JPH11227677A - コンテナ輸送船 - Google Patents

コンテナ輸送船

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JPH11227677A
JPH11227677A JP5431098A JP5431098A JPH11227677A JP H11227677 A JPH11227677 A JP H11227677A JP 5431098 A JP5431098 A JP 5431098A JP 5431098 A JP5431098 A JP 5431098A JP H11227677 A JPH11227677 A JP H11227677A
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JP
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container
transport ship
deck
container transport
upper deck
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Application number
JP5431098A
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English (en)
Inventor
Masao Kawamoto
正男 川本
Shiyuuhei Hiroshige
修平 弘重
Nobuhisa Goto
修久 後藤
Yukimasa Ichijo
倖正 一條
Etsuo Matsuno
悦男 松野
Michio Kibe
美智男 木部
Tetsuji Etomi
哲二 江富
Shinji Okuda
真司 奥田
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Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
Original Assignee
Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小型のコンテナ輸送船にも適当でき、
しかも、クレーン等の港湾設備のない港でもコンテナの
積卸しが可能で、更には、積卸し作業性に優れたコンテ
ナ輸送船を提供する。 【解決手段】 船体11の中間位置に中間デッキ13
を、その上に上部デッキ12を備え、多数のコンテナ1
7を輸送するのに使用するコンテナ輸送船10であっ
て、船体11の前後の片側部にそれぞれ設けられて、中
間デッキ13に接続されるランプウェイ14、15と、
船体11の上部デッキ12の両側に船首から船尾にかけ
て設けられた左右対となるレール20、21と、対とな
るレール20、21上を走行する門形クレーン18、1
9とを有し、しかも、上部デッキ12の対となるレール
20、21の間には、コンテナ17が上下移動可能な開
口部49、50が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレーラとクレー
ンを使用して大量のコンテナを効率良く搬送可能なコン
テナ輸送船に関する。
【0002】
【従来の技術】雑貨等の貨物を個々に荷造りせずコンテ
ナに入れて運ぶことが一般的に行われ、このコンテナを
海上輸送する船としてコンテナ輸送船が使用されてい
る。このコンテナ輸送船にコンテナを積載したり、ある
いは積載したコンテナを下ろす場合には、コンテナ輸送
船を特定の岸壁に接岸させた後、特別な荷役用クレーン
を用いて、コンテナの積卸しを行っていた。また、場合
によっては、コンテナ輸送船に大型のガントリークレー
ンを搭載し、岸壁からのコンテナの搬出入を行う場合も
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷役用
クレーンを使用してコンテナを積卸しする場合には、特
別な港湾設備を必要とし、そのような港湾設備のない港
においてはコンテナの積卸しができないという問題があ
った。また、コンテナ船にガントリークレーンを搭載し
て、コンテナを積卸す場合には、積卸し中に船体が傾く
ことがあり、このため、極めて大型のコンテナ輸送船以
外には使用しにくいという問題があった。更には、何れ
の場合も、全部のコンテナを1又は2台のクレーンを使
用して積卸すので、作業時間が長く結果として作業効率
が悪いという問題があった。本発明はかかる事情に鑑み
