JPH11225573A - 被覆装置およびキノコの人工栽培システム - Google Patents

被覆装置およびキノコの人工栽培システム

Info

Publication number
JPH11225573A
JPH11225573A JP10031742A JP3174298A JPH11225573A JP H11225573 A JPH11225573 A JP H11225573A JP 10031742 A JP10031742 A JP 10031742A JP 3174298 A JP3174298 A JP 3174298A JP H11225573 A JPH11225573 A JP H11225573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
base plate
cultivation
chute
surface material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10031742A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hara
弘 原
Tsutomu Ota
勉 太田
Mitsunaga Tanaka
光長 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANSAI SOGO KANKYO CENTER KK
Kansai Environmental Engineering Center Co Ltd
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
KANSAI SOGO KANKYO CENTER KK
Kansai Environmental Engineering Center Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANSAI SOGO KANKYO CENTER KK, Kansai Environmental Engineering Center Co Ltd, Oji Paper Co Ltd filed Critical KANSAI SOGO KANKYO CENTER KK
Priority to JP10031742A priority Critical patent/JPH11225573A/ja
Publication of JPH11225573A publication Critical patent/JPH11225573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培容器中の培地の表面に新たな表層材料を
積層する異層作業が人手によって行われており、作業効
率が悪い。 【解決手段】 テーブル13上に位置決め状態で載置さ
れるビン11の開口部に対応した口金15を有し、この
口金15がテーブル13上のビン11の開口部に押し当
たるセット位置と、上方に退避するリセット位置とに昇
降可能な口金板16と、ビン11に充填される表層材料
が貯留されるシュート17を有し、このシュート17の
下端がセット位置に下降した口金板16の表面に対して
摺動して口金15に連通する充填位置と、連通しない退
避位置とに口金板16に沿って往復動可能な移送コンテ
ナ18と、下端がテーブル13上のビン11に充填され
た表層材料の表面を所定の押圧力で押圧する押圧位置
と、移送コンテナ18よりも上方に退避する退避位置と
に昇降可能なポンチ21とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆装置およびこ
の被覆装置を用いるキノコの人工栽培システムに関し、
特にハタケシメジの人工栽培に応用して好適なものであ
るが、ホンシメジ, マツタケ, アミタケ, マッシュルー
ム, ブナシメジなど、すべてのキノコに応用可能であ
る。
【0002】
【従来の技術】一般のキノコ栽培においては、工業的規
模で大量かつ安定して生産することが可能な菌床栽培法
が定着し、この方法で栽培したブナシメジ, ヒラタケ,
エノキタケ, マイタケなど多くの商品が市場に出回って
いる。
【0003】これに対し、ハタケシメジの人工栽培方法
としては、野外栽培法と室内栽培法とが知られている
が、野外栽培法では栽培期間が長くかかるために1年に
1回または2回しか収穫できず、しかも天候などによっ
て収穫量が左右されるため、通常は室内栽培法に関心が
集まっている。
【0004】このハタケシメジの室内栽培法として従来
知られているものは、特公平5−15404号公報に開
示されているように、バーク堆肥あるいはおが屑などの
支持体に米糠その他の栄養素などの添加物を混合してな
る培地を栽培容器に充填し、これを殺菌してハタケシメ
ジの種菌を接種し、一定の温度および湿度に調整した室
内で菌を数十日間培養して菌糸を栽培容器内に蔓延させ
た後、培地の上層部を掻き取って水分を補給し、さらに
培地と異なる組成の新たな表層材料で培地を覆い、再び
一定の温度および湿度に調整した室内で子実体を発芽成
長させるようにしたものである。
【0005】また、上述した表層材料の被覆処理後に一
定の温度および湿度に調整した室内で栽培容器内の菌を
数日に亙って育成し、次いで菌糸が侵入していない表層
材料の上層部を掻き取り、これを一定の温度および湿度
に調整した室内で子実体を発芽成長させるようにした技
術が特開平7−44号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通年栽培が可能なブナ
シメジ, ヒラタケ, エノキタケ, マイタケなどでは、全
ての工程で機械化が図られているため、日産1, 000
〜20, 000本程度の規模で人工栽培が可能であり、
肉体的な労力はさほど必要としていない。
【0007】しかしながら、ハタケシメジでは培地の上
層部を掻き取って、ここに新たな表層材料を充填すると
いう、いわゆる異層処理を追加する必要があり、上述し
たブナシメジ, ヒラタケ, エノキタケ, マイタケなどの
キノコとは栽培方法の性質が相違するため、従来からあ
る機械化装置をそのまま使用して栽培することができな
い。このため、ハタケシメジを人工栽培するに際して異
層処理を行う場合、従来では手作業により行っており、
