JPH11221828A - 成型品の連続製造方法とその製造装置 - Google Patents

成型品の連続製造方法とその製造装置

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JPH11221828A
JPH11221828A JP23562398A JP23562398A JPH11221828A JP H11221828 A JPH11221828 A JP H11221828A JP 23562398 A JP23562398 A JP 23562398A JP 23562398 A JP23562398 A JP 23562398A JP H11221828 A JPH11221828 A JP H11221828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニール合成樹脂溶液などの固溶体によ
って製造される連続模様の構造体を、従来の射出成型方
式から押し出し方式に改善して、連続流れ方式による自
動式の大量生産体制を実現できる成型品の製造装置を提
供する。 【解決手段】 順次に循環して移動する複数個の金型1
に対して塩化ビニール合成樹脂溶液を連続して注入し、
凝固させた後、成型された板状の頂部A1を介して成型
品Aを前後に繋がる連続成型体として金型1から自動式
に抜き取るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成型された頂板
を介して底部が開放された多数の成型品を前後に繋がる
連続成型体として連続的に製造する方法とその製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、上端を開放したハニカム構造
の成型品を製造する方法あるいは装置として、従来から
行われる方式としては、公知の射出成型方法および射出
成型装置が一般的である。この種の製造方法あるいは製
造装置は、よく知られるように、操作が簡単で確実な手
順のもとに実施されるため、信頼性の高い成型品が得ら
れるという利点があり、用途によってはその利点を生か
すことができて、利用度の高い方法および装置として用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の製造方法
および製造装置は、用途によって十分にその利点を生か
すことのできるものではあるが、たとえば成型品に対す
る要求が、きわめて大量の成型品を比較的安価に、しか
もごく短時間に製造することにある場合、言い換える
と、成型品の形状寸法などの精度に関する要求よりも、
生産量、納期あるいはコストダウンなどが優先されるよ
うな場合、前記の従来の製造方法あるいは製造装置で
は、到底対応が困難であり、いわゆる大量生産方式導入
の検討が必要となる。
【0004】一例を挙げると、図2に示すハニカム構造
の成型品Aの用途として先般来着目されている芝生駐車
場の芝生保護具がある。この芝生保護具は、芝生駐車場
に駐車する場合に、ハニカム構造の成型品Aよりなる芝
生保護具を一面に敷き詰めて置き、その上に駐車するよ
うにして、車のタイヤが直接に芝生を押し付けないよう
にし、もって駐車場内の芝生の保護とその育成を図るよ
うにしたものである。このような用途に使用されるハニ
カム構造の成型品の場合、成型品に対する要求は、まず
成型品に対する形状寸法などの精度向上に関する要求よ
りも、膨大な量の成型品調達と製造スピードの促進が優
先されることは間違いなく、このような要求に対して従
来の射出成型方式で対応することは困難である。すなわ
ち、ハニカム構造の成型品の製造方法あるいは製造装置
を前記のような要求に対応し得る方式に組み替えるため
には、従来の射出成型方式を捨てて、たとえば押出方式
による連続的な製造方式を採用する必要がある。
【0005】この発明は、上述の不具合点に鑑みてなさ
れたもので、従来装置が射出成型方式であることに起因
する大量生産体制樹立上の問題点を改良し、固溶体の押
し出し方式の適用と複数の金型による循環方式を採用し
て連続製造方式の実現を可能とすることにより、自動式
の大量生産体制を実現できる成型品の連続製造方法とそ
の装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決のため
の請求項1に係る本発明の製造方法は、循環する無限軌
道式に行列の状態で送られてくる複数の金型に対して、
固溶体を順次に注入して凝固させることにより、成型さ
れた頂板を介して底端が開放された多数の成型品を前後
に繋がる連続成型体として連続して製造する方法であっ
て、 前記複数の金型が前進移動する往路の始点から該移
動の終点に向かって移動中に該金型への固溶体の注入を
行う押出注入工程と、 該注入された固溶体が成型品として凝固する途中
に、それぞれの金型に対し該成型品との密着状態から順
次に下方に向かって僅かの寸法ずつ離脱させることによ
り、前記連続成型体を前記金型から抜き取る抜取工程
と、 前記往路の終点で抜取工程から解放された金型を終
点位置の直下に下降する下降工程と、 下降した位置からほゞ水平に近い状態又は下向きに
傾斜させて設けられた後進移動する復路に沿って金型を
後進し、前記往路の始点の直下位置まで復帰する復帰工
程と、 該直下位置から直上の前記往路の始点位置まで前記
金型を上昇する上昇工程とからなることを特徴とするも
のである。
【0007】上記の構成を有する本発明に係る製造方法
