JPH11225567A - 穀物処理設備における穀物処理方法 - Google Patents

穀物処理設備における穀物処理方法

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JPH11225567A
JPH11225567A JP3285098A JP3285098A JPH11225567A JP H11225567 A JPH11225567 A JP H11225567A JP 3285098 A JP3285098 A JP 3285098A JP 3285098 A JP3285098 A JP 3285098A JP H11225567 A JPH11225567 A JP H11225567A
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団栗  彰男
Akiyoshi Shimizu
昭佳 清水
Hideji Tamenaga
秀司 為永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀物処理が行われるに伴う食味の変化等を考
慮して、より適切な食味計測情報に基づいて出荷するこ
とが可能となる穀物処理設備における穀物処理方法を提
供する。 【解決手段】 受入れ部1に穀物を受入れ、その受け入
れた穀物を計量する荷受け処理を行う荷受け部Aと、荷
受け処理された穀物に対して乾燥処理を行う乾燥部B
と、乾燥された穀物の貯蔵を行う貯蔵部Cと、貯蔵が終
了した穀物を籾摺調整処理の後に出荷する出荷部Eとを
備えられ、乾燥処理が行われる前、及び、乾燥処理が終
了した後出荷部Eから出荷される前に、穀物の食味を計
測して、その計測結果に基づいて仕分けして、その後の
穀物処理を異なる条件で実行するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受入れ部に穀物を
受入れ、その受け入れた穀物を計量する荷受け処理を行
う荷受け部と、荷受け処理された穀物に対して乾燥処理
を行う乾燥部と、乾燥された穀物の貯蔵を行う貯蔵部
と、貯蔵が終了した穀物を籾摺調整処理の後に出荷する
出荷部とを備えた穀物処理設備における穀物処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記穀物処理設備における穀物処理方法
において、従来では、例えば特開平7‐68188号公
報に示されるように、荷受け処理において、受け入れた
穀物を計量する際に、その中から穀物の一部をサンプル
として採取して、このサンプルについて食味を計測し
て、その計測結果に基づいて穀物を仕分けてその後の乾
燥処理や貯蔵処理を行うようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、食味
の計測結果に基づいて、食味評価値が高い穀物に対して
は、例えば、その品質を損なわないように低温乾燥を行
う等、食味評価の低い穀物とは異なった条件で穀物処理
を行うようにしたものである。
【0004】しかし、上記従来技術によるときは、荷受
け処理において食味の計測が行われてその計測情報に基
づいて仕分けられた後は、最終行程である出荷部から出
荷されるまで、そのままの仕分け状態で処理が行われる
ことになるので、次のような不利な点があり、未だ改善
の余地があった。
【0005】例えば、乾燥処理が終了した後に貯蔵部に
て穀物が長期間にわたって貯蔵されることがあり、この
ように貯蔵期間が長期にわたると、その貯蔵の途中で穀
物の食味が劣化してしまうことが考えられ、荷受け時に
は食味評価がほぼ同じであっても、貯蔵期間が異なると
その貯蔵後の食味が異なったものになるおそれがある。
又、乾燥処理が行われた場合にも、乾燥条件の差異によ
って食味が異なったものになることも考えられる。しか
し、食味の計測は荷受け処理において行われるだけであ
るから、このように異なった食味の穀物が同一の品質情
報を有するものとして出荷されることがあり、この点で
改善の余地がある。
【0006】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、穀物処理が行われるに伴う食味の
