JPH1122799A - 電動式動力補助装置 - Google Patents

電動式動力補助装置

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JPH1122799A
JPH1122799A JP18150297A JP18150297A JPH1122799A JP H1122799 A JPH1122799 A JP H1122799A JP 18150297 A JP18150297 A JP 18150297A JP 18150297 A JP18150297 A JP 18150297A JP H1122799 A JPH1122799 A JP H1122799A
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JP
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roller
steering
electric motor
speed reducer
shaft
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JP18150297A
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English (en)
Inventor
Koichi Sakai
幸一 坂井
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
Takashi Machida
尚 町田
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動、騒音、バックラッシュがなく、乗員に
不快感を与えたり操作感を悪くしない電動式パワーステ
アリング装置等を実現可能にする。 【解決手段】 電動モータ5の出力を、ウェッジローラ
型の摩擦ローラ式変速機である減速機4aを介してステ
アリングシャフト2に伝達する。ウェッジローラ型の摩
擦ローラ式変速機は振動、騒音、バックラッシュがな
く、伝達効率も良いので、高品質の電動式パワーステア
リング装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る電動式動力補
助装置は、例えば自動車の操舵装置に組み込み、運転者
がステアリングホイールを操作する為に要する力の軽減
を図る為のパワーステアリング装置として利用する。
【0002】
【従来の技術】操舵輪(フォークリフト等の特殊車両を
除き、通常は前輪)に舵角を付与する際に運転者がステ
アリングホイールを操作する為に要する力の軽減を図る
為の装置として、パワーステアリング装置が広く使用さ
れている。又、この様なパワーステアリング装置で、補
助動力源として電動モータを使用する電動式パワーステ
アリング装置も、近年普及し始めている。電動式パワー
ステアリング装置は、油圧式のパワーステアリング装置
に比べて小型・軽量にでき、補助動力の大きさ(トル
ク)の制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少な
い等の利点がある。図9は、この様な電動式パワーステ
アリング装置の基本構成を略示している。
【0003】入力部であるステアリングホイール1の操
作に基づいて回転する、回転軸であるステアリングシャ
フト2の中間部には、上記ステアリングホイール1から
このステアリングシャフト2に加えられるトルクの方向
と大きさとを検出するトルクセンサ3と、減速機4とを
設けている。この減速機4の出力側は上記ステアリング
シャフト2の中間部に結合し、入力側は、クラッチを備
えた電動モータ5の出力軸に結合している。又、上記ト
ルクセンサ3の検出信号は、車速を表す信号と共に、上
記電動モータ5への通電を制御する為の制御器6に入力
している。上記減速機4として従来一般的には、大きな
リード角を有し、動力の伝達方向に関して可逆性を有す
るウォーム減速機を、一般的に使用していた。即ち、回
転力受取部材であるウォームホイールを上記ステアリン
グシャフト2の中間部に固定すると共に、回転力付与部
材であり上記電動モータの出力軸に結合固定したウォー
ムを、上記ウォームホイールと係合させていた。
【0004】操舵輪に舵角を付与する為、上記ステアリ
ングホイール1を操作し、上記ステアリングシャフト2
が回転すると、上記トルクセンサ3がこのステアリング
シャフト2の回転方向とトルクとを検出し、その検出値
を表す信号を上記制御器6に送る。するとこの制御器6
は、上記電動モータ5に通電して、上記減速機4を介し
て上記ステアリングシャフト2を、上記ステアリングホ
イール1に基づく回転方向と同方向に回転させる。この
結果、上記ステアリングシャフト2の先端部(図9の下
端部)は、上記ステアリングホイール1から付与された
力に基づくトルクよりも大きなトルクで回転する。
【0005】この様なステアリングシャフト2の先端部
の回転は、自在継手7、7及び中間シャフト8を介して
ステアリングギヤ9の入力軸10に伝達される。この入
