JPH11225050A - 位相可変回路 - Google Patents

位相可変回路

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JPH11225050A
JPH11225050A JP10023226A JP2322698A JPH11225050A JP H11225050 A JPH11225050 A JP H11225050A JP 10023226 A JP10023226 A JP 10023226A JP 2322698 A JP2322698 A JP 2322698A JP H11225050 A JPH11225050 A JP H11225050A
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JP
Japan
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clock
circuit
phase
signal
control signal
Prior art date
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JP10023226A
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English (en)
Inventor
Katsuya Yamashita
勝也 山下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光受信器で使用されるクロックの
位相を調節する位相可変回路に関し、回路規模を増大さ
せずに出力クロックの位相可変範囲を拡大でき、また出
力クロック振幅を一定にしつつ出力クロック位相の変更
を可能にする。 【解決手段】 抽出クロックから生成された相互に一定
の位相差を持つ複数のクロック信号a・・の加算割合を
決定する複数の制御信号b・・を発生する制御信号発生
回路1と、複数のクロック信号a・・のそれぞれについ
ての加算割合の重み付けを複数の制御信号b・・の対応
するものによって行う複数の重み付け回路2・・と、複
数の重み付け回路2・・の出力を加算し抽出クロックに
対しある位相差を有する1つのクロック信号を出力する
加算回路3とを備える位相可変回路において、制御信号
発生回路1は、基準となる周期信号から相互に位相が異
なる複数の周期信号を制御信号として発生することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速光通信シス
テムにおける光受信器で使用されるクロックの位相を調
節する位相可変回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、光受信器の構成例を示す。図7
に示すように、光受信器は、増幅器71と、識別器72
と、クロック抽出器73と、位相可変回路74とを備え
る。増幅器71は、伝送路から取り込んだ受信データを
増幅し、識別器72とクロック抽出器73とに与える。
クロック抽出器73は、増幅器71から入力した受信デ
ータからクロックを抽出し、位相可変回路74に与え
る。受信データは、ビットレートが例えば10Gbps
等の超高速であるので、抽出されるクロックは正弦波信
号である。
【0003】位相可変回路74は、可変容量素子や可変
長同軸管などによって、クロック抽出器73が抽出した
クロック信号の位相を、識別器71での誤り率が最小と
なるような位相に調節し、識別器72に与える。識別器
72は、位相可変回路74から入力したクロック信号で
もって増幅器71から入力する受信データを識別し、復
調したデータを出力する。
【0004】このように光受信器では、受信感度を最大
にするクロック位相を取得するために位相可変回路が不
可欠である。一般に、位相可変回路には、上述したよう
に可変容量素子や可変長同軸管などの可変素子が必要で
ある。一方、光受信器には、集積回路化の要請がある。
しかし、集積回路内では有効な可変素子が実現できない
ため、位相可変回路を集積回路で実現できず、光受信器
の集積回路化の妨げになっている。
【0005】この問題を解決するには、可変素子を使用
しない位相可変回路を実現することが必要である。そこ
で、例えば、図8に示す構成の位相可変回路が提案され
ている。図8は、可変素子を使用しない従来の位相可変
回路の構成例である。図8に示す位相可変回路は、差動
対(Q1、Q2)と、これに対する定電流源(Q3、R
E)と、差動対(Q4、Q5)と、これに対する定電流
源(Q6、RE)と、制御信号発生回路20と、負荷抵
抗RLとを備える。
【0006】一方の差動対(Q1、Q2)及び定電流源
(Q3、RE)では、トランジスタQ1とQ2のエミッ