変化等を考慮して、より適切な食味計測情報に基づいて
出荷することが可能となる穀物処理設備における穀物処
理方法を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の穀物処
理方法によれば、乾燥処理が行われる前、及び、乾燥処
理が終了した後出荷部から出荷される前に、穀物の食味
を計測して、その計測結果に基づいて仕分けして、その
後の穀物処理を異なる条件で実行するようにした。
【0008】つまり、乾燥処理が行われる前、具体的に
は、受入れ部への受入れ前や受入れた後計量が行われる
前、あるいは、計量が行われているとき等において、穀
物の食味を計測して、その後の穀物処理を食味に応じて
異なる条件で実行することになる。更に、その後、乾燥
処理が終了した後出荷部から出荷される前に、具体的に
は、乾燥処理が終了した後に貯蔵部で貯蔵される前や前
記貯蔵が開始されてから設定時間経過した後に、あるい
は、籾摺調整処理が行われるときにおいて、穀物の食味
を計測して、その後の穀物処理を食味に応じて異なる条
件で実行することになる。
【0009】従って、受入れ工程においてのみ食味を計
測して仕分けてその後の処理を実行するような従来技術
に較べて、穀物処理が実行される途中で食味を計測して
その後の処理を異ならせることで、その穀物処理が実行
されることによって食味が変化する場合であっても、そ
の変化を検出して、より適切な状態で穀物処理を実行す
ることが可能となり、穀物処理が行われるに伴う食味の
変化等を考慮して、より適切な食味計測情報に基づいて
出荷することが可能となった。
【0010】請求項2に記載の穀物処理方法によれば、
穀物に照射される光の透過光あるいは反射光の分光分析
に基づいて、前記穀物の食味を計測すると共に前記穀物
の含有水分を計測するようにした。
【0011】穀物に照射される光の透過光あるいは反射
光についての分光分析に基づいて、穀物の食味だけでな
く含有水分もを計測することにより、食味計測と水分計
測とを各別に行う場合に較べて、計測を能率よく行える
とともに、専用の計測器を各別に設ける必要がなく構成
が簡素になる。
【0012】請求項3に記載の穀物処理方法によれば、
前記乾燥用の穀物処理が行われる前であって、前記受入
れ部への受入れ前、又は、受け入れた後計量が行われる
前に、穀物の食味を計測するようにしたので、穀物に対
して荷受け工程における計量その他の処理が実行されて
いる間に食味の計測が行われ、穀物に対して荷受け工程
や乾燥工程等の処理を実行する上で、それらの処理に対
する時間効率を向上させることが可能となる。
【0013】請求項4に記載の穀物処理方法によれば、
前記乾燥処理が終了した後に前記貯蔵部て貯蔵される前
に、穀物の食味を計測するようにしたので、乾燥処理の
前に計測された食味と比較することで、乾燥処理によっ
て食味が変化したか否かを判別することができる。
【0014】請求項5に記載の穀物処理方法によれば、
前記乾燥処理が終了した後であって前記貯蔵が開始され
てから設定時間経過した後に、穀物の食味を計測するよ
うにしたので、例えば、乾燥処理前等の前工程で計測さ
れた食味と比較することで、貯蔵が実行されることによ
る食味の変化を検出することができる。
【0015】請求項6に記載の穀物処理方法によれば、
前記乾燥処理が終了した後であって前記籾摺調整処理が
行われるときに、穀物の食味を計測するようにしたの
で、最終的な出荷が行われる直前の食味を判別できるの
で、食味計測結果に応じて仕分けて出荷することができ
る。
【0016】請求項7に記載の穀物処理方法によれば、
前記貯蔵部における前記貯蔵が終了した後、前記食味計
測結果に基づいて仕分けされた穀物を設定比率で混合さ
せて籾摺調整処理を実行して、混合された穀物を出荷す
るようにした。
【0017】つまり、籾摺調整処理を実行する前に、食
味計測結果に基づいて仕分けされた穀物を設定比率で混
合させて出荷するようにしたので、乾燥処理や貯蔵処理
等の穀物処理が行われるに伴う食味の変化等を考慮し
て、より適切な食味計測情報に基づいて混合させて所望