培地や表層材料が雑菌に汚染される可能性があるので、
事業規模で生産する場合にはこれらが大きな障害となる
ことが予想される。
【0008】このようなことから、ハタケシメジおよび
これと同等な異層処理を必要とするキノコに対する人工
栽培法の自動化システムの実現に対する要求があった。
【0009】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、キノコの菌糸が
蔓延する栽培容器中の培地の表面に新たな表層材料を自
動的に積層するための被覆装置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、一連の作業を人手
を介することなく自動的に行い得るキノコの人工栽培シ
ステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の形態
は、キノコの菌糸が蔓延する栽培容器中の培地の表面に
新たな表層材料を積層するための被覆装置であって、前
記栽培容器が位置決め状態で載置される容器載置台と、
この容器載置台上に載置される前記栽培容器の開口部に
対応した口金を有し、当該容器載置台との対向方向に昇
降可能な口金板と、この口金板の前記口金が前記容器載
置台上の前記栽培容器の前記開口部に押し当たるセット
位置と、前記栽培容器の前記開口部から上方に退避する
リセット位置とに当該口金板を昇降させるための口金板
昇降手段と、前記栽培容器に充填される前記表層材料が
貯留されて下端が前記口金板の前記口金に連通し得るシ
ュートを有し、このシュートの下端が前記セット位置に
下降した前記口金板の表面に沿って移動し得る移送コン
テナと、この移送コンテナの前記シュートの下端が前記
セット位置に下降した前記口金板の前記口金に連通する
充填位置と、連通しない退避位置とに当該移送コンテナ
を前記口金板に沿って往復動させるためのコンテナ駆動
手段と、前記口金板の上方に配置され、前記口金板の前
記口金との対向方向に昇降可能なポンチと、このポンチ
の下端が前記容器載置台上の前記栽培容器に充填された
前記表層材料の表面を所定の押圧力で押圧する押圧位置
と、前記移送コンテナよりも上方に退避する退避位置と
に当該ポンチを昇降させるためのポンチ昇降手段とを具
えたことを特徴とする被覆装置にある。
【0012】本発明の第1の形態によると、容器載置台
上に栽培容器が位置決め状態で載置されると、口金板昇
降手段が作動してリセット位置にある口金板をセット位
置に下降させ、口金板の口金を栽培容器の開口部に押し
当てる。
【0013】次いで、コンテナ駆動手段が作動して退避
位置にある移送コンテナを充填位置側に移動させると、
シュートの下端が口金板の表面を摺動し、シュートの下
端が口金と合致したところで、シュート内に貯留された
表層材料が栽培容器中の培地の表面に落下堆積する。こ
のようにして栽培容器中に新たな表層材料を充填した
後、コンテナ駆動手段により移送コンテナは再び退避位
置に戻される。
【0014】そして、ポンチ昇降手段が作動して退避位
置にあるポンチを押圧位置まで下降させ、栽培容器中の
表層材料の表面を所定の押圧力で押圧し、再びその退避
位置まで戻される。
【0015】しかるのち、口金板昇降手段が作動してセ
ット位置にある口金板をリセット位置に戻すことによ
り、栽培容器が容器載置台から搬出可能な状態となる。
【0016】一方、本発明による第2の形態は、キノコ
の菌糸が蔓延する培地が充填された栽培容器の開口部か
ら前記培地の上層部を除去するための培地掻き取り装置
と、前記上層部が排除された前記栽培容器内の前記培地
に水を供給するための給水装置と、給水された前記培地
の表面に新たな表層材料を積層するための被覆装置と、
前記培地掻き取り装置に前記栽培容器を搬入し、前記培
地掻き取り装置と前記給水装置と前記被覆装置との間で
前記栽培容器の受け渡しを行い、前記被覆装置から前記
栽培容器を搬出するための容器搬送手段とを具えたこと
を特徴とするキノコの人工栽培システムにある。
【0017】本発明の第2の形態によると、キノコの菌
糸が蔓延する培地を充填した栽培容器が容器搬送手段に
よって培地掻き取り装置に搬入され、この培地掻き取り
装置は、栽培容器の開口部から培地の上層部を除去す
る。上層部が排除された栽培容器は、容器搬送手段によ
って培地掻き取り装置から給水装置に搬送され、この給
水装置は、栽培容器内の培地に水を供給する。培地に水
が供給された栽培容器は、再び容器搬送手段によって給
水装置から被覆装置に搬送され、この被覆装置は、栽培
容器内の培地の表面に新たな表層材料を積層し、この栽
培容器は、容器搬送手段によって被覆装置から搬出され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による被覆装
置において、キノコがハタケシメジであることが有効で
あるけれども、ホンシメジ, マツタケ, アミタケ, マッ
シュルーム,ブナシメジなど、すべてのキノコに対して
有効である。
【0019】移送コンテナに保持されてシュートを開閉
し得るシャッタと、シュートに対してシャッタを開閉す
るためのシャッタ駆動機構とをさらに具えるようにして
も良い。この場合、シャッタの表面は、摩擦抵抗の少な
い樹脂などで形成することが望ましい。これによって、
栽培容器に供給される表層材料の量が適正に保持され、
栽培容器に充填された表層材料の団粒化が抑制される。
【0020】また、シュートに供給される表層材料を貯
留すると共に退避位置にある移送コンテナのシュートの
直上に配置され、退避位置にある移送コンテナのシュー
トに所定量の表層材料を供給するためのホッパをさらに
具えるようにしても良い。この場合、表層材料を攪拌す
るための攪拌部材をホッパ内に回転自在に取り付け、こ
の攪拌部材を回転させる回転駆動手段をさらに設けるこ
とも可能である。これによって、シュート内に貯留され
る表層材料の量およびコンテナ駆動手段の駆動能力が最
小限に抑えられる。
【0021】同様に、表層材料を攪拌するための攪拌部
材をシュート内に回転自在に取り付け、この攪拌部材を
回転させる回転駆動手段を移送コンテナに搭載するよう
にしても良い。これによって、均質な表層材料が栽培容
器に供給される。
【0022】また、口金が下方ほど内径が増大するテー
パ状内周面を有し、このテーパ状内周面がセット位置に
て容器載置台上の栽培容器の開口部の上端に押し当たる