てなされたもので、比較的小型のコンテナ輸送船にも適
当でき、しかも、クレーン等の港湾設備のない港でもコ
ンテナの積卸しが可能で、更には、積卸し作業性に優れ
たコンテナ輸送船を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のコンテナ輸送船は、船体の中間位置に中間デッキ
を、その上に上部デッキを備え、多数のコンテナを輸送
するのに使用するコンテナ輸送船であって、前記船体の
前後の片側部にそれぞれ設けられ、前記中間デッキに接
続されたランプウェイと、前記船体の上部デッキの両側
に船首から船尾にかけて設けられた左右対となるレール
と、前記対となるレール上を走行する門形クレーンとを
有し、しかも、前記上部デッキの前記対となるレールの
間には、前記コンテナを前記門形クレーンによって上下
移動可能な開口部が設けられている。請求項2記載のコ
ンテナ輸送船は、請求項1記載のコンテナ輸送船におい
て、前記レール上を走行する門形クレーンは、少なくと
も前後に2台設けられ、前記開口部も前記上部デッキに
少なくとも前後に2箇所設けられている。請求項3記載
のコンテナ輸送船は、請求項1又は2記載のコンテナ輸
送船において、前記開口部の周縁には、前記コンテナの
昇降をガイドするガイド部材が設けられている。請求項
4記載のコンテナ輸送船は、請求項3記載のコンテナ輸
送船において、前記ガイド部材は、前記上部デッキの船
尾側上面に設けられた固定セルガイドと、前記上部デッ
キの船尾側下面に設けられた収納可能な可動セルガイド
によって構成されている。請求項5記載のコンテナ輸送
船は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテナ輸
送船において、前記開口部は、40フィートコンテナを
昇降できる大きさを有すると共に、駆動源付きの開閉可
能な蓋を有し、航海中は該蓋の上にも前記コンテナが積
載可能となっている。請求項6記載のコンテナ輸送船
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテナ輸送
船において、前記開口部の直下の前記中間デッキには、
前記コンテナを搭載したトレーラ又は該コンテナを搭載
可能な前記トレーラが、前後、左右に移動可能なスライ
ド調整床が設けられている。そして、請求項7記載のコ
ンテナ輸送船は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
コンテナ輸送船において、前記コンテナは直方体形状で
あって、上部の4角部の他に、上部の長手方向中間位置
の両側にもツイストロックの掛止穴が設けられる6点吊
りとなって、しかも、前記門形クレーンによって昇降す
る吊り手段には、前記掛止穴に対応する6個のツイスト
ロック金具が設けられている。
【0005】請求項1〜7記載のコンテナ輸送船におい
ては、コンテナをトレーラを用いて中間デッキに搬送
し、この中間デッキに搬送したコンテナの一部を開口部
を通じ上部デッキに門形クレーンを用いて搬送してい
る。従って、上部デッキに岸壁からコンテナを搬送する
クレーンは不要となる。そして、門形クレーンは、中間
デッキから上部デッキへ又はその逆方向にコンテナを積
卸しするのみでよいので、比較的小型のクレーンで済
む。なお、トレーラに搭載された各コンテナは、トラク
ターによって牽引され、船首側又は船尾側に設けられた
ランプウェイを通じて船内又は船外に移動することにな
る。特に、請求項2記載のコンテナ輸送船においては、
門形クレーンが上部デッキに前後2台設けられ、コンテ
ナを挿通する開口部も2個設けられているので、コンテ
ナの積卸し作業を同時に行え、積卸し効率が向上する。
請求項3記載のコンテナ輸送船においては、開口部の周
縁には、コンテナの昇降をガイドするガイド部材が設け
られているので、コンテナと開口部の位置合わせが容易
となる。請求項4記載のコンテナ輸送船においては、ガ
イド部材は、上部デッキの船尾側上面に設けられた固定
セルガイドと、上部デッキの船尾側下面に設けられた可
動セルガイドによって構成されているので、固定セルガ
イドによって、上部デッキから中間デッキにコンテナを
下ろす場合に位置合わせに使用でき、可動セルガイドに
よって、中間デッキから上部デッキに吊り上げようとす
るコンテナの位置合わせを行うことができる。この場
合、可動セルガイドは収納可能な可動型となっているの
で、邪魔な場合には収納しておく。請求項5記載のコン
テナ輸送船は、開口部は、40フィートコンテナを昇降