力軸10は、上記ステアリングギヤ9を構成するピニオ
ン11を回転させ、ラック12を介してタイロッド13
を押し引きし、操舵輪14に所望の舵角を付与する。上
述した説明から明らかな通り、上記ステアリングシャフ
ト2の先端部から自在継手7を介して中間シャフト8に
伝達されるトルクは、上記ステアリングホイール1から
上記ステアリングシャフト2の基端部(図9の上端部)
に加えられるトルクよりも、上記電動モータ5から減速
機4を介して加えられる補助動力分だけ大きい。従っ
て、上記操舵輪14に舵角を付与する為に運転者が上記
ステアリングホイール1を操作する為に要する力は、上
記補助動力分だけ小さくて済む様になる。尚、上記電動
モータ5に付設したクラッチは、この電動モータ5が焼
き付き等により回転不能となる故障を起こした場合に接
続を断ち、上記電動モータ5の存在に基づいて上記ステ
アリングシャフト2が回転不能になる事を防止する役目
を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来の電
動式動力補助装置の場合、電動モータ5とステアリング
シャフト2との間に設ける減速機4として、ウォーム減
速機等のギヤ式の減速機を使用していた為、補助動力の
付与時に騒音や振動等が発生し、運転者を含む乗員に不
快感を与える場合があった。又、ギヤ式の減速機に不可
避のバックラッシュが存在する為、多少なりとも応答性
が悪化する等、操作感が悪くなる場合があった。特に、
減速機部分で発生したバックラッシュは、拡大された状
態で上記ステアリングシャフト2の回転方向の遊び(が
たつき)となる場合がある為、上記応答性の悪化が顕著
になり易い。これらの不都合は、バックラッシュを小さ
くしたり、或は減速機を構成するギヤを合成樹脂製とす
る事により、或る程度解消できるが、寸法精度の管理が
難しくなる等の問題を生じる。この為、現状に於いて電
動式のパワーステアリング装置は、電動モータの出力上
の問題もあり、比較的安価な小型車用に限られ、大型
車、高級車には従前通りの油圧式のものが使用されてい
るのが現状である。本発明は、上述の様な従来構造が有
する問題点を解消し、電動式動力補助装置の用途拡大を
図るべく発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電動式動力補助
装置は、電動式パワーステアリング装置等として使用さ
れる、前述した従来の電動式動力補助装置と同様に、ス
テアリングホイール等の入力部の操作に基づいて回転す
る、ステアリングシャフト等の回転軸と、この回転軸の
中間部に固定された回転力受取部材と、この回転力受取
部材と係合し、回転する事によりこの回転力受取部材を
介して上記回転軸を回転駆動する回転力付与部材と、こ
の回転力付与部材を出力側に結合した減速機と、この減
速機の入力側に配置され、この減速機を介して上記回転
力付与部材を回転駆動する電動モータとを備える。
【0008】特に、本発明の電動式動力補助装置に於い
ては、上記減速機減速機としてウェッジローラ型の摩擦
ローラ式減速機を利用している。この本発明の電動式動
力補助装置に組み込む摩擦ローラ式変速機は、上記電動
モータにより回転駆動される、外周面を第一の円筒面と
した中心ローラと、内周面を第二の円筒面として上記中
心ローラの周囲に、この中心ローラに対する相対回転を
自在に設けた外輪と、この外輪と同心で基端部をこの外
輪に、先端部を上記動力付与部材に、それぞれ結合した
出力軸と、上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間
の環状空間内に、上記中心ローラと平行に配置された複
数本(例えば3本以上)の枢軸と、これら各枢軸により
回転自在に支持され、それぞれの外周面を第三の円筒面
とした複数個(例えば3個以上)の中間ローラとを備え
る。そして、上記中心ローラの中心と上記出力軸及び外
輪の中心とを偏心させる事により、上記環状空間の幅寸
法を円周方向に亙って不同にし、上記複数個の中間ロー
ラのうちの少なくとも一部(例えば2個の)中間ローラ
を、上記環状空間の円周方向に亙る若干の変位自在に支
持してウェッジローラとすると共に、これらウェッジロ
ーラとなる(例えば2個の)中間ローラを上記環状空間
の幅の狭い部分に向け、(例えば円周方向に関して互い
に逆方向に)弾性的に押圧する押圧手段を設けている。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明の電動式動力補助装
置の運転時には、電動モータの回転駆動力は、中心ロー
ラと複数個の中間ローラとを介して外輪に伝達される。
この際、ウェッジローラとなる中間ローラは、環状空間
の狭い部分に向けて移動する傾向となる。この結果、上
記回転駆動力を伝達する複数個の中間ローラの外周面に
設けた第三の円筒面と、上記中心ローラの外周面に設け
た第一の円筒面及び上記外輪の内周面に設けた第二の円
筒面との当接圧が大きくなり、上記中心ローラから外輪
への動力伝達が効率良く行なわれる。上記外輪の回転
は、更に出力軸を介して動力付与部材に伝達され、回転
力受取部材を介してステアリングシャフト等の回転軸