の品質の穀物を出荷することが可能となった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る穀物処理設備
における穀物処理方法について図面に基づいて説明す
る。図1,図2に示すように、前記穀物処理設備は、納
入者が投入する穀物の荷受け処理が行われる荷受け部
A、穀物の乾燥処理が行われる乾燥部B、乾燥後の穀物
を貯蔵する貯蔵部C、穀物の籾摺調整部D及び穀物を出
荷する出荷部E等を備えて構成されている。
【0019】前記荷受け部Aは、穀物を受け入れる受入
部としての荷受けホッパー1、荷受けホッパー1からの
穀物を横送りする荷受けコンベア2、穀物を揚送する第
1揚送コンベア3、穀物を一旦貯留する流量調整タンク
4、穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機5、
粗選機5から排出される穀物を計量する荷受け用計量機
6等を夫々2組づつ備えて構成されている。前記乾燥部
Bは、荷受け部Aから供給される穀物を貯留するため
に、前記荷受け部Aの2組づつの構成に対応して2組づ
つ備えられる一時貯留用の複数の貯留ビン8と、貯留ビ
ン8から供給される穀物を乾燥処理を行う乾燥機k等が
備えられる。前記貯蔵部Cには、乾燥後の穀物を貯蔵す
る複数のサイロ9が設けられ、籾摺調整部Dには、調整
タンク10、精選機11、売渡し用計量機12、籾摺調
整装置13、石抜機14等が設けられ、出荷用設備Eに
は、出荷用調整タンク15、出荷用計量機16,17、
複数の出荷用タンク18等が設けられる。尚、図示はし
ないが、それら機械類は、建物の内部空間を利用して、
立体的(多層階式)に配設されている。
【0020】次に、この設備において穀物を搬送するた
めの搬送経路について説明する。前記荷受けホッパー1
から受け入れられた未乾燥の穀物は、荷受けコンベア2
によって横方向に搬送されたのち、第1揚送コンベア3
によって上方箇所に揚送され、流量調整タンク4にて一
時貯留されて、粗選機5によって混入した藁屑等の異物
を除去されたのち、前記荷受け用計量機6によって計量
されることになる。前記流量調整タンク4の機能につい
て説明を加えれば、前記荷受け用計量機6は、いわゆる
バッチ式の計量機に構成されているため、荷受け用計量
機6は計量中はその内部に穀物を一時貯留する状態とな
る。従って、計量のために受け入れた穀物を排出しなけ
れば次の計量を行えないことになる。そこで、前記流量
調整タンク4に二個の貯留部を備えて、一方の貯留部が
計量動作を行っている間に他方の貯留部に穀物を貯留さ
せるようにすることで、先に受け入れた穀物の計量が完
了していなくても、次の荷受け処理を開始できるように
して、荷受け処理の効率化を図ることができるようにし
ているのである。但し、荷受け量が多い場合には、前記
二個の貯留部に同一受け入れ先の穀物を分配する状態で
貯留させる場合もある。
【0021】前記荷受け用計量機6から排出される計量
後の穀物は、第2揚送コンベア7によって上方に揚送さ
れ、中継コンベア19と移動コンベア20を介していず
れかの貯留ビン8に貯留されることになる。この貯留ビ
ン8の下端部には、複数の貯留ビンに共用する状態で貯
留空間に送風する送風機45が設けられ、貯留ビン8の
上方から内部の空気を外部に排出するための吸引式の排
気ファン46が設けられている。
【0022】前記貯留ビン8に貯留された穀物は、各貯
留ビン8の下端部の排出部に各別に設けられたシャッタ
ー21を選択的に開作動させてその下端部から排出さ
れ、横送り搬送コンベア22にて搬送され、第3揚送コ
ンベア23によって上方に揚送されて、更に、搬送コン
ベア24にてサイロ又は乾燥部が配置される箇所の近く
まで搬送され、切り換え弁25によって乾燥機kに送る
か貯蔵工程に送るかを切り換えられるようになってい
る。
【0023】前記乾燥機kに送る場合には、第4揚送コ
ンベア26によって揚送された穀物を前記乾燥機kに投
入し、貯蔵工程に送る場合には、第5揚送コンベア27
によって揚送して、更に、貯留ビン8に搬送するか又は
サイロ9に搬送するかを切り換え弁28によって切り換
