JPH1122752A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
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- JPH1122752A JPH1122752A JP9178124A JP17812497A JPH1122752A JP H1122752 A JPH1122752 A JP H1122752A JP 9178124 A JP9178124 A JP 9178124A JP 17812497 A JP17812497 A JP 17812497A JP H1122752 A JPH1122752 A JP H1122752A
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- coil spring
- way clutch
- rollers
- retainer
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Abstract
防止するとともに、コイルバネを不動とし、動作安定化
を図ること。 【解決手段】同心状に配設される内外2つの環体3,4
を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状
態とに切り換える一方向クラッチAであって、円周数カ
所にころ1が周方向転動可能に収納されるポケット6を
有する保持器2と、ポケット6それぞれに圧縮状態で収
納されかつ伸張復元力によりころ1をロック側へ弾発付
勢するコイルバネ5とを備え、保持器2のポケット6内
壁面に、コイルバネ5の内周を受ける突起8が設けられ
ている。これにより、コイルバネ5のたわみが防止され
るとともに、コイルバネ6が定位置に固定される。
Description
関する。この一方向クラッチは、例えば自動車などのエ
ンジンのクランクシャフトからベルトを介して駆動され
る補機に装備するプーリに内蔵することができる。前述
の補機としては、例えば自動車のエアコンディショナ用
コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルターネータ、冷
却ファン、クランクプーリなどが挙げられる。
周数カ所に平面視矩形のポケットを径方向内外に貫通し
て設け、このポケット内に、ころと、ころをロック側へ
弾発付勢するコイルバネとを収納している。
伸張復元力でもってころを弾発付勢するようになってい
る。また、コイルバネは、ポケット内において軸方向ほ
ぼ中央に配置されていて、ころの軸方向中間部分に当接
されるようになっている。
一方向クラッチでは、コイルバネを保持器のポケット内
に収納しているだけであるため、コイルバネが平面的に
見て例えば「く」の字形に撓んでしまうことがあり、そ
のようになると、コイルバネの弾発付勢力をころに対し
て効率よく与えることができなくなる。なお、コイルバ
ネは複数用いられるが、いずれか1つでも、前述したよ
うな状態になると、ころによるロック、フリー動作が不
安定になりやすくなる。
動や衝撃の多い状況だと、この振動や衝撃によってコイ
ルバネところとの相対位置が適正位置からずれることが
あり、そのようになると、ころに対して適正な弾発付勢
力を与えることができなくなる他、ころの姿勢を斜めに
させてスキューを誘発することにもなりかねない。
おいて、コイルバネの撓みを防止するとともに、コイル
バネを不動とし、動作安定化を図ることを目的としてい
る。
ラッチは、同心状に配設される内外2つの環体を同期回
転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切
り換えるもので、円周数カ所にころが周方向転動可能に
収納されるポケットを有する保持器と、ポケットそれぞ
れに圧縮状態で収納されかつ伸張復元力によりころをロ
ック側へ弾発付勢するコイルバネとを備え、前記保持器
のポケット内壁面に、コイルバネの内周を受ける突起が
設けられている。
ころと、円周数カ所にころが1つずつ収納されるポケッ
トを有する保持器と、保持器の外周に配設される外輪
と、保持器のポケットに対応する位置にくさび状空間形
成用のカム面が設けられる内輪と、ころをくさび状空間
の狭い側へ弾発付勢するコイルバネとを備え、前記保持
器のポケット内壁面に、コイルバネの内周を受ける突起
が設けられている。
1または第2の一方向クラッチにおいて、コイルバネ
が、その伸縮方向をころの中心軸線に対して直交しかつ
一端がころの軸方向中間部分に当接するように配置され
ている。
2の一方向クラッチにおいて、前記カム面が、ほぼ平坦
に形成されており、前記コイルバネが、前記カム面に対
してほぼ平行に配設されている。
コイルバネが保持器のポケット内に設けられる突起によ
ってサポートされているから、コイルバネが撓まずに済
むようになるとともに、コイルバネが定位置に固定され
ているから、振動や衝撃を受けてもころに対するコイル
バネの相対位置が常に適正に保たれることになる。これ
により、ころに対して常にコイルバネの適正な弾発付勢
力を付与できるようになって、ころがスキューするのを
回避できるなど、ころによるロック、フリー動作の安定
化に貢献できるようになる。
心力が増大する状況においてころの挙動を安定化できる
ように、内輪にカム面を設けた構造としており、この一
方向クラッチに対して本発明を適用することによって高
速回転での使用により適したものにできる。
対するコイルバネの配置を適正にしているから、ころに
対してコイルバネの弾発付勢力をバランスよくかつ効率
よく付与できるようになる。
内輪にほぼ平坦なカム面を設けて、このカム面に対して
コイルバネをほぼ平行に配置しているから、コイルバネ
の姿勢を安定させるうえで、一層有利となる。
示す実施形態に基づいて説明する。
かり、図1は、一方向クラッチの断面図、図2は、一方
向クラッチの側面図、図3は、保持器のころ配置部分の
平面展開図、図4は、図3に示す保持器の突起の斜視図
である。
いる。この一方向クラッチAは、複数のころ1と、円周
数カ所にころ1が1つずつ収納されるポケット6を有す
る保持器2と、保持器2の外周に配設される外輪3と、
