JPH11221757A - 回転加工工具を用いた加工方法及び加工装置 - Google Patents

回転加工工具を用いた加工方法及び加工装置

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JPH11221757A
JPH11221757A JP2707298A JP2707298A JPH11221757A JP H11221757 A JPH11221757 A JP H11221757A JP 2707298 A JP2707298 A JP 2707298A JP 2707298 A JP2707298 A JP 2707298A JP H11221757 A JPH11221757 A JP H11221757A
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JP
Japan
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processing
tool
rotary
workpiece
machining
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JP2707298A
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English (en)
Inventor
Takashi Kugaya
隆 久賀谷
Shigeo Otsuki
繁夫 大月
Sadayuki Nishimura
貞之 西村
Shigeo Moriyama
茂夫 森山
Souichi Katagiri
創一 片桐
Yoshihiro Ishida
▼吉▲弘 石田
Akinari Kawai
亮成 河合
Kan Yasui
感 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率で加工ダメージが殆ど無い、高精度か
つ安価な加工方法及びそのための加工装置を提供する。 【解決手段】 被加工物20の表面上に加工液層113
を作り、回転加工工具101を切込み方向に送り、被加
工物表面との接触前に、被加工物表面上の加工液層を、
加工工具回転用モータ102の負荷電流変化等で検出す
ることにより、被加工物表面からの位置を検出する。そ
の位置情報を基にして、回転加工工具の切込み方向送り
速度、回転速度、水平移動速度、又は被加工物の回転速
度、水平移動速度を、被加工物表面と接触する前後のそ
れぞれの領域において加工条件に合わせて最適な条件で
可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する加工工具
を用いて、被加工物表面を加工する加工技術に関し、特
に、短時間かつ高能率で、加工ダメージが殆ど無い、高
精度かつ安価な加工方法及びそのための加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被加工物の表面位置が正確には不明な場
合に、回転する加工工具(回転加工工具)を被加工物の
表面に押し付けて被加工物表面を加工する方法として
は、次のようなものがある。なお、被加工物表面の位置
を検出する手段としてレーザ変位計など専用の計測装置
があるが、それらの計測装置は高価であり、かつ、加工
物表面の加工液や表面凹凸等の影響を受け易く、その影
響を除くための装置構成が複雑となるので、ここではそ
れらの計測装置を用いて被加工物表面の位置を検出する
方法は除外して考える。
【0003】第1の方法は、回転する加工工具の送り量
を被加工物表面より十分に深く設定し、回転加工工具と
被加工物表面との接触を検出することなく、一定の送り
速度で被加工物表面より十分に深くまで加工する方法で
ある。この場合、回転加工工具が被加工物表面と接触す
る時に発生する大きな加工ダメージが問題である。この
方法で加工ダメージを小さくするには、回転加工工具の
送り速度を非常に遅くすればよい。しかし、被加工物の
表面位置が不明のため、長いストロークを非常に遅い送
り速度で送らなければならない。このため、加工時間は
非常に長くなり、非常に低能率で、切削量も多く、無駄
が多い。
【0004】第2の方法は、回転加工工具を送りながら
被加工物表面との接触を検出し、接触を検出した直後
に、回転加工工具の送り速度を減速して被加工物表面を
加工する方法である。この回転加工工具と被加工物表面
との接触の検出は、例えば、加工工具を回転させるモー
タの負荷電流変化で行う。この方法でも、回転加工工具
は送り速度を減速出来ないで被加工物表面と接触するた
め、接触時に大きな加工ダメージが発生し易く、問題で
ある。ただし、この方法では、回転加工工具の送り速度
は、被加工物との接触後に減速出来、接触位置も検出出
来るため、その後の仕上げ加工で加工ダメージはある程
度は軽減できるが、仕上げ加工時の切削量が多くなる。
この方法で、上記接触時の加工ダメージを小さくするに
は、事前に被加工物の表面位置が不明のため、第1の方
法と同様に長いストロークを非常に遅い送り速度で回転
工具を送らなければならない。このため、加工時間が非