によれば、一端(一面)が開放された多数の成型品を同
時に成型される頂板を介して前後に繋がる連続成型体の
形態で、押出式注入装置から固溶体を金型に順次注入す
ることにより連続して多数の成型品を製造することがで
き、その結果、大量生産体制を実現することができる。
これにより、成型品の製造コストを大幅に下げられる。
【0008】上記の課題を解決のための請求項2に係る
本発明の製造装置は、循環する無限軌道式に行列の状態
で送られてくる複数の金型に対して、固溶体を順次に注
入して凝固させることにより、成型された頂板を介して
底端が開放された多数の成型品を前後に繋がる連続成型
体として連続的に製造する装置であって、 a)複数の前記金型を相互に密着状態で一連に連続させて
水平に搬送する金型の搬送手段と、b)該金型の搬送手段
の金型搬送開始位置の上方に配設され、前進移動する該
金型への固溶体の注入を行う押出注入装置と、c)該押出
注入装置に隣接して金型の搬送側へ配設され、金型内に
注入された固溶体の上面を所定圧力で押圧し、連続的に
平坦な面に成形する加圧装置と、d)金型の搬送力を利用
して金型を漸次下方へガイドするガイド手段と、該金型
の下方への移動に逆向きに対応して下面からキャビティ
内に出没自在な複数の突出ピンを上向きに突出させる型
抜手段と、e)抜き取られた金型を、前記金型の搬送開始
位置へ循環させる金型の循環手段とを備えている。
【0009】上記の構成に係る請求項2記載の製造装置
によれば、請求項1に係る製造方法を確実に実施できる
ほか、定形の金型を複数個容易し、それらを循環させる
ことにより連続して成形できるので、金型の製作費が比
較的安価になるとともに、ガイド手段によって金型を漸
次下降させるのに逆向きに対応して複数の突出ピンを金
型のキャビティ内に突出させて冷却固化した成型品を抜
き取るので、確実に型抜きが行われる。
【0010】請求項3に記載のように、前記ガイド手段
に沿って前記金型が成型品との密着状態から順次に下方
に向かって僅かの寸法宛抜き取られながらほぼ水平状態
を保って前進するとき、金型の前進方向に沿う中心軸の
状態を前進動の間を通じて個別に水平状態に継続して保
持するように、前記金型に前記ガイド手段に案内される
ガイドローラを回転自在に装着するのが好ましい。
【0011】請求項3記載の製造装置によると、抜取工
程を移動中の金型の移動の軌跡が、ほゞ水平方向の移動
と抜取操作のための鉛直方向の移動との合成によって、
ともすれば個別に斜め下向きの姿勢となり易い傾向に対
して、強力にこれを水平方向に規制することが可能とな
り、金型の姿勢を常に水平方向の姿勢に保持することが
できる。金型の姿勢が斜め下向きの姿勢になることによ
る弊害は、注入した固溶体が完全に凝固していない状態
のとき、成型品の頂面が水平でない状態のままで凝固が
始まって成型品の形状が不出来になるおそれがあるこ
と、ならびに成型品から金型を下方に向かって抜き取る
とき、互いに滑動する摩擦面の方向が鉛直方向と合致せ
ず、そのため円滑な抜取操作が出来にくいこと、などで
ある。抜取工程中の金型の中心軸を、該移動の間を通じ
て個別に水平状態に継続して保持することにより、これ
らの問題はいずれもきわめて容易に解決することができ
る。
【0012】請求項4に記載のように、前記固溶体の注
入が行われながら前進移動する成型工程のある特定の区
間に亙り移動中の複数個の金型に対して前後から相互に
密着させる方向の押付力を負荷する手段を設けることが
望ましい。
【0013】請求項4記載の製造装置によると、成型工
程中のある特定の区間において固溶体の注入が行われる
が、そのときの注入圧力によって隣接する前後の金型間
の接触面が相互に離間してその間に隙間が生じ、固溶体
がその隙間から外部に漏れ出るおそれがあるが、本請求
項の構成によって、固溶体の注入が行われる前後の行程
区間を限り、前後から相互に密着させる方向の押付力を
負荷することにより、前記隙間からの外部への漏出が防
止できて、固溶体の注入操作を安全確実に実施すること
が可能となる。
【0014】請求項5記載のように、前記金型が循環さ
れて前記金型搬送開始位置まで復帰した状態の該金型の
後端面と、前記前進移動の終点位置において他の金型の
前端面との間を前後から相互に密着方向に押し付けるた
めの押付手段を設けることが好ましい。
【0015】請求項5記載の製造装置によると、金型の
循環通路中の上方位置にある成型工程のすべての金型に
対し、その前端面と後端面との間を前後から相互に密着
方向に押し付けることにより、循環工程の途中において
行われる下降工程における金型の離脱、あるいは製造開
始位置への金型の復帰等の各作動に対し、金型の循環移
動の円滑性を妨げることなく装置の運転を続行すること
が可能となる。
【0016】請求項6記載のように、前記金型を、前記
成型品に対応するキャビティからなる型枠と、この型枠
の一面を閉塞するとともに、複数の突出ピンが前記キャ
ビティ内に出没可能に貫通する複数のピン穴を穿設した
中間板と、この中間板側に向けて前記突出ピンを植設
し、中間板に対し所定の範囲内で接離可能な昇降板とか
ら構成することができる。なお、言うまでもなく、型枠
とこの型枠の一面を閉塞する中間板とを一体に形成する
ことができる。
【0017】請求項6に記載の製造装置によれば、金型
の構造が簡単で、中間板に対し昇降板が所定の範囲内で
接離可能に組み合わされ、キャビティ内に突出ピンが出
没する構造からなるから、取り扱いが容易で、成型品の
