JPH11224478A - 編集装置 - Google Patents

編集装置

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JPH11224478A
JPH11224478A JP2562898A JP2562898A JPH11224478A JP H11224478 A JPH11224478 A JP H11224478A JP 2562898 A JP2562898 A JP 2562898A JP 2562898 A JP2562898 A JP 2562898A JP H11224478 A JPH11224478 A JP H11224478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックネーム登録の簡易化。 【解決手段】 音声情報と文字情報の再生時に、ユーザ
ーの登録操作が行われたタイミングで再生出力されてい
た文字情報を登録情報として記憶し、その登録情報とし
て記憶されている文字情報が、記録媒体に記録されたプ
ログラムの名称情報とされるように管理情報の更新を行
う。即ちユーザーが、再生されている文字情報の中から
名称情報として適切な文字情報を選択すれば、その文字
情報がプログラムの名称情報として登録されるようにし
て、名称登録のために文字入力を行う必要をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録さ
れているデータについて編集処理を行うことのできる編
集装置に関し、例えば主データとしてFM文字多重放送
のように文字情報を含む放送にソースとして、その放送
音声信号と文字情報を記録した記録媒体に対して好適な
編集装置である。
【0002】
【従来の技術】一般に『見えるラジオ』として知られて
いるFM多重放送では、音声信号に文字データを多重化
して放送している。多重化されて放送される文字データ
は、ラジオ受信機における文字デコーダによって抽出さ
れ、例えばラジオ受信機に設けられている小型の表示部
において文字として表示される。
【0003】文字データとしては、例えば複数ページで
構成される文字番組(番組データ)が繰り返し放送され
るものであり、例えば天気予報、交通情報など、音声と
して放送している番組とは独立した内容のもの(以下、
独立番組ともいう)や、オンエアしている楽曲の曲名、
演奏者名、番組内容、DJの名前など、音声による放送
内容と関連する情報(以下、連動番組ともいう)があ
る。特に連動番組としての曲名情報は、通常、ある楽曲
が放送されている時点で、その曲名やアーティスト名と
なる文字情報が放送音声としての楽曲と同時的に放送さ
れてくる。通常、この曲名情報は楽曲の開始時点に送ら
れてくるほか、その楽曲が放送されている間、複数回繰
り返し送信される。
【0004】ところで各種記録媒体及びそれらに対応す
る記録再生装置が開発されているが、特に近年ミニディ
スクシステムとして知られているように、ユーザーが自
由に音楽データ等を記録できるものも普及している。こ
のミニディスクシステムを利用することにより、FMラ
ジオ等で放送される楽曲を録音(いわゆるエアチェッ
ク)することもでき、このような利便性を考慮して、受
信機能と記録再生機能を一体的に備えた機器も開発され
ている。もしくは、一体的でなくても、チューナ装置と
記録再生装置をシステム接続して同様にエアチェック可
能とすることもされている。
【0005】またミニディスクシステムの場合は、ディ
スク上でユーザーが録音を行なった領域(データ記録済
領域)や、まだ何も録音されていない領域(データ記録
可能な未記録領域;以下、フリーエリアという)を管理
するために、音楽等の主データとは別に、ユーザーTO
C(以下、U−TOCという)という管理情報が記録さ
れている。そして記録装置はこのU−TOCを参照しな
がら録音を行なう領域を判別し、また再生装置はU−T
OCを参照して再生すべき領域を判別している。つま
り、U−TOCには録音された各楽曲等が1つのプログ
ラム(以下「プログラム」を「トラック」ともいう)と
いうデータ単位で管理され、そのスタートアドレス、エ
ンドアドレス等が記される。また何も録音されていない
フリーエリアについては今後のデータ記録に用いること
のできる領域として、そのスタートアドレス、エンドア
ドレス等が記される。
【0006】さらに、このようなU−TOCによりディ
スク上の領域が管理されることで、U−TOCを更新す
るのみで、音楽等の記録データの編集ができる。例えば
1つのトラックを複数のトラックに分割するディバイド
機能、複数のトラックを1つのトラックに連結するコン
バイン機能、再生するトラック順序に応じて与えられて
いるトラックナンバを変更させるムーブ機能、不要なト
ラックを削除するデリート機能(イレーズ機能とも呼ば
れる)などの編集処理が容易でしかも迅速に実行できる
ことになる。さらに各トラックに付随してトラックネー
ムとして曲名などを登録しておき、例えば再生時に表示
させることも可能とされている。そして、ユーザはこの
ような機能を活用して、一旦ディスクに記録した1又は
複数のトラックの編集を行い、個人のオリジナルディス
クを作成して楽しむことができるようになる。特にエア
チェックを考えると、このように録音した楽曲等の編集
が容易に可能であることは、大変便利なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで本出願人は先
行技術として先に、特願平9−344748号として、
文字放送が多重化された放送のエアチェック動作におい
て、放送音声と同時的に文字情報も記録媒体(例えばミ
ニディスク)に記録していく技術を提案した。この技術
によれば、エアチェック動作として放送音声とともに文
字情報もディスク等に記録でき、さらにその再生時には
記録された放送音声を再生出力するとともに、その再生
音声の放送時に送信されてきた文字情報も表示出力する
ことができるものである。つまり文字情報についても記
録再生を可能とすることで、記録した放送音声の再生時
に、放送音声に関する連動番組などを見ることができ
る。このようにすると再生時に、例えば放送された楽曲
についての曲名なども知ることができる。このような技
術を前提とすると、ディスク等に記録した文字情報をよ
り有効活用することが求められる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みて、記録媒体に記録した文字情報を用いて記録媒
体上のプログラムに関する編集処理、特にプログラムの
名称の登録が実行できるようにし、ユーザーの便宜を図
ることを目的とする。
【0009】このために、時間的に連続性のある連続デ
ータと、その連続データと同時的に得られた文字情報が
所定データ量のデータ単位毎に合成されて、主データと
して記録されているとともに、この主データをプログラ
ム単位で管理する管理情報が記録され、さらに管理情報
は主データとしての各プログラムに対応する名称情報を
登録できる情報形態とされている記録媒体に対応する編
集装置として、読出手段と、第1の再生処理手段と、第
2の再生処理手段と、登録操作手段と、登録情報記憶手
段と、管理情報更新手段とを備えるようにする。読出手
段は、記録媒体からデータ読出を行う。第1の再生処理
手段は、読出手段によって主データとして読み出される
連続データの再生出力を行う。第2の再生処理手段は、
読出手段によって主データとして読み出される文字情報
の再生出力を行う。登録情報記憶手段は、登録操作手段
が操作されたタイミングで第2の再生処理手段によって
再生出力されていた文字情報を登録情報として記憶す
る。そして管理情報更新手段は、登録情報記憶手段に1
又は複数の登録情報として記憶されている文字情報が、
記録媒体に記録された1又は複数のプログラムの名称情
報とされるように管理情報の更新を行う。つまり、連続
データ(例えばオーディオデータ)と文字情報が再生さ
れている際に、ユーザーがプログラムの名称として登録
したい文字情報が再生出力(例えば表示出力)されてい
るタイミングで登録操作手段での操作を行うことで、そ
の文字情報がプログラム名の情報として選択されて管理
情報上に登録されるようにする。
【0010】また登録情報記憶手段は、登録操作手段が
操作されたタイミングで第2の再生処理手段によって再
生出力されていた文字情報を、その時点で第1の再生処
理手段によって再生されていた連続データの位置情報と
対にして1つの登録情報として記憶する。そして管理情
報更新手段は、登録情報記憶手段に記憶されている1又
は複数の登録情報のそれぞれについて、連続データの位
置情報に基づいて対応するプログラムを判別し、その位
置情報と対とされている文字情報が、判別されたプログ
ラムの名称情報とされるように管理情報の更新を行う。
つまり、例えばユーザーが登録操作手段の操作で選択し
て文字情報について、名称として登録される対象のプロ
グラムナンバを指定しなくとも、その文字情報が対応す
るプログラムが自動的に判別されて、名称情報として適
正に管理情報上に登録されるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態としての例は、FM文字多
重放送を受信することができるとともに、光磁気ディス
ク(ミニディスク)を記録媒体として用い、記録再生動
作を行うことのできる記録再生システムとする。具体的
には、ミニディスクレコーダ/プレーヤとしての記録再
生部1と、FM多重放送チューナとしてのチューナ部3
0を有するシステムとし、このシステム全体もしくは記
録再生部1が本発明の編集装置に該当する。なお、記録
再生部1とチューナ部30は、一体的に一つの機器内に
設けられるものでもよいし、別体とされ、接続されるこ
とでシステムが形成されるものとしてもよい。接続の形
態としてはケーブルを用いた有線接続でもよいし、赤外
線信号や無線信号の送受信による無線接続でもよい。実
施の形態の説明は次の順序で行なう。 1.システム構成 2.ミニディスクシステムのクラスタ構造 3.ミニディスクのエリア構造 4.U−TOC 5.バッファメモリの領域構成 6.放送される文字情報構造 7.文字データ送信のための信号接続形態 8.記録時の文字データ転送処理 9.再生時の文字データ転送処理 10.文字情報の表示処理 11.文字情報のトラックネームとしての登録処理
【0012】1.システム構成 図1に本例の記録再生システムのブロック図を示す。こ
の記録再生システムを構成する記録再生部1は、ミニデ
ィスクに対して記録/再生/編集動作を行うことのでき
るものとし、またチューナ部30はFM多重放送を受信
できるとともに、受信した文字情報を表示出力する機能
を持つものとする。
【0013】まずチューナ部30の構成を説明する。チ
ューナ部30は、マイクロコンピュータによるチューナ
コントローラ31の制御に基づいたFM受信動作及びそ
の関連処理を行う部位となる。アンテナ32で受信され
る放送信号はFMチューナ/文字受信部(以下、受信部
という)33で受信/検波される。即ち受信部33で
は、ユーザーの操作やタイマ動作に応じたチューナコン
トローラ31の制御に応じて選局が行われる。受信部3
3で得られた信号のうち、放送音声としての信号は、オ
ーディオ復調部34でステレオ復調され、ステレオ音声
信号となる。このステレオ音声信号は、記録再生部1で
のディスク90への記録や、放送の聴取のための出力音
声信号として出力されることになる。ディスク90への
記録のための信号系は後述するが、放送の聴取のための
出力としては、記録再生部1の出力スイッチ16のPT
U端子を介してアンプ17に供給され、端子Aoutか
らパワーアンプ、スピーカなどを有する図示しない音声
出力系に供給されて、音声として出力されることにな
る。
【0014】なお、この構成例ではディスク90からの
再生音声と、オーディオ復調部34で得られる放送受信
による音声信号は、出力スイッチ16で選択されてスピ
ーカ等へ供給されるようにしている(つまりスピーカ等
が共用される)が、例えば記録再生部1とチューナ部3
0を別体機器とする場合は、チューナ部30内にパワー
アンプやスピーカ等の音声出力系が形成されて、そこか
ら受信音声が出力されるようにすればよい。またこの例
では、受信選局のためのユーザーの操作は記録再生部1
の操作部21を用いるようにしており、その操作情報は
後述するMDコントローラ11との通信によりチューナ
コントローラ31に供給されるようにしているが、もち
ろんチューナ部30に選局操作等のための操作部を有す
るようにしてもよい。
【0015】受信部33で得られる信号のうち、多重さ
れた文字情報としての信号は、文字デコード部35でデ
コードされ、文字情報TDTが抽出される。この文字情
報TDTはチューナコントローラ31に供給され、RA
M36に記憶される。
【0016】チューナコントローラ31は、文字情報T
DTをRAM36に取り込ませるとともにリアルタイム
で表示部38に表示させることができる。もちろんRA
M36に蓄積した文字情報をその後のある時点で表示部
38に表示させることもできる。
【0017】RAM36は例えばD−RAM、S−RA
Mなどの半導体メモリで構成され、チューナコントロー
ラ31の指示に基づく文字情報TDTの記憶や、その他
動作上必要な各種のデータの記憶を行う。このRAM3
6における文字情報TDTの記憶とは、いわゆる表示メ
モリとしての機能となり、RAM36に記憶された文字
情報TDTが表示部38での表示出力に供されることに
なる。例えば文字情報TDTとしては上述したように連
動番組や独立番組など各種の種類のものがあり、また内
容別には、連動番組としては曲名情報や放送番組に関連
する情報(例えばDJ名、番組名、番組内容の紹介な
ど)があり、さらには独立番組としては天気予報や交通
情報など、各種のものがある。それぞれの文字情報はF
M放送において繰り返し(所要のタイミングで内容が更
新されながら)送信されてくるが、RAM36に記憶さ
れた文字情報はそれぞれ送信されてきた内容の更新状況
に応じて更新され、表示部28での表示に供されること
になる。
【0018】表示部38は文字情報TDTの表示や、ユ
ーザーに対する操作上のメッセージ、ガイド表示等をチ
ューナコントローラ31の制御に基づいて実行する。ま
た文字情報TDTに基づいた漢字としての表示を行うた
めに、漢字等のフォント情報を記憶した漢字ROM37
が設けられている。さらにチューナコントローラ31
は、MDコントローラ11から送信された表示情報に基
づいて、記録再生部1側の動作や状態に基づく表示も表
示部38に実行させることができる。なお、記録再生部
1側にも表示部を設ける場合は、そのような表示を記録
再生部1側で実行するようにすればよい。
【0019】チューナコントローラ31は、MDコント
ローラ11と例えばシリアルインターフェース通信形態
SIFにより、各種の信号の通信を行う。例えば操作部
21の操作情報、表示部38での表示情報、互いの動作
状態を示すステイタス情報などの通信を行うことで、記
録再生部1とチューナ部30との連係動作が実現され
る。また、チューナコントローラ31は文字情報TDT
としてデコードされた文字情報を記録すべき文字情報w
