JPH11225641A

JPH11225641A - 釣魚外し具

Info

Publication number: JPH11225641A
Application number: JP3573398A
Authority: JP
Inventors: Minoru Kitayama; 實北山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-02-18
Filing date: 1998-02-18
Publication date: 1999-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】釣りに夢中になっても紛失したりせず、釣魚
を手でつかむことなく釣針から簡単に外すことのできる
釣魚外し具を提供すること。【解決手段】この釣魚外し具１は、掌を被う被掌部３
と手甲を被う被甲部４とから筒状に形成された手装着体
２と、手装着体２の被掌部３に取り付けられて釣魚に掛
かった釣針を掛止する針掛止棒７とを備え、針掛止棒７
は、四本指長手方向とほぼ直角横向きで被掌部３に取り
付けられる棒本体１０と、棒本体１０から人差指先端側
に向けて屈曲し更に先端が親指側へ折り返されている略
Ｕ字状のフック部９とから構成されているとともに、針
掛止棒７のフック部９は親指と人差指との間に掌から突
出して配置されている。また、フック部９は、手装着体
２に手を装着した状態で親指が届く位置に配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、釣魚を手でつかむ
ことなく釣針から簡単に外すことのできる釣魚外し具に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、船上、波止場上、あるいは、釣り
筏上などからサビキ釣や一本釣などの魚釣りが盛んに行
われている。釣り上げた魚を釣針から外すにあたって
は、一般に片手で魚体をつかみ、他方の手で釣針を外し
ていることが多い。そのため、魚の背びれや腹びれが刺
さって、知らぬ間に掌のあちこちを傷めていることがあ
り、そのまま放置すると掌が荒れて大変であった。一
方、つかんだ手には魚特有のぬめりが付着するので、魚
を釣り上げる度に手を洗うのが理想的であるが、海面か
ら高い場所などでは手洗いできないことがある。そのた
め、釣竿の握り部分がヌルヌルして滑りやすくなり、釣
りの途中で度々竿を拭わなければならない事態が生じ
る。

【０００３】そこで、金属棒からなる市販の釣魚外し具
を手元に置いて使用するようにしたのである。但し、そ
の場合でも片手で魚体をつかみ、他方の手で釣魚外し具
を持って釣魚を外さなければならないので、掌が傷つい
たり汚れたりすることに変わりはない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、魚がよく釣
れる頃合になると、釣人は釣り上げた魚を前記の釣魚外
し具を用いて素早く外そうとする。しかしながら、魚外
しに手間がかかりそれに加えて、隣の釣り人がよく釣れ
ているのをみると、尚更早く釣針を海に投げ入れようと
気が焦る。そこで、つい、手に持っていた釣魚外し具を
釣針とともに海に投げ込んでしまうことがある。このよ
うに釣魚外し具を失ってしまったのでは、せっかく持参
したのにも拘らず釣魚外し具を有用に使用できないこと
となる。その結果、再び釣魚を手でつかんで掌を傷つけ
るといったことが繰り返される。本発明者は無類の釣好
きであり、楽しく釣りをしようと思って出掛けるのだ
が、帰るときは釣魚外し具を紛失し、手を傷つけ、その
うえ手を十分に洗ったつもりでも洗い切れず、失望感の
残ることが多かった。

【０００５】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、釣りに夢中になっても紛失した
りせず、釣魚を手でつかむことなく釣針から簡単に外す
ことのできる釣魚外し具の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る釣魚外し具は、掌を被う被掌部と手甲
を被う被甲部とから筒状に形成された手装着体と、手装
着体の被掌部に取り付けられて釣魚に掛かった釣針を掛
止する針掛止棒とを備え、針掛止棒は、四本指長手方向
とほぼ直角横向きで被掌部に取り付けられる棒本体と、
棒本体から人差指先端側に向けて屈曲し更に先端が親指
側へ折り返されている略Ｕ字状のフック部とから構成さ
れているとともに、針掛止棒のフック部は親指と人差指
との間に掌から突出して配置された構成にしてある。