抜き出しも容易に行われる。
【0018】請求項7に記載のように、前記金型の両側
面の前後に内側ローラと外側ローラとをそれぞれ回転自
在に装着し、金型が水平に維持されかつ前方へ向け漸次
下方へ移動するように、前記内側ローラを案内する内側
ガイドレールと前記外側ローラを案内する外側ガイドレ
ールとをそれぞれ配設するとともに、前記金型の前記昇
降板を移動可能にかつ水平に維持するためのレールおよ
び保持ローラの一方を、昇降板の下面あるいは前記内外
のガイドレールに沿ってその下方に、他方を前記内外の
ガイドレールに沿ってその下方あるいは前記昇降板の下
面に設けることができる。
【0019】請求項7記載の製造装置によれば、請求項
3記載の装置による作用に加えて、昇降板が保持ローラ
とレールとの協同作用によって水平に維持されつつ前方
へ送られる間に、型枠と中間板とが同時にガイドレール
に沿って下降してくるので、昇降板に植設された複数の
突出ピンがキャビティ内に徐々に突出していき、成型品
が金型の型枠から抜き出される。
【0020】請求項8に記載のように、前記前進通路の
終点位置で内外ガイドレールの終端位置に垂直方向に昇
降し、前記金型を支持して下降する昇降機構を配備する
とともに、この昇降機構の下降位置を始点として前記金
型の内外のローラを載置可能かつ走行可能なガイド軌道
を水平に前記前進通路に平行に後方へ向けて配設し、該
ガイド軌道に沿って前記金型の搬送用ベルトコンベヤを
併設し、前記ガイド軌道の終端から前記金型を支持して
前記前進通路の始点位置へ上昇する昇降機構を配備する
ことができる。
【0021】請求項8記載の製造装置によれば、前進通
路の終点位置まで搬送された金型を昇降機構で下降さ
せ、水平なガイド軌道に沿ってベルトコンベヤによって
終端まで搬送したのち、昇降機構によって金型を前進通
路の始点位置まで確実に戻すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る成型品の連続
製造方法と同製造装置についての実施の形態を図面に基
づいて以下に詳しく説明する。
【0023】図1は本発明に係る成型品の連続製造装置
の概要を示す全体図、図2は図1の製造装置によって製
造される成型品の一例としてのハニカム構造の成型品を
示す斜視図、図3(a)は図1中のIII−III線位置におけ
る金型とその周辺の断面図、図3(b)は図3(a)のI−
I線で切断した断面図であり、図4は図1中のIV−IV線
位置における金型とその周辺の要部の断面図である。
【0024】図1において、金型1は本例では、図2に
示す上端開放の六角形状の筒体が連続するハニカム構造
の成型品Aに対応する形状のもので、所定幅(たとえば
1000mm)で所定長さ(たとえば200mm)から
なる。その複数個の金型1が開放された面を上向きにし
て循環する無限軌道式の行列の状態に配列され、循環通
路2の途中に設けられる種々の型移動手段により、循環
通路2に沿って循環移動させられる。金型1は底面両側
にラック1aが設けられ、前部の左右位置に一対の外側
ローラ1b,1b、ならびに後部の左右位置に一対の内
側ローラ1c,1cが設けられる。外側ローラ1bと内
側ローラ1cとは同一高さで側方への突出量に差(内側
位置と外側位置)が設けられている。この構成により、
抜取工程において、後述の内外ガイドレール8a・8b
と内外ローラ1b・1cとによって金型1の姿勢を常に
水平方向の姿勢に保持しながら、金型1を漸次下降させ
ることができる。
【0025】循環通路2は、往路としての前進通路2
a,下降通路2b,復路としての後進通路2cおよび上
昇通路2dよりなる。押出式の固溶体注入装置3は前進
通路2a内の上流位置に設けられ、通過する金型1に対
し、その上部から成型品Aの原料として流動性のある固
溶体(たとえば、塩化ビニール樹脂溶液)を押出注入す
るためのものである。加圧装置4は、固溶体注入装置3
のすぐ下流側(前方)に設けられ、凝固が始まる前の固
溶体に対して頂部から均等に圧力を加えるためのもの
で、回転可能な押圧ローラ4aをそなえる。
【0026】5aおよび5bは一対のブースタで、本例
では金型1の5個分に相当する前後間隔を隔てた位置に
設けられ、それぞれ金型1のそなえるラック1aとかみ
合う歯車6aおよび6bをそなえている。歯車6aは比
較的トルクの大きい(あるいは回転速度の速い)モータ
7aによって駆動され、歯車6bは比較的トルクの小さ
い(あるいは回転速度の遅い)モータ7bによって駆動
される。モータ7aとモータ7bとの出力差(あるいは
搬送速度差)によって、それぞれの駆動する金型1の間
に相互に密着させる方向の押付力を負荷することができ
る。
【0027】前進通路2aの左右両側面に、外側ガイド
レール8bならびに内側ガイドレール8cがそれぞれ設
けられる。外側ガイドレール8bは金型1のそなえる外
側ローラ1bの高さ位置を規制し保持するためのもので
あり、内側ガイドレール8cは金型1のそなえる内側ロ
ーラ1cの高さ位置を規制し保持するためのものであ
る。このように金型1のそれぞれのローラ1b・1cの
高さ位置を保持することにより、金型1が抜取工程を通
過中に金型1の移動方向に沿う中心軸の状態を該移動の
間を通じて個別に水平状態に継続して保持することがで
きる。
【0028】後進通路2cは、下降通路2bを通って下
降した位置から金型1を後進させるための通路(復路)
で、後進通路2cをトランク型に構成し、もしくはトン