TDTとしてMDコントローラ11に送信し、ディスク
90への記録に供するとともに、ディスク90に記録し
た文字情報として記録再生部1で再生された文字情報p
TDTは、MDコントローラ11がチューナコントロー
ラ31に送信し、表示部38での表示出力に供させる。
つまりチューナコントローラ31は、記録再生部1から
供給された文字情報pTDTを表示メモリとしてのRA
M38に書き込んでいく(必要に応じて更新していく)
ことで、表示を実行させる。文字情報の記録/再生時に
おける送受信のための通信構造は、後に詳述する。
【0020】次に記録再生部1の構成について説明す
る。記録再生部1は、端子Ainから入力された音声信
号や、チューナ部30で受信した放送音声信号をディス
ク90に記録することができるように構成される。さら
にチューナ部30でデコードされた文字情報TDTを放
送音声信号と同時的にディスク90に記録することもで
きるようにされる。なお、それ以外にも、例えばマイク
ロホン入力端子、デジタル入力端子などが設けられて他
の各種オーディオソースからの音声信号をディスク90
に記録することも当然可能とされるが、それらについて
の説明は省略する。
【0021】この記録再生部1に装填される光磁気ディ
スク90は、スピンドルモータ2により回転駆動され
る。そして光磁気ディスク90に対しては記録/再生時
に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。光学ヘ
ッド3は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで
加熱するための高レベルのレーザ出力を行ない、また再
生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出す
るための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。このた
め、光学ヘッド3にはレーザ出力手段としてのレーザダ
イオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からな
る光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭
載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってデ
ィスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能
に保持されている。
【0022】また、ディスク90を挟んで光学ヘッド3
と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界を光磁気ディスク90に印加する動作を行なう。光学
ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5に
よりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0023】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク90から検出された情報はRFアンプ7に供給さ
れる。RFアンプ7は供給された情報の演算処理によ
り、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォ
ーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク
90にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記
録されている絶対位置情報)等を抽出する。抽出された
再生RF信号はエンコード/デコード部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報
はアドレスデコーダ10に供給される。
【0024】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロ
コンピュータにより構成されるMDコントローラ11か
らのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドル
モータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信
号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御し
てフォーカス及びトラッキング制御を行ない、またスピ
ンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0025】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報をデコードしてアドレス情報を抽出する。このア
ドレス情報はMDコントローラ11に供給され、各種の
制御動作に用いられる。また再生RF信号についてはエ
ンコード/デコード部8においてデコード処理が行なわ
れるが、このときアドレス、サブコードデータなども抽
出され、MDコントローラ11に供給される。
【0026】エンコード/デコード部8では再生RF信
号についてEFM復調、ACIRCエラー訂正、セクタ
ーデコード(ミニディスクフォーマットに対応するデコ
ード)等のデコード処理が行われる。そしてデコードさ
れた音声データ(セクターデータ)は、メモリコントロ
ーラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれ
る。なお、光学ヘッド3によるディスク90からのデー
タの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモリ13
までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、
しかも通常は間欠的に行なわれる。
【0027】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコード/デコード部14に供給され
る。そして、いわゆるATRAC方式としての音声圧縮
処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、
44.1KHZ サンプリング、16ビット量子化のデジ
タルオーディオ信号とされる。 このデジタルオーディ
オ信号はD/A変換器15によってアナログ信号とさ
れ、出力スイッチ16のPMD端子を介してアンプ17
に供給され、端子Aoutからパワーアンプ、スピーカ
等の音声出力系に供給されて再生出力される。なお従っ
て、出力スイッチ16は、MDコントローラ11からの
制御信号SS2によって、ディスク再生時にはPMD端
子に接続され、一方チューナ部30での放送受信時には
PTU端子が接続されることになる。
【0028】光磁気ディスク90に対しては、上述のよ
うにチューナ部30からのオーディオ信号や端子Ain
から入力されたオーディオ信号を記録することができ
る。チューナ部30からのオーディオ信号を記録する場
合は、MDコントローラ11は制御信号SS1により入
力スイッチ19をRTU端子に接続させる。するとオー
ディオ復調部34からのオーディオ信号はA/D変換器
18によってデジタルデータとされ、エンコード/デコ
ード部14に供給される。一方、端子Ainから入力さ
れたオーディオ信号を記録する場合は、MDコントロー
ラ11は制御信号SS1により入力スイッチ19をRI
N端子に接続させる。すると端子Ainから入力され、
アンプ20で増幅されたオーディオ信号はA/D変換器
18によってデジタルデータとされ、エンコード/デコ
ード部14に供給される。
【0029】エンコード/デコード部14では、供給さ
れたオーディオデータに対してATRAC方式としての
音声圧縮エンコード処理を施す。そしてエンコード/デ
コード部14によって圧縮されたデータはメモリコント
ローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込ま
れ、また所定タイミングで読み出されてエンコード/デ
コード部8に送られる。そしてエンコード/デコード部
8でセクターエンコード、ACIRCエンコード、EF
M変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回
路6に供給される。
【0030】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク90に対
して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行さ
せる。また、このときMDコントローラ11は光学ヘッ
ドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制
御信号を供給する。
【0031】MDコントローラ11は、CPU、プログ
ラムROM、ワークRAM、インターフェース部等を備
えたマイクロコンピュータとされる。そしてディスク9
0に対する上述の記録/再生動作のための各部の動作制
御を行うとともに、ディスク90に収録されるトラック
の編集処理も実行する。MDコントローラ11には上記
ワークRAMとして機能するRAM11aを図示してい
るが、このRAM11aには、後述するトラックネーム
登録処理のための情報(登録情報)の記憶のための登録
用メモリとしての領域が設定されるとともに、各種編集
処理の作業領域としても用いられる。
【0032】操作部21には、記録再生部1での記録/
再生/編集動作や、チューナ部30での受信動作をユー
ザーが指示するための各種の操作キーが設けられてい
る。具体的には、再生キー、記録キー、停止キー、記録
キー、AMS/サーチキー、一時停止キー、編集モード
キー、編集操作キー等が設けられ、またディスクタイト
ルやトラックネームの入力や、その他情報入力のための
操作子等が設けられる。編集動作としては、トラックネ
ーム等の入力の他、上述したトラック分割、トラック連
結、トラック移動(再生順としてのトラックナンバの変
更)、トラック消去などが可能とされており、これらの
編集動作の指示のために必要な操作子が設けられてい
る。MDコントローラ11は、操作部21からの操作情
報に基づいて各種所要の動作制御を実行する。また本例
の場合、ディスク90に記録された文字情報を、トラッ
クネームとして登録することができるが、その場合ユー
ザーは再生時に表示部38で表示される文字情報をみ
て、トラックネームとして登録させたい文字が表示され
ている時点で、その文字情報を選択する操作(登録操
作)を行う。このために操作部21には登録スイッチが
用意される。
【0033】ところで、ディスク90に対して記録/再
生動作を行なう際には、ディスク90に記録されている
管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、
U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。
MDコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディ
スク90上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべ
きエリアのアドレスを判別することとなる。この管理情
報はバッファメモリ13に保持される。そして、MDコ
ントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク90が
装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周
側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッ
ファメモリ13に記憶しておき、以後そのディスク90
に対する記録/再生/編集動作の際に参照できるように
している。
【0034】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、MDコン
トローラ11は記録/編集動作のたびに、U−TOC更
新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情
報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミ
ングでディスク90のU−TOCエリアについても書き
換えるようにしている。なおディスク90のTOC情報
をMDコントローラ11がチューナコントローラ31に
送信することで、チューナコントローラ31はディスク
90の記録状態その他に応じた表示動作やその他必要な
処理を行うことができる。
【0035】ところで本例では、上記記録動作としてデ
ィスク90にチューナ部30で受信された放送音声とし
てのオーディオ信号を記録していく際には、同時に文字
デコード部35でデコードされた文字情報TDTもディ
スク90に記録していくことができるようにされてい
る。文字情報は後述するサブデータとしてオーディオ信
号と同時的に記録されていく。このオーディオ信号と文
字情報(サブデータ)がディスク90に対して主データ
として記録されることになる。ここで主データとは図3
で後述するプログラムエリアに記録される情報のことで
ある。
【0036】オーディオ信号と文字情報の記録のため、
エアチェック記録時には入力スイッチ19を介してオー
ディオ復調部34からのオーディオ信号が供給され、上
記のようにエンコード/デコード部14、バッファメモ
リ13、エンコード/デコード部8の処理で記録データ
とされてディスク90に記録されて行くわけであるが、
同時にチューナコントローラ31からMDコントローラ
11に対してデコードされた文字情報が送信されてく
る。MDコントローラ11はこの記録用の文字情報wT
DTをバッファメモリ13に供給し、所定のタイミング
でエンコード/デコード部14に供給させて、オーディ
オデータともにエンコード処理を実行させる。これによ
り、放送音声と文字情報の同時的なディスク90への記
録が実行される。
【0037】また、このようにエアチェック記録された
データが再生される場合には、エンコード/デコード部
8でデコード処理されることで、バッファメモリ13に
おいて放送音声としての再生データと、文字情報として
の再生データが蓄積される。この場合MDコントローラ
11は、放送音声にかかる再生データについてはエンコ
ード/デコード部14でのデコード処理を実行させて再
生音声出力させるとともに、文字情報にかかる再生デー
タ(文字情報pTDT)についてはバッファメモリ13
から読み出し、チューナコントローラ31に送信する。
するとチューナコントローラ31は送信されてきた文字
情報pTDTを表示部38で表示させる。これにより、
エアチェック記録した放送音声を再生させるときには、
同時に多重化されて放送されていた文字情報も再生さ
れ、ユーザーはそれをみることができるようになる。
【0038】2.ミニディスクシステムのクラスタ構造 ここで、クラスタというデータ単位について説明する。