常に長くなり、非常に低能率である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、被加工物
の表面位置が正確には不明な場合に、回転加工工具を被
加工物の表面に押し付けて被加工物表面を加工する従来
の加工方法は、非能率であったり、大きな加工ダメージ
が発生し易く、また、切削量も多くなりがちで問題があ
る。一方、最近、短時間かつ高能率で、加工ダメージが
殆ど無い、高精度で安価な加工方法の要求は非常に強
く、上記問題の解決が強く望まれていた。本発明は、こ
のような回転加工工具を用いた加工の現状に鑑みてなさ
れたもので、上記従来の回転加工工具を用いた加工方法
の問題を解決し、短時間かつ高効率で、加工ダメージが
殆ど無い、高精度かつ安価な加工方法、及びそのための
加工装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被加工物表
面上に加工液層を作り、回転加工工具を切込み方向に送
り、被加工物表面との接触前に、被加工物表面上の加工
液層を加工工具回転用モータの負荷電流変化等で検出す
ることにより、被加工物表面からの回転加工工具の位置
を検出し、その位置情報を基にして回転加工工具の切込
み方向送り速度、回転速度、水平移動速度、又は被加工
物の回転速度、水平移動速度を可変制御することにより
達成できる。
【0007】すなわち、本発明は、回転加工工具を被加
工物の表面に押し付けて被加工物表面を加工する加工方
法において、転加工工具を切込み方向に送り、回転加工
工具と被加工物表面との接触前に被加工物表面上の加工
液層を検出することにより回転加工工具の被加工物表面
からの位置を検出し、その位置情報を基にして回転加工
工具の切込み方向送り速度又は回転速度を可変制御する
ことを特徴とする。
【0008】加工液層を検出した直後から、回転加工工
具の切込み方向と直交する水平方向移動速度、又は上記
被加工物の回転速度又は水平移動速度を最適に可変制御
することが望ましく、このような制御により加工時間を
短縮しながら、加工ダメージの殆ど無い加工を行うこと
が可能となる。また、本発明は、回転加工工具を被加工
物の表面に押し付けて被加工物表面を加工する加工方法
において、被加工物を実加工する前に、回転加工工具を
切込み方向と直交する水平方向又は切込み方向に送り、
被加工物表面上の加工液層を検出することにより被加工
物表面の高さ分布を計測し、計測された高さ分布を基に
被加工物を選択的に加工することを特徴とする。実加工
に際しては、前述のように、回転加工工具と被加工物表
面との接触前に被加工物表面上の加工液層を検出するこ
とにより回転加工工具の被加工物表面からの位置を検出
し、その位置情報を基にして回転加工工具の切込み方向
送り速度又は回転速度を可変制御する。
【0009】被加工物表面の高さ分布を計測する際の回
転加工工具の水平方向の送り範囲は予め定められてい
る。すなわち、回転加工工具が被加工物表面から外れる
ことのない範囲で、特に後述のように回転加工工具に加
工液カバーが取り付けられている場合には加工液カバー
が被加工物表面から外れない範囲で水平送りを行う。加
工液層の検出は、加工工具を回転させるモータの負荷電
流変化によって、あるいは回転加工工具又は該回転加工
工具の回転モータの振動振幅変化又は振動周波数変化に
よって、さらには回転加工工具近傍又は該回転加工工具
の回転モータ近傍の音振幅変化又は音周波数変化によっ
て行うことができる。
【0010】回転加工工具の外側にカバーを設け、カバ
ーの内側に加工液を供給し、カバーと被加工物表面との
間隙から加工液を排出するようにすることもできる。ま
た、本発明による回転加工工具を用いた加工装置は、回
転加工工具と、加工工具を回転駆動するためのモータ
と、回転加工工具を被加工物の方向に駆動する駆動手段
と、駆動手段を制御する制御手段と、被加工物の表面に
加工液を供給する加工液供給手段と、回転加工工具と被
加工物表面の加工液との接触状態を検出する検出手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】回転加工工具の外周に配置され、駆動手段
によって回転加工工具と共に駆動されるカバーを備え、
加工液供給手段はカバーの内側に加工液を供給するのが
好ましい。制御手段は、駆動手段による回転加工工具の
駆動中に、検出手段により加工工具と被加工物表面の加
工液との接触が検出されたとき、駆動手段による回転加
工工具の駆動速度を低下させる制御を行う。このような
制御により、加工時間を短縮しながら、加工ダメージの
殆ど無い加工を行うことができる。
【0012】検出手段は、モータの負荷電流変化を検出
するもの、回転加工工具又はモータの振動振幅変化又は
振動周波数変化を検出するもの、あるいは回転加工工具
近傍又はモータ近傍の音振幅変化又は音周波数変化を検
出するものとすることができる。本発明によれば、被加
工物の表面位置が正確には不明の場合にも、特別な計測
装置を用いることなく回転加工工具が被加工表面に接触
する直前の位置に達したことを知ることができ、その時
点から回転加工工具の切り込み方向送り速度を低速に変
更することで回転加工工具が被加工物表面に接触する際
の切り込み方向速度を確実に遅くできるため、加工時間
を最短にすることができ、高能率で、加工ダメージが殆
