JPH11224433A - 情報の光記録又は再生方法並びに光記録又は再生装置 - Google Patents

情報の光記録又は再生方法並びに光記録又は再生装置

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JPH11224433A
JPH11224433A JP10303618A JP30361898A JPH11224433A JP H11224433 A JPH11224433 A JP H11224433A JP 10303618 A JP10303618 A JP 10303618A JP 30361898 A JP30361898 A JP 30361898A JP H11224433 A JPH11224433 A JP H11224433A
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JP10303618A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miyauchi
靖 宮内
Kimio Nakamura
公夫 中村
Motoyasu Terao
元康 寺尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録又は再生の高密度化をはかる。 【解決手段】 浮上ヘッド3に搭載したSIL(Solid I
mmersion Lens)の底面に超解像膜6を形成する。超解像
膜6として、主にフォトクロミック材料を用い、多光子
吸収、光退色性(光消色性)、吸収飽和等を利用する。 【効果】 超解像による効果により高密度記録又は再生
が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光等の記録用
ビームによって、たとえば映像や音声などのアナログ符
号をFM変調したものや、たとえば電子計算機のデータ
や、ファクシミリ信号やディジタルオーディオ信号など
のディジタル情報を、リアルタイムで記録又は再生する
ことが可能な情報の記録又は再生方法及び記録又は再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の大容量化に伴い、光記録を
用いた高密度記録技術の開発が活発に行われている。光
記録では、その限界が光の回折により、記録ビット径が
500nm前後といわれている。この回折限界は光の波長に
比例し、さらに、レンズの性能指数(NA)に反比例す
る。このため、高密度化の1つの方向は、光の波長を短
波長化すること、絞り込みレンズを高NA化することに
ある。また、別の方法としては、この回折限界によらな
い光学現象を利用する方法である。記録媒体において
は、超解像膜を記録膜上に形成する方法がある。また、
光ヘッドにおいては、最近、特に、これらを推進する方
法として、光における近接場が注目されている。たとえ
ば、「United States Patent 5,121,256」のように、S
IL(Solid Immersion Lens)を用いて高NA化を実現
し、通常の光学レンズを用いたものより小さなスポット
径を得ている。以下、この従来技術の原理を説明する。
まず、SILは屈折率nが大きな透明物質からなる球面
レンズを例えば半球面に研磨し作製する。次に絞り込み
レンズで絞られたレーザ光の焦点をこの研磨面に合せ
る。SILの中に入ったレーザ光の速度は屈折率の分だ
け遅くなり、波長は1/nに短くなっている。つまり、
SIL中での回折限界は通常の1/nと小さくなる。見
方を変えれば対物レンズのNAをn倍に増やせたといっ
てもよい。この時、SILの内部ではNAを高められて
もレーザ光がSILを抜けて空気中に出ると、再び元の
ビームスポット径に戻ってしまう。しかし、SILの底
面である研磨面と試料(ディスクの記録膜上など)との
間が200nm以下と接近した場合(近接場)、入射光の波
長λに対して波長が1/nのまま試料に伝播するため、
分解能がn倍になる。すなわち、通常の1/nの回折限
界が得られる。
【0003】本発明の目的は、上記従来技術よりも更な
る高密度化を実現するための情報の記録又は再生方法及
び記録又は再生装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、光ヘッドに
超解像膜を形成することにより従来よりも更なる高密度
化が可能となる。さらにSILに超解像膜を形成するこ
とにより更なる高密度化が可能となる。ここでの超解像
膜とは、入射してきたビームが超解像膜中を透過し出射
するとき、入射してきたビームのスポット径よりも出射
したビームスポット径の方が小さくなる薄膜の事をい
う。どの程度ビームスポット径が小さくなるかは、用い
る超解像膜の種類によって異なる。また、超解像膜はS
ILの平面部分(たとえば底面の研磨面など)に形成す
ることが多い。本発明の超解像膜として、主にフォトク
ロミック材料を用い、多光子吸収、光退色性(光消色
性)、可飽和吸収等を利用する。たとえば2光子吸収
は、1光子の波長では光吸収がなく、2光子のエネルギ
ー領域(1光子波長の半分の波長)で光吸収を持つ材料で
あればよい。2光子吸収の反応は光強度の2乗で効くた
め、光変化領域は照射光のスポットサイズを2乗した形
状となる。これはまた別な見方をすれば、波長→光強度
に、また吸収→透過に置き換えてもよい。例えば、弱い
光強度では多光子吸収膜の透過率は変化せず、それより
も十分強い光強度で2光子吸収が起こり、その領域では
透過率が高くなる。多光子吸収膜として、DANS(4-
Dimethylamino-4-nitrostilbene)やN−メチルアニリ
ンやP−ニトロアニリン等を含有する膜、アクリル樹脂
などがある。また、光退色性とは、強い光強度の照射部
分では光反応が生じて退色が進み光を透過するが、弱い
光強度の照射部分では退色があまり進まず光が透過しな
い膜である。光退色性膜として、水溶性ジアゾニウム塩
やフッ素環系ジアリールエテン分子(FC-124)、ポリケ
イ皮酸ビニル膜などがある。また、可飽和吸収膜のよう
に、あるしきい値を越える程度のレーザ光が照射される
と基底状態にある色素が無くなり、それ以上は光を吸収
しなくなる性質を持っている材料も使用可能である。こ
れにはフタロシアニンやナフタロシアニン色素等があ
る。以上のように、照射ビームの中心部分の透過率が高
くなるためこの領域だけビームが透過する。その結果、
見かけ上ビームスポット径が小さくなっていることにな
る(超解像効果)。
【0005】なお、この超解像膜の代わりに入射される
ビームの径よりも小さいピンホールを形成したピンホー
ル膜をSILの底面に設けても同様な効果が得られる。
ピンホールを用いるという点では、「特開平5―234