できる大きさを有すると共に、駆動源付きの開閉可能な
蓋を有し、航海中は該蓋の上にもコンテナが積載可能と
なっているので、より多くのコンテナを積載できる。請
求項6記載のコンテナ輸送船においては、開口部の直下
の中間デッキには、コンテナを搭載したトレーラが前
後、左右に移動可能なスライド調整床が設けられている
ので、仮にトレーラに搭載されているコンテナの位置が
開口部に符合しない場合でも、その位置を調整できる。
そして、請求項7記載のコンテナ輸送船においては、コ
ンテナを6点吊り構造とすることによって、コンテナの
強度を下げることができ、結果として周囲に開口部や窓
を設けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)は本発明の第1
の実施の形態に係るコンテナ輸送船の側面図、図1
(B)は同コンテナ輸送船の平面図、図2(A)、
(B)は同コンテナ輸送船の部分平断面図、図3は同コ
ンテナ輸送船の門形クレーンの正面図、図4は同コンテ
ナ輸送船の門形クレーンの側面図、図5は同コンテナ輸
送船に使用するトレーラの平面図、図6は同コンテナ輸
送船に使用するトレーラの側面図、図7は同コンテナ輸
送船に使用するコンテナの斜視図、図8は本発明の第2
の実施の形態に係るコンテナ輸送船の説明図、図9は同
コンテナ輸送船の動作を説明する側面図、図10は同コ
ンテナ輸送船の動作を説明する部分平面図である。
【0007】図1、図2に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係るコンテナ輸送船10は船体11の上表
面に上部デッキ12を、その下方に中間デッキ13を備
えている。船体11の片側面の船首側及び船尾側には、
中間デッキ13に続くランプウェイ(ramp wa
y)14、15を備えている。このランプウェイ14、
15によって、トラクターに牽引されてコンテナ17を
積んだトレーラ16(図5、図6参照)が埠頭から中間
デッキ13に、又は中間デッキ13から埠頭に、移動で
きるようになっている。なお、ここで、ランプウェイ1
4、15に開閉手段を設けて、使用しない場合には、ラ
ンプウェイ14、15が閉鎖するのが好ましい。
【0008】前記上部デッキ12は、通常の船の甲板と
なるもので、左右両側には門形クレーン(コンテナクレ
ーン)18、19が走行する対となるレール20、21
が設けられている。前後に設けられた門形クレーン1
8、19は、図3、図4に示すように、前後左右に4本
の柱22〜25を有し、この柱22〜25の下部には走
行車輪26が設けられて、図示しないモータによって駆
動されて、上部デッキ12上を門形クレーン18、19
が船首及び船尾間を移動できるようになっている。この
門形クレーン18、19の上部には、前後の桁27、2
8に跨がって移動する移動台車(トロリー)29が設け
られ、この移動台車29にモータによって駆動されるウ
インチが設けられて、吊り手段(スプレッダー)30が
水平状態を保ちながら昇降可能に吊り下げられている。
【0009】前記吊り手段30は、平面視して長方形と
なって、その角部及び長手方向の両側中間部にはツイス
トロックの掛止金具(ツイストロック金具)が設けられ
ている。また、この吊り手段30によって吊り下げられ
るコンテナ17の上部にも、前記した掛止金具が嵌入す
る長穴からなる掛止穴30a(図7参照)が設けられて
いる。従って、この吊り手段30には6個のツイストロ
ック金具が設けられて、所定の位置にツイストロック用
の掛止穴30aが設けられたたコンテナ17を6本吊り
できるようになっている。なお、このツイストロックの
個々の構造については、例えば、実開平5−89295
号公報にも記載のように周知であるので、その詳しい説
明を省略するが、要は、コンテナ17の上部と吊り手段
30とが簡単に連結され、又は連結を解くことができる
構造となっている。
【0010】前記コンテナ17は、図7に示すように、
底部の長方形の基台31に対して4隅に4本、両側中央
に2本の柱32〜37を備えている。柱32〜34の上
端を連結して縦梁材38が、柱35〜37の上端を連結
して別の縦梁材39が設けられ、更に柱32、37、柱
33、36、柱34、35間を短い横梁材40〜42が
連結する骨組構造となっている。前部には従来から用い
られている観音扉43が設けられ、後部は盲壁44とな
っている。そして、側面上部にはその上端を複数の蝶番
45によって回動自在に縦梁材38、39に取付けられ
ている撥ね上げ戸46が設けられ、側面下部には、その
