JPH11221192A - 光走査型プローブ - Google Patents

光走査型プローブ

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JPH11221192A
JPH11221192A JP10028688A JP2868898A JPH11221192A JP H11221192 A JPH11221192 A JP H11221192A JP 10028688 A JP10028688 A JP 10028688A JP 2868898 A JP2868898 A JP 2868898A JP H11221192 A JPH11221192 A JP H11221192A
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JP
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light
mirror
optical
laser
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JP10028688A
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Inventor
Hiroyuki Yamamiya
広之 山宮
Atsushi Okawa
敦 大川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より細径化が可能で、かつ調整が容易で、し
かも必要以上に大きい出力の光源を必要とせず、ノイズ
成分の少ない検出信号を得る。 【解決手段】 半導体レーザ35から出射される光が、
スペーサ33のミラー部37で反射しスキャンミラー3
6で反射した後に、上板34の回折格子レンズ38を透
過することによって焦点39を結ぶように導かれるよう
な位置関係に、それぞれが構成されている。半導体レー
ザ35の出射端面にはレーザが出射される範囲にのみハ
ーフミラー膜40が設けられており、焦点39からの戻
り光の一部がプレート32面に導かれるように構成され
ている。また、レーザの導かれるプレート32面上には
光を検知するフォトダイオード41が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査型プローブ、
更に詳しくは光源部分に特徴のある光走査型プローブに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織や細胞を光軸方向に分解
能の良く観察する手段として、光走査型の共焦点顕微鏡
が知られている。しかし、この場合、通常の共焦点顕微
鏡はサイズが大きく、サンプルは小さく切り出して顕微
鏡に載せて観察される。
【0003】また、この共焦点顕微鏡を小さくして、生
物の消化管などに誘導して観察する技術が、例えば特開
平9−230248号公報と文献“Microfabricated bi
axial electrostatic torsional scanning mirror(出
典:Proc.SPIE Vol.3009,P141-150,Micromachining and
Imaging)には、微小な共焦点顕微鏡の原理が記されて
いる。
【0004】この微小な共焦点顕微鏡150は、図18
に示すように、光源部151、光伝達部152、先端部
153、光検出部154によって構成されている。
【0005】光源部151は、波長635nmのレーザ
光を発生するヘリウムネオンレーザ光源155によって
構成され、また、光伝達部152は、前記レーザ光源1
55のレーザ光が入射され、そのレーザ光を双方向に分
岐するシングルモードファイバ156からなる4端子カ
プラ157によって構成されている。この4端子カプラ
157の他端の一つは先端部153に接続され、もう一
つの端部は閉塞されている。また、光検出部154は4
端子カプラ157に設けられた光検出器であるフォトデ
ィテクタ158と、フォトディテクタ158に接続され
た画像処理部159で構成される。
【0006】先端部153は、図19に示すように、基
板161、スペーサ162、上板163からなり、基板
161は、レーザ光の焦点を対象物に対して走査するた
めに向きが可変の2枚の可変ミラー164a、164b
を有する。この2枚の可変ミラー164a、164bは
2つのヒンジ部165a、165bによって支持され、
このヒンジ部165a、165bを回転軸にして静電気
力によって回転可動に構成されている。ここで、この2
枚の可変ミラー164a、164bの回転軸は直交する
図中のX軸及びY軸にそれぞれ平行になるように構成さ
れている。
【0007】また、図20に示すように、スペーサ16
2にはミラー166が、また上板163にはミラー16
7及びレーザ光に焦点168を結ばせるための回折格子
レンズ169が設けられている。
【0008】これらの構成によって共焦点顕微鏡150
では、レーザ光源155からのレーザ光は4端子カプラ
157で二つの方向に分割され、その内の一方が先端部
153に入射される。
【0009】このレーザ光は、ミラー166、可変ミラ
ー164a、ミラー167、可変ミラー164bの順に
反射し、回折格子レンズ169によって焦点168を結
ぶように導かれ、さらに静電気力によって向きが可変の
2枚の可変ミラー164a、164bによってその焦点
168が略平面170上に走査される。
【0010】焦点168に物質がある場合は、反射光は
照射されたレーザ光とまったく同じ光路を通って、4端
子カプラ157のシングルモードファイバ156の端面
171で焦点を結び、シングルモードファイバ156へ
再び入射する。そして、シングルモードファイバ156
へ再び入射したこの光は、4端子カプラ157によって
分割され、フォトディテクタ158で検出されるように
なっている。
【0011】また、焦点168に対象物が無い場合は、
反射する光がなくシングルモードファイバ156にも光