【０００７】また、前記の構成におけるフック部は、手
装着体に手を装着した状態で親指が届く位置に配置され
ているものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形態に係る
釣魚外し具を示す外観図、図２はこの釣魚外し具の平面
図である。各図において、本実施形態による釣魚外し具
１は、掌を被う被掌部３と手甲を被う被甲部４とから筒
状に形成された手装着体２と、手装着体２の被掌部３に
取り付けられ釣魚に掛かった釣針を掛止する針掛止棒７
とから主に構成されている。この針掛止棒７は手装着体
２に一体的に取り付けられている。尚、この釣魚外し具
１は右手用である。

【０００９】手装着体２は例えばポリ塩化ビニルシート
材で主に構成されており、被甲部４の一部は例えば糸ゴ
ムを綿糸とともに織り込んでなる伸縮部５として構成さ
れている。但し、この伸縮部５の代わりに、被甲部４に
フック面ファスナおよびループ面ファスナの双方を設け
ておき、これらの面ファスナで手装着体２のフィット調
整を行うようにしてもよい。また、手甲の第１関節と対
面する部分の被甲部４には、横に長いスリット部６が形
成されている。そして、手装着体２の小指側を被う部分
は、手から抜け落ちないよう、幾分丸みを帯びて膨出さ
せてある。

【００１０】針掛止棒７は、四本指長手方向と直角横向
き（すなわち、掌の遠位手掌皮線ないし近位手掌皮線に
沿って）に手装着体２の被掌部３に取り付けられる棒本
体１０と、棒本体１０から先ず人差指先端側に向けて屈
曲しその後親指側へフック先端８を折り返して形成され
た略Ｕ字状のフック部９とから構成されている。針掛止
棒７は、固定布材１２により被われ縫糸１３で縫着され
て被掌部３に取り付けられている。棒本体１０には複数
の張出部１１が形成されており、針掛止棒７が固定布材
１２から抜脱しないようになっている。但し、固定布材
１２は縫着でなく、接着材や熱融着などにより手装着体
２の被掌部３に取り付けても構わない。

【００１１】この針掛止棒７のフック部９は、図３のよ
うに、親指Ｓと人差指Ｍの間の空間に掌から突出して配
置されている。また、フック部９は、図４に示すよう
に、手装着体２に手を装着した状態で親指Ｓが届く位置
に配置されている。

【００１２】引続き、釣魚外し具１による釣魚外し動作
について説明する。この釣魚外し具１は多くの種類の釣
魚に対し適用できるが、特に小アジ、小サバ、イワシな
どのように身が柔らかく頻繁に釣れる魚種に好適であ
る。まず、魚を釣り上げたときは、図５に示すように、
釣竿からの釣糸１４に針掛止棒７のフック部９を引っ掛
けて手前に引き寄せる。そして、図６に示すように、釣
針１５から１５〜２５cm上方の釣糸１４を左手で持ち、
持った位置よりも下の釣糸１４へ針掛止棒７のフック部
９を掛け直す。そして、釣針１５が掛かった釣魚Ｆの口
元までフック部９を滑らせて、左手に持った釣糸１４を
少し下に降ろす。同時に針掛止棒７を釣魚Ｆとともに上
に持ち上げると、釣糸１４は左手で持った部分が下にな
ってＶ字状になる。

【００１３】すると、釣針１５はその湾曲部分がフック
部９を跨いだ状態で掛止され、針先は釣魚Ｆの体重によ
り自然と下向きになる。これにより、釣魚Ｆが少し跳ね
動いたり、あるいは右手を軽く上下させるだけで、釣魚
Ｆは自重によりいとも簡単に釣針１５から外れて落下す
る。一方、釣針１５に掛かった釣魚Ｆが外れにくいとき
は、図７に示すように、補助的に親指Ｓで釣針１５近傍
の魚体を上から軽く押さえるだけで、釣魚Ｆは確実に釣
針１５から外れて落下する。

【００１４】因みに、釣魚外し位置の下方にクーラなど
の入れ物を置き、その上方で釣魚Ｆを外すようにすれ
ば、釣魚Ｆは入れ物に直接入るので、従来のように手で
魚をつかむ必要が一切なく、手を傷つけたり魚のぬめり
が掌に付着するようなこともない。また、この釣魚外し
具１を使用することにより、手で釣魚Ｆを強く握り過ぎ
て魚を弱めるといったこともなく、クーラなどに活きの
よい魚を取り込むことができるのである。