ネル型に構成して、後進するにしたがって下降するよう
に下り坂の傾斜を持たせておくことにより、金型1を自
重にて自走式に後進させることができ、金型1を後進方
向に推し進めるための移動手段を別に設けるのが省略さ
れて動力節減に寄与する。
【0029】シリンダ9は、下降通路2bの下方に設け
られて、前進通路(往路)2aの終端位置に達した金型
1を確実に受け取り、これを後進通路(復路)2cの入
口高さまで下降させるためのものである。シリンダ10
は、上昇通路2dの下方に設けられて、後進通路2cの
終端位置に達した金型1を確実に受け取り、これを前進
通路2aの入口高さにまで上昇させるためのものであ
る。またシリンダ11は、前進通路2aの入口側に設け
られ、金型1が上昇通路2dを経て前進通路2aの始点
位置まで上昇した状態の該金型1の後端面を前進方向に
向かって押し付けるためのものである。一方、シリンダ
12は、前進通路2aの終点において抜取工程から解放
された金型1が下降通路2bを下降したあとの後続順位
の先頭に位置する下降直前の他の金型1の前端面を、シ
リンダ11とは逆の方向に向かって押し付けるためのも
のである。すなわちシリンダ11とシリンダ12とは、
前記両端に位置する2個の金型1の間に挟まれる前進通
路2aのおけるすべての金型1を、前後から相互に密着
方向に押し付けるためのものである。シリンダ13は、
下降通路2bを下降してきた金型1を後進通路2cの入
り口に向かって送り込むためのものである。
【0030】図3・図4に示すように、金型1は、型枠
1−1と、中間板1−2と、昇降板1−3とよりなる。
型枠1−1は,成型品Aに対応する形状からなり、型の
原形を確定するためのもので、金型1の上方部分に位置
し、実施例に取り上げたようなハニカム構造の成型品A
などの場合には、図2に示すように、多数のハニカム形
の単品位置をそれぞれ正確に確定することによって、隔
壁(筒壁)の厚さの均等性を保持する必要がある。中間
板1−2は、型枠1−1と昇降板1−3との中間に位置
し、型枠1−1の一面を閉塞するもので、型枠1−1と
協同して金型の原形の確定ならびに成型品抜取操作のガ
イドとしての役目をする。昇降板1−3は中間板1−2
の下方に位置し、制限ボルト14の下端頭部14aによ
って下降が制限される範囲内で中間板1−2との間の隙
間w(図4参照)の増減が可能である。コイルバネ15
は、昇降板1−3と中間板1−2との間にあって、コイ
ルバネ15の弾発力に抗して昇降板1−3を上方(Q矢
の方向)に押し上げるとき、押上力の強さに応じて隙間
の広さを安定して保持することが可能である。突出ピン
16は頭部を昇降板1−3に埋設することにより中間板
1−2に向け上向きに植設され、倒立状態に設けられ
る。昇降板1−3と中間板1−2との間の隙間wが増減
するとき、突出ピン16は中間板1−2を貫通して設け
られた複数のピン穴17内を進退して、その先端が型枠
1−1の上面に突出し、あるいは下方に後退する。突出
ピン16の先端が型枠1−1の上面に突出するとき、型
枠1−1の上面に形成されている成型品Aは型枠1−1
の上面から抜き取られる。隙間wの増減作動は、型枠1
−1の高さを外側ガイドレール8bならびに内側ガイド
レール8cによって規制した状態で、昇降板1−3を以
下に述べる手段によって昇降させることにより、実施が
可能である。
【0031】保持ローラ18は、金型1が前進通路2a
を経て抜取工程の終端近くに達し、金型1の通過位置が
可なり下降してきたとき、金型1の昇降板1−3の下面
が接触干渉を生じる場所に設置される。接触干渉が開始
された後、金型1の下降がさらに進捗するにつれて、金
型1の内蔵する突出ピン16の先端突出量が増加し、成
型品Aの抜取作業が進行する。保持ローラ18の設置場
所としては、たとえば後進通路2cの頂部や支持材など
の利用が可能である。
【0032】つぎに上記構成からなる本実施例に係る製
造装置によって、成型品の一例としてのハニカム構造の
成型品Aを連続して製造する態様について以下に説明す
る。図示の製造装置を作動することにより、複数の金型
1よりなる無限軌道式の行列が循環行程に沿う稼働を開
始する。前進通路2aの上流側に設けられた押出式の固
溶体注入装置3により、該装置3の設置地点を通過する
金型1に対して上端開放部より個別に固溶体(たとえ
ば、塩化ビニール樹脂溶液)の注入が行われる。続いて
固溶体注入装置3のすぐ下流側に設けられた加圧装置4
により、押圧ローラ4aを介して凝固が始まる前の固溶
体(合成樹脂溶液)に対して頂部から均等に加圧する。
この場合の加圧の程度は、金型1に設けられた空隙内に
形成される多数の筒状のハニカム成型品部の1つずつ
が、頂面に帯状の平板として形成される頂部A1によっ
て、すべてのハニカム成型品を一体的に結合でき、連続
成型体(図2の成型品を上下逆向きにして連接した形
態)としての取り扱いが可能で、しかもなるべく厚さの
薄い連結板(頂部)A1ができる程度の圧力とし、連結
板としての頂部A1の厚さは加圧装置4のそなえるハン
ドルによって任意に調整することが可能である。
【0033】この間を通じて前進通路2aに整列した最
初の第1個から第5個までの金型1に対し、一対のブー
スタ5a,5bによって金型1の下面にそなえるラック
1aと噛み合う歯車6a,6bを使って前記5個の金型
1に対し、各金型1の間に相互に密着させる方向の押付
力を負荷することによって、押出注入時の圧力による各
金型1間の接触面からの合成樹脂溶液の漏出が防止され
る。