ミニディスクシステムでは記録データとして1クラスタ
という単位毎のデータストリームが形成されるが、この
記録動作の単位となるクラスタのフォーマットは図2に
示される。ミニディスクシステムでの記録トラックとし
ては図2のようにクラスタCLが連続して形成されてお
り、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラス
タは2〜3周回トラック分に相当し、実再生時間として
は2.043秒分のデータ量となる。
【0039】そして1クラスタCLは、セクターSCFC
〜SCFEとして示す3セクターのリンキングセクター
と、セクターSCFFとして示す1セクターのサブデータ
セクターと、セクターSC00〜SC1Fとして示す32セ
クターのメインセクターから形成されている。即ち1ク
ラスタは36セクターで構成される。1セクタは235
2バイトで形成されるデータ単位である。
【0040】リンキングセクターSCFC〜SCFEは、記
録動作の切れ目としての緩衝領域や各種動作調整その他
に用いられ、またサブデータセクターSCFFは、サブデ
ータとして設定された情報の記録に用いることができ
る。そして、TOCデータ、オーディオデータ等の記録
は32セクターのメインセクターSC00〜SC1Fに行な
われる。
【0041】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターSC00などの偶数セクターと、セクターSC01など
の奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンド
グループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。
1つのサウンドグループは424バイトで形成されてお
り、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネ
ルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウ
ンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャ
ンネルデータR0で構成され、またサウンドグループS
G01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR
1で構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネル
のデータ領域となる212バイトをサウンドフレームと
よんでいる。
【0042】ミニディスクシステムではこのようなクラ
スタ構造のデータが記録されるわけであるが、本例で
は、FM多重放送のエアチェック記録の際に、放送音声
として復調されたオーディオ信号が、メインセクターS
C00〜SC1Fのデータとされ、また同時にデコードされ
た文字情報TDTがサブデータセクターSCFFにデータ
とされて記録が行われることになる。従って1クラスタ
単位でみて、1セクター分の文字情報を、2.043秒
分のオーディオデータとともに記録できることになる。
なおサブデータセクターSCFFとしての実データの記録
容量は2332バイトとなる。
【0043】3.ミニディスクのエリア構造 本例のディスク90のエリア構造を図3で説明する。図
3(a)はディスク最内周側から最外周側までのエリア
を示している。光磁気ディスクとしてのディスク90
は、最内周側はエンボスピットにより再生専用のデータ
が形成されるピット領域とされており、ここにP−TO
Cが記録されている。ピット領域より外周は光磁気領域
とされ、記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成
された記録再生可能領域となっている。この光磁気領域
の最内周側のクラスタ0〜クラスタ49までの区間が管
理エリアとされ、実際の楽曲等がそれぞれ1つのトラッ
クとして記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ22
51までのプログラムエリアとなる。プログラムエリア
より外周はリードアウトエリアとされている。
【0044】管理エリア内を詳しく示したものが図3
(b)である。図3(b)は横方向にセクター、縦方向
にクラスタを示している。管理エリアにおいてクラスタ
0,1はピット領域との緩衝エリアとされている。クラ
スタ2はパワーキャリブレーションエリアPCAとさ
れ、レーザー光の出力パワー調整等のために用いられ
る。クラスタ3,4,5はU−TOCが記録される。U
−TOCの内容について詳しくは後述するが、1つのク
ラスタ内の32個の各メインセクター(SC00〜SC1
F)においてデータフォーマットが規定され、それぞれ
所定の管理情報が記録される。即ちプログラムエリアに
記録されている各トラックのアドレス、フリーエリアの
アドレス等が記録され、また各トラックに付随するトラ
ックネーム、記録日時などの情報が記録できるようにU
−TOCセクターが規定されている。このようなU−T
OCデータとなるセクターを有するクラスタが、クラス
タ3,4,5に3回繰り返し記録される。クラスタ4
7,48,49は、プログラムエリアとの緩衝エリアと
される。
【0045】クラスタ50(=16進表記で32h)以
降のプログラムエリアには、1つのクラスタ内の32個
の各メインセクター(SC00〜SC1F)において、楽曲
等の音声データがATRACと呼ばれる圧縮形式で記録
される。記録される各プログラムや記録可能な領域は、
U−TOCによって管理される。なお、プログラム領域
における各クラスタにおいて、セクターSCFFは、前述
したようにサブデータとしての情報の記録に用いること
ができる。
【0046】4.U−TOC [U−TOCセクター0]前述したように、ディスク9
0に対してプログラム(トラック)の記録/再生動作を
行なうためには、MDコントローラ11は、予めディス
ク90に記録されている管理情報としてのP−TOC、
U−TOCを読み出しておき、必要時にこれを参照する
ことになる。ここで、ディスク90においてトラック
(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を行なう管理情
報として、U−TOCセクターについて説明する。
【0047】なおP−TOCは図3で説明したようにデ
ィスク90の最内周側のピットエリアに形成されるもの
で、読出専用の情報である。そして、P−TOCによっ
てディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエ
リア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなど
の位置の管理等が行なわれる。なお、全てのデータがピ
ット形態で記録されている再生専用の光ディスクでは、
P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲
の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは
形成されない。P−TOCについては詳細な説明を省略
する。
【0048】図4はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。なお、U−TOCセクターとして
はセクター0〜セクター32まで設けることができる。
即ち上記した1クラスタ内のメインセクターSC00〜S
C1Fに相当して記録されるセクターとなる。その中で、
セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音
日時を記録するエリアとされている。セクター1,セク
ター4については後述し、セクター2については説明を
省略する。まず最初に、ディスク90の記録/再生動作
に必ず必要となるU−TOCセクター0について説明す
る。
【0049】U−TOCセクター0は、主にユーザーが
録音を行なった楽曲等のプログラムや新たにプログラム
が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録さ
れているデータ領域とされる。例えばディスク90に或
る楽曲の録音を行なおうとする際には、MDコントロー
ラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリ
ーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していく
ことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録さ
れているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そ
のエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0050】図4のU−TOCセクター0のデータ領域
(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオ
ール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成され
る同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス
(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Secto
r)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さら
にモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダ
とされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクタ
ー自体のアドレスである。同期パターンやアドレスが記
録されるヘッダ部分については、このU−TOCセクタ
ー0に限らず、P−TOCセクター、プログラムエリア
でのセクターでも同様であり、セクター単位にそのセク
ター自体のアドレス及び同期パターンが記録されてい
る。
【0051】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0052】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述するテーブル部に対応させることによって識別する
ため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用
意されている。
【0053】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応
させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタ
ートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツ
のモード情報(トラックモード)が記録されている。さ
らに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ
続いて連結される場合があるため、その連結されるパー
ツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されて
いるパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるよう
にされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間
的に連続したデータが物理的に連続して記録されている
トラック部分のことをいう。そしてスタートアドレス、
エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲
(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すア
ドレスとなる。これらのアドレスは短縮形で記録され、
クラスタ、セクター、サウンドグループを指定する。
【0054】この種の記録再生装置では、1つの楽曲
(プログラム/トラック)のデータを物理的に不連続
に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパー
ツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動
作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等につい
ては、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パ
ーツにわけて記録する場合もある。
【0055】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0におけるテーブル部におい
ては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現して
おり、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲
についてはリンク情報によって連結される3つのパーツ
テーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−
TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で
示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト
目)としてパーツテーブルを指定する。
【0056】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ
部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1
〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容
が示される。
【0057】ポインタP-DFA は光磁気ディスク90上の
欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域と
なるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツ
テーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテ
ーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する
場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれ
かが記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合
は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他の
パーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠
陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パー
ツがない場合はリンク情報は例えば『00h』とされ、
以降リンクなしとされる。
【0058】ポインタP-EMPTY はテーブル部における1
又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテー
ブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在
する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh)
のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブ
ルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指
定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パ
ーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツ
テーブルがテーブル部上で連結される。
【0059】ポインタP-FRA は光磁気ディスク90上の
データの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内
の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリ
ーエリアが存在する場合はポインタP-FRA において(01
h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当
するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツが
スタート及びエンドアドレスによって示されている。ま
た、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテー
ブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報
が『00h』となるパーツテーブルまで順次指定されて
いる。
【0060】図5にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツ
テーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって
表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領
域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様とな
る。
【0061】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ディスク9
0にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックにつ
いて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラッ
クのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時
間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指
定している。例えば第1トラック(第1プログラム)と
された楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つ
まり1つのパーツで記録されている場合は、その第1ト
ラックの記録領域はポインタP-TNO1で示されるパーツテ
ーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録
されている。
【0062】また、例えば第2トラック(第2プログラ
ム)とされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的
に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置
を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定され
る。つまり、ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブ
ルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブル
が順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が
『00h』となるパーツテーブルまで連結される(上
記、図5と同様の形態)。このように例えば2曲目を構
成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記
録されていることにより、このU−TOCセクター0の
データを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域
への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘ
ッド6aをアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音
楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録
が可能になる。
【0063】以上のように、書換可能な光磁気ディスク
90については、ディスク上のエリア管理はP−TOC
によってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにお
いて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCによ
り行なわれる。
【0064】[U−TOCセクター1]次に、図6にU
−TOCセクター1のフォーマットを示す。このセクタ
ー1は録音された各トラックにトラックネームをつけた
り、ディスク自体の名称などの情報となるディスクネー
ムをつける場合に、入力された文字情報を記録するデー
タ領域とされる。
【0065】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TN
A1〜P-TNA255が用意され、またこのポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定されるスロット部が1単位8バイト
で255単位のスロット(01h) 〜(FFh) 及び同じく8バ
イトの1つのスロット(00h) が用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0066】スロット(01h) 〜(FFh) にはディスクタイ
トルやトラックネームとしての文字情報がアスキーコー
ドで記録される。そして、例えばポインタP-TNA1によっ
て指定されるスロットには第1トラックに対応してユー
ザーが入力した文字が記録されることになる。また、ス
ロットがリンク情報によりリンクされることで、1つの
トラックに対応する文字入力は7バイト(7文字)より
大きくなっても対応できる。なお、スロット(00h) とし
ての8バイトはディスクネームの記録のための専用エリ
アとされており、ポインタP-TNA(x)によっては指定され
ないスロットとされている。このU−TOCセクター1
でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
する。
【0067】[U−TOCセクター4]図7はU−TO
Cセクター4を示し、このセクター4は、上記したセク
ター1と同様に、ユーザーが録音を行なったトラックに
曲名(トラックネーム)をつけたりディスクネームをつ
ける場合に、入力された文字情報を記録するデータ領域
とされ、図7と図6を比較してわかるようにフォーマッ
トはセクター1とほぼ同様である。ただし、このセクタ
ー4は漢字や欧州文字に対応するコードデータ(2バイ
トコード)が記録できるようにされるものであり、所定
バイト位置に文字コードの属性が記録される。このU−
TOCセクター4の文字情報の管理は、セクター1と同
様にポインタP-TNA1〜P-TNA255及びポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定される255単位のスロット(01h)
〜(FFh) によって行なわれる。
【0068】5.バッファメモリの領域構成 バッファメモリ13は、上記したようにディスク90の
記録再生時においてATRAC方式で圧縮されている形
態の記録/再生音声データが蓄積されるとともに、ディ
スク90から読み出されるTOC情報も保持される。さ
らに上述のように、チューナ部30から供給される文字
情報をサブデータとしてディスク90に記録する際に
は、その文字情報が記憶され、また再生時にはサブデー
タとしてデコードされた文字情報が蓄積される。このよ
うに用いられるために、バッファメモリ13には例えば
図8のような領域構成が採用される。
【0069】バッファメモリ13は例えば4Mビットの
D−RAMとされ、221セクターに相当するデータ蓄
積が行われる。図8に示すようにTOC情報を記憶する
TOCエリアとして16セクタ分の領域が設定され、ま
た記録再生データを記憶する圧縮音声データエリアとし
て192セクタ分の領域が確保されている。さらに、サ
ブデータを記憶するサブデータエリアとして6セクタ分
の領域が設定され、7セクタ分の領域がリザーブエリア
とされる。1クラスタには32個のメインセクターがあ
るため、圧縮音声データエリアとして192セクタ分は
6クラスタ分に相当する。また1クラスタには1つのサ
ブデータセクターがあるため、サブデータエリアの6セ
クタ分も6クラスタ分に相当する。つまり、圧縮音声及
びサブデータに関し6クラスタ分のバファリングが行わ
れることになる。そしてサブデータエリアに記憶される
サブデータとしては、上述したように、記録動作時には
チューナ部30が供給される文字情報が、また再生時に
はディスク90から読み出された、チューナ部30に供
給すべき文字情報が記憶されることになる。
【0070】さらにTOCエリアに関しては、ディスク
90が装填された時点以降、そのディスク90について
の必要なTOCセクターが記憶されるが、上記U−TO
Cセクター0、セクター1、セクター2、セクター4な
どの更新処理は、一旦このTOCエリア内で行われる。
そして所定時点でTOCエリアに記憶されている(更新
された)TOC情報がディスク90に書き込まれること
になる。即ちディスク90上でのU−TOC更新が行わ
れる。
【0071】6.放送される文字情報構造 FM多重放送として音声信号に重畳されてくる文字情報
TDTのフレーム構成を図9に示す。この図9は、文字
情報TDTの1つのデータ単位となるフレームとしての
構造を示しており、1フレームは272パケットで構成
されている。この272パケットのうち190パケット
は実際の文字情報等のパケットデータを有する通常パケ
ットとされ、82パケットはパリティパケットとされ
る。1パケットは288ビットで形成され、図9の1行
分が1つのパケットとなる。全パケットは先頭16ビッ
トがブロック識別コードBICとされる。そして通常パ
ケットにおいては、176ビット(=22バイト)のパ
ケットデータ、14ビットのCRC、82ビットのパリ
ティコードが配される。一方、パリティパケットでは、
ブロック識別コード以外のビットは全てパリティコード
とされる。
【0072】図9の斜線部で示すパケットデータ部分の
構造を図10に示す。図10(a)は1フレーム内の実
データとしての部分のみを示しているが、このように実
データは、190個の通常パケットにおける22バイト
のパケットデータ部分から構成される。文字情報TDT
としての1フレームの実データ(190パケット)は、
約4.9秒で22×190=4180バイト送出される
ことになる。1秒換算で853バイトである。
【0073】1つのパケットデータ(22バイト)の構
造は図10(b)のようになる。即ちプリフィックスと
しての情報と文字情報などのデータによるデータブロッ
クで構成される。パケット構造としては2つの構成があ
り、構成1はプリフィックスが4バイト、データブロッ
クが18バイトとされる構成で、構成2はプリフィック
スが2バイト、データブロックが20バイトとされる構
成である。
【0074】プリフィックスとしては、下部に拡大して
示すように、サービス識別コード、復号識別コード、情
報終了コード、更新コード、データグループ番号、デー
タパケット番号が記録される。チューナコントローラ3
1は、サービス識別コードにより、そのパケットの文字
情報の内容種別(例えば独立番組、連動番組などの別)
を判別できる。
【0075】具体的にはサービス識別コードの内容は図
11のようになっている。即ち4ビットのサービス識別
コード(0h〜Fh)により、伝送モード、データパケ
ットの構成の別(上記構成1、構成2の別)、受信処理
モードが識別できるようにされている。伝送モードとし
ては、伝送第1モードが逐次受信処理用の文字や図形を
意味し、曲名、アーティスト名などの連動番組、ニュー
ス、天気予報などの独立番組はこの伝送第1モードの情
報となる。つまり、受信した際に逐次表示出力すべきも
のとして設定された文字番組が該当する。一方、伝送第
2モード〜伝送第6モードは記録受信処理用の文字、図
形、交通情報などとなり、例えば伝送第2モードでは番
組目次情報、伝送第3モード〜伝送第5モードはナビゲ
ーションシステム等で利用する交通情報などとなる。従
って、受信時に例えば表示部38などでの通常の表示処
理の対象となるのは伝送第1モードの情報となる。
【0076】また付加情報は、放送局名、年月日、曜
日、時刻などの情報であり逐次受信処理用として、例え
ば表示その他に供することもできる。補助信号は番組索
引データなどである。さらに運用信号とは放送事業者が
運用上必要な情報の送信するためのものとされる。
【0077】図10のようなパケットデータにおけるデ
ータブロックが1又は複数個集められることで、図12
(a)に示すデータグループが構成される。データグル
ープはへディング開始符号、データグループヘッダ、デ
ータグループデータ、長さ調整用NUL(ダミーデー
タ)、データグループ終了符号、CRCから構成され、
これらは図12(b)のように各18バイトの複数のデ
ータブロックから形成される。
【0078】1つの番組データは、図12(d)のよう
に番組管理データと、1又は複数のページデータにより
構成される。そして、番組管理データやページデータ
は、データグループにおけるデータグループデータが集
められて形成されるものである。図12(c)は、ある
データグループデータがページデータとされている場合
