求項6】 インクジェット記録装置及び記録媒体と
    ともに使用されるイエローインク、マゼンタインク及び
    シアンインクからなるインクジェット記録用インクセッ
    トを用いるインクジェットカラー記録方法において、各
    インクが、少なくとも顔料、分散剤、及び水を含有し、
    (a)前記顔料の平均粒子径が、0.05〜0.3μm
    の範囲内で(b)前記顔料がインク中に1〜10重量%
    含まれ、(c)前記分散剤が、前記顔料分に対して5〜
    50%含まれ、(d)前記イエローインクが、C.I.
    ピグメントイエロー109、110、138、147、
    151、180及び181からなる群から選ばれる少な
    くとも1種を含有し、(e)前記マゼンタインクが、
    C.I.ピグメントレッド122、202、207、
    C.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選
    ばれる少なくとも1種を含有し、(f)前記シアンイン
    クが、C.I.ピグメントブルー15、15:1、1
    5:2、15:3からなる群から選ばれる少なくとも1
    種を含有することを特徴とするインクジェットカラー記
    録方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体が、少なくとも親水性ポリマー
    及び/又は無機多孔質体を含有したコーティング支持体
    からなる請求項6に記載のインクジェットカラー記録方
    法。
  8. 【請求項8】 イエローインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントイエロー109とC.I.ピグメントイ
    エロー110である請求項6に記載のインクジェットカ
    ラー記録方法。
  9. 【請求項9】 マゼンタインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントレッド122である請求項6に記載のイ
    ンクジェットカラー記録方法。
  10. 【請求項10】 シアンインクに含まれる顔料が、C.
    I.ピグメントブルー15:3である請求項6に記載の
    インクジェットカラー記録方法。
JP3171298A 1998-02-13 1998-02-13 インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法 Pending JPH11228888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3171298A JPH11228888A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3171298A JPH11228888A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11228888A true JPH11228888A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12338692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3171298A Pending JPH11228888A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11228888A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000040660A1 (fr) * 1999-01-04 2000-07-13 Seiko Epson Corporation Procede d'impression d'image donnant une bonne tenue a la lumiere et des couleurs de bonne qualite
WO2001048100A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Seiko Epson Corporation Encre, procede d'enregistrement a l'aide de cette derniere et impression
JP2002234141A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsubishi Electric Corp 模様シートの製造装置
JP2002234142A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsubishi Electric Corp 模様シートの製造方法
JP2002332440A (ja) * 2001-03-07 2002-11-22 Seiko Epson Corp インクセット並びにこれを用いた記録方法及び記録物
US6517176B1 (en) 1999-09-30 2003-02-11 Seiko Epson Corporation Liquid jetting apparatus
JP2005041906A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インクセット及びインクジェットカラー記録方法
JP2007270154A (ja) * 2002-02-19 2007-10-18 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2007277566A (ja) * 2002-02-19 2007-10-25 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2007314805A (ja) * 2002-02-19 2007-12-06 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
EP2123722A1 (en) 2004-10-22 2009-11-25 Seiko Epson Corporation Ink jet recording ink
US7959725B2 (en) 2002-11-01 2011-06-14 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording device, recording system, and recorded object
US7976149B2 (en) 2002-11-01 2011-07-12 Seiko Epson Corporation Ink set, and recording method, recording system, and recorded matter using the ink set
JP2021008552A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社Dnpファインケミカル インクセット、積層体、積層体の製造方法及び記録方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6322188B1 (en) 1999-01-04 2001-11-27 Seiko Epson Corporation Image recording process for realizing image excellent in light fastness and coloring property
WO2000040660A1 (fr) * 1999-01-04 2000-07-13 Seiko Epson Corporation Procede d'impression d'image donnant une bonne tenue a la lumiere et des couleurs de bonne qualite
US6517176B1 (en) 1999-09-30 2003-02-11 Seiko Epson Corporation Liquid jetting apparatus
US6572210B2 (en) 1999-09-30 2003-06-03 Seiko Epson Corporation Liquid jetting apparatus
US6924327B2 (en) 1999-12-27 2005-08-02 Seiko Epson Corporation Ink set, method of recording with the same, and print
WO2001048100A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Seiko Epson Corporation Encre, procede d'enregistrement a l'aide de cette derniere et impression
JP2002234141A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsubishi Electric Corp 模様シートの製造装置
JP2002234142A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsubishi Electric Corp 模様シートの製造方法
JP2002332440A (ja) * 2001-03-07 2002-11-22 Seiko Epson Corp インクセット並びにこれを用いた記録方法及び記録物
JP2007270154A (ja) * 2002-02-19 2007-10-18 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2007277566A (ja) * 2002-02-19 2007-10-25 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2007314805A (ja) * 2002-02-19 2007-12-06 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
US7959725B2 (en) 2002-11-01 2011-06-14 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording device, recording system, and recorded object
US7976149B2 (en) 2002-11-01 2011-07-12 Seiko Epson Corporation Ink set, and recording method, recording system, and recorded matter using the ink set
US8496747B2 (en) 2002-11-01 2013-07-30 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording apparatus, recording system and recorded matter
US8840716B2 (en) 2002-11-01 2014-09-23 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording apparatus, recording system and recorded matter
JP2005041906A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インクセット及びインクジェットカラー記録方法
JP4584552B2 (ja) * 2003-07-22 2010-11-24 株式会社リコー インクジェット記録用インクセット及びインクジェットカラー記録方法
EP2123722A1 (en) 2004-10-22 2009-11-25 Seiko Epson Corporation Ink jet recording ink
US8556400B2 (en) 2004-10-22 2013-10-15 Seiko Epson Corporation Inkjet recording ink
JP2021008552A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社Dnpファインケミカル インクセット、積層体、積層体の製造方法及び記録方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100973001B1 (ko) 수성 안료 분산액 및 잉크젯 기록용 잉크
US5925178A (en) Pigmented inkjet inks containing aluminum stabilized colloidal silica
US7244296B2 (en) Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method
EP3613816B1 (en) Aqueous inkjet ink and method for producing printed item
JP6123144B1 (ja) インクジェット用水性マゼンタインキ
JPH11228888A (ja) インクジェット記録用インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法
EP2216374B1 (en) Ink, ink jet recording method, ink cartridge, and ink jet recording apparatus
KR100824507B1 (ko) 수성안료분산액, 잉크젯 기록용 잉크 및 컬러필터
WO2018079239A1 (ja) キナクリドン固溶体顔料の製造方法、顔料分散液及びインクジェット用インキ
JP2002301858A (ja) インクジェットインクにおける印刷品質と永続性の属性を改善する高分子添加剤
JP4816891B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JP5007781B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JP2001524572A (ja) 無機顔料を含んでなる顔料調製物
JP2003327880A5 (ja) インクジェット用インク組成物及びそれを用いた記録方法
EP1512731B1 (en) Ink and ink-jet recording method using the same
JP2007056227A (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JP4984125B2 (ja) 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク
US7285161B2 (en) Water base pigment ink for ink-jet recording
CN101186148B (zh) 喷墨记录方法
JPH0880664A (ja) 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JP4913976B2 (ja) 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク組成物
JP2002201388A (ja) インク組成物
JP2000044856A (ja) 朱色インク組成物、その製造方法およびインクジェット記録方法
JP2004175880A (ja) インクジェット記録用インク
JP2004238573A (ja) インクジェット記録用インク