える。前記乾燥機kの下端部から排出される穀物は、切
り換え弁29によって再度乾燥機kに投入されるか又は
第5揚送コンベア27の始端部に戻されるかを切り換え
るようになっている。
【0024】貯蔵工程に送る場合には、上部搬送コンベ
ア30により選択的にいずれかのサイロ9に穀物が供給
される。サイロ9の下端部から排出される穀物は、切り
換え弁31によって乾燥用の第4揚送コンベア26に戻
すための乾燥用搬送コンベア32に排出されるか、出荷
工程に搬送するための出荷用搬送コンベア33a,33
bに排出されるかが切り換えられるようになっている。
【0025】前記切り換え弁31が出荷工程に搬送する
ように切り換えられて、サイロ9の下端部に各別に設け
られたロータリバルブが操作されることにより、第1出
荷用コンベア33a及び第2出荷用搬送コンベア33b
から排出される穀物は、流量調整タンク10を経由し
て、精選機11又は売渡し用計量機12に搬送されるよ
うになっている。但し、精選機11から排出される穀物
を売渡し用計量機12に搬送することもできるようにな
っている。売渡し用計量機12で計量された穀物は、第
6揚送コンベア35で揚送された後、籾摺調整装置13
に搬送されるようになっている。但し、第6揚送コンベ
ア35の終端部に切り換え弁36が設けられ、第6揚送
コンベア35で揚送された穀物をサイロ9の上部の横送
り搬送コンベア37からサイロ9に戻すこともできるよ
うになっている。
【0026】籾摺調整装置13から排出される穀物は、
石抜機14を経由して第7揚送コンベア38で上方に揚
送され、切り換え弁39を介して、出荷用計量機16の
調整タンク15、又は、別の出荷用計量機17に搬送さ
れるようになっている。前記出荷用計量機17から排出
される穀物は、第8揚送コンベア40で上方に揚送さ
れ、横送り搬送コンベア41を経由して、複数個の出荷
タンク18の夫々に所定量毎に区分けされた状態で収納
されるようになっている。出荷タンク18から排出され
る穀物は、出荷搬送コンベア42から、運送用のトラッ
クの荷台等に排出されて出荷されることになる。
【0027】この穀物処理設備においては、乾燥処理が
行われる前、及び、乾燥処理が終了した後出荷部Eから
出荷される前に、穀粒の食味を計測して、その計測結果
に基づいて仕分けして、その後の穀物処理を異なる条件
で実行するようにしている。つまり、穀粒処理の対象と
なる穀粒から採取されたサンプル籾に対して、食味その
他の品質情報を判定する品質判定装置Fが備えられてお
り、及び、乾燥処理が終了した後出荷部Eから出荷され
る前に、穀粒の食味を計測するようになっている。具体
的には、乾燥処理が行われる前、即ち、納入者が穀物を
投入する場合に受付Uにて受付処理を済ませた後、穀物
を荷受けホッパー1に投入することになるが、この荷受
け前に穀粒処理の対象となる穀粒からサンプル籾を採取
する。又、乾燥処理が終了した後出荷部Eから出荷され
る前、即ち、乾燥処理が終了した後であって貯蔵部Cで
貯蔵される前、及び、貯蔵が開始されてから設定時間が
経過した後、更には、籾摺調整処理が行われているとき
の夫々のタイミングにおいて、穀粒処理の対象となる穀
粒からサンプル籾を採取して、夫々のサンプル籾に対し
て食味等を判別するのである。
【0028】次に、前記品質判定装置Fの構成について
説明する。図3,図4に示すように、装置正面には、前
記穀物から採取されたサンプル籾が投入される投入口4
8及び人為操作用のタッチパネル49が設けられ、投入
口48から流下供給されるサンプル籾の全重量を検出す
るロードセル50、サンプル籾の籾摺を行う籾摺機5
1、籾摺後の玄米の重量を計測するロードセル52、サ
ンプル籾の形質品位、例えば、未熟粒、被害粒、死米、
着色、胴割れ等の外観的な品位を計測する外観品位計5
3、サンプル籾の食味の判別を行う食味計54、整粒を
選別する粒選別機55、整粒の重量を計測するロードセ
ル56、及び、それらの間で籾を揚送搬送する搬送部5
7等を備えて構成されている。尚、投入口48には、図
4に示すように、作動時間を変更調節自在なロータリバ
ルブ58が設けられて投入された籾のうち設定量のサン