の構成例を示しており、1つのページデータの先頭とし
てページデータヘッダが配されて、番組番号、ページ番
号、表示フォーマットなどの情報が記述されている。そ
してページデータヘッダに続いて、1又は複数のデータ
ユニットによるデータユニット群が配される。各データ
ユニットには、文字情報の実内容としてのヘッダー文/
本文や、制御選択情報などが記述される。ヘッダー文は
0.5行、15.5文字以内の文字情報とされ、また本
文は2行15.5文字以内の文字情報とされる。
【0079】以上のような構造の文字情報TDTを、上
述のように放送音声信号と同時的にディスク90にサブ
データとしてサブデータセクターSCFFに記録していく
ことを考える。上述のようにサブデータとしての記録容
量は、2.043秒につき2332バイトとなる。一
方、文字情報としての1フレームのデータ量は、(28
8ビット)×(272パケット)=78336ビットと
なり、これが約4.9秒毎に送信されてくる。このうち
パリティパケットを除外し、さらに通常パケットのブロ
ック識別コード、CRC、パリティコードを除いた、文
字情報としての実データ部分は1フレーム(=4.9
秒)で33440ビット(=4180バイト=190パ
ケット×22バイト)であり、これは1秒換算で853
バイトとなる。1クラスタの時間に換算すれば、853
×2.043=1743バイトとなり、従って文字情報
としての実データを放送音声と同時的にサブデータとし
てディスク90に記録していくことができることが理解
される。
【0080】但し、文字デコーダ35から得られる文字
情報TDTとしては、約18msec毎に1パケット
(=22バイト)出力されることになるため、1秒間に
得られるパケット数は55.6パケットとなり、1クラ
スタ(2,043秒)換算で114パケットとなる。1
14パケット=2508バイトであり、従って、デコー
ド時間と記録動作時間の都合から、文字情報TDTの全
てのデータを、そのまま放送音声と同時的にサブデータ
としてディスク90に記録していくことはできない。し
かしながら、デコードされるパケットデータとしては、
1フレームのうちで実データとしての190個の通常パ
ケットだけでなく、パリティパケットも含まれることに
なり、1クラスタ期間に得られる114パケットのうち
で、パリティパケットを除いた通常パケットは約80パ
ケット(平均値で79.3パケット、最大81パケッ
ト)となる。従って、通常パケットとしてデコードされ
た文字情報のデータ量は、1クラスタ期間としての時間
内に、多くとも81×22=1782バイトとなり、つ
まり通常パケットのみを記録していくようにすること
で、文字情報をサブデータとして、放送音声信号と同時
的に記録していくことが可能となる。
【0081】ただし、サブデータは4バイトを1つの区
切りとして記録処理されるものであるため、1パケット
(22バイト)のデータの2バイト付加した24バイト
として記録を行うと、記録処理系の構成上、好適であ
る。この場合の1クラスタ期間で記録すべきデータ量は
81×24=1944バイトとなり、つまり容量的には
問題ない。
【0082】7.文字データ送信のための信号接続形態 受信された文字情報TDTのディスク90への記録の
際、及びディスク90から再生された文字情報の表示出
力の際においては、MDコントローラ11とチューナコ
ントローラ31の間では文字データ転送のために図13
に示すような通信が行われる。
【0083】MDコントローラ11からチューナコント
ローラ31に対しては、再生データとしての文字情報p
TDT、クロックSCK、クロックイネーブルSCK−
EN、記録状態信号REC、再生シンクPB−SYNC
が送信される形態とされる。またチューナコントローラ
31からMDコントローラ11に対しては、記録データ
としての文字情報wTDT、記録シンクREC−SYN
Cが送信される形態とされる。
【0084】エアチェック記録として放送音声とともに
文字情報をディスク90に記録していく際には、MDコ
ントローラ11からチューナコントローラ31に対して
は、クロックSCK、クロックイネーブルSCK−E
N、記録状態信号REC、が送信されるとともに、これ
らの信号に基づいてチューナコントローラ31からMD
コントローラ11に対して、記録データとしての文字情
報wTDT、記録シンクREC−SYNCが送信され
る。また、ディスク90からの再生時には、MDコント
ローラ11からチューナコントローラ31に対して、再
生データとしての文字情報pTDT、クロックSCK、
クロックイネーブルSCK−EN、再生シンクPB−S
YNCが送信される形態とされ、チューナコントローラ
31はこれらの送信情報を受け取って文字情報pTDT
の表示部38での表示動作を実行することになる。
【0085】クロックSCKは、例えば750KHzの
クロックとされる。クロックイネーブルSCK−EN
は、文字情報の記録/再生時に「H」とされる信号であ
り、チューナコントローラ31の処理を制御する信号と
なる。なお、クロックSCKは、MDコントローラ11
とチューナコントローラ31の間の文字データ転送処理
時のみ有効となるように、クロックイネーブルSCK−
ENによってマスクされる。即ちクロックイネーブルS
CK−ENが「L」である期間は、インバータ41及び
オアゲート42の論理により、チューナコントローラ3
1へのクロックSCKの入力がマスクされる。
【0086】記録状態信号RECは、ディスク90への
記録実行時のみ「H」とされ、ディスク90に対する再
生動作中や停止中は「L」となる。チューナコントロー
ラ31からの記録データとしての文字情報wTDTの信
号線には3ステートバッファ44が介在され、アンドゲ
ート43の論理出力により3ステートバッファ44が制
御されることで、記録のための転送時のみイネーブルと
される。つまりMDコントローラ11は、記録状態信号
RECが「H」で、かつクロックイネーブルSCK−E
Nが「H」の期間のみ、文字情報wTDTの転送を受け
付けるようにしている。
【0087】記録時にチューナコントローラ11が発生
する記録シンクREC−SYNCは、平均18msec
のパルスとなり、つまり文字情報のパケット単位の同期
信号となる。記録時にはMDコントローラ11は記録シ
ンクREC−SYNCを基準として送信されてくる文字
情報wTDTを受け取ることになる。再生時にMDコン
トローラ11が発生する再生シンクPB−SYNCは、
11.6msecのパルスとなり、即ち再生データとし
てのセクター内のサウンドグループに相当する単位の同
期信号となる。チューナコントローラ31は再生シンク
PB−SYNCを基準として送信されてくる文字情報p
TDTを受け取る。
【0088】なお、インバータ41、オアゲート42、
アンドゲート43、3ステートバッファ44は、これら
の通信ライン上に配されてもよいし、これらの論理演算
がMDコントローラ11もしくはチューナコントローラ
31内で行われるようにしてもよい。
【0089】8.記録時の文字データ転送処理 受信された放送音声をディスク90に記録していくとと
もに、同時にデコードされる文字情報をサブデータとし
てディスク90に記録していく動作を行うための、MD
コントローラ11とチューナコントローラ31の間のデ
ータ転送動作について、図14、図15で説明してい
く。
【0090】図14は記録時の転送処理に関するMDコ
ントローラ11とチューナコントローラ31の処理のフ
ローチャートを示し、また図15はあるクラスタ(Nク
ラスタ)のエンコードタイミング期間における転送処理
のタイムチャートを示している。まず図14でMDコン
トローラ11とチューナコントローラ31の処理を説明
していく。
【0091】記録動作時には、MDコントローラ11は
まず図14のステップF101の処理として、チューナ
コントローラ31に送信する記録状態信号RECを
「H」とする。この記録状態信号RECが「H」となっ
たことをチューナコントローラ31が図14のステップ
F201において検出すると、チューナコントローラ3
1の処理は記録モードに入り、ステップF202以降の
処理に進むことになる。チューナコントローラ31は記
録モードの動作として、文字情報のMDコントローラ1
1に対する転送動作を開始する。まずステップF202
として、パケットデータのデコードタイミングに合わせ
てMDコントローラ11に対して記録シンクREC−S
YNCとしてのパルスを出力する。MDコントローラ1
1はステップF102において記録シンクREC−SY
NCとしてのパルス入力を待機しており、入力が検出さ
れたらステップF103に進んで、クロックイネーブル
SCK−ENを「H」とする。
【0092】クロックイネーブルSCK−ENが「H」
となることで、チューナコントローラ31の処理はステ
ップF203からF204に進むとともに、これによっ
てチューナコントローラ31へ入力されるクロックSC
Kのマスクが解除される状態となる。そしてMDコント
ローラ11はステップF104でクロックSCKの出力
を行う。この際、クロックSCKの出力は1バイト単位
で8バイト分出力することになる。一方チューナコント
ローラ31はステップF204で、順次入力されてくる
クロックSCKに同期させて、文字情報としてのパケッ
トデータを順次送信出力する。
【0093】但しこのときチューナコントローラ31
は、1パケット22バイトのデータに関し、その先頭に
2バイト分のパケット識別コードを付加して送信するこ
とになる。従って1パケットにつき24バイトのデータ
となり、その構造は図18(a)に示すようになる。デ
コードされたパケットがパリティパケットの場合は、パ
ケット識別コードとして「8000h」という2バイト
コードを付加する。またデコードされたパケットが実デ
ータとしての通常パケットの場合は、パケット識別コー
ドとして「0000h」という2バイトコードを付加す
る。さらにデコードされたパケットが実データのないパ
ケットの場合は、パケット識別コードとして「4000
h」という2バイトコードを付加する。通常パケットの
場合は、24バイトのうちの第3〜第24バイトには実
際の文字情報等としてのパケットデータがのせられるこ
とになるが、パリティパケットもしくはデータ無しのパ
ケットの場合は、第3〜第24バイトはオールゼロのデ
ータとなる。なお、チューナコントローラ31は、この
2バイトのパケット識別コードを付加するために、パケ
ットデータの内容の判別、つまり、通常パケットか、パ
リティパケットか、データ無しのパケットかを判別しな
ければならないが、これは図10(b)で示した1パケ
ットのデータのうちの、サービス識別コードを参照して
判断することになる。
【0094】ステップF204でのチューナコントロー
ラ31からのパケットデータの転送に応じてMDコント
ローラ11はステップF104でパケットデータの受け
取り処理を行う。チューナコントローラ31側でのステ
ップF204の処理は、ステップF205でクロックイ
ネーブルSCK−ENが「L」となったことが検出され
るまで行われる。
【0095】このステップF104とF204での相互
処理により、まず8バイト分の文字情報がMDコントロ
ーラ11側に送信されるが、MDコントローラ11では
ステップF104で24バイト分取り込めたか確認し、
完了していなければ再びステップF104に戻る。そし
て8バイト分のクロックSCKの送信、及びそれに応じ
てチューナコントローラ31側でステップF204で行
われるパケットデータの送信に応じた受け取り処理を行
っていく。
【0096】ステップF104としての8バイト分のク
ロックSCKの送信及びそれに同期したバイトデータの
受け取りを3回行うことで、ステップF105で24バ
イト、即ち1つのパケットデータの受け取りが完了した
と判別される。するとMDコントローラ11は処理をス
テップF106に進め、その時点で受け取ったパケット
データが、通常パケットであるか否かを判別する。これ
は、24バイトの先頭2バイトに付加されている、上記
したパケット識別コードを確認する処理となる。パケッ
ト識別コードにより、受け取ったパケットデータが通常
パケットであると判別されたら、ステップF107で、
そのパケットデータをサブデータとしてディスク90に
記録すべきデータであるとして処理を行う。具体的には
パケット識別コードの2バイトを除く22バイトをバッ
ファメモリ13に転送し、所定のタイミングでオーディ
オデータとともにエンコード/デコード部8に供給させ
て、上述したクラスタにおけるサブデータとしてのエン
コードを実行させる。ただし、1パケットにつき、パケ
ット識別コードを含んだ24バイトを記録対象としても
よい。つまり、受け取った24バイトをバッファメモリ
13に転送して、サブデータとしての記録処理を実行さ
せてもよい。
【0097】一方ステップF106で受け取ったパケッ
トデータがパリティパケットもしくはデータ無しのパケ
ットであると判別された場合は、そのパケットデータに
関しては記録用データとしての処理は行わない。例えば
データをクリアする。
【0098】続いてMDコントローラ11はステップF
108でクロックイネーブルSCK−ENを「L」とす
る。これによってチューナコントローラ31側ではステ
ップF205からF206に進み、まだ記録状態信号R
ECが「H」であるならば、ステップF202に進む。
即ちMDコントローラ11は1パケット分の転送期間
(チューナコントローラ31でステップF204が実行
される期間)をクロックイネーブルSCK−ENによっ
て制御していることになる。
【0099】チューナコントローラ31の処理はクロッ
クイネーブルSCK−EN=「L」によってステップF
202に戻るが、ステップF202で発生させる記録シ
ンクREC−SYNCは、文字情報デコード処理に同期
したタイミングであり、平均18msec間隔のパルス
となる。従ってステップF202で次に記録シンクRE
C−SYNCが発生されるのは、前回の記録シンクRE
C−SYNC発生時点より約18msec後となる。
【0100】一方、MDコントローラ11ではステップ
F108でクロックイネーブルSCK−EN=「L」と
した後、まだ記録が終了していない時点では、ステップ
F109からF102に戻り、記録シンクREC−SY
NCを待機する。そして前回の記録シンクREC−SY
NC発生時点より約18msec後においてチューナコ
ントローラ31のステップF202の処理として新たに
記録シンクREC−SYNCが発生されたら、ステップ
F103以降の同様の処理を行う。またこれに応じてチ
ューナコントローラ31ではステップF203〜F20
5の処理が行われることになる。
【0101】記録終了の際には、MDコントローラ11
の処理はステップF109からF110に進み、記録状
態信号RECを「L」として処理を終える。これに応じ
てチューナコントローラ31はステップF206からF
207に進んで、記録モードを終了する。なお転送途中
などに記録状態信号RECが「L」となった場合は、転
送動作等をクリアする。
【0102】以上のような処理で行われる転送動作のタ
イムチャートを図15に示す。まず図15(a)はクラ
スタのエンコードタイミングを示しているが、記録時に
は図15(b)に示すように記録状態信号RECは
