JPH11225336A - 画像データ処理装置および画像データ処理方法 - Google Patents

画像データ処理装置および画像データ処理方法

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JPH11225336A
JPH11225336A JP2433398A JP2433398A JPH11225336A JP H11225336 A JPH11225336 A JP H11225336A JP 2433398 A JP2433398 A JP 2433398A JP 2433398 A JP2433398 A JP 2433398A JP H11225336 A JPH11225336 A JP H11225336A
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JP
Japan
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horizontal
vertical
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Application number
JP2433398A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shiromizu
博 白水
Akiko Kitajima
章子 北島
Koshi Yamaguchi
幸志 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸張画像に部分的な劣化が生じること無く高
い圧縮率が可能な画像データ処理装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 ウエーブレットデータのうち情報削減さ
れた水平サブバンドデータの近傍パターンから垂直欠如
データの存在を推定し、垂直欠如データと推定された水
平サブバンドデータの近傍パターンから垂直欠如データ
の値を補間する垂直データ補間部105を有する。これに
より、伸張画像に部分的な劣化が生じること無く圧縮率
を高めるための画像データ処理方法が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮処理等に
用いられる画像データ処理装置および画像データ処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信媒体や記録媒体を前提とした画像の
高効率符号化技術において、DCT(離散コサイン変
換)を用いた技術が盛んに応用されている。しかしなが
ら、DCTを用いた圧縮手法に内在する本質的問題とし
て、圧縮率を高くするとブロック歪み,モスキート雑音
等が視覚的に認められ、圧縮率に限界があった。
【0003】そこで近年では、圧縮率の向上を図るべ
く、新しい圧縮手法が提案されており、特にサブバンド
符号化の1つであるウエーブレット変換を用いた圧縮技
術(以降、「ウエーブレット」と記す)が注目されてい
る。このウエーブレットを用いると、ブロックの概念が
無いためDCTで発生したブロック間歪みが無くなり、
視覚的にかなりの画質改善が望める。
【0004】DCTとウエーブレットの圧縮画像の特徴
として、DCTはデジタル的な画像となり、圧縮率を高
めることによりブロック状の不連続歪みが目立つ画像と
なってしまう。一方、ウエーブレットはアナログ的な画
像となり、圧縮率を高めることにより自然に高周波成分
が欠落してくる。言い換えれば信号帯域の高周波部分か
ら次第にカットされていく。その結果として全体的に解
像度が低下していくため、同一の圧縮率であればDCT
と比べて視覚的画質劣化が少なくなる。
【0005】ここで、ウエーブレット変換について説明
する。図6はウエーブレット変換処理を示したブロック
図である。図6に示すように、入力画像データは水平方
向のローパスフィルタ(LPF)とハイパスフィルタ
(HPF)に入力されて水平方向の帯域を2分割後、そ
れぞれダウンサンプラ(下向き矢印)によりデータ量を
各々時間的に2分の1に間引く。前記水平方向のローパ
スフィルタ(LPF)を通ってデータ量を2分の1に間
引いた入力画像データはさらに垂直方向のローパスフィ
ルタ(LPF)とハイパスフィルタ(HPF)に入力さ
れて垂直方向の帯域を2分割後、それぞれダウンサンプ
ラ(下向き矢印)によりデータ量を各々時間的に2分の
1に間引く。
【0006】レイヤ0のサブバンド信号について説明す
ると、入力画像データは水平方向LPF2101を通ってデ
ータ量が2分の1に間引かれ、次の垂直方向HPF2103
を通ってデータ量が2分の1に間引かれ、レイヤ0のLH
サブバンド信号(L0,LH)を得る。また水平方向HPF210
2を通ってデータ量が2分の1に間引かれ、次の垂直方