保持器2のポケット6に対応する位置にくさび状空間形
成用のカム面7が設けられる内輪4と、各ポケット6に
1つずつ圧縮状態で収納されかつ伸張復元力によりころ
1をくさび状空間の狭い側(ロック側)へ弾発付勢する
コイルバネ5とを備えている。前述のカム面7は、平坦
なキー状の切欠きとされており、このカム面7と外輪3
の内周面とでくさび状空間が形成される。
て周方向転動可能に周方向一方側に偏って収納されてい
る。コイルバネ5は、保持器2のポケット6内において
周方向他方側に偏って収納されており、その伸縮方向が
ころ1の中心軸線に対して直交しかつ一端がころ1の軸
方向中間部分に当接するように配置されている。ここで
のコイルバネ5は断面がほぼ長方形に形成されたものを
用いている。また、コイルバネ5は、内輪4のカム面7
に対してほぼ平行に配設されている。
5が配置される側の内壁面には、ポケット6内へ突出す
る突起8が一体形成されており、この突起8に対してコ
イルバネ5が外嵌装着されている。この突起8の付け根
側には周溝9が設けられていて、この周溝9にコイルバ
ネ5の一端側が係止嵌合され、突起8の外周でコイルバ
ネ5の内周を受けることにより、コイルバネ5の撓みを
防止するようになっているとともに、コイルバネ5を定
位置に固定するようになっている。なお、突起8の外径
面には、コイルバネ5の装着を容易とするためのテーパ
面10が設けられている。
れている。つまり、内輪4の軸方向一端面には、軸端へ
向けて開放するとともに径方向内外に開放するスリット
状の凹部11が、また、保持器2の軸方向一端内周側に
は、凹部11に軸方向から圧入嵌合される凸部12が、
それぞれ設けられており、これら凹部11と凸部12と
の圧入嵌合により保持器2の周方向ならびに軸方向への
動きを封じている。
説明する。外輪3の回転速度が内輪4よりも相対的に速
くなると、ころ1がくさび状空間の狭い側へ転動させら
れてロック状態となるので、外輪3と内輪4とが一体化
して同期回転し、動力伝達が行われる。しかし、外輪3
の回転速度が内輪4よりも相対的に遅くなると、ころ1
がくさび状空間の広い側へ転動させられてフリー状態と
なるので、外輪3と内輪4との間での動力伝達が遮断さ
れる。
では、コイルバネ5をころ1の軸方向中央位置に当接さ
せることにより、コイルバネ5の弾発付勢力をころ1に
対してその自転動作を補助する形態でバランスよくかつ
効率よく付与できるようにしている。しかも、このよう
なコイルバネ5を保持器2の突起8でもってサポートさ
せているから、コイルバネ5が撓まずに済むようになる
とともに、コイルバネ5を定位置に固定させているか
ら、振動や衝撃を受けてもころ1に対するコイルバネ5
の相対位置が常に適正に保たれることになる。これによ
り、ころ1に対して常にコイルバネ5の適正な弾発付勢
力を付与できるようになるので、ころ1がスキューする
のを回避できるなど、ころ1によるロック、フリー動作
の安定化に貢献できるようになる。
内輪4の外周面に形成した構造としているから、回転遠
心力が増大する状況において、ころ1の挙動を安定化で
きるなど、クラッチ動作が安定化するようになる。つま
り、回転遠心力が増大する高速回転域では、ころ1が外
輪3の内周面に押し付けられるだけとなり、すべてのこ
ろ1がロック状態である場合に一部のころ1がフリー状
態になるような現象の発生を確実に回避できるのであ
る。
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
坦に形成しているが、図5に示すように、湾曲面とする
ことができる。但し、上記実施形態のように、カム面7
を平坦に形成していれば、カム面7ところ1とで形成す
るくさび角度を、カム面7上でのころ1の位置に関係な
くほぼ一定に保つことができるので、すべてのころ1の
ロックタイミングを同期させる上で有利となる。
輪4側に形成した例を挙げているが、外輪3側に設けた
ものにも本発明を適用できる。
自動車などのエンジンに装着される各種の補機のプーリ
に内蔵することができる。具体的に、補機としてオルタ
ネータとする場合について、図6に示して説明する。こ
の場合、オルタネータのプーリ20とロータ21との間
に上記実施形態の一方向クラッチAを介装し、さらに一
方向クラッチAの軸方向両側に転がり軸受22,22を
配設している。この場合、プーリ20とロータ21との
回転差に応じて、一方向クラッチAがフリー状態とロッ
ク状態とに切り替わり、プーリ20からロータ21へ回
転動力を伝達させたり遮断させたりするようになる。な
お、オルタネータでは、プーリ20が、エンジンのクラ
ンクシャフトによりベルト23を介して回転駆動される
ため、従来では、例えばクランクシャフトの回転数が低
下すると、オルタネータの発電効率が低下する。しかし
ながら、上述したように一方向クラッチAを内蔵させれ
ば、プーリ20の回転数が低下するとき、ロータ21を
自身の慣性力によって回転数を高域に維持させるように
一方向クラッチAを機能させることができるので、発電
効率の向上に貢献できるようになる。
に限定はないが、合成樹脂で成形すると、容易に製作で
きかつ安価である。
ネを保持器のポケット内に設けられる突起によってサポ
ートさせているから、コイルバネが従来のように撓むの
を防止できるようになるとともに、コイルバネを定位置
に固定させているから、振動や衝撃を受けてもころに対
するコイルバネの相対位置を常に適正に保つことができ
るようになる。これにより、ころに対して常にコイルバ
ネの適正な弾発付勢力を付与できるようになるので、こ
ろがスキューするのを回避できるなど、ころによるロッ
ク、フリー動作の安定化に貢献できるようになる。
増大する状況においてころの挙動を安定化できるよう
に、内輪にカム面を設けた構造としており、この一方向
クラッチに対して本発明を適用することによって高速回
転での使用により適したものにできる。
コイルバネの配置を適正にしているから、ころに対して
コイルバネの弾発付勢力をバランスよくかつ効率よく付
与できるようになる。さらに、請求項4の発明では、そ
の内輪にほぼ平坦なカム面を設けて、このカム面に対し
てコイルバネをほぼ平行に配置しているから、コイルバ
ネの姿勢を安定させるうえで、一層有利となる。したが