「H」とされる。即ち上記ステップF101の時点から
ステップF110に達する期間、継続して「H」とな
る。
【0103】記録再生部1側でのエンコードタイミング
と、チューナ部30での文字情報のデコードタイミング
は非同期であるため、図15(a)(c)に示すよう
に、クラスタタイミングと記録シンクREC−SYNC
(つまり文字デコード部35でのデコードに同期した信
号)のタイミング関係は、その都度異なる。記録シンク
REC−SYNCは約18msec毎に発生される。例
えばこの例では、Nクラスタの期間において、パケット
ナンバ「189」〜「79」の114パケットがデコー
ドされたとする。なお「P82」「P30」のように
「P」を付したパケットナンバはパリティパケットに相
当するものとする。
【0104】図15(d)(e)(f)にはある1つの
パケットデータ期間を拡大して示しているが、図15
(d)のように記録シンクREC−SYNCとしてのパ
ルスが発生されるのが、上記ステップF202の処理と
なり、これに応じて上記ステップF103においてMD
コントローラ11は図15(e)のようにクロックイネ
ーブルSCK−ENを「H」とする。そして上記ステッ
プF104、F204の処理により、図15(f)のよ
うに24バイト単位のパケットデータとされた文字情報
wTDTの転送が行われる。図示するように、24バイ
トのうちの第1〜第8バイト、第9〜第16バイト、第
17〜第24バイトというように、8バイト単位で転送
が行われることになる。なお図15(g)には第4バイ
ト、第5バイトの転送期間をさらに拡大して示している
が、図15(h)のクロックSCKに同期して各ビット
データが送信されていることがわかる。
【0105】そして24バイトの転送が完了した時点で
図15(e)からわかるように上記ステップF108に
よりクロックイネーブルSCK−ENが「L」とされ、
図15(d)に示す次の記録シンクREC−SYNCま
で待機される。
【0106】図15にはデータ転送処理にかかるタイミ
ングとしての各期間の時間長をΔt1〜Δt5で示して
いるが、各期間はおおむね次のようになる。 Δt1:最小10μsec、最大数msec Δt2:100μsec〜300μsec Δt3:最大10μsec Δt4:最大1.5msec Δt5:最小10μsec
【0107】以上のタイムチャートからわかるように、
1パケット24バイトのデータが、1クラスタ期間にお
いて114パケット転送されることになり、また転送さ
れたパケットデータの内、通常パケットのみが記録デー
タ(サブデータ)とされることになる。そして通常パケ
ットの数は75〜81パケット(平均79.3パケッ
ト)となるため、上述したように1クラスタにおけるサ
ブデータセクタSCFFに十分記録できるデータ量とな
る。
【0108】従って本例ではエアチェック記録時に、放
送音声としてのオーディオ信号とともに、デコードされ
た文字情報を、同時的にディスク90に記録することが
できる。
【0109】9.再生時の文字データ転送処理 次に、上記の記録動作で放送音声としてのオーディオ信
号とともに記録された文字情報の再生動作について説明
する。即ち記録再生部1では、ディスク90からの再生
動作としての読出、デコード、バファリング等を行って
いき、音声データ、つまり過去に記録された放送音声と
してのオーディオ信号については、端子Aoutから再
生出力するが、同時にサブデータセクターSCFFのデコ
ードによって抽出される文字情報pTDTをチューナ部
30に送信する動作を行う。即ちMDコントローラ11
はバッファメモリ13からデコードされた文字情報pT
DTを読出、チューナコントローラ31に転送する処理
を行うことになる。このためのMDコントローラ11と
チューナコントローラ31の間のデータ転送動作につい
て、図16、図17で説明していく。
【0110】図16は再生時の転送処理に関するMDコ
ントローラ11とチューナコントローラ31の処理のフ
ローチャートを示し、また図17はあるクラスタ(Nク
ラスタ)のデータの出力タイミング期間(バッファメモ
リ13からの読出/オーディオ再生出力としての1クラ
スタ分のデータに相当する期間である2.043秒)に
おける転送処理のタイムチャートを示している。まず図
16でMDコントローラ11とチューナコントローラ3
1の処理を説明していく。
【0111】再生動作時(記録動作時以外)には、MD
コントローラ11はチューナコントローラ31に送信す
る記録状態信号RECは「L」としている。チューナコ
ントローラ31では、記録状態信号RECが「L」の期
間には、MDコントローラ11から再生シンクPB−S
YNCが入力されることに応じて、MDコントローラ1
1から転送されてくる文字情報pTDTの受け取り処理
を行うものとされる。
【0112】MDコントローラ11は、文字情報pTD
Tとしてのデータをパケットデータ形態で送信すること
になるが、1パケット毎の送信に際してステップF15
1で、クラスタの先頭タイミングから再生シンクPB−
SYNCを発生させる。チューナコントローラ31は再
生シンクPB−SYNCの入力がステップF251で検
出されると、転送データ受け取りの処理のためにステッ
プF252に進み、クロックイネーブルSCK−ENが
「H」となることを待機する。MDコントローラ11は
再生シンクPB−SYNCを発生させた直後にステップ
F152に進んで、クロックイネーブルSCK−ENを
「H」とする。
【0113】クロックイネーブルSCK−ENが「H」
となることで、チューナコントローラ31の処理はステ
ップF252からF253に進むとともに、これによっ
てチューナコントローラ31へ入力されるクロックSC
Kのマスクが解除される状態となる。そしてMDコント
ローラ11はステップF153でクロックSCKの出力
を行う。この際、クロックSCKの出力は1バイト単位
で8バイト分出力することになる。またMDコントロー
ラ11は、クロックSCKに同期させて、文字情報とし
てのパケットデータを順次送信出力する。
【0114】このときMDコントローラ11は、1パケ
ット22バイトとなる文字情報pTDTのデータに関
し、その先頭に2バイト分のパケット識別コードを付加
して送信することになる。ただし上記記録動作で説明し
たように、ディスク90に記録される文字情報は通常パ
ケットのデータのみであるため、再生時に送信する文字
情報pTDTは全て通常パケットに相当するデータであ
る。このため1パケットにつき24バイトの転送データ
として、その構造を図18(b)に示すように、通常パ
ケットに相当するパケット識別コードとしての「000
0h」という2バイトコードを先頭に付加する。従って
24バイトのうちの第3〜第24バイトに実際の再生さ
れた文字情報としてのデータがのせられることになる。
なお、上述したように、記録的には、パケット識別コー
ドを含めて1パケット=24バイトでサブデータを形成
し、ディスク90に記録する処理方式も考えられるが、
その場合は、再生時にサブデータからよみだされるパケ
ット単位のデータ(24バイト)には、先頭2バイトと
して「0000h」というパケット識別コードがすでに
付加されている状態となっている。このような場合は、
ステップF153の処理として、パケット識別コードを
付加する処理は、当然ながら不要となる。
【0115】ステップF153でのMDコントローラ1
1からのパケットデータの転送に応じてチューナコント
ローラ31はステップF253でパケットデータの受け
取り処理を行う。即ち供給されるクロックSCKに同期
して転送データを取り込んでいく。チューナコントロー
ラ31側でのステップF253の処理は、ステップF2
54でクロックイネーブルSCK−ENが「L」となっ
たことが検出されるまで行われる。
【0116】このステップF153とF253での相互
処理により、まず8バイト分の文字情報がチューナコン
トローラ31側に送信されるが、MDコントローラ11
ではステップF154で24バイト分の転送出力が終了
したかを確認し、完了していなければ再びステップF1
53に戻る。そして8バイト分のクロックSCKの送
信、及び8バイト分のパケットデータの転送を行ってい
く。
【0117】ステップF153としての8バイト分のク
ロックSCKの送信及びそれに同期したバイトデータの
転送を3回行うことで、ステップF154で24バイ
ト、即ち1つのパケットデータの転送出力が完了したと
判別される。するとMDコントローラ11は処理をステ
ップF115に進め、クロックイネーブルSCK−EN
を「L」とする。これによってチューナコントローラ3
1側ではステップF254からF251に戻り、再生シ
ンクPB−SYNCを待機する。即ちMDコントローラ
11は1パケット分の転送期間(チューナコントローラ
31でステップF253が実行される期間)をクロック
イネーブルSCK−ENによって制御していることにな
る。
【0118】MDコントローラ11ではクロックイネー
ブルSCK−EN=「L」とした後、まだ再生が終了し
ていない時点では、ステップF156からF151に戻
り、所定のタイミングで再生シンクPB−SYNCを発
生させる。再生シンクPB−SYNCは上記したように
11.6msec間隔のパルスとなり、つまり記録再生
部1での再生出力動作に同期したタイミングとなる。
【0119】従って前回の再生シンクPB−SYNC発
生時点より11.6msec後においてステップF15
1の処理として新たに再生シンクPB−SYNCが発生
され、以降ステップF152から同様の処理を行う。ま
たこれに応じてチューナコントローラ31ではステップ
F252〜F254の処理が行われることになる。再生
終了の際には、MDコントローラ11はステップF15
6から処理を終える。なお、再生の過程でディスク90
上でのアクセスが行われた場合などは、MDコントロー
ラ11は転送を中断させることもある。
【0120】以上のような処理で行われる転送動作のタ
イムチャートを図17に示す。まず図17(a)はクラ
スタとしてのデータの再生タイミングを示しているが、
再生時には図17(b)に示すように記録状態信号RE
Cは「L」となっている。再生シンクPB−SYNCは
図17(c)のようにクラスタの先頭から11.6ms
ec毎に発生される。
【0121】この図17の例では、Nクラスタのデータ
の再生期間において、パケットナンバ「188」〜「7
7」のパケットがデコードされたとする。当然ながらパ
リティパケットは含まれない。そしてパケット数は75
〜81パケット(平均79.3パケット)となる。
【0122】図17(d)(e)(f)にはある1つの
パケットデータ期間を拡大して示しているが、図17
(d)のように再生シンクPB−SYNCとしてのパル
スが発生されるのが、上記ステップF151の処理とな
り、また続いてステップF152で図17(e)のよう
にクロックイネーブルSCK−ENが「H」とされる。
そして上記ステップF153、F253の処理により、
図17(f)のように24バイト単位のパケットデータ
とされた文字情報pTDTの転送が行われる。図示する
ように、24バイトのうちの第1〜第8バイト、第9〜
第16バイト、第17〜第24バイトというように、8
バイト単位で転送が行われることになる。なお図17
(g)には第4バイト、第5バイトの転送期間をさらに
拡大して示しているが、図17(h)のクロックSCK
に同期して各ビットデータが送信されていることがわか
る。
【0123】そして24バイトの転送が完了した時点で
図17(e)からわかるように上記ステップF155に
よりクロックイネーブルSCK−ENが「L」とされ、
図17(d)に示す次の再生シンクPB−SYNCまで
待機される。
【0124】図17にはデータ転送処理にかかるタイミ
ングとしての各期間の時間長をΔt11〜Δt15で示
しているが、各期間はおおむね次のようになる。 Δt11:100μsec〜300μsec Δt12:100μsec〜300μsec Δt13:最大10μsec Δt14:最大1.5msec Δt15:最小10μsec
【0125】以上のタイムチャートからわかるように、
1パケット24バイトの文字情報pTDTのデータとし
て、1クラスタ期間において得られる平均79.3パケ
ットチューナコントローラ31側に転送される。チュー
ナコントローラ31はこのように転送されてきた文字情
報pTDTをRAM36に記憶させるとともに、表示部
38で表示させる。従ってユーザーは、エアチェック結
果としての再生音声を聞きながら、エアチェック時に多
重放送された文字情報を、再生時点でみることができ
る。このため、エアチェックした楽曲等の曲名やその他
の文字情報を、確認してトラックネーム入力などのガイ
ドとすることもできる。また記録された放送音声として
のオーディオデータに関する編集にも好適である。即ち
トラック分割、トラックイレーズ、トラック連結なども
自由に行っていくことができ、しかも表示される文字情
報をそれらの操作のためのガイドとしても活用できる。
もちろんオーディオエアチェックを主目的とする以外に
も、文字情報のエアチェックにも活用できる。
【0126】また例えばタイマー記録などにより自動記
録を実行させた場合でも、放送音声と同時に放送された
文字情報を確認でき、同様に文字情報を見逃さないため
エアチェック時にユーザーがその場にいなければならな
いといったこともない。
【0127】また、本例では、記録時/再生時のパケッ
トデータの転送に関しては、2バイトのパケット識別コ
ードを加えた1パケット=24バイトで実行している。
24バイトとすることで8バイト単位の転送処理回路系
にとって好適となる。さらに上記したように、ディスク
90への記録に関しても、1パケット=24バイトのま
ま処理すれば、4バイトで区切りとなるサブデータ構造
にも合致し、記録再生処理に好適となる。
【0128】10.文字情報の表示処理 以上のように本例では、FM多重放送による放送音声と
文字情報の両方を同時的にディスク90に記録すること
ができ、また再生させることができるが、上述の記録動
作からわかるように、記録時には放送された放送音声と
文字情報が、その受信タイミングに応じて同時的に各ク
ラスタとしてのデータとして構成されてディスク90に
記録されていく。従って再生時には、再生される音声と
ともに、記録時の時間として同時に行われた文字情報が
チューナコントローラ31側に転送されて、表示動作に
供されることになる。具体的には、チューナコントロー
ラ31はMDコントローラ11から転送されてくる文字
情報を表示メモリとしてのRAM26に書き込んでい
き、これによって表示部38での文字情報の表示を実行
させるとともに、転送されてくる文字情報の種別/内容
に応じてRAM23内の文字情報を追加・更新してい
く。つまりRAM23に記憶されている同一種類の文字
情報であっても、その内容が更新されていれば、RAM
23上での文字列を更新する。例えば通常の放送時(=
記録時)においては天気予報などは逐次更新されながら
繰り返し放送されるわけであり、ディスク再生時には、
その放送時と同様のタイミングでMDコントローラ11
から天気予報(記録時の天気予報)が逐次更新されなが
ら繰り返し転送されてくる。従ってチューナコントロー