ことが望ましい。これによって、シュートから栽培容器
内に流下する表層材料が容器載置台上に漏れ落ちること
なく、栽培容器の開口部と口金とが隙間なく当接する。
【0023】一方、本発明の第2の形態によるキノコの
人工栽培システムにおいて、キノコがハタケシメジであ
ることが有効である。
【0024】培地掻き取り装置に搬送される栽培容器の
開口部からキャップを取り外すキャップ取り外し装置を
さらに具えるようにしても良い。逆に、表層材料が充填
された栽培容器の開口部にキャップを装着するためのキ
ャップ取り付け装置をさらに具えるようにしても良い。
【0025】また、表層材料を積層してキノコの菌糸を
育成した栽培容器の開口部から、表層材料の上層部を除
去する表層材料掻き取り装置と、この表層材料掻き取り
装置に対して栽培容器の搬入および搬出を行うための第
2の容器搬送手段とをさらに具えるようにしても良く、
この場合、第2の容器搬送手段によって表層材料掻き取
り装置に搬送される栽培容器の開口部からキャップを取
り外す第2のキャップ取り外し装置をさらに具えるよう
にしても良い。
【0026】
【実施例】本発明による被覆装置を組み込んだ本発明に
よるハタケシメジの人工栽培システムの一実施例につい
て、図1〜図9を参照しながら詳細に説明するが、本発
明はこのような実施例に限らず、同様な課題を内包する
他のキノコ類の人工栽培法にも応用することができる。
【0027】ハタケシメジの人工栽培システムは、大別
してハタケシメジの菌種を培地で培養する培養工程と、
培地の上層部を掻き取って表層材料で覆う異層処理と、
子実体の発芽工程とに分けられ、例えば特公平5−15
404号公報に開示されている通りであるが、本実施例
では、異層処理と発芽工程との間に特開平7−44号公
報に開示されているような育成工程、すなわち異層処理
後の培地を育成する工程と、表層材料の上層部を掻き取
る排土処理とを組み込んでいる。
【0028】より詳細に説明すると、培養工程は、培養
容器である例えばポリプロピレン製のキャップ付きビン
に例えばバーク堆肥を主成分とする培地を詰め、この培
地内のカビやバクテリアなどの害菌を殺菌処理した後、
ハタケシメジの種菌を培地に接種し、これを所定温度お
よび所定湿度に保持された培養室にて数十日間培養し、
培地の全域に亙って菌糸を蔓延させるものである。異層
処理は、ハタケシメジの菌糸が蔓延する栽培容器の培地
の上層部を掻き取って多量の水分を補給し、さらに培地
と異なる組成のバーク堆肥を主成分とする表層材料で培
地を覆うようにしたものである。育成工程は、培養工程
とは異なる所定温度および所定湿度に保持された育成室
にて数日間に亙り、異層処理後の培地から表層材料内へ
菌糸を成長させるものである。排土処理は、表層材料の
上層部をその厚さの例えば1/2〜1/3程度掻き取っ
て菌糸に刺激を与えるものである。発芽工程は、培養工
程や育成工程とは異なる所定温度および所定湿度に保持
れさた発芽室にて数日間に亙り、表層材料の表面から子
実体を発芽させて成長させるものである。
【0029】ここで用いることが可能な培地としては、
オガクズやバーク堆肥などの腐植性基材を支持体とし、
これに米糠, 鶏糞, 腐葉土, 灰, 寒天残渣などを加えた
培地に無機化合物、例えばケイ素化合物(特開昭62−
210921号公報参照)やアルカリ土類金属化合物
(特開平5−192035号公報参照)、その他ケイ皮
酸もしくはその関連物質(特開昭60−3918号公報
参照)、亜硫酸パルプ廃液より分別したリグニン、糖複
合体を中心とする成分のスルホン酸塩(特開昭61−1
00505号公報参照)、発生率向上剤としてクエン
酸, リンゴ酸, アスコルビン酸などの有機酸(特開平7
−303419号公報参照)、過酸化水素または次亜塩
素酸ナトリウム(特開平9−19218号公報参照)、
浄水ケーキやカニ殻(特開平9−233943号公報参
照)を添加したものを採用することができる。また、ヒ
ラタケ, ナメコ, エノキタケ, シイタケ, マイタケの室
内栽培法で用いられるそれぞれの培地にホップ粕, ビー
ル粕, 麦芽屑(特開昭54−7695号公報参照)を添
加したものや、乾燥ビール粕(特開平8−154482
号公報参照)を用いることも可能である。
【0030】このような本実施例におけるハタケシメジ
の人工栽培システムの概念を図1に示す。すなわち、上
述した異層処理を行うための異層装置100がそれぞれ
容器搬送手段としての図示しないローラコンベヤなどの
コンベヤを介して培養室200と育成室300との間に
設けられ、同様に、排土処理を行うための排土装置40
0がそれぞれ図示しないローラコンベヤなどのコンベヤ
を介して育成室300と発芽室500との間に設けられ
ている。
【0031】本実施例における異層装置100は、ビン
にねじ込まれたキャップをビンから取り外すキャップ取
り外し装置101と、ハタケシメジの菌糸が蔓延するビ
ンの培地の上層部を一定量掻き取るための培地掻き取り
装置102と、培地の上層部が掻き取った培地に多量の
水を供給する給水装置103と、培地と異なる組成の表
層材料をビンに充填する被覆装置104と、ビンにキャ
ップをねじ込むキャップ取り付け装置105と、これら
をそれぞれ接続するローラコンベヤなどの図示しない容
器搬送手段としてのコンベヤとで構成されている。
【0032】また、本実施例における排土装置400
は、ビンにねじ込まれたキャップをビンから取り外すキ
ャップ取り外し装置401と表層材料の上層部を掻き取
る表層材料掻き取り装置402と、これらを接続するロ
ーラコンベヤなどの図示しない容器搬送手段としてのコ
ンベヤとで構成されている。
【0033】排土装置400のキャップ取り外し装置4
01および表層材料掻き取り装置402は、異層装置1
00のキャップ取り外し装置101および培地掻き取り
装置102と基本的に同じものであり、例えば実公平2
−33492号公報に開示されたキャップ取り外し装置
や、実公平4−30248号公報に開示された培地掻き
取り装置をそれぞれ利用することができる。また、給水
装置103は、特公平7−121177号公報に開示さ
れた給水装置を利用することができ、本実施例では多量
の水をビンに供給してビンの開口端から水を溢流させた
後、ビンをほぼ180°反転して余分な水をビンから排
出し、培地における菌床面の含水率が一定となるように
調整している。さらに、ビンにキャップをねじ込むキャ