ど無く、高精度かつ安価な加工を行なうことができる。
【0013】すなわち、被加工物の表面位置が正確には
不明の場合に、被加工物表面上に加工液層を作り、回転
加工工具を切込み方向に送り、被加工物表面との接触前
に、被加工物表面上の加工液層を、加工工具回転用モー
タの負荷電流変化等で検出することにより、被加工物表
面からの位置を検出することができる。そして、その位
置情報を基にして、回転加工工具の切込み方向送り速
度、回転速度、水平移動速度、又は、被加工物の回転速
度、水平移動速度を、被加工物表面と接触する前後の、
それぞれの領域において、加工条件に合わせて最適な条
件で可変制御することができる。これにより、加工時間
の短縮も可能となり、高能率で、加工ダメージが殆ど無
く、高精度かつ安価な加工を行うことができる。
【0014】さらに、回転加工工具の外周に、加工液カ
バーを設けて、この内側に加工液層を作る時に、その内
側に加工液を供給するため、加工液で回転加工工具を十
分に冷却して一定温度に保つため、熱膨張がなく高精度
となり、刃先の長寿命化にも有効である。また、加工液
カバーは、加工液、切削粉、切削廃液等の飛散防止や発
塵防止、加工液によるクリーニングの効果があり、これ
らを真空吸引等により除去ことも出来るので、半導体製
造装置等クリーン化が要求される装置に適している。
【0015】また、本発明は、半導体素子をはじめ、液
晶表示素子やマイクロマシン、磁気ディスク基板、光デ
ィスク基板及びフレネルレンズ等の微細な表面構造を有
する光学素子や、その他ガラス、セラミックス等、高能
率で、加工ダメージが殆どなく、高精度かつ安価に加工
する必要がある部品の、製造又は加工に適用することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による加工装置の
一例の説明図である。この加工装置は、短時間かつ高能
率で、加工ダメージが殆ど無い、高精度かつ安価な加工
方法の要求が特に強い、半導体ウェハ平坦化装置に本発
明を適用した例である。
【0017】半導体装置の高集積化により、3次元化し
たウェハ基板1表面を研磨して平坦化をするために、ウ
ェハ研磨砥石20又はウェハ研磨パットを用いる。ここ
で、このウェハ研磨砥石20はPCT/JP95/01
814「加工研磨法」に記載の砥石とすることができ
る。また、この研磨パットは、良く知られているCMP
(Chemical Mechanical Polishing)と呼ばれる化学機
械式研磨法で用いる研磨パットである。ウェハ研磨砥石
20又はウェハ研磨パットを定盤12上に固定して回転
しておく。ウェハ基板1は弾性のある押さえパット13
を介してウェハホルダ14に固定する。このウェハホル
ダ14を回転しながらウェハ研磨砥石20又はウェハ研
磨パット表面に荷重し、砥石の場合は純水等、研磨パッ
トの場合は研磨スラリを、それぞれの表面に供給するこ
とにより、ウェハ基板1表面上の絶縁膜等の凸部が研磨
除去され、平坦化される。
【0018】この時、ウェハ研磨砥石20又は研磨パッ
ト表面も加工され、目詰まりや表面全体形状変化が生じ
る。そのため、このような平坦化装置においては、ウェ
ハ研磨砥石20又はウェハ研磨パットの表面を、頻繁
に、目立て、あるいは毛羽立て、あるいは表面全体形状
創成等の表面修正を、短時間かつ高能率で行う、加工ダ
メージが殆ど無い、高精度かつ安価な加工方法の要求は
非常に強い。
【0019】この実施の形態は、本発明をこのウェハ研
磨砥石20又はウェハ研磨パット表面の加工方法に適用
した例である。ウェハ研磨砥石20又はウェハ研磨パッ
ト等、すなわち被加工物20は、定盤12上に固定して
回転させておく。この被加工物20は、被加工物回転台
である定盤12を介して、被加工物回転モータである定
盤回転モータ121及びその定盤回転モータ制御部12
2及びその制御装置107により、その回転速度を可変
制御できる。
【0020】刃先部に、ダイヤモンド粒41又はセラミ
ック粒等が設けられた加工工具であるダイヤモンド砥石
101又はセラミックス砥石は、加工工具回転モータで
あるスピンドルモータ102に駆動されて、例えば10
000rpmで高速回転し、例えば10rpm程度の回
転速度で回転するウェハ研磨砥石等被加工物20の表面
をμmオーダの切込み量で精密加工する。
【0021】ここで、スピンドルモータ102の回転速
度は、制御装置107から与えられた指示で、スピンド
ルモータ制御部109で制御でき、スピンドルモータ1
02の負荷電流変化は、スピンドルモータ負荷電流変化
検出部110で検出できる。スピンドルモータ102
は、Z移動台103に設けられており、Z駆動系104
に駆動されて、図中Z軸方向、すなわち切込み方向に移
動可能である。さらにこのZ移動台103は、X駆動系
106により、水平方向のX軸方向に移動されるX軸移
動台105上でX方向の運動を規制されるので、X移動
台の動きによって、ダイヤモンド砥石101は送り量を
保ったまま砥石20半径方向に直線運動できる。
【0022】他方、ダイヤモンド砥石101の送り量
は、Z移動台103の位置決め座標で決定され、制御装
置107の指示によって与えられる。また、加工工具で
あるダイヤモンド砥石101の外周に、加工液カバー1