向LPF2104を通ってデータ量が2分の1に間引かれ、
レイヤ0のHLサブバンド信号(L0,HL)を得る。また水平
方向HPF2102を通ってデータ量が2分の1に間引か
れ、次の垂直方向HPF2105を通ってデータ量が2分の
1に間引かれ、レイヤ0のHHサブバンド信号(L0,HH)を
得る。
【0007】初段の水平方向LPF2101を通ってデータ
量が2分の1に間引かれ、次の垂直方向LPF2106を通
ってデータ量を各々時間的に2分の1に間引いた成分に
対しては、さらに前述の処理を繰り返す(レイヤ1,レ
イヤ2)。L1,LH、L1,HL、L1,HHはレイヤ1におけるサ
ブバンド信号であり、L2,LH、L2,HL、L2,HHはレイヤ2
におけるサブバンド信号である。なお、図6においては
便宜上3回目のウエーブレット変換を行なった状態まで
を表すものとする。
【0008】このように処理を繰り返すことにより、結
果的に生成される係数成分としては、水平および垂直方
向の周波数分割を低周波数領域に沿って2分の1にデー
タ量を低減させた係数データが蓄積されていくことにな
る。図7はウエーブレット空間の説明図であり、ウエー
ブレット変換の各段階においてウエーブレット変換係数
信号を複数の周波数帯域ごとに表している。1201はレイ
ヤ2のLL成分ウエーブレット空間(DCウエーブレット
空間)である。1202はレイヤ2のLH成分ウエーブレッ
ト空間、1203はレイヤ2のHL成分ウエーブレット空
間、1204はレイヤ2のHH成分ウエーブレット空間であ
る。1205,1206,1207はレイヤ1の各成分LH,HL,
HHのウエーブレット空間である。1208,1209,1210は
レイヤ0の各成分LH,HL,HHのウエーブレット空
間である。
【0009】次に、従来のウエーブレット伸張方法につ
いて説明する。図4は従来の画像データ処理装置として
のウエーブレット伸張装置を示すブロック図である。図
4において、101は画像伸張部、102はレイヤ0のサブバ
ンド合成部、103はレイヤ1のサブバンド合成部、104は
レイヤ2のサブバンド合成部である。また、151はレイ
ヤ2のDCサブバンドデータ、152はレイヤ2のLHサブバ
ンドデータ、153はレイヤ2のHLサブバンドデータ、154
はレイヤ2のHHサブバンドデータ、155はレイヤ1のLH
サブバンドデータ、156はレイヤ1のHLサブバンドデー
タ、157はレイヤ1のHHサブバンドデータ、158はレイヤ
0のLHサブバンドデータ、159はレイヤ0のHLサブバン
ドデータ、160はレイヤ0のHHサブバンドデータ、161は
レイヤ0のサブバンド合成データ、162はレイヤ2のサ
ブバンド合成データ、163はレイヤ1のサブバンド合成
データ、100は伸張画像である。
【0010】図5は一般的なサブバンド合成部を示すブ
ロック図である。図5において、1101はDC垂直方向アッ
プサンプラ、1102はLH垂直方向アップサンプラ、1103は
HL垂直方向アップサンプラ、1104はHH垂直方向アップサ
ンプラである。1105はDC垂直方向フィルタ、1106はLH垂
直方向フィルタ、1107はHL垂直方向フィルタ、1108はHH
垂直方向フィルタである。1109はL垂直方向アップサン
プラ、1110はH垂直方向アップサンプラ、1111はL垂直方
向フィルタ、1112はH垂直方向フィルタである。また、1
151はDCサブバンドデータ、1152はLHサブバンドデー
タ、1153はHLサブバンドデータ、1154はHHサブバンドデ
ータである。1156はDCアップサンプルデータ、1157はLH
アップサンプルデータ、1158はHLアップサンプルデー
タ、1159はHHアップサンプルデータである。1160はLサ
ブバンドデータ、1161はHサブバンドデータ、1162はLア
ップサンプルデータ、1163はHアップサンプルデータで
ある。1115はサブバンド合成データである。
【0011】次に、従来の画像データ処理装置の伸張動
作を説明する。まず各ウエーブレット空間1201,1202,12
03,1204を構成するサブバンドデータ151,152,153,154が
与えられたとすると、図4のサブバンド合成部104は、
サブバンドデータ151,152,153,154を受けて、最初のサ
ブバンド合成を行う。
【0012】サブバンド合成について図5を用いて説明
する。サブバンド合成部においては、図5の各サブバン
ドデータ1151,1152,1153,1154(サブバンド合成部104で
はサブバンドデータ151,152,153,154に相当)を受けて
アップサンプラ1101,1102,1103,1104はアップサンプリ
ングしてアップサンプルデータ1156,1157,1158,1159を
生成し、フィルタ1105と1106は得られた値(アップサン
プルデータ1156と1157)を加算してサブバンドデータ11