タが共にトランジスタQ3のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ3のエミッタがエミッタ抵抗REを介して負
電源に接続される。また、トランジスタQ2は、コレク
タが接地され、ベースが入力信号の中心値を与える正電
源に接続される。そして、トランジスタQ1のベースに
クロック信号Vi1が印加され、トランジスタQ3のベー
スに制御信号発生回路20から制御信号Vc21が印加さ
れる。
【0007】他方の差動対(Q4、Q5)及び定電流源
(Q6、RE)では、トランジスタQ4とQ5のエミッ
タが共にトランジスタQ6のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ6のエミッタがエミッタ抵抗REを介して負
電源に接続される。また、トランジスタQ5は、コレク
タが接地され、ベースが入力信号の中心値を与える正電
源に接続される。そして、トランジスタQ4のベースに
クロック信号Vi2が印加され、トランジスタQ6のベー
スに制御信号発生回路20から制御信号Vc22が印加さ
れる。
【0008】また、2つの差動対の相互間では、トラン
ジスタQ1とQ4のコレクタが共通の負荷抵抗RLを介
して接地される。次に、図9は、以上のように構成され
る従来の位相可変回路の動作説明図である。図9(a)
は、制御信号発生回路20が発生する制御信号Vc21、
Vc22の位相変化波形図である。制御信号Vc21 は、あ
る低値から単調に増加し、ある高値の一定値となる信号
である。制御信号Vc22 は、ある高値から単調に減少
し、ある低値の一定値となる信号である。制御信号Vc2
1、Vc22は、図9(a)に示すように、互いに逆特性で
あるが、図9(a)に示す特性で常時変化しているので
はなく、ある点の特性値を示すように出力される。
【0009】したがって、トランジスタQ3、Q6は、
図9(a)に示す互いに逆特性の制御信号Vc21、Vc22
に従って導通状態が互いに逆向きに変化する。具体的に
は、一方のトランジスタが飽和状態ないしはそれに近い
状態にあるときは他方のトランジスタは遮断状態ないし
はそれに近い状態となるケース(A)と、一方のトラン
ジスタのエミッタ電流が増加するときは、他方のトラン
ジスタのエミッタ電流は減少するケース(B)とがあ
る。
【0010】定電流源(Q3、RE)(Q6、RE)
は、このような制御信号Vc21、Vc22に応じて対応する
差動対(Q1、Q2)(Q4、Q5)に供給する電流の
大きさを変化させる。トランジスタQ1、Q4に印加さ
れるクロック信号Vi1、Vi2は、互いに90度の位相差
を持つ正弦波信号である。即ち、Vi1=Vo sinωtとす
れば、Vi2=Vo sin{ωt+(π/2)}である。トランジ
スタQ1、Q4は、それらのクロック信号に従って導通
状態が変化する。なお、このクロック信号Vi1、Vi2
は、図7に示したクロック抽出器73で抽出したクロッ
クに基づき生成される。生成箇所は図7に示したクロッ
ク抽出器73、ないしは、当該位相可変回路である。
【0011】2つ差動対(Q1、Q2)(Q4、Q5)
は、対応する定電流源(Q3、RE)(Q6、RE)か
ら供給される電流は一定であるから、トランジスタQ
1、Q4の導通状態が変化すると、それに伴いトランジ
スタQ2、Q5の導通状態が変化し、トランジスタQ
1、Q4のコレクタ電流が制御信号Vc21、Vc22に応じ
て変化する。
【0012】トランジスタQ1、Q4のコレクタ電流
は、負荷抵抗RLにおいて加算され電圧信号Vout へ変
換されるが、トランジスタQ3、Q6がケース(A)の
状態にあるときは、トランジスタQ1、Q4の対応する
方のコレクタ電流は流れないので、電圧信号Voutは、ク
ロック信号Vi1(=Vo sinωt)と同相であるか、また
は、クロック信号Vi2=Vo sin{ωt+(π/2)}と同相で
あるかの何れかとなる。
【0013】一方、トランジスタQ3、Q6がケース
(B)の状態にあるときは、トランジスタQ1、Q4の
コレクタ電流も同様の関係を持つので、負荷抵抗RLに
おいて加算された電圧信号Vout の位相は、クロック信
号Vi1とVi2の間の任意の位相となる(図9(b))。
つまり、トランジスタQ1、Q4のコレクタ電流は、対
応する制御信号(Vc21、Vc22)によって加算割合の重み
付けが行われているのである。
【0014】したがって、制御信号(Vc21、Vc22)を図
9(a)に示す特性範囲内の所定値に固定し、トランジ
スタQ1、Q4のコレクタ電流を負荷抵抗RLで加算す
ることにより、抽出されたクロック信号に対しある位相
差を持つクロック信号Voutが得られる。なお、制御信
号(Vc21、Vc22)の特性関係は、識別器72の識別誤り