ップ取り付け装置105は、特公昭62−41952号
公報に開示されたキャップ取り付け装置を利用すること
ができる。
【0034】被覆装置104は、上層部が掻き取られた
培地を一定量の表層材料で覆い、その上端を軽く突いて
ハタケシメジの自然な発生状態に近づけるようにするも
のである。この場合、表層材料の主要部を構成するバー
ク堆肥は、含水率を高くして攪拌を行うと、粘性が発現
して団粒化しやすくなることから、できるだけ捏ねずに
処理して菌の生育を損なわないようにしている。
【0035】本実施例で用いることができる表層材料と
しては、微細粒子からなる鉱物質(特公平5−1540
4号公報参照)を採用することができるが、寒天製造中
に得られる熱水不溶性濾過副産物を醗酵分解した寒天残
渣(特開平5−168343号公報参照)、あるいは杉
のおが屑とケイ酸アルミニウム, ケイ酸カルシウム,酸
化第一鉄, 酸化第二鉄, 四三酸化鉄との混合物(特開平
7−322754号公報参照)、あるいは下部をバーク
堆肥, 上部をおが屑と軽石質の火山砂礫との混合物(特
開平9−19219号公報参照)、広葉樹のおが屑と軽
石質の火山砂礫との混合物(特開平9−84457号公
報参照)なども使用可能であり、さらに有効なものとし
ては腐植性基材(特開平9−308373号公報参照)
を挙げることができる。
【0036】本実施例における被覆装置104を図2〜
図9に示す。すなわち、本実施例における被覆装置10
4は、複数(図示例では16個)のビン11を整列状態
で収容するケージ12が位置決め状態で載置される容器
載置台としてのテーブル13と、このテーブル13上に
載置されるビン11の開口部に対応した複数列の開口1
4および口金15を有し、テーブル13との対向方向に
昇降可能な口金板16と、この口金板16の口金15が
テーブル13上のビン11の開口部に押し当たるセット
位置(図3, 図6, 図8, 図9参照)と、ビン11の開
口部から上方に退避するリセット位置(図2参照)とに
口金板16を昇降させるための後述する口金板昇降手段
と、ビン11に充填される表層材料が貯留されて下端が
口金板16の1列に並ぶ口金15に同時に連通し得るシ
ュート17を有し、口金15の配列方向に沿ったシュー
ト17の細長い下端がセット位置に下降した口金板16
の表面に沿って図2中、左右方向に移動し得る移送コン
テナ18と、この移送コンテナ18に保持されてシュー
ト17を開閉し得るシャッタ19と、シュート17に対
してシャッタ19を開閉するための後述するシャッタ駆
動機構と、移送コンテナ18のシュート17の下端がセ
ット位置に下降した口金板16の口金15に順次連通す
る充填位置(図8参照)と、連通しない退避位置(図2
および図9参照)とに移送コンテナ18を口金板16に
沿って往復動させるための後述するコンテナ駆動手段
と、シュート17に供給される表層材料を貯留すると共
に退避位置にある移送コンテナ18のシュート17の直
上に配置され、退避位置にある移送コンテナ18のシュ
ート17に所定量の表層材料を供給するためのホッパ2
0と、口金板16の上方に配置され、口金板16の口金
15との対向方向に昇降可能なポンチ21と、このポン
チ21の下端がテーブル13上のビン11に充填された
表層材料の表面を所定の押圧力で押圧する押圧位置(図
9参照)と、移送コンテナ18よりも上方に退避する退
避位置(図2, 図3, 図8参照)とにポンチ21を昇降
させるための後述するポンチ昇降手段とを具えている。
【0037】本実施例では、複数(図示例では16個)
のビン11を1つのケージ12に整列状態で収容し、こ
れを1ケースとして処理するようにしている。
【0038】テーブル13の上に載置されたビン11の
開口部とセット位置にある口金板16との当接状態を図
6に示す。すなわち、本実施例における口金15は、下
方ほど内径が増大するテーパ状内周面を有し、このテー
パ状内周面がセット位置にてテーブル13上のビン11
の開口部の上端に押し当たるようになっている。これに
より、シュート17からビン11に流下する表層材料が
テーブル13上に漏れ落ちることなく、ビン11の開口
部と口金15とを隙間なく当接させることができる。
【0039】口金板16がリセット位置にある状態の被
覆装置104の側面形状を図2に示し、口金板16がセ
ット位置にある被覆装置104の正面形状を図3に示
し、本実施例における口金板昇降手段の一部の概略機構
を模式的に表す図7に示す。すなわち、フレーム22に
対して昇降自在に保持された口金板16の左右両側に
は、一対の昇降リンク23が下向きに突設されており、
これら昇降リンク23の下端は、水平な連結ピン軸24
の両端部に相互にピン止めされている。この連結ピン軸
24に一端部が回動自在に枢着された揺動リンク25の
中央部は、フレーム22に対して回動自在に枢支されて
おり、この揺動リンク25の他端部は、下端部がリセッ
トレバー26の中央部に回動自在にピン止めされた連結
リンク27の上端部が回動自在にピン止めされている。
リセットペダル28が一端部に設けられたリセットレバ
ー26の基端は、フレーム22に回動自在に枢支され、
リセットレバー26とフレーム22との間には、リセッ
トペダル28を上方に付勢する戻しばね29が取り付け
られている。
【0040】また、リセットレバー26の側方には、ロ
ック解除ペダル30を一端部に設けたロック解除レバー
31が配置され、このロック解除レバー31の基端がフ
レーム22に回動自在に枢支されている。一方、フレー
ム22には、口金板16のセット位置に対応した回動位
置にあるリセットレバー26の側端面に当接し得るロッ
クピン32の先端部を貫通状態で支持する筒状のロック
ピンガイド33が固定されており、ロックピン32の基
端部は、中央部がフレーム22に対して回動自在に枢支
された揺動リンク34の下端部に回動自在にピン止めさ
れている。揺動リンク34の上端部と前記ロック解除レ
バー31とは、連結ロッド35の両端部にそれぞれ回動
自在に連結されており、ロック解除レバー31とフレー
ム22との間には、ロック解除ペダル30を上方に付勢
する戻しばね36が取り付けられている。
【0041】初期位置において、口金板16は、戻しば
ね29のばね力および口金板16の自重により、セット
位置に付勢された状態となっており、この状態では、図
7の実線で示すように、ロック解除ペダル30は下端位