下端を複数の蝶番47によって基台31に取付けられて
いる煽り戸48が設けられている。なお、撥ね上げ戸4
6及び煽り戸48には、ロック機構が設けられて、これ
らを閉じた場合には、容易に開かないようになってい
る。
【0011】このコンテナ17においては、従来は盲壁
であったコンテナの側部には開閉する撥ね上げ戸46及
び煽り戸48を設けることによって、側部からも積載し
た荷物を取り出すことができ、コンテナ17に荷物を搬
出入する場合に、極めて便利であるという利点を有す
る。このように、コンテナ17においては、側面に撥ね
上げ戸46及び煽り戸48を設けたので、コンテナ17
全体の強度が下降し、これを4本のツイストロック金具
を介して吊り手段(スプレッダー)30で持ち上げたの
では、強度上の問題がある。そこで、コンテナ17にお
いては、左右の縦梁材38、39の中央部分に相当する
位置、この実施の形態では、横梁材41の両側に、ツイ
ストロックの掛止金具が嵌入する掛止穴30aを設けて
いる。ここで、全体の部材の強度を増せば、中央の掛止
穴30aは省略することも可能であるが、コンテナ17
自体の重量が重くなるという欠点がある。
【0012】レール20、21の中間位置の上部デッキ
12には、前後方向に開口部49、50が設けられてい
る。この開口部49、50は40フィートのコンテナ1
7を吊り下げた吊り手段30が遊嵌する大きさとなっ
て、門形クレーン18、19を使用して、上部デッキ1
2から中間デッキ13に、又はその逆方向にコンテナ1
7を移動できるようになっている。また、この開口部4
9、50は船体11の幅方向にみて異なる位置に設けら
れて、トレーラ16及びこれを牽引するトラクターがす
れ違って走行し、入った側のランプウェイ14(15)
とは異なるランプウェイ15(14)から出られるよう
になっている。コンテナ17を搬送する周知構造のトレ
ーラ16を、図5、図6に示すが、後部両側に後輪51
を備えたシャーシー52を有し、図示しないトラクター
によって牽引して搬送される構造となっている。なお、
平面視して搭載されるコンテナ17と略同等の平面積を
有している。なお、船体11の底部には、図2(B)に
示すように、エンジンルーム53が設けられている。ま
た、図1において、54は乗務員室である。
【0013】このコンテナ輸送船10を用いた、コンテ
ナ17の輸送方法について説明すると、コンテナ輸送船
10が空の状態で、埠頭に接岸しロープ等で船止めを行
う。次に、予め所定台数のトレーラ16を用意し、この
トレーラ16にコンテナ17を搭載した状態で、トラク
ターで牽引してランプウェイ15から中間デッキ13内
に移動する。そして、上部デッキ12の開口部49の直
下にコンテナ17が位置するように、トレーラ16を止
める。この状態で、門形クレーン18を移動させて、吊
り手段30が丁度開口部49の位置に位置するようにし
ておき、コンテナ17が下部にあるのを確認して、吊り
手段30を下げて、ツイストロックの掛止金具を掛止穴
30aに嵌入し、吊り手段30にコンテナ17を固定す
る。この状態で門形クレーン18を操作して、コンテナ
17を上部デッキ12上に引き上げて、所定の場所に載
置して、吊り手段30をコンテナ17から外して、再度
開口部49の位置に移動して待機する。
【0014】コンテナ17が荷台から下ろされたトレー
ラ16は、開口部50の位置に移動し、門形クレーン1
9に吊り上げられたコンテナ17を開口部50を介して
トレーラ16上に下ろす。そして、吊り手段30を外す
と共にコンテナ17をトレーラ16に固定して、トラク
ターによって牽引してランプウェイ14から埠頭に出
て、再度別のコンテナ17を搬入する。以上の工程を繰
り返して行って、上部デッキ12がコンテナ17で一杯
になった時点で、中間デッキ13にコンテナ17が搭載
されたトレーラ16を搬入する。中間デッキ13がコン
テナ17を積んだトレーラ16で一杯になった時点で積
荷が完了する。この後、目的地についた後は、まず中間
デッキ13に載っているトレーラ16の搬出を行い、こ
れによって、中間デッキ13に積まれているコンテナ1
7は陸揚げされる。次に、上部デッキ12に積んだコン
テナ17を上記の手順で搬出する。なお、ここで、開口
部49、50の下部にそれぞれトレーラ16を配置し、
門形クレーン18、19を使用して、上部デッキ12に
搭載されているコンテナ17を門形クレーン18、19
でトレーラ16上に載せて、船体11から搬出すること
も可能である。以上の動作を繰り返し行うことによっ
て、コンテナ17の積卸しが完了する。