【0034】つぎに、合成樹脂溶液が冷却されることに
より凝固が始まるとともに、成型品Aからの金型1の抜
取工程が行われる。前進通路2aの左右両側面に設けら
れるガイドレールのうち、外側ガイドレール8bは型枠
1−1のそなえる外側ローラ1bの高さ位置を規制し保
持するためのものであり、内側ガイドレール8cは型枠
1−1のそなえる内側ローラ1cの高さ位置を規制し保
持するためのものである。このように型枠1−1のそれ
ぞれのローラの高さ位置を保持することにより、金型1
が抜取工程を通過中に金型1の移動方向に沿う中心軸の
状態を該移動の間を通じて個別に水平状態に継続して保
持することができる。それと同時に、型枠1−1の移動
通路が前記ガイドレールによって規制されていることを
利用して、型枠1−1の下方部分に昇降自在に設けた昇
降板1−3を外部から昇降させることにより、型枠1−
1と昇降板1−3との間の隙間wを強制的に増減して、
成型品Aから金型1を下方へ抜き取るための手段として
いる。
【0035】金型1の抜取工程において、成型品Aから
金型1を下方に向かって離脱する作動を強制するための
手段として、本実施例で用いられている構成はつぎの通
りである。
【0036】(a) 金型1の構成として下方部分に昇降
自在の昇降板1−3を設けている。
【0037】(b) 昇降板1−3の昇降に応じて、金
型1の型枠1−1と成型品Aとの間で作動するコイルバ
ネ15と、出没可能の突出ピン16とを設けている。
【0038】(c) 抜取工程の終わりに近い箇所に、金
型1の昇降板1−3の下面と接触干渉する保持ローラ1
8を設けている。
【0039】このような構成をそなえる本実施例では、
発動される金型1と成型品Aとの離脱の作用を、合成樹
脂溶液の固溶の状態が初期の比較的高温の状態で流動性
のある時の作用と、固溶の状態がやや凝固状態に進行し
つつある時の作用との二段階に分けて行われる。まず第
一段階で、合成樹脂溶液と接触している突出ピン16
を、コイルバネ15の弾発力と昇降板1−3の自重とに
よって下方に向かって引き抜く。つぎに、第二段階でガ
イドレールに規制されてP矢の方向(図4参照)の下降
を続行中の型枠1−1に対し、別に設けた保持ローラ1
8によって昇降板1−3の下降をストップすることによ
り、相対的に型枠1−1の頂面に対して突出ピン16を
突出させるので、型枠1−1に嵌まり込んでいる成型品
Aは、強制的に型枠1−1の外に抜き取られる。このよ
うに、金型1の抜取工程を二段階に分けて、合成樹脂溶
液の凝固の進行状態と平行してそれぞれの段階に適切な
作用と組み合わせて実施することにより、きわめて合理
的で高効率の抜取工程が自動式に行われることになる。
【0040】前記抜取工程の終端部において、金型1の
進路を規制していた外側ガイドレール8bならびに内側
ガイドレール8cは、いずれも終端部直前の位置ですで
に切り取られており、保持ローラ18による干渉も同じ
くこの直前の位置で接触を断たれているので、前記終端
部に達した金型1は、近接を感知した信号によって上昇
してきたシリンダ9によって確実にその上面に受け取ら
れ、これを後進通路2cの入口高さまで下降させたの
ち、シリンダ13によって後進通路2cの入り口に送り
込まれる。後進通路2cは後進方向に向かって僅かに下
り坂の傾斜を持っており、後進通路2c内の金型1は、
自重により自走式に後進させることができるので、別に
移動手段を設ける必要がなく、動力節減に寄与する。後
進通路2cを通過して上昇通路2dに達した金型1は、
シリンダ10によって確実に受け取られ、これを前進通
路2aの入口高さにまで上昇させられる。
【0041】シリンダ11とシリンダ12とは、前進通
路2aの両端に位置する2個の金型1の間に挟まれるす
べての金型1を、循環工程の移動中に前後から相互に密
着方向に押し付けることによって、循環工程の途中にお
いて行われる下降工程における金型1の離脱あるいは上
昇工程における金型1の参入等の各作動に対し、金型1
の循環移動の円滑性を妨げないで装置の運転を続行可能
とする作用については、さきに説明した通りである。
【0042】この発明の製造装置によって製造される成
型品Aに使用される材料としては、たとえば,塩化ビニ
ールやポリエチレンなどの高分子化合物を含む材料を、
120℃〜70℃の温度で固溶体化したものが一例とし
て挙げられる。
【0043】続いて、本発明の別の実施例に係る製造装
置を図面に基づき説明する。図5は他の実施例に係る成
型品の連続製造装置の概要を示す全体図、図6は図5の
製造装置によって製造される成型品の他の一例としての
ハニカム構造の成型品を示す斜視図、図7(a)は図5中
のVII−VII線位置における金型とその周辺の断面図、図
7(b)は図7(a)のII−II線で切断した断面図であり、
図8は図5中のVIII−VIII線位置における金型とその周
辺の要部の断面図である。
【0044】製造する成型品A’は、図6に示すように
上端が開放した六角形状の各筒壁A2の上部にU字状の
切欠き部A3を設けたところが、先の実施例のハニカム
構造の成型品Aと異なるところである。切欠き部A3
は、対象とする芝生駐車場の芝生の根が横方向に伸びる
のを阻害しないように設けてあるもので、種類が異なる
芝生に使用するためである。このため、金型1’も成型
品A’に対応して切欠き部A3の位置に連続する型部を
設けているところが金型1とは相違しているが、基本的
には共通する。
【0045】本例の製造装置が第1実施例と相違すると