117」にも同様な技術が開示されているが、本発明で
はSILの底面に設けるためにピンホールの開いた膜を
用いなくてはならない。
【0006】従来、この超解像膜は試料側(記録媒体
側)に設けられ、主に超解像再生に用いられていた。本
発明ではレンズ側にこの超解像膜を設けることにより、
超解像再生に限らず超解像記録にも適用できることが大
きな特徴である。もちろん、超解像膜をSILに形成す
ることによりさらに高密度となるが、なおかつ超解像膜
を試料側にも設けることにより更なる高密度記録が可能
となる。
【0007】本発明で用いる超解像膜は、エネルギービ
ームが照射されている間、超解像膜上のエネルギービー
ムが照射されている部分の中心部の透過率が高くなり、
照射が中止されると該透過率が低くなる膜(可逆性膜)
を用いると、ビームの位置ずれが起きても常にエネルギ
ービームが照射されている部分の中心部の透過率が高く
なるので、記録又は再生における制御性の問題で好まし
い。ただし場合によっては、ビーム照射が中止されても
中心部の透過率が高い状態でそのまま残る膜(非可逆性
膜)でもよい。ピンホール膜の場合はピンホールからビ
ームがずれると記録又は再生ができなくなるが安価で簡
単に製造できるのが利点であり、可逆性膜の場合には常
に記録又は再生ができる点が優れている。
【0008】超解像膜として、エネルギービームが照射
されている間、超解像膜上のエネルギービームが照射さ
れている部分の中心部の屈折率が変わるものを用いても
同様な効果が得られる。ここで屈折率の実数部が変化す
る膜を用いるのが好ましいが、虚数部も同様に変化して
も良い。このような特性を示すものとして、SiO2-CdS膜
やポリケイ皮酸ビニル膜等がある。この場合には、ビー
ム(波長λ)が照射されていないときの屈折率をnとす
ると、その膜厚がλ/2n程度が好ましい。
【0009】超解像膜として可飽和吸収膜を用い、読み
出し光とは異なる波長のバイアス光を照射しながら情報
を読み出しても良い。こうすることにより、励起状態の
寿命を短くしてアパーチャーがどんどん広がらないよう
にすることができる。
【0010】また、場合によっては、SILと試料との
間に潤滑剤を入れてもよい。潤滑剤としてSILと同じ
材料が好ましい。
【0011】また、SNOM等に用いる光ファイバーの
先端に超解像膜を設けることにより、更なるビームスポ
ット径の縮小効果がある。
【0012】本発明に用いる記録又は再生装置は、レー
ザを搭載し、レーザから出射されたビームを絞り込みレ
ンズによりSILに形成した超解像膜に集光する手段、
SILの超解像膜面と試料との間の間隔を制御する手
段、記録媒体を回転させる手段を有している。また場合
によっては波長の異なる2つのレーザを搭載し、1つの
レーザ光照射により記録を行い、もう1つのレーザ光照
射により再生を行う手段を有してもよい。
【0013】また、本発明は、ディスク状のみならず、
カード状などの他の形態の記録媒体にも適用可能であ
る。
【0014】さらに、本発明は、完成したディスクの記
録再生にかぎらず、ディスク製造の原盤カッティングに
も適用できる。
【0015】(実施例)以下、本発明の詳細を実施例を
用いて説明する。
【0016】実施例1 図1は、本実施例における記録又は再生系の概要を示し
たものである。SIL(Solid Immersion Lens)1及び絞
り込みレンズ2が一体化した浮上型ヘッド3に、半導体
レーザ(波長410nm)から出たレーザビーム4を入射す
る。レーザビーム4の焦点はSILの研磨面5に合うよ
うになっている。 更にSILの研磨面(平面部)5
に、超解像膜6を形成している。また、この浮上型ヘッ
ド(光ヘッド)3とディスク7との間の距離は、約100n
mと近づいている(近接場領域)。この距離は、浮上型
ヘッドの形状やディスク7の回転数などで制御されほぼ
一定に保たれる。 図2に拡大図を示した。ここで、S
ILの研磨面5でのビームスポット径(Φ1)は、以下
の式で表される。SILの屈折率をn、レーザ波長を
λ、絞り込みレンズの開口数をNAとすると、 Φ1≒(1/n)×(λ/NA) となる。すなわち、通常の1/nの回折限界が得られ
る。また球の大半を残しながら一部だけを平面で切り取
った「超半球」の形状にすることにより、Φ1≒λ/n
2とビーム径を更に小さくできる。本実施例では、超解
像膜6として、多光子吸収膜を用いた。具体的にはアク
リル樹脂を100nm形成した。アクリル樹脂は、1光子の
波長である410nm付近では光吸収がなく、2光子のネル
ギー領域(1光子波長の半分の波長)である205nm付近の
波長において光吸収を持つ材料である。2光子吸収の反
応は光強度の2乗で効くため、光変化領域は照射光のス
ポットサイズを2乗した形状となる。また、3光子吸収
の反応は光強度の3乗で効くため、光変化領域は照射光
のスポットサイズを3乗した形状となる。本実施例にお
ける1/e2でのスポット径は、SILのみの場合のスポ
ット径(Φ1)を100%とすると、多光子吸収膜を出
たところ(Φ2)では2光子吸収で約74%、3光子吸
収で約61%となった。
【0017】本実施例で用いる多光子吸収膜は、光学定
数(n、k)のうち消衰係数kが変化することにより超
解像効果が生じる膜が多い。すなわち、2光子吸収が生
じていないビームの外周部ではビームは透過しないが、
2光子吸収が生じる中心部分では光吸収が起こり(フォ
トンモード)、その部分ではkが0になりビームを透過
する。これにより、多光子吸収膜に入射するビームスポ
ットよりも透過するビームスポットの方が小さくなる。
また、kの変化ではなく、屈折率nの変化により超解像
効果が生じる超解像膜でも良い。これには、SiO2-CdS膜
などがある。すなわち、2光子吸収が生じていないビー
ムの外周部ではビームは透過しないが、2光子吸収が生
じる中心部分ではnが変化し、ビームを透過する。これ
により、多光子吸収膜に入射するビームスポットよりも
透過するビームスポットの方が小さくなる。この場合に
は、2光子吸収が生じない領域での反射率が100%近
くになるように、超解像膜の膜厚を制御することが重要
である。ここで、2光子吸収が生じない領域(ビームを
照射していない領域も含む)の屈折率をn、ビームの波
長をλとすると、超解像膜の膜厚dは、 d≒(λ/2n) が好ましい。
【0018】本実施例では、多光子吸収膜としてアクリ
ル樹脂を用いたが、DANS(4-Dimethylamino-4-nitr
ostilbene)やN−メチルアニリンやP−ニトロアニリ
ン等を含有する膜でも同様な効果があった。
【0019】また、超解像膜として、多光子吸収膜の変
わりに、光退色性(光消色性)を利用した光退色性膜
(水溶性ジアゾニウム塩やフッ素環系ジアリールエテン