12を設けて、この加工液カバーの内側に加工液111
を供給し、この加工液カバー112と、被加工物である
ウェハ研磨砥石20表面との間隙から加工液111を排
出し、加工液層113を作る。
【0023】上記構成からなる加工系は次のように動作
する。まず、ウェハ基板1の研磨に先立って、ウェハ研
磨砥石20表面修正の加工作業開始指示が与えられる
と、ウェハ研磨用砥石20は回転を始め、加工液111
は加工液カバー112の内側に供給される。また、加工
工具であるダイヤモンド砥石101は、スピンドルモー
タ102によって、例えば10000rpmで高速回転
する。制御装置107はダイヤモンド砥石101を初期
速度、例えば50μm/sで送るようにZ駆動系104
に切込み方向への移動指示を与えながら、スピンドルモ
ータ負荷電流変化検出部110で、スピンドルモータ負
荷電流変化を検出し、ダイヤモンド砥石101のZ送り
速度を加工に最適に可変制御する。
【0024】この時のスピンドルモータ負荷電流変化の
一例を図2に、加工工具であるダイヤモンド砥石101
のZ送り速度の時間変化の一例を図3に示す。図2にお
いて、スピンドルモータ102で回転するダイヤモンド
砥石101を50μm/sのZ送り速度で送ると、3秒
後のT1、すなわちZ送りを150μmしたところで、
加工液層113によりスピンドルモータ負荷電流は急増
する。この位置は、ここで説明する例では、ウェハ研磨
砥石20表面から50μm上方の位置であった。この値
は、加工液111の条件又はウェハ研磨砥石20の回転
数変更等で設定変更が可能である。このように、スピン
ドルモータ負荷電流変化を検出することにより加工液層
113を検出し、被加工物であるウェハ研磨砥石20表
面からの位置を検出することが出来る。
【0025】この位置情報を基にして、図3に示すよう
に、ダイヤモンド砥石101のZ送り速度を50μm/
sから5μm/sに減速制御し、ウェハ研磨砥石20表
面との接触時T2のZ送り速度を5μmと、十分に遅く
して、加工ダメージが殆ど無く、高精度に加工すること
ができる。その後、図3に示すように、T2からT3ま
でZ送り速度5μm/sのまま、ウェハ研磨用砥石20
表面から2μm切込み加工し、加工ダメージが殆どない
状態で、T3で切込み加工終了する。
【0026】なお、図2に示すように、T2でのスピン
ドルモータ負荷電流変化から、ダイヤモンド砥石101
のウェハ研磨砥石20表面との接触位置を検出すること
ができる。また、T3でのスピンドルモータ負荷電流変
化から、切込み加工の終了を検出することも可能であ
る。その後、X駆動系106に、例えば10mm/s程
度の速度で連続移動するように指示を与える。X移動台
105はウェハ研磨砥石20の半径分の範囲を移動し、
ダイヤモンド砥石101がウェハ研磨砥石20全面を研
削除去する。これによって、ウェハ研磨砥石20表面
は、短時間かつ高効率で、加工ダメージが殆ど無く、高
精度加工できたわけである。
【0027】ここで、加工工具であるダイヤモンド砥石
101の回転速度、切込み方向の送り速度、X移動速
度、及び被加工物である砥石20の回転速度は、ウェハ
研磨砥石20接触前後の領域において、許容加工時間、
許容加工ダメージ、ウェハ研磨砥石20の種類等の加工
条件に合わせて、最適な条件に設定される。また、ウェ
ハ研磨砥石20を実加工する前に、ダイヤモンド砥石1
01をX移動、又はZ移動させ、スピンドルモータ10
2の負荷電流変化を検出することにより、ウェハ研磨砥
石20表面高さ分布を知ることができる。ダイヤモンド
砥石101の各X送り位置において、ダイヤモンド砥石
101をZ送りしながら、スピンドルモータ102の負
荷電流が急変するT1時のZ送り位置を読取り、ウェハ
研磨砥石20表面高さ位置を検出する。
【0028】このようにして、図5に一例を示すよう
に、各X送り位置におけるウェハ研磨砥石20の表面高
さ分布を知ることができる。そして、ウェハ研磨砥石2
0表面で1番高いところ等を選択的に加工することも可
能である。ここで、ウェハ研磨砥石20の表面高さ分布
を計測する際のダイヤモンド砥石101のX移動は、加
工液カバー112がウェハ研磨砥石20から外れない範
囲とするのが良い。
【0029】このように、被加工物であるウェハ研磨砥
石20表面との接触前に、ウェハ研磨砥石20表面上の
加工液層113を、回転加工工具であるダイヤモンド砥
石101を回転させるスピンドルモータ102の負荷電
流変化で検出することにより、ウェハ研磨砥石20表面
からのダイヤモンド砥石101の位置を検出し、その位
置情報を基にして、ウェハ研磨砥石20表面との接触前
後のそれぞれの領域において、ダイヤモンド砥石101
の切込み方向送り速度、回転速度、水平移動速度、又は
ウェハ研磨砥石20の回転速度の各速度を、加工条件に
合わせて、最適な条件に可変制御することが出来る。
【0030】これによって、ダイヤモンド砥石101の
切込み方向のZ送り速度は、ダイヤモンド砥石101の
退避位置からウェハ研磨砥石20表面との接触前の領域
では、初期速度を高速とし、接触位置近くで十分に低速
にしてウェハ研磨砥石20表面と接触して、所定切込み
量加工することにより、短時間かつ高能率、加工ダメー
ジの殆どない加工ができる。ここで、スピンドルモータ