ころは下記の点である。すなわち、図5・図7・図8に
示すように、一対の保持ローラ18’を昇降板1−3の
下面で長さ(進行)方向の中間位置において幅方向に間
隔をあけて配設し、内外のガイドレール8a・8bを配
設する位置付近に水平なレール19を支持フレーム20
を介して敷設している。一方、制限ボルト14の周囲の
コイルバネ15を省くとともに、突出ピン16を成型品
A’の筒壁A2の位置を下方から押し上げるように配置
している。これは、突出ピン16で成型品A’を押し上
げる際に、押し上げる力が強くなっても成型品A’に損
傷を与えないように、強度の大きな箇所を押し上げるた
めである。また、保持ローラ18’を昇降板1−3の下
面中間位置に設けたのは、金型1’の下降通路2bで、
下方に敷設されたレールから保持ローラ18’が外れた
際に金型1が周辺の部材と摺接することなくスムーズに
下降できるようにするためである。
【0046】後進通路2cは、本例では内外のローラ1
b・1cの走行用ガイド軌道21が水平に配設され、そ
の代わりにガイド軌道21の下方に沿って搬送用ベルト
コンベヤ22が配備されている。ベルトコンベヤ22の
上位回走部(ベルト)22aに昇降板1−3の下面の幅
方向の中央部が接触し、ベルト22aの回走にしたがっ
て上昇通路2dの下端に金型1が搬送される。また、ベ
ルトコンベヤ22による金型1の搬送を確実にするた
め、中間板1−2から昇降板1−3を下方へ離間させる
ための工夫を施している。すなわち、昇降板1−3の両
側面の中央にベアリングローラ23を回転自在に軸着
し、下降通路2bの下端で後進通路2cの入口付近に、
図1のように傾斜ガイド部24を設け、この傾斜ガイド
部24の傾斜辺に沿ってベアリングローラ23が案内さ
れることにより、昇降板1−3が中間板1−2から強制
的に下方へ離間して間隙があくようになっている。ま
た、上昇通路2dの上端で前進通路2aの入口付近にも
同様な傾斜ガイド部25を設け、シリンダ10で押し上
げられた昇降板1−3のベアリングローラ23が傾斜ガ
イド部25に案内され、昇降板1−3が中間板1−2か
ら強制的に下方へ離間されるようになっている。
【0047】上記したところが第1実施例の製造装置と
の主な相違点であるが、その他の構成については共通し
ているので説明を省略する。ここで、第2実施例に係る
製造装置について、ハニカム構造の成型品A’を連続し
て製造する態様について以下に説明する。
【0048】基本的には上記第1実施例による製造態様
と共通しているが、金型1の型枠1−1内に合成樹脂溶
液が押出注入装置3から充填され、加圧装置4の押圧ロ
ーラ体4aにより凝固が始まる前の合成樹脂溶液に対し
て頂部から均等に加圧され、頂面に帯状の平板として形
成される頂部A1によって一体的に結合され、連続成型
体(図2の成型品を上下逆向きにして連接した形態)が
連続して成型される。この間を通じて前進通路2aに整
列した第5個の金型1に対し、一対のブースタ5a,5
bによって金型1の下面にそなえるラック1aと噛み合
う歯車6a,6bを使って前記5個の金型1に対し相互
に密着させる方向の押付力が負荷されることによって、
押出注入時の圧力による各金型1間の接触面からの合成
樹脂溶液の漏出が防止される。
【0049】このようにして金型1’が図5の左方向に
搬送される間に、合成樹脂溶液が冷却されることにより
凝固が始まるとともに、続いて成型品A’からの金型
1’の抜取工程が行われる。上記したように前進通路2
aの長さ方向のほぼ中間位置からレール19が設けられ
ており、歯車6a・6bの噛合回転により搬送されてき
た金型1’は、昇降板1−3の下面に設けた保持ローラ
18’がレール19に接触し、保持ローラ18’が回転
しながら金型1’が搬送される。内外のガイドレール8
b・8cに案内され、金型1の型枠1−1および中間板
1−2が水平に保持されつつ徐々に下降して行く(高さ
の位置を下げていく)。一方、昇降板1−3の下面の保
持ローラ18’がレール19に接触して走行しているか
ら、昇降板1−3の上下方向位置は一定に維持されてい
るため、金型1の型枠1−1および中間板1−2に対し
昇降板1−3が接近し、多数の突出ピン16が成型品
A’の筒壁A3の位置を下方から押し上げるので、成型
品A’が金型1’の型枠1−1から抜き出される。いい
かえれば、成型品A’の上下方向の位置は変化せず水平
に図5の左側へ移動するので、金型1’が成型品A’か
ら抜き取られることになる。
【0050】そして、金型1’の保持ローラ18’がレ
ール19を外れ、金型1’は下降通路2bに沿ってほぼ
水平に維持された状態(保持ローラ18’が金型1’を
ほぼ水平に保持する機能をもつ)で落下する。金型1’
の内外のガイドローラ8b・8cがガイド軌道21上に
載置されると同時に、ベアリングローラ23が傾斜ガイ
ド部24で案内されて昇降板1−3が下方に離間し、ベ
ルトコンベヤ22の上位ベルト回走部22aに接触し、
ベルトコンベヤ22によって金型1’が後進通路2cを
搬送される。それから、シリンダ10により金型1は上
昇通路2dに沿って上昇され、前進通路2aの始点に戻
るが、このときベアリングローラ23が傾斜ガイド部2
5に接触して案内され昇降板1−3が下方に離間し、元
の状態に復帰する。上記の動作が繰り返し継続して行わ
れ、複数の金型1’は順次循環され成型品A’の連続体
が製造される。
【0051】上記の本発明の実施例について説明した
が、たとえば金型1・1’は型枠1−1の下面に中間板