分子(FC-124)、ポリケイ皮酸ビニル膜など)や吸収飽
和膜(ナフタロシアニン色素など)などのフォトクロミ
ック材料を用いても同様な効果があった。この場合、水
溶性ジアゾニウム塩などの光退色性のものでは、ビーム
照射が中止されても中心部の透過率が高い状態でそのま
ま残っているものもあるが、ディスクに照射されるスポ
ット径は小さいままなので問題無い。また、入射ビーム
の中心付近に超解像膜に入る入射ビームよりも小さいピ
ンホールを予め形成したピンホール膜を用いても同様な
効果があった。
【0020】また、超解像膜として可飽和吸収膜を用
い、読み出し光とは異なる波長(例えば波長830nm
の半導体レーザ)のバイアス光を照射しながら情報を読
み出しても良い。こうすることにより、励起状態の寿命
を短くしてアパーチャーがどんどん広がらないようにす
ることができる。
【0021】以上のように、SILの研磨面に超解像膜
を形成することにより、ビームスポット径を従来よりも
更に小さくでき、高密度記録又は再生が可能となった。
【0022】また、前記の記録又は再生装置と超解像膜
を設けたディスク(例えば、磁気的超解像技術(MS
R)が可能な光磁気ディスクなど)とを併用することに
より、更に高密度記録又は再生が可能となる。
【0023】本実施例では、1つのレーザにより記録又
は再生を行ったが、波長の異なる2つのレーザを用いて
記録又は再生を行っても同様な効果がある。また、レー
ザや光学系が一体となった薄膜ヘッドを用いても良い。
【0024】SILの研磨面に形成した超解像膜とディ
スクの記録膜面上との距離は、近接場を用いるため約10
0nmと近づいている。このスペース部分に透明な潤滑剤
を設けてもよい。特にSILと同じ材料ならさらに好ま
しい。また、SILの平面部は必ずしも研磨していなく
ても良い。
【0025】本発明に用いる記録又は再生装置は、レー
ザを搭載し、レーザから出射されたビームを絞り込みレ
ンズによりSILに形成した超解像膜に集光する手段、
SILの超解像膜面と試料との間の間隔を制御する手
段、記録媒体を回転させる手段を少なくとも有してい
る。
【0026】実施例2 図3は、本実施例における記録又は再生系の概要を示し
たものである。絞り込みレンズ2が一体化した浮上型ヘ
ッド3に、半導体レーザ(波長410nm)から出たレーザ
ビーム4を入射する。浮上型ヘッド3の底面には薄い透
明基板8が配置され、この透明基板8に接して超解像膜
6を形成している。この超解像膜6にレーザビーム4の
焦点が合うように制御する。また、この浮上型ヘッド
(光ヘッド)3とディスク7との間の距離は、約100nm
と近づいている(近接場領域)。この距離は、浮上型ヘ
ッド3の形状やディスク7の回転数などで制御されほぼ
一定に保たれる。 図4に拡大図を示した。ここで、超
解像膜6に入射するビームスポット径(Φ3)は、以下
の式で表される。レーザ波長をλ、絞り込みレンズの開
口数をNAとすると、 Φ3≒(λ/NA) となる。本実施例では、超解像膜6として、多光子吸収
膜を用いた。具体的にはDANS(4-Dimethylamino-4-
nitrostilbene)を含有した膜を100nm形成した。DAN
Sは、3次の非線形効果が大きく2光子吸収による光学
定数の変化が大きい。本実施例における超解像膜を出た
ところのビームスポット径Φ2(1/e2での値)は、超
解像膜に入射するビームスポット径Φ3とすると、多光
子吸収膜を出たところのビームスポット径Φ4は2光子
吸収で約0.78Φ3となった。
【0027】また、超解像膜 として、ポリケイ皮酸ビ
ニル膜のような光退色性(光消色性)を利用した光退色
性膜やフタロシアニン吸収飽和膜などのフォトクロミッ
ク材料を用いても同様な効果があった。
【0028】以上のように、光ヘッドに超解像膜を形成
することにより、ビームスポット径を従来よりも更に小
さくでき、高密度記録又は再生が可能となった。
【0029】超解像膜とディスクの記録膜面上との距離
は、近接場を用いるため約100nmと近づいている。この
スペース部分に透明な潤滑剤を設けてもよい。特にSI
Lと同じ材料ならさらに好ましい。
【0030】本実施例に用いる記録又は再生装置は、絞
り込みレンズと超解像膜を形成した透明基板とが一体と
なった浮上型の光ヘッドを用い、レーザから出射された
ビームを絞り込みレンズにより超解像膜に集光する手
段、 超解像膜面とディスクとの間の間隔を制御する手
段、記録媒体を回転させる手段を少なくとも有してい
る。
【0031】本実施例では、絞り込みレンズと超解像膜
を形成した透明基板とが一体となった浮上型の光ヘッド
を用いたが、これに限らず、絞り込みレンズと浮上ヘッ
ドが分離した光ヘッドや絞り込みレンズの筐体に超解像
膜を形成した透明基板が接している光ヘッド(浮上して
いない)等を用いても同様な効果があった。
【0032】また、前記の記録又は再生装置と超解像膜
を設けたディスク(例えば、磁気的超解像技術(MS
R)が可能な光磁気ディスクなど)との併用、さらに光
学超解像技術(OSR)との併用により、更なる高密度
記録又は再生が可能となる。
【0033】実施例3 図5は、本実施例における記録又は再生系の概要を示し
たものである。絞り込みレンズが一体となった浮上型ヘ
ッド3にはビームスポットが照射される2つの穴を形成
している。このうちの穴9の浮上ヘッドの底面側の直径
は入射ビーム径4よりも大きく、更に超解像膜6である
多光子吸収膜を形成した薄い透明基板8をとりつけてい
る。他方の穴10の浮上ヘッドの底面側の直径は入射ビ
ーム径11よりも小さくなっている。本実施例では、こ
の2つの穴には波長の異なるレーザビームを照射する。
穴9 に入射するビーム の波長λ1、穴10に入射する
ビーム の波長λ2とすると、λ1≧λ2の式を満足す
る場合が好ましい。通常、ビームの波長が短い方がレー
ザの最高出力は小さいため、穴9に入射したビーム4は
記録・再生に用い、穴10に入射したビーム11は再生
に用いるのがよい。もちろん、これに限る必要はない。
本実施例では、λ1を680nm、λ2を410nmと
した。また、目的に応じて2つのビームを同時に照射し
てもよい。次に、浮上ヘッドの底面部のそれぞれの穴か
ら出る出射ビーム径の大きさについて説明する。まず、
穴9に入射するビーム4は図4と同じように超解像膜6
に焦点が合うように制御されている。超解像膜6へ入射
するビーム径をΦ3とすると、この超解像膜6から出た
ビーム径Φ4は2光子吸収で約0.75Φ3となった。
また、穴10に入射するビームは図6に示すように浮上
ヘッド3の底面側の穴(アパーチャ部分)に焦点が合う
ように制御している。そして浮上ヘッド3の底面側の穴
へ入射するビーム径(約λ/NA)をΦ5とすると、こ
の浮上ヘッド3の底面側の穴から出たビーム径Φ6が約