が入射されず、従ってフォトディテクタ158からも出
力がない。また、レーザ光の焦点168からずれた位置
にある物体からの反射光は、入射光とは異なる光路とな
り、シングルモードファイバ156の端面171で焦点
を結ばず、従ってシングルモードファイバ156にはほ
とんど光が入射されず、フォトディテクタ158でもほ
とんど出力されない。
【0012】このようにして、レーザ光をミラー164
a、164bでX,Y方向へ走査することによって、レ
ーザ光の焦点168が走査する略平面170の反射と散
乱の強度の変化を2次元的に検出し、さらに画像処理部
159はフォトディテクタ158からの信号を用いてこ
れを画像化することができる。さらに、これら先端部1
53に設けられたバイモルフ型圧電素子(図示せず)に
よって、先端部153と対象物との距離を変化させるこ
とにより、前記走査面を図18における法線方向172
に移動させ、対象物を3次元的に検出し、画像化するこ
ともできる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の従来の共焦点顕微鏡においては、光ファイバを用
いてレーザ光を先端部に伝達しているが、光ファイバは
折れやすく、この光ファイバを保護するために被覆を設
けると、その径が大きくなり、体内の径の小さい部位等
への導入が困難になるという問題がある。
【0014】また、レーザ光源からのレーザ光を光ファ
イバに導くには精密な位置合わせが必要で、製作が難し
いという問題がある。また、このときレーザ光源から、
光量の極一部しか光ファイバに導入できないので、必要
な光量以上の大出力のレーザが必要になる。
【0015】さらに、レーザ光や検出光を光ファイバで
伝送すると、途中で光ファイバの曲げなどによりノイズ
の影響を受けてしまうという問題がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、より細径化が可能で、かつ調整が容易で、しか
も必要以上に大きい出力の光源を必要とせず、ノイズ成
分の少ない検出信号を得ることのできる光走査型プロー
ブを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光走査型プロー
ブは、体腔内に挿入可能な挿入部から照射される光を光
走査する光走査型プローブにおいて、前記挿入部に設け
られ前記光を照射する光源と、前記挿入部に設けられ前
記光を被検部位に合焦させる光学系と前記挿入部に設け
られ、前記光を前記被検部位の焦点面上で走査させる光
走査手段と、前記被検部位からの戻り光を検知する検知
手段とを備えて構成される。
【0018】本発明の光走査型プローブでは、前記挿入
部が、前記光源、前記光学系及び前記光走査手段とを内
蔵して構成することで、より細径化が可能で、かつ調整
が容易で、しかも必要以上に大きい出力の光源を必要と
せず、ノイズ成分の少ない検出信号を得ることを可能と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0020】第1の実施の形態:図1ないし図7は本発
明の第1の実施の形態に係わり、図1は光走査型プロー
ブの構成を示す構成図、図2は図1の先端構成部の構成
を示す構成図、図3は図2の光学ユニットの構成を示す
構成図、図4は図3の光学ユニットのスキャンミラーの
製造方法を説明する第1の説明図、図5は図3の光学ユ
ニットのスキャンミラーの製造方法を説明する第2の説
明図、図6は図1の制御部の構成を示す構成図、図7は
図3の光学ユニットによる焦点走査を説明する説明図で
ある。
【0021】(構成)図1に示すように、本実施の形態
の光走査型プローブ1は、光源を備えた光走査部として
の体腔内に挿入可能な先端構成部2と、先端構成部2に
よる光走査を制御する制御部3によって構成され、先端
構成部2と制御部3とは細いチューブ4により接続され
ている。
【0022】図2に示すように、先端構成部2は、本体
21、光学ユニット22及び図中のZ軸方向に可動なZ
軸アクチュエータ23からなり、本体21は透明な窓部
24を有している。Z軸アクチュエータ23は、バイモ
ルフ型の圧電アクチュエータによって構成され、電圧を
印加することによって光学ユニット22を方向25へア
クチュエーションする。Z軸アクチュエータ23の一端
は本体21に接着され、このZ軸アクチュエータ23か
らの配線は電気ケーブル8を通って図1に示した制御部
3へと接続されている。
【0023】図3に示すように、光学ユニット22は、
Z軸アクチュエータ23の端部に接着されたシリコン基
板31と、前記シリコン基板31に接着したプレート3
2と、前記プレート32に接着されたスペーサ33と、
スペーサ33に接着された上板34とによって構成され
ている。このスペーサ33には、波長780nmのレー
ザ光を発生する小型の半導体レーザ35が接着固定され
ている。また、シリコン基板31とプレート32によっ
て、スキャンミラー36が構成されており、スキャンミ
ラー36はいわゆるジンバルミラーである。また、スペ
ーサ33はミラー部37を有し、上板34には回折格子
レンズ38が設けられている。
【0024】ここで、半導体レーザ35から出射される
光が、最初にスペーサ33のミラー部37で反射し、次
にスキャンミラー36で反射した後に、上板34の回折
格子レンズ38を透過することによって焦点39を結ぶ
ように導かれるような位置関係に、それぞれが構成され
ている。
【0025】また、半導体レーザ35の出射端面にはレ
ーザが出射される範囲にのみハーフミラー膜40が設け
られており、焦点39からの戻り光の一部がプレート3
2面に導かれるように構成されている。また、レーザの
導かれるプレート32面上には光を検知するフォトダイ
オード41が設けられている。
【0026】また、スキャンミラー36、半導体レーザ
35及びフォトダイオード41は、プレート32上の図
示しないパターンを介してランド部42に電気的に接続
され、このランド部42にケーブル43が接続される。