1−2を固定した一体構造の金型本体とし、この金型本
体の下面に対し昇降板1−3を所定の範囲内で接離可能
に組み合わせることができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明に係る成型品の連続製造方法および同製造装置には、
つぎのような優れた効果がある。
【0053】(1) 請求項1の製造方法では、固溶体の
押し出し方式の適用と、複数の金型の循環による連続流
れ方式の適用とが、ともに可能となり、その結果、大量
生産体制を実現することができるので、従来の製造方法
(主に射出成型方法)によって製造する場合とくらべ
て、製造スピードの促進と成品コストの引き下げが実現
される。
【0054】(2) 請求項2の製造装置では、請求項1
に係る製造方法を確実に実施できるほか、定形の金型を
複数個容易し、それらを循環させることにより連続して
成形できるので、金型の製作費が比較的安価になるとと
もに、ガイド手段によって金型を漸次下降させるのに逆
向きに対応して複数の突出ピンを金型のキャビティ内に
突出させて冷却固化した成型品を抜き取るので、確実に
型抜きが行われる。
【0055】(3) 請求項3の発明では、製造工程の途
中で成型品の凝固が始まるときと、成型品から金型を抜
き取る工程にあるときの金型の姿勢を、常に水平方向の
姿勢に保持することができる。その結果、成型品の形状
の不揃いがなくなっていわゆる見栄えのよい成型品が得
られることと、成型品から金型を下方に向かって抜き取
るとき、滑動する摩擦面の方向が鉛直方向と合致するの
で、抜取操作が極めて容易に行われる。
【0056】(4) 請求項4の発明では、成型工程中の
ある特定の区間において固溶体の注入が行われるが、そ
のとき注入圧力によって隣接する前後の金型間の接触面
が離間してその間に隙間が生じたり、その隙間から固溶
体が外部に漏れ出るなどのおそれが確実に防止でき、固
溶体の注入操作を安全確実に実施することが可能とな
る。
【0057】(5) 請求項5の発明では、金型の循環通
路中の上方の位置にある成型工程のすべての金型に対
し、その前端面と後端面との間を前後から相互に密着方
向に押し付けることにより、循環工程の途中において行
われる下降時における金型の離脱、あるいは上昇工程に
おける金型の参入等の各作動に対し、金型の循環移動の
円滑性を妨げることなく、装置の運転を安全に続行する
ことが可能となる。
【0058】(6) 請求項6に発明では、金型の構造が
簡単で、中間板に対し昇降板が所定の範囲内で接離可能
に組み合わされ、キャビティ内に突出ピンが出没する構
造からなるから、取り扱いが容易で、成型品の抜き出し
も容易に行われる。
【0059】(7) 請求項7記載の発明では、請求項
3記載の装置による作用に加えて、昇降板が保持ローラ
とレールとの協同作用によって水平に維持されつつ前方
へ送られる間に、型枠と中間板とが同時にガイドレール
に沿って下降してくるので、昇降板に植設された複数の
突出ピンがキャビティ内に徐々に突出していき、成型品
が金型の型枠から抜き出される。
【0060】(8) 請求項8記載の発明では、前進通路
の終点位置まで搬送された金型を昇降機構で下降させ、
水平なガイド軌道に沿ってベルトコンベヤによって終端
まで搬送したのち、昇降機構によって金型を前進通路の
始点位置まで確実に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る成型品の連続製造装
置の概要を示す全体図である。
【図2】は図1の製造装置によって製造される成型品の
一例としてのハニカム構造の成型品を示す斜視図であ
る。
【図3】図3(a)は図1中のIII−III線位置における金
型とその周辺の断面図、図3(b)は図3(a)のI−I線
で切断した断面図である。
【図4】図1中のIV−IV線位置における金型とその周辺
の要部の断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る成型品の連続製造装
置の概要を示す全体図である。
【図6】図5の製造装置によって製造される成型品の他
の一例としてのハニカム構造の成型品を示す斜視図であ
る。
【図7】図7(a)は図5中のVII−VII線位置における金
型とその周辺の断面図、図7(b)は図7(a)のII−II線
で切断した断面図である。
【図8】図5中のVIII−VIII線位置における金型とその
周辺の要部の断面図である。
【符号の説明】 1・1’ 金型 1−1 型枠(金型本体) 1−2 中間板(金型本体) 1−3 昇降板 1a ラック 1b 外側ローラ 1c 内側ローラ 2 循環通路 2a 前進通路(往路) 2b 下降通路 2c 後進通路(復路) 2d 上昇通路 3 押出体注入装置 4 加圧装置 4a 押圧ローラ 5a・5b ブースタ 6a・6b 歯車(ピニオン) 7a・7b モータ 8b 外側ガイドレール 8c 内側ガイドレール 9,10,11,12,13 シリンダ(昇降機構) 14 制限ボルト 15 コイルバネ 16 突出ピン 17 ピン穴 18・18’ 保持ローラ 19 レール 21 ガイド軌道 22 ベルトコンベヤ 23 ベアリングローラ23 24・25 傾斜ガイド部 A・A’ 成型品

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環する無限軌道式に行列の状態で送ら
    れてくる複数の金型に対して、固溶体を順次に注入して