置にあり、ロックピン32の先端がリセットレバー26
の側端面に押し当たった状態となっている。この状態か
ら、リセットペダル28を作業者が踏み込むことによ
り、口金板16が図2に示すリセット位置に上昇し、テ
ーブル13に対するケージ12の搬入および搬出作業を
行うことができるようになっている。この場合、リセッ
トレバー26が図7中、二点鎖線で示す位置に下降する
ため、戻しばね36のばね力によってロック解除レバー
31が二点鎖線で示す位置に引き上げられ、ロックピン
32の先端部がリセットレバー26の上方に突出し、リ
セットレバー26の上昇が拘束される結果、作業者がリ
セットペダル28から足を離しても口金板16のリセッ
ト位置が保持される。
【0042】リセット位置に固定された口金板16をセ
ット位置に戻す場合、戻しばね36のばね力に抗して図
7中、二点鎖線で示す上昇位置にあるロック解除ペダル
30を作業者が踏み込み、実線で示すような退避位置に
ロックピン32を引き戻すことにより、リセットレバー
26に対するロックピン32の拘束が解除され、リセッ
トレバー26は口金板16の自重および戻しばね29の
ばね力によってその上昇位置に戻され、口金板16がセ
ット位置に復帰する。
【0043】このように、上述した昇降リンク23, 連
結ピン軸24, 揺動リンク25, リセットレバー26,
連結リンク27, リセットペダル28, 戻しばね29,
ロック解除ペダル30, ロック解除レバー31, ロック
ピン32, ロックピンガイド33, 揺動リンク34およ
び戻しばね36などが本実施例における口金板昇降手段
を構成しているが、流体圧シリンダやモータなどを用い
て自動的に口金板16を昇降させる機構を採用するよう
にしても良い。
【0044】図2, 図3, 図2中のIV−IV矢視断面形状
を概略的に表す図4および充填位置に移動中の移送コン
テナ18の断面構造を表す図8に示すように、シュート
17が前端部に設けられた移送コンテナ18は、フレー
ム22に対して回転自在に取り付けた案内ローラ37上
を往復動するようになっている。移送コンテナ18の左
右両側には、一対のラック38が水平にフレーム22に
固定されており、これらラック38とそれぞれ噛み合う
一対のピニオン39が移送コンテナ18の左右両側に回
転自在に取り付けられている。一対のピニオン39は、
連結軸40を介して相互に連結され、この連結軸40の
中央部には、移送コンテナ18の後端側に組み込んだ正
逆転可能なコンテナ駆動モータ41によって無端チェー
ン42を介して駆動されるスプロケット43が固定され
ている。また、移送コンテナ18の一方の側面側には、
移送コンテナ18の退避位置と充填位置とを設定するた
めのフレーム22と取り付けられた一対のリミットスイ
ッチ44, 45に当接するドッグ46が突設されてい
る。
【0045】従って、初期位置である図2に示す退避位
置からコンテナ駆動モータ41を正転駆動することによ
り、ピニオン39がスプロケット43と共に駆動され、
移送コンテナ18はそのドッグ46が移送コンテナ18
の前進端位置(図8参照)を規定する前方(図2中、左
側)に配置されたリミットスイッチ44に当接するまで
前進し、この間にシュート17内に貯留された表層材料
が攪拌羽根47の回転に伴う遠心力によって、口金板1
6の開口14から口金15を介してビン11の培地の上
に充填され、次いでコンテナ駆動モータ41が逆転駆動
され、移送コンテナ18はそのドッグ46が移送コンテ
ナ18の後退端位置(図2参照)を規定する後方(図2
中、右側)のリミットスイッチ45に当接するまで後退
するようになっている。
【0046】このように、ラック38, ピニオン39,
コンテナ駆動モータ41, 無端チェーン42, スプロケ
ット43などが本実施例におけるコンテナ駆動手段を構
成しているが、送りねじや流体圧シリンダなどを用いて
移送コンテナ18を移動させる機構を採用するようにし
ても良い。
【0047】前記シュート17の下端部には、ビン11
内に充填される表層材料を均一に充填するための攪拌羽
根47を有する羽根軸48が回転自在に取り付けられて
いる。また、移送コンテナ18の側端から外方に突出す
る羽根軸48の一端には、シュート17の後方に組み込
まれた羽根駆動モータ49により無端チェーン50を介
して駆動されるスプロケット51が固定されており、本
実施例における羽根駆動モータ49は、移送コンテナ1
8が退避位置から充填位置に移動する間だけ作動するよ
うになっている。
【0048】前記シャッタ19は、移送コンテナ18の
下面に対して摺接するように移送コンテナ18に保持さ
れ、ビン11に詰められる表層材料の上面を平坦にする
機能と、表層材料の粒子が不均一で例えば細長い樹皮な
どが混入している場合、移送コンテナ18の移動によっ
て表層材料の上面の平滑性が損なわれるのを防止する機
能とを有し、表層材料との摩擦によるその団粒化を抑制
可能な低摩擦係数の樹脂板で形成されている。移送コン
テナ18の中央部には、下端がシャッタ19の表面に近
接する突起部52が下向きに突設されている(図8およ
び図9参照)。また、シャッタ19の表面には、突起部
52を挟む一対のストッパ53, 54が移送コンテナ1
8の移動方向に沿ったビン11の配列ピッチよりも多少
大きめの間隔で突設されている。
【0049】従って、シャッタ19は、後方(図2中、
右側)のストッパ53が突起部52に当接してシュート
17の下端を塞ぐ閉塞位置と、前方(図2中、左側)の
ストッパ54が突起部52に当接してシュート17の下
端を開く開放位置との間を移送コンテナ18に対して相
対移動することができる。移送コンテナ18が退避位置
からその充填位置に移動する場合、シャッタ19はその
前方のストッパ54が突起部52に当接するまで移送コ
ンテナ18と共に移動せず、静止した状態となっている
が、移送コンテナ18の突起部52が前方のストッパ5
4に当接した後は、シュート17の下端を開いた状態で
移送コンテナ18と共に移動する。逆に、図8に示す充
填位置から退避位置に移送コンテナ18を移動する場
合、シャッタ19は、その後方のストッパ53が突起部
52に当接するまで移送コンテナ18と共に移動せず、
静止した状態となっているが、移送コンテナ18の突起
部52が後方のストッパ53に当接した後は、シュート
17の下端を塞いだ状態で移送コンテナ18と共に移動
する。このため、移送コンテナ18が充填位置から退避