そして、このケーブル43はチューブ4の内部を通り、
制御部3へ接続される(図1参照)。
【0027】次に、光学ユニット22の製法について説
明する。
【0028】シリコン基板31は低抵抗値(約10Ωc
m以下)のものを用い、くぼみ52を形成する部分以外
の表面をレジスト等によりマスクを形成して、KOHあ
るいはTMAH等の異方性湿式エッチング法、あるいは
ドライエッチング法によりくぼみ52を形成する。くぼ
み52の深さについては、スキャンミラー36の可動範
囲をカバーするような深さに設定する。
【0029】また、プレート32はシリコンからなり、
プレート32はシリコン基板31上に、シリコン基板3
1の表面に形成したSiO2等の基板上の酸化物層(図
示せず)を介在するようにして接合させる。ここで、該
プレート32とシリコン基板31は図示しない絶縁膜層
により電気的に絶縁されている。
【0030】そして、プレート32はシリコン基板31
との接合後に、スキャンミラー36等を加工形成する。
すなわち、プレート32の表面に、まず窒化膜をCVD
(Chemical Vapor Deposition)法等により形成し、ス
キャンミラー36を形成するために、窒化膜をホトリソ
グラフィ法/エッチング法により加工する。
【0031】この時のスキャンミラー36を上方から見
た平面図を図4に示す。図4の黒塗り部53aは、プレ
ート32をエッチング法により加工する際に、マスクと
なる窒化膜を設けなかった部分、つまり窒化膜が除去さ
れている部分であり、白い部分は窒化膜により覆われて
いる。
【0032】この黒ぬり部53aに対応するプレート3
2を加工する前に、アルミニウムなどの金属薄膜をデポ
ジッションし、ホトリソグラフィ法によりパターニング
することにより、選択的に導電膜層を形成する。この導
電膜層としては、図5に示すように、スキャンミラー3
6の電極54a、54b、54c、54d、配線55
a、55b、55c、55d等が含まれる。これらの配
線55a、55b、55c、55dはランド部42まで
パターンがつながっており、このときに同時に半導体レ
ーザ35の配線(図示しない)、フォトダイオード41
の配線(図示しない)、ランド部42も形成する。ここ
で、電極54a、54b、54c、54dはミラーの役
割も兼ねる。
【0033】導電層を成膜・加工した後、シリコン窒化
膜をマスクにしてプレート32をエッチングしてスキャ
ンミラー36等を形成する。なお、エッチング液、ある
いはエッチングガスが電極54a等を侵す場合には、こ
れら導電パターン上をレジスト等を用いて保護すればよ
い。
【0034】このエッチング処理により、図4に示した
窒化膜に覆われていない黒ぬり部53aに対応したプレ
ート32の部分が除去され、ジンバル構造のスキャンミ
ラー36等が形成される。スキャンミラー36のヒンジ
部56、57は、両側からアンダーエッチされることに
より窒化膜部分のみが残って形成され、このヒンジ部5
6、57を軸にしてスキャンミラー36の中心部58が
X方向、Y方向2次元に回転できるようになる。
【0035】フォトダイオード41は、別途製作したも
のを接着し、プレート32上の配線と導通するようにす
る。なお、本実施の形態では、フォトダイオード41を
別途製作し、接着する例を示したが、上記の半導体プロ
セスで、プレート32またはシリコン基板31にフォト
ダイオード41を製作しても構わない。
【0036】図3に戻り、スペーサ33はシリコンから
成り、ホトリソグラフィ法とエッチング法によりシリコ
ンをエッチングして開口部を作ることにより開口部側部
内面にミラー部37が形成され、また、同時に半導体レ
ーザ35をガイドして固定する部分も形成し、ここに別
途製作した半導体レーザ35を接着する。なお、ミラー
部37のミラーはシリコン加工後、スパッタ法や蒸着法
等により形成される。ミラー部37がアルミニウムより
なる場合、その厚さは150〜200nmが最適であ
る。
【0037】このスペーサ33をプレート32と接着す
るが、このとき半導体レーザ35の底面に設けられた配
線と、プレート32に設けられた配線と導通するように
する。
【0038】また、本実施の形態では、半導体レーザ3
5を別途製作して、スペーサ33に組み込んだが、スペ
ーサ33を製作するときに、半導体レーザ35を直接つ
くりこんでも構わない。
【0039】上板34は石英ガラスで構成され、回折格
子レンズ38は電子ビームリソグラフィーによるパター
ンの転写と、異方性リアクティブイオンエッチングによ
って製作される。その後スペーサ33に接着される。
【0040】制御部3は、図6に示すように、半導体レ
ーザ35を駆動制御するするレーザ駆動回路64と、電
極54a、54b、54c、54dに接続されスキャン
ミラー36を駆動しXY走査を行うXY駆動回路65
と、Z軸アクチュエータ23を駆動しZ走査を行うZ駆
動回路66、フォトダイオード41からの検出信号を増
幅する増幅回路67と、XY駆動回路65及びZ駆動回
路66から駆動信号を入力し増幅回路67が増幅した検
出信号に基づき走査画像を生成する画像処理回路68
と、画像処理回路68が生成した走査画像を表示するモ
ニタ69と、画像処理回路68が生成した走査画像を記
録する記録装置70によって構成されている。
【0041】(作用)レーザ駆動回路64により駆動さ
れた半導体レーザ35からレーザ光が発せられる。この
レーザ光は図3のようにミラー部37で反射し、次にス
キャンミラー36に反射し、上板の回折格子レンズ38
を透過することによって、焦点39を結ぶ。この焦点3
9の位置に物体があって光が反射される場合、反射光は
入射光と同じ光路を通り、再び半導体レーザ35の出射
口で焦点を結び、この端面に設けられたハーフミラー膜
40によって、その光の一部がフォトダイオード41へ
導かれる。
【0042】この時、焦点以外からの反射光は、入射光
と同じ光路を通ることができず、半導体レーザ35の出
射口端面で焦点を結ぶことができない。ハーフミラー膜