に、回転方向の補助動力を付与する。この様にして上記
電動モータから回転軸に補助動力を付与した分、ステア
リングホイール等の入力部を操作する為に要する力を軽
減できる。
【0010】特に、本発明の電動式動力補助装置の場合
には、減速機としてウェッジローラ型の摩擦ローラ式減
速機を利用している為、運転時に騒音や振動が発生せ
ず、バックラッシュもない。この為、例えば電動式パワ
ーステアリング装置として使用した場合、舵角付与時に
運転者を含む乗員に不快感を与えたり、ステアリングホ
イールの操作感を悪くする事がない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。入力部であるステアリングホイ
ール1(図9参照。図1には省略。)の操作に基づいて
回転する、回転軸であるステアリングシャフト2の中間
部は、ハウジング15の内側を挿通し、このハウジング
15に対して深溝型の玉軸受16等の転がり軸受によ
り、回転自在に支持している。又、上記ハウジング15
の側方には、補助動力源となる電動モータ5と、この電
動モータ5の回転駆動力を減速してから上記ステアリン
グシャフト2に伝達する為の減速機4aとを設けてい
る。尚、この減速機4aの入力部と上記電動モータ5の
出力軸との間には電磁クラッチ17を設けて、上記電動
モータ5が焼き付き等により回転不能となる故障を起こ
した場合に、上記入力部と出力軸との接続を断つ様にし
ている。
【0012】本発明の電動式動力補助装置に組み込む、
上記減速機4aを構成するケーシング18は、上記ハウ
ジング15の側方に設けた円筒状の保持部19の内側に
保持固定している。上記ケーシング18は、有底円筒状
の本体20と、この本体20の基端開口部を塞ぐ蓋体2
1とから成る。このケーシング18内には、中心ローラ
22の内半部(図1の左半部)を、上記蓋体21の略中
央部に形成した通孔23を通じて挿入している。上記中
心ローラ22の外周面で、後述する外輪33の内側に存
在する部分が、第一の円筒面36に相当する。尚、上記
通孔23は、上記本体20の内周面の中心軸から、少し
だけ外れた(偏った)位置に設けている。上記中心ロー
ラ22は、上記通孔23の内側に、深溝型の玉軸受24
等の転がり軸受により回転自在に支持し、上記電動モー
タ5により、上記電磁クラッチ17を介して回転駆動自
在としている。
【0013】又、上記ケーシング18の内側で上記中心
ローラ22の周囲部分には、3本の枢軸25a、25
b、25cを、それぞれこの中心ローラ22と平行に配
置している。即ち、これら各枢軸25a、25b、25
cの一端部(図1の右端部)を上記蓋体21に支持する
と共に、他端部(図1の左端部)を連結板26に支持し
ている。尚、これら3本の枢軸25a、25b、25c
のうち、図2〜3の上部中央に位置する1本の枢軸25
aは、その両端部を上記蓋体21及び連結板26に形成
した嵌合孔に圧入固定若しくはほぼがたつきなく挿入し
ている。従って、この枢軸25aが、上記ケーシング1
8内で円周方向或は直径方向に変位する事はない。
【0014】これに対して、図2〜3の下部左右両側に
位置する残り2本の枢軸25b、25cは、両端部を上
記蓋体21及び連結板26に対し、上記ケーシング18
の円周方向及び直径方向に亙る若干の変位自在に支持し
ている。この為に、上記蓋体21及び連結板26の一部
で上記枢軸25b、25cの両端部に整合する部分に
は、図3に示す様に、上記両枢軸25b、25cの外径
よりも大きな内径を有する支持孔27、27を形成し、
これら各支持孔27、27に、上記両枢軸25b、25
cの両端部を緩く係合させている。そして、これら各枢
軸25a、25b、25cの中間部周囲に、それぞれが
中間ローラであるガイドローラ28及びウェッジローラ
29a、29bを、それぞれラジアルニードル軸受3
0、30、或は深溝型の玉軸受等の転がり軸受により、
回転自在に支持している。尚、上記連結板26は、上記
蓋体21の内面(上記ガイドローラ28及びウェッジロ
ーラ29a、29bを設置した空間側の面で、図1の左
面)の一部で、上記ガイドローラ28及びウェッジロー
ラ29a、29bから外れた位置に突設した突部31、
31に突き当て、連結ボルト32、32により、上記蓋
体21に連結固定している。
【0015】又、上記ケーシング18の内側で上記ガイ
ドローラ28及びウェッジローラ29a、29bを囲む
部分には、有底円筒状の外輪33を、回転自在に設けて
いる。この外輪33は、円筒部34と、この円筒部34
の一端(図1の左端)部を塞ぐ底板部35とを有する。
そして、このうちの円筒部34の内周面を、第二の円筒
面37としている。そして、この第二の円筒面37と、
上記ガイドローラ28及びウェッジローラ29a、29
bの外周面である第三の円筒面38、38とを当接自在
としている。又、上記外輪33を構成する上記底板部3
5の外面(上記各ローラ28、29a、29bが存在す
る空間と反対側の面で、図1の左面)の中心部に、出力
軸39の基端部(図1の右端部)を結合固定している。
この出力軸39は、前記ケーシング18を構成する本体