プル籾を供給できるとともに、複数回にわたって設定量
づつ供給することができるようになっている。尚、投入
口48に余った籾は、流路切換弁59を切り換えること
で出口側経路を介して排出部60から外部に排出して回
収できるようになっている。
【0029】前記食味計54は、周知の計測技術である
分光分析に基づいて食味を計測するものであって、サン
プル籾に対して光を照射して、その照射される光の籾に
対する透過光やあるいは反射光の分光分析に基づいて、
穀粒に含まれる食味に対応する成分(例えば、アミロー
ス、デンプン等)の割合を計測して、それらの計測結果
に基づいて食味評価値を求めるように構成されている。
しかも、この食味計54は籾の内部に含まれる含有水分
も同時に計測することができるようになっている。
【0030】そして、図5に示すように、サンプル籾の
全重量を計測して籾摺を行った後に、玄米の重量を計測
して、サンプル籾を外観品位計53と食味計54とに振
り分けて、それらが並行して所定の計測を行う。それら
の計測結果は後述するような制御装置61に入力され
る。更に、粒選別した後に計測される整粒重量と前記玄
米重量、全籾重量等から歩留が計測され、この情報も制
御装置61に入力されるようになっている。尚、サンプ
ル籾が投入されて処理が開始されてから、前記外観品位
計53と食味計54との計測結果が出るまでの処理時間
は約90秒であり、歩留が計測されるまでは更に約90
秒の処理時間がかかる。
【0031】納入者は、荷受けホッパー1への穀物の投
入、及び、サンプル籾の投入口48への投入の後に、受
付Uにて自己の識別番号(例えば、自宅の電話番号)や
対象穀物の生産ロット番号(圃場番号等)、穀物の品種
等の情報、及び、2つ荷受けホッパー1のうちのいずれ
に投入するかについての情報を入力するようになってお
り、これらの入力情報が前記制御装置61に入力され、
この入力情報に基づいて、穀物のその後の処理や品質計
測情報等が管理されるようになっている。
【0032】図6に、穀物処理設備全体における穀物の
移動状態、及び、各種の計測情報の流れを示している。
複数の納入者(農家)から持ち込まれる穀物は、上記し
た食味、形質品位等の品質や水分含有率が互いに異なる
場合があるが、このような品質や水分等をサンプル籾に
て計測して、その計測結果に基づいて総合的に穀物の品
質を評価して仕分けして、乾燥工程等の以後の処理を各
計測状態に対して適切となる互いに異なる条件で処理す
るようになっている。図にて乾燥工程以後の穀物の流れ
が複数に分岐しているのは、複数の乾燥機にて同時に並
行して処理するという意味では無く、このような仕分け
された状態での穀物の流れを表している。尚、制御装置
61は、別途入力される出荷用指示情報に基づいて、各
別に管理される異なる品質の穀物を、夫々単独で出荷す
る状態と、それらを設定混合比率で混合させた状態で出
荷させるべく、サイロ9から穀物の排出状態を制御する
状態とに切り換え自在に構成されるとともに、又、乾燥
工程やサイロ9に設けられた図示しない温度センサや水
分計の計測情報をモニター表示するようになっている。
更には、前記各工程での検出情報等が、複数の識別番号
や生産ロット番号等の入力情報毎に、品質情報データベ
ースとして記憶されるとともに、各種の納入者別情報が
各納入者に対して与えられるようになっている。
【0033】前記制御装置61は、具体的には以下のよ
うな動作を実行するようになっている。つまり、上記各
搬送コンベアや各揚送コンベアにおける穀物の搬送状態
や、各切り換え弁の切り換え操作、並びに、貯留ビン8
やサイロ9に設けられる各シャッター21の開閉操作、
前記出荷用指示情報に基づくブレンド処理、穀物を複数
の貯留ビン8のうちのいずれか選択された貯留ビン8に
選択的に仕分けした状態で貯留させる仕分け操作の夫々
を予め設定された順序で実行するように構成されてい
る。
【0034】次に、穀物の品質を評価して仕分けする仕
分け処理について説明する。納入者は受付にて穀物から
採取したサンプル籾を前記投入口48に投入して、前記
入力情報を入力して、タッチパネル49にて計測開始を