40はレーザ出射口の範囲にのみ設けられているので、
ここで焦点を結ばない光はほとんどハーフミラー膜40
で反射せず、したがってフォトダイオード41に入射し
ない。つまり、この半導体レーザ35のハーフミラー膜
40が小さいピンホールの働きをし、共焦点光学系をな
すようになる。
【0043】また、この状態で制御部6のXY駆動回路
65によってスキャンミラー48の電極54a、54b
を交互に正に帯電させ、シリコン基板31をグランドに
接続すると、スキャンミラー36の電極54a、54b
はそれぞれ正に帯電させた時には静電気力で基板と引き
合い、スキャンミラー36の中心部58はヒンジ57を
回転軸にして振動する。これにともなって、図3に示す
ように、レーザ光の焦点39の位置は走査面のX方向
(紙面に垂直方向)に走査される。また、電極54c、
54dを、交互に正の電荷を帯電させることによって、
スキャンミラー36の中心部58はヒンジ56を回転軸
にして振動する。これにともなってレーザ光の焦点39
の位置は走査面のY方向(X方向に垂直)に走査され
る。
【0044】ここでY方向の振動の周波数を、X方向の
走査の周波数よりも充分に遅くし、適切なタイミングで
制御することで、焦点39は図7のように対象物面を順
に走査する。これにともなって、この対象物面の各点の
反射光がフォトダイオード41で受光される。
【0045】このフォトダイオード41によって光は電
気信号に変換され、これらの電気信号は制御部3の増幅
回路67で増幅される。ここで増幅された信号は、画像
処理回路68に送られる。画像処理回路68では、XY
駆動回路65の駆動波形を参照して、どの焦点位置から
の信号出力であるかを計算し、さらにこの点における反
射光の強さを計算し、モニタに表示させる。これらを繰
り返すことによって走査面の反射光をモニタに画像化す
る。また、必要に応じて画像データを記録装置70に記
録する。
【0046】また、Z駆動回路66で、Z軸アクチュエ
ータ35を駆動することによって、焦点位置を図3に示
すZ方向に移動させることができる。この状態で上記の
ように画像の取り込みを行うことによって、試料のZ方
向に移動した別の断面を観察することができる。さら
に、画像処理回路68はZ方向に位置の異なる複数の走
査画像のデータと、各画像におけるZ軸駆動回路66の
出力を適宜記録装置70に記録し、これらを参照するこ
とによって3次元画像を構築し、モニタに表示すること
もできる。
【0047】本実施の形態では、半導体レーザ35の先
端にハーフミラー膜40を設けたが、この膜はハーフミ
ラー膜に限らず、波長によって反射率の異なるダイクロ
ックミラー膜を設けてもよい。
【0048】(効果)以上のように本実施の形態の光走
査型プローブ1では、体腔内に挿入可能なチューブ4の
先端の先端構成部2に、被検部に光を照射するための半
導体レーザ35を設けたので、光ファイバを用いてレー
ザ光を伝達する必要がなくなり、伝達部分の外径を細く
することができる。また、光ファイバへのレーザ光の導
入時の位置あわせの調整の煩わしさがなくなる。さら
に、光を伝達するときのレーザ光の損失がないので、レ
ーザ光源の出力は必要最小限で済む。
【0049】また、スキャンミラー36としてジンバル
ミラー構造を用いたので、簡単な構造で2方向にレーザ
点を走査できる。
【0050】さらに、半導体レーザ35の出射口にの
み、ハーフミラー膜40を設けたので、このハーフミラ
ー膜40がピンホールの役割となり、簡単に共焦点光学
系を形成することができる。
【0051】また、先端構成部2内部にフォトダイオー
ド41を設けたので、全部の光学系を先端構成部2内部
で構成でき、コンパクトにすることができる。しかも検
出光をファイバで伝送することなく検出できるので、光
量の損失がないばかりかファイバ途中での外乱によるノ
イズのない像をとることができる。
【0052】第2の実施の形態:図8及び図9は本発明
の第2の実施の形態に係わり、図8は光学ユニットの構
成を示す構成図、図9は図8の光学ユニットの屈折率分
布レンズによる光路を説明する説明図である。
【0053】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0054】(構成)図8に示すように、本実施の形態
の光学ユニット22aは、回折格子レンズ38の代わり
に上板34には光学レンズ61を接着しており、また半
導体レーザ35の先端に屈折率分布レンズ(GRINレ
ンズ)62を設け、またプレート32上にはフォトダイ
オード41の代わりにフォトトランジスタ63を設けて
構成している。
【0055】ここで、屈折率分布レンズ62の先端は斜
めにカットしてあり、端面には中心部にのみ小さなハー
フミラー膜64が設けられている。また、半導体レーザ
35のレーザ光は、屈折率分布レンズ62から出射され
たのちに焦点を結ぶように構成されている。
【0056】また、フォトトランジスタ63は、別途製
作したものを接着し、プレート32上の配線と導通する
ようにする。
【0057】なお、本実施の形態では、フォトトランジ
スタ63を別途製作し接着する例を示したが、半導体プ
ロセスで、プレート32又は、シリコン基板31にフォ
トトランジスタ63を製作しても構わない。
【0058】スキャンミラー36、半導体レーザ35、
フォトトランジスタ63は、プレート32上の図示しな
いパターンを介してランド部42に電気的に接続され、
このランド部42にケーブル43が接続される。そし
て、このケーブル43はチューブ4の内部を通り、制御
部3へ接続される(図1参照)。
【0059】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0060】(作用)半導体レーザ35からのレーザ光
は、屈折率分布レンズ62に入射し、屈折率分布レンズ
62内で屈折を受けて適当な角度で出射される。屈折率
分布レンズ62から出射された光は、その後、図9の実
線ような光路をとって焦点71を結び、図8のようにス
ペーサ33のミラー部37へ向かう。