0.7Φ5となるように浮上ヘッド3の底面側の穴を形
成している。浮上ヘッド3とディスク7の表面との間
は、約100μmと制御しているため(近接場領域)、
浮上ヘッド3から出た両者のビームは、そのビーム径
(約0.75Φ3および約0.7Φ5)のままでディス
ク上に照射される。
【0034】本実施例では、SILは用いなかったが、
例えば、穴9においては透明基板8の変わりにSILを
用いたり、穴10においては浮上ヘッド3の底面側の穴
のところにSILを配置することにより更にディスクに
照射するビーム径を小さくすることができる。
【0035】また、超解像膜6として、光退色性(光消
色性)を利用した光退色性膜や吸収飽和膜などのフォト
クロミック材料を用いても同様な効果があったが、ビー
ム照射が終了すると元の状態に戻る材質の方が好まし
い。
【0036】超解像膜とディスクの記録膜面上との距離
は、近接場を用いるため約100nmと近づいている。この
スペース部分に透明な潤滑剤を設けてもよい。特にSI
Lと同じ材料ならさらに好ましい。
【0037】本実施例では、2つの穴を浮上ヘッドの進
行方向にならべたが、浮上ヘッドの進行方向の直角方向
にならべても良い。
【0038】本実施例に用いる記録又は再生装置は、波
長の異なる2つのレーザを搭載し、レーザから出射され
たビームを浮上ヘッドにある2つの穴にそれぞれ入射す
る手段、該ビームを絞り込みレンズにより浮上ヘッドの
底面部のそれぞれの穴付近に集光する手段、浮上ヘッド
とディスクとの間の間隔を制御する手段、記録媒体を回
転させる手段を少なくとも有している。
【0039】本実施例では、絞り込みレンズと浮上ヘッ
ドとを一体化したが、これに限らず、絞り込みレンズと
浮上ヘッドが分離した光ヘッド等を用いても同様な効果
があった。
【0040】また、本実施例では、波長の異なる2つの
レーザを用いたが、もちろん同じ波長のレーザを2つ用
いても同様な効果が得られる。この時は、2つのレーザ
でそれぞれ記録・再生を行っても良い。更に、2つ以上
の穴を浮上ヘッド内に設け、2つ以上のレーザあるいは
2つ以上のビームで行っても良い。また、レーザは1つ
でそのビームを2つに分けたり、あるいは1つのレーザ1
つのビームで目的に応じてそれぞれの穴にその都度入射
させることによって記録・再生を行っても良い。
【0041】また、前記の記録又は再生装置と超解像膜
を設けたディスク(例えば、磁気的超解像技術(MS
R)が可能な光磁気ディスクなど)との併用、さらに光
学超解像技術(OSR)との併用により、更なる高密度
記録又は再生が可能となる。
【0042】実施例4 図7は、本実施例における記録又は再生系の概要を示し
たものである。SIL1を搭載した浮上型ヘッド3に絞
り込みレンズ2を介して、半導体レーザ(波長635nm)
から出たレーザビーム4を入射する。ここで、絞り込み
レンズ2は固定ヘッド12に取り付けられている。レー
ザビーム4の焦点はSILの研磨面5に合うようになっ
ている。 更にSILの研磨面(平面部)5に、超解像
膜6及び超解像膜13を形成している。ここでは、ビー
ム入射側の超解像膜6よりもビーム出射側の超解像膜1
3の方が、レーザパワー感度(ビーム強度に反応する感
度)が悪いものを用いる必要がある。また、この浮上型
ヘッド(光ヘッド)3とディスク7との間の距離は、約
100nmと近づいている(近接場領域)。この距離は、浮
上型ヘッド3の形状やディスク7の回転数などで制御さ
れほぼ一定に保たれる。 図8に拡大図を示した。ここ
で、SILの研磨面5でのビームスポット径(Φ7)
は、以下の式で表される。SILの屈折率をn、レーザ
波長をλ、絞り込みレンズの開口数をNAとすると、 Φ7≒(1/n)×(λ/NA) となる。すなわち、通常の1/nの回折限界が得られ
る。また球の大半を残しながら一部だけを平面で切り取
った「超半球」の形状にすることにより、Φ7≒λ/n
2とビーム径を更に小さくできる。本実施例では、超解
像膜6、13として、光反応条件が異なる2種類の超解
像膜を用いた。本実施例におけるそれぞれの位置でのス
ポット径は次のようになる。まず、SILを出たところ
の1/e2でのスポット径をΦ7とすると、本実施例で用
いた超解像膜6の2光子吸収が生じるのは約75%であ
る為、Φ8は0.75Φ7となる。さらに、超解像膜6
を出た光は、超解像膜13により0.78Φ8の径にな
る。すなわち、ディスク面上に照射されるビーム径(Φ
9)は、SILを出たところのスポット径Φ7の約60
%(0.75×0.78)となる。
【0043】また、SILの中に多光子吸収を起こす材
料などを添加することもビーム径を小さくする1つの方
法である。この方法は別の実施例でも適用可能である。
【0044】また、超解像膜として、多光子吸収膜の変
わりに、光退色性(光消色性)を利用した光退色性膜
(水溶性ジアゾニウム塩やフッ素環系ジアリールエテン
分子(FC-124)など)や吸収飽和膜(ナフタロシアニン
色素など)などのフォトクロミック材料を用いても同様
な効果があった。ただ、、光退色性のものは、弱いビー
ム照射でも徐々に反応して透明になってくるため多光子
吸収膜の方が好ましい。また、超解像膜のかわりに、例
えばどちらか一方に入射ビームよりも小さいピンホール
膜を形成したピンホール膜を用いても同様な効果があっ
た。ピンホール膜はビームの入射側に設ける方が好まし
い。このピンホール膜は、予めSILに薄膜を形成後、
ピンホールを機械的に形成しても良い。本実施例ではS
ILを用いたが、場合によってはSILを用いなくても
良い。
【0045】以上のように、SILの研磨面に少なくと
も2層以上の超解像効果を有する膜あるいはピンホール
を形成することにより、ビームスポット径を従来よりも
更に小さくでき、高密度記録又は再生が可能となった。
【0046】また、前記の記録又は再生装置と超解像膜
を設けたディスク(例えば、磁気的超解像技術(MS
R)が可能な光磁気ディスクなど)とを併用することに
より、更に高密度記録又は再生が可能となる。
【0047】SILの研磨面に形成した超解像膜とディ
スクの記録膜面上との距離は、近接場を用いるため約10
0nmと近づいている。このスペース部分に透明な潤滑剤
を設けてもよい。特にSILと同じ材料ならさらに好ま
しい。
【0048】本実施例に用いる記録又は再生装置は、レ
ーザを搭載し、レーザから出射されたビームを絞り込み
レンズによりSILに少なくとも2層以上形成した超解
像膜に集光する手段、SILとディスク表面との間の間
隔を制御する手段、記録媒体を回転させる手段を少なく
とも有している。本実施例では、絞り込みレンズと浮上
ヘッドとは分離したが、これに限らず、絞り込みレンズ
と浮上ヘッドが一体化した光ヘッド等を用いても同様な
効果があった。