102の負荷電流は、スピンドルモータ制御部109か
ら簡単にモニタすることができ、その負荷電流変化検出
は、既存の電子技術を用いてスピンドルモータ負荷電流
変化検出部110で簡単かつ安価に行なうことができ、
その情報を制御装置107やスピンドルモータ制御部1
09に送ることができる。
【0031】ここで用いた加工液としては、クリーンで
不純物を含まないと言う点から、純水等が望ましい。ま
た、加工液カバー112は、加工液層113を作る時
に、その内側に加工液111を供給するので、加工液1
11でダイヤモンド砥石101を十分に冷却して一定温
度に保つことができるため、熱膨張がなく高精度とな
り、刃先の長寿命化にも効果が有る。また、加工液カバ
ー112は、加工液111、切削粉、切削廃液等の飛散
防止や発塵防止、加工液によるクリーニングの効果があ
り、これらを真空吸引等により除去ことも出来るので、
半導体製造装置等クリーン化が要求される装置に適して
いる。ここでは、加工工具としてダイヤモンド砥石10
1を用いたが、セラミック工具を用いても良い。被加工
物としては、ウェハ研磨砥石20としたが、研磨パット
でも良い。
【0032】上記実施の形態では、加工工具の所定切込
み量は一定のまま水平方向のX移動を行うが、被加工物
表面形状を曲面にしたい時は、加工工具の切込み量を可
変制御しながら水平方向のX移動を行うことができる。
さらに、X移動に限らず、Y移動もする水平移動制御を
行うこともできる。また、ウェハ研磨砥石20等の被加
工物は回転制御されているが、水平移動制御を行うこと
もできる。この実施の形態では、回転する加工工具であ
るダイヤモンド砥石101の外周に加工液カバー112
を設け、この加工液カバーの内側に加工液111を供給
して、ウェハ研磨砥石等加工物20の表面に加工液層1
13を作っている。しかし、図6に示すように、被加工
物20の表面上に直接、加工液111を滴下して、加工
液層113を作ってもよい。
【0033】また、この実施の形態では、加工液層11
3を検出する方法として、加工工具101を回転させる
スピンドルモータ102の負荷電流変化を利用したが、
他の方法として、加工工具101又はその回転モータ1
02の振動信号振幅変化又は振動周波数変化、あるいは
音信号振幅変化又は音周波数変化で検出することも可能
である。この実施の形態を図7、図8及び図9で説明す
る。図7は、本発明による加工装置の他の例の説明図、
図8は振動信号変化で加工液層を検出する方法の説明
図、図9は音信号変化で加工液層を検出する方法の説明
図である。また、図7において図1と同じ機能部分には
図1と同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0034】図7において、振動検出センサ115は、
例えば、スピンドルモータ(加工工具回転モータ)10
2に取付られ、加工工具101又はそのモータ102の
振動を振動信号として検出し、検出した信号を信号変化
検出部117及び周波数分析部118に送る。そして、
この信号変化検出部117及び周波数分析部118で、
振動信号振幅変化又は振動周波数変化を検出し、スピン
ドルモータ102の負荷電流変化検出の時と同様にし
て、振動信号振幅変化位置又は振動周波数変化位置か
ら、加工液層113を検出することができる。
【0035】図2にスピンドルモータ102の負荷電流
変化の一例を示したように、図8(a)に、振動信号変
化の一例を示す。ダイヤモンド砥石101をZ送りする
と、時間T1で、加工液層113により(ダイヤモンド
砥石101が加工液層113に接触して)、振動信号の
振幅は急増する。また、この時T1の前後で、図8
(b)及び(c)に示すように、振動周波数も急変す
る。この位置は、スピンドルモータ102の負荷電流急
増位置と同じで、ウェハ研磨砥石20表面から50μm
上方の位置である。さらにダイヤモンド砥石101をZ
送りすると、時間T2でウェハ研磨砥石(被加工物)2
0表面と接触して、図8(a)に示すように振動信号振
幅が変化する。この時、図8(d)に示すように振動周
波数も変化する。
【0036】加工工具101又はその回転モータ102
近傍の音信号振幅変化又は音周波数変化で加工液層11
3を検出する場合も同様である。図7において、マイク
ロホン(音検出センサ)116は、例えば、スピンドル
モータ(加工工具回転モータ)102の近傍に取付ら
れ、加工工具101又はそのモータ102近傍の音信号
を検出し、検出された信号は信号変化検出部117及び
周波数分析部118に送られる。そして、この信号変化
検出部117及び周波数分析部118で、音信号振幅変
化又は音周波数変化を検出し、スピンドルモータ102
の負荷電流変化検出の時と同様にして、音信号振幅変化
位置又は音周波数変化位置から、加工液層113を検出
することができる。
【0037】図8で振動信号振幅変化又は振動周波数変
化の一例を示したように、図9に、音信号振幅変化位置
又は音周波数変化の一例を示す。ダイヤモンド砥石10
1をZ送りすると、時間T1で、加工液層113により
(ダイヤモンド砥石101が加工液層113に接触し
て)、図9(a)に示すように音信号の振幅は急増し、
(b)及び(c)に示すように音周波数も急変する。こ
の位置は、スピンドルモータ102の負荷電流急増位置