【0061】その後、レーザ光は第1の実施の形態と同
様に、図8に示すように、スキャンミラー36で反射
し、光学レンズ61の作用によって焦点39を結ぶ。こ
の焦点39上の対象物から戻る光は同様の光路を通って
戻ってくる。
【0062】このとき、対象物からレーザ光の波長より
も長い波長の蛍光が発せられる場合、この蛍光は、同様
の光路を通り光学レンズ61によって焦点を結ぶが、こ
のとき屈折の原理により波長の長いこの蛍光は、光路を
図9の点線で示すように、焦点を結ぶ位置が、レーザ光
の焦点71よりも後方になり、この蛍光は屈折率分布レ
ンズ62の端面で焦点72を結ぶようになる。ハーフミ
ラー膜64はこの蛍光の焦点72の範囲にのみ、設けら
れており、この蛍光はハーフミラー膜64によりフォト
トランジスタ63に導かれ、このフォトトランジスタ6
3で検出される。
【0063】また、波長がこの蛍光と異なる光は屈折率
分布レンズ62の端面で焦点を結ばないため、ほとんど
ハーフミラー膜64で反射せず、したがってフォトトラ
ンジスタ63に入射しない。つまり、この半導体レーザ
35のハーフミラー膜34が小さいピンホールの働きを
し、共焦点光学系をなすようになる。
【0064】また本実施の形態では、屈折率分布レンズ
62の先端にハーフミラー膜64を設けたが、この膜は
ハーフミラー膜に限らず、蛍光の波長では反射率が高
く、半導体レーザ35の波長では反射率が低いダイクロ
ックミラー膜を設けてもよい。この場合は、より感度よ
く蛍光を検出できるようになる。
【0065】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0066】(効果)したがって本実施の形態では、第
1の実施の形態の効果に加え、試料からの蛍光を感度よ
く画像化できる。
【0067】また、半導体レーザ35の先端に屈折率分
布レンズ62を設けたので、レーザ光の広がる角度を適
当な角度にすることができる。
【0068】さらに、検出素子としてフォトトランジス
タを用いているので、第1の実施の形態よりも感度よく
光を検出することができる。
【0069】第3の実施の形態:図10ないし図12は
本発明の第3の実施の形態に係わり、図10は光学ユニ
ットの構成を示す構成図、図11は図10の光学ユニッ
トのスキャンミラーの製造方法を説明する説明図、図1
2は図10の導波路の構成を示す構成図である。
【0070】第3の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0071】(構成)図10に示すように、本実施の形
態の光学ユニット22bは、シリコン基板31とプレー
ト32と上蓋82によって構成され、シリコン基板31
とプレート32によって、2枚のスキャンミラー84、
85を構成している。これら2枚のスキャンミラー8
4、85の回転軸は直交するように構成されており、可
動ミラー84でX方向に、スキャンミラー85でY方向
に光が走査されるように構成されている。
【0072】光学ユニット22bの製法は、第1の実施
の形態と同じであるが、第1の実施の形態とは、ミラー
の形状、配線パターンが異なり、スキャンミラー84、
85を上方から見た平面図を図11に示す。図11の黒
塗り部86は、プレート32をエッチング法により加工
する際に、マスクとなる窒化膜を設けなかった部分、つ
まりエッチングされる部分である。
【0073】図11に示すように、エッチングにより選
択的に導電膜層を形成する部分は、スキャンミラー84
の電極87a,87b、配線88a,88b、スキャン
ミラー85の電極87c,87dは配線88c,88d
等である。これらの配線はランド部42までパターンが
つながっている。このときに同時に半導体レーザ35の
配線(図示しない)、フォトトランジスタ91の配線
(図示しない)、ランド部42も形成する。この電極8
7a,87b,87c,87dはミラーの役割も兼ね
る。
【0074】図10に戻り、このエッチング処理により
この二つのスキャンミラー84、85はひんじ部92、
93を中心に回転可能になり、スキャンミラー84は焦
点39をX方向に、スキャンミラー85は焦点39をY
方向に走査できるようになる。
【0075】また、プレート32には半導体レーザ3
5、フォトトランジスタ91、導波路94が接着されて
いる。半導体レーザ35の前面にはシリコン基板で製作
された導波路94が位置するように構成されている。な
お、半導体レーザ35のレーザ光を導波路94に導入す
るために微小なレンズを用いても良い。
【0076】この導波路94は、図12に示すように、
二股に分かれており、二股に分かれた一方の先には半導
体レーザ35が、もう一方にはフォトトランジスタ91
が設けられている。これら半導体レーザ35、フォトト
ランジスタ91は、プレート32上の配線と導通するよ
うに接着される。ここで、フォトトランジスタ91の前
面には特定波長のみを透過するフィルタ99を適宜挿入
し、蛍光などの特定波長の光のみが検出されるようにな
っている。
【0077】本実施の形態では、半導体レーザ35、フ
ォトトランジスタ91、導波路94を別途製作し、接着
する例を示したが、半導体プロセスで、プレート32又
は、シリコン基板31につくりこんでも構わない。
【0078】また、上蓋82には1枚のミラー95とア
ナモフィック面を有する凹面ミラー96が設けられ、こ
の凹面ミラー96のアナモフィック面で反射した光は焦
点39を結ぶよう構成されている。この上蓋82は、微
細な放電加工で型を製作し、射出成形によって透明な樹
脂を成形し、その後ミラー面はアルミ等を蒸着させて製
作する。
【0079】スキャンミラー84、85、半導体レーザ
35、フォトトランジスタ91は、プレート32上のパ
ターン(図示しない)を介してランド部42に電気的に
接続され、このランド部42からはケーブル43が接続
される。そして、このケーブル43はチューブ4の内部
を通り、制御部3へ接続される(図1参照)。