【0015】続いて、図8〜図10を参照しながら、本
発明の第2の実施の形態に係るコンテナ輸送船55につ
いて説明するが、前記実施の形態に係るコンテナ輸送船
10と同一の構成要素については、同一の番号を付して
その詳しい説明を省略する。図8に示すように、第2の
実施の形態に係るコンテナ輸送船55においては、上部
デッキ12には4つの開口部56〜59が設けられてい
る。前部の開口部56、57は左舷側に、後部の開口部
58、59は右舷側にそれぞれ偏って設けられている。
このように、開口部56〜59を異なる通路に偏らせて
配置することによって、矢印で示すように、2台のトラ
クター16a付きのトレーラ16を中間デッキ13内に
搬入させて並行に作業を行わせることができる。
【0016】また、図9、図10に示すように、この実
施の形態に係るコンテナ輸送船55においては、各開口
部56〜59の後部周縁、即ち、船尾側にはコンテナ1
7の昇降をガイドするガイド部材60が設けられてい
る。このガイド部材60は上部デッキ12の上側に設け
られているL字状の金物を向かい合わせて配置した固定
セルガイド61と、上部デッキ12の下部側に設けられ
てL字状の金物を向かい合わせて配置した可動セルガイ
ド62とを有している。そして、各開口部56〜59の
直下位置には、スライド調整床64が設けられ、動力に
よってXY方向に動くようになっている。
【0017】従って、上部デッキ12からコンテナ17
を下ろす場合には、使用する開口部56〜59の直下に
スライド調整床64上に所定のトレーラ16を配置す
る。ここでトレーラ16のコンテナ積載位置が上部の開
口部と符合しない場合には、スライド調整床64を動か
して所定の位置にセットする。次に、門形クレーン1
8、19によって吊り上げられたコンテナ17を固定セ
ルガイド61に沿わせて下降させ、トレーラ16上に載
せる。トレーラ16に載ったコンテナ17を上部デッキ
12に搭載する場合には、コンテナ17の搭載されたト
レーラ16を開口部56〜59の直下に配置する。中間
デッキ13のスライド調整床64を動かしてトレーラ1
6を所定の位置に配置する。次に可動セルガイド62を
下げて、コンテナ17にセットする。門形クレーン1
8、19にセットされた吊り手段(スプレッダー)30
を可動セルガイド62に沿わせて下降しコンテナ17の
ツイストロックの掛止穴30aにセットする。コンテナ
17を門形クレーン18、19によって引き上げて、搬
送し、スタッキングエリアにスタックする。
【0018】なお、全体として、コンテナ17の後部両
角部の位置決めを行う可動セルガイド62は、上部デッ
キ12の開口部56〜59の後部周縁に回動自在に配置
され、図示しないモータ、シリンダー等によって図9の
矢印aのように開閉する構造となっている。そして、可
動セルガイド62が下方を向いた位置(即ち、図の実線
位置)では、トレーラ16に載ったコンテナ17の位置
決めを行い、上部に上がって水平状態を向いた位置で
は、可動型ガイドセル62がトレーラ16の通行の邪魔
にならないようになっている。このように、開口部56
〜59の周縁の一部又は全部にガイド部材60を設け、
更に中間デッキ13にスライド調整床64を設けること
によって、コンテナ17を開口部56〜59の略中央位
置に位置させて、支障なくコンテナ17の昇降が可能と
なる。
【0019】前記実施の形態においては、一つのコンテ
ナを6個のツイストロック機構を有する金具で吊り上げ
ているが、通常のコンテナを使用し、4個のツイストロ
ック機構を有する金具で吊り上げるようにすることもで
きる。また、この実施の形態においては、最下部の船倉
はエンジンルーム53としたが、必要な場合は、中間デ
ッキ13から船底にトレーラ16が移動可能なランプウ
ェイを設け、船倉にもコンテナを収納できるようにする
ことも可能である。更には、この実施の形態において
は、上部デッキ12には開口部が2個又は4個設けられ
ているが、必要に応じて個数を増減し、場合によっては
その上に十分強度を有する蓋を被せることもでき、航海
中はこの蓋の上にもコンテナを搭載できる。そして、複
数の開口部の位置は、船首から船尾方向に直線上に並べ
ることも可能であるし、場合によっては、側部方向に場
所を変えて配置することも可能である。なお、前記実施
の形態においては、各開口部の蓋、可動セルガイド等の
操作に動力を用い、これらをリモコンによって行うこと
は当然可能である。そして、この実施の形態において
は、航海中の前記中間デッキには、コンテナを搭載した
状態のトレーラが積載されているように説明したが、中