    凝固させることにより、成型された頂板を介して底端が
    開放された多数の成型品を前後に繋がる連続成型体とし
    て連続して製造する方法であって、 前記複数の金型が前進移動する往路の始点から該移動の
    終点に向かって移動中に該金型への固溶体の注入を行う
    押出注入工程と、 該注入された固溶体が成型品として凝固する途中に、そ
    れぞれの金型に対し該成型品との密着状態から順次に下
    方に向かって僅かの寸法ずつ離脱させることにより、前
    記連続成型体を前記金型から抜き取る抜取工程と、 前記往路の終点で抜取工程から解放された金型を終点位
    置の直下に下降する下降工程と、 下降した位置からほゞ水平に近い状態又は下向きに傾斜
    させて設けられた後進移動する復路に沿って金型を後進
    し、前記往路の始点の直下位置まで復帰する復帰工程
    と、 該直下位置から直上の前記往路の始点位置まで前記金型
    を上昇する上昇工程とからなることを特徴とする成型品
    の連続製造方法。
  2. 【請求項2】 循環する無限軌道式に行列の状態で送ら
    れてくる複数の金型に対して、固溶体を順次に注入して
    凝固させることにより、成型される頂板を介して底端が
    開放された多数の成型品を前後に繋がる連続成型体とし
    て連続的に製造する装置であって、 複数の前記金型を相互に密着状態で一連に連続させて水
    平に搬送する金型の搬送手段と、 該金型の搬送手段の金型搬送開始位置の上方に配設さ
    れ、前進移動する該金型への固溶体の注入を行う押出注
    入装置と、 該押出注入装置に隣接して金型の搬送側へ配設され、金
    型内に注入された固溶体の上面を所定圧力で押圧し、連
    続的に平坦な面に成形する加圧装置と、 金型の搬送力を利用して金型を漸次下方へガイドするガ
    イド手段と、該金型の下方への移動に逆向きに対応して
    下面からキャビティ内に出没自在な複数の突出ピンを上
    向きに突出させる型抜手段と、 抜き取られた金型を、前記金型の搬送開始位置へ循環さ
    せる金型の循環手段とを備えたことを特徴とする成型品
    の連続製造装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段に沿って前記金型が成型
    品との密着状態から順次に下方に向かって僅かの寸法宛
    抜き取られながらほぼ水平状態を保って前進するとき、
    金型の前進方向に沿う中心軸の状態を前進動の間を通じ
    て個別に水平状態に継続して保持するように、前記金型
    に前記ガイド手段に案内されるローラが回転自在に装着
    されている請求項2記載の成型品の連続製造装置。
  4. 【請求項4】 前記固溶体の注入が行われながら前進移
    動する成型工程のある特定の区間に亙り移動中の複数個
    の金型に対して前後から相互に密着させる方向の押付力
    を負荷する手段が設けられている請求項2又は3記載の
    成型品の連続製造装置。
  5. 【請求項5】 前記金型が循環されて前記金型搬送開始
    位置まで復帰した状態の該金型の後端面と、前記前進移
    動の終点位置において他の金型の前端面との間を、前後
    から相互に密着方向に押し付けるための押付手段が設け
    られている請求項2又は3記載の成型品の連続製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記金型を、前記成型品に対応するキャ
    ビティからなる型枠と、この型枠の一面を閉塞するとと
    もに、複数の突出ピンが前記キャビティ内に出没可能に
    貫通する複数のピン穴を穿設した中間板と、この中間板
    側に向けて前記突出ピンを植設し、中間板に対し所定の
    範囲内で接離可能な昇降板とから構成した請求項2記載
    の成型品の連続製造装置。
  7. 【請求項7】 前記金型の両側面の前後に内側ローラと
    外側ローラとをそれぞれ回転自在に装着し、金型が水平
    に維持されかつ前方へ向け漸次下方へ移動するように、
    前記内側ローラを案内する内側ガイドレールと前記外側
    ローラを案内する外側ガイドレールとをそれぞれ配設す
    るとともに、 前記金型の前記昇降板を移動可能にかつ水平に維持する
    ためのレールおよび保持ローラの一方を、昇降板の下面
    あるいは前記内外のガイドレールに沿ってその下方に、
    他方を前記内外のガイドレールに沿ってその下方あるい
    は前記昇降板の下面に設けた請求項3又は6記載の成型
    品の連続製造装置。
  8. 【請求項8】 前記前進通路の終点位置で内外ガイドレ
    ールの終端位置に垂直方向に昇降し、前記金型を支持し
    て下降する昇降機構を配備するとともに、この昇降機構
    の下降位置を始点として前記金型の内外のローラを載置
    可能かつ走行可能なガイド軌道を水平に前記前進通路に
    平行に後方へ向けて配設し、該ガイド軌道に沿って前記
    金型の搬送用ベルトコンベヤを併設し、前記ガイド軌道
    の終端から前記金型を支持して前記前進通路の始点位置
    へ上昇する昇降機構を配備した請求項3又は7記載の成
    型品の連続製造装置。
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