率が最小となるように定められる。
【0015】以上の説明から、2組の差動対(Q1、Q
2)(Q4、Q5)とそれらの定電流源(Q3、RE)
(Q6、RE)は、それぞれ重み付け回路として機能
し、トランジスタQ1、Q4のコレクタを共通に負荷抵
抗RLに接続した全体の構成が加算回路として機能して
いることが理解できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の位相可変回路では、位相可変範囲として90度しか確
保できないので、それ以上の可変範囲が必要な場合に
は、図8に示す構成を多段に接続しなければならず、回
路規模が増大する。また、出力位相を可変すると、それ
に伴い出力振幅も変化するという問題もある。
【0017】本発明の目的は、回路規模を増大させずに
出力クロックの位相可変範囲を拡大でき、また出力クロ
ック振幅を一定にしつつ出力クロック位相の変更を可能
にする位相可変回路を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2に
記載の発明の原理ブロック図である。
【0019】請求項1に記載の発明は、抽出クロックか
ら生成された相互に一定の位相差を持つ複数のクロック
信号a・・の加算割合を決定する複数の制御信号b・・
を発生する制御信号発生回路1と、複数のクロック信号
a・・のそれぞれについての加算割合の重み付けを複数
の制御信号b・・の対応するものによって行う複数の重
み付け回路2・・と、複数の重み付け回路2・・の出力
を加算し抽出クロックに対しある位相差を有する1つの
クロック信号を出力する加算回路3とを備える位相可変
回路において、制御信号発生回路1は、基準となる周期
信号から相互に位相が異なる複数の周期信号を制御信号
として発生することを特徴とする。
【0020】即ち、請求項1に記載の発明では、制御信
号として、基準となる周期信号から生成した相互に位相
が異なる複数の周期信号を用いる。したがって、加算回
路3の出力クロック位相の変更は、「基準となる周期信
号」から「相互に位相が異なる複数の周期信号」を生成
するタイミングを変更することにより行えるので、回路
規模を増大することなく同一の回路で位相可変範囲を拡
大できる。また、加算割合は、共通の「基準となる周期
信号」に基づき定められるので、加算回路3の出力位相
を変更しても、出力振幅は一定である。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の位相可変回路において、制御信号発生回路1は、基準
となる周期信号を発生する低周波周期信号発生器1a
と、低周波周期信号発生器1aが出力する低周波周期信
号を互いに異なるタイミングでサンプルし、保持出力す
るサンプルホールド回路1bとを備えることを特徴とす
る。
【0022】即ち、請求項2に記載の発明では、「基準
となる周期信号」として低周波周期信号を用い、それを
一定時間間隔のサンプルホールドパルスでサンプルし、
「相互に位相が異なる複数の周期信号」を制御信号とし
て保持出力する。クロック位相の変更は、低周波周期信
号の発生タイミングとサンプルホールドパルスの発生タ
イミングとの間の位相差の進遅操作によって行うが、低
周波周期信号は、極めて扱いが容易な帯域の信号である
ので、簡単かつ確実にクロック位相の変更が行える。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は、請求項1、2に対応する
実施形態の構成例である。本実施形態の位相可変回路
は、4組の差動対(Q1、Q2)(Q4、Q5)(Q7、Q
8)(Q10、Q11)と、それらの定電流源(Q3、RE)(Q
6、RE)(Q9、RE)(Q12、RE)と、制御信号発生
回路10と、負荷抵抗RLとを備える。
【0024】第1の差動対(Q1、Q2)及び定電流源
(Q3、RE)では、トランジスタQ1とQ2のエミッ
タが共にトランジスタQ3のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ3のエミッタがエミッタ抵抗REを介して負
電源に接続される。また、トランジスタQ2は、コレク
タが接地され、ベースが入力信号の中心値を与える正電
源に接続される。そして、トランジスタQ1のベースに
クロック信号Vi1が印加され、トランジスタQ3のベー
スに制御信号発生回路10から制御信号Vc1が印加され
る。
【0025】第2の差動対(Q4、Q5)及び定電流源
(Q6、RE)では、トランジスタQ4とQ5のエミッ
タが共にトランジスタQ6のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ6のエミッタがエミッタ抵抗REを介して負
電源に接続される。また、トランジスタQ5は、コレク