間デッキに重量トレーラ、セミトレーラ、ポールトレー
ラ等や、オーバーウエイト、オーバーワイド、オーバー
ハイト、オーバーロング等のコンテナに積めない物を搬
送するトラック、その他のトラック(例えば、10トン
トラック)、乗用車、バス等を搭載する場合も本発明は
適用される(なお、上部デッキには、コンテナのみを搭
載することになる)。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜7記載のコンテナ輸送船にお
いては、トレーラと門形クレーンを用いてコンテナの積
卸しが可能となっているので、クレーン等の港湾設備の
ない港であっても、コンテナの積卸しが可能となる。こ
の場合、門形クレーンは上部デッキ上を走行するだけで
あるので、ガントリークレーンのように、荷重の変動が
なく、結果として船の傾きを防止できる。また、中間デ
ッキのコンテナはトレーラに搭載された状態で積むこと
ができるので、コンテナの積卸しが極めて迅速となり、
全体としてコンテナの積卸し時間が減少する。特に、請
求項2記載のコンテナ輸送船においては、門形クレーン
が上部デッキに前後2台設けられ、コンテナを挿通する
開口部も2個設けられているので、コンテナの積卸し作
業を同時に行え、積卸し効率が向上すると共に、場合に
よってはコンテナを積む作業と下ろす作業を並行して行
うことができる。請求項3記載のコンテナ輸送船におい
ては、開口部の周縁には、コンテナの昇降をガイドする
ガイド部材が設けられているので、コンテナと開口部の
位置合わせが容易となり、これによって、迅速にコンテ
ナの積卸しが可能となる。請求項4記載のコンテナ輸送
船においては、更に、上部デッキの下部に設けられた可
動セルガイドは収納可能となっているので、走行の邪魔
になる場合は、収納でき、これによって、上部デッキと
下部デッキの隙間をより小さくできる。請求項5記載の
コンテナ輸送船は、開口部の蓋の上により多くのコンテ
ナを積載できる他、開口部による転落の事故等を防止で
きる。請求項6記載のコンテナ輸送船においては、仮に
トレーラに搭載されているコンテナの位置が開口部に符
合しない場合でも、その位置を調整できので、コンテナ
と開口部の位置合わせが極めて容易となり、コンテナ作
業の格段の効率化を図ることができる。そして、請求項
7記載のコンテナ輸送船においては、コンテナを6点吊
り構造とすることによって、コンテナを確りと固定する
ことができ、これによって、周囲に荷物の出し入れのた
めの開口部や戸(扉)を設けたコンテナとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るコン
テナ輸送船の側面図、(B)は同コンテナ輸送船の平面
図である。
【図2】(A)、(B)は同コンテナ輸送船の部分平断
面図である。
【図3】同コンテナ輸送船の門形クレーンの正面図であ
る。
【図4】同コンテナ輸送船の門形クレーンの側面図であ
る。
【図5】同コンテナ輸送船に使用するトレーラの平面図
である。
【図6】同コンテナ輸送船に使用するトレーラの側面図
である。
【図7】同コンテナ輸送船に使用するコンテナの斜視図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るコンテナ輸送
船の説明図である。
【図9】同コンテナ輸送船の動作を説明する側面図であ
る。
【図10】同コンテナ輸送船の動作を説明する部分平面
図である。
【符号の説明】
10 コンテナ輸送船 11 船体 12 上部デッキ 13 中間デッ
キ 14 ランプウェイ 15 ランプウ
ェイ 16 トレーラ 16a トラク
ター 17 コンテナ 18 門形クレ
ーン 19 門形クレーン 20 レール 21 レール 22 柱 23 柱 24 柱 25 柱 26 走行車輪 27 桁 28 桁 29 移動台車 30 吊り手段 30a 掛止穴 31 基台 32 柱 33 柱 34 柱 35 柱 36 柱 37 柱 38 縦梁材 39 縦梁材 40 横梁材 41 横梁材 42 横梁材 43 観音扉 44 盲壁 45 蝶番 46 撥ね上げ戸 47 蝶番 48 煽り戸 49 開口部 50 開口部 51 後輪 52 シャーシ 53 エンジン
ルーム 54 乗務員室 55 コンテナ
輸送船 56 開口部 57 開口部 58 開口部 59 開口部 60 ガイド部材 61 固定セル
ガイド 62 可動セルガイド 64 スライド