【００１５】また、針掛止棒７のフック部９は親指Ｓと
人差指Ｍとの間に掌から突出して配置されているので、
他の作業を行う場合でも何ら支障を生じるものではな
い。例えば、図８に示すように、右手に釣魚外し具１を
装着したまま両手で釣糸１４，１４を結ぶといった、細
かな作業を行う場合でも作業の邪魔にならない。

【００１６】加えて、手装着体２の一部に伸縮部５を用
いてあるので、素手の場合は無論のこと、釣用手袋など
を装着した上からでも手装着体２の装着・取外しを無理
なく行うことができる。また、被甲部４にスリット部６
を形成してあるので、手を握ったときスリット部４が開
き、装着時でも容易に手を開いたり閉じたりできる。こ
れにより、指も自由動作することができ、装着による違
和感を全く感じさせない。そして、掌は大部分が手装着
体２の被掌部３で被われていることから、防寒効果があ
り、釣魚のひれなどが触れたとしても掌の傷つきを防止
できる。

【００１７】尚、上記の実施形態では、右手用の釣魚外
し具を例示したが、左手用として構成することも可能で
ある。

【００１８】また、フック部の略Ｕ字状形状とは、文言
通りＵ字形状を指すのは無論のこと、Ｖ字状や逆Ω字状
などの形状も含み、釣針の湾曲部分を掛止保持できる形
状であればよい。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る釣魚外
し具においては、棒本体から人差指先端側に向けて屈曲
し、更に先端が親指側へ折り返されている略Ｕ字状のフ
ック部が、親指と人差指との間に掌から突出して配置さ
れているから、フック部を釣糸に引っ掛けた状態で釣糸
に沿って案内すると、釣糸先端に結ばれている釣針がフ
ック部に掛かる。すると、釣針の針先は釣魚の重みによ
り下を向く。従って、釣魚自身が暴れて動いたり、ある
いは少し針掛止棒を上下に手で揺するだけで、釣魚をそ
の重みにより針先から簡単に外すことができるのであ
る。また、釣魚外し具は釣りの最中において常時手に装
着されるので、釣りに夢中になっても紛失することがな
く、魚外し具として有用に使用することができる。更
に、他の作業も各指の動作が自由であるから、何ら支障
を生じない。

【００２０】そして、手装着体に手を装着した状態で親
指が届く位置にフック部を配置してあるので、釣魚がし
っかりと掛かって外れにくいような場合でも、釣針の掛
かっている位置近傍の魚体を親指で補助的に押すだけ
で、釣魚を釣針から確実に外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る釣魚外し具を示す外
観図である。

【図２】前記釣魚外し具を示す平面図である。

【図３】前記釣魚外し具を手に装着した態様を示す外観
図である。

【図４】前記釣魚外し具を装着した状態で手を握った態
様を示す外観図である。

【図５】前記釣魚外し具で釣糸を引っ掛けた態様を示す
外観図である。

【図６】前記釣魚外し具のフック部に釣針を掛けた態様
を示す外観図である。

【図７】釣針に掛かった釣魚を親指で補助的に外す態様
を示す外観図である。

【図８】前記釣魚外し具を装着したまま両手で作業する
態様を示す外観図である。

【符号の説明】

１釣魚外し具２手装着体３被掌部４被甲部７針掛止棒８フック先端９フック部１０棒本体１５釣針Ｆ釣魚Ｍ人差指Ｓ親指

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】掌を被う被掌部と手甲を被う被甲部とか
ら筒状に形成された手装着体と、手装着体の被掌部に取
り付けられて釣魚に掛かった釣針を掛止する針掛止棒と
を備え、針掛止棒は、四本指長手方向とほぼ直角横向き
で被掌部に取り付けられる棒本体と、棒本体から人差指
先端側に向けて屈曲し更に先端が親指側へ折り返されて
いる略Ｕ字状のフック部とから構成されているととも
に、針掛止棒のフック部は親指と人差指との間に掌から
突出して配置されていることを特徴とする釣魚外し具。
【請求項２】フック部は手装着体に手を装着した状態
で親指が届く位置に配置されていることを特徴とする請
求項１に記載の釣魚外し具。