ラ31は再生されて転送されてくる文字情報pTDT
を、通常の放送受信時に逐次デコードされる文字情報T
DTと同様にあつかってRAM36での追加・更新を行
っていくことで、放送受信時と同様のタイミング/内容
の表示を行うことができる。
【0129】図19は、ディスク90からの再生時にお
いてMDコントローラ11から転送されてくる文字情報
pTDT、もしくはディスク90への記録時(放送受信
時)に文字デコード部35でデコードされて供給される
文字情報TDTに関して、表示部38に表示させるため
のチューナコントローラ31の処理を示している。
【0130】図19の処理として、22バイト単位のパ
ケットデータが取り込まれる毎に処理はステップF30
1からF302に進む。但し、ここでは取り込まれたパ
ケットデータが、その22バイトの先頭4バイトのプリ
フィックスにおけるサービス識別コードから、伝送第1
モードと判別された場合のみステップF302に進むこ
とになる(図10、図11参照)。つまり逐次表示処理
すべきとされた番組データを構成するパケットデータに
関しての表示処理を進める。
【0131】図12で上述したように1又は複数のパケ
ットデータが集められてデータグループが形成され、ま
た1又は複数のデータグループのデータグループデータ
が集められて1つの番組データが形成されるわけである
が、このためステップF302では取り込まれたパケッ
トデータによってデータグループを形成していく処理が
行われる。具体的には、パケットデータのプリフィック
ス内のデータグループ番号、データパケット番号を確認
し、同一データグループのデータパケット番号「0」か
ら18バイトのデータブロック(図10(b)参照)づ
つを内部メモリに収集していくとともに、CRCによる
エラーチェックを行う。ステップF303でデータグル
ープの収集が完了するまで、ステップF301,F30
2の処理が繰り返されるため、1又は複数の順次取り込
まれてくるパケットデータのデータブロックとして18
バイトづつが集められていき、ある時点で番組データを
構成するデータグループが完成する。
【0132】データグループの収集が完了されたらステ
ップF304でデータグループの解析を行う。ここで
は、データグループのへディング開始符号やデータグル
ープサイズを確認する。続いてステップF305で番組
データの解析を行う。即ち番組管理データのヘッダやペ
ージデータにおけるページデータヘッダによる情報分離
符号の確認、ページヘッダーパラメータ、番組番号、ペ
ージ番号、提示機能、表示フォーマットなどを確認す
る。なお番組番号とは、番組の内容に応じて付されてい
るコードであり、例えばオンエアしている曲の曲名など
を表示する連動番組では「254」、ニュースは「1
0」、天気予報は「101」、交通情報は「41」など
のように所定のコードが設定されている。
【0133】続いてステップF306ではページデータ
を構成するデータユニットの解析を行う。即ちデータユ
ニットの分離符号、データユニットパラメータのヘッダ
ー文、本文の各データユニットサイズを確認する。
【0134】以上の各解析処理を終えたら、ステップF
307として、ヘッダー文、本文の各データを取り出
し、このヘッダー文、本文の表示制御のための解析を行
う。そしてステップF308で、ヘッダー文、本文の情
報を表示ルーチンへ送出する。即ち表示メモリとしての
RAM23の所定領域に記憶し、表示部38での表示動
作に供する。
【0135】このような図19の処理が、データパケッ
ト取込のたびに行われることで、ディスク90からの再
生時、もしくはディスク90への記録時(放送受信時)
に、逐次所要の文字情報の表示が実行されていくことに
なる。
【0136】11.文字情報のトラックネームとしての
登録処理 以上のように、ディスク90への記録時または再生時に
おいて、文字情報が表示部38に表示されて行くわけで
あるが、例えばユーザーは再生時において、表示部38
で表示される文字を確認していきながら、所望のタイミ
ングで操作部21内の登録スイッチを押すことで、その
とき表示されている文字をそのとき再生されているトラ
ックに対応するトラックネームのデータとして設定でき
る。つまり上記U−TOCセクター1、又はセクター4
に記録されるデータとして設定できる。
【0137】このような動作を、図22の動作例に基づ
いて説明していく。図22は、ユーザーが例えば何も記
録されていないバージンディスクを用いて、そのプログ
ラムエリア全域にFM放送のエアチェック記録を行った
とする。例えば放送される60分の番組を、60分用デ
ィスクを用いて記録したような場合である。通常は、デ
ィスク90に記録される音声データ(及び文字情報)
は、1回の記録動作につき1つのトラックとしてディス
ク90上で管理されることになる。従って60分の放送
をエアチェックした場合、図22(a)のように、その
60分の記録データの領域が第1トラックTK1として
上記U−TOCセクター0において管理される。
【0138】しかしながら長い時間となるデータ区間が
1つのトラックとされることは、途中位置(例えばある
曲が放送された位置)などの放送内容を再生させること
について面倒な操作が必要になる。例えばAMSアクセ
ス(トラック頭出しアクセス)ができないため、早送り
などで音声を聞きながら再生させたい箇所を探して行か
なければならない。そこで、ユーザーは例えば放送の記
録終了後に、ディスク90に記録された内容に関して図
22、図23のような編集処理を実行させたとする。図
22において斜線部は放送された或る曲としてオーディ
オデータ部分で、それ以外はDJのアナウンス部分やコ
マーシャル部分のオーディオデータ部分であるとする。
このときユーザーは、曲の部分のみを残して後は削除し
たいと思ったとすると、まず図22(b)のように各曲
の部分とそれ以外の部分でトラック分割のための操作を
行う。するとU−TOCセクター0のデータとして、ア
ドレスA10〜A19がトラックTK1、アドレスA2
0〜A29がトラックTK2、・・・・・・アドレスA
90〜A99がトラックTK9とされるように更新さ
れ、図示するように元々1つのトラックTK1が9個の
トラックTK1〜TK9に分割された状態となる。なお
A10〜A99は、それぞれクラスタ/セクターのアド
レスとしての或るアドレス値を示している。
【0139】そしてさらにユーザーは、音声内容がナレ
ーション等となっているトラックを削除する操作を行
う。すなわち図22(b)におけるトラックTK1、T
K3、TK5、TK7、TK9を削除する操作を行う。
するとU−TOCセクター0においては、トラックTK
1、TK3、TK5、TK7、TK9のそれぞれに相当
するアドレス区間が、それぞれフリーエリアF1〜F5
として管理されるようにデータ更新され、またトラック
TK1、TK3、TK5、TK7、TK9の削除に伴っ
てトラックナンバの繰り上がりが行われる。即ち図22
(c)のように、実際の曲としての部分が、トラックT
K1〜TK4として残された状態となる。
【0140】この状態で再生を行うとすると、再生時に
おけるディスク90に対する読出アクセスは、図22
(c)下部に読出RD及びアクセスACとして示すよう
に、トラックTK1〜TK4として区間のみ行われ、つ
まり音声として実際に再生出力されるのは、図22
(d)のように曲としての音声部分であるトラックTK
1、TK2、TK3、TK4となる。つまりナレーショ
ン等がカットされたディスク90が形成されたことにな
る。
【0141】例えばこのようなディスク90が再生され
る場合のユーザーの登録スイッチの操作及びそれに基づ
いて行われるトラックネーム登録処理について説明す
る。ディスク90の再生時には、トラックTK1、TK
2、TK3、TK4が順次再生されるが、これはディス
ク90上のアドレスでみれば、アドレスA20〜A2
9、アドレスA40〜A49、アドレスA60〜A6
9、アドレスA80〜A89の領域が順次再生されるこ
とになる。そしてこれらトラックTK1〜TK4として
のオーディオデータとともに、その領域の各クラスタの
サブデータセクターに記録されている文字情報がチュー
ナコントローラ31側に転送され、表示部38で表示さ
れる。
【0142】なお、楽曲を放送する際には、連動番組の
文字情報として、放送局は曲名やアーティスト名となる
文字情報を、その楽曲の放送中に繰り返し放送してくる
ため、ディスク90に記録されたデータとしても、楽曲
としてのオーディオデータが記録されているクラスタと
しての一部のクラスタには、そのサブデータセクター内
の文字情報として曲名等の情報が含まれていることにな
る。つまり楽曲としての音声を再生している間には、或
る時点で表示部38で曲名情報が表示される。
【0143】なお実際には、或る楽曲の放送が開始され
てから曲名情報が送信されてくるまでに、或る程度タイ
ムラグが生じる可能性がある。タイムラグが生じる可能
性としては、放送局側の文字情報エンコード処理による
遅延が原因となる場合があり、例えば放送局によって
は、常に楽曲放送開始から5秒くらいの遅れが生じて最
初の曲名情報が送信され、その後ある程度の間隔を置い
て、曲が終わるまで繰り返し曲名情報が放送される。こ
のような場合を考えると、再生動作時には記録時と同様
のタイミングでオーディオデータの出力と文字情報の表
示が行われるため、例えばトラックTK1の音声出力が
開始されてから5秒程度遅れた時点で、その曲名の最初
表示が行われ、その後所定間隔で逐次繰り返して表示さ
れることになる。但しいずれにしても、或る曲の再生音
声出力が行われている期間において、その曲の曲名が表
示出力されることになる。
【0144】そこで本例では、ユーザーは再生時に表示
部38で表示される文字を確認しながら、再生されてい
る曲の曲名が表示されたタイミングで、登録スイッチを
操作するようにする。すると、その登録スイッチが押さ
れた時点で表示されていた文字情報が、その登録スイッ
チが押された時点で再生出力されている音声を含むトラ
ックのトラックネームとしてU−TOCセクター1又は
セクター4に登録されるようにするものである。但し、
ユーザーが登録スイッチを押すのは、あくまでそのとき
表示されている文字をそのとき音声出力されているトラ
ックのトラックネームとしたい場合であって、表示され
ている文字が曲名情報である必要はない。例えばユーザ
ーが番組名称やDJの名前などの文字を、トラックネー
ムとして登録したいのであれば、そのような文字が表示
されたタイミングで登録スイッチを操作すればよい。
【0145】登録スイッチの操作にかかるMDコントロ
ーラ11、チューナコントローラ31による処理を図2
0に示す。再生時において文字情報の表示を実行してい
る期間は、図20の処理が行われ、まずステップF40
1では表示している文字情報が連動番組であるか否かを
判断する。そして連動番組としての文字、即ち曲名や、
番組名、DJ名などを表示している期間は処理をステッ
プF402に進め、操作部21の登録スイッチの操作を
監視する。
【0146】そして或る時点で登録スイッチがオンとさ
れたことが検出されたら、その時点でステップF403
に進み、そのとき表示している文字情報の内容を例えば
表示メモリとしてのRAM36から読み出し、登録用メ
モリとしてのRAM11aに格納する。さらにこのと
き、登録スイッチが押されたタイミングで音声として出
力されていたオーディオデータ部分のディスク90上で
のアドレス(クラスタ/セクターアドレス)を判別し、
そのアドレスを、登録用メモリにおいて、文字情報と関
連づけた一対の情報として記憶する。
【0147】このように再生中には登録スイッチの操作
が行われる度に、RAM11aに文字情報とアドレスが
一対にされた登録データが蓄積されていく。例えば図2
2(d)の再生出力が行われている際に、ユーザーがS
T1〜ST4に示すタイミングで登録スイッチを操作し
たとする。ここで、各タイミングST1〜ST4におい
て音声出力されていたオーディオデータのアドレスは、
それぞれ図22(c)のアドレスAST1 〜AST4 であっ
たとする。
【0148】すると、このような4回の登録スイッチの
操作に応じて、RAM11aには例えば図21のような
4つの登録データが格納されることになる。即ち、タイ
ミングST1において音声出力されていたオーディオデ
ータのアドレスAST1 と文字情報「Love」が対にさ
れた登録データから、タイミングST4において音声出
力されていたオーディオデータのアドレスAST4 と文字
情報「誘惑のハンマー」が対にされた登録データまでの
4つの登録データが形成される。
【0149】例えば再生が終了した時点で図21のよう
な登録データが格納されていたら、MDコントローラ1
1は自動的に図23のようなトラックネーム登録処理を
行うことになる。まずステップF501、F502とし
て変数iを「1」とし、また変数Nに登録データの数を
代入する。図21の例の場合、N=4となる。
【0150】続いてステップF503での変数iと変数
Nの比較処理を介して、ステップF504で第(i)の
登録データのアドレスを含むトラックを判別する。i=
1であるから、まず第1の登録データとしてのアドレス
AST1 と文字情報「Love」についての処理となる。
そしてU−TOCセクター0による各トラックのアドレ
ス範囲を参照し、アドレスAST1 がどのトラックに含ま
れるアドレスであるかを判別することになる。図22の
例でいえば、アドレスAST1 はトラックTK1内のアド
レスであるため、ステップF506に進んで、変数tk
tにトラックTK1のトラックナンバ「1」を代入す
る。アドレスAST1 がどのトラックに含まれるかは、ア
ドレスAST1 とU−TOC上で記述されている各パーツ
のスタートアドレス、エンドアドレスを比較していくこ
とで判別できる。続いて第(i)の登録データの文字
(この場合「Love」)を、ミニディスクのU−TO
Cセクター1、セクター4で採用されているコード体系
の文字コード(MDコード)に変換する。この変換処理
については後述する。MDコードに変換したら、ステッ
プF508で、その変換したMDコードとしての文字情
報を、第(tkt)トラックに対応するトラックネーム
として、バッファメモリ13上でU−TOCセクター1
又はセクター4に書き込む処理を行う。そして、ステッ
プF509で変数iをインクリメントしてステップF5
03に戻る。
【0151】変数iがインクリメントされながらステッ
プF503以降の処理が繰り返されることで、各登録デ
ータに関して同様の処理が行われていき、つまり図21
に示した4つの登録データの各文字情報内容が、バッフ
ァメモリ13におけるU−TOCセクター1又はセクタ
ー4において、第1トラックTK1〜第4トラックTK
4に対応するトラックネームとして記録されていくこと
になる。なお、ステップF505で或る登録データのア
ドレスがどのトラックにも該当しないとされたときは、
ステップF510でエラー処理となる。
【0152】RAM11a内の全登録データについて、
その文字情報をバッファメモリ13におけるU−TOC
セクター1又はセクター4に書き込む処理を終えると、
その時点で変数i>変数Nとなるため、ステップF50