調整床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000231327 日本磁力選鉱株式会社 福岡県北九州市小倉北区馬借3丁目6番42 号 (71)出願人 598030364 松野 悦男 千葉県袖ヶ浦市野里1447−55 (71)出願人 598030375 木部 美智男 千葉県浦安市舞浜2丁目2番−10 (71)出願人 598030386 江富 哲二 熊本県熊本市龍田町陳内1737番地の10 (71)出願人 598030397 奥田 真司 埼玉県春日部市中央8−3−28 (72)発明者 川本 正男 千葉県市原市白金町5の7の3 (72)発明者 弘重 修平 山口県下関市伊倉町3丁目1−11 (72)発明者 後藤 修久 福岡県北九州市小倉北区高峰町18−15 (72)発明者 一條 倖正 東京都荒川区東日暮里3−30−9 (72)発明者 松野 悦男 千葉県袖ヶ浦市野里1447−55 (72)発明者 木部 美智男 千葉県浦安市舞浜2丁目2番−10 (72)発明者 江富 哲二 熊本県熊本市龍田町陣内1737番地の10 (72)発明者 奥田 真司 埼玉県春日部市中央8−3−28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の中間位置に中間デッキを、その上
    に上部デッキを備え、多数のコンテナを輸送するのに使
    用するコンテナ輸送船であって、 前記船体の前後の片側部にそれぞれ設けられ、前記中間
    デッキに接続されたランプウェイと、 前記船体の上部デッキの両側に船首から船尾にかけて設
    けられた左右対となるレールと、 前記対となるレール上を走行する門形クレーンとを有
    し、 しかも、前記上部デッキの前記対となるレールの間に
    は、前記コンテナを前記門形クレーンによって上下移動
    可能な開口部が設けられていることを特徴とするコンテ
    ナ輸送船。
  2. 【請求項2】 前記レール上を走行する門形クレーン
    は、少なくとも前後に2台設けられ、前記開口部も前記
    上部デッキに少なくとも前後に2箇所設けられている請
    求項1記載のコンテナ輸送船。
  3. 【請求項3】 前記開口部の周縁には、前記コンテナの
    昇降をガイドするガイド部材が設けられている請求項1
    又は2記載のコンテナ輸送船。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、前記上部デッキの船
    尾側上面に設けられた固定セルガイドと、前記上部デッ
    キの船尾側下面に設けられた収納可能な可動セルガイド
    によって構成される請求項3記載のコンテナ輸送船。
  5. 【請求項5】 前記開口部は、40フィートコンテナを
    昇降できる大きさを有すると共に、駆動源付きの開閉可
    能な蓋を有し、航海中は該蓋の上にも前記コンテナが積
    載可能となっている請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のコンテナ輸送船。
  6. 【請求項6】 前記開口部の直下の前記中間デッキに
    は、前記コンテナを搭載したトレーラ又は該コンテナを
    搭載可能な前記トレーラが、前後、左右に移動可能なス
    ライド調整床が設けられている請求項1〜5のいずれか
    1項に記載のコンテナ輸送船。
  7. 【請求項7】 前記コンテナは直方体形状であって、上
    部の4角部の他に、上部の長手方向中間位置の両側にも
    ツイストロックの掛止穴が設けられる6点吊りとなっ
    て、しかも、前記門形クレーンによって昇降する吊り手
    段には、前記掛止穴に対応する6個のツイストロック金
    具が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載
    のコンテナ輸送船。
JP5431098A 1998-02-18 1998-02-18 コンテナ輸送船 Pending JPH11227677A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012512A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Kaiko Butsuryu Kk 貨物運搬用の船舶
KR101363692B1 (ko) * 2005-09-20 2014-02-14 바르실라 핀랜드 오이 해양선박

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