【0049】更に、本発明の記録方法および記録装置
は、原盤カッティング装置にも適用できる。
【0050】実施例5 図9は、本実施例における記録又は再生系の概要を示し
たものである。浮上型ヘッド3に光ファイバー14が装
着され、その先端は光アパーチャ15を形成するように
終わっている。浮上型ヘッド3の底面には薄い透明基板
8が配置され、この透明基板8に接して超解像膜6を形
成している。本実施例では、超解像膜6として、多光子
吸収膜を用いた。そしてこの透明基板8と光アパーチャ
15は接するように調整する。半導体レーザ(波長635n
m)から出たレーザビーム4は光ファイバー14により
伝播し、この超解像膜6に照射される。また、この浮上
型ヘッド(光ヘッド)3とディスク7との間の距離は、
約100nmと近づいている(近接場領域)。この距離は、
浮上型ヘッド3の形状やディスク7の回転数などで制御
されほぼ一定に保たれる。 図10に拡大図を示した。
ここで、超解像膜に入射するビームスポット径をΦ10
とすると、超解像膜6を出たところのビームスポット径
Φ11(1/e2での値)は、2光子吸収で約0.80Φ
10となった。
【0051】また、超解像膜として、光退色性(光消色
性)を利用した光退色性膜や吸収飽和膜などの材料を用
いても同様な効果があった。また、超解像膜のかわり
に、例えば入射ビームよりも小さいピンホールを予め形
成したピンホール膜を用いても同様な効果があった。
【0052】以上のように、光ヘッドに光ファイバと超
解像効果を有する膜を形成することにより、ビームスポ
ット径を従来よりも更に小さくでき、高密度記録又は再
生が可能となった。
【0053】本実施例に用いる記録又は再生装置は、レ
ーザを搭載し、レーザから出射されたビームを光ファイ
バにより超解像膜に集光する手段、 超解像膜面とディ
スクとの間の間隔を制御する手段、記録媒体を回転させ
る手段を少なくとも有している。
【0054】また、前記の記録又は再生装置と超解像膜
を設けたディスク(例えば、磁気的超解像技術(MS
R)が可能な光磁気ディスクなど)との併用、さらに光
学超解像技術(OSR)との併用により、更なる高密度
記録又は再生が可能となる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、光ヘッドに超解像膜を
形成することにより、ビームスポット径を従来よりも更
に小さくでき、高密度記録又は再生が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における記録又は再生系の説明図。
【図2】実施例1における超解像膜部分の拡大図。
【図3】実施例2における記録又は再生系の説明図。
【図4】実施例2における超解像膜部分の拡大図。
【図5】実施例3における記録又は再生系の説明図。
【図6】実施例3における穴10のアパーチャ部分の拡
大図。
【図7】実施例4における記録又は再生系の説明図。
【図8】実施例4における超解像膜部分の拡大図。
【図9】実施例5における記録又は再生系の説明図。
【図10】実施例5における超解像膜部分の拡大図。
【符号の説明】
1 SIL(Solid Immersion Lens) 2 絞り込みレンズ 3 浮上型ヘッド 4,11 レーザビーム 5 SILの研磨面 6,13 超解像膜 7 ディスク 8 透明基板 9,10 穴 12 固定ヘッド 14 光ファイバ 15 光アパーチャ。

Claims (84)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの照射によって記録媒体
    に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法にお
    いて、超解像膜を形成した光ヘッドを用いることを特徴
    とする情報の記録又は再生方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、ビームを照射していない領域での超解像膜の屈
    折率をn、ビームの波長をλとすると、上記超解像膜の
    膜厚dが、 d≒(λ/2n) であることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、上記超解像膜を2層以上積層していることを特
    徴とする情報の記録又は再生方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、ビームの入射側から出射側にかけてビーム強度
    に反応する感度が徐々に低くなっていることを特徴とす
    る情報の記録又は再生方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか記載の情報の記
    録又は再生方法において、上記超解像膜としてフォトク
    ロミック材料を用いることを特徴とする情報の記録又は
    再生方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  9. 【請求項9】請求項5記載の情報の記録又は再生方法に
    おいて、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用いる
    ことを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  10. 【請求項10】請求項5記載の情報の記録又は再生方法
    において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  12. 【請求項12】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、超解像膜を形成した光ヘッドを有することを特
    徴とする情報の記録又は再生装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記光ヘッドは、上記エネルギービームを生成するレー
    ザと、該エネルギービームを絞り込むレンズと、該レン
    ズにより集光した位置に設けられた超解像膜とを有する
    ことを特徴とする情報の記録又は再生装置。
  14. 【請求項14】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、超解像膜を底面に形成したSIL(Solid Immer
    sion Lens)を用いることを特徴とする情報の記録又は再
    生方法。
  15. 【請求項15】請求項14記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームを照射していない領域での超解像膜
    の屈折率をn、ビームの波長をλとすると、上記超解像