位置に戻る際に、シュート17からビン11内に表層材
料が押し込まれず、ビン11内に充填される表層材料が
過剰に圧縮されるのを未然に防止することができる。
【0050】このように、突起部52およびストッパ5
3, 54が本実施例におけるシャッタ駆動機構を構成し
ているが、他の任意の構造を採用するようにしても良
い。
【0051】図2中のV−V矢視断面形状を概略的に表
す図5に示すように、前記ホッパ20の下端部には、シ
ュート17内に充填される表層材料を均一に均すための
攪拌羽根55を有する羽根軸56が回転自在に取り付け
られている。また、ホッパ20の側端から外方に突出す
る羽根軸56の一端には、ホッパ20の後方に組み込ま
れた羽根駆動モータ57により無端チェーン58を介し
て駆動されるスプロケット59が固定されており、この
羽根駆動モータ57は、後述するポンチ駆動モータ66
と同期して作動するようになっている。
【0052】図3およびポンチ21が押圧位置に下降し
ている状態を表す図9に示すように、テーブル13の左
右両側には、フレーム22に取り付けられた左右一対の
支柱60が立設されており、これら支柱60に沿って昇
降自在に係合するポンチブラケット61には、口金板1
6の開口14と正対するように樹脂で形成された複数の
ポンチ21が棒状をなすポンチホルダ62を介してそれ
ぞれ下向きに整列状態で取り付けられている。ポンチブ
ラケット61からポンチ21までの距離は、ポンチブラ
ケット61に対するポンチホルダ62の取り付け位置を
調整することで、任意に変更可能であり、これによって
表層材料の押圧力を適当に設定することができるように
なっている。これらポンチ21は、表層材料の付着を防
止するために少なくともその表面が樹脂で形成されてお
り、口金板16の開口14およびビン11の開口部の内
径よりも小径に設定されている。
【0053】ポンチブラケット61の下端部には、左右
一対のリンクロッド63の上端部がそれぞれ回動自在に
枢着されており、これらリンクロッド63の下端部に
は、クランク64の先端部がそれぞれ回転自在に枢着さ
れている。クランク64の基端部は、フレーム22に回
転自在に取り付けられたクランク軸65の両端部にそれ
ぞれ回転自在に枢着されており、このクランク軸65に
は、フレーム22の下端部に設置されたポンチ駆動モー
タ66が減速機67を介して連結されている。
【0054】従って、図3に示す初期状態からクランク
軸65がクランク64と共に一回転するようにポンチ駆
動モータ66が駆動すると、ポンチ21は、図3に示す
退避位置から図9に示す押圧位置まで下降し、ビン11
に充填された表層材料の表面を例えば5mm程度押圧し、
再び退避位置まで上昇するようになっている。
【0055】このように、支柱60, ポンチブラケット
61, リンクロッド63, クランク64, クランク軸6
5, ポンチ駆動モータ66, 減速機67などが本実施例
におけるポンチ昇降手段を構成しているが、送りねじや
流体圧シリンダなどを用いてポンチ21を昇降させる機
構を採用するようにしても良い。
【0056】上述したコンテナ駆動モータ41, 羽根駆
動モータ49, 羽根駆動モータ57およびポンチ駆動モ
ータ66は、予めシーケンスに従って作動するようにな
っており、フレーム22には、このシーケンスに従って
各モータ41, 49, 57,66を順次駆動させるため
の起動スイッチ68が取り付けられている。作業者は、
リセットペダル28を操作してビン11をケージ12と
共にテーブル13上に搬入し、ロック解除ペダル30を
操作して口金板16をセット位置に下降させた後、起動
スイッチ68を充填することにより、上述した一連の作
業を行い、再びリセットペダル28を操作して表層材料
が充填されたビン11をケージ12と共にテーブル13
から搬出し、新たなビン11をケージ12と共にテーブ
ル13上に搬入して上述した操作を繰り返せば良い。
【0057】このような本実施例による被覆装置104
を用いて1人の作業者が異層処理を行った場合、1時間
当たり240ケースを処理できたのに対し、従来のよう
に手作業の場合には60ケースしか処理できず、大幅な
作業効率の改善が可能であり、生産コストの削減を図る
ことができる。
【0058】また、この被覆装置104を組み込んだ図
1に示すような人工栽培システムを用いた場合、1人の
作業者で1時間当たり180ケースを処理することがで
き、かかる一連の作業を1人の作業者で行うことが可能
であった。この場合、培地掻き取りから収穫までの期間
は31日であり、その収量は1本のビン11で平均12
0gであった。これに対し、個々の装置を容器搬送手段
であるコンベヤで連結せずにそれぞれ単独で用いた場
合、1人の作業者では1時間当たり15ケースしか処理
することができず、本発明の人工栽培システムはその処
理能力が極めて高く、作業効率および生産コストの大幅
な削減を図ることができることが判明した。
【0059】上述した実施例では、口金板16をテーブ
ル13に対して昇降させるようにしたが、テーブル13
を口金板16に対して昇降させるようにしても良く、こ
の場合、口金板16をそのまま延長して移送コンテナ1
8に取り付けられるシャッタ19を口金板16の表面に
常時摺接させる構造とすることができる。また、容器搬
送手段をテーブル13として利用することも可能であ
る。さらに、上述した実施例では、異層処理と発芽工程
との間に育成工程と排土処理とを組み込んでいるが、発
芽工程での発芽条件を変更することにより、育成工程と
排土処理とを省略することも可能である。この場合、異
層装置100のキャップ取り付け装置105および排土
装置400を省略し、異層装置100の被覆装置104
からビン11をコンベヤを介して発芽室500に直接搬
入することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明の被覆装置によると、キノコの菌
糸が蔓延する栽培容器中の培地の表面に新たな表層材料
を自動的に積層することができ、省力化が可能となる。
【0061】移送コンテナに保持されてシュートを開閉
し得るシャッタと、シュートに対してシャッタを開閉す
るためのシャッタ駆動機構とを設けた場合には、栽培容
器に供給される表層材料の量が適正に保持することがで
きると共に表層材料の団粒化を抑制することができる。
【0062】また、シュートに供給される表層材料を貯