と同じで、ウェハ研磨砥石20表面から50μm上方の
位置である。さらに、ダイヤモンド砥石101をZ送り
すると、時間T2でウェハ研磨砥石(被加工物)20表
面と接触して、図9(a)に示すように音信号振幅が変
化し、この時、図8(d)に示すように音周波数も変化
する。
【0038】このように、本発明によると、回転加工工
具(ダイヤモンド砥石101)がウェハ研磨砥石20表
面から50μm上方の位置に達した時点を高い信頼性を
持って検出することができる。従って、その時点を境に
回転加工工具101のZ送り速度を加工ダメージが発生
しないような低速度に変更することにより、短時間かつ
高能率で、加工ダメージが殆ど無い、高精度かつ安価な
加工を行うことができる。
【0039】次に、本発明を実施するのに適した加工装
置の具体的構成例を図4を用いて説明する。図4に示し
た加工装置は、基本的には2プラテン、2ヘッド構成の
研磨装置であり、ウェハ研磨工具としてウェハ研磨砥石
を用いている点と、そのウェハ研磨砥石をドレッシング
するのに、短時間かつ高能率であり、加工ダメージが殆
ど無く、高精度かつ安価に加工できる本発明の加工方法
が適用されている点に特徴がある。第一の砥石定盤51
には平坦化性能が高い、弾性率が最適化された砥石が上
面に接着されており、第二の砥石定盤52には仕上げ用
の弾性率の小さい砥石が上面に接着されている。これら
の砥石定盤51,52はそれぞれ20rpm程度の一定
速度で回転しながらウェハを研磨する。
【0040】加工前に、第一の砥石定盤51のドレッシ
ングを行なう。回転揺動アーム108の先端に取り付け
られたスピンドルモータ102は、小径ダイヤモンド砥
石101を10000rpmで高速回転させ、20rp
mで回転している砥石定盤51の表面をドレッシングす
る。小径ダイヤモンド砥石101の外周には、加工液カ
バー112が設けてあり、この加工液カバー112の内
側に加工液である純水を供給し、砥石定盤51表面上に
加工液層を作る。
【0041】加工工具である小径ダイヤモンド砥石10
1を回転させながら、Z移動台103で切込み方向に送
り、砥石定盤51表面との接触前に、砥石定盤51表面
上の加工液層を、スピンドルモータ102の負荷電流変
化で検出することにより、砥石定盤51表面からの小径
ダイヤモンド砥石101の位置を検出できる。そして、
その位置情報を基にして、砥石定盤51表面との接触前
後の、それぞれの領域において、加工条件に合わせて、
小径ダイヤモンド砥石101の切込み方向の送り速度等
を最適な条件に可変制御することができ、加工ダメージ
が殆ど無い状態で、例えば1μm切込まれる。アームの
揺動周期はおよそ30秒であり、これが終了すればウェ
ハ研磨のための準備が出来たことになる。
【0042】この実施の形態ではアーム回転揺動型とし
ているが、これを図1に示すような直動型としても良い
ことは明らかである。さらに、この実施の形態はウェハ
平坦化研磨加工前にドレッシングを行なう例であるが、
加工中にドレッシングを行なっても良いことは先に述べ
たとおりである。さて、ドレッシングが終了するといよ
いよウェハの研磨加工に入る。被加工ウェハ55はハン
ドリングロボット54によってローダカセット53から
取り出され、直動キャリア56上のロードリング57上
に載せられる。次に、上記直動キャリヤ56が図中左方
向に移動し、ロード/アンロードポジションに位置決め
されると、研磨アーム58が回転移動し、その先端に設
けらているウェハ研磨ホルダ59の下面に上記被加工ウ
ェハ55を真空吸着する。
【0043】次に、研磨アーム58はウェハ研磨ホルダ
59が第一の砥石定盤51の上に位置するように回転す
る。ウェハ研磨ホルダ59は下面に吸着している被加工
ウェハ55を砥石上に押しつけ、回転しながら加工す
る。上記第一の加工工程が終わると、次に、ウェハ研磨
ホルダ59が第二の砥石定盤52の上に位置するよう
に、研磨アーム58が回転する。その後、ウェハ研磨ホ
ルダ59は下面に吸着している被加工ウェハ55を第二
の砥石定盤52上に押し付けながら回転し、仕上げ加工
する。
【0044】さて、上記2段の加工が終了すると、次に
洗浄工程に入る。研磨アーム58が回転し、今度はウェ
ハ研磨ホルダ59を回転ブラシ60が設けられている洗
浄ポジション上に位置付ける。回転ブラシ60は、回転
しながらウェハ研磨ホルダ59下面に吸着されている被
加工ウェハ55の加工面を水洗ブラシで洗浄する。洗浄
が終了すると、直動キャリア56が再び上記洗浄ポジシ
ョン上まで移動し、ウェハ研磨ホルダ59の真空吸着か
ら開放された被加工ウェハを受け取る。なお、ここでは
回転ブラシを用いたが、その代わりに超音波を与えたジ
ェット水流による洗浄法を用いることもできる。その
後、直動キャリア56がロード/アンロードポジション
まで戻ると、ウェハハンドリングロボット54が加工済
みのウェハを掴み、これをアンロードカセット61に収
納する。
【0045】以上が研磨アーム58の一周期分の動作で
ある。同様に研磨アーム62もこれと平行して動作す
る。当然のことながら、これは2つの研磨定盤を時分割
して有効に活用するためである。研磨アーム62の動作
シーケンスは研磨アーム58のシーケンスと全く同一で