指示すると、品質判定装置Fによる計測が開始される。
その後、穀物を荷受けホッパー1に投入して、穀物の搬
送を開始させる。尚、図7に示すように、穀物の投入処
理には約60秒程度の所要時間を要し、荷受けホッパー
1から粗選機5に穀物が搬送されるのに要する時間は約
90秒程度である。上述したように、品質判定装置Fに
よる食味、形質品位及び水分の計測が終了するまでの所
要時間は約90秒であるから、品質判定装置Fによる判
定動作は荷受け用計量機6による計量動作が開始される
までに終了することになる。
【0035】品質判定装置Fにて計測された食味、形質
品位及び水分の計測情報は、計測が終了するとすぐに制
御装置61に送信される。そして、制御装置61は、前
記食味、形質品位、水分の計測情報に基づいて、前記複
数の貯留ビン8のうちで、穀物を貯留すべき貯留ビン8
を選択するとともに、このとき荷受け用計量機6による
計量が開始される。計量が終了すると、その計量情報が
制御装置61に送信される。尚、制御装置61による貯
留ビン8の選択は、具体的には、貯留ビン8の上部に設
けられる移動コンベア20の全体を横方向に移動させて
穀物排出位置(搬送方向下手側端部)が、選択した貯留
ビン8の上部に位置するように位置調節することによっ
て行う。この移動コンベア20は搬送方向を正逆に切り
換え自在になっており、横移動量を少なくしながら、各
貯留ビン8のいずれに対しても選択的に排出位置を調節
できるようになっている。その後、貯留ビン8から穀物
を排出させて乾燥機kに向けて搬送して乾燥処理が行わ
れることになるが、このとき、品質判定装置Fにて計測
された水分情報に基づいて適切な条件にて乾燥処理を行
うとともに、乾燥が終了すると、基本的には前記入力情
報に基づいて管理される状態で、いずれかのサイロ9に
貯蔵させ、且つ、適宜、出荷処理が行われることにな
る。
【0036】ところで、上記したように、乾燥処理が終
了した後においても、貯蔵部にて貯蔵される前、貯蔵が
開始されてから設定時間(例えば、数週間〜数カ月)が
経過した後(つまり、貯蔵工程の途中段階)及び、籾摺
調整処理が行われているとき等の夫々の状態において、
採取されたサンプル籾に対して品質判定装置Fにて食
味、形質品位及び水分の情報が計測され、計測情報は制
御装置61に送信される。そして、制御装置61は、前
記食味、形質品位、水分の計測情報に基づいて、その後
の穀物処理を異なる条件で行うようにしている。例え
ば、荷受け前に計測された食味に対して、大きく変化し
ているような場合には、その後の仕分け方法を変更し
て、例えば食味評価の高い穀物については、食味評価の
低いものとは区別して管理するようにしたり、あるい
は、混合された後の穀物の食味評価を品質情報データベ
ースとして管理してその後の販売情報に対応させる等の
処理が可能となる。
【0037】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、前記乾燥処理が行われる前と
して、荷受け前に食味を計測し、前記乾燥処理が終了し
た後前記出荷部から出荷される前として、乾燥処理が終
了して貯蔵される前、貯蔵を開始してから設定時間経過
した後、及び、籾摺調整処理の途中の各タイミングにお
いて食味を計測するようにしたが、このような方法に限
らず、前記乾燥処理が行われる前として、荷受けされた
後に計量が行われる前に食味を計測してもよく、計量中
に食味を計測してもよい。又、前記乾燥処理が終了した
後前記出荷部から出荷される前として、上記各タイミン
グのうちのいずれか1回だけ計測するものでもよく、そ
れらのうちの2つ以上のタイミングで計測してもよく、
それ以外のタイミングで計測してもよい。
【0038】(2)上記実施形態では、専用の乾燥機
(火力乾燥等)を設けるようにしたが、このような構成
に限らず、前記貯留ビンに通風乾燥による乾燥機能を持
たせて、この貯留ビンにて例えば半乾状態(例えば水分
率17%程度までの乾燥)まで乾燥させて、その後、サ
イロにて一時貯留させて、その後、サイロと貯留ビンと
の間で循環搬送させて低温除湿乾燥させるようにしても
よい。
【0039】(3)上記実施形態では、荷受け処理にお