留すると共に退避位置にある移送コンテナのシュートの
直上にホッパを配置し、このホッパから退避位置にある
移送コンテナのシュートに所定量の表層材料を供給する
場合、シュート内に貯留する表層材料の量を最小限にす
ることができるため、移送コンテナを駆動するためのコ
ンテナ駆動手段を最小限の駆動能力のものに抑えること
ができる。
【0063】さらに、下方ほど内径が増大するテーパ状
内周面を有する口金を用いた場合には、栽培容器の開口
部と口金とを隙間なく当接させることができ、シュート
から栽培容器内に流下する表層材料が容器載置台上に漏
れ落ちるような不具合を未然に防止することができる。
【0064】一方、本発明のキノコの人工栽培システム
によると、均質なキノコを栽培するための一連の作業を
効率良く自動的に処理することができるため、キノコの
生産コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハタケシメジの人工栽培システム
の一実施例の作業概念を表すブロック図である。
【図2】本発明による被覆装置の一実施例の外観を表す
側面図である。
【図3】図2に示した被覆装置の正面図である。
【図4】図2中のIV−IV矢視断面形状を概略的に表す平
面図である。
【図5】図2中のV−V矢視断面形状を概略的に表す平
面図である。
【図6】本実施例における口金板とビンの上端部との当
接状態を表す断面図である。
【図7】本実施例における口金板昇降手段の一部を模式
的に表す機構概念図である。
【図8】図9と共に図2に示した被覆装置による作業状
態を表す一部破断側面図であり、移送コンテナが充填位
置に移動した状態を表す。
【図9】図8と共に図2に示した被覆装置による作業状
態を表す一部破断側面図であり、ポンチが下降した状態
を表す。
【符号の説明】
11 ビン 12 ケージ 13 テーブル 14 開口 15 口金 16 口金板 17 シュート 18 移送コンテナ 19 シャッタ 20 ホッパ 21 ポンチ 22 フレーム 23 昇降リンク 24 連結ピン軸 25 揺動リンク 26 リセットレバー 27 連結リンク 28 リセットペダル 29 戻しばね 30 ロック解除ペダル 31 ロック解除レバー 32 ロックピン 33 ロックピンガイド 34 揺動リンク 35 連結ロッド 36 戻しばね 37 案内ローラ 38 ラック 39 ピニオン 40 連結軸 41 コンテナ駆動モータ 42 無端チェーン 43 スプロケット 44, 45 リミットスイッチ 46 ドッグ 47 攪拌羽根 48 羽根軸 49 羽根駆動モータ 50 無端チェーン 51 スプロケット 52 突起部 53, 54 ストッパ 55 攪拌羽根 56 羽根軸 57 羽根駆動モータ 58 無端チェーン 59 スプロケット 60 支柱 61 ポンチブラケット 62 ポンチホルダ 63 リンクロッド 64 クランク 65 クランク軸 66 ポンチ駆動モータ 67 減速機 68 起動スイッチ 100 異層装置 101 キャップ取り外し装置 102 培地掻き取り装置 103 給水装置 104 被覆装置 105 キャップ取り付け装置 200 培養室 300 育成室 400 排土装置 401 キャップ取り外し装置 402 表層材料掻き取り装置 500 発芽室
フロントページの続き (72)発明者 田中 光長 大阪府大阪市北区中崎西2丁目3番39号 株式会社関西総合環境センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キノコの菌糸が蔓延する栽培容器中の培
    地の表面に新たな表層材料を積層するための被覆装置で
    あって、 前記栽培容器が位置決め状態で載置される容器載置台
    と、 この容器載置台上に載置される前記栽培容器の開口部に
    対応した口金を有し、当該容器載置台との対向方向に昇
    降可能な口金板と、 この口金板の前記口金が前記容器載置台上の前記栽培容
    器の前記開口部に押し当たるセット位置と、前記栽培容
    器の前記開口部から上方に退避するリセット位置とに当
    該口金板を昇降させるための口金板昇降手段と、 前記栽培容器に充填される前記表層材料が貯留されて下
    端が前記口金板の前記口金に連通し得るシュートを有
    し、このシュートの下端が前記セット位置に下降した前
    記口金板の表面に沿って移動し得る移送コンテナと、 この移送コンテナの前記シュートの下端が前記セット位
    置に下降した前記口金板の前記口金に連通する充填位置
    と、連通しない退避位置とに当該移送コンテナを前記口
    金板に沿って往復動させるためのコンテナ駆動手段と、 前記口金板の上方に配置され、前記口金板の前記口金と
    の対向方向に昇降可能なポンチと、 このポンチの下端が前記容器載置台上の前記栽培容器に
    充填された前記表層材料の表面を所定の押圧力で押圧す
    る押圧位置と、前記移送コンテナよりも上方に退避する
    退避位置とに当該ポンチを昇降させるためのポンチ昇降
    手段とを具えたことを特徴とする被覆装置。
  2. 【請求項2】 前記移送コンテナに保持されて前記シュ
    ートを開閉し得るシャッタと、 前記シュートに対して当該シャッタを開閉するためのシ
    ャッタ駆動機構とをさらに具えたことを特徴とする請求
    項1に記載の被覆装置。
  3. 【請求項3】 前記シュートに供給される表層材料を貯
    留すると共に前記退避位置にある前記移送コンテナの前
    記シュートの直上に配置され、前記退避位置にある前記
    移送コンテナの前記シュートに所定量の表層材料を供給
    するためのホッパをさらに具えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の被覆装置。
  4. 【請求項4】 キノコの菌糸が蔓延する培地が充填され
    た栽培容器の開口部から前記培地の上層部を除去するた
    めの培地掻き取り装置と、 前記上層部が排除された前記栽培容器内の前記培地に水
    を供給するための給水装置と、 給水された前記培地の表面に新たな表層材料を積層する
    ための被覆装置と、 前記培地掻き取り装置に前記栽培容器を搬入し、前記培
    地掻き取り装置と前記給水装置と前記被覆装置との間で
    前記栽培容器の受け渡しを行い、前記被覆装置から前記