あるが、半周期だけ位相が遅れたものとなっている。即
ち、研磨アーム62は上記第二の研磨工程の開始に合わ
せて動作を開始する。
【0046】上記実施の形態は研磨アームの数が2本
で、ドレッシング装置は1系統のみとする場合に適した
構成例であり、2本の研磨アームの回転軌跡が交差又は
接する位置を設け、ここに一組の洗浄ブラシやロード/
アンロードのための直動キャリアの停止位置を設けるこ
とにより、2本の研磨アームでこれらの機能を兼用する
ことができる構成となっている。上記実施の形態でドレ
スするのは第一の研磨定盤のみであるが、必要によって
はドレッシング装置の回転中心位置を変更して第二の研
磨定盤もドレスできるようにしたり、あるいは別途第二
のドレッシング装置を設けても良い。
【0047】これまでは2本の研磨アームを設ける実施
の形態について説明してきたが、構成を簡略化するため
に当然のことながらこれを1本とすることもできる。逆
に装置のスループットを向上させるため、研磨アームの
数を3本以上にしたり、1本の研磨アームに複数のウェ
ハ研磨ホルダを取り付ける構成として良い。さらに上記
実施の形態では、研磨パット用と砥石用にそれぞれ独立
した2つの回転定盤を設けてあるが、これを1つの回転
定盤とすることも可能である。すなわち、回転定盤の周
辺部にはリング状の砥石を設け、その中央部に仕上げ用
砥石を設けるのである。その他にも、装置のフットプリ
ント(設置のための投影面積)を小さくするために回転
定盤を傾けた設計とすることも可能である。
【0048】この実施の形態によれば、第1の砥石定盤
51又は第2の砥石定盤52の表面をドレッシングする
のに、加工工具である小径ダイヤモンド砥石101のZ
送り速度を、図3のように可変制御できるため、約7秒
で切込み加工ができる。しかし、従来の方法だと、第1
の砥石定盤51又は第2の砥石定盤52の表面位置が正
確には不明のため、加工ダメージが生じないように、図
3の非常に遅い最終速度(5μm/s)の定速で、小径
ダイヤモンド砥石101を200μmZ送りしなければ
ならず、切込み加工に約40秒という長い時間が必要で
ある。すなわち、この実施の形態によれば、この約40
秒を約7秒とすることができ、非常に短時間かつ高効率
の加工が実現可能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、加工時間を短縮するこ
とができ、高能率で加工ダメージが殆ど無く、高精度か
つ安価な加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加工装置の一例を示す説明図。
【図2】スピンドルモータ負荷電流変化の一例を示す
図。
【図3】加工工具切込み方向への送り速度可変制御を説
明する図。
【図4】本発明による加工装置の構成を示す図。
【図5】本発明によって計測したウェハ研磨砥石表面高
さ分布の一例を示す図。
【図6】加工液層を作る他の例を示す図。
【図7】本発明による加工装置の他の例を示す説明図。
【図8】振動信号変化で加工液層を検出する方法を説明
する図。
【図9】音信号変化で加工液層を検出する方法を説明す
る図。
【符号の説明】
1…ウェハ基板、12…定盤、13…押さえパット、1
4…ウェハホルダ、20…ウェハ研磨砥石、41…ダイ
ヤモンド粒、51…第一の砥石定盤、52…第二の砥石
定盤、53…ローダカセット、54…ハンドリングロボ
ット、55…被加工ウェハ、56…直動キャリヤ、57
…ロードリング、58…研磨アーム、59…ウェハ研磨
ホルダ、60…回転ブラシ、61…アンローダカセッ
ト、62…研磨アーム、63…ウェハ研磨ホルダ、10
1…ダイヤモンド砥石(回転加工工具)、102…スピ
ンドルモータ(加工工具回転モータ)、103…Z移動
台(加工工具送り台)、104…Z駆動系、105…X
移動台(水平方向移動台)、106…X駆動系(水平方
向駆動系)、107…制御装置、108…回転揺動アー
ム、109…スピンドルモータ制御部(加工工具回転モ
ータ制御部)、110…スピンドルモータ負荷電流変化
検出部(モータ負荷電流変化検出部)、111…加工
液、112…加工液カバー、113…加工液層、121
…定盤回転モータ(被加工物回転モータ)、122…定
盤回転モータ制御部(被加工物回転モータ制御部)、1
15…振動検出センサ、116…マイクロホン(音検出
センサ)、117…信号変化検出部、118…周波数分
析部(高速フーリエ変換等)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 茂夫 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 片桐 創一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 石田 ▼吉▲弘 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 河合 亮成 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 安井 感 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転加工工具を被加工物の表面に押し付