タが接地され、ベースが入力信号の中心値を与える正電
源に接続される。そして、トランジスタQ4のベースに
クロック信号Vi2が印加され、トランジスタQ6のベー
スに制御信号発生回路10から制御信号Vc2が印加され
る。
【0026】第3の差動対(Q7、Q8)及び定電流源
(Q9、RE)では、トランジスタQ7とQ8のエミッ
タが共にトランジスタQ9のコレクタに接続され、トラ
ンジスタQ9のエミッタがエミッタ抵抗REを介して負
電源に接続される。また、トランジスタQ8は、コレク
タが接地され、ベースが入力信号の中心値を与える正電
源に接続される。そして、トランジスタQ7のベースに
クロック信号Vi3が印加され、トランジスタQ9のベー
スに制御信号発生回路10から制御信号Vc3が印加され
る。
【0027】第4の差動対(Q10、Q11)及び定電
流源(Q12、RE)では、トランジスタQ10とQ1
1のエミッタが共にトランジスタQ12のコレクタに接
続され、トランジスタQ12のエミッタがエミッタ抵抗
REを介して負電源に接続される。また、トランジスタ
Q11は、コレクタコレクタが接地され、ベースが入力
信号の中心値を与える正電源に接続される。そして、ト
ランジスタQ10のベースにクロック信号Vi4が印加さ
れ、トランジスタQ12のベースに制御信号発生回路1
0から制御信号Vc4が印加される。
【0028】また、4つの差動対の相互間では、トラン
ジスタQ1とQ4とQ7とQ10のコレクタが共通の負
荷抵抗RLを介して接地される。そして、制御信号発生
回路10は、低周波周期信号発生器10aと、サンプル
ホールドパルス発生器10bと、サンプルホールド回路
10cとで構成される。低周波周期信号発生器10a
は、サンプルホールド回路10cに対し低周波信号を出
力するが、発生する低周波周期信号の発生タイミングを
外部からのシフト信号によって進めたり、遅らしたりす
ることができる。サンプルホールドパルス回路10b
は、サンプルホールド回路10cに対しサンプルホール
ドパルスを出力するが、本実施形態では、4つのサンプ
ルホールドパルスP1、P2、P3、P4を90度の間
隔でそれぞれ発生する。
【0029】以上の構成と請求項との対応関係は、次の
ようになっている。制御信号発生回路1には、制御信号
発生回路10が対応する。低周波周期信号発生器1bに
は、低周波周期信号発生器10aが対応する。サンプル
ホールド回路1bには、サンプルホールド回路10cが
対応する。重み付け回路2・・・には、4組の差動対
(Q1、Q2)(Q4、Q5)(Q7、Q8)(Q10、Q1
1)及びそれらの定電流源(Q3、RE)(Q6、RE)(Q
9、RE)(Q12、RE)が対応する。加算回路3には、
トランジスタQ1、Q4、Q7、Q10のコレクタを共
通に負荷抵抗RLに接続した全体の構成が対応する。
【0030】次に、図3〜図6をも参照して本実施形態
の位相可変回路の動作を説明する。図3は、動作説明図
である。図4は、制御信号の位相変化波形図である。図
5は、位相可変範囲の説明図である。図6は、出力波形
図である。
【0031】サンプルホールドパルス回路10bは、4
つのサンプルホールドパルスP1、P2、P3、P4を
90度の間隔でそれぞれ発生するが、図3では、低周波
周期信号発生器10aが発生する低周波周期信号に対
し、サンプルホールドパルスP1は正極性の最大値の位
置で発生し、サンプルホールドパルスP2は正極性から
負極性に至るゼロクロス点の位置で発生し、サンプルホ
ールドパルスP3は負極性の最大値の位置で発生し、サ
ンプルホールドパルスP4は負極性から正極性に至るゼ
ロクロス点の位置で発生する場合を示してある。
【0032】そして、サンプルホールド回路10cで
は、制御信号Vc1をサンプルホールドパルスP1によっ
て生成し、制御信号Vc2をサンプルホールドパルスP2
によって生成し、制御信号Vc3をサンプルホールドパル
スP3によって生成し、制御信号Vc4をサンプルホール
ドパルスP4によって生成する。4つの制御信号Vc1、
Vc2、Vc3、Vc4は、それぞれ振幅は異なるので、従来例
と同様に、クロック信号Vi1、Vi2、Vi3、Vi4に対する
加算割合の重み付けが行え、4つのトランジスタQ1、
Q4、Q7、Q10のコレクタを共通の負荷抵抗RLで
加算することにより、ある位相のクロック信号を出力で
きる。
【0033】ここに、4つのサンプルホールドパルスP
1、P2、P3、P4の発生間隔を一定にして低周波周
期信号の発生タイミングを進めたり、遅らしたりする
と、それに伴い4つの制御信号Vc1、Vc2、Vc3、Vc4の
振幅も変化する。したがって、4つの制御信号Vc1、V
c2、Vc3、Vc4それぞれの包絡線は、図4に示すような正
弦波形となる。これは、各制御信号の位相変化波形であ
るが、各制御信号が、このように同一の正弦波状に変化