60を生成する。一方、フィルタ1107と1108はアップサン
プルデータ1158と1159から同様にしてサブバンドデータ
1161を生成する。アップサンプラ1109と1110は、サブバ
ンドデータ1160と1161をアップサンプリングしてアップ
サンプルデータ1162と1163を生成する。フィルタ1111と
1112は、アップサンプルデータ1162と1163からサブバン
ドデータ1115を生成する。これがサブバンド合成部にお
けるサブバンド合成である。
【0013】次に、サブバンドデータ155,156,157が与
えられたとすると、サブバンド合成部103は、サブバン
ド合成部104で得られたサブバンド合成データ162とサブ
バンドデータ155,156,157を受けて2回目のサブバンド
合成を行う。次に、サブバンドデータ158,159,160が与
えられたとすると、サブバンド合成部102は、サブバン
ド合成部103で得られたサブバンド合成データ163とサブ
バンドデータ158,159,160を受けて3回目のサブバンド
合成を行い、レイヤ0のサブバンド合成データ161を生
成し、画像伸張部101で伸張画像100を得る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来の画像データ処理装置では、ウエーブレット変換を
用いて画像データの伸張が行われるが、高い圧縮を行う
と、輪郭付近の高周波有意データが欠如して、伸張画像
に部分的な劣化が生じるという問題点を有していた。
【0015】この画像データ処理装置および画像データ
処理方法では、高い圧縮を行っても輪郭付近の高周波有
意データが欠如せず、伸張画像に部分的な劣化が生じな
いことが要求されている。
【0016】本発明、伸張画像に部分的な劣化が生じる
こと無く高い圧縮率が可能な画像データ処理装置および
伸張画像に部分的な劣化が生じること無く圧縮率を高め
るための画像データ処理方法を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像データ処理装置は、ウエーブレットデー
タのうち情報削減された水平サブバンドデータの近傍パ
ターンから垂直欠如データの存在を推定し、垂直欠如デ
ータと推定された水平サブバンドデータの近傍パターン
から垂直欠如データの値を補間する垂直データ補間部を
有する構成を備えている。
【0018】これにより、伸張画像に部分的な劣化が生
じること無く高い圧縮率が可能な画像データ処理装置が
得られる。
【0019】この課題を解決するための本発明の画像デ
ータ処理方法は、水平サブバンドデータ(x,y)の値が無
く、水平サブバンドデータの水平方向に1つ前(x,y-1)
のデータと水平サブバンドデータの垂直方向に1つ前(x
-1,y-1)のデータと水平サブバンドデータの垂直方向に
1つ先(x+1,y-1)のデータとの何れかが存在し、水平サ
ブバンドデータの水平方向に1つ先(x,y+1)のデータと
水平サブバンドデータの垂直方向に1つ前(x-1,y+1)の
データと水平サブバンドデータの垂直方向に1つ先(x+
1,y+1)のデータとの何れかが存在するときに、水平サブ
バンドデータに欠如データが存在すると推定し、推定さ
れた欠如データに対して近傍データから値を補間する構
成を備えている。
【0020】これにより、伸張画像に部分的な劣化が生
じること無く圧縮率を高めるための画像データ処理方法
が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ウエーブレットデータのうち情報削減された水平サ
ブバンドデータの近傍パターンから垂直欠如データの存
在を推定し、垂直欠如データと推定された水平サブバン
ドデータの近傍パターンから垂直欠如データの値を補間
する垂直データ補間部を有することとしたものであり、
垂直欠如データが補間されることにより圧縮による水平
欠如サブバンドデータが補間され、高いデータ圧縮にお
いても伸張画像の劣化が抑制されるという作用を有す
る。
【0022】請求項2に記載の発明は、ウエーブレット
データのうち情報削減された垂直サブバンドデータの近
傍パターンから水平欠如データの存在を推定し、水平欠
如データと推定された水平サブバンドデータの近傍パタ
ーンから水平欠如データの値を補間する水平データ補間
部を有することとしたものであり、水平欠如データが補
間されることにより圧縮による垂直欠如サブバンドデー
タが補間され、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣
化が抑制されるという作用を有する。
【0023】請求項3に記載の発明は、ウエーブレット
データのうち情報削減された斜めサブバンドデータの近
傍パターンから斜め欠如データの存在を推定し、斜め欠
如データと推定された斜めサブバンドデータの近傍パタ
ーンから斜め欠如データの値を補間する斜めデータ補間