20の中央部に形成した第二の通孔40の内側に、深溝
型の玉軸受41等の転がり軸受により、回転自在に支持
している。
【0016】上記ガイドローラ28及びウェッジローラ
29a、29bの外周面である、上記第三の円筒面3
8、38は、前記中心ローラ22の外周面である第一の
円筒面36、並びに上記外輪33を構成する円筒部34
の内周面である上記第二の円筒面37に当接させてい
る。上記中心ローラ22の中心と上記出力軸39及び外
輪33の中心とは互いに偏心している。即ち、前述の様
に、上記中心ローラ22を挿通する通孔23は、前記本
体20の内周面の中心軸から少しだけ外れた位置に設け
ているのに対して、上記出力軸39を挿通する第二の通
孔40は上記本体20の内周面の中心軸に一致する部分
に設けている。又、この第二の通孔40の内側に回転自
在に支持した出力軸39と外輪33とは互いに同心であ
る。従って、上記中心ローラ22と上記外輪33及び出
力軸39とは、上記通孔23のケーシング18の中心か
らのずれ量δ分だけ、互いに偏心している。そして、上
記中心ローラ22の外周面である第一の円筒面36と上
記円筒部34の内周面である第二の円筒面37との間に
存在して上記ガイドローラ28及びウェッジローラ29
a、29bが設けられた環状空間42の幅寸法が、上記
δなる偏心量に見合う分だけ、円周方向に亙り不同にな
っている。
【0017】この様に、上記環状空間42の幅寸法を円
周方向に亙り不同にした分、上記ガイドローラ28及び
ウェッジローラ29a、29bの外径を異ならせてい
る。即ち、上記外輪33に対して中心ローラ22が偏心
している側(図2〜3の下側)に位置するウェッジロー
ラ29a、29bの径を、互いに同じとすると共に比較
的小径にしている。これに対して、上記外輪33に対し
て中心ローラ22が偏心しているのと反対側(図2〜3
の上側)に位置するガイドローラ28の径を、上記両ウ
ェッジローラ29a、29bよりも大きくしている。そ
して、これら3個の、それぞれが中間ローラであるガイ
ドローラ28及びウェッジローラ29a、29bの外周
面である第三の円筒面38、38を、上記第一、第二の
円筒面36、37に当接させている。
【0018】尚、それぞれが中間ローラである、上記1
個のガイドローラ28及び2個のウェッジローラ29
a、29bのうち、ガイドローラ28を支持した枢軸2
5aは、前述の様に、上記ケーシング18内に固定して
いる。これに対して、ウェッジローラ29a、29bを
支持した枢軸25b、25cは、やはり前述した様に上
記ケーシング18内に、円周方向及び直径方向に亙る若
干の変位を自在に支持している。従って、上記ウェッジ
ローラ29a、29bも、上記ケーシング18内で円周
方向及び直径方向に亙り若干の変位自在である。そし
て、前記蓋体21内に設けたシリンダ孔43、43内に
装着した圧縮コイルばね44、44等の弾性材により、
上記各ウェッジローラ29a、29bを支持した枢軸2
5b、25cを、これら各枢軸25b、25cに回転自
在に支持したウェッジローラ29a、29bを前記環状
空間42の幅の狭い部分に向け移動させるべく弾性的に
軽く押圧する、押圧手段を構成している。
【0019】上述の様に構成する減速機4aの出力軸3
9の回転を前記ステアリングシャフト2に伝達すべく、
このステアリングシャフト2の中間部で前記ハウジング
15内に位置する部分には、回転力受取部材である従動
側傘歯車46を外嵌固定している。又、上記ハウジング
15の側面に、上記ステアリングシャフト2と直交する
方向に形成した支持孔45の内側には、回転付与部材で
ある駆動側傘歯車47を、深溝型の玉軸受48等の転が
り軸受により、回転自在に支持している。又、上記駆動
側傘歯車47の基端面(図1の右端面)と上記出力軸3
9の先端面(図1の左端面)とは、凹凸係合のカップリ
ング等により、回転力の伝達自在に係合させている。更
に、上記従動側傘歯車46と駆動側傘歯車47とは、互
いに噛合させている。従って、上記出力軸30の回転
は、上記ステアリングシャフト2に伝達される。
【0020】上述の様に構成する本発明の電動式動力補
助装置の使用時、即ち、ステアリングホイール1の操作
に基づいて操舵輪14(図9参照)に舵角を付与する場
合で、ステアリングシャフト2に電動モータ5による補
助動力を付与する際の作用は、次の通りである。ステア
リングホイール1によりステアリングシャフト2を回転
させると制御器6(図9参照)が、前記電磁クラッチ1
7を接続した状態で上記電動モータ5に通電し、上記変
速機4aの中心ローラ22を回転させる。この中心ロー
ラ22の回転は、この中心ローラ22の外周面である第
一の円筒面36と、ガイドローラ28及びウェッジロー
ラ29a、29bの外周面である第三の円筒面38、3
8との当接部である、各内径側当接部49、49を介し
て、これらガイドローラ28及びウェッジローラ29
a、29bに伝わる。更に、これらガイドローラ28及
びウェッジローラ29a、29bの回転は、前記各第三
の円筒面38、38と前記外輪33を構成する円筒部3
4の内周面に設けた第二の円筒面37との当接部であ
