JPH11222142A - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

ラックアンドピニオン式ステアリング装置

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JPH11222142A
JPH11222142A JP2476098A JP2476098A JPH11222142A JP H11222142 A JPH11222142 A JP H11222142A JP 2476098 A JP2476098 A JP 2476098A JP 2476098 A JP2476098 A JP 2476098A JP H11222142 A JPH11222142 A JP H11222142A
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JP
Japan
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rack
pinion
shaft
steering device
plunger
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JP2476098A
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Hiroyuki Kuze
廣之 久世
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/123Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、しかも厳密な管理を必要とせ
ず、自動車走行時に不快な異音発生を防止するラックア
ンドピニオン式ステアリング装置を提供する。 【解決手段】 ラックアンドピニオン式のステアリング
装置10を、ピニオンケース4にピニオン71を有する
回転可能に保持されたピニオン軸1と、このピニオン軸
1のピニオン71に噛み合うラック72を有するラック
軸61にて基本構成する。そして、この基本構成に、ピ
ニオンケース4内でラック軸61を摺動自在に、かつ、
ラック72が形成されているラック面13に対して斜め
に複数方向からラック軸61を押圧するプランジャー5
と、このプランジャー5をラック軸61に向け押圧する
スプリング7を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のラックア
ンドピニオン式ステアリング装置に関するものである。
詳しくは、ラックアンドピニオン式ステアリング装置に
おける、ラックとピニオンの噛み合い調整構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示す自動車は、ステアリング装置
60を一般的なラックアンドピニオン式とした自動車で
ある。ステアリング装置60の配設位置は、ステアリン
グコラム54と、タイロッド53との間であり、ステア
リングコラム54とはピニオン軸56にて連結されてい
る。このステアリング装置60の機能は、ステアリング
51の操作力を、ステアリングコラム54を介してタイ
ロッド53に伝達して前輪52を操舵することである。
図5は、図4におけるA部の詳細図であり、ステアリン
グ装置60とタイロッド53の詳細図である。ステアリ
ング装置60は、ピニオンケース55内でピニオン軸5
6に入力されるステアリング操作力をラック軸61に伝
達してほぼ直角方向に方向転換させる。そして、ラック
軸61とタイロッド53との連結部には、ステアリング
ブーツ68が配設されている。図6は、図5におけるス
テアリング装置60の断面BーBを示す。このステアリ
ング装置60は、ピニオンケース55内にピニオン軸5
6とラック軸61を保持している。そして、ラック軸6
1に配設されているラック72およびピニオン軸56の
ピニオン71の歯型には、はすば歯車を使用している。
また、ラック72とピニオン71の噛み合いは、スプリ
ング63の押圧力をプランジャー62を介してラック軸
61に伝達することでバックラッシュがゼロになるよう
に噛み合いを調整している。スプリング63は、ピニオ
ンケース55にラックダンパスクリュ64を取り付ける
ことでプランジャー62との間に保持される。ラックダ
ンパスクリュ64はキャップ65にてカバーされる。ま
た、ピニオン軸56は、軸受け59、66により2箇所
で保持される。軸受け59は、ピニオンプラグ67にて
ピニオンケース55に押さえつけられる。ピニオン軸5
6の軸回転部の潤滑油のシールは、オイルシール58に
ておこなう。さらに、このピニオン軸56は、オイルシ
ール58よりステアリングコラム54側については、ブ
ーツ57にてカバーされている。
【0003】ラックアンドピニオン式ステアリング装置
に関するその他の技術としては、実用新案出願公告昭6
1−44540号公報等に開示されている。この公報に
開示されている技術は、構成部品とその機能は基本的に