    膜の膜厚dが、 d≒(λ/2n) であることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  16. 【請求項16】請求項14記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜を2層以上積層していること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  17. 【請求項17】請求項16記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側から出射側にかけてビーム
    強度に反応する感度が徐々に低くなっていることを特徴
    とする情報の記録又は再生方法。
  18. 【請求項18】請求項14から17のいずれか記載の情
    報の記録又は再生方法において、上記超解像膜としてフ
    ォトクロミック材料を用いることを特徴とする情報の記
    録又は再生方法。
  19. 【請求項19】請求項18記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  20. 【請求項20】請求項18記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  21. 【請求項21】請求項18記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収
    膜を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  22. 【請求項22】請求項18記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  23. 【請求項23】請求項18記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  24. 【請求項24】請求項23記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  25. 【請求項25】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、超解像膜を底面に形成したSIL(Solid Immer
    sion Lens)を用いることを特徴とする情報の記録又は再
    生装置。
  26. 【請求項26】請求項25記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記エネルギービームを生成するレーザと、該エネルギ
    ービームを絞り込むレンズとをさらに具備し、上記SI
    Lは、上記レンズからのエネルギービームを上記超解像
    膜に集光することを特徴とする情報の記録又は再生装
    置。
  27. 【請求項27】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜を底面に形成したS
    IL(Solid Immersion Lens)を用いることを特徴とする
    情報の記録又は再生方法。
  28. 【請求項28】請求項27記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記SILにピンホール膜となる薄膜を形
    成した後、ピンホールを形成することを特徴とする情報
    の記録又は再生方法。
  29. 【請求項29】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜を底面に形成したS
    IL(Solid Immersion Lens)を用いることを特徴とする
    情報の記録又は再生装置。
  30. 【請求項30】請求項29記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記エネルギービームを生成するレーザと、該エネルギ
    ービームを絞り込むレンズとをさらに具備し、上記SI
    Lは、上記レンズからのエネルギービームを上記ピンホ
    ール膜の上記ピンホールに集光することを特徴とする情
    報の記録又は再生装置。
  31. 【請求項31】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜と超解像膜を同一場
    所に積層した光ヘッドを用いることを特徴とする情報の
    記録又は再生方法。
  32. 【請求項32】請求項31記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームを照射していない領域でのビームの
    入射側に形成した膜の屈折率をn、ビームの波長をλと
    すると、ビームの入射側に形成した膜の膜厚dが、 d≒(λ/2n) であることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  33. 【請求項33】請求項31記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側に上記ピンホール膜が形成
    されていることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  34. 【請求項34】請求項31記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜を2層以上積層していること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  35. 【請求項35】請求項34記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側から出射側にかけてビーム
    強度に反応する感度が徐々に低くなっていることを特徴
    とする情報の記録又は再生方法。
  36. 【請求項36】請求項31から35のいずれか記載の情
    報の記録又は再生方法において、上記超解像膜としてフ
    ォトクロミック材料を用いることを特徴とする情報の記
    録又は再生方法。
  37. 【請求項37】請求項36記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  38. 【請求項38】請求項36記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  39. 【請求項39】請求項36記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収