3から処理を終える。但しこの時点ではまだ実際にディ
スク90上においてU−TOCが更新されていないた
め、或る時点、例えばディスク90が排出される際や、
電源オフとする操作が行われた際などにステップF51
1の処理として、バッファメモリ13における更新され
ているU−TOCデータが記録処理に供され、ディスク
90上でのU−TOCデータの書換が行われる。
【0153】以上の処理により、ユーザーの登録スイッ
チ操作に基づくトラックネーム登録が完了することにな
り、例えばこの時点でU−TOCセクター4には図25
のように文字情報(MDコード、2バイトコード)が記
録されている状態となる。例えば第1トラックTK1に
ついては、ポインタP-TNA1は「01h」とされてスロッ
ト(01h)及びリンクされるスロット(02h)が用
いられて、8バイトで(1文字=2バイト)の文字「L
ove」が記録される。同様に第2トラックTK2〜T
K4についても、それぞれポインタP-TNA2〜P-TNA4によ
って指定されるスロット(及びリンクされるスロット)
において、2バイトコードとしての文字情報が記録され
る。なお、この例はU−TOCセクター4に2バイトコ
ードを記録するものであるが、もちろんU−TOCセク
ター1において1バイトのアスキーコードとして、登録
データとしての文字内容が記録されていってもよいもの
である。但し、登録データとしての文字に漢字等が含ま
れていた場合は、それをアルファベットによるローマ字
やカタカナなど、1バイトコードで適用できる形態に変
換する必要はある。
【0154】ところで上記ステップF507では、登録
データとしての文字情報をMDコードに変換している
が、これは例えばFM文字放送などで採用されているコ
ード体系がそのままU−TOCセクター1、セクター4
で用いられない場合の処理となる。FM文字放送では、
いわゆる8単位系コードと呼ばれる文字コード体系が採
用されている。これについての詳述は避けるが、この8
単位系コードでは2バイトコードと1バイトコードの混
在や、制御コードの挿入が行われるものであり、例えば
「誘惑のハンマー」という文字は、8単位系コードでは
図24(a)のようになる。即ち各文字に対応するよう
にアンダーラインを付した2バイト又は1バイトのコー
ドと、アンダーラインが付されていない各種の制御コー
ドが混在する。一方U−TOCセクター1では1バイト
コードが、セクター4では2バイトコードが採用されて
おり、例えばセクター4で2バイトコードと1バイトコ
ードの混在はできない。そのため、登録データとしての
文字情報を例えばU−TOCセクター4に記録すること
を考えると、ステップF507としての変換処理が必要
になるものである。なお、変換された2バイトコード
は、図24(b)のようになる。
【0155】以上のように図20、図23の処理によっ
て、ユーザーはトラックネームとしてわざわざ文字入力
を行うことなく、放送時に同時に放送された文字情報を
利用して、それを登録スイッチで選択するだけでトラッ
クネーム登録を行うことができる。従ってトラックネー
ム登録操作は著しく簡略化される。また例えばエアチェ
ックした曲名がわからないような場合でも、曲名自体が
提示されるため、正しい曲名でトラックネーム登録を行
うことができる。さらに通常ユーザーは、トラックネー
ム登録の際には、登録対象となるトラックナンバも指定
する必要があるが、対応するトラックナンバは、登録ス
イッチ操作時の再生音声に該当するアドレスにより判別
されるため、トラックナンバ指定操作を行う必要もな
い。
【0156】なお、この処理例では図20のステップF
401により連動番組の文字情報を対象として登録用メ
モリに登録できるようにしており、即ちトラックネーム
として登録できる文字情報の種別を連動番組としての文
字に限っている。しかしながら、このステップF401
の処理をなくして、例えば独立番組の文字情報であって
もユーザーが選択したのであれば、トラックネームとし
て登録できるようにすることも当然可能である。
【0157】また上記例は再生中にユーザーが表示内容
を確認して登録スイッチを操作するものとしたが、記録
中に同様のトラックネームに関する処理を行うこともで
きる。即ち記録中には、放送音声と文字情報がディスク
90に記録されるとともに、その文字情報は表示部38
に表示される。従ってある時点で曲名表示が行われた
ら、ユーザーが登録スイッチを押すことで、そのときの
受信音声が記録されるディスク90上のアドレスととも
に表示されている文字情報を登録データとして格納して
いくようにすれば、上記再生時と同様のトラックネーム
自動登録処理が実現できる。
【0158】但し、記録時には基本的には例えば曲など
の単位ではトラック分割されていないため、何らかの手
段で記録時に自動的にトラック分割を行うようにした
り、もしくは記録時には登録スイッチの操作に応じた登
録データの生成のみとすることが考えられる。
【0159】まず記録時にトラック分割する方法として
は、例えば登録スイッチが操作された数秒前のポイント
を分割ポイントとしたり、或いはオーディオデータ自体
の解析により、曲部分とナレーション部分を判別して
(例えばオーディオデータの周波数分布状況などで音楽
か否かを判別するなど)、自動的にトラック分割を行う
ことが考えられる。そして分割されたトラックに対し
て、登録データとして蓄積された文字情報をトラックネ
ームとして記録していくものである。
【0160】また、記録時には登録スイッチの操作に応
じた登録データの生成のみとする方式とは、例えばその
登録データを記録終了後においてある程度の期間保存し
ておいて、ユーザーがトラック分割を行った時点で、上
記再生後のトラックマーク登録処理と同様にアドレス対
応関係から各登録データにおける文字情報が対応するト
ラックナンバを判別してトラックネーム登録を行うよう
にするものである。
【0161】なお実施の形態ではミニディスクシステム
を用いることを想定して説明したが、これに限らず音声
データサブデータを同時的に記録可能な記録媒体を用い
るシステムを記録再生部1として採用してもよい。具体
的には、ハードディスクドライブシステム、DVD(DI
GITAL VIDEO DISC / DIGITAL VERSATILE DISC )システ
ム、DAT(DIGITAL AUDIO TAPE)システムなどが採用
されてもよい。また連続性のあるデータとして音声デー
タを記録するシステムとしたが、例えば動画映像データ
と文字情報を同時に記録するシステムであっても本発明
は適用できる。
【0162】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明で
は、例えば文字多重放送で放送される音声情報と文字情
報など、時間的に連続性のあるデータと、そのデータと
同時的に得られた文字情報が所定データ量のデータ単位
毎に合成されて、主データとして記録媒体に記録されて
いる場合に、その再生時に、ユーザーの登録操作が行わ
れたタイミングで再生出力されていた文字情報を登録情
報として記憶し、その登録情報として記憶されている文
字情報が、記録媒体に記録されたプログラムの名称情報
とされるように管理情報の更新を行うようにしている。
即ちユーザーが、再生されている文字情報の中から名称
情報として適切な文字情報を選択すれば、その文字情報
がプログラムの名称情報として登録されることになるた
め、プログラムの名称登録のために文字入力を行う必要
はなくなり、登録操作は非常に簡単なものとなるという
効果がある。さらに表示等の再生出力により、放送され
た曲(再生されている曲)の曲名等が提供されることに
なるため、ユーザーは曲名等がわからない場合であって
も適切な名称情報を登録させることができることにもな
る。
【0163】また本発明では、ユーザーの登録操作タイ
ミングで、そのとき再生出力されていた文字情報ととも
に、その時点で再生されていた連続データの位置情報を
合わせて登録情報として記憶し、管理情報更新の際に
は、登録情報のそれぞれについて、連続データの位置情
報に基づいて対応するプログラムを判別し、その位置情
報と対とされている文字情報が、判別されたプログラム
の名称情報とされるようにしている。従って、ユーザー
が名称情報としての登録のために選択した文字情報につ
いて、名称として登録される対象のプログラムナンバを
指定しなくとも、その文字情報が対応するプログラムが
自動的に判別されて、名称情報として適正に管理情報上
に登録されることになり、ユーザーの操作はさらに簡易
なものとなる。
【0164】また、登録情報として記憶されている文字
情報については、記録媒体の管理情報で用いられる文字
コード形態に変換して、その変換された文字情報がプロ
グラムの名称情報とされるように処理を行うことで、放
送等による文字情報の文字コードが記録媒体に管理情報
に採用されている文字コードと異なるものであっても対
応できる。さらに、放送等による文字情報において変換
不能な文字コードが存在した場合は、その変換不能な文
字コードを、設定された特定の文字コードに変換するよ
うにすれば、変換不能文字にも対応できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生システムのブロ
ック図である。
【図2】ミニディスクシステムのクラスタフォーマット
の説明図である。
【図3】ミニディスクのエリア構造の説明図である。
【図4】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
の説明図である。
【図5】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
のリンク形態の説明図である。
【図6】ミニディスクシステムのU−TOCセクター1
の説明図である。
【図7】ミニディスクシステムのU−TOCセクター4
の説明図である。
【図8】実施の形態の記録再生システムのバッファメモ
リの構造の説明図である。
【図9】FM多重放送で送信される文字情報のフレーム
構造の説明図である。
【図10】FM多重放送で送信される文字情報のパケッ
ト構造の説明図である。
【図11】FM多重放送で送信される文字情報パケット
のサービス識別コードの説明図である。
【図12】FM多重放送で送信される文字情報のデータ
グループ構造の説明図である。
【図13】実施の形態のMDコントローラとチューナコ
ントローラの通信形態の説明図である。
【図14】実施の形態の記録時の文字データ転送処理の
フローチャートである。
【図15】実施の形態の記録時の文字データ転送処理の
タイムチャートである。
【図16】実施の形態の再生時の文字データ転送処理の
フローチャートである。
【図17】実施の形態の再生時の文字データ転送処理の
タイムチャートである。
【図18】実施の形態の転送されるパケットデータ構造
の説明図である。
【図19】実施の形態の文字情報表示処理のフローチャ
ートである。
【図20】実施の形態の登録データ生成処理のフローチ
ャートである。
【図21】実施の形態の登録メモリに格納される登録デ
ータの説明図である。
【図22】実施の形態の編集後の登録スイッチ操作タイ
ミングの説明図である。
【図23】実施の形態のトラックネーム登録処理のフロ
ーチャートである。
【図24】実施の形態の文字コード変換の説明図であ
る。
【図25】実施の形態のトラックネーム登録後のU−T
OCセクター4の管理状態の説明図である。
【符号の説明】
1 記録再生部、3 光学ヘッド、8 エンコード/デ
コード部、11 MDコントローラ、11a RAM、
12 メモリコントローラ、13 バッファメモリ、1
4 エンコード/デコード部、16 出力スイッチ、1
9 入力スイッチ、21 操作部、30 チューナ部、
31 チューナコントローラ、33 受信部、34 オ
ーディオ復調部、35 文字デコード部、36 RA
M、38表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に連続性のある連続データと、そ
    の連続データと同時的に得られた文字情報が所定データ
    量のデータ単位毎に合成されて、主データとして記録さ
    れているとともに、この主データをプログラム単位で管
    理する管理情報が記録され、さらに前記管理情報は前記
    主データとしての各プログラムに対応する名称情報を登
    録できる情報形態とされている記録媒体に対応する編集
    装置として、 前記記録媒体からデータ読出を行う読出手段と、 前記読出手段によって前記主データとして読み出される
    前記連続データの再生出力を行う第1の再生処理手段
    と、 前記読出手段によって前記主データとして読み出される
    前記文字情報の再生出力を行う第2の再生処理手段と登
    録操作手段と、 前記登録操作手段が操作されたタイミングで前記第2の
    再生処理手段によって再生出力されていた文字情報を登
    録情報として記憶する登録情報記憶手段と、 前記登録情報記憶手段に1又は複数の登録情報として記
    憶されている文字情報が、前記記録媒体に記録された1
    又は複数のプログラムの名称情報とされるように前記管
    理情報の更新を行う管理情報更新手段と、 を備えたことを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 前記登録情報記憶手段は、前記登録操作
    手段が操作されたタイミングで前記第2の再生処理手段
    によって再生出力されていた文字情報を、その時点で前
    記第1の再生処理手段によって再生されていた連続デー
    タの位置情報と対にして1つの登録情報として記憶する
    とともに、 前記管理情報更新手段は、前記登録情報記憶手段に記憶
    されている1又は複数の登録情報のそれぞれについて、
    前記連続データの位置情報に基づいて対応するプログラ
    ムを判別し、その位置情報と対とされている文字情報
    が、判別されたプログラムの名称情報とされるように前
    記管理情報の更新を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の編集装置。
  3. 【請求項3】 前記管理情報更新手段は、前記登録情報
    記憶手段に登録情報として記憶されている文字情報を、
    前記記録媒体の管理情報で用いられる文字コード形態に
    変換して、その変換された文字情報がプログラムの名称
    情報とされるように処理を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の編集装置。
  4. 【請求項4】 前記管理情報更新手段は、前記登録情報
    記憶手段に登録情報として記憶されている文字情報とし
    ての各文字コードを、前記記録媒体の管理情報で用いら
    れる文字コード形態に変換する際に、変換不能な文字コ
    ードが存在した場合は、その変換不能な文字コードを、
    設定された特定の文字コードに変換することを特徴とす
    る請求項3に記載の編集装置。
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