【0080】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0081】(作用)半導体レーザ35からの光は導波
路94に入射され、導波路94のもう一方の端面98
(図10参照)より出射する。導波路94から出た光は
凹面ミラー96で反射し、スキャンミラー84、ミラー
95、スキャンミラー85の順に反射し、凹面ミラー9
6の作用で焦点39を結ぶ。また、スキャンミラー84
によって焦点39はX方向に、スキャンミラー85によ
って焦点39はY方向に走査される。このとき、凹面ミ
ラー96のアナモフィック面によりX、Yの倍率を変え
て走査面に光を集光させることで、走査面での収差を補
正している。
【0082】対象物の焦点から戻る光は同じ光路を通っ
て、再び導波路94の端面98に入射される。入射され
た光は導波路94によって二方向に分けられ、そのうち
一方はフォトトランジスタ91に入射され、検出され
る。
【0083】また、この焦点39以外からの光は導波路
94の端面98で焦点を結ばないため、ほとんど導波路
94に入射せず、したがってフォトトランジスタ91で
検出されない。つまり、この導波路94の端面98が小
さいピンホールの働きをし、共焦点光学系をなすように
なる。
【0084】なお、本実施の形態では導波路の例を示し
たが、光を導き、分離することが可能なものであれば、
例えば分岐を有する光ファイバ等の手段を用いても良
い。また、導波路の分岐部にモードスプリッタを設け
て、蛍光などの特定の波長のみがフォトトランジスタ9
1に入射されるようにしてもよい。
【0085】また、本実施の形態では、集光手段として
凹面ミラー96を示しているが、集光作用のあるレンズ
を光路の内部に組み込んでも構わない。
【0086】さらに、本実施の形態では、導波路94に
直接フォトトランジスタ91を接続したが、導波路から
光ファイバを介して体外に設けられたフォトトランジス
タに検出光を導いても良い。
【0087】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0088】(効果)したがって本実施の形態では、第
1の実施の形態の効果に加え、集光に凹面ミラー96を
用いているので、波長の異なる光に対しても焦点位置が
同じになるので、フィルタ99を変更するだけで反射
光、蛍光等を選択的に画像化できるようになる。
【0089】また、光を分離する手段に導波路94を用
いて、光をフォトトランジスタ91に導いたので、第1
の実施の形態よりも確実に光を検出でき、しかも位置の
調整が第1の実施の形態よりも容易である。
【0090】第4の実施の形態:図13及び図14は本
発明の第4の実施の形態に係わり、図13は光学ユニッ
トの構成を示す構成図、図14は図13の半導体レーザ
周辺の拡大図である。
【0091】第4の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0092】(構成)第1の実施の形態のフォトダイオ
ード41の代わりに、図13に示すように、本実施の形
態の光学ユニット22cは、半導体レーザ35の下部に
略平行に半導体レーザ35の出射面より前方に微小な感
光部101(図14参照)を有するフォトダイオード1
02が設けられて構成されている。
【0093】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0094】(作用)半導体レーザ35からのレーザ光
は、図13に示すように、スペーサ33のミラー部37
で反射し、その後、レーザ光は第1の実施の形態と同様
に、スキャンミラー36で反射し、回折格子レンズ38
を透過することによって焦点39を結ぶ。
【0095】この焦点39の位置に対象物があり、この
対象物からレーザ光の波長よりも長い波長の蛍光が発せ
られる場合、この蛍光は入射光と同じ光路を通り再び回
折格子レンズ38を透過する。このとき、戻り光は入射
光よりも波長が長いので、入射光とは別の方向に回折さ
れる。
【0096】一般に、回折格子レンズによって、波長の
長い光ほどその光線は大きく曲がり、また近い位置に焦
点を結ぶようになるので、戻り光は図13に示すような
光路をとる。
【0097】ここで、図14に示すように、戻り光は、
フォトダイオード102の感光部101上で焦点103
を結び、受光される。このとき、微小な感光部101が
小さいピンホールの働きをし、共焦点光学系をなすよう
になる。
【0098】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0099】(効果)したがって本実施の形態では、第
1の実施の形態の効果に加え、試料からの蛍光を感度よ
く画像化できる。とくに、回折格子レンズ38により入
射光と蛍光を自動的に分離することができ、高感度で蛍
光を検出することができる。
【0100】なお、本実施の形態では、光検出手段とし
てフォトダイオード102を設けたが、光検出手段とし
てフォトトランジスタを用いても良く、また、戻り光の
焦点103の位置に光ファイバ端面を設置し、この光フ
ァイバで検出光を体外に導き、より感度のよい検出器で
検出するようにしてもよい。
【0101】第5の実施の形態:図15ないし図17は
本発明の第5の実施の形態に係わり、図15は光走査型
プローブの先端構成部を先端内に組み込んだ内視鏡の構
成を示す構成図、図16は図15の内視鏡の先端部の先
端面の構成を示す構成図、図17は図15の内視鏡の先
端部における光走査型プローブの先端構成部の断面を示
す断面図である。
【0102】第5の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0103】(構成)本実施の形態では、第1の実施の
形態の光走査型プローブ1の先端構成部2を内視鏡の先
端内に組み込んだ構成となっている。先端構成部2の構
成は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略す
る。
【0104】図15に示すように、本実施の形態の内視