上述した技術と同じであるが、細部形状が異なってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のラックアンドピ
ニオン式ステアリング装置におけるラックとピニオンの
噛み合いは、一般にバックラッシュがゼロとなるように
設定されている。これは、ラックアンドピニオン式ステ
アリング装置を搭載した自動車が道路を走行した場合、
路面の凹凸による振動が前輪からラックとピニオンの噛
み合い部に伝達する。このような状況において、ラック
とピニオンの噛み合い部にバックラッシュが存在すると
この振動がラックとピニオンに伝達して、バックラッシ
ュ間で相互に叩き合い、打音発生の原因となりやすいた
めである。その結果、この打音は不快な異音として車両
の外に響いてくる。この打音発生現象は、道路が未舗装
で悪路の場合に特に顕著になる傾向がある。従って、一
般のラックアンドピニオン式ステアリング装置にはこの
打音防止対策のため、ラック軸にプランジャーを介して
スプリングにより一方向から押圧力を付与してバックラ
ッシュをゼロとしている。ところで、この押圧力の大小
はスプリング荷重により決定される。通常は、スプリン
グ荷重を上げてラックとピニオンが相互に叩き合うこと
を防止するために、スプリング荷重を大きくして打音防
止対策とすることが多い。
【0005】しかし、従来の構造では、荷重を一本のス
プリングのみでプランジャーに付与し、ラック軸とプラ
ンジャーが摺動面において面接触をする構造としてい
る。そして、この摺動面に発生する滑り摩擦力は、ラッ
ク軸とプランジャーに摺動抵抗を発生させる。従って、
打音防止対策としてスプリング荷重を大きくすると摺動
抵抗が増加し、この摺動抵抗によるメカニカルロスのた
め、自動車運転者が自動車走行時ステアリング操作を重
く感じることになる。これは、ステアリング操作フィー
リングが低下するだけでなく、ラック軸とプランジャー
の摺動面に摺動抵抗を低下させる表面処理等を実施しな
いと、摺動面にカジリ、異常摩耗等の不具合を発生させ
ることがある。また、打音防止対策とステアリング操作
フィーリングの両立を図るため、従来方式のステアリン
グ装置ではラック軸を押圧するスプリングの種類が増加
しやすい傾向がある。これは単に、部品の管理工数が増
加して不必要な管理費用が増加るだけでない。スプリン
グに識別マーク等を設けないと、スプリング荷重違いの
他のスプリングが誤って組み付けられてしまう可能性も
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ラックアンドピニオン式ステアリング装置
の基本構造を下記の構造としたものである。具体的に
は、まず、ピニオンケースにピニオンを有する回転可能
に保持されたピニオン軸と、このピニオン軸のピニオン
に噛み合うラックを有するラック軸を配設する。そし
て、ピニオンケース内でラック軸を摺動自在に、かつ、
ラックが形成されているラック面に対して斜めに複数方
向からラック軸を押圧するプランジャーと、このプラン
ジャーをラック軸に向け押圧するスプリングを配設した
ラックアンドピニオン式ステアリング装置である。な
お、以下に詳述する実施例では、ラック面に対して斜め
に複数方向からラック軸を押圧するプランジャーの数に
ついては、2個としているが、あくまでも一実施例であ
り、本実施例に限定されるものではない。本発明による
プランジャーの数は2個以上の複数であればよく、ラッ
ク軸を押圧する方向が複数であるラックアンドピニオン
式ステアリング装置である。
【0007】また、本発明は、ラック面に対して斜めに
複数方向からラック軸に押圧力を付与するプランジャー
を内蔵するボスの中心線の交点が、ラック面のピニオン
軸の長手方向の幅を2等分する平面上に位置するラック
アンドピニオン式ステアリング装置である。さらに、本
発明は、ラック面に対して、斜めに複数方向からラック
軸に押圧力を付与するプランジャーを内蔵するボスの中
心線の軌跡を、V字形状とするラックアンドピニオン式
ステアリング装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1から図3は本発明の実施例を
示す。詳しくは、図1は、本発明を適用したラックアン
ドピニオン式ステアリング装置の斜視図、図2は、図1
における断面CーC図、図3は、本発明を適用したラッ
クアンドピニオン式ステアリング装置の他の実施例の要
部断面図を示す。
【0009】本発明のステアリング装置10を適用する
自動車は、図4の従来例に示した自動車と同様に、ステ
アリング装置10をラックアンドピニオン式とする自動
車である。本発明のステアリング装置10は、基本構成
及びその機能を、図6に示した従来のステアリング装置
60と同じとする。しかし、本発明のステアリング装置
10の特徴は、ラック軸61への押圧力の付与構造にあ
る。その詳細は図1および図2に示すとうりである。
【0010】本発明のステアリング装置10の全体構造
を説明する。ピニオン軸1はピニオンケース4内に、ボ
ールベアリング9、およびニードルベアリングまたはブ
ッシュ等の軸受け11で2箇所で保持されている。そし