いて、荷受け用計量機による計量が終了した後に貯留ビ
ンにて一時貯留するようにしたが、このような構成に限
らず、計量が終了した後に、前記判別情報に基づいて管
理された状態で直接、乾燥工程に移行するように処理を
実行するものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物処理設備の荷受け工程、乾燥工程、貯蔵工
程の概略構成図
【図2】穀物処理設備の籾摺調整工程、出荷工程の概略
構成図
【図3】品質判定装置の正面図
【図4】品質判定装置の側面図
【図5】品質判定装置のフローチャート
【図6】穀物処理設備における穀物と情報の流れを示す
【図7】仕分け処理についてのタイムチャート
【符号の説明】
1 受入部 A 荷受け部 B 乾燥部 C 貯蔵部 E 出荷部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受入れ部に穀物を受入れ、その受け入れ
    た穀物を計量する荷受け処理を行う荷受け部と、荷受け
    処理された穀物に対して乾燥処理を行う乾燥部と、乾燥
    された穀物の貯蔵を行う貯蔵部と、貯蔵が終了した穀物
    を籾摺調整処理の後に出荷する出荷部とを備えた穀物処
    理設備における穀物処理方法であって、 前記乾燥処理が行われる前、及び、前記乾燥処理が終了
    した後前記出荷部から出荷される前に、穀物の食味を計
    測して、その計測結果に基づいて仕分けして、その後の
    穀物処理を異なる条件で実行するようにした穀物処理設
    備における穀物処理方法。
  2. 【請求項2】 穀物に照射される光の透過光あるいは反
    射光の分光分析に基づいて、前記穀物の食味を計測する
    と共に前記穀物の含有水分を計測するようにした請求項
    1記載の穀物処理設備における穀物処理方法。
  3. 【請求項3】 前記乾燥用の穀物処理が行われる前であ
    って、前記受入れ部への受入れ前、又は、受け入れた後
    計量が行われる前に、穀物の食味を計測するようにした
    請求項1又は2記載の穀物処理設備における穀物処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記乾燥処理が終了した後に前記貯蔵部
    て貯蔵される前に、穀物の食味を計測するようにした請
    求項1又は2記載の穀物処理設備における穀物処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記乾燥処理が終了した後であって前記
    貯蔵が開始されてから設定時間経過した後に、穀物の食
    味を計測するようにした請求項1又は2記載の穀物処理
    設備における穀物処理方法。
  6. 【請求項6】 前記乾燥処理が終了した後であって前記
    籾摺調整処理が行われるときに、穀物の食味を計測する
    ようにした請求項1又は2記載の穀物処理設備における
    穀物処理方法。
  7. 【請求項7】 前記貯蔵部における前記貯蔵が終了した
    後、前記食味計測結果に基づいて仕分けされた穀物を設
    定比率で混合させて籾摺調整処理を実行して、混合され
    た穀物を出荷するようにした請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の穀物処理設備における穀物処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017129291A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 株式会社クボタ 乾燥機及び乾燥機用測定装置
JP2019115306A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 サントリーホールディングス株式会社 穀類の貯蔵装置、穀類の払出の制御方法、穀類原料単位の特性値の調整方法、および、食品または酒類の製造方法

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