部を有することとしたものであり、斜め欠如データが補
間されることにより圧縮による斜め欠如サブバンドデー
タが補間され、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣
化が抑制されるという作用を有する。
【0024】請求項4に記載の発明は、水平サブバンド
データ(x,y)の値が無く、水平サブバンドデータの水平
方向に1つ前(x,y-1)のデータと水平サブバンドデータ
の垂直方向に1つ前(x-1,y-1)のデータと水平サブバン
ドデータの垂直方向に1つ先(x+1,y-1)のデータとの何
れかが存在し、水平サブバンドデータの水平方向に1つ
先(x,y+1)のデータと水平サブバンドデータの垂直方向
に1つ前(x-1,y+1)のデータと水平サブバンドデータの
垂直方向に1つ先(x+1,y+1)のデータとの何れかが存在
するときに、水平サブバンドデータに欠如データが存在
すると推定し、推定された欠如データに対して近傍デー
タから値を補間することとしたものであり、近傍データ
に基づく補間により水平サブバンドデータの補間が行わ
れ、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣化が抑制さ
れるという作用を有する。
【0025】請求項5に記載の発明は、垂直サブバンド
データ(x,y)の値が無く、垂直サブバンドデータの垂直
方向に1つ前(x-1,y)のデータと垂直サブバンドデータ
の垂直方向に1つ前(x-1,y-1)のデータと垂直サブバン
ドデータの水平方向に1つ先(x-1,y+1)のデータとの何
れかが存在し、垂直サブバンドデータの垂直方向に1つ
先(x+1,y)のデータと垂直サブバンドデータの水平方向
に1つ前(x+1,y-1)のデータと垂直サブバンドデータの
水平方向に1つ先(x+1,y+1)のデータとの何れかが存在
するときに、垂直サブバンドデータに欠如データが存在
すると推定し、推定された欠如データに対して近傍デー
タから値を補間することとしたものであり、近傍データ
に基づく補間により垂直サブバンドデータの補間が行わ
れ、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣化が抑制さ
れるという作用を有する。
【0026】請求項6に記載の発明は、斜めサブバンド
データ(x,y)の値が無く、斜めサブバンドデータの水平
方向に1つ前で垂直方向に1つ前(x-1,y-1)のデータと
斜めサブバンドデータの対角方向に1つ前(x+1,y+1)の
データとの何れかが存在し、斜めサブバンドデータの水
平方向に1つ前で垂直方向に1つ先(x-1,y+1)のデータ
と斜めサブバンドデータの対角方向に1つ前(x+1,y-1)
のデータとの何れかが存在するときに、斜めサブバンド
データに欠如データが存在すると推定し、推定された欠
如データに対して近傍データから値を補間することとし
たものであり、近傍データに基づく補間により斜めサブ
バンドデータの補間が行われ、高いデータ圧縮において
も伸張画像の劣化が抑制されるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について図1、
図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像データ処理装置としてのウエーブレット画像伸張装置
を示すブロック図である。図1において、画像伸張部10
1、サブバンド合成部102、103、104は図4と同様のもの
なので、同一符号を付し、説明は省略する。
【0028】105はレイヤ0のLHサブバンド補間部、106
はレイヤ0のHLサブバンド補間部、107はレイヤ0のHH
サブバンド補間部である。また、図4と同様、151はレ
イヤ2のDCサブバンドデータ、152はレイヤ2のLHサブ
バンドデータ、153はレイヤ2のHLサブバンドデータ、1
54はレイヤ2のHHサブバンドデータ、155はレイヤ1のL
Hサブバンドデータ、156はレイヤ1のHLサブバンドデー
タ、157はレイヤ1のHHサブバンドデータ、158はレイヤ
0のLHサブバンドデータ、159はレイヤ0のHLサブバン
ドデータ、160はレイヤ0のHHサブバンドデータ、161は
レイヤ0のサブバンド合成データ、162はレイヤ2のサ
ブバンド合成データである。
【0029】163はレイヤ1サブバンド合成部103から出
力されるサブバンド合成データである。100は伸張画像
である。
【0030】164はレイヤ0のLHサブバンド補間部105か
ら出力されるLHサブバンド補間データ、165はレイヤ0
のHLサブバンド補間部106から出力間されるレイヤ0のH
Lサブバンド補間データ、166はレイヤ0のHHサブバンド
補間部107から出力されるHHサブバンド補間データであ
る。
【0031】図2(a)、(b)、(c)は本実施の形