て、このピニオン軸1には、歯型をはすば歯車としたピ
ニオン71が配設されている。ボールベアリング9は、
カラー3をピニオンケース4に圧入して固着することで
ピニオンケース4内に位置決めされる。一方、ラック軸
61には、上述したピニオン71に噛み合う、歯型をは
すば歯車としたラック72が配設されている。ラック7
2とピニオン71の噛み合いは、ワッシャー6に伝達さ
れたスプリング7の押圧力をプランジャー5を介してラ
ック軸61に伝達することでバックラッシュがゼロとな
るように噛み合いが調整されている。ラック72とピニ
オン71との噛み合い部、ボールベアリング9、軸受け
11の摺動部等を潤滑する潤滑油のシールは、オイルシ
ール2にておこなう。このオイルシール2は、カラー3
に圧入等で固着される。また、図示は省略するが、オイ
ルシール2への自動車走行による泥、ほこり、等の付着
を防止するため、図6の従来例に示したように、ピニオ
ンケース4のステアリングコラム54側にはブーツを配
設することもある。なお、本実施例のラック72とピニ
オン71の歯型については、はすば歯車としたが、平歯
車等としてこのラックと72ピニオン71を設計するこ
ともあり、歯型については特に限定されない。
【0011】本発明のステアリング装置10の特徴であ
る、ラック軸61へのスプリング7による押圧力の付与
構造について説明する。この押圧力は、ラック72が形
成されているラック面13に、プランジャー5を介して
斜め方向であって、しかも互いに異なる2方向から付与
される。本実施例では、図1及び図2に示すように、ピ
ニオンケース4にボス12をV字形状に配設し、このボ
ス12内にそれぞれスプリング7を配設してプランジャ
ー5を介してラック面13に押圧力が与えられている。
ボス12は一対をセットとし、このボス12は一対であ
ればピニオンケース4に対する配設位置はボス12’等
の位置でもよい。基本的にボス12は図1において、V
字形状の挟み角の2等分線を中心として360度どの位
置に回転させて配設してもよい。また、一対のボス12
と一対のボス12’を併設してラック軸61を同時に押
圧してももちろんよい。プランジャー5は、材質を鋼、
セラミック等とした球形状としている。ワッシャー6は
円板形状とし、材質はプランジャー5と同様である。そ
して、スプリング7は、圧縮スプリングとし、ピニオン
ケース4にラックダンパスクリュ8をネジ等で固着する
ことでワッシャー6との間に保持する。
【0012】次に、ラック軸61へのスプリング7によ
る押圧力の作用について説明する。ラック面13に向か
いV字形状に押圧力を付与するプランジャー5を内蔵す
るボス12の中心線E、Fの交点Gは、ラック面13と
プランジャー5との間とする。そして、この交点Gを、
ラック面13のピニオン軸1の長手方向の幅を2等分す
る平面D上に位置させることが好ましい。これは、ラッ
ク72とピニオン71の噛み合い部にV字形状に作用す
る押圧力の合力を一方向に絞り、しかもラック面13の
ピニオン軸1の長手方向の幅の中央に付与するためであ
る。もし、押圧力の合力が一方向に絞られないで付与さ
れると、ラック72とピニオン71の噛み合い部は複数
方向から同時に押され、しかも、この合力がラック面1
3のピニオン軸1の長手方向の幅の中央部からはずれて
付与されて、バックラッシュをゼロとすることになる恐
れがある。こうすると、一方向から押圧力を付与され、
しかも、この合力がラック面13のピニオン軸1の長手
方向の幅の中央部に集中してバックラッシュをゼロにし
た時に比べ、ラック72とピニオン71の噛み合いにズ
レが発生し、噛み合い部の歯面圧が局部的に高くなるこ
とがある。このような場合、ラック72またはピニオン
71に、ピッチング、異常摩耗等の不具合が発生しやす
くなる。また、V字形状のボス12の挟み角度も、ラッ
ク72とピニオン71の噛み合い部に大きな影響を与え
る。具体的には、ボス12の挟み角度の大きさを変える
と、スプリング7のスプリング荷重を変更しなくても押
圧力を変えることができるということである。このた
め、スプリング7を他のステアリング装置と共通にして
本発明のステアリング装置10を設計することが可能と
なる。ラック軸61への押圧力の大小は、自動車運転者
のステアリング操作フィーリングに大きな影響を与え
る。従って本発明は、従来のステアリング装置と比べ
て、スプリング7を種々のステアリング装置と共通部品
としながら、ステアリング操作フィーリングを向上する
ことができる。
【0013】図3は、本発明を適用したラックアンドピ
ニオン式ステアリング装置の他の実施例の要部断面図を
示している。具体的には、図1および図2に示すステア
リング装置10のプランジャー5とワッシャー6を、柱
状のプランジャー21に一体化したステアリング装置1
0’である。このプランジャー21の具体的な形状は円
柱形状であり、材質はプランジャーと同様である。ステ
アリング装置10’のその他の構成部品の作動および機
能は、ステアリング装置10と同一であるので本明細書
での説明は省略する。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、ラック軸への押圧力を