る、各外径側当接部50、50を介して、この外輪33
に伝わる。そして、この外輪33に結合固定した前記出
力軸39が回転する。
【0021】この様にして出力軸39が回転すると、前
記駆動側傘歯車47が回転し、更にこの駆動側傘歯車4
7が、上記ステアリングシャフト2の中間部外周面に固
定した従動側傘歯車46を回転駆動して、上記ステアリ
ングシャフト2に回転方向の補助動力を付与する。この
様にしてステアリングホイール1及び電動モータ5から
ステアリングシャフト2に加えられた回転力は、自在継
手7、7及び中間シャフト8(図9参照)を介してステ
アリングギヤ9の入力軸10に伝達され、ピニオン11
を介してラック12を軸方向(図1の表裏方向)に変位
させて、操舵輪14(図9参照)に所望の舵角を付与す
る。この為、上記電動モータ4からステアリングシャフ
ト2に補助動力を付与した分、操舵輪14に舵角を付与
すべく、上記ステアリングホイール1を操作する為に要
する力を軽減できる。尚、上記電動モータ5から上記ス
テアリングシャフト2に付与する補助動力の大きさ(ト
ルク)は、車速、或はエンジン回転数等に応じて変化す
る。即ち、前記制御器6は、車速が遅い(或はエンジン
回転数が低い)場合程、上記電動モータ5への通電量を
増やし、上記補助動力を大きくして、ステアリングホイ
ール1を操作する為に要する力を低減させる。
【0022】上述の様な補助動力の付与時、前記減速機
4aを構成する中心ローラ22が、例えば図2〜3の時
計方向(又は反時計方向)に、外輪33が同じく反時計
方向(又は時計方向)に、それぞれ回転すると、図2〜
3の右側の枢軸25b(又は左側の枢軸25c)に回転
自在に支持したウェッジローラ29a(又は29b)
が、上記第一、第二の円筒面36、37同士の間に存在
する環状空間42内で、この環状空間42の幅の狭い部
分(図2〜3の下側中央部分)に向け移動する。この結
果、上記枢軸25b(又は25c)に回転自在に支持し
たウェッジローラ29a(又は29b)の外周面である
第三の円筒面38が、上記第一の円筒面36と第二の円
筒面37とを強く押圧する。そして、当該ウェッジロー
ラ29a(又は29b)に関する第三の円筒面38と上
記第一の円筒面36との当接部である内径側当接部4
9、及び、当該ウェッジローラ29a(又は29b)に
関する第三の円筒面38と上記第二の円筒面37との当
接部である外径側当接部50の当接圧が高くなる。
【0023】上記1個のウェッジローラ29a(又は2
9b)に関する内径側、外径側両当接部49、50の当
接圧が高くなると、上記中心ローラ22と外輪33との
うちの少なくとも一方の部材が、組み付け隙間、或は弾
性変形等に基づき、それぞれの直径方向に亙り僅かに変
位する。この結果、残り2個の中間ローラである、ガイ
ドローラ28及びウェッジローラ29b(又は29a)
の外周面である第三の円筒面38、38と上記中心ロー
ラ22の外周面である第一の円筒面36との当接部であ
る2個所の内径側当接部49、49、及びこれらウェッ
ジローラ29b(又は29a)及びガイドローラ28の
外周面である第三の円筒面38、38と外輪33の内周
面である第二の円筒面37との当接部である2個所の外
径側当接部50、50の当接圧が高くなる。
【0024】上記1本の枢軸25b(又は25c)に回
転自在に支持したウェッジローラ29a(又は29b)
を、上記環状空間42内でこの環状空間42の幅の狭い
部分に向け移動させようとする力は、上記中心ローラ2
2から上記外輪33に伝達するトルクの大きさに応じて
変化する。即ち、前記電動モータ5による上記中心ロー
ラ22の駆動トルクが大きくなる程、上記ウェッジロー
ラ29a(又は29b)を上記環状空間42の幅の狭い
部分に向け移動させようとする力が大きくなる。そし
て、この力が大きくなる程、上記各内径側、外径側両当
接部49、50の当接圧が大きくなる。逆に言えば、上
記駆動トルクが小さい場合には、これら各内径側、外径
側両当接部49、50の当接圧が小さい。前記減速機4
aの伝達効率を確保すべく、上記各当接部49、50で
滑りが発生する事を防止する為には、これら各当接部の
当接圧を、伝達すべきトルクに応じて高くする必要があ
る。
【0025】これに対して、伝達すべきトルクが小さい
場合にも上記当接圧を大きくしたままにすると、上記各
当接部49、50での転がり抵抗が増大し、上記減速機
4aの伝達効率を悪化させる。これに対して本発明の電
動式動力補助装置を構成する減速機4aは、伝達すべき
トルクが小さい場合には、上記各内径側、外径側両当接
部49、50の当接圧を小さくし、反対に伝達すべきト
ルクが大きい場合には、上記各内径側、外径側両当接部
49、50の当接圧を大きくする。従って、上記電動モ
ータ5への通電量の相違に基づく補助動力のトルク変動
に拘らず、上記減速機4aの伝達効率を常に良好に維持
して、上記電動モータ5に通電する為のバッテリーの消
耗防止を図れる。
【0026】以上に述べた様に、本発明の電動式動力補
助装置の場合には、減速機4aとしてウェッジローラ型
の摩擦ローラ式減速機を使用している為、運転時に騒音
や振動が発生せず、バックラッシュもない。この為、舵