    栽培容器を搬出するための容器搬送手段とを具えたこと
    を特徴とするキノコの人工栽培システム。
  5. 【請求項5】 前記被覆装置は、請求項1から請求項3
    の何れかに記載の被覆装置であることを特徴とする請求
    項4に記載のキノコの人工栽培システム。
  6. 【請求項6】 前記表層材料を積層して前記キノコの菌
    糸を育成した前記栽培容器の開口部から、前記表層材料
    の上層部を除去する表層材料掻き取り装置と、 この表層材料掻き取り装置に対して前記栽培容器の搬入
    および搬出を行うための第2の容器搬送手段とをさらに
    具えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    のキノコの人工栽培システム。
JP10031742A 1998-02-13 1998-02-13 被覆装置およびキノコの人工栽培システム Pending JPH11225573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10031742A JPH11225573A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 被覆装置およびキノコの人工栽培システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10031742A JPH11225573A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 被覆装置およびキノコの人工栽培システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11225573A true JPH11225573A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12339494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10031742A Pending JPH11225573A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 被覆装置およびキノコの人工栽培システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11225573A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101207079B1 (ko) 2010-06-14 2012-11-30 신근영 버섯 배양병의 병마개 닫는 장치
CN108812078A (zh) * 2018-06-01 2018-11-16 黑龙江省乐丰科技有限公司 连续式食用菌菌料全自动灭菌机
CN117296632A (zh) * 2023-11-20 2023-12-29 广东香勤生物科技有限公司 一种荔枝菌培养基、培养方法及培养设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101207079B1 (ko) 2010-06-14 2012-11-30 신근영 버섯 배양병의 병마개 닫는 장치
CN108812078A (zh) * 2018-06-01 2018-11-16 黑龙江省乐丰科技有限公司 连续式食用菌菌料全自动灭菌机
CN117296632A (zh) * 2023-11-20 2023-12-29 广东香勤生物科技有限公司 一种荔枝菌培养基、培养方法及培养设备
CN117296632B (zh) * 2023-11-20 2024-03-19 广东香勤生物科技有限公司 一种荔枝菌培养基、培养方法及培养设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5573558A (en) Automatic transplanting system
CN101663935B (zh) 一种玉米定向播种方法、定向种块制造设备与播种块装置
CN108326016A (zh) 一种利用黑水虻处理餐厨垃圾的生产方法和系统
Mamiro et al. The influence of spawn type and strain on yield, size and mushroom solids content of Agaricus bisporus produced on non-composted and spent mushroom compost
CN102084786A (zh) 自动化蔬菜种植与加工方法
CN208390636U (zh) 一种利用黑水虻处理餐厨垃圾的生产系统
CN111771822A (zh) 一种昆虫养殖用的自动化装置、昆虫养殖系统
CN108901638B (zh) 一种金针菇工厂化栽培系统
JPH11225573A (ja) 被覆装置およびキノコの人工栽培システム
CN113519463A (zh) 黑水虻自动养殖系统及养殖方法
CN208700918U (zh) 履带行走式翻堆机
CN116655414A (zh) 一种废弃秸秆发酵肥料用制备装置
CN212464210U (zh) 一种播种用穴盘自动填土装置
CN110178477A (zh) 一种半基质覆盖物对栽培土壤的修复方法
JP2667975B2 (ja) 種菌充填装置
CN212519922U (zh) 农业推广种植用浸种催芽装置
TWM643635U (zh) 規模化循環經濟生物自動養殖收成系統
CN209832696U (zh) 一种全自动秸秆秧盘成型机
CN113711845B (zh) 一种双孢菇培养土和双孢菇栽培架自动上料车
CN212786567U (zh) 一种有机蔬菜播种装置
JP2714827B2 (ja) 種菌充填装置
DE2846604A1 (de) Verfahren zur produktion von pilzen, insbesondere champignons und anlage zur durchfuehrung dieses verfahrens
CN115968617B (zh) 一种野生植物种植框移栽设备
CN114303866B (zh) 一种茶树幼苗的种植装置
CN212609463U (zh) 一种真菌农药自动灌装线