複数のスプリングにより付与するので、一本のスプリン
グで押圧力を付与するよりバネ定数を小さく設定でき
る。このため、バネ定数を小さく設定できる分、ラック
軸への押圧力設定の自由度が増し、ラックとピニオンの
噛み合い調整を一本のスプリングで実施するより微妙な
設定が可能となる。よって、自動車運転者のステアリン
グ操作を必要以上に重くすることなくラックとピニオン
の噛み合い調整を行うことができる。そして、同時に路
面の凹凸に起因するラックとピニオン相互が叩き合う不
快な打音を容易に防止することができる。特に道路が未
舗装の悪路の場合にこの打音防止効果が顕著であり、悪
路走行を主とするオフロード車等の商品価値を向上する
ことができる。また、本発明は、ラック軸への押圧力を
複数のスプリングにより付与するので、ラック軸とプラ
ンジャーの摺動面の個々の接触面圧は、一本のスプリン
グでラック軸に押圧力を与えるより低くすることが可能
となる。このため、接触面圧が低くできる分、ラック軸
とプランジャーの摺動面に発生しやすいカジリ、異常摩
耗等の不具合を防止することが容易となる。さらに、本
発明は、ラック軸とプランジャーの摺動面は、面接触で
はなく、球面と曲面、または、平面と曲面である。この
ため、ラック軸とプランジャーが、点、または、線接触
にて摺動するので、従来の面接触に比べて摺動面に発生
する摩擦力を低減することができる。従って、この摩擦
力に起因するメカニカルロスを低減できるので、自動車
運転者のステアリング操作フィーリングを向上すること
ができる。
【0015】本発明は、ラック軸への押圧力を複数方向
から付与しているが、この複数方向からの押圧力の合力
は、従来通り一方向からで、しかも、ラック面のピニオ
ン軸の長手方向の幅の中央部への付与となっている。こ
のため、ラックとピニオンの噛み合い部に、個々に同時
に複数方向から、しかも、ラック面のピニオン軸の長手
方向の幅の中央部よりはずれて押圧力が付与されること
がない。よって、ラックとピニオンの噛み合いにズレが
発生しにくいので、噛み合い部において歯面圧が局部的
に高くなることを防止でき、ピッチング、異常摩耗等の
不具合発生を防止できる。
【0016】しかも、本発明は、V字形状のボスの挟み
角度の大きさを変えることで、スプリング荷重を新たに
設定しなくても押圧力を変化させることができる。この
ため、スプリングを他のステアリング装置と共通使用と
して本発明のステアリング装置を設計することができ
る。従って、部品の共通化、部品の管理工数削減、コス
トダウンを同時に図りながら押圧力を自由に選択でき、
自動車運転者のステアリング操作フィーリングを向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したラックアンドピニオン式ステ
アリング装置の斜視図。
【図2】図1における断面C−C図。
【図3】本発明を適用したラックアンドピニオン式ステ
アリング装置の他の実施例の要部断面図。
【図4】ステアリング装置を、従来のラックアンドピニ
オン式ステアリング装置とした自動車を示す図。
【図5】図4におけるA部詳細図。
【図6】図5における断面B−B図。
【符号の説明】 1 ピニオン軸 4 ピニオンケース 5 プランジャー 7 スプリング 10 ステアリング装置 12 ボス 13 ラック面 61 ラック軸 71 ピニオン 72 ラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピニオンケースにピニオンを有する回転
    可能に保持されたピニオン軸と、該ピニオン軸のピニオ
    ンに噛み合うラックを有するラック軸と、前記ピニオン
    ケース内で該ラック軸を摺動自在に、かつ、前記ラック
    が形成されているラック面に対して斜めに複数方向から
    該ラック軸を押圧するプランジャーと、該プランジャー
    を前記ラック軸に向け押圧する手段とからなることを特
    徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記プランジャーをボスに内蔵し、該ボ
    スの中心線の交点が、前記ラック面の幅の略中央を通る
    平面上に位置することを特徴とする請求項1記載のラッ
    クアンドピニオン式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記プランジャーを内蔵するボスの中心
    線の軌跡を、V字形状とすることを特徴とする請求項1
    記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
JP2476098A 1998-02-05 1998-02-05 ラックアンドピニオン式ステアリング装置 Pending JPH11222142A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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