角付与時に運転者を含む乗員に不快感を与えたり、ステ
アリングホイール1の操作感を悪くする事がない。しか
も消費電力を抑えて、バッテリーへの負担軽減も図れ
る。尚、上記減速機4aの出力軸39の回転を前記ステ
アリングシャフト2に伝達する駆動側傘歯車47と従動
側傘歯車46との噛合部には、多少バックラッシュが存
在する場合もあるが、この部分のバックラッシュが拡大
されて上記ステアリングシャフト2の遊びになる事はな
い。従って、これら駆動側傘歯車47と従動側傘歯車4
6との噛合部の存在に基づき、運転者に不快感を与える
程応答性が悪化する事はない。
【0027】次に、図4は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、減速機4aの出力軸
39からステアリングシャフト2に回転補助力を伝達す
る為の回転力付与部材及び回転力受取部材として、駆動
側テーパローラ55と従動側テーパローラ56とを使用
している。即ち、上記出力軸39の周囲で上記減速機4
aを構成する外輪33の外側面(図4の左側面)部分
に、駆動側円すい凸面57を有する上記駆動側テーパロ
ーラ55を、キー58を介して結合支持している。一
方、上記ステアリングシャフト2の中間部外周面にはカ
ム板59を、スプライン係合部等を介して、上記ステア
リングシャフト2と同期した回転を自在に外嵌固定し、
このカム板59よりも上記駆動側テーパローラ55に寄
った部分に、上記従動側テーパローラ56をラジアル軸
受60を介して、このステアリングシャフト2に対する
相対回転を自在に支持している。そして、上記従動側テ
ーパローラ56に形成した従動側円すい凸面61の一部
と、上記駆動側円すい凸面57の一部とを当接させてい
る。
【0028】上記従動側テーパローラ56と上記カム板
59との、互いに対向する側面には、それぞれが円周方
向に亙る凹凸であるカム面62a、62bを設けてい
る。そして、これら両カム面62a、62b同士の間に
複数のローラ63、63を、これら各ローラ63、63
の中心軸と上記ステアリングシャフト2の段面の直径方
向とを互いに一致させた状態で配置する事により、ロー
ディングカム式の押圧装置66を構成している。又、上
記外輪33を構成する円筒部34の開口端面と、電動モ
ータ5とハウジング15との間に設けた仕切板64との
間には、スラストニードル軸受65等のスラスト軸受を
設けている。
【0029】上述の様に構成する本例の場合には、上記
電動モータ5への通電に基づいて上記出力軸39が回転
すると、この回転は従動側円すい凸面61と駆動側円す
い凸面57との当接部を介して、上記駆動側テーパロー
ラ55から上記従動側テーパローラ56に伝達される。
この従動側テーパローラ56は、上記電動モータ5への
通電に先立ち、上記ステアリングシャフト2の回転に基
づいて作動する上記押圧装置66により上記駆動側テー
パローラ55に向け押圧された状態となっている。この
様に両テーパローラ55、56同士を押し付け合う押圧
力は、上記駆動側テーパローラ55から従動側テーパロ
ーラ56へのトルク伝達の開始に伴って増大し、しか
も、これら駆動側テーパローラ55と従動側テーパロー
ラ56との間で伝達すべきトルクの大きさに応じて変化
する(伝達すべきトルクが大きくなる程押圧力も大きく
なる)。従って、上記従動側円すい凸面61と駆動側円
すい凸面57との当接部の当接圧を、電動モータ5から
ステアリングシャフト2に付与すべき補助動力の大きさ
に応じて調節し、上記当接部で滑りや過大な転がり抵抗
が発生する事を防止して、効率の良い動力伝達を行なえ
る。尚、上記従動側テーパローラ56を上記駆動側テー
パローラ55に向け押圧する事によりこの駆動側テーパ
ローラ55に加わるスラスト荷重は、上記スラストニー
ドル軸受65により支承する。又、上記駆動側テーパロ
ーラ55と従動側テーパローラ56との当接部は、歯車
式の動力伝達部とは異なり、バックラッシュは発生しな
い。この為、前述した第1例の場合に比べても、より優
れた操作感を得られる電動式パワーステアリング装置を
実現できる。前記減速機4aの基本構成及び作用に就い
ては、前述した第1例の場合とほぼ同様である。但し、
本例の減速機4aは、第1例の減速機4aが備えていた
様な、ハウジング15から独立したケーシング18(図
1)を備えてはいない。
【0030】次に、図5は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。上述した第2例の場合、減速機4aの
出力軸39の中心軸とステアリングシャフト2の中心軸
とを直交させていた。これに対して本例の場合には、出
力軸39の中心軸をステアリングシャフト2の中心軸に
対し傾斜させている。これに伴って本例の場合には、駆
動側テーパローラ55に設けた駆動側円すい凸面57、
並びに従動側テーパローラ56に設けた従動側円すい凸
面61の傾斜角度を、上述した第2例の場合と異ならせ
ている。その他の構成及び作用は、上述した第2例の場
合と同様である。
【0031】尚、本発明の電動式動力補助装置の場合
も、電動モータ5が焼き付き等により回転不能になった