鏡121は、操作部122と挿入部123とから構成さ
れる。前記挿入部123は、可撓管部124の先端に湾
曲部125を介して先端部126が連結されており、前
記湾曲部125は可撓管部124内に挿通した操作ワイ
ヤ(図示省略)を介して操作部122に設けられている
操作ノブ127によって遠隔的に湾曲操作可能に構成さ
れている。
【0105】前記操作部122の側方には鉗子挿入口1
28が配置され、鉗子(図示省略)やレーザ処置具(図
示省略)等が挿入され、可撓管124と湾曲部125の
内部を通り、先端部126を貫通するよう構成されてい
る。
【0106】図16に示すように、先端部126には、
第1の実施の形態で説明した先端構成部2によりレーザ
走査にて観察するためのレーザ観察窓129と、通常観
察映像を挿入部123と操作部122の内部を通りケー
ブル(図示省略)によって、通常観察用の撮像素子(図
示省略)へ伝送し、前記撮像素子により光信号を電気信
号に変換し、画像表示装置(図示省略)に画像化するた
めの通常観察窓130と、通常観察時に照明光を観察対
象に照射する通常光照射口131と、鉗子(図示省略)
やレーザ処置具(図示省略)等を貫通させるチャンネル
132と、送気送水用のノズル133とが互いに干渉し
ない位置に配置されている。
【0107】図17に示すように、先端構成部2の窓部
24を有する面が、先端部126の面に一致して、前記
レーザ観察窓129に配置されている。また、先端構成
部2が観察部位に直接接触するのを防ぐために、先端部
126に配置されている各種窓やチャンネル等に干渉し
ない程度に十分に薄いフード134が、先端構成部2の
窓部24の外周を、前記窓部24を有する面から垂直
に、かつレーザの焦点面と同等の均一の高さを有して配
置されている。
【0108】なお、通常観察とレーザ観察を必要に応じ
て選択可能にするために、一方を観察しているときに他
方の観察を無効にする、双方の観察系に連動した切替え
スイッチ(図示省略)を、例えば操作部122に設けて
もよい。
【0109】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0110】(作用)通常観察像は、光信号として挿入
部123と操作部122の内部を通るケーブル(図示省
略)によって、通常観察用の撮像素子(図示省略)へ伝
送される。前記撮像素子により光信号を電気信号に変換
され、さらに前記電気信号をビデオボード等の画像処理
装置(図示省略)により映像信号に変換され、CRT等
の画像表示装置(図示省略)に、通常観察像として表示
される。
【0111】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0112】(効果)したがって本実施の形態では、レ
ーザ光観察中に、鉗子やレーザ処置具により癌の摘出等
の処置を同時に行うことが可能である。また、通常観察
内視鏡に加えて、レーザ光観察が、同時に、あるいは必
要に応じていずれか一方を選択可能である。
【0113】[付記] (付記項1) 体腔内に挿入可能な挿入部から照射され
る光を光走査する光走査型プローブにおいて、前記挿入
部に設けられ、前記光を照射する光源と、前記挿入部に
設けられ、前記光を被検部位に合焦させる光学系と、前
記挿入部に設けられ、前記光を前記被検部位の焦点面上
で走査させる光走査手段と、前記被検部位からの戻り光
を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする光走査
型プローブ。
【0114】(付記項2) 前記光源は、レーザ光源で
あることを特徴とする付記項1に記載の光走査型プロー
ブ。
【0115】(付記項3) 前記レーザ光源は、半導体
レーザであることを特徴とする付記項2に記載の光走査
型プローブ。
【0116】(付記項4) 前記光源、前記光学系及び
前記光走査手段を前記挿入部の先端に内蔵したことを特
徴とする付記項1に記載の光走査型プローブ。
【0117】(付記項5) 前記検知手段を前記挿入部
の先端に内蔵したことを特徴とする付記項1に記載の光
走査型プローブ。
【0118】(付記項6) 前記戻り光を、前記光源か
らの前記光の光路より分離する分離手段を設けたことを
特徴とする付記項1に記載の光走査型プローブ。
【0119】(付記項7) 前記分離された戻り光は、
前記挿入部内を通る光ファイバによって体外に導かれ、
体外に設けられた前記検知手段で検出されることを特徴
とする付記項6に記載の光走査型プローブ。
【0120】(付記項8) 前記光走査手段は、前記光
を2次元走査可能な少なくとも一つのスキャンミラーを
有することを特徴とする付記項1に記載の光走査型プロ
ーブ。
【0121】(付記項9) 前記光走査手段は、前記光
を前記2次元走査手段の他に、2次元走査面の垂直方向
に走査する垂直走査手段を有することを特徴とする付記
項8に記載の光走査型プローブ。
【0122】(付記項10) 前記スキャンミラーは静
電気力で駆動されることを特徴とする付記項8に記載の
光走査型プローブ。
【0123】(付記項11) 前記スキャンミラーはジ
ンバル構造で持つことを特徴とする付記項8に記載の光
走査型プローブ。
【0124】(付記項12) 前記スキャンミラーは磁
気力で駆動されることを特徴とする付記項8に記載の光
走査型プローブ。
【0125】(付記項13) 前記光学系は、少なくと
も一つのレンズからなることを特徴とする付記項1に記
載の光走査型プローブ。
【0126】(付記項14) 前記光学系は、少なくと
も一つの凹面ミラーからなることを特徴とする付記項1
に記載の光走査型プローブ。
【0127】(付記項15) 前記光学系は、少なくと
も一つの回折素子からなることを特徴とする付記項1に
記載の光走査型プローブ。
【0128】(付記項16) 前記分離手段は、ビーム
スプリッタであることを特徴とする付記項6に記載の光
走査型プローブ。
【0129】(付記項17) 前記ビームスプリッタ
は、ダイクロックミラーであることを特徴とする付記項