するので、出力クロック位相を変更する場合に、出力ク
ロック振幅は一定となることがわかる。
【0034】図4において、のタイミングは、制御信
号Vc1が正極性の最大値位置、制御信号Vc2とVc4がゼ
ロクロスの位置、制御信号Vc3が負極性の最大値位置で
あるが、こののタイミングを起点として45度間隔
に、、、・・、のタイミングを定めると、のタ
イミングはのタイミングと同一となり、この360度
の範囲において出力クロック位相を可変できる。
【0035】具体的には、図5に示すように、のタ
イミングの位相を、sinωtとすれば90度進んだでの
位相は、sin{ωt+(π/2)}、更に90度進んだでの
位相は、sin{ωt+π}、更に90度進んだでの位相
は、sin{ωt+(3π/2)}となる。図6は、タイミング
での出力波形を示す。以上のように、本実施形態
の位相可変回路は、追加せずに同一の回路構成でもって
出力クロックの位相を振幅を変えることなく広範囲に変
更でき、かつ、任意の位相に簡単に調節できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、制御信号として、基準となる周期信号から生成
した相互に位相が異なる複数の周期信号を用いるので、
回路規模を増大することなく同一の回路で位相可変範囲
を拡大でき、また、出力クロック振幅を一定にしつつ出
力クロック位相を変更できる。請求項2に記載の発明
は、極めて扱いが容易な帯域の信号である低周波周期信
号を用いるので、簡単かつ確実にクロック位相の変更が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1、2に対応する実施形態の構成例であ
る。
【図3】実施形態の動作説明図である。
【図4】制御信号の位相変化波形図である。
【図5】位相可変範囲の説明図である。
【図6】出力波形図である。
【図7】光受信器の構成例である。
【図8】可変素子を使用しない従来の位相可変回路の構
成例である。
【図9】従来の位相可変回路の動作説明図である。
(a)は制御信号の波形図である。(b)は出力波形図
である。
【符号の説明】
1 制御信号発生回路 1a 低周波周期信号発生器 1b サンプルホールド回路 2 重み付け回路 3 加算回路 10 制御信号発生回路 10a 低周波周期信号発生器 10b サンプルホールドパルス発生器 10c サンプルホールド回路 Q1〜Q12 トランジスタ RL 負荷抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/04 10/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出クロックから生成された相互に一定
    の位相差を持つ複数のクロック信号の加算割合を決定す
    る複数の制御信号を発生する制御信号発生回路と、 前記複数のクロック信号のそれぞれについての加算割合
    の重み付けを前記複数の制御信号の対応するものによっ
    て行う複数の重み付け回路と、 前記複数の重み付け回路の出力を加算し前記抽出クロッ
    クに対しある位相差を有する1つのクロック信号を出力
    する加算回路とを備える位相可変回路において、 前記制御信号発生回路は、基準となる周期信号から相互
    に位相が異なる複数の周期信号を前記制御信号として発
    生することを特徴とする位相可変回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相可変回路におい
    て、 前記制御信号発生回路は、前記基準となる周期信号を発
    生する低周波周期信号発生器と、前記低周波周期信号発
    生器が出力する低周波周期信号を互いに異なるタイミン
    グでサンプルし、保持出力するサンプルホールド回路と
    で構成されることを特徴とする位相可変回路。
JP10023226A 1998-02-04 1998-02-04 位相可変回路 Withdrawn JPH11225050A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444085B2 (en) 2005-08-25 2008-10-28 Fujitsu Limited DQPSK optical receiver circuit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444085B2 (en) 2005-08-25 2008-10-28 Fujitsu Limited DQPSK optical receiver circuit

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