態1におけるウエーブレットデータ補間についての説明
図である。図2(a)において、201はサブバンド補間
対象データ位置である。202〜204および205〜207はLHサ
ブバンド補間条件データ位置である。
【0032】図2(b)において、サブバンド補間対象
データ位置については前述と同じ符号201を付す。208〜
210および211〜213はHLサブバンド補間条件データ位置
である。
【0033】図2(c)において、サブバンド補間対象
データ位置については前述と同じ符号201を付す。214,
215,216,217はHHサブバンド補間条件データ位置であ
る。
【0034】以上のように構成された画像データ処理装
置について、その動作を説明する。まずサブバンドデー
タ151,152,153,154が与えられたとすると、サブバンド
合成部104はこれを受けてサブバンド合成データ162を生
成する。サブバンド合成部103はサブバンドデータ155,1
56,157とサブバンド合成部104で生成されたサブバンド
合成データ162を受けてサブバンド合成データ163を生成
する。
【0035】次にレイヤ0のLHサブバンドデータ158が
与えられると、サブバンド補間部105は次のように補間
処理を行なう。すなわち、図2(a)の補間対象無意デ
ータ位置201の近傍データのパターンにおける補間条件
データ位置202,203,204の何れかに有意データ(0以上
の値を持つデータ)が存在し、かつ補間条件データ位置
205,206,207の何れかに有意データが存在する場合、補
間条件データ位置202,203,204,205,206,207のうち全有
意データの平均値を補間データとして補間対象無意デー
タ位置201に入れて補間処理を行い、サブバンド合成デ
ータ164を生成する。図3はサブバンド補間部105が行う
補間処理の具体例を示し、これらの場合に補間データが
補間対象無意データ位置201に入る。
【0036】次にレイヤ0のHLサブバンドデータ159が
与えられると、サブバンド補間部106は、図2(b)の
補間対象無意データ位置201の近傍データのパターンに
おける補間条件データ位置208,209,210の何れかに有意
データが存在し、かつ補間条件データ位置211,212,213
の何れかに有意データが存在する場合、補間条件データ
位置208,209,210,211,212,213のうち全有意データの平
均値を補間対象無意データ位置201に入れて補間処理を
行い、サブバンド合成データ165を生成する。
【0037】次にレイヤ0のHHサブバンドデータ160が
与えられると、サブバンド補間部107は、図2(c)の
補間対象無意データ201の近傍データのパターンにおけ
る補間条件データ位置214,215の何れかに有意データが
存在し、かつ補間条件データ位置216,217の何れかに有
意データが存在する場合、補間条件データ位置214,215,
216,217のうち全有意データの平均値を補間対象無意デ
ータ位置201に入れて補間処理を行い、サブバンド合成
データ166を生成する。
【0038】次に、サブバンド合成部102は、サブバン
ド合成部103が生成したサブバンド合成データ163と、サ
ブバンド補間部105が生成したサブバンド合成データ164
と、サブバンド補間部106が生成したサブバンド合成デ
ータ165と、サブバンド補間部107が生成したサブバンド
合成データ166とを受けてサブバンド合成データ161を生
成し、画像伸張部101はサブバンド合成データ161から伸
張画像100を生成する。
【0039】以上のように本実施の形態によれば、ウエ
ーブレットデータのうち情報削減された水平LH、垂直HL
または斜めHHサブバンドデータの近傍パターンから垂
直、水平または斜め欠如データの存在を推定し、垂直、
水平または斜め欠如データと推定された水平、垂直また
は斜めサブバンドデータの近傍パターンから垂直、水平
または斜め欠如データの値を補間する垂直、水平または
斜めデータ補間部を設けた構成とし、垂直、水平または
斜め欠如データを補間することにより圧縮による水平、
垂直または斜め欠如サブバンドデータを補間することが
できるので、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣化
を抑制することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
画像データ処理装置によれば、ウエーブレットデータの
うち情報削減された水平サブバンドデータの近傍パター
ンから垂直欠如データの存在を推定し、垂直欠如データ
と推定された水平サブバンドデータの近傍パターンから
垂直欠如データの値を補間する垂直データ補間部を有す
ることにより、垂直欠如データを補間することにより圧
縮による水平欠如サブバンドデータを補間することがで