    膜を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  40. 【請求項40】請求項36記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  41. 【請求項41】請求項36記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  42. 【請求項42】請求項41記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  43. 【請求項43】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜と超解像膜を同一場
    所に積層した光ヘッドを有することを特徴とする情報の
    記録又は再生装置。
  44. 【請求項44】請求項43記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記光ヘッドは、上記エネルギービームを生成するレー
    ザと、該エネルギービームを絞り込むレンズと、該レン
    ズにより集光した位置に設けられたピンホール膜あるい
    は超解像膜を有することを特徴とする情報の記録又は再
    生装置。
  45. 【請求項45】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜と超解像膜を底面に
    積層したSIL(Solid Immersion Lens)を用いることを
    特徴とする情報の記録又は再生方法。
  46. 【請求項46】請求項45記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームを照射していない領域でのビームの
    入射側に形成した膜の屈折率をn、ビームの波長をλと
    すると、ビームの入射側に形成した膜の膜厚dが、 d≒(λ/2n) であることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  47. 【請求項47】請求項45記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側に上記ピンホール膜が形成
    されていることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  48. 【請求項48】請求項45記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜を2層以上積層していること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  49. 【請求項49】請求項48記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側から出射側にかけてビーム
    強度に反応する感度が徐々に低くなっていることを特徴
    とする情報の記録又は再生方法。
  50. 【請求項50】請求項45から49のいずれか記載の情
    報の記録又は再生方法において、上記超解像膜としてフ
    ォトクロミック材料を用いることを特徴とする情報の記
    録又は再生方法。
  51. 【請求項51】請求項50記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  52. 【請求項52】請求項50記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  53. 【請求項53】請求項50記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収
    膜を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  54. 【請求項54】請求項50記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  55. 【請求項55】請求項50記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  56. 【請求項56】請求項55記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  57. 【請求項57】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、入射されるエネルギービーム径よりも小さなピ
    ンホールが形成されたピンホール膜と超解像膜を底面に
    積層したSIL(Solid Immersion Lens)を用いることを
    特徴とする情報の記録又は再生装置。
  58. 【請求項58】請求項57記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記エネルギービームを生成するレーザと、該エネルギ
    ービームを絞り込むレンズとをさらに具備し、 上記SILは、上記レンズからのエネルギービームを上
    記SILの底面に集光することを特徴とする情報の記録
    又は再生装置。
  59. 【請求項59】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、超解像膜を先端に形成した光ファイバーを用い
    ることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  60. 【請求項60】請求項59記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームを照射していない領域での超解像膜
    の屈折率をn、ビームの波長をλとすると、上記超解像
    膜の膜厚dが、 d≒(λ/2n) であることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  61. 【請求項61】請求項59記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜を2層以上積層していること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  62. 【請求項62】請求項59記載の情報の記録又は再生方
    法において、ビームの入射側から出射側にかけてビーム
    強度に反応する感度が徐々に低くなっていることを特徴
    とする情報の記録又は再生方法。
  63. 【請求項63】請求項59から62のいずれか記載の情