場合には、前記電磁クラッチ17の接続を断ち、上記電
動モータ5が前記ステアリングシャフト2を回転させる
事を妨げない様にする。上記電磁クラッチ17は、前述
した従来構造と同様、上記電動モータ5の出力部に組み
込んでも良いが、本発明の電動式動力補助装置を構成す
るウェッジローラ型の摩擦ローラ式減速機である減速機
4aの特性を利用し、上記電磁クラッチ17を省略する
事もできる。即ち、上記電動モータ5が焼き付き等によ
り回転不能になった場合に、上記減速機4aを構成する
前記1対のウェッジローラ29a、29bを、何れも前
記環状空間42の幅の広い部分に移動させ、前記内径
側、外径側各当接部49、50の当接圧を喪失させる様
に構成すれば、上記減速機4aの出力軸39を自由に回
転自在として、上記電磁クラッチ17を省略可能にな
る。
【0032】上述の様な目的を達成する為、上記1対の
ウェッジローラ29a、29bを何れも前記環状空間4
2の幅の広い部分に移動させたままとする構造の2例に
就いて、図6〜8により説明する。先ず、図6〜7に示
した第1例の場合には、ケーシング18を構成する蓋体
21に1対の押圧腕51、51を、上記蓋体21の直径
方向に亙る変位自在に支持している。そして、これら各
押圧腕51、51を、ソレノイド、エアシリンダ等、図
示しないアクチュエータにより、上記蓋体21の直径方
向に駆動自在としている。これら各押圧腕51、51の
先端部には、それぞれ傾斜面52を形成している。そし
て、上記各押圧腕51、51を上記外輪33の直径方向
内方に進入させた状態では、上記傾斜面52と枢軸25
b、25cの外周面との係合に基づき、これら枢軸25
b、25cに枢支したウェッジローラ29a、29b
を、環状空間42の幅の広い部分に向け退避させる様に
構成している。
【0033】次に、図8に示した第2例の場合には、ウ
ェッジローラ29a、29bを枢支した枢軸25b、2
5cを、鋼等の磁性材により構成している。そして、ケ
ーシング18を構成する蓋体21の一部に1対の保持孔
53、53を、この蓋体21に形成した1対の支持孔2
7、27の内周面のうち、それぞれ環状空間42(図2
〜4参照)の幅の広い側に開口する状態で設けている。
そして、上記各保持孔53、53内に、それぞれソレノ
イド54、54を保持すると共に、これら各ソレノイド
54、54の先端面(図8の下端面)を、上記各枢軸2
5b、25cの端部外周面に対向させている。上記各ソ
レノイド54、54への通電時に、これら各ソレノイド
54、54と上記各枢軸25b、25cとの間に作用す
る磁気吸引力は、これら各枢軸25b、25cを上記環
状空間42の幅の狭い側に押圧すべく、連結板26内に
設けた圧縮コイルばね44、44(図3、6参照)の弾
力よりも大きい。この様に、上記各圧縮コイルばね4
4、44を上記連結板26内に、上記各ソレノイド5
4、54を上記蓋体21内に、互いに整合させた状態で
設ける事により、上記各枢軸25b、25cに枢支した
上記各ウェッジローラ29a、29bの変位方向の選択
を自在としている。即ち、上記各ソレノイド54、54
への非通電時には上記各枢軸25b、25c及びこれら
各枢軸25b、25cに枢支したウェッジローラ29
a、29bを、上記圧縮コイルばね44、44の弾力に
基づいて上記環状空間42の幅の狭い部分に向け弾性的
に押圧し、上記各ソレノイド54、54への通電時には
上記各枢軸25b、25c及びこれら各枢軸25b、2
5cに枢支したウェッジローラ29a、29bを、上記
環状空間42の幅の広い部分に向け退避させる様にして
いる。
【0034】図6〜7に示した様な第1例の構造、或は
図8に示した様な第2例の構造を減速機4a内に組み込
む事により、この減速機4aの出力軸39の回転を軽く
行なえる様にできる。従って、この様な構造を上記減速
機4a内に組み込めば、前記電動モータ5に付属した電
磁クラッチ17(図1参照)を省略して、電動パワース
テアリングの小型・軽量化並びに低廉化を図れる。尚、
本発明の動力補助装置は、パワーステアリング装置に限
らず、人手により回転させる回転軸に補助動力を付与す
る、各種機械装置に利用できる。この場合に、回転軸の
回転方向が常に一定であれば、複数個の中間ローラのう
ちの1個のみをウェッジローラとすれば足りる。又、上
述の様に回転軸の回転方向が常に一定であれば、中間ロ
ーラは、最低限2個あれば足りる。2個のみ設ける場合
には、両中間ローラを、中心ローラの偏心方向に亙る直
径方向反対側から少しだけ円周方向にずれた位置に設け
る。
【0035】
【発明の効果】本発明の電動式動力補助装置は、以上に
述べた通り構成され作用するが、例えばパワーステアリ
ング装置として使用した場合に、運転時に騒音や振動が
発生せず、バックラッシュもない為、舵角付与時に運転
者を含む乗員に不快感を与えたり、ステアリングホイー
ルの操作感を悪くする事がなく、高級車への組み付けも
可能になる等、電動式動力補助装置の用途拡大に寄与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分切断面