16に記載の光走査型プローブ。
【0130】(付記項18) 前記ビームスプリッタは
レーザ光源の出射面に設けられていることを特徴とする
付記項16に記載の光走査型プローブ。
【0131】(付記項19) 前記分離手段は、導波路
であることを特徴とする付記項6に記載の光走査型プロ
ーブ。
【0132】(付記項20) 前記分離手段は、前記光
と前記戻り光に光路差が生じるように分離することを特
徴とする付記項6に記載の光走査型プローブ。
【0133】(付記項21) 前記戻り光の光路に前記
検知手段を設けたことを特徴とする付記項20に記載の
光走査型プローブ。
【0134】(付記項22) 前記戻り光の光路に光フ
ァイバを配置し、前記光ファイバによって前記戻り光を
前記検知手段まで導くことを特徴とする付記項20に記
載の光走査型プローブ。
【0135】(付記項23) 前記光源の前面にレンズ
を設けたことを特徴とする付記項16に記載の光走査型
プローブ。
【0136】(付記項24) 前記ビームスプリッタ
は、前記レンズ前面に設けられていることを特徴とする
付記項23に記載の光走査型プローブ。
【0137】(付記項25) 前記レンズは、屈折率分
布レンズであることを特徴とする付記項23に記載の光
走査型プローブ。
【0138】(付記項26) 前記検知手段は、フォト
ダイオードであることを特徴とする付記項1に記載の光
走査型プローブ。
【0139】(付記項27) 前記光源は半導体レーザ
光源で、前記フォトダイオードと前記半導体レーザ光源
が同一半導体上に設けられていることを特徴とする付記
項26に記載の光走査型プローブ。
【0140】(付記項28) 前記検知手段は、フォト
トランジスタであることを特徴とする付記項1に記載の
光走査型プローブ。
【0141】(付記項29) 前記光源は半導体レーザ
光源で、前記フォトトランジスタと前記半導体レーザ光
源が同一半導体上に設けられていることを特徴とする付
記項28に記載の光走査型プローブ。
【0142】(付記項30) 前記検知手段の前面に、
ピンホールを設けたことを特徴とする付記項1に記載の
光走査型プローブ。
【0143】(付記項31) 前記光走査型プローブは
内視鏡であることを特徴とする付記項1ないし30のい
ずれか1つに記載の光走査型プローブ。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光走査型プ
ローブによれば、挿入部が、光源、光学系及び光走査手
段とを内蔵して構成されるので、より細径化が可能で、
かつ調整が容易で、しかも必要以上に大きい出力の光源
を必要とせず、ノイズ成分の少ない検出信号を得ること
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光走査型共焦
点顕微鏡の構成を示す構成図
【図2】図1の先端構成部の構成を示す構成図
【図3】図2の光学ユニットの構成を示す構成図
【図4】図3の光学ユニットのスキャンミラーの製造方
法を説明する第1の説明図
【図5】図3の光学ユニットのスキャンミラーの製造方
法を説明する第2の説明図
【図6】図1の制御部の構成を示す構成図
【図7】図3のミラーユニットによる焦点走査を説明す
る説明図
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る光学ユニット
の構成を示す構成図
【図9】図8の光学ユニットの屈折率分布レンズによる
光路を説明する説明図
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る光学ユニッ
トの構成を示す構成図
【図11】図10の光学ユニットのスキャンミラーの製
造方法を説明する説明図
【図12】図10の導波路の構成を示す構成図
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る光学ユニッ
トの構成を示す構成図
【図14】図13の半導体レーザ周辺の拡大図
【図15】本発明の第5の実施の形態に係る光走査型プ
ローブの先端構成部を先端内に組み込んだ内視鏡の構成
を示す構成図
【図16】図15の内視鏡の先端部の先端面の構成を示
す構成図
【図17】図15の内視鏡の先端部における光走査型プ
ローブの先端構成部の断面を示す断面図
【図18】従来の光走査型共焦点顕微鏡の構成を示す構
成図
【図19】図18の先端部の構成を示す構成図
【図20】図18の先端部の断面を示す断面図
【符号の説明】
1…光走査型プローブ 2…先端構成部 3…制御部 4…チューブ 21…本体 22…光学ユニット 23…Z軸アクチュエータ 24…窓部 31…シリコン基板 32…プレート 33…スペーサ 34…上板 35…半導体レーザ 36…スキャンミラー 37…ミラー部 38…回折格子レンズ 39…焦点 40…ハーフミラー膜 41…フォトダイオード 42…ランド部 43…ケーブル 52…くぼみ 53a…黒塗り部 54a、54b、54c、54d…電極 55a、55b、55c、55d…配線 56、57…ヒンジ部 64…レーザ駆動回路 65…XY駆動回路 66…Z駆動回路 67…増幅回路 68…画像処理回路 69…モニタ 70…記録装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入可能な挿入部から照射され
    る光を光走査する光走査型プローブにおいて、 前記挿入部に設けられ、前記光を照射する光源と、 前記挿入部に設けられ、前記光を被検部位に合焦させる
    光学系と、 前記挿入部に設けられ、前記光を前記被検部位の焦点面
    上で走査させる光走査手段と、 前記被検部位からの戻り光を検知する検知手段とを備え
    たことを特徴とする光走査型プローブ。
JP10028688A 1998-02-10 1998-02-10 光走査型プローブ Pending JPH11221192A (ja)

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