きるので、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣化を
抑制することができるという有利な効果が得られる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、ウエーブ
レットデータのうち情報削減された垂直サブバンドデー
タの近傍パターンから水平欠如データの存在を推定し、
水平欠如データと推定された水平サブバンドデータの近
傍パターンから水平欠如データの値を補間する水平デー
タ補間部を有することにより、水平欠如データを補間す
ることにより圧縮による垂直欠如サブバンドデータを補
間することができるので、高いデータ圧縮においても伸
張画像の劣化を抑制することができるという有利な効果
が得られる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、ウエーブ
レットデータのうち情報削減された斜めサブバンドデー
タの近傍パターンから斜め欠如データの存在を推定し、
斜め欠如データと推定された斜めサブバンドデータの近
傍パターンから斜め欠如データの値を補間する斜めデー
タ補間部を有することにより、斜め欠如データを補間す
ることにより圧縮による斜め欠如サブバンドデータを補
間することができるので、高いデータ圧縮においても伸
張画像の劣化を抑制することができるという有利な効果
が得られる。
【0043】本発明の請求項4に記載の画像データ処理
方法によれば、水平サブバンドデータ(x,y)の値が無
く、水平サブバンドデータの水平方向に1つ前(x,y-1)
のデータと水平サブバンドデータの垂直方向に1つ前(x
-1,y-1)のデータと水平サブバンドデータの垂直方向に
1つ先(x+1,y-1)のデータとの何れかが存在し、水平サ
ブバンドデータの水平方向に1つ先(x,y+1)のデータと
水平サブバンドデータの垂直方向に1つ前(x-1,y+1)の
データと水平サブバンドデータの垂直方向に1つ先(x+
1,y+1)のデータとの何れかが存在するときに、水平サブ
バンドデータに欠如データが存在すると推定し、推定さ
れた欠如データに対して近傍データから値を補間するこ
とにより、近傍データに基づく補間により水平サブバン
ドデータの補間を行うことができるので、高いデータ圧
縮においても伸張画像の劣化を抑制することができると
いう有利な効果が得られる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、垂直サブ
バンドデータ(x,y)の値が無く、垂直サブバンドデータ
の垂直方向に1つ前(x-1,y)のデータと垂直サブバンド
データの垂直方向に1つ前(x-1,y-1)のデータと垂直サ
ブバンドデータの水平方向に1つ先(x-1,y+1)のデータ
との何れかが存在し、垂直サブバンドデータの垂直方向
に1つ先(x+1,y)のデータと垂直サブバンドデータの水
平方向に1つ前(x+1,y-1)のデータと垂直サブバンドデ
ータの水平方向に1つ先(x+1,y+1)のデータとの何れか
が存在するときに、垂直サブバンドデータに欠如データ
が存在すると推定し、推定された欠如データに対して近
傍データから値を補間することにより、近傍データに基
づく補間により垂直サブバンドデータの補間を行うこと
ができるので、高いデータ圧縮においても伸張画像の劣
化を抑制することができるという有利な効果が得られ
る。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、斜めサブ
バンドデータ(x,y)の値が無く、斜めサブバンドデータ
の水平方向に1つ前で垂直方向に1つ前(x-1,y-1)のデ
ータと斜めサブバンドデータの対角方向に1つ前(x+1,y
+1)のデータとの何れかが存在し、斜めサブバンドデー
タの水平方向に1つ前で垂直方向に1つ先(x-1,y+1)の
データと斜めサブバンドデータの対角方向に1つ前(x+
1,y-1)のデータとの何れかが存在するときに、斜めサブ
バンドデータに欠如データが存在すると推定し、推定さ
れた欠如データに対して近傍データから値を補間するこ
とにより、近傍データに基づく補間により斜めサブバン
ドデータの補間を行うことができるので、高いデータ圧
縮においても伸張画像の劣化を抑制することができると
いう有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像データ処理装
置としてのウエーブレット画像伸張装置を示すブロック
【図2】(a)本発明の実施の形態1におけるウエーブ
レットデータ補間についての説明図 (b)本発明の実施の形態1におけるウエーブレットデ
ータ補間についての説明図 (c)本発明の実施の形態1におけるウエーブレットデ
ータ補間についての説明図
【図3】同実施の形態におけるウエーブレットデータ補
間についての具体例を示す説明図
【図4】従来の画像データ処理装置としてのウエーブレ