って、請求項3や4による効果と上記コイルバネの撓み
防止による効果との相乗により、ころによる動作安定化
を一層高めることができるようになる。
ッチの動作を安定化して、同心状に配設される内外2つ
の環体間の動力伝達効率を高めることができるなど、信
頼性の向上に貢献できる。
断面図
図
で、要部を示す断面図
トを示す上半分の断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 同心状に配設される内外2つの環体を同
期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態と
に切り換える一方向クラッチであって、 円周数カ所にころが周方向転動可能に収納されるポケッ
トを有する保持器と、ポケットそれぞれに圧縮状態で収
納されかつ伸張復元力によりころをロック側へ弾発付勢
するコイルバネとを備え、 前記保持器のポケット内壁面に、コイルバネの内周を受
ける突起が設けられている、ことを特徴とする一方向ク
ラッチ。 - 【請求項2】 複数のころと、円周数カ所にころが1つ
ずつ収納されるポケットを有する保持器と、保持器の外
周に配設される外輪と、保持器のポケットに対応する位
置にくさび状空間形成用のカム面が設けられる内輪と、
ころをくさび状空間の狭い側へ弾発付勢するコイルバネ
とを備え、 前記保持器のポケット内壁面に、コイルバネの内周を受
ける突起が設けられている、ことを特徴とする一方向ク
ラッチ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の一方向クラッ
チにおいて、コイルバネが、その伸縮方向をころの中心
軸線に対して直交しかつ一端がころの軸方向中間部分に
当接するように配置されている、ことを特徴とする一方
向クラッチ。 - 【請求項4】 請求項2に記載の一方向クラッチにおい
て、前記カム面が、ほぼ平坦に形成されており、前記コ
イルバネが、前記カム面に対してほぼ平行に配設されて
いる、ことを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17812497A JP3740253B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17812497A JP3740253B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 一方向クラッチ |
Publications (2)
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---|---|
JPH1122752A true JPH1122752A (ja) | 1999-01-26 |
JP3740253B2 JP3740253B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=16043080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17812497A Expired - Fee Related JP3740253B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3740253B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0947722A2 (en) * | 1998-01-27 | 1999-10-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch |
JP2007198608A (ja) * | 2007-04-23 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | 一方向クラッチおよび一方向クラッチ内蔵プーリ |
JP2012087933A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Shih-Chou Wen | トランスミッション構造のスライドブロックストッパー部 |
CN108923580A (zh) * | 2017-03-10 | 2018-11-30 | 蒋先正 | 变档轮毂驱动电机 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP17812497A patent/JP3740253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0947722A2 (en) * | 1998-01-27 | 1999-10-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch |
EP0947722A3 (en) * | 1998-01-27 | 2000-10-25 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch |
JP2007198608A (ja) * | 2007-04-23 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | 一方向クラッチおよび一方向クラッチ内蔵プーリ |
JP2012087933A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Shih-Chou Wen | トランスミッション構造のスライドブロックストッパー部 |
CN108923580A (zh) * | 2017-03-10 | 2018-11-30 | 蒋先正 | 变档轮毂驱动电机 |
CN108923580B (zh) * | 2017-03-10 | 2019-07-05 | 蒋先正 | 变档轮毂驱动电机 |
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---|---|
JP3740253B2 (ja) | 2006-02-01 |
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