    けて被加工物表面を加工する加工方法において、 前記回転加工工具を切込み方向に送り、前記回転加工工
    具と前記被加工物表面との接触前に前記被加工物表面上
    の加工液層を検出することにより前記回転加工工具の前
    記被加工物表面からの位置を検出し、その位置情報を基
    にして前記回転加工工具の切込み方向送り速度又は回転
    速度を可変制御することを特徴とする加工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工液層を検出した直後から、前記
    回転加工工具の切込み方向と直交する水平方向移動速
    度、又は上記被加工物の回転速度又は水平移動速度を最
    適に可変制御することを特徴とする請求項1記載の加工
    方法。
  3. 【請求項3】 回転加工工具を被加工物の表面に押し付
    けて被加工物表面を加工する加工方法において、 被加工物を実加工する前に、前記回転加工工具を切込み
    方向と直交する水平方向又は切込み方向に送り、前記被
    加工物表面上の加工液層を検出することにより被加工物
    表面の高さ分布を計測し、計測された高さ分布を基に前
    記被加工物を選択的に加工することを特徴とする加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記被加工物表面の高さ分布を計測する
    際の前記回転加工工具の水平方向の送り範囲は予め定め
    られていることを特徴とする請求項3記載の加工方法。
  5. 【請求項5】 前記加工工具を回転させるモータの負荷
    電流変化によって前記加工液層の検出を行うことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項記載の加工方法。
  6. 【請求項6】 前記回転加工工具又は該回転加工工具の
    回転モータの振動振幅変化又は振動周波数変化によって
    前記加工液層を検出することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項記載の加工方法。
  7. 【請求項7】 前記回転加工工具近傍又は該回転加工工
    具の回転モータ近傍の音振幅変化又は音周波数変化によ
    って前記加工液層を検出することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の加工方法。
  8. 【請求項8】 前記回転加工工具の外側にカバーを設
    け、前記カバーの内側に加工液を供給し、前記カバーと
    前記被加工物表面との間隙から加工液を排出することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の加工方
    法。
  9. 【請求項9】 回転加工工具と、前記加工工具を回転駆
    動するためのモータと、前記回転加工工具を被加工物の
    方向に駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制
    御手段と、被加工物の表面に加工液を供給する加工液供
    給手段と、前記回転加工工具と前記被加工物表面の加工
    液との接触状態を検出する検出手段とを備えることを特
    徴とする回転加工工具を用いた加工装置。
  10. 【請求項10】 前記回転加工工具の外周に配置され、
    前記駆動手段によって前記回転加工工具と共に駆動され
    るカバーを備え、前記加工液供給手段は前記カバーの内
    側に加工液を供給することを特徴とする請求項9記載の
    加工装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記駆動手段による
    前記回転加工工具の駆動中に、前記検出手段により前記
    加工工具と前記被加工物表面の加工液との接触が検出さ
    れたとき、前記駆動手段による前記回転加工工具の駆動
    速度を低下させることを特徴とする請求項9又は10記
    載の加工装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段は、前記モータの負荷電
    流変化を検出するものであることを特徴とする請求項
    9、10又は11記載の加工装置。
  13. 【請求項13】 前記検出手段は、前記回転加工工具又
    は前記モータの振動振幅変化又は振動周波数変化を検出
    するものであることを特徴とする請求項9、10又は1
    1記載の加工装置。
  14. 【請求項14】 前記検出手段は、前記回転加工工具近
    傍又は前記モータ近傍の音振幅変化又は音周波数変化を
    検出するものであることを特徴とする請求項9、10又
    は11記載の加工装置。
JP2707298A 1998-02-09 1998-02-09 回転加工工具を用いた加工方法及び加工装置 Pending JPH11221757A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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