図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同じくB−B断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す部分切断面
図。
【図5】同第3例を示す部分切断面図。
【図6】減速機の出力軸を回転自在にする為の構造の第
1例を、図3と同方向から見た状態で示す要部略断面
図。
【図7】図6のC−C断面図。
【図8】減速機の出力軸を回転自在にする為の構造の第
2例を示す断面図。
【図9】本発明の対象となる電動式動力補助装置の1例
である、電動式パワーステアリング装置の全体構造を示
す略図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4、4a 減速機 5 電動モータ 6 制御器 7 自在継手 8 中間シャフト 9 ステアリングギヤ 10 入力軸 11 ピニオン 12 ラック 13 タイロッド 14 操舵輪 15 ハウジング 16 玉軸受 17 電磁クラッチ 18 ケーシング 19 保持部 20 本体 21 蓋体 22 中心ローラ 23 通孔 24 玉軸受 25a、25b、25c 枢軸 26 連結板 27 支持孔 28 ガイドローラ 29a、29b ウェッジローラ 30 ラジアルニードル軸受 31 突部 32 連結ボルト 33 外輪 34 円筒部 35 底板部 36 第一の円筒面 37 第二の円筒面 38 第三の円筒面 39 出力軸 40 第二の通孔 41 玉軸受 42 環状空間 43 シリンダ孔 44 圧縮コイルばね 45 支持孔 46 従動側傘歯車 47 駆動側傘歯車 48 玉軸受 49 内径側当接部 50 外径側当接部 51 押圧腕 52 傾斜面 53 保持孔 54 ソレノイド 55 駆動側テーパローラ 56 従動側テーパローラ 57 駆動側円すい凸面 58 キー 59 カム板 60 ラジアル軸受 61 従動側円すい凸面 62a、62b カム面 63 ローラ 64 仕切板 65 スラストニードル軸受 66 押圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕之 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部から回転方向の力を付与される回
    転軸と、この回転軸の中間部に固定された回転力受取部
    材と、この回転力受取部材と係合し、回転する事により
    この回転力受取部材を介して上記回転軸を回転駆動する
    回転力付与部材と、この回転力付与部材を出力側に結合
    した減速機と、この減速機の入力側に配置され、この減
    速機を介して上記回転力付与部材を回転駆動する電動モ
    ータとを備えた電動式動力補助装置に於いて、上記減速
    機は、上記電動モータにより回転駆動される、外周面を
    第一の円筒面とした中心ローラと、内周面を第二の円筒
    面として上記中心ローラの周囲に、この中心ローラに対
    する相対回転を自在に設けた外輪と、この外輪と同心で
    基端部をこの外輪に、先端部を上記動力付与部材に、そ
    れぞれ結合した出力軸と、上記第一の円筒面と上記第二
    の円筒面との間の環状空間内に、上記中心ローラと平行
    に配置された複数本の枢軸と、これら各枢軸により回転
    自在に支持され、それぞれの外周面を第三の円筒面とし
    た複数個の中間ローラとを備え、上記中心ローラの中心
    と上記出力軸及び外輪の中心とを偏心させる事により、
    上記環状空間の幅寸法を円周方向に亙って不同にし、上
    記複数個の中間ローラのうちの少なくとも一部の中間ロ
    ーラを、上記環状空間の円周方向に亙る若干の変位自在
    に支持してウェッジローラとすると共に、これらウェッ
    ジローラとなる中間ローラを上記環状空間の幅の狭い部
    分に向けて弾性的に押圧する押圧手段を設けた摩擦ロー
    ラ式減速機である事を特徴とする電動式動力補助装置。
  2. 【請求項2】 摩擦ローラ式減速機に、ウェッジローラ
    を環状空間の幅の広い部分に向け変位させたままとして
    中心ローラと外輪との間での回転力の伝達を断つクラッ
    チ機構を付設した、請求項1に記載した電動式動力補助
    装置。
  3. 【請求項3】 回転軸の回転に伴って回転力受取部材と
    回転力付与部材とを互いに押し付け合う方向の荷重を発
    生させる、ローディングカム式の押圧装置を付設した、
    請求項1又は請求項2に記載した電動式動力補助装置。
JP18150297A 1997-07-07 1997-07-07 電動式動力補助装置 Pending JPH1122799A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11368071B2 (en) 2018-03-21 2022-06-21 Dyson Technology Limited Electric drive

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