ット伸張装置を示すブロック図
【図5】一般的なサブバンド合成部を示すブロック図
【図6】ウエーブレット変換処理を示したブロック図
【図7】ウエーブレット空間の説明図
【符号の説明】
101 画像伸張部 102、103、104 サブバンド合成部 105、106、107 サブバンド補間部 201 補間対象データ位置 202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,21
4,215,216,217 補間条件データ位置 1101、1102、1103、1104、1109、1110 アップサンプラ 1105、1106、1107、1108、1111、1112 フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエーブレットデータのうち情報削減され
    た水平サブバンドデータの近傍パターンから垂直欠如デ
    ータの存在を推定し、前記垂直欠如データと推定された
    水平サブバンドデータの近傍パターンから前記垂直欠如
    データの値を補間する垂直データ補間部を有することを
    特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】ウエーブレットデータのうち情報削減され
    た垂直サブバンドデータの近傍パターンから水平欠如デ
    ータの存在を推定し、前記水平欠如データと推定された
    水平サブバンドデータの近傍パターンから前記水平欠如
    データの値を補間する水平データ補間部を有することを
    特徴とする画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】ウエーブレットデータのうち情報削減され
    た斜めサブバンドデータの近傍パターンから斜め欠如デ
    ータの存在を推定し、前記斜め欠如データと推定された
    斜めサブバンドデータの近傍パターンから前記斜め欠如
    データの値を補間する斜めデータ補間部を有することを
    特徴とする画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】水平サブバンドデータ(x,y)の値が無く、
    前記水平サブバンドデータの水平方向に1つ前(x,y-1)
    のデータと前記水平サブバンドデータの垂直方向に1つ
    前(x-1,y-1)のデータと前記水平サブバンドデータの垂
    直方向に1つ先(x+1,y-1)のデータとの何れかが存在
    し、前記水平サブバンドデータの水平方向に1つ先(x,y
    +1)のデータと前記水平サブバンドデータの垂直方向に
    1つ前(x-1,y+1)のデータと前記水平サブバンドデータ
    の垂直方向に1つ先(x+1,y+1)のデータとの何れかが存
    在するときに、前記水平サブバンドデータに欠如データ
    が存在すると推定し、前記推定された欠如データに対し
    て近傍データから値を補間することを特徴とする画像デ
    ータ処理方法。
  5. 【請求項5】垂直サブバンドデータ(x,y)の値が無く、
    前記垂直サブバンドデータの垂直方向に1つ前(x-1,y)
    のデータと前記垂直サブバンドデータの垂直方向に1つ
    前(x-1,y-1)のデータと前記垂直サブバンドデータの水
    平方向に1つ先(x-1,y+1)のデータとの何れかが存在
    し、前記垂直サブバンドデータの垂直方向に1つ先(x+
    1,y)のデータと前記垂直サブバンドデータの水平方向に
    1つ前(x+1,y-1)のデータと前記垂直サブバンドデータ
    の水平方向に1つ先(x+1,y+1)のデータとの何れかが存
    在するときに、前記垂直サブバンドデータに欠如データ
    が存在すると推定し、前記推定された欠如データに対し
    て近傍データから値を補間することを特徴とする画像デ
    ータ処理方法。
  6. 【請求項6】斜めサブバンドデータ(x,y)の値が無く、
    前記斜めサブバンドデータの水平方向に1つ前で垂直方
    向に1つ前(x-1,y-1)のデータと前記斜めサブバンドデ
    ータの対角方向に1つ前(x+1,y+1)のデータとの何れか
    が存在し、前記斜めサブバンドデータの水平方向に1つ
    前で垂直方向に1つ先(x-1,y+1)のデータと前記斜めサ
    ブバンドデータの対角方向に1つ前(x+1,y-1)のデータ
    との何れかが存在するときに、前記斜めサブバンドデー
    タに欠如データが存在すると推定し、推定された欠如デ
    ータに対して近傍データから値を補間することを特徴と
    する画像データ処理方法。
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