    報の記録又は再生方法において、上記超解像膜としてフ
    ォトクロミック材料を用いることを特徴とする情報の記
    録又は再生方法。
  64. 【請求項64】請求項63記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  65. 【請求項65】請求項63記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  66. 【請求項66】請求項63記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収
    膜を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  67. 【請求項67】請求項63記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  68. 【請求項68】請求項63記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  69. 【請求項69】請求項68記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  70. 【請求項70】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、超解像膜を先端に形成した光ファイバーを用い
    ることを特徴とする情報の記録又は再生装置。
  71. 【請求項71】請求項70記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記エネルギービームを生成するレーザと、該エネルギ
    ービームを光ファイバーの先端に形成した超解像膜に集
    光することを特徴とする情報の記録又は再生装置。
  72. 【請求項72】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生方法に
    おいて、エネルギービームを通過させるための2つ以上
    の穴が形成された光ヘッドを用いることを特徴とする情
    報の記録又は再生方法。
  73. 【請求項73】請求項72記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記2つ以上の穴のうち少なくとも1つの
    穴には超解像膜が形成されていることを特徴とする情報
    の記録又は再生方法。
  74. 【請求項74】請求項73記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜としてフォトクロミック材料
    を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  75. 【請求項75】請求項74記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ている間、該超解像膜上の上記エネルギービームが照射
    されている部分の中心部の透過率が高くなり、照射が中
    止されると該透過率が低くなる膜を用いることを特徴と
    する情報の記録又は再生方法。
  76. 【請求項76】請求項74記載の情報の記録又は再生方
    法において、 上記超解像膜として、上記エネルギービームが照射され
    ることにより屈折率の実数部が変化する膜を用いること
    を特徴とする情報の記録又は再生方法。
  77. 【請求項77】請求項74記載の情報の記録又は再生方
    法において、上記超解像膜として少なくとも多光子吸収
    膜を用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  78. 【請求項78】請求項74記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも光退色性膜を用
    いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  79. 【請求項79】請求項74記載の情報の記録又は再生方
    法において、超解像膜として少なくとも可飽和吸収膜を
    用いることを特徴とする情報の記録又は再生方法。
  80. 【請求項80】請求項79記載の情報の記録又は再生方
    法において、可飽和吸収膜を用い、読み出し光とは異な
    る波長のバイアス光を照射しながら情報を読み出すこと
    を特徴とする情報の記録又は再生方法
  81. 【請求項81】エネルギービームの照射によって記録媒
    体に情報を記録又は再生する情報の記録又は再生装置に
    おいて、エネルギービームが通過する2つ以上の穴が形
    成された光ヘッドを有することを特徴とする情報の記録
    又は再生装置。
  82. 【請求項82】請求項81記載の情報の記録又は再生装
    置において、 上記エネルギービームを生成するレーザと、上記形成さ
    れているそれぞれの穴にレーザから出たエネルギービー
    ムを通過させる手段、該エネルギービームを絞り込むレ
    ンズと、該レンズにより集光した位置に設けられた超解
    像膜を有することを特徴とする情報の記録又は再生装
    置。
  83. 【請求項83】請求項81記載の情報の記録又は再生装
    置において、 波長の異なる2つ以上のレーザを用い、上記形成されて
    いるそれぞれの穴に別々のレーザから出たエネルギービ
    ームを通過させる手段を有することを特徴とする情報の
    記録又は再生装置。
  84. 【請求項84】請求項81記載の情報の記録又は再生装
    置において、 1つのレーザを用い、上記形成されているそれぞれの穴
    にそのレーザから出たエネルギービームを2つ以上のビ
    ームに分離した後、通過させる手段を有することを特徴
    とする情報の記録又は再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010103476A (ko) * 2000-05-10 2001-11-23 구자홍 광 픽업 장치와 그 제조방법 및 이를 이용한 광 정보기록/재생장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010103476A (ko) * 2000-05-10 2001-11-23 구자홍 광 픽업 장치와 그 제조방법 및 이를 이용한